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課題

確実に不正乗車を防止することができるようにする。

解決手段

非接触自動改集札機1が有する判定手段(CPU)3が入退場可の判定を下した可判定乗車券に対して、その判定結果に応じた判定結果情報を書き込み手段(非接触リーダライタ)5で書き込んでおき、次回の入退場時において、判定手段(CPU)3は、複合改集情報と判定結果情報とに基づいて複合改集札情報に対する入退場判定を行う。その際、判定手段(CPU)3は判定結果情報の有無を確認することで、前回の入退場時における不正の有無を確実に判定する。

概要

背景

電鉄等の交通機関においては、例えば、乗車区間の両端のみの乗車券を用いた不正乗車(いわゆるキセル乗車)といったような正規の乗車区間に対応しない乗車券を用いた不正乗車をいかにして防止するかが問題となっている。このような不正乗車を防止するために、交通機関においては、例えば次のような不正乗車防止システムが設けられている。すなわち、改札駅入場駅)の自動改集札機改札する際において、乗車券に対して改札を受けたことを示す情報(以下、入場ビットと称す)を書き込む。そして、集出場駅)の自動改集札機で集札する際において、入場ビットの有無判断と、集札駅が乗車券の乗車区間に含まれるか否かの判断を行い、入場ビットがあり、かつ集札駅が乗車券の乗車区間に含まれると判断した場合には正規の乗車であると判定し、改札情報消去したうえで、自動改集札機からの出場降車)を許容する。一方、入場ビットが無い、もしくは、集札駅が乗車券の乗車区間に含まれれないと判断した場合には、乗車券に書き込まれた乗車区間を越えた乗車であるか、不正乗車(例えば、上記キセル乗車)であるかのいすれがであると判定し、自動改集札機からの出場(降車)を阻止する。

ところで、交通機関においては、異なる電鉄会社間を乗り継ぐ場合には乗車区間に対して複数の乗車券(電鉄会社それぞれの乗車券)が必要となる。また、同一の電鉄会社の営業路線内の乗車区間においても複数の乗車券を複合使用して乗車する場合があり、このような乗車形態においても、乗車区間に対して複数の乗車券が必要となる。例えば、図6に示すように、乗車区間(A駅〜B駅)を分割して、それぞれの乗車期間(A駅〜C駅),(C駅〜B駅)に対して定期乗車券α,βを購入し、乗車時にはそれぞれ定期乗車券α,βの乗車区間を連結させて使用することで、乗車区間全体の乗車を行う。これは、他社電鉄との競合等の理由により、乗車区間によっては乗車区間全体を分割してそれぞれの分割区間に対応する定期乗車券を複数購入する方が、乗車区間全体に対応する単一の定期乗車券を購入するより安価になるといった理由のためである。

しかしながら、このようにして複合使用される乗車券に対して上記不正乗車防止システムを適用すると、改札駅において入場ビットが書き込まれることのない乗車券で集札駅の改集札機の集札を受けることになるために、集札駅での集札に支障を来して正規の乗車券であっても出場できなくなる不都合があった。具体的には、定期乗車券αでA駅から改札(入場)して乗車したのち、定期乗車券βでB駅で集札して出場しようとしても、定期乗車券βには入場ビットが書き込まれていないために、出場できなくなってしまう。

そこで、集札駅で集札対象となる乗車券(上述した例では定期乗車券βであって、以下、このような乗車券を集札対象乗車券と称す)だけでなく、改札駅で改札対象となる乗車券(上述した例では定期乗車券αであって、以下、このような乗車券を改札対象乗車券と称す)も、集札駅の改集札機で集札して、これら複数の乗車券を改集札機内に一旦プールし、プール中に両乗車券の情報を読み取って正規乗車であるかを判断する。そして、正規乗車であると判断する場合には、改札対象乗車券に書き込まれている改札情報を消去したうえでこれら乗車券を改集札機から吐き出し、そして改集札機からの出場(降車)を許容する。

ところで、昨今、使用者の利便性の向上と、改集札に要する時間の短縮化とを目的として、乗車券との間で非接触状態で改集札情報の通信を行う非接触自動改集札機が開発されている。これは次にようにして改集札を行うようになっている。すなわち、非接触自動改集札機にアンテナコイルを備えさせて、このアンテナコイルを介してその改集札機周囲近傍電力伝送および情報通信用磁界を常時発生させている。これに対して、非接触自動改集札機が形成している磁界(通信領域)に非接触乗車券提示することにより、非接触乗車券に設けたアンテナコイルに誘導電流を生じさせる。そして、誘起された誘導電流を電源にして、非接触乗車券の送受信回路起動させて、非接触乗車券と非接触自動改集札機との間で磁界を介した改集札情報の通信を行う。

概要

確実に不正乗車を防止することができるようにする。

非接触自動改集札機1が有する判定手段(CPU)3が入退場可の判定を下した可判定乗車券に対して、その判定結果に応じた判定結果情報を書き込み手段(非接触リーダライタ)5で書き込んでおき、次回の入退場時において、判定手段(CPU)3は、複合改集札情報と判定結果情報とに基づいて複合改集札情報に対する入退場判定を行う。その際、判定手段(CPU)3は判定結果情報の有無を確認することで、前回の入退場時における不正の有無を確実に判定する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

乗車券との間で改集情報の非接触通信を行う通信手段と、複合使用される複数の乗車券が順次通信される場合には、順次通信される複合使用乗車券それぞれの通信時点において、その乗車券を含んでそれまでに順次通信される各複合使用乗車券の改集札情報から得られる複合改集札情報に対する入退場判定を行なう判定手段とを有する非接触自動改集札機であって、前記判定手段が入退場可の判定を下した可判定乗車券に対して、前記判定手段の判定結果に応じた判定結果情報を書き込む書き込み手段を有し、かつ、前記判定手段は、前記複合改集札情報と前記判定結果情報とに基づいて前記複合改集札情報に対する入退場判定を行なうものであることを特徴とする非接触自動改集札機。

請求項2

請求項1記載の非接触自動改集札機であって、前記書き込み手段は、改札時においては、前記判定結果情報として入場情報を可判定乗車券に書き込む一方、集札時においては、可判定乗車券に前記入場情報が書き込まれている場合では、前記判定結果情報の書き込み動作として当該入場情報を可判定乗車券から消去する一方、可判定乗車券に前記入場情報が書き込まれていない場合では、集札時において先に通信を行った乗車券に書き込まれている前記入場情報を無効にする無効情報を、前記判定結果情報として可判定乗車券に書き込むものであり、前記判定手段は、改札時において、前記複合改集札情報が改札条件を満たすとともに、複合使用乗車券のいずれにも前記入場情報が書き込まれていない、もしくは、複合使用乗車券の一方に前記入場情報が書き込まれているとともに他方に前記無効情報が書き込まれておれば、入場可の判定を下すものであることを特徴とする非接触自動改集札機。

請求項3

請求項1または2記載の非接触自動改集札機であって、前記書き込み手段は、更に、集札時において、前記複合使用乗車券のうちの集札条件を満たさない乗車券に対して、集札不可情報を書き込むものであり、前記判定手段は、集札時において、最初に通信される乗車券が集札条件を満たす場合には、前記集札不可情報に基づいて退場可否を判定するものであることを特徴とする非接触自動改集札機。

請求項4

非接触自動改集札機との間で非接触状態で改集札情報の通信を行う非接触乗車券であって、当該非接触乗車券の乗車情報を記憶する第1の記憶領域のほかに、非接触自動改集札機に対して複合使用する複合使用する他の乗車券に関する情報を記憶する第2の記憶領域を有することを特徴とする非接触乗車券。

請求項5

請求項4記載の非接触乗車券であって、当該非接触乗車券の集札における集札状況を記憶する第3の記憶領域を更に有することを特徴とする非接触乗車券。

技術分野

0001

本発明は、非接触自動改集札機および非接触乗車券に関する。

背景技術

0002

電鉄等の交通機関においては、例えば、乗車区間の両端のみの乗車券を用いた不正乗車(いわゆるキセル乗車)といったような正規の乗車区間に対応しない乗車券を用いた不正乗車をいかにして防止するかが問題となっている。このような不正乗車を防止するために、交通機関においては、例えば次のような不正乗車防止システムが設けられている。すなわち、改札駅入場駅)の自動改集札機で改札する際において、乗車券に対して改札を受けたことを示す情報(以下、入場ビットと称す)を書き込む。そして、集出場駅)の自動改集札機で集札する際において、入場ビットの有無判断と、集札駅が乗車券の乗車区間に含まれるか否かの判断を行い、入場ビットがあり、かつ集札駅が乗車券の乗車区間に含まれると判断した場合には正規の乗車であると判定し、改札情報消去したうえで、自動改集札機からの出場降車)を許容する。一方、入場ビットが無い、もしくは、集札駅が乗車券の乗車区間に含まれれないと判断した場合には、乗車券に書き込まれた乗車区間を越えた乗車であるか、不正乗車(例えば、上記キセル乗車)であるかのいすれがであると判定し、自動改集札機からの出場(降車)を阻止する。

0003

ところで、交通機関においては、異なる電鉄会社間を乗り継ぐ場合には乗車区間に対して複数の乗車券(電鉄会社それぞれの乗車券)が必要となる。また、同一の電鉄会社の営業路線内の乗車区間においても複数の乗車券を複合使用して乗車する場合があり、このような乗車形態においても、乗車区間に対して複数の乗車券が必要となる。例えば、図6に示すように、乗車区間(A駅〜B駅)を分割して、それぞれの乗車期間(A駅〜C駅),(C駅〜B駅)に対して定期乗車券α,βを購入し、乗車時にはそれぞれ定期乗車券α,βの乗車区間を連結させて使用することで、乗車区間全体の乗車を行う。これは、他社電鉄との競合等の理由により、乗車区間によっては乗車区間全体を分割してそれぞれの分割区間に対応する定期乗車券を複数購入する方が、乗車区間全体に対応する単一の定期乗車券を購入するより安価になるといった理由のためである。

0004

しかしながら、このようにして複合使用される乗車券に対して上記不正乗車防止システムを適用すると、改札駅において入場ビットが書き込まれることのない乗車券で集札駅の改集札機の集札を受けることになるために、集札駅での集札に支障を来して正規の乗車券であっても出場できなくなる不都合があった。具体的には、定期乗車券αでA駅から改札(入場)して乗車したのち、定期乗車券βでB駅で集札して出場しようとしても、定期乗車券βには入場ビットが書き込まれていないために、出場できなくなってしまう。

0005

そこで、集札駅で集札対象となる乗車券(上述した例では定期乗車券βであって、以下、このような乗車券を集札対象乗車券と称す)だけでなく、改札駅で改札対象となる乗車券(上述した例では定期乗車券αであって、以下、このような乗車券を改札対象乗車券と称す)も、集札駅の改集札機で集札して、これら複数の乗車券を改集札機内に一旦プールし、プール中に両乗車券の情報を読み取って正規乗車であるかを判断する。そして、正規乗車であると判断する場合には、改札対象乗車券に書き込まれている改札情報を消去したうえでこれら乗車券を改集札機から吐き出し、そして改集札機からの出場(降車)を許容する。

0006

ところで、昨今、使用者の利便性の向上と、改集札に要する時間の短縮化とを目的として、乗車券との間で非接触状態で改集札情報の通信を行う非接触自動改集札機が開発されている。これは次にようにして改集札を行うようになっている。すなわち、非接触自動改集札機にアンテナコイルを備えさせて、このアンテナコイルを介してその改集札機周囲近傍電力伝送および情報通信用磁界を常時発生させている。これに対して、非接触自動改集札機が形成している磁界(通信領域)に非接触乗車券を提示することにより、非接触乗車券に設けたアンテナコイルに誘導電流を生じさせる。そして、誘起された誘導電流を電源にして、非接触乗車券の送受信回路起動させて、非接触乗車券と非接触自動改集札機との間で磁界を介した改集札情報の通信を行う。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、このような非接触自動改集札機において上述した不正乗車防止方法を実施した場合には、乗車券の複合使用に対応できないという課題があった。以下、説明する。

0008

非接触自動改集札機においては、非接触乗車券を非接触自動改集札機内に一時的にプールすることは構造的に不可能である。さらには、複数枚の非接触乗車券と改集札機との間で改集札情報の通信を行う場合には、複数枚の非接触乗車券と非接触自動改集札機との間で同時に改集札情報の通信を行うことはまず不可能であって、各非接触乗車券に対する改集札情報の通信動作順番が生じてしまうことは避けられない。

0009

そのため、複数枚の非接触乗車券を用いて非接触自動改集札機に対して改集札を行う場合(ここでは最も可能性の高い2枚を想定する)には、改札対象乗車券で改集札情報の通信を行ったのち、集札対象乗車券で改集札情報の通信を行う第1の状態と、集札対象乗車券で改集札情報の通信を行ったのち、改札対象乗車券で改集札情報の通信を行う第2の状態とが生じることになる。

0010

これに対して、非接触乗車券の複合使用を実施する場合には、複数枚の非接触乗車券の改集札情報を全て読み取って初めて、これら非接触乗車券が正規乗車されているか不正乗車されているのかを判断することができる場合が生じる。そのため、集札駅での集札動作において、上記第2の状態が生じた場合では、非接触自動改集札機に対して改札対象乗車券が後から提示されることになるために、改札対象乗車券が提示されている間に正規乗車か不正乗車かを判断することができ、正規乗車判断に基づく入場ビットの消去動作を改札対象乗車券に対して実施することは可能となる。しかしながら、集札駅での集札動作において、上記第1の状態が生じた場合では、改札対象乗車券が先に提示されることになるために、改札対象乗車券との間の改集札情報の通信動作が終了したのち、さらに集札対象乗車券との間の改集札情報の通信動作がほぼ終了して初めて、正規乗車か不正乗車かが判断されることになる。このとき、先に改集札情報の通信動作を済ませた改札対象乗車券は、使用者による非接触自動改集札機上での搬送が継続しているために、非接触自動改集札機の通信領域(磁界発生領域)内にいるとは限らず、往々にして通信領域を行き過ぎてしまい、これでは、改札対象乗車券に対して正規乗車判断に基づく入場ビットの消去動作を実施することができなくなってしまう。

0011

ところが、上述した不正乗車防止システムでは、乗車券から入場ビットを消去しないまま集札駅から出場した場合には、その乗車行為中において上述した第1の不正乗車等を行ったと判断するようになっており、入場ビットを消去していない非接触定期乗車券で次回改札駅から入場しようとしても、前回の乗車において不正乗車が行われたと判断されて入場を阻止されてしまう。そのため、上記第1の状態が生じて、改札対象乗車券から入場ビットの消去ができなくなると、改札対象乗車券は不正乗車を行ったものと見なされ、次回の乗車が不可能になってしまう。

0012

このような不都合を防ぐためには、集札駅において、非接触自動改集札機に対して改集札情報の通信を行う非接触定期乗車券の順番を、上記第2の状態になるように規制すればよいのであるが、これでは利用者に対するサービスの向上に繋がらないばかりか、改集札時間の短縮化という無接触改集札システムの目的を達成することもできなくなるため、課題の解決方法としては不適切であった。

0013

したがって、本発明においては、確実に不正乗車を防止することができるようにすることを目的としている。

課題を解決するための手段

0014

本発明は、次のような手段によって、上述した課題の解決を達成している。

0015

請求項1では、乗車券との間で改集札情報の非接触通信を行う通信手段と、複合使用される複数の乗車券が順次通信される場合には、順次通信される複合使用乗車券それぞれの通信時点において、その乗車券を含んでそれまでに順次通信される各複合使用乗車券の改集札情報から得られる複合改集札情報に対する入退場判定を行なう判定手段とを有する非接触自動改集札機であって、前記判定手段が入退場可の判定を下した可判定乗車券に対して、前記判定手段の判定結果に応じた判定結果情報を書き込む書き込み手段を有し、かつ、前記判定手段は、前記複合改集札情報と前記判定結果情報とに基づいて前記複合改集札情報に対する入退場判定を行なうものであることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、可判定乗車券には必ず判定結果情報が書き込まれることになるので、判定手段は判定結果情報の有無を確認することで、前回の入退場時における不正の有無を確実に判定することができるようになる。

0016

請求項2では、請求項1に係る非接触自動改集札機であって、前記書き込み手段は、改札時においては、前記判定結果情報として入場情報を可判定乗車券に書き込む一方、集札時においては、可判定乗車券に前記入場情報が書き込まれている場合では、前記判定結果情報の書き込み動作として当該入場情報を可判定乗車券から消去する一方、可判定乗車券に前記入場情報が書き込まれていない場合では、集札時において先に通信を行った乗車券に書き込まれている前記入場情報を無効にする無効情報を、前記判定結果情報として可判定乗車券に書き込むものであり、前記判定手段は、改札時において、前記複合改集札情報が改札条件を満たすとともに、複合使用乗車券のいずれにも前記入場情報が書き込まれていない、もしくは、複合使用乗車券の一方に前記入場情報が書き込まれているとともに他方に前記無効情報が書き込まれておれば、入場可の判定を下すものであることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、集札を経た可判定乗車券は、入場情報が書き込まれていないか無効情報が書き込まれているかのいずれかの状態になる。そこで、次回の乗車時の改札時において判定手段は、入場情報が書き込まれていないか無効情報が書き込まれているかのいずれかの状態の有無を検出することで、前回の乗車時における不正の有無を確実に判定することができるようになる。

0017

請求項3では、請求項1または2記載の非接触自動改集札機であって、前記書き込み手段は、更に、集札時において、前記複合使用乗車券のうちの集札条件を満たさない乗車券に対して、集札不可情報を書き込むものであり、前記判定手段は、集札時において、最初に通信される乗車券が集札条件を満たす場合には、前記集札不可情報に基づいて退場可否を判定するものであることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、集札を経た複合使用乗車券のうちの集札条件を満たさない乗車券には、必ず集札不可情報が書き込まれることになる。そこで、次回の乗車時の集札時において判定手段は、集札不可情報の有無を検出することで、前回の乗車時における不正の有無をさらに確実に判定することができるようになる。

0018

請求項4では、非接触自動改集札機との間で非接触状態で改集札情報の通信を行う非接触乗車券であって、当該非接触乗車券の乗車情報を記憶する第1の記憶領域のほかに、非接触自動改集札機に対して複合使用する複合使用する他の乗車券に関する情報を記憶する第2の記憶領域を有することに特徴を有しており、これにより、次のような作用を有する。すなわち、この非接触乗車券は上述した請求項1または2記載の非接触自動改集札機に対応した非接触乗車券になる。

0019

請求項5では、請求項4記載の非接触乗車券であって、当該非接触乗車券の集札駅における集札状況を記憶する第3の記憶領域を更に有することに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、この非接触乗車券は上述した請求項3記載の非接触自動改集札機に対応した非接触乗車券になる。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。

0021

図1は、本発明の一実施の形態の非接触自動改集札機1の概略構成を示すブロック図である。図2は非接触乗車券2の概略構成を示すブロック図である。非接触自動改集札機1は、プロトコル処理シーケンスの制御を行うCPU3と、非接触乗車券2との間でアンテナコイル4を介して非接触状態で通信する非接触リーダライタ5と、プロトコルや処理シーケンスを記憶するROM6と、動作時の作業領域(データメモリ)を提供するRAM7と、乗降規制扉8等の制御を行うメカ制御回路9と、表示や音による案内を行うHMI10と、改集札機制御装置などの上位機器との間の接続用インタフェイス11と、さらには、磁気券との間で接触状態で通信する磁気券リーダライタ12とを備えている。

0022

一方、非接触乗車券2は、プロトコルや処理シーケンスの制御を行うCPU13と、非接触自動改集札機1との間で非接触状態で通信するアンテナコイル14と、非接触通信のアナログ処理を行う変復調回路14と、非接触自動改集札機1が形成する磁界からアンテナコイル14を介して電力を作成する電源回路16と、プロトコルや処理シーケンスを記憶するROM17と、動作時の作業領域(データメモリ)を提供するRAM18と、乗車券情報や改集札情報等のデータを記憶する不揮発性メモリ19とを備えている。この非接触乗車券2は、不揮発性メモリ19に、第1の記憶領域19aと、第2の記憶領域19bと、第3の記憶領域19cとを備えている。第1の記憶領域19aはこの乗車券自身の乗車券情報や改集札情報を記憶している。第2の記憶領域19bは複合使用される他の非接触乗車券に関する改集札情報を記憶している。第3の記憶領域19cは、この非接触定期乗車券によって集札する際における集札駅情報を記憶している。

0023

なお、本実施の形態では、非接触リーダライタ5から通信手段と書き込み手段とが構成され、CPU3から判定手段が構成されている。

0024

このように構成された非接触自動改集札機1および非接触乗車券2を用いた非接触改集札通信の概略を、まず説明する。すなわち、アンテナコイル4を介して非接触自動改集札機1がその近傍に形成している磁界内に、非接触乗車券2を提示すると、非接触乗車券2のアンテナコイル14に誘導電流が生じる。そこで、電源回路16ではこの誘導電流から電源を作成する。変復調回路15では、電源回路16でつくられた電源によって稼働して、非接触自動改集札機1が作成している磁界中に重畳されたポーリング、認証等のデータ信号復調してCPU13に送る。さらに、変復調回路15では非接触自動改集札機1から送られた認証信号に対する応答信号をCPU13から呼び出してアンテナコイル14を介して非接触自動改集札機1に送信する。

0025

そして、このような認証信号等のやりとりにより互いの認証を終えた後、非接触乗車券2では、不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19a、第2の記憶領域19b、および第3の記憶領域19cから乗車券情報、改集札情報、集札駅情報等を呼び出して送信情報を作成し、アンテナコイル14を介して非接触自動改集札機1に向けて送信する。非接触リーダライタ5を介して非接触定期乗車券2の送信情報を受信した非接触自動改集札機1では、受信した情報を、RAM7に記憶している改集札情報に照合して、乗降車可否の判断を行い、下した判断に基づいて乗降規制扉8の開閉等によって乗降規制を行い、さらには、HMI10を介して表示器発音器等に案内表示案内音発音を行う。

0026

次に、この非接触自動改集札機1の基本的な不正乗車防止方法を説明する。この非接触自動改集札機1では、従来例と同様、基本的には、次のようにして従来例で取り上げている一般的な不正乗車(以下、従来例で説明した不正乗車を第1の不正乗車と呼ぶ)を防止している。すなわち、改札時に乗車券に対して、入場ビット(請求項における入場情報に相当する)を書き込んでおいたうえで、集札時に前記入場ビットの有無を確認し、入場ビットが書き込まれていない乗車券に対しては、今回の乗車時に第1の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、退場(降車)を阻止する。さらには、繰り返し使用される定期乗車券等の乗車券に対しては、正規乗車における集札時において、改札時に書き込まれている入場ビットを消去する。これにより、次回乗車の改札時において第1の不正乗車の摘発を可能にしている。すなわち、入場ビットが消去された状態(今回の乗車が正規の乗車)で、次回の乗車に臨んだ場合には、改札時に入場ビットの無状態を検知することで、前回の乗車(ここでいうところの今回の乗車)を正規乗車と判断して入場(乗車)を許可する。一方、入場ビットが消去されていない状態で、次回の乗車に臨んだ場合には、改札時に入場ビットの有状態を検知することで、前回の乗車(ここでいうところの今回の乗車)において、第1の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して入場を阻止する。

0027

また、この非接触自動改集札機1による不正乗車防止法の第1の特徴は、次の通りである。すなわち、複数枚の非接触定期乗車券(ここでは、その例として2枚)を複合使用して改集札を受ける場合、改札駅で入場ビットが書き込まれた非接触定期乗車券2(改札対象定期乗車券)を、集札駅で非接触自動改集札装置1に対して1枚目に提示した場合には、入場ビットの消去を行うことができない。これは、従来例でも説明したが、次のような理由によっている。

0028

すなわち、このような場合、集札駅の非接触自動改集札機1では、2枚目に提示することになる非接触定期乗車券2(集札対象定期乗車券)の改集札情報の読み取りが終了して集札判定を可(以下、OKと称す)と判断した時点でないと、入場ビットの消去を行うことができない。これに対して、2枚目に提示することになる非接触定期乗車券(集札対象定期乗車券)の改集札情報を読み取りを終了した時点において、1枚目に提示している非接触定期乗車券2(改札対象定期乗車券)が、非接触自動改集札機1の通信領域にまだ存在しているとは限らず、既に通信領域を通過している場合も十分考えられる。このような理由により、正規の乗車時における集札駅において入場ビットを確実に消去できるとは限らない。

0029

そこで、このような場合(集札駅の非接触自動改集札機1に対して、改札対象定期乗車券2を1枚目に提示した場合)には、2枚目に提示した集札対象定期乗車券2に対して、1枚目に提示した非接触定期乗車券2に書き込まれた入場ビットを無効するデータ(以下、入場ビット無効データと称し、このデータが請求項における無効情報に対応する)を書き込んでおく。そして、次回の乗車時における改札駅で、これらの非接触定期乗車券2,2が、非接触自動改集札機1に提示される場合において、一方の非接触定期乗車券2に入場ビットが書き込まれた状態(この乗車券を用いて前回の乗車時に不正乗車が行われた可能性がある)であっても、他方の非接触定期乗車券2に入場ビット無効データが書き込まれておれば、前回の乗車は正規乗車であるものの入場ビットを消去することができなかったと判断する。反対に、一方の非接触定期乗車券2に入場ビットが書き込まれた状態であって、さらに、他方の非接触定期乗車券2に入場ビット無効データが書き込まれていない場合には、前回の乗車時に第1の不正乗車が行われた可能性が高いと判断する。このようにすることで、前回の乗車を第1の不正乗車と誤判断することを防止して、不正乗車の摘発精度を高めている。

0030

さらには、このような入場ビット無効データの記入による第1の不正乗車の防止方法では、入場ビットが書き込まれたままで非接触定期乗車券を流通させることを容認することになる。そのため、入場ビットが書き込まれたままの非接触定期乗車券2と、別途取得した乗車券(1回限りの通常の乗車券や回数券)との組み合わせにより不正乗車(以下、このような不正乗車を第2の不正乗車と呼ぶ)を行うことが可能となる。

0031

例えば、図5に示すように、A駅〜B駅間の乗車区間を、C駅を間にして複合使用される非接触定期乗車券2α,2βにおいて、A駅で改札して、B駅で集札する場合を考える。この場合、集札駅(B駅)において、集札対象定期乗車券2βを1枚目に提示したのち、改札対象定期乗車券である非接触定期乗車券2αを2枚目に提示すると、集札後も改札対象定期乗車券2αの入場ビットは書き込まれたままとなる。このような場合において、次回の乗車において、乗車区間(A駅〜B駅)とは異なる乗車区間(D駅〜E駅)を有する乗車券2γを取得したうえで、E駅を改札駅とし、A駅〜C駅間の各駅を集札駅とした乗車に臨むと、不正乗車が可能となる。すなわち、改札駅(E駅)で改札対象乗車券である乗車券2γだけを提示したのち、集札駅(A駅〜C駅)で、非接触定期乗車券2αだけを提示すると、集札駅(A駅〜C駅)の非接触自動改集札機1では、提示された非接触定期乗車券2αには入場ビットが書き込まれており、かつ、集札判定がOKであると判定してしまい、これでは、C駅〜D駅の不正乗車(これが第2の不正乗車)を許容することになる。

0032

このような第2の不正乗車を防止するために、この非接触自動改集札機1の不正防止方法では、次のような第2の特徴を有している。すなわち、集札駅の非接触自動改集札機1に対して改札対象定期乗車券(上記例に準じて2αとする)が1枚目に提示されるために改札対象定期乗車券2αに書き込まれた入場ビットを消去することが不可能になった場合、集札駅の非接触自動改集札機1では、1枚目に提示された改札対象定期乗車券2αに対して、この非接触定期乗車券2α単体ではこの集札駅の集札判定が否(以下、NGと称す)であったことを示す情報(以下、この情報を集札駅NG情報と称し、この情報が請求項における集札不可情報に相当する)を書き込む。なお、集札駅NG情報には、集札判定をNGとした駅名データも含むことが好ましい。そして、次回の乗車時において、集札駅(上記例ではA駅〜C駅)の非接触自動改集札機1に対して、この非接触定期乗車券2αを単一枚で提示された場合、非接触自動改集札機1は、非接触定期乗車券2αに書き込まれた集札駅NG情報を読み取ることで、この非接触定期乗車券2αは、前回の乗車時の集札時において、この非接触定期乗車券2αの乗車区間(A駅〜C駅)に含まれない駅(B駅)を集札したものであり、今回の乗車時において、このような非接触定期乗車券2αを単一枚で集札するのは、今回の乗車において、この非接触定期乗車券2αを利用した第2の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、降車を不許可にする。

0033

以上がこの非接触自動改集札機1の不正乗車防止方法の基本部分、および第1第2の特徴部分である。次に、図3図4フローチャートおよび表1、表2に基づいて、改集札時の非接触自動改集札機1の動作を詳細に説明する。ここでは、最も不正が行われる可能性の高い使用状態の一つであってかつ不正乗車でないのに不正乗車と見間違える可能性の高い使用状態でもある2枚の非接触定期乗車券を複合使用する場合を例にして説明する。

0034

まず、図3のフローチャートおよび表1に基づいて、この非接触自動改集札機1の改札時の処理動作を説明する。

0035

1枚目の非接触定期乗車券21の改札を行うことなく、非接触自動改集札機1を通過する人がいるか否かをステップ301(無改札通過の有無判定),およびステップ302(1枚目の非接触定期乗車券21からの送信情報の受信の 有無判定)で判断する。非接触自動改集札機1を通過する人がいるか否かは、例えば光学センサにより検出することができる。ステップ301,302で1枚目の非接触定期乗車券21の改札を行うことなく、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合(表1の条件[1])には、入場不許可と判断する。入場不許可と判断したCPU3は、メカ制御回路9に対して乗降規制扉8の閉鎖指令を出力する。閉鎖指令を受けたメカ制御回路9は、乗降規制扉8を閉鎖することで、改札駅への入場(乗車)を阻止する(ステップ303)。

0036

ステップ302で1枚目の送信情報を受信したと判断した場合には、受信した1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に入場ビットが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ304)。

0037

ステップ304で1枚目の非接触乗車券21の送信情報中に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断した場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に書き込まれている改集札情報(有効期間情報を含む)が当改札駅における改札条件や現在の日付を満足できるものであるかどうかの判断を行う(ステップ305)。

0038

ステップ305における改札条件の判定は具体的には次のようにして行う。すなわち、非接触自動改集札機1のRAM7から当改札駅に関する改札データを呼び出し、呼び出した改札データ(特に駅名データ)が、1枚目の非接触定期乗車券21の改集札情報中の乗車区間内に含まれているものである否かを判断することでステップ305の判定を行う。

0039

ステップ305において1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果がOKである場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過するか否かをステップ306,307で判断する。ステップ306,307は、ステップ301,302と同様の操作により実施される。ステップ306,307で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合(表1の条件[2])には、入場不許可(NG)と判断する。これは以下のような理由によっている。

0040

すなわち、ステップ304において、1枚目の非接触定期乗車21の送信情報中に入場ビットが書き込まれたままであることを検出しているので、CPU3は、この非接触定期乗車券21は前回の乗車時において他の非接触定期乗車券と複合使用がなされたもの、或いは前回の乗車時において不正乗車に利用されたもの、のいずれかであると判断する。このような判断を下した1枚目の非接触定期乗車券21に対して、2枚目の非接触定期乗車券22が提示されない場合には、1枚目の非接触定期乗車券21は、前回の乗車時において入場ビットの消去が不可能な第1の不正乗車等の不正乗車に使用された乗車券である可能性が高いと判断して今回の入場を不許可にする。

0041

ステップ306で券入場不許可(NG)と判断したCPU3は、上述したステップ303の操作を行って改札駅への入場(乗車)を阻止する。

0042

ステップ307で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報を受信したと判断した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ308)。

0043

ステップ308で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断する場合には、入場不許可(NG)と判断する。この場合、表1の条件[3]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果(OK)にかかかわらず、両非接触定期乗車券21,22の入場ビットがONのままであるので、前回の乗車時においてどちらの非接触定期乗車券(21 OR 22)を利用した第1の不正乗車等の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、今回の入場を不許可にする。入場を不許可にしたCPU3は、上述したステップ303の操作を行って改札駅への入場(乗車)を阻止する。

0044

ステップ308で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれていない(OFF)と判断する場合には、2枚目の非接触乗車券22の送信情報中に、他方の非接触定期乗車券(この場合の1枚目の非接触定期乗車券21)の入場ビットを無効にするデータ、すなわち、入場ビット無効データが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ309)。

0045

ステップ309で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビット無効データが書き込まれていないと判断する場合には、入場不許可(NG)と判断して上述したステップ303の操作を行う。この場合、表1の条件[4]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果(OK)にかかわらず、1枚目の非接触定期乗車券21の入場ビットがONのままであって、かつ、2枚目の非接触定期乗車券22には、入場ビット無効データが書き込まれていない(OFF)ので、前回の乗車時において、1枚目の非接触定期乗車券21を利用した第1の不正乗車等の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、今回の入場を不許可(NG)にする。

0046

ステップ309で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビット無効データが書き込まれている(ON)と判断する場合には、入場許可(OK)と判断する。この場合、表1の条件[5]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定はOKとなったものの、1枚目の非接触定期乗車券21の入場ビットがONのままであるので、可能性としては前回の乗車時に不正乗車が行われたことも考えられるが、2枚目の非接触定期乗車券22に入場ビット無効データが書き込まれている(ON)ので、これら非接触定期乗車券21,22は前回の乗車時において複合使用されたものであって、その際には不正は行われていないと判断し、今回の入場を許可(OK)する。

0047

ステップ309で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビット無効データが書き込まれており(ON)、入場許可と判断した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに改札情報(改札駅名,改札時間等の情報)を書き込む指令情報を2枚目の非接触定期乗車券22に向けて送信する。これを受けた2枚目の非接触定期乗車券22は、指令通りに不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに改札情報(改札駅名,改札時間等の情報)を書き込む。ただし、このとき、2枚目の非接触定期乗車券22には入場ビットを書き込まず(ONにせず)、OFFのままとする(ステップ310)。

0048

また、ステップ309を経て、前回の乗車時に第1の不正乗車等の不正乗車が行われていないと判断する場合、改札時に2枚目に提示された非接触定期乗車券22の不揮発性メモリ19の第3の記憶領域19cの集札駅NG情報を消去する指令情報を2枚目の非接触定期乗車券22に向けて送信する。これを受けた2枚目の非接触定期乗車券22は、指令通りに不揮発性メモリ19の第3の記憶領域19cの集札駅NG情報を消去する(ステップ311)。すなわち、前回の乗車において、非接触定期乗車券21,22を複合使用して乗車した場合において、その集札時に、改札対象定期乗車券を1枚目に提示した場合には、その改札対象定期乗車券単体では、改札判定NGとなることを示す集札駅NG情報が改札対象定期乗車券に書き込まれるようになっている(集札処理の説明において詳述する)。次回の乗車時における改札時において、この集札駅NG情報を残したまま改札を通過させると、後の集札時ないしは次次回以降の乗車時において、この集札駅NG情報の検出により、誤って不正乗車と判断される可能性がある。そのため、ステップ311において、2枚目に提示された非接触定期乗車券22の集札駅NG情報を消去しておく。なお、2枚目の非接触定期乗車券22に集札駅NG情報が書き込まれていない場合もあるが、その場合には、当然ながら集札駅NG情報の消去は行われない。

0049

ステップ311の処理を行った後、入場を許可する(ステップ312)。具体的には、メカ制御回路9に対して乗降規制扉8の開放指令を出力する。開放指令を受けたメカ制御回路9は、情報規制扉8を開放するので、改札駅への入場(乗車)が許容される。

0050

ステップ305で1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果がNGであった場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過するか否かをステップ313,314で判断する。ステップ313,314は、ステップ301,302と同様の操作により実施される。ステップ313,314で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合(表1の条件[6])には、入場不許可(NG)と判断する。ここで、入場不許可と判断する理由は、ステップ306で説明した理由と同様である。

0051

ステップ313で券入場不許可と判断したCPU3は、上述したステップ303の操作を行って改札駅への入場(乗車)を阻止する。

0052

ステップ314で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報を受信したと判断した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ315)。

0053

ステップ315で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断した場合には、入場不許可と判断して上述したステップ303の操作を行う。この場合、表1の条件[7]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果(NG)に関係なく、両定期乗車券21,22の入場ビットがONのままであるので、前回の乗車時において、入場ビットの消去を行うことができない第1の不正乗車等の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、今回の入場を不許可(NG)にする。

0054

ステップ315で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれていない(OFF)と判断する場合には、2枚目の非接触乗車券22の送信情報中に、他方の非接触定期乗車券(この場合は1枚目の非接触定期乗車券21)の入場ビットを無効にする入場ビット無効データが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ316)。

0055

ステップ316で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビット無効データが書き込まれていないと判断する場合には、入場不許可(NG)と判断して、上述したステップ303の操作を行う。この場合、表1の条件[8]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果(NG)に関係なく、1枚目の非接触定期乗車券21の入場ビットがONのままであって、かつ、2枚目の非接触定期乗車券22に入場ビット無効データが書き込まれていない(OFF)ので、前回の乗車時において、入場ビット無効データを書き込むことができない第1の不正乗車等の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、今回の入場を不許可(NG)にする。なお、ステップ315,ステップ316の操作は、基本的には、ステップ308,ステップ309の操作と同様である。

0056

ステップ316で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビット無効データが書き込まれている(ON)と判断する場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に書き込まれている改集札情報がこの改札駅における改札条件を満足しかつその有効期間も満足するものであるかどうかの判断を行う(ステップ317)。ステップ317の改札判定はステップ305の改札判定と同様である。

0057

ステップ317で改札判定結果がNGとなった場合には、今回の入場を不許可(NG)にして上述したステップ303の操作を行う。この場合、表1の条件[9]に示すように、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22の改札判定がNGであって、これらの非接触定期乗車券21,22を複合使用しても、この改札駅の改札条件を満足できないと判断して、今回の入場を不許可にする。

0058

ステップ317で改札判定結果がOKとなった場合には、今回の入場を許可(OK)して上述したステップ310,ステップ311,ステップ312の操作を行う。この場合、表1の条件[10]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21に入場ビットが書き込まれている(ON)ものの、2枚目の非接触定期乗車券22に入場ビット無効データが書き込まれており、かつ、2枚目の非接触定期乗車券22でこの改札駅の改札条件を満足できるものであるので、これらの非接触定期乗車券21,22は複合使用されてものであって、かつ、2枚目の非接触定期乗車券22がこの改札駅の改札条件を満足するものであると判断して、今回の入場を許可(OK)する。

0059

一方、ステップ304において、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に入場ビットが書き込まれていない(OFF)と判断した場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に書き込まれている改集札情報がこの改札駅における改札条件を満足できるものであるかどうかの判断を行う(ステップ318)。

0060

ステップ318において1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果がOKであると判断した場合には入場を許可(OK)する。この場合、表1の条件[11]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の入場ビットがOFFで、かつ1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定がOKであるので、1枚目の非接触定期乗車券21だけでこの改札駅の改札条件を満たすとともに、前回の乗車時においてこの1枚目の非接触定期乗車券21を利用した不正乗車が行われた可能性がないと判断して入場を許可(OK)する。

0061

ステップ318で入場を許可した場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに改札情報(改札駅名,改札時間等の情報)と、入場ビットとを書き込む(ON)指令情報を、1枚目の非接触定期乗車券21に向けて送信する。これを受けけた1枚目の非接触定期乗車券21は、指令通りに不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに改札情報(改札駅名,改札時間等の情報)と、入場ビットとを書き込む(ステップ319)。

0062

ステップ319の操作を行ったのち、上述したステップ312の操作を行って入場を許可(OK)する。

0063

一方、ステップ318で1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定がNGであった場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過するか否かをステップ320,321で判断する。ステップ320,321は、ステップ301,302と同様の操作により実施される。ステップ320,321で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合(表1の条件[12])には、入場不許可と判断する。ここで、入場不許可と判断する理由は、ステップ306で説明した理由と同様である。

0064

ステップ320で入場不許可と判断したCPU3は、上述したステップ303の操作を行って改札駅への入場(乗車)を阻止する。

0065

ステップ321で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報を受信したと判断した場合には、2枚目(2番目)に改集札情報の通信を行う非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ322)。

0066

ステップ322で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれていない(OFF)と判断した場合には、2枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に書き込まれている改集札情報や有効期間情報がこの改札駅における改札条件や現在の日付を満足できるものであるかどうかの判断を行う(ステップ323)。

0067

ステップ323において2枚目の非接触定期乗車券22の改札判定をOKとした場合には入場を許可(OK)する。この場合、表1の条件[16]に示すように、両非接触定期乗車券21,22の入場ビットがともにOFFで、かつ2枚目の非接触定期乗車券22の改札判定がOKであるので、2枚目の非接触定期乗車券21でこの改札駅の改札条件を満たすとともに、前回の乗車時において不正乗車が行われた可能性がないと判断して入場を許可(OK)する。

0068

ステップ323で入場を許可した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22に改札情報(改札駅名,改札時間等の情報)と、入場ビットとを書き込む(ON)指令情報を、2枚目の非接触定期乗車券22に向けて送信する。これを受けた2枚目の非接触定期乗車券22では、指令通りに、改札情報(改札駅名,改札時間等の情報)と、入場ビットとを不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに書き込む(ステップ324)。そして、上述したステップ311,ステップ312の操作を行う。

0069

一方、ステップ323で2枚目の非接触定期乗車券22の改札判定をNGとした場合には入場を不許可にする。この場合、表1の条件[17]に示すように、両非接触定期乗車券21,22の入場ビットがともにOFFであるものの両非接触定期乗車券21,22の改札判定がともにNGであるので、前回の乗車時では不正乗車は行われなかったものの今回の乗車においてこれら非接触定期乗車券21,22を複合使用しても、この改札駅の改札条件を満たさないと判断して、入場を不許可(NG)にする。ステップ323で入場を不許可にした場合には、上述したステップ303の操作を行う。

0070

一方、ステップ322で2枚目の非接触定期乗車券22に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断した場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に、他方の非接触定期乗車券(この場合の2枚目の非接触定期乗車券22)の入場ビットを無効にする入場ビット無効データが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ325)。

0071

ステップ325で、1枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビット無効データが書き込まれていないと判断する場合には、入場不許可と判断して、上述したステップ303の操作を行う。この場合、表1の条件[15]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の改札判定結果(NG)にかかわらず、2枚目の非接触定期乗車券22の入場ビットがONのままであって、かつ、1枚目の非接触定期乗車券21に入場ビット無効データが書き込まれていない(OFF)ので、前回の乗車時に第1の不正乗車等の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、今回の入場を不許可(NG)にする。

0072

ステップ325で1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に入場ビット無効データが書き込まれている(ON)と判断する場合には、ステップ323に戻って、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に書き込まれている改集札情報や有効期間情報がこの改札駅における改札条件や現在の日付を満足するものであるかどうかの判断を行う。

0073

ステップ325を経てステップ323で改札判定結果がNGとなった場合には、今回の入場を不許可(NG)にして上述したステップ303の操作を行う。この場合、表1の条件[14]に示すように、2枚目の非接触定期乗車券22の入場ビットがONであるものの1枚目の非接触定期乗車券21に入場ビット無効データが書き込まれており、前回の乗車時に不正乗車は行われなかったと判断できるが、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22の改札判定がNGであって、これら非接触定期乗車券21,22を複合使用しても、この改札駅の改札条件等を満足できないと判断して、今回の入場を不許可(NG)にする。

0074

一方、ステップ325を経てステップ323で改札判定結果がOKとなった場合には、今回の入場を許可して上述したステップ324,ステップ311,ステップ312の操作を行う。この場合、表1の条件[13]に示すように、2枚目の非接触定期乗車券22の入場ビットがONであるものの1枚目の非接触定期乗車券21に入場ビット無効データが書き込まれており、前回の乗車時に不正は行われなかったと判断できるうえに、2枚目の非接触定期乗車券22がこの改札駅の改札条件等を満足しているので、今回の入場を許可(OK)する。

0075

0076

以上で、改札駅における改札動作の説明を終える。次に、集札駅における集札動作の説明を図4および表2を参照して行う。

0077

まず、1枚目の非接触定期乗車券21を集札を行うことなく、非接触自動改集札機1を通過する人がいるか否かをステップ401(無集札通過の有無判定),およびステップ402(1枚目の非接触定期乗車券21からの送信情報の受信の有無判定)で判断する。ステップ401および402の処理は、ステップ301および302の処理と同様である。ステップ401,402で1枚目の非接触定期乗車券21の集札を行うことなく、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合(表2の条件[18])には退場不許可(NG)と判断する。退場不許可と判断したCPU3は、メカ制御回路9に対して乗降規制扉8の閉鎖指令を出力する。閉鎖指令を受けたメカ制御回路9は、乗降規制扉8を閉鎖することで、集札駅からの退場(降車)を阻止する(ステップ403)。

0078

ステップ402で1枚目の送信情報を受信したと判断した場合には、非接触自動改集札機1に対して最初に(1枚目に)集札情報の通信を行った非接触定期乗車券21の送信情報中に入場ビットが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ404)。

0079

ステップ404で1枚目の非接触乗車券21の送信情報中に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断する場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に書き込まれている改集札情報や有効期間情報が当集札駅における集札条件や現在の日付を満足できるものであるかどうかの判断を行う(ステップ405)。

0080

ステップ405の集札条件の判定は具体的には次のようにして行う。すなわち、非接触自動改集札機1のRAM7から当駅(集札駅)に関する集札データを呼び出し、呼び出した集札データ(特に駅名データ)が、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に書き込まれている改集札情報中の乗車区間内に含まれているか否かを判断することでステップ405の判定を行う。

0081

ステップ405で1枚目の非接触定期乗車券21がこの集札駅の集札条件等を満足していると判断する場合には、次に、1枚目の非接触定期乗車券21のNG情報判定を行う(ステップ406)。NG情報判定は、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に集札駅NG情報が書き込まれており、かつ、集札駅NG情報を記入した前回の乗車時における集札駅(集札駅は集札駅NG情報中に書き込まれるている)は、今回1枚目に集札した非接触定期乗車券21に書き込まれている乗車区間中には含まれていないと判断する場合には、NG情報判定をNGと判定する。反対に、集札駅NG情報が書き込まれていない場合には、NG情報判定をOKとする。

0082

ステップ406でNG情報判定をOKとする場合、表2の条件[19]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の集札判定はOKであり、かつ、1枚目の非接触定期乗車券21のNG情報判定はOKであるので、今回の乗車は、1枚目の非接触定期乗車券21だけで乗降車可能な区間内での乗車であり、しかも、この非接触定期乗車券(1枚目の非接触定期乗車券21)は、今回の乗車において、別途取得された他の乗車券との併用による第2の不正乗車も、さらには第1の不正乗車も行われていないと判断して退場を許可(OK)する。

0083

ステップ406で退場OKと判定する場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに書き込まれている入場ビットを消去(OFF)にする指令情報を、1枚目の非接触定期乗車券21に向けて送信する。これを受けた1枚目の非接触定期乗車券21は、指令通りに不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに書き込まれている入場ビットを消去する(ステップ407)。

0084

ステップ407の処理を行った後、退場を許可する(ステップ408)。具体的には、メカ制御回路9に対して乗降規制扉8の開放指令を出力する。開放指令を受けたメカ制御回路9は、情報規制扉8を開放するので、集札駅からの退場(降車)が許容される。

0085

一方、ステップ406でNG情報判定をNGとする場合は、1枚目に集札した非接触定期乗車券21を用いた第2の不正乗車が行われた可能性があるとして、次の処理を行う。すなわち、この場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過するか否かをステップ409,410で判断する。ステップ409,410は、ステップ401,402と同様の操作により実施される。ステップ409,410で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合には、退場を不許可にする。この場合、表2の条件[20]に示すように、1枚目に集札した非接触定期乗車券21の集札判定はOKであるが、この非接触定期乗車券21のNG情報判定はNGであり、しかも、2枚目の非接触定期乗車券22の提示が行われないので、1枚目に集札された非接触定期乗車券21は、第2の不正乗車に用いられた可能性が高いと判断して退場を不許可(NG)にする。

0086

ステップ409で券乗車不許可と判断したCPU3は、上述したステップ403の操作を行って集札駅からの退場(降車)を阻止する。

0087

ステップ410で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報を受信したと判断した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ411)。

0088

ステップ411で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断する場合には、乗車不許可(NG)と判断する。この場合、表2の条件[21]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の集札判定結果(OK)にかかかわらず、両非接触定期乗車券21,22の入場ビットがONのままであるので、前回の乗車時においてどちらかの非接触定期乗車券(21 OR 22)を用いた第1の不正乗車等の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、退場を不許可(NG)にする。退場を不許可にしたCPU3は、上述したステップ403の操作を行って集札駅からの退場(降車)を阻止する。

0089

ステップ411で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれていない(OFF)と判断する場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に書き込まれている改集札情報と、2枚目の非接触乗車券22の送信情報中に書き込まれている改集札情報や有効期間情報とを組み合わせた情報が今回の集札駅における集札条件や現在の日付を満足できるものであるかどうかの判断を行う(ステップ412)。

0090

ステップ412における組み合わせ集札判定は具体的には次のようにして行う。すなわち、ステップ405で既に1枚目の非接触定期乗車券21で集札判定がOKであると判定しているので、今回の乗車が正規の乗車であるならば、2枚目の非接触定期乗車22が改札対象定期乗車券となる。そこで、2枚目の非接触定期乗車券21の入場情報中に書き込まれた改札駅名情報と、非接触自動改集札機1のRAM7から当集札駅の集札駅名データを呼び出して、実際に乗車した区間を割り出す。そして、1枚目の非接触定期乗車券21の改集札情報中の乗車区間情報と、2枚目の非接触定期乗車券22の改集札情報中の乗車区間とを連結した連結乗車区間が、前記割り出した実際に乗車した区間を満足するか否かで組み合わせ集札判定を行う。

0091

ステップ412で組み合わせ集札判定結果がNGとなった場合には、今回の乗車を不許可(NG)にして上述したステップ403の操作を行う。この場合、表2の条件[22]に示すように、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22を組み合わせた集札判定がNGであって、これらの非接触定期乗車券21,22を複合使用しても、この集札駅の集札条件を満足できないと判断して、退場を不許可(NG)にする。

0092

ステップ412で組み合わせ集札判定がOKとなった場合には、退場を許可(OK)する。この場合、表2の条件[23]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の入場ビットはONであって、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22を組み合わせた集札判定がOKであるので、今回の乗車は、これらの非接触定期乗車券21,22を複合使用した正規の乗車であると判断して、退場を許可(OK)する。

0093

ステップ412で組み合わせ集札判定をOKとして集札駅からの退場を許可した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の不揮発性メモリ19の第2の記憶領域19bに入場ビット無効情報を書き込む指令情報を2枚目の非接触定期乗車券22に向けて送信する。これを受けた2枚目の非接触定期乗車券22は、指令通りに不揮発性メモリ19の第2の記憶領域19bに入場ビット無効情報を書き込む(ステップ413)。

0094

また、ステップ412を経て、今回の乗車時に第1の不正乗車や第2の不正乗車が行われていないと判断する場合、集札時に2枚目に提示された非接触定期乗車券22の不揮発性メモリ19の第3の記憶領域19cの集札駅NG情報を消去する指令情報を2枚目の非接触定期乗車券22に向けて送信する。これを受けた2枚目の非接触定期乗車券22は、指令通りに不揮発性メモリ19の第3の記憶領域19cの集札駅NG情報を消去する(ステップ414)。すなわち、前回の乗車において、非接触定期乗車券21,22を複合使用して乗車した場合の集札時において、改札対象定期乗車券を1枚目に提示した場合には、その改札対象定期乗車券単体では、集札判定NGとなることを示す集札駅NG情報が、改札対象定期乗車券に書き込まれている。そのため、今回の乗車を経て次回の乗車を行う場合における改札時において、この集札駅NG情報を残したまま改札を通過させると、後の集札時ないしは次次回以降の乗車時において、この集札駅NG情報の検出により、誤って不正乗車と判断される可能性がある。そのため、ステップ414において、2枚目に提示された非接触定期乗車券22の集札駅NG情報を消去しておく。なお、2枚目の非接触定期乗車券22に集札駅NG情報が書き込まれていない場合もあるが、その場合には、当然ながら集札駅NG情報の消去は行われない。

0095

ステップ412の処理を行った後、前述したステップ408の処理を行って退場を許可する。

0096

一方、ステップ405において、1枚目の非接触定期乗車券21の集札判定をNGとした場合には、集札時に1枚目に提示された非接触定期乗車券21の不揮発性メモリ19の第3の記憶領域19cに集札駅NG情報を書き込む指令情報を1枚目の非接触定期乗車券21に向けて送信する。これを受けた1枚目の非接触定期乗車券21は、指令通りに不揮発性メモリ19の第3の記憶領域19cに集札駅NG情報を書き込む(ステップ415)。集札時に1枚目に提示された非接触定期乗車券21が集札判定NGとなった場合に、ステップ405において、この非接触定期乗車券21に集札駅NG情報を書き込み、次回の集札時において、前述したステップ406によってこの集札駅NG情報の有無およびその内容を判定することで、第2の不正乗車を判定するようになっている。

0097

ステップ415で集札駅NG情報を書き込んだのち、再度、上述したステップ409,410,411,412,413,413,408,403の処理を行う。これらの処理の詳細については、前述しているので、ここで詳述しない。ただし、この場合におけるステップ409,410,411,412では、次のような不正乗車を判定している。

0098

すなわち、ステップ409,410で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合には、退場を不許可(NG)にするが、この場合、表2の条件[24]に示すように、1枚目に集札した非接触定期乗車券21の集札判定はNGであり、しかも、2枚目の非接触定期乗車券22の提示が行われないので、この乗車は、集札条件を満足しないと判断して退場を不許可(NG)にする。

0099

また、ステップ411で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断する場合には、乗車不許可(NG)と判断するが、この場合、表2の条件[25]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の集札判定結果(NG)にかかかわらず、両非接触定期乗車券21,22の入場ビットがONのままであるので、前回の乗車時においてどちらの非接触定期乗車券(21 OR 22)を利用した第1の不正乗車等の不正乗車が行われた可能性が高いと判断して、退場を不許可(NG)にする。

0100

また、ステップ412で組み合わせ集札判定結果がNGとなった場合には、今回の乗車を不許可(OK)にして上述したステップ403の操作を行うが、この場合、表2の条件[26]に示すように、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22を組み合わせた集札判定がNGであって、これらの非接触定期乗車券21,22を複合使用しても、この集札駅の集札条件を満足できないと判断して、退場を不許可(NG)にする。

0101

また、ステップ412で組み合わせ集札判定がOKとなった場合には、退場を許可するが、この場合、表2の条件[27]に示すように、1枚目の非接触定期乗車券21の入場ビットはONであって、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22を組み合わせた集札判定がOKであるので、今回の乗車は、これらの非接触定期乗車券21,22を複合使用した正規の乗車であると判断して、退場を許可する。

0102

一方、ステップ404で、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に入場ビットが書き込まれていないと判定する場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過するか否かをステップ416,417で判断する。ステップ416,417は、ステップ401,402と同様の操作により実施される。ステップ416,417で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報の受信がないまま、非接触自動改集札機1を通過すると判断した場合には、退場を不許可(NG)にする。この場合、表2の条件[28]に示すように、1枚目に提示された非接触定期乗車券21の送信情報中の入場ビットはOFFであり、しかも、2枚目の非接触定期乗車券22の提示が行 われないので、この乗車は正規の乗車ではないと判断して退場を不許可(NG)にする。

0103

ステップ416で券乗車不許可と判断したCPU3は、上述したステップ403の操作を行って集札駅からの退場(降車)を阻止する。

0104

ステップ417で2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報を受信したと判断した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれているか否か(ON/OFF)を判断する(ステップ418)。

0105

ステップ418で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれていない(OFF)と判断する場合には、乗車不許可(NG)と判断する。この場合、表2の条件[31]に示すように、両非接触定期乗車券21,22の入場ビットがOFFのままであるので、今回の乗車時の改札時にどちらの非接触定期乗車券21,22も提示されておらず、これにより今回の乗車は正規の乗車ではない可能性が高いと判断して、退場を不許可にする。退場を不許可にしたCPU3は、上述したステップ403の操作を行って集札駅からの退場(降車)を阻止する。

0106

ステップ418で、2枚目の非接触定期乗車券22の送信情報中に入場ビットが書き込まれている(ON)と判断する場合には、1枚目の非接触定期乗車券21の送信情報中に書き込まれている改集札情報や有効期間情報と、2枚目の非接触乗車券22の送信情報中に書き込まれている改集札情報が今回の集札駅における集札条件や現在の日付を満足できるものであるかどうかの判断を行う(ステップ419)。ステップ419の処理は、ステップ412と処理と同様である。

0107

ステップ419で組み合わせ集札判定結果がNGとなった場合には、今回の乗車を不許可(NG)にして上述したステップ403の操作を行う。この場合、表2の条件[30]に示すように、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22を組み合わせた集札判定がNGであって、これらの非接触定期乗車券21,22を複合使用しても、この集札駅の集札条件を満足できないと判断して、退場を不許可にする。

0108

ステップ419で組み合わせ集札判定がOKとなった場合には、退場を許可(OK)する。この場合、表2の条件[29]に示すように、2枚目の非接触定期乗車券22の入場ビットはONであって、1枚目、2枚目両方の非接触定期乗車券21,22を組み合わせた集札判定がOKであるので、今回の乗車は、これらの非接触定期乗車券21,22を複合使用した正規の乗車であると判断して、退場を許可する。

0109

ステップ419で組み合わせ集札判定をOKとして退場を許可した場合には、2枚目の非接触定期乗車券22の不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに書き込まれている入場ビットを消去する指令情報を2枚目の非接触定期乗車券22に向けて送信する。これを受けた2枚目の非接触定期乗車券22は、指令通りに不揮発性メモリ19の第1の記憶領域19aに書き込まれている入場ビットを消去する。(ステップ420)

0110

0111

以上で、非接触自動改集札機1の改札動作および集札動作の説明を終える。ただ、改札時に非接触定期乗車券2に、入場情報として改札時間を書き込んでおき、集札時に、この改札時間情報と、集札時間とにより乗車時間を割り出し、不必要に乗車時間が長い場合や短い場合に不正乗車が行われたと判定することもある。この場合には、複合使用される非接触定期乗車券2,2の一方に今回の乗車における改札時に改札時間情報が書き込まれ、他方に前回の乗車における改札時間情報が書き込まれることが生じてしまうこともある。このような場合には、どちらの非接触定期乗車券に今回の改札時間情報が正しく書き込まれるのかが判定できないという不都合が生じる。このような場合には、集札時間に対して時間的に近接する改札時間情報を今回の乗車時における改札時間情報と判断することで、上記不都合を回避することができる。

0112

また、有効期限切れた非接触定期乗車券を更新して買い替える場合、同時に買い替えればよいが、時間的にずれて買い替えしなければならない場合がある。このような場合には、有効期限が切れた非接触定期乗車券に書き込まれている各種情報(入場情報、入場ビット、入場ビット無効情報等)を、更新して買い替える非接触定期乗車券に複写しておけばよく、そうすれば、更新した非接触定期乗車券と、更新していない他方の非接触定期乗車券とのを何ら問題なく複合使用することができる。

0113

なお、上記実施の形態では、2枚の非接触定期乗車券2を複合使用の場合を例にして本発明を説明したが、2枚以上の複数の非接触定期乗車券2を使用する複合使用の場合には、改集札時に2枚目に提示される非接触定期乗車券に対して行う処理(図3図4において、2枚目処理と表示している)を、その枚数に合わせて、繰り返し実施することで、対応することができる。

発明の効果

0114

以上のように本発明によれば、次のような効果を奏する。

0115

請求項1では、可判定乗車券には必ず判定結果情報が書き込まれることになるので、判定手段は判定結果情報の有無を確認することで、前回の入退場時における不正の有無を確実に判定することができるようになり、その分、不正の判定制度が高まる。

0116

請求項2では、集札を経た可判定乗車券は、入場情報が書き込まれていないか無効情報が書き込まれているかのいずれかの状態になる。そこで、次回の乗車時の改札時において判定手段は、入場情報が書き込まれていないか無効情報が書き込まれているかのいずれかの状態の有無を検出することで、前回の乗車時における不正の有無を確実に判定することができるようになり、その分、さらに不正の判定精度が高まる。

0117

請求項3では、集札を経た複合使用乗車券のうちの集札条件を満たさない乗車券には、必ず集札不可情報が書き込まれることになる。そこで、次回の乗車時の集札時において判定手段は、集札不可情報の有無を検出することで、前回の乗車時における不正の有無をさらに確実に判定することができるようになり、その分、さらに不正の判定精度が高まる。

0118

請求項4では、上述した請求項1または2記載の非接触自動改集札機に対応した非接触乗車券を、また、請求項5では、上述した請求項3記載の非接触自動改集札機に対応した非接触乗車券を提供できるようになる。

図面の簡単な説明

0119

図1本発明の一実施の形態の非接触自動改集札機の概略構成を示す図である。
図2本発明の一実施の形態の非接触定期乗車券の概略構成を示す図である。
図3実施の形態の非接触自動改集札機の改札時における動作の手順を示すフローチャートである。
図4実施の形態の非接触自動改集札機の集札時における動作の手順を示すフローチャートである。
図5第2の不正乗車の説明に供する図である。
図6定期乗車券の複合使用の説明に供する図である。

--

0120

1 非接触自動改集札機
2 非接触定期乗車券
3 CPU
5非接触リーダライタ
19不揮発性メモリ
19a 第1の記憶領域
19b 第2の記憶領域
19c 第3の記憶領域

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