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技術 感熱記録体

出願人 王子ホールディングス株式会社
発明者 飯田剛
出願日 1998年10月15日 (21年6ヶ月経過) 出願番号 1998-293554
公開日 2000年4月25日 (20年0ヶ月経過) 公開番号 2000-118148
状態 未査定
技術分野 感熱発色記録
主要キーワード ラベルシステム 耐スティック性 でんぷん粒 フルオラン誘導体 螢光染料 マイクロボール 乾燥重 微粒子状無水シリカ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年4月25日)のものです。
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図面 (1)

課題

無色ないしは淡色の塩基性染料呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、高温環境下における地肌カブリ記録濃度の経時的な低下が少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの耐薬品性を有する感熱記録体を提供することにある。

解決手段

支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)で表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、かつ呈色剤として2,4−ビスフェニルスルホニルフェノールを使用した感熱記録体。

化1

(式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルキル環を形成しても良い。)

概要

背景

無色ないしは淡色の塩基性染料有機ないしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器コンパクトでかつその補修も比較的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみならず、幅広い分野において使用されている。

例えば、POS(Point of Sales)ラベルシステムが種々の製造工程で使用されるようになり、それに伴い環境温度が100℃といった高温条件下で使用されたり可塑剤アルコールが付着した場合でも、記録濃度の低下や地肌かぶりが少ない感熱記録体が要望されている。

塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体は、高温環境下において地肌かぶりが強くなる欠点がある。かかる欠点を改良する目的で特定の塩基性染料と顕色剤を併用した感熱記録体が数多く提案されているが、環境温度が100℃といった高温条件下でも満足耐熱性を有し、しかも可塑剤やアルコールなどの耐薬品性を有する記録体が得られていないのが現状である。

概要

無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、高温環境下における地肌カブリや記録濃度の経時的な低下が少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの耐薬品性を有する感熱記録体を提供することにある。

支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)で表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、かつ呈色剤として2,4−ビスフェニルスルホニルフェノールを使用した感熱記録体。

(式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルキル環を形成しても良い。)

目的

本発明の課題は、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、高温環境下における地肌カブリや記録濃度の経時的な低下が少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの耐薬品性を有する感熱記録体を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染料呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)で表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、かつ呈色剤として2,4−ビスフェニルスルホニルフェノールを使用したことを特徴とする感熱記録体。

請求項

ID=000003HE=030 WI=118 LX=0460 LY=0500(式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルキル環を形成しても良い。)

請求項2

一般式(1)において、R1 がエチル基、R2 がp−トリル基、R3 がメチル基、R4 がメチル基またはエチル基である請求項1記載の感熱記録体。

技術分野

0001

本発明は、無色ないしは淡色の塩基性染料呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に高温環境下における地肌かぶり記録濃度の経時的な低下が少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの薬品による記録濃度の経時的な低下やかぶりの少ない感熱記録体に関するものである。

背景技術

0002

無色ないしは淡色の塩基性染料と有機ないしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器コンパクトでかつその補修も比較的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみならず、幅広い分野において使用されている。

0003

例えば、POS(Point of Sales)ラベルシステムが種々の製造工程で使用されるようになり、それに伴い環境温度が100℃といった高温条件下で使用されたり可塑剤やアルコールが付着した場合でも、記録濃度の低下や地肌かぶりが少ない感熱記録体が要望されている。

0004

塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体は、高温環境下において地肌かぶりが強くなる欠点がある。かかる欠点を改良する目的で特定の塩基性染料と顕色剤を併用した感熱記録体が数多く提案されているが、環境温度が100℃といった高温条件下でも満足耐熱性を有し、しかも可塑剤やアルコールなどの耐薬品性を有する記録体が得られていないのが現状である。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の課題は、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、高温環境下における地肌カブリや記録濃度の経時的な低下が少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの耐薬品性を有する感熱記録体を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明者らは、支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)で表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、かつ呈色剤として2,4−ビスフェニルスルホニルフェノールを使用することにより、上記課題が解決されるに至った。

0007

0008

(式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルキル環を形成しても良い。)
また、上記一般式(1)において、R1 がエチル基、R2 がp−トリル基、R3 がメチル基、R4 がメチル基またはエチル基であると、特に高温環境下における地肌カブリや記録濃度の経時的な低下が少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの耐薬品性を有する感熱記録体が得られる。

発明を実施するための最良の形態

0009

本発明の感熱記録体は、無色ないしは淡色の塩基性染料として下記一般式(1)で示される特定のフルオラン誘導体を使用し、さらに呈色剤として2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールを使用することにより、高温環境下における地肌カブリや記録濃度の経時的な低下が少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの耐薬品性を有する感熱記録体が得られるものである。

0010

0011

(式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルキル環を形成しても良い。)

0012

本発明において用いられる前記一般式(1)で表されるフルオラン誘導体の具体例としては、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジエチルアミノ−3'−メチルスピロフタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノフェニルプロパン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ペンチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−イソアミルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N−メチル−N−n−プロピルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−ピロリジノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジエチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ペンチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−イソアミルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N−メチル−N−n−プロピルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−ピロリジノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、1,1−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[6'−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[6'−N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロペンタン、1,1−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロペンタン、α,α−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}エチルベンゼン、α,α−ビス{4−[6'−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}エチルベンゼン、α,α−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}エチルベンゼン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}−4−メチルペンタン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}−4−メチルペンタン等が挙げられる。

0013

これらの化合物のうちでも、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパンおよび2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタンは、とりわけ優れた性能を示すため特に好ましく用いられる。

0014

もちろん、上記の如きフルオランはこれらに限定されるものではなく、また必要に応じて二種以上を併用することもできる。

0015

本発明の感熱記録体は、無色ないしは淡色の塩基性染料として特定のフルオラン誘導体を使用し、さらに呈色剤として2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールを使用することを特徴とする。かかる呈色剤の使用量は特に限定するものではないが、一般に塩基性染料100重量部に対して50〜700重量部、好ましくは100〜500重量部程度の範囲で調節される。なお、本発明の所望の効果を損なわない限りにおいて他の公知の呈色剤を併用することも可能である。

0016

本発明の感熱記録体においては、記録層を構成する成分として上記の如き特定の塩基性染料と呈色剤とを組み合わせることで、高温環境下で取り扱われても印字濃度の低下や地肌カブリが少なく、しかも可塑剤あるいはアルコールなどの耐溶剤性を有する感熱記録体が得られるものであるが、記録層中にさらに下記の如き保存性改良剤を含有せしめると、記録保存性一段と向上した感熱記録体が得られるため好ましい。

0017

本発明で用いられる保存性改良剤の具体例としては、1−〔α−メチル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α',α'−ビス(4"−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、4,4'−ブチリデンビス(6−tert−ブチルm−クレゾール)、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1,1−トリス−p−ヒドロキシフェニルエタン、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2,2−メチレンビス[4−メチル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2,2−メチレンビス[4−tert−ブチル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌル酸クレゾールノボラック型エポキシ樹脂フェノールノボラック型エポキシ樹脂、N,N'−ジ−2−ナフチルp−フェニレンジアミン、2,2'−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェイトナトリウム塩またはマグネシウム塩等が挙げられる。なお、これらの化合物は必要に応じて二種以上を併用することも可能である。

0018

本発明では本発明の所望の効果を損なわない限りにおいて、記録感度を改善する目的で熱可融性物質を併用することもできる。

0019

これらを含む塗液の調製は、一般に水を分散媒体とし、ボールミルアトライター、サンドミルコロイドミル等の撹拌粉砕機により染料、呈色剤、熱可融性物質等を一緒にまたは別々に分散するなどして調製される。

0020

本発明の感熱記録体は、一般的にはバインダーを溶解または分散した媒体中に、塩基性染料として一般式(1)で表されるフルオラン誘導体と、呈色剤として1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタンの微粒子を分散させて得られる塗液を適当な支持体上に塗布することによって製造される。

0021

かかる塗液中には、通常バインダーとしてデンプン類ヒドロキシエチルセルロースメチルセルロースカルボキシメチルセルロースゼラチンカゼインアラビアゴムポリビニルアルコールスチレン無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン等が全固形分の2〜40重量%、好ましくは5〜25重量%程度用いられる。もちろん、これらのバインダー類は二種類以上を併用することも可能である。

0022

さらに、塗液中には各種の助剤を添加することができ、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、その他消泡剤螢光染料着色染料酸化防止剤等が挙げられる。また、感熱記録体が記録機器あるいは記録ヘッドとの接触によってスティッキングを生じないよう塗料中ステアリン酸ポリエチレンカルナバロウパラフィンワックスステアリン酸亜鉛ステアリン酸カルシウムエステルワックス等の分散液もしくはエマルジョン等を添加することもできる。

0024

支持体としては、紙(中性紙も含む)、プラスチックフィルム、あるいはプラスチックフィルムをコート紙や上質紙等と接着剤を介して貼合せたもの、または紙にプラスチックラミネートしたもの等が使用される。かかるプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエステルポリプロピレンナイロン等のフィルムが挙げられる。

0025

記録層の塗布方法については特に限定されるものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成することができ、例えばバーコーティングエアーナイフコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュアブレードコティングショートドウェルコーティング等により塗液を塗布・乾燥する方法等によって形成される。なお、支持体としてプラスチックフィルムを使用する場合には、表面にコロナ放電電子線照射等の処理を施すことで、塗布効率を高めることもできる。また塗液の塗布量についても特に限定されるものではないが、通常、乾燥重量で2〜10g/m2 、好ましくは3〜8g/m2 程度の範囲で調節される。

0026

さらに、感熱記録層上に、接着剤、滑剤顔料等から構成される保護層を設けることにより、耐スティック性耐スクラッチ性に優れた感熱記録体が得られる。保護層に使用される接着剤の具体例としては、各種の鹸化度のポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールカルボキシ変性ポリビニルアルコールシリコン変性ポリビニルアルコール、アクリル樹脂ポリウレタン系樹脂が挙げられる。また、これらの接着剤は、全固型量に対して10〜95重量%、好ましくは30〜90重量%の範囲で調整するのが望ましい。保護層の塗布量としては、乾燥重量で0.5〜10g/m2 、好ましくは、1〜7g/m2 程度の範囲で調節される。

0027

特に、保護層中に2−(2'−ヒドロキシ−3'−ドデシル−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の常温液体紫外線吸収剤を内包したマイクロカプセルや、1,1−ビス〔2−ヒドロキシ−3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−メチルベンジル〕−1,4−ベンゼンジカルボキサミド等の紫外線吸収剤を微細化したものを添加することにより光に対して地肌部の黄変や記録像の退色が著しく改良される。

0028

その他、保護層上に、高光沢を付与する等の目的のために水溶性水分散性電子線硬化性紫外線硬化性樹脂を含む層を設けることも可能であり、支持体の裏面に保護層を設けたり、支持体と記録層の間に中間層を設けることももちろん可能で、感熱記録体製造分野における各種の公知技術が付加し得るものである。

0029

以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではない。また特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。

0030

実施例1
〔中間層の形成〕焼成クレー(商品名:アンシレックス見掛け比重:0.22、エンゲルハード社製)100部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:50%)15部、ポリビニルアルコール10%水溶液30部、および水200部からなる組成物を混合して中間層用塗液を調整した。得られた塗液を50g/m2 の上質紙に乾燥後の塗布量が10g/m2 となるように塗布、乾燥して中間層を形成した。

0031

〔A液調製〕2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン20部、メチルセルロースの5%水溶液6部、および水54部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径0.8μmとなるまで粉砕し、A液を得た。

0032

〔B液調製〕2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノール40部、メチルセルロースの5%水溶液10部、および水110部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径1.2μmとなるまで粉砕し、B液を得た。

0033

〔記録層の形成〕A液50部、B液130部、軽質炭酸カルシウム10部、微粒子酸化珪素顔料(吸油量180ml/100g)20部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液15部、およびポリビニルアルコールの15%水溶液100部を混合・撹拌して得られた塗液を上記の中間層上に乾燥重量が4g/m2 となるように塗布乾燥し、スーパーキャレンダー処理して感熱記録体を得た。

0034

実施例2〜9
A液調製において、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパンの代わりに下記の化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。

0035

実施例 2:2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン
実施例 3:2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン
実施例 4:2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−イソアミルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン
実施例 5:2,2−ビス{4−[6'−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン
実施例 6:α,α−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}エチルベンゼン
実施例 7:2,2−ビス{4−[6'−ピロリジノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン
実施例 8:1,1−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン
実施例 9:2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}−4−メチルペンタン

0036

比較例1〜2
A液調製において、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパンの代わりに下記の化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。

0037

比較例 1:3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
比較例 2:3−N−エチル−N−p−トリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン

0038

比較例3〜4
2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールの代わりに下記の化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例 3:4,4'−イソプロピリデンジフェノール
比較例 4:3,3'−ジアリル−4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン

0039

かくして得られた13種類の感熱記録体について以下の方法で評価し、その結果を表1に示した。
〔記録濃度〕感熱記録評価機〔大電機社製、TH−PMD型印加エネルギー0.5mJ/dot〕で記録し、得られた記録部の記録濃度および未記録部をマクベス濃度計〔マクベス社製、RD−914型、ビジュアルフィルター〕で測定した。

0040

〔耐熱性〕上記記録後の感熱記録体を、100℃の恒温器に24時間放置した後の未記録部、および記録部の濃度をマクベス濃度計(ビジュアルフィルター)で測定した。

0041

耐可塑剤性ポリカーボネートパイプ(直径40mm管)上にラップフィルム(商品名:KMA−W、三井化学社製)を3重に巻き付け、その上に上記発色性の評価で記録した感熱記録体を置き、さらにその上にラップフィルムを3重に巻き付け、室温で8時間放置した後の記録濃度をマクベス濃度計(ビジュアルフィルター)で測定した。

0042

〔耐50%アルコール性〕50%エタノール水溶液をしみこませたガーゼで記録紙の表面を拭き、カブリの濃度をマクベス濃度計(ビジュアルモード)で測定した。

0043

発明の効果

0044

表1の結果から明らかなように、本発明の感熱記録体は特に高温環境下における地肌カブリが少なく、しかも可塑剤や、アルコールなどの薬品性に優れたものである。

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