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技術 ダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機

出願人 株式会社日立国際電気
発明者 臼杵秀範
出願日 1998年10月9日 (22年2ヶ月経過) 出願番号 1998-287134
公開日 2000年4月21日 (20年8ヶ月経過) 公開番号 2000-115043
状態 拒絶査定
技術分野 無線伝送方式一般(ダイバーシチ方式等) 無線伝送方式一般(ダイバーシチ方式等)
主要キーワード 振幅補正処理 最小電力値 差分電力 搬送波対雑音 所要周波数 半波長分 無線周波数帯信号 瞬時変動
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図面 (5)

課題

複数の受信アンテナで受信したそれぞれの受信電力に応じた重み付け高速で行なうことができる最大比合成によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機を提供する。

解決手段

複数の受信アンテナと、複数の周波数変換手段と、複数のディジタル検波処理手段と、複数の受信電力検出手段と、複数のディジタル重み付け手段と、ディジタル復号処理手段とを有するダイバーシチ受信機に使用するダイバーシチ受信方法であって、乗算係数による重み付けをして合成を行なうダイバーシチ受信方法において、最大電力検出手段により複数の受信した無線周波数帯信号中の受信電力の最大電力値と大小情報とを検出し、差分計算手段により複数の無線周波数帯信号中の最大電力値と他のそれぞれの電力値との差分電力値を算出し、乗算係数計算手段によりテーブル参照し、差分電力値に応じた乗算係数を算出し、乗算係数を、受信電力の大小情報で係数出力切換手段により切換え、複数のディジタル重み付け手段へ出力し、乗算係数による重み付けをして複数の受信電力の合成を行なう。

概要

背景

周知のように、無線通信の受信においては、周波数天候時刻などの違いによりフェージング現象による受信品質劣化が発生する。特に、周波数の高い移動無線局で行なわれる移動無線通信では、無線通信を行なう場所によって、フェージング現象による受信品質劣化が発生することがよく知られている。このフェージング現象による受信品質劣化を回避するために、無線通信受信機ダイバーシチ受信方法を使用しているものがある。ダイバーシチ受信方法にはさまざまな方法があるが、受信アンテナを複数設置して受信を行なうスペースダイバーシチ受信方法が広く使用されており、このスペースダイバーシチ受信方法の中でも、最大比合成ダイバーシチ受信方法は、高いダイバーシチ利得が得られる受信方法として知られている。最大比合成ダイバーシチ受信方法は、受信機に複数の受信アンテナが設置されており、設置されている複数の受信アンテナのそれぞれが受信した受信信号に対し、それぞれの受信電力の大きさにもとづいた重み付けを行ない、重み付けを行なった各受信信号の加算合成を行ない合成信号を得る方法であり、この合成信号の搬送波対雑音電力比が、複数の受信アンテナのそれぞれが受信した各系統の搬送波対雑音の電力比の和として得ることができる。

従来の最大比合成ダイバーシチ受信方法を使用した、例えば2つのアンテナ(2ブランチ)を持つ受信機の例を図2に示し(発明の説明に必要な部分のみ記載)、従来の最大比合成ダイバーシチ受信方法の説明をする。図2において、21aおよび21bは所定の間隔で設置されている2つの受信アンテナ、22aおよび22bは周波数変換回路、23aおよび23bはアナログディジタル(A/D)変換器、24aおよび24bは直交検波処理部、25aおよび25bは識別点抽出処理部、26aおよび26bは遅延検波処理部、27a、27b、27c、27dは乗算器、28aおよび28bは受信電力検出部、29aおよび29bはA/D変換器、32aおよび32bは乗算係数計算部、34a、34b、34c、34dは加算器、35は復号処理部、36は真値変換処理部、37は低域通過フィルタLPF)処理部、38は対数変換部を示す。また、図4は、LPF処理部37の構成の一例で、41はデータ入力端子、42および44は乗算器、43は加算器、45は遅延器、46はデータ出力端子を示す。なお、受信アンテナ21aで受信した信号を処理する系統を第1系統、受信アンテナ21bで受信した信号を処理する系統を第2系統と呼ぶことにする。また、この受信機は、A/D変換器23a、29aおよび23b、29bからの各出力は固定小数点DSP39に入力し、その後の各信号処理は固定小数点DSP内のプログラム処理により行なわれる。

動作の説明をする。他の無線通信機から送信される送信波は、図2に示す受信機の所要の間隔(例えば、搬送波半波長分の距離)で設置されている第1系統の受信アンテナ21aおよび第2系統の受信アンテナ21bで受信される。第1系統の受信アンテナ21aは、受信した無線周波数帯の受信信号を周波数変換回路22aと受信電力検出部28aとへ出力する。周波数変換回路22aは、受信アンテナ21aから入力される無線周波数帯信号所要周波数中間周波数帯信号に変換し、変換した所要周波数の中間周波数帯信号をA/D変換器23aへ出力する。A/D変換器23aは、周波数変換回路22aから入力される中間周波数帯信号をディジタル信号に変換し、ディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波処理部24aへ出力する。

直交検波処理部24aは、A/D変換器23aから入力されるディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波し、直交検波で得られた同相成分信号直交成分信号とを識別点抽出処理部25aへ出力する。識別点抽出処理部25aは、直交検波処理部24aから入力される同相成分信号と直交成分信号とを処理して識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを抽出し、抽出した識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを遅延検波処理部26aへ出力する。遅延検波処理部26aは、識別点抽出処理部25aから入力される同相成分信号と直交成分信号とについて下記に示す式(1)の演算を行ない、識別点の同相成分信号および直交成分信号を求め、求めた識別点の同相成分信号I1を乗算器27aへ、直交成分信号Q1を乗算器27bへ出力する。
Ii=Ii(n−1)×Ii(n)+Qi(n−1)×Qi(n)
・・・・・・・・・(1)
Qi=Ii(n−1)×Qi(n)−Ii(n)×Qi(n−1)
但し、Ii(n)、Qi(n)は現在の入力値、Ii(n−1)、Qi(n−1)は1つ前の識別点の値とし、添え字iは系統の番号を示す。

受信電力検出部28aは、受信アンテナ21aから入力される無線周波数帯信号の受信電力を、図3に一例として示すように、対数値で表示する受信電力Ptにもとづく出力電圧Pとして検出し、受信電力にもとづく電圧PをA/D変換器29aへ出力する。A/D変換器29aは、受信電力検出部28aから入力される受信電力にもとづく電圧Pをディジタル値Paに変換し、電圧Pを変換したディジタル値Paを真値変換処理部36と加算器34cとへ出力する。真値変換処理部36は、A/D変換器29aから入力される電圧Pを変換したディジタル値Pa、つまり、対数値で電圧に換算された受信電力値Paを真値に変換し、真値変換した受信電力値Pa’をLPF処理部37へ出力する。LPF処理部37は、真値変換処理部36から入力される真値変換した受信電力値Pa’を、図4に構成の一例を示すLPFでフィルタ処理を行なう。

ここで、LPF処理部37の動作を図4に示す構成で説明する。データ入力端子41には、真値変換処理部36から真値受信電力値Pa’が入力され、そのまま乗算器42へ入力される。乗算器42は、真値変換処理部36から入力される真値受信電力値Pa’の他に係数αが入力されており、真値受信電力値Pa’と係数αとの乗算を行ない乗算結果42aを加算器43へ出力する。加算器43は、乗算器42から入力される乗算結果42aの他に、乗算器44から乗算結果44aが入力されており、乗算器42からの乗算結果42aと乗算器44からの乗算結果44aとが加算され、加算結果43aがデータ出力端子46と遅延器45とへ出力される。遅延器45は、加算器43から加算結果43a、つまりLPFとしてのデータ出力フィードバックされ入力されており、加算結果43aを所要時間遅延し、遅延した加算結果43aが乗算器44へ出力されている。乗算器44は、遅延器45から入力される所要時間遅延された加算結果43aの他に係数1−αが入力されており、所要時間遅延された加算結果43aと係数1−αとの乗算を行ない乗算結果44aを加算器43へ出力する。データ出力端子46からは、データ出力がLPF処理部37の出力として対数変換部38へ出力される。

このLPF処理部37でのフィルタ処理は、受信電力の瞬時変動追従するのではなく、受信電力の中央値変動に追従させるために、乗算させる係数αを小さな値としている(但し、0<α<1)。対数変換部38は、LPF処理部37で求めた受信電力中央値Phを、A/D変換器29aおよび29bからの電圧Pを変換したディジタル値Paとの演算のために対数変換を行ない、対数変換を行なった受信電力中央値Phを加算器34cおよび34dへ出力する。加算器34cは、A/D変換器29aから入力される電圧Pを変換したディジタル値Paと対数変換部38から入力される受信電力中央値Phとの加算(加算した結果は減算となる)を行ない、加算結果の差分値Padを乗算係数計算部32aへ出力する。このように受信電力中央値に対する差分値を算出しているのは、受信電力にもとづいた重み付けを固定小数点DSPを使用して行なう場合、ダイナミックレンジが十分に確保できないため、単純に瞬時受信電力にもとづいた重み付けを行なうと、受信電力が小さい領域での重み付け係数が非常に小さなものとなり、乗算後信号情報欠落してしまうためである。

乗算係数計算部32aは、加算器34cから入力される差分値Padによる、例えばテーブル参照を行ない乗算係数Caを決定し、決定した乗算係数Caを乗算器27aと27bとへ出力する。乗算器27aは、遅延検波処理部26aから入力される同相成分信号I1と乗算係数計算部32aから入力される乗算係数Caとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34aへ出力する。同様に、乗算器27bは、遅延検波処理部26aから入力される直交成分信号Q1と乗算係数計算部32aから入力される乗算係数Caとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34bへ出力する。

第2系統の受信アンテナ21bは、受信した無線周波数帯信号の受信信号を周波数変換回路22bと受信電力検出部28bとへ出力する。周波数変換回路22bは、受信アンテナ21bから入力される無線周波数帯信号を所要周波数の中間周波数帯信号に変換し、変換した所要周波数の中間周波数帯信号をA/D変換器23bへ出力する。A/D変換器23bは、周波数変換回路22bから入力される中間周波数帯信号をディジタル信号に変換し、ディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波処理部24bへ出力する。

直交検波処理部24bは、A/D変換器23bから入力されるディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波し、直交検波で得られた同相成分信号と直交成分信号とを識別点抽出処理部25bへ出力する。識別点抽出処理部25bは、直交検波処理部24bから入力される同相成分信号と直交成分信号とを処理して識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを抽出し、抽出した識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを遅延検波処理部26bへ出力する。遅延検波処理部26bは、識別点抽出処理部25bから入力される同相成分信号と直交成分信号とについて上記式(1)の演算を行ない、識別点の同相成分信号および直交成分信号を求め、求めた識別点の同相成分信号I2を乗算器27cへ、直交成分信号Q2を乗算器27dへ出力する。

受信電力検出部28bは、受信アンテナ21bから入力される無線周波数帯信号の受信電力を、図3に一例として示すように対数値で表示する受信電力Ptにもとづく出力電圧Pとして検出し、受信電力にもとづく電圧PをA/D変換器29bへ出力する。A/D変換器29bは、受信電力検出部28bから入力される受信電力にもとづく電圧Pをディジタル値Pbに変換し、電圧Pを変換したディジタル値Pbを加算器34dへ出力する。加算器34dは、A/D変換器29bから入力される電圧Pを変換したディジタル値Pbと対数変換部38から入力される受信電力中央値Phとの加算(加算した結果は減算となる)を行ない、加算結果の差分値Pbdを乗算係数計算部32bへ出力する。

乗算係数計算部32bは、加算器34dから入力される差分値Pbdによる、例えばテーブル参照を行ない乗算係数Cbを決定し、決定した乗算係数Cbを乗算器27cと27dとへ出力する。乗算器27cは、遅延検波処理部26bから入力される同相成分信号I2と乗算係数計算部32bから入力される乗算係数Cbとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34aへ出力する。同様に、乗算器27dは、遅延検波処理部26bから入力される直交成分信号Q2と乗算係数計算部32bから入力される乗算係数Cbとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34bへ出力する。

加算器34aは、乗算器27aおよび乗算器27cからそれぞれ入力される乗算結果を加算し、加算した加算結果を復号処理部35へ出力する。加算器34bは、乗算器27bおよび乗算器27dからそれぞれ入力される乗算結果を加算し、加算した加算結果を復号処理部35へ出力する。復号処理部35は、加算器34aから入力される加算結果を同相成分信号、加算器34bから入力される加算結果を直交成分信号として符号判定を行ない、復号し、復号した復号信号をつぎの回路、例えば音声回路などへ出力する。

概要

複数の受信アンテナで受信したそれぞれの受信電力に応じた重み付けを高速で行なうことができる最大比合成によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機を提供する。

複数の受信アンテナと、複数の周波数変換手段と、複数のディジタル検波処理手段と、複数の受信電力検出手段と、複数のディジタル重み付け手段と、ディジタル復号処理手段とを有するダイバーシチ受信機に使用するダイバーシチ受信方法であって、乗算係数による重み付けをして合成を行なうダイバーシチ受信方法において、最大電力検出手段により複数の受信した無線周波数帯信号中の受信電力の最大電力値と大小情報とを検出し、差分計算手段により複数の無線周波数帯信号中の最大電力値と他のそれぞれの電力値との差分電力値を算出し、乗算係数計算手段によりテーブル参照し、差分電力値に応じた乗算係数を算出し、乗算係数を、受信電力の大小情報で係数出力切換手段により切換え、複数のディジタル重み付け手段へ出力し、乗算係数による重み付けをして複数の受信電力の合成を行なう。

目的

従来技術によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機においては、受信電力にもとづいた重み付けを行う際に受信電力中央値を求める処理が必要となるため、最大比合成ダイバーシチを行なうまでに遅延が存在するという問題があった。また、LPF処理による受信電力中央値の演算の際に、真値変換や対数変換のための変換テーブルが必要となり、メモリ容量を圧迫し、精度低下を引き起こす原因となるという問題があった。本発明は、前記問題点を解決し、複数の受信アンテナで受信したそれぞれの受信電力にもとづく重み付けを高速で行なうことができる最大比合成によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

最大比合成型のダイバーシチ受信方法において、複数の受信アンテナのそれぞれが受信した受信信号の中から最大の受信電力値を有する最大受信信号を検出し、該最大受信信号の最大受信電力値と、前記最大受信信号を除く他の受信信号の電力値との差分電力値をそれぞれ算出し、該算出したそれぞれの差分電力値にもとづいて、それぞれの受信信号に重み付けを行ない、該重み付けされた信号を合成したことを特徴とするダイバーシチ受信方法。

請求項2

請求項1記載のダイバーシチ受信方法において、前記最大受信信号の重み付け係数を1としたことを特徴とするダイバーシチ受信方法。

請求項3

複数の受信アンテナでそれぞれ受信した受信信号から同相成分信号および直交成分信号と、最大受信電力値とを検出し、該最大受信電力値を検出した前記受信信号を除く前記受信信号の電力値と前記最大受信電力値との差分電力値を算出し、該差分電力値から重み付け係数を算出し、該重み付け係数で前記それぞれの同相成分信号および直交成分信号に重み付けを行ない、該重み付けされた前記それぞれの同相成分信号および直交成分信号を合成することを特徴とするダイバーシチ受信方法。

請求項4

所定の間隔で配置されている複数の受信アンテナと、該複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号周波数変換し、A/D変換してディジタル中間周波数信号を出力する複数の周波数変換手段と、該複数の周波数変換手段からそれぞれ入力されるディジタルの中間周波数信号を検波し、識別点を抽出し、所定の演算式により演算して同相成分信号および直交成分信号を出力する複数のディジタル検波処理手段と、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号の受信電力もとづく電圧を検出し、A/D変換してディジタルの受信電力にもとづく電圧を出力する複数の受信電力検出手段と、前記複数のディジタル検波処理手段からそれぞれ入力される同相成分信号および直交成分信号に前記ディジタルの受信電力にもとづく電圧から算出された乗算係数をそれぞれ乗算して重み付けをし、重み付けされた同相成分信号および直交成分信号をそれぞれ加算する複数のディジタル重み付け手段と、該複数のディジタル重み付け手段からそれぞれ入力される重み付けされた同相成分信号および直交成分信号を処理し、符号判定および復号を行ない、復号信号を出力するディジタル復号処理手段とを有するダイバーシチ受信機に使用するダイバーシチ受信方法であって、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号のそれぞれの受信電力の大きさにもとづいた乗算係数による重み付けをして合成を行なうダイバーシチ受信方法において、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧から、最大電力検出手段により前記複数の受信した無線周波数帯信号中の受信電力の最大電力値と大小情報とを検出し、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧と、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の最大電力値と大小情報とから、差分計算手段により前記複数の無線周波数帯信号中の前記最大電力値と他のそれぞれの電力値との差分電力値を算出し、前記差分計算手段から入力される前記差分電力値を乗算係数計算手段によりテーブル参照し、前記差分電力値に応じた乗算係数を算出し、前記乗算係数計算手段から入力される前記乗算係数を、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の大小情報で係数出力切換手段により切換え、前記複数のディジタル重み付け手段へ出力し、前記乗算係数による重み付けをして前記複数の受信電力の合成を行なうことを特徴とするダイバーシチ受信方法。

請求項5

請求項4記載のダイバーシチ受信方法において、複数のディジタル検波処理手段と複数のディジタル重み付け手段とディジタル復号処理手段とで行なうそれぞれの検波、演算、重み付けおよび判定、復号処理と、最大電力検出手段と差分検出手段と乗算係数計算手段と係数出力切換手段とで行なうそれぞれの検出、算出、切換とを、すべて固定小数点ディジタル信号処理プロセッサにより行なうことを特徴とするダイバーシチ受信方法。

請求項6

請求項4または請求項5記載のダイバーシチ受信方法において、乗算係数計算手段により算出された乗算係数を、複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号の受信電力の最大電力値を検出した系統以外の同相成分信号および直交成分信号に対して前記乗算係数を乗算し合成を行なうことを特徴とするダイバーシチ受信方法。

請求項7

所定の間隔で配置されている複数の受信アンテナと、該複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号を周波数変換し、A/D変換してディジタルの中間周波数信号を出力する複数の周波数変換手段と、該複数の周波数変換手段からそれぞれ入力されるディジタルの中間周波数信号を検波し、識別点を抽出し、所定の演算式により演算して同相成分信号および直交成分信号を出力する複数のディジタル検波処理手段と、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号の受信電力にもとづく電圧を検出し、A/D変換してディジタルの受信電力にもとづく電圧を出力する複数の受信電力検出手段と、前記複数のディジタル検波処理手段からそれぞれ入力される同相成分信号および直交成分信号に前記ディジタルの受信電力にもとづく電圧から算出された乗算係数をそれぞれ乗算して重み付けをし、重み付けされた同相成分信号および直交成分信号をそれぞれ加算する複数のディジタル重み付け手段と、該複数のディジタル重み付け手段からそれぞれ入力される重み付けされた同相成分信号および直交成分信号を処理し、符号判定および復号を行ない、復号信号を出力するディジタル復号処理手段とを有し、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号のそれぞれの受信電力の大きさにもとづいた乗算係数による重み付けをして合成を行なうダイバーシチ受信機において、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧から、前記複数の受信した無線周波数帯信号中の受信電力の最大電力値と大小情報とを検出する最大電力検出手段と、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧と、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の最大電力値と大小情報とから、前記複数の無線周波数帯信号中の前記最大電力値と他のそれぞれの電力値との差分電力値を算出する差分計算手段と、該差分計算手段から入力される前記差分電力値をテーブル参照し、前記差分電力値に応じた乗算係数を算出する乗算係数計算手段と、該乗算係数計算手段から入力される前記乗算係数を、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の大小情報で切換え、前記複数のディジタル重み付け手段へ出力する係数出力切換手段とを有し、前記乗算係数による重み付けをして前記複数の受信電力の合成を行なうことを特徴とするダイバーシチ受信機。

技術分野

0001

本発明は、無線通信の受信において受信機に使用されるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機、特に、固定小数点DSP(ディジタル信号処理プロセッサ)を使用して所要信号処理を行ない最大比合成ダイバーシチ受信を行なうようにしたダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機に関するものである。

背景技術

0002

周知のように、無線通信の受信においては、周波数天候時刻などの違いによりフェージング現象による受信品質劣化が発生する。特に、周波数の高い移動無線局で行なわれる移動無線通信では、無線通信を行なう場所によって、フェージング現象による受信品質劣化が発生することがよく知られている。このフェージング現象による受信品質劣化を回避するために、無線通信受信機にダイバーシチ受信方法を使用しているものがある。ダイバーシチ受信方法にはさまざまな方法があるが、受信アンテナを複数設置して受信を行なうスペースダイバーシチ受信方法が広く使用されており、このスペースダイバーシチ受信方法の中でも、最大比合成ダイバーシチ受信方法は、高いダイバーシチ利得が得られる受信方法として知られている。最大比合成ダイバーシチ受信方法は、受信機に複数の受信アンテナが設置されており、設置されている複数の受信アンテナのそれぞれが受信した受信信号に対し、それぞれの受信電力の大きさにもとづいた重み付けを行ない、重み付けを行なった各受信信号の加算合成を行ない合成信号を得る方法であり、この合成信号の搬送波対雑音電力比が、複数の受信アンテナのそれぞれが受信した各系統の搬送波対雑音の電力比の和として得ることができる。

0003

従来の最大比合成ダイバーシチ受信方法を使用した、例えば2つのアンテナ(2ブランチ)を持つ受信機の例を図2に示し(発明の説明に必要な部分のみ記載)、従来の最大比合成ダイバーシチ受信方法の説明をする。図2において、21aおよび21bは所定の間隔で設置されている2つの受信アンテナ、22aおよび22bは周波数変換回路、23aおよび23bはアナログディジタル(A/D)変換器、24aおよび24bは直交検波処理部、25aおよび25bは識別点抽出処理部、26aおよび26bは遅延検波処理部、27a、27b、27c、27dは乗算器、28aおよび28bは受信電力検出部、29aおよび29bはA/D変換器、32aおよび32bは乗算係数計算部、34a、34b、34c、34dは加算器、35は復号処理部、36は真値変換処理部、37は低域通過フィルタLPF)処理部、38は対数変換部を示す。また、図4は、LPF処理部37の構成の一例で、41はデータ入力端子、42および44は乗算器、43は加算器、45は遅延器、46はデータ出力端子を示す。なお、受信アンテナ21aで受信した信号を処理する系統を第1系統、受信アンテナ21bで受信した信号を処理する系統を第2系統と呼ぶことにする。また、この受信機は、A/D変換器23a、29aおよび23b、29bからの各出力は固定小数点DSP39に入力し、その後の各信号処理は固定小数点DSP内のプログラム処理により行なわれる。

0004

動作の説明をする。他の無線通信機から送信される送信波は、図2に示す受信機の所要の間隔(例えば、搬送波半波長分の距離)で設置されている第1系統の受信アンテナ21aおよび第2系統の受信アンテナ21bで受信される。第1系統の受信アンテナ21aは、受信した無線周波数帯の受信信号を周波数変換回路22aと受信電力検出部28aとへ出力する。周波数変換回路22aは、受信アンテナ21aから入力される無線周波数帯信号所要周波数中間周波数帯信号に変換し、変換した所要周波数の中間周波数帯信号をA/D変換器23aへ出力する。A/D変換器23aは、周波数変換回路22aから入力される中間周波数帯信号をディジタル信号に変換し、ディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波処理部24aへ出力する。

0005

直交検波処理部24aは、A/D変換器23aから入力されるディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波し、直交検波で得られた同相成分信号直交成分信号とを識別点抽出処理部25aへ出力する。識別点抽出処理部25aは、直交検波処理部24aから入力される同相成分信号と直交成分信号とを処理して識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを抽出し、抽出した識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを遅延検波処理部26aへ出力する。遅延検波処理部26aは、識別点抽出処理部25aから入力される同相成分信号と直交成分信号とについて下記に示す式(1)の演算を行ない、識別点の同相成分信号および直交成分信号を求め、求めた識別点の同相成分信号I1を乗算器27aへ、直交成分信号Q1を乗算器27bへ出力する。
Ii=Ii(n−1)×Ii(n)+Qi(n−1)×Qi(n)
・・・・・・・・・(1)
Qi=Ii(n−1)×Qi(n)−Ii(n)×Qi(n−1)
但し、Ii(n)、Qi(n)は現在の入力値、Ii(n−1)、Qi(n−1)は1つ前の識別点の値とし、添え字iは系統の番号を示す。

0006

受信電力検出部28aは、受信アンテナ21aから入力される無線周波数帯信号の受信電力を、図3に一例として示すように、対数値で表示する受信電力Ptにもとづく出力電圧Pとして検出し、受信電力にもとづく電圧PをA/D変換器29aへ出力する。A/D変換器29aは、受信電力検出部28aから入力される受信電力にもとづく電圧Pをディジタル値Paに変換し、電圧Pを変換したディジタル値Paを真値変換処理部36と加算器34cとへ出力する。真値変換処理部36は、A/D変換器29aから入力される電圧Pを変換したディジタル値Pa、つまり、対数値で電圧に換算された受信電力値Paを真値に変換し、真値変換した受信電力値Pa’をLPF処理部37へ出力する。LPF処理部37は、真値変換処理部36から入力される真値変換した受信電力値Pa’を、図4に構成の一例を示すLPFでフィルタ処理を行なう。

0007

ここで、LPF処理部37の動作を図4に示す構成で説明する。データ入力端子41には、真値変換処理部36から真値受信電力値Pa’が入力され、そのまま乗算器42へ入力される。乗算器42は、真値変換処理部36から入力される真値受信電力値Pa’の他に係数αが入力されており、真値受信電力値Pa’と係数αとの乗算を行ない乗算結果42aを加算器43へ出力する。加算器43は、乗算器42から入力される乗算結果42aの他に、乗算器44から乗算結果44aが入力されており、乗算器42からの乗算結果42aと乗算器44からの乗算結果44aとが加算され、加算結果43aがデータ出力端子46と遅延器45とへ出力される。遅延器45は、加算器43から加算結果43a、つまりLPFとしてのデータ出力フィードバックされ入力されており、加算結果43aを所要時間遅延し、遅延した加算結果43aが乗算器44へ出力されている。乗算器44は、遅延器45から入力される所要時間遅延された加算結果43aの他に係数1−αが入力されており、所要時間遅延された加算結果43aと係数1−αとの乗算を行ない乗算結果44aを加算器43へ出力する。データ出力端子46からは、データ出力がLPF処理部37の出力として対数変換部38へ出力される。

0008

このLPF処理部37でのフィルタ処理は、受信電力の瞬時変動追従するのではなく、受信電力の中央値変動に追従させるために、乗算させる係数αを小さな値としている(但し、0<α<1)。対数変換部38は、LPF処理部37で求めた受信電力中央値Phを、A/D変換器29aおよび29bからの電圧Pを変換したディジタル値Paとの演算のために対数変換を行ない、対数変換を行なった受信電力中央値Phを加算器34cおよび34dへ出力する。加算器34cは、A/D変換器29aから入力される電圧Pを変換したディジタル値Paと対数変換部38から入力される受信電力中央値Phとの加算(加算した結果は減算となる)を行ない、加算結果の差分値Padを乗算係数計算部32aへ出力する。このように受信電力中央値に対する差分値を算出しているのは、受信電力にもとづいた重み付けを固定小数点DSPを使用して行なう場合、ダイナミックレンジが十分に確保できないため、単純に瞬時受信電力にもとづいた重み付けを行なうと、受信電力が小さい領域での重み付け係数が非常に小さなものとなり、乗算後信号情報欠落してしまうためである。

0009

乗算係数計算部32aは、加算器34cから入力される差分値Padによる、例えばテーブル参照を行ない乗算係数Caを決定し、決定した乗算係数Caを乗算器27aと27bとへ出力する。乗算器27aは、遅延検波処理部26aから入力される同相成分信号I1と乗算係数計算部32aから入力される乗算係数Caとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34aへ出力する。同様に、乗算器27bは、遅延検波処理部26aから入力される直交成分信号Q1と乗算係数計算部32aから入力される乗算係数Caとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34bへ出力する。

0010

第2系統の受信アンテナ21bは、受信した無線周波数帯信号の受信信号を周波数変換回路22bと受信電力検出部28bとへ出力する。周波数変換回路22bは、受信アンテナ21bから入力される無線周波数帯信号を所要周波数の中間周波数帯信号に変換し、変換した所要周波数の中間周波数帯信号をA/D変換器23bへ出力する。A/D変換器23bは、周波数変換回路22bから入力される中間周波数帯信号をディジタル信号に変換し、ディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波処理部24bへ出力する。

0011

直交検波処理部24bは、A/D変換器23bから入力されるディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波し、直交検波で得られた同相成分信号と直交成分信号とを識別点抽出処理部25bへ出力する。識別点抽出処理部25bは、直交検波処理部24bから入力される同相成分信号と直交成分信号とを処理して識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを抽出し、抽出した識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを遅延検波処理部26bへ出力する。遅延検波処理部26bは、識別点抽出処理部25bから入力される同相成分信号と直交成分信号とについて上記式(1)の演算を行ない、識別点の同相成分信号および直交成分信号を求め、求めた識別点の同相成分信号I2を乗算器27cへ、直交成分信号Q2を乗算器27dへ出力する。

0012

受信電力検出部28bは、受信アンテナ21bから入力される無線周波数帯信号の受信電力を、図3に一例として示すように対数値で表示する受信電力Ptにもとづく出力電圧Pとして検出し、受信電力にもとづく電圧PをA/D変換器29bへ出力する。A/D変換器29bは、受信電力検出部28bから入力される受信電力にもとづく電圧Pをディジタル値Pbに変換し、電圧Pを変換したディジタル値Pbを加算器34dへ出力する。加算器34dは、A/D変換器29bから入力される電圧Pを変換したディジタル値Pbと対数変換部38から入力される受信電力中央値Phとの加算(加算した結果は減算となる)を行ない、加算結果の差分値Pbdを乗算係数計算部32bへ出力する。

0013

乗算係数計算部32bは、加算器34dから入力される差分値Pbdによる、例えばテーブル参照を行ない乗算係数Cbを決定し、決定した乗算係数Cbを乗算器27cと27dとへ出力する。乗算器27cは、遅延検波処理部26bから入力される同相成分信号I2と乗算係数計算部32bから入力される乗算係数Cbとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34aへ出力する。同様に、乗算器27dは、遅延検波処理部26bから入力される直交成分信号Q2と乗算係数計算部32bから入力される乗算係数Cbとの乗算を行ない、乗算結果を加算器34bへ出力する。

0014

加算器34aは、乗算器27aおよび乗算器27cからそれぞれ入力される乗算結果を加算し、加算した加算結果を復号処理部35へ出力する。加算器34bは、乗算器27bおよび乗算器27dからそれぞれ入力される乗算結果を加算し、加算した加算結果を復号処理部35へ出力する。復号処理部35は、加算器34aから入力される加算結果を同相成分信号、加算器34bから入力される加算結果を直交成分信号として符号判定を行ない、復号し、復号した復号信号をつぎの回路、例えば音声回路などへ出力する。

発明が解決しようとする課題

0015

従来技術によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機においては、受信電力にもとづいた重み付けを行う際に受信電力中央値を求める処理が必要となるため、最大比合成ダイバーシチを行なうまでに遅延が存在するという問題があった。また、LPF処理による受信電力中央値の演算の際に、真値変換や対数変換のための変換テーブルが必要となり、メモリ容量を圧迫し、精度低下を引き起こす原因となるという問題があった。本発明は、前記問題点を解決し、複数の受信アンテナで受信したそれぞれの受信電力にもとづく重み付けを高速で行なうことができる最大比合成によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

前記目的を達成するために、本発明のダイバーシチ受信方法は、所定の間隔で配置されている複数の受信アンテナと、該複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号を周波数変換し、A/D変換してディジタルの中間周波数信号を出力する複数の周波数変換手段と、該複数の周波数変換手段からそれぞれ入力されるディジタルの中間周波数信号を検波し、識別点を抽出し、所定の演算式により演算して同相成分信号および直交成分信号を出力する複数のディジタル検波処理手段と、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号の受信電力にもとづく電圧を検出し、A/D変換してディジタルの受信電力にもとづく電圧を出力する複数の受信電力検出手段と、前記複数のディジタル検波処理手段からそれぞれ入力される同相成分信号および直交成分信号に前記ディジタルの受信電力にもとづく電圧から算出された乗算係数をそれぞれ乗算して重み付けをし、重み付けされた同相成分信号および直交成分信号をそれぞれ加算する複数のディジタル重み付け手段と、該複数のディジタル重み付け手段からそれぞれ入力される重み付けされた同相成分信号および直交成分信号を処理し、符号判定および復号を行ない、復号信号を出力するディジタル復号処理手段とを有するダイバーシチ受信機に使用するダイバーシチ受信方法であって、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号のそれぞれの受信電力の大きさにもとづいた乗算係数による重み付けをして合成を行なうダイバーシチ受信方法において、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧から、最大電力検出手段により前記複数の受信した無線周波数帯信号中の受信電力の最大電力値と大小情報とを検出し、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧と、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の最大電力値と大小情報とから、差分計算手段により前記複数の無線周波数帯信号中の前記最大電力値と他のそれぞれの電力値との差分電力値を算出し、前記差分計算手段から入力される前記差分電力値を乗算係数計算手段によりテーブル参照し、前記差分電力値に応じた乗算係数を算出し、前記乗算係数計算手段から入力される前記乗算係数を、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の大小情報で係数出力切換手段により切換え、前記複数のディジタル重み付け手段へ出力し、前記乗算係数による重み付けをして前記複数の受信電力の合成を行なうものである。

0017

さらに詳しくは、本発明のダイバーシチ受信方法は、複数のディジタル検波処理手段と複数のディジタル重み付け手段とディジタル復号処理手段とで行なうそれぞれの検波、演算、重み付けおよび判定、復号処理と、最大電力検出手段と差分検出手段と乗算係数計算手段と係数出力切換手段とで行なうそれぞれの検出、算出、切換とを、すべて固定小数点ディジタル信号処理プロセッサにより行なうものである。また、本発明のダイバーシチ受信方法は、乗算係数計算手段により算出された乗算係数を、複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号の受信電力の最大電力値を検出した系統以外の同相成分信号および直交成分信号に対して前記乗算係数を乗算し合成を行なうものである。

0018

また、本発明の受信機は、所定の間隔で配置されている複数の受信アンテナと、該複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号を周波数変換し、A/D変換してディジタルの中間周波数信号を出力する複数の周波数変換手段と、該複数の周波数変換手段からそれぞれ入力されるディジタルの中間周波数信号を検波し、識別点を抽出し、所定の演算式により演算して同相成分信号および直交成分信号を出力する複数のディジタル検波処理手段と、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号の受信電力にもとづく電圧を検出し、A/D変換してディジタルの受信電力にもとづく電圧を出力する複数の受信電力検出手段と、前記複数のディジタル検波処理手段からそれぞれ入力される同相成分信号および直交成分信号に前記ディジタルの受信電力にもとづく電圧から算出された乗算係数をそれぞれ乗算して重み付けをし、重み付けされた同相成分信号および直交成分信号をそれぞれ加算する複数のディジタル重み付け手段と、該複数のディジタル重み付け手段からそれぞれ入力される重み付けされた同相成分信号および直交成分信号を処理し、符号判定および復号を行ない、復号信号を出力するディジタル復号処理手段とを有し、前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信した無線周波数帯信号のそれぞれの受信電力の大きさにもとづいた乗算係数による重み付けをして合成を行なうダイバーシチ受信機において、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧から、前記複数の受信した無線周波数帯信号中の受信電力の最大電力値と大小情報とを検出する最大電力検出手段と、前記複数の受信電力検出手段のそれぞれから入力されるディジタルの受信電力にもとづく電圧と、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の最大電力値と大小情報とから、前記複数の無線周波数帯信号中の前記最大電力値と他のそれぞれの電力値との差分電力値を算出する差分計算手段と、該差分計算手段から入力される前記差分電力値をテーブル参照し、前記差分電力値に応じた乗算係数を算出する乗算係数計算手段と、該乗算係数計算手段から入力される前記乗算係数を、前記最大電力検出手段から入力される受信電力の大小情報で切換え、前記複数のディジタル重み付け手段へ出力する係数出力切換手段とを有し、前記乗算係数による重み付けをして前記複数の受信電力の合成を行なうものである。

発明を実施するための最良の形態

0019

本発明によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機の実施の形態を説明する。図1は、本発明によるダイバーシチ受信方法を使用した、例えば2つのアンテナ(2ブランチ)を持つ受信機(発明の説明に必要な部分のみ記載)の一例を示す。図1において、1aおよび1bは所定の間隔で設置されてる2つの受信アンテナ、2aおよび2bは受信した無線周波数帯信号を中間周波数帯信号に変換する周波数変換回路、3aおよび3bは中間周波数帯信号をディジタル化するアナログ/ディジタル(A/D)変換器、4aおよび4bは中間周波数帯信号を同相成分信号と直交成分信号とに直交検波する直交検波処理部、5aおよび5bは識別点に相当する同相成分信号と直交成分信号とを抽出する識別点抽出処理部、6aおよび6bは演算式により識別点の同相成分信号と直交成分信号とを求める遅延検波処理部、7a、7b、7c、7dは乗算器、8aおよび8bは受信した無線周波数帯信号の受信電力を電圧に変換し検出する受信電力検出部、9aおよび9bは受信電力を表す電圧をディジタル化するA/D変換器、10は受信した無線周波数帯信号の最大受信電力を検出するとともに受信電力の大小情報を出力する最大電力検出部、11は最大電力値と最小電力値との差分電力値を算出する差分計算部、12は差分電力値でテーブル参照を行ない乗算係数を決定する乗算係数計算部、13は受信電力の大小情報にしたがい乗算係数を所要の系統へ出力する係数出力切換部、14aおよび14bは加算器、15は同相成分信号と直交成分信号とで符号判定を行ない復号処理をする復号処理部を示す。なお、受信アンテナ1aで受信した信号を処理する系統を第1系統、受信アンテナ1bで受信した信号を処理する系統を第2系統と呼ぶことにする。また、この受信機は、A/D変換器3a、9aおよび3b、9bからの各出力は固定小数点DSP16に入力し、その後の各信号処理は固定小数点DSP内のプログラム処理により行なわれる。

0020

動作の説明をする。他の無線通信機から送信される送信波は、図1に示す受信機の所要の間隔(例えば、搬送波の半波長分の距離)で設置されている第1系統の受信アンテナ1aおよび第2系統の受信アンテナ1bで受信される。第1系統の受信アンテナ1aは、受信した無線周波数帯の受信信号を周波数変換回路2aと受信電力検出部8aとへ出力する。周波数変換回路2aは、受信アンテナ1aから入力される無線周波数帯信号を所要周波数の中間周波数帯信号に変換し、変換した所要周波数の中間周波数帯信号をA/D変換器3aへ出力する。A/D変換器3aは、周波数変換回路2aから入力される中間周波数帯信号をディジタル信号に変換し、ディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波処理部4aへ出力する。

0021

直交検波処理部4aは、A/D変換器3aから入力されるディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波し、直交検波で得られた同相成分信号と直交成分信号とを識別点抽出処理部5aへ出力する。識別点抽出処理部5aは、直交検波処理部4aから入力される同相成分信号と直交成分信号とを処理して識別点に相当する同相成分信号および直交成分信号を抽出し、抽出した識別点に相当する同相成分信号および直交成分信号を遅延検波処理部6aへ出力する。遅延検波処理部6aは、識別点抽出処理部5aから入力される同相成分信号および直交成分信号について、従来技術の説明において使用した式(1)の演算を行い、識別点の同相成分信号および直交成分信号を求め、求めた識別点の同相成分信号I1を乗算器7aへ、直交成分信号Q1を乗算器7bへ出力する。

0022

受信電力検出部8aは、受信アンテナ1aから入力される無線周波数帯信号の受信電力を、図3に一例として示すように、対数値で表示する受信電力Ptにもとづく出力電圧Pとして検出し、受信電力にもとづく電圧PをA/D変換器9aへ出力する。A/D変換器9aは、受信電力検出部8aから入力される受信電力にもとづく電圧Pをディジタル値Paに変換し、電圧Pを変換したディジタル値Paを最大電力検出部10および差分計算部11へ出力する。

0023

第2系統の受信アンテナ1bは、受信した無線周波数帯信号の受信信号を周波数変換回路2bと受信電力検出部8bとへ出力する。周波数変換回路2bは、受信アンテナ1bから入力される無線周波数帯域信号を所要周波数の中間周波数帯信号に変換し、変換した所要周波数の中間周波数帯信号をA/D変換器3bへ出力する。A/D変換器3bは、周波数変換回路2bから入力される中間周波数帯信号をディジタル信号に変換し、ディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波処理部4bへ出力する。

0024

直交検波処理部4bは、A/D変換器3bから入力されるディジタル化された中間周波数帯信号を直交検波し、直交検波で得られた同相成分信号と直交成分信号とを識別点抽出処理部5bへ出力する。識別点抽出処理部5bは、直交検波処理部4bから入力される同相成分信号と直交成分信号とを処理して識別点に相当する同相成分信号および直交成分信号を抽出し、抽出した識別点に相当する同相成分信号および直交成分信号を遅延検波処理部6bへ出力する。遅延検波処理部6bは、識別点抽出処理部5bから入力される同相成分信号および直交成分信号について、上記式(1)の演算を行ない、識別点の同相成分信号および直交成分信号を求め、求めた識別点の同相成分信号I2を乗算器7cへ、直交成分信号Q2を乗算器7dへ出力する。

0025

受信電力検出部8bは、受信アンテナ1bから入力される無線周波数帯信号の受信電力を、図3に一例として示すように、対数値で表示する受信電力Ptにもとづく出力電圧Pとして検出し、受信電力にもとづく電圧PをA/D変換器9bへ出力する。A/D変換器9bは、受信電力検出部8bから入力される受信電力にもとづく電圧Pをディジタル値Pbに変換し、電圧Pを変換したディジタル値Pbを最大電力検出部10および差分計算部11へ出力する。

0026

最大電力検出部10は、A/D変換器9aから入力される電圧Pを変換したディジタル値PaとA/D変換器9bから入力される電圧Pを変換したディジタル値Pbとを比較し、大きい方のディジタル値を受信した無線周波数帯信号の最大電力値Pmとして差分計算部11へ出力する。また、最大電力検出部10は、受信電力の大小の情報を差分計算部11および係数出力切換部13へ出力する。差分計算部11は、最大電力検出部10から入力される大小の情報を参照し、ディジタル値PaもしくはPbの小さい方の値を最大電力値Pmより減算し、差分電力値Pdを算出し、算出した差分電力値Pdを乗算係数計算部12へ出力する。乗算係数計算部12は、差分計算部11から入力される差分電力値Pdでテーブル参照と算出を行ない、乗算係数Cを決定し、決定した乗算係数Cを係数出力切換部13へ出力する。

0027

係数出力切換部13は、乗算係数計算部12から入力される乗算係数Cを、最大電力検出部10から入力される大小情報に従い、受信電力値が小となっている系統の乗算器(乗算器7aおよび7bあるいは乗算器7cおよび7d)へ乗算係数Cを出力する。そして、受信電力値が大となっている系統の乗算器(乗算器7cおよび7dあるいは乗算器7aおよび7b)へ乗算係数1を出力する。乗算器7a、7bあるいは乗算器7c、7dは、係数出力切換部12から係数Cおよび係数1が入力されたならば、遅延検波処理部6aあるいは6bから入力される同相成分信号および直交成分信号に乗算処理を行なう。乗算器7aおよび7cは乗算結果を加算器14aに、乗算器7bおよび7dは乗算結果を加算器14bにそれぞれ出力する。加算器14aは、第1系統および第2系統の同相成分信号を加算し、加算器14bは、第1系統および第2系統の直交成分信号を加算し、加算結果を復号処理部15へ出力する。復号処理部15は、加算器14aから入力される加算結果を同相成分信号、加算器14bから入力される加算結果を直交成分信号として符号判定を行ない、復号し、復号した復号信号をつぎの回路、例えば音声回路などへ出力する。本発明のダイバーシチ受信方法により、受信電力に重み付けを行なう際に、受信電力中央値の計算を必要とせず、高速で最大比合成ダイバーシチ受信をすることが可能となる。また、受信電力の相対的な差分電力を使用することにより、振幅補正処理を行う際に、ダイナミックレンジを全域に渡って広げることが可能となる。上述の説明は、2ブランチの場合について説明を行なったが、Nブランチ(受信アンテナをN本)に拡張した場合でも同様の処理により、最大比合成ダイバーシチ受信を実現できることは明白である。

発明の効果

0028

本発明によれば、複数の受信アンテナで受信したそれぞれの受信電力にもとづく重み付けを高速で行なうことができる最大比合成によるダイバーシチ受信方法およびダイバーシチ受信機を提供することができる。

図面の簡単な説明

0029

図1本発明のダイバーシチ受信方法を使用した受信機を示すブロック図。
図2従来のダイバーシチ受信方法を使用した受信機を示すブロック図。
図3受信電力検出部変換テーブルの一例を示す図。
図4受信電力中央値を求めるLPF処理部の構成の一例を示す図。

--

0030

1a、1b、21a、21b…受信アンテナ、2a、2b、22a、22b…周波数変換回路、3a、3b、9a、9b、23a、23b、29a、29b…A/D変換器、4a、4b、24a、24b…直交検波処理部、5a、5b、25a、25b…識別点抽出処理部、6a、6b、26a、26b…遅延検波処理部、7a、7b、7c、7d、27a、27b、27c、27d、42、44…乗算器、8a、8b、28a、28b…受信電力検出部、10…最大電力検出部、11…差分計算部、12、32a、32b…乗算係数計算部、13…係数出力切換部、14a、14b、34a、34b、43…加算器、15、35…復号処理部、16、39…固定小数点DSP、36…真値変換処理部、37…LPF処理部、38…対数変換部、41…データ入力端子、45…遅延器、46…データ出力端子。

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