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技術 動力式缶切治具

出願人 東洋機械販売株式会社
発明者 野中清三
出願日 1998年10月6日 (22年2ヶ月経過) 出願番号 1998-283897
公開日 2000年4月18日 (20年8ヶ月経過) 公開番号 2000-109187
状態 特許登録済
技術分野 栓抜き;缶切り
主要キーワード グリップホルダ 切断輪 側部支持部材 径方向上下 側部支持 細径側 エア工具 ディスクスプリング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年4月18日)のものです。
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図面 (8)

課題

18Lなどの大型缶に対しても簡単に缶切作業ができ、切断刃の消耗に対しても簡単に対応することができる動力式缶切治具を提供すること。

解決手段

缶胴1と缶蓋2の2重巻締め部3に沿って転動する大径円錐部11aと、これと一体で頂部3cに沿って転動する小径円部11bを備えたガイド輪11と、このガイド輪11と略直角に配置され2重巻締め部3を転動しながら切断する切断刃12aを備えた切断輪12と、この切断輪12とガイド輪11とで挾圧して2重巻締め部3に切り込ませる挾圧機構13とで転動切断機構14を構成し、この機構14を装置本体18に着脱可能に取り付けるとともに、動力入力機構24を介して回転駆動源Eからの駆動力を入力し、この駆動力を回転伝達機構16を介してガイド輪11の回転軸11cに伝達する。これにより、回転駆動源Eを動力入力機構24に連結することで簡単に動力による自動缶切りができ、切断刃12aの消耗等に対し、転動切断機構14ごと交換できるようになる。

概要

背景

従来から食品貯蔵等にが用いられており、図7(a)に示すように、缶胴1と缶蓋2とが2重巻締め部3で密封された状態となっている。

このような密封状態の缶から内容物を取り出す場合には、缶胴1から缶蓋2を切り離したり、缶蓋2に孔をあける必要があり、このため缶切りが用いられている。

これまでの多くの缶切りは、缶胴1の内側の缶蓋2の外周を切断するものであり、切断粉が内容物に混入したり、缶蓋2の表面に付着した埃などが混入することがあるとともに、切り口が鋭利凹凸になって手を傷付ける恐れがあったり、内容物が取り出しにくいという問題があった。

そこで、缶胴1と缶蓋2の2重巻締め部3の外側周面3aを切断する家庭用の缶切りが提案され、ガイド用の車と切断輪とを用い、ガイド用の車をハンドルで回転しながら2重巻締め部3に沿って転動させて切断するようになっている(特公昭52−21938号公報など)。

一方、図7(b)に示すような18L缶4のような大型缶流体を貯蔵する場合には、缶蓋2の隅部に小口径の開閉口5を形成しておき、この開閉口5から内容物を取り出すようにしている。

概要

18L缶などの大型缶に対しても簡単に缶切作業ができ、切断刃の消耗に対しても簡単に対応することができる動力式缶切治具を提供すること。

缶胴1と缶蓋2の2重巻締め部3に沿って転動する大径円錐部11aと、これと一体で頂部3cに沿って転動する小径円部11bを備えたガイド輪11と、このガイド輪11と略直角に配置され2重巻締め部3を転動しながら切断する切断刃12aを備えた切断輪12と、この切断輪12とガイド輪11とで挾圧して2重巻締め部3に切り込ませる挾圧機構13とで転動切断機構14を構成し、この機構14を装置本体18に着脱可能に取り付けるとともに、動力入力機構24を介して回転駆動源Eからの駆動力を入力し、この駆動力を回転伝達機構16を介してガイド輪11の回転軸11cに伝達する。これにより、回転駆動源Eを動力入力機構24に連結することで簡単に動力による自動缶切りができ、切断刃12aの消耗等に対し、転動切断機構14ごと交換できるようになる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

缶胴缶蓋の周囲の2重巻締め部の内側周面に沿って転動する大径円錐部およびこれと一体で前記2重巻締め部の頂部に沿って転動する小径円部を備えたガイド輪と、このガイド輪と略直角に配置され前記2重巻締め部の外側周面を転動しながら当該2重巻締め部を切断する切断刃を備えた切断輪と、この2重巻締め部外側の切断輪と前記2重巻締め部内側の前記ガイド輪とで挾圧して当該切断輪を2重巻締め部に切り込ませる挾圧機構とで転動切断機構を構成し、この転動切断機構を装置本体に着脱可能に取り付ける一方、この装置本体に回転駆動源からの駆動力を入力する動力入力機構を設け、この動力入力機構からの回転駆動力を前記ガイド輪の回転軸に伝達して自動缶切りを行う回転伝達機構を設けたことを特徴とする動力治具

請求項2

前記ガイド輪の回転軸と平行で転動方向後方で缶蓋上を摺動し前記切断輪を水平面に対して前方に傾斜した状態に保持する上部支持部を前記装置本体に設けるとともに、この装置本体の側部に缶胴外側周面上を摺動する側部支持部を設けたことを特徴とする請求項1記載の動力式缶切治具。

請求項3

前記動力入力機構および前記回転伝達機構を、回転駆動力が伝達される回転体と、その側面に回転中心を挾んで設けられた2本のピンと、前記ガイド輪の回転軸の端部に取り付けられこの2本のピンの間に挾まれて駆動力が伝達される伝達アームとで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の動力式缶切治具。

請求項4

前記挾圧機構に前記2重巻締め部の厚さ変動を吸収する緩衝部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の動力式缶切治具。

請求項5

前記回転軸への前記ガイド輪の取付位置を前記2重巻締め部の厚さに対応して調整可能に構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動力式缶切治具。

技術分野

0001

この発明は、動力治具に関し、電動ドリル電動ドライバなどを動力源として利用して簡単に18リットル缶(以下、18L缶とする)などの大型缶缶切りができるようにしたものである。

背景技術

0002

従来から食品貯蔵等に缶が用いられており、図7(a)に示すように、缶胴1と缶蓋2とが2重巻締め部3で密封された状態となっている。

0003

このような密封状態の缶から内容物を取り出す場合には、缶胴1から缶蓋2を切り離したり、缶蓋2に孔をあける必要があり、このため缶切りが用いられている。

0004

これまでの多くの缶切りは、缶胴1の内側の缶蓋2の外周を切断するものであり、切断粉が内容物に混入したり、缶蓋2の表面に付着した埃などが混入することがあるとともに、切り口が鋭利凹凸になって手を傷付ける恐れがあったり、内容物が取り出しにくいという問題があった。

0005

そこで、缶胴1と缶蓋2の2重巻締め部3の外側周面3aを切断する家庭用の缶切りが提案され、ガイド用の車と切断輪とを用い、ガイド用の車をハンドルで回転しながら2重巻締め部3に沿って転動させて切断するようになっている(特公昭52−21938号公報など)。

0006

一方、図7(b)に示すような18L缶4のような大型缶に流体を貯蔵する場合には、缶蓋2の隅部に小口径の開閉口5を形成しておき、この開閉口5から内容物を取り出すようにしている。

発明が解決しようとする課題

0007

ところが、18L缶4の内容物を家庭用の缶のような小径缶に詰め替える必要が生じた場合や内容物を完全に取り出す必要がある場合に、缶蓋2の隅部の開閉口5では、完全に取り出すことができず、特に内容物が固形物の場合には、缶蓋2を取り除く必要があるという問題がある。

0008

そこで、家庭用の缶切りを用いて18L缶4の缶蓋2を取り除くことも考えられるが、切断長さが長大であり、缶切作業が大変である。

0009

また、18L缶4では、切断長さが長いため切断刃の消耗も激しいという問題もある。

0010

さらに、18L缶4では、家庭用の缶に比べて2重巻締め部3の寸法精度が悪く、家庭用の缶切りをそのまま適用しても途中で動かなくなったり、コーナ部分曲率半径が小さく缶切りが外れてしまうなどの問題も多い。

0011

この発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたもので、18L缶などの大型缶に対しても簡単に缶切作業ができ、切断刃の消耗に対しても簡単に対応することができる動力式缶切治具を提供しようとするものである。

課題を解決するための手段

0012

上記課題を解決するためこの発明の請求項1記載の動力式缶切治具は、缶胴と缶蓋の周囲の2重巻締め部の内側周面に沿って転動する大径円錐部およびこれと一体で前記2重巻締め部の頂部に沿って転動する小径円部を備えたガイド輪と、このガイド輪と略直角に配置され前記2重巻締め部の外側周面を転動しながら当該2重巻締め部を切断する切断刃を備えた切断輪と、この2重巻締め部外側の切断輪と前記2重巻締め部内側の前記ガイド輪とで挾圧して当該切断輪を2重巻締め部に切り込ませる挾圧機構とで転動切断機構を構成し、この転動切断機構を装置本体に着脱可能に取り付ける一方、この装置本体に回転駆動源からの駆動力を入力する動力入力機構を設け、この動力入力機構からの回転駆動力を前記ガイド輪の回転軸に伝達して自動缶切りを行う回転伝達機構を設けたことを特徴とするものである。

0013

この動力式缶切治具によれば、缶胴と缶蓋の周囲の2重巻締め部の内側面に沿って転動する大径円錐部およびこれと一体で2重巻締め部の頂部に沿って転動する小径円部を備えたガイド輪と、このガイド輪と略直角に配置され2重巻締め部の外側を転動しながら2重巻締め部を切断する切断刃を備えた切断輪と、この2重巻締め部外側の切断輪と2重巻締め部内側のガイド輪とで挾圧して切断輪を2重巻締め部に切り込ませる挾圧機構とで転動切断機構を構成し、この転動切断機構を装置本体に着脱可能に取り付け、この装置本体に設けた動力入力機構を介して回転駆動源からの駆動力を入力するようにし、この動力入力機構からの回転駆動力を回転伝達機構を介してガイド輪の回転軸に伝達するようにしており、回転駆動源を動力入力機構に連結することで簡単に自動缶切りを行うことができ、切断刃の消耗等に対し、転動切断機構ごと交換することもできるようになる。

0014

また、この発明の請求項2記載の動力式缶切治具は、請求項1記載の構成に加え、前記ガイド輪の回転軸と平行で転動方向後方で缶蓋上を摺動し前記切断輪を水平面に対して前方に傾斜した状態に保持する上部支持部を前記装置本体に設けるとともに、この装置本体の側部に缶胴外側周面上を摺動する側部支持部を設けたことを特徴とするものである。

0015

この動力式缶切治具によれば、ガイド輪の回転軸と平行で転動方向後方で缶蓋上を摺動し切断輪を水平面に対して前方に傾斜した状態に保持する上部支持部を装置本体に設けるとともに、この装置本体の側部に缶胴外面上を摺動する側部支持部を設けるようにしており、一層安定した状態に装置本体を保持して自動缶切りができるようになる。

0016

さらに、この発明の請求項3記載の動力式缶切治具は、請求項1または2記載の構成に加え、前記動力入力機構および前記回転伝達機構を、回転駆動力が伝達される回転体と、その側面に回転中心を挾んで設けられた2本のピンと、前記ガイド輪の回転軸の端部に取り付けられこの2本のピンの間に挾まれて駆動力が伝達される伝達アームとで構成したことを特徴とするものである。

0017

この動力式缶切治具によれば、動力入力機構および回転伝達機構を、回転駆動力が伝達される回転体と、その側面に回転中心を挾んで設けられた2本のピンと、ガイド輪の回転軸の端部に取り付けられこの2本のピンの間に挾まれて駆動力が伝達される伝達アームとで構成するようにしており、回転駆動源からの駆動力を精密な軸心合わせを行うことなくガイド輪に伝達して自動缶切りを行うことができ、転動切断機構の交換後も迅速に自動缶切りを継続できるようになる。

0018

また、この発明の請求項4記載の動力式缶切治具は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記挾圧機構に前記2重巻締め部の厚さ変動を吸収する緩衝部材を設けたことを特徴とするものである。

0019

この動力式缶切治具によれば、挾圧機構に2重巻締め部の厚さ変動を吸収する緩衝部材を設けるようにしており、ディスクスプリングなどで構成することで、2重巻締め部の厚さの変動を吸収して円滑に自動缶切りを行うことができるようになる。

0020

さらに、この発明の請求項5記載の動力式缶切治具は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記回転軸への前記ガイド輪の取付位置を前記2重巻締め部の厚さに対応して調整可能に構成したことを特徴とするものである。

0021

この動力式缶切治具によれば、回転軸へのガイド輪の取付位置を2重巻締め部の厚さに対応して調整可能に構成するようにしており、シムナットなどで構成することで、2重巻締め部の厚さに対応して予め調整したガイド輪を用意しておき、円滑に自動缶切りを行うことができるようになる。

発明を実施するための最良の形態

0022

以下、この発明の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。図1図6はこの発明の動力式缶切治具の一実施の形態にかかり、図1は切断輪を移動して示す縦断面図、図2は一部を切欠いて示す右側面図、図3は左側面図、図4は拡大断面図、図5動力伝達機構の概略斜視図、図6は挾圧機構および転動切断機構の概略斜視図である。

0023

この動力式缶切治具10は、電動ドリルや電動ドライバなどの回転駆動力を利用して18L缶などの大型缶の2重巻締め部3の側面外周3aを切断するものであり、ガイド輪11と切断輪12との2つの回転輪と、挾圧機構13とを有する転動切断機構14を備えている。

0024

この転動切断機構14を構成する2つの回転輪のうち一方のガイド輪11は、図6などに詳細を示すように、缶胴1と缶蓋2との2重巻締め部3の内側周面3bに沿って転動する頭部を切り落とし円錐状の大径円錐部11aと、この大径円錐部11aの細径側に一体とされ2重巻締め部3の頂部3cに沿って転動する円柱状の小径円部11bとで構成され、水平に配置される回転軸11cの一端部に小径円部11b側から嵌合されて大径円錐部11aの外側からナット11dによって締め付けられて固定されている。

0025

このガイド輪11の円錐表面及び円柱表面には、2重巻締め部3に沿って滑ること無く転動するように刻み目が形成してある。

0026

そして、このガイド輪11の回転軸11cが円柱状のカッタホルダ15の中心孔挿通されて回転可能かつ軸方向に移動可能に支持されており、ここでは、金属製のカッタホルダ15にオイルフリーブッシュ15aを介して取り付けてあるが、カッタホルダを合成樹脂製としてブッシュを用いずに直接支持するようにしても良い。

0027

また、カッタホルダ15からのガイド輪11の突出量を調整して2重巻締め部3の厚さの異なるものに対応できるようにするため、図4に示すように、カッタホルダ15の外側面にシム装着溝15bが形成され、シム15cの厚さを変えることで調整するようになっている。

0028

なお、ガイド輪11と回転軸11cとをナット11dで固定する場合に限らず一体構造にしても良く、この場合には、2重巻締め部3の厚さの異なるものに対応するためガイド輪11のカッタホルダ15からの突出量の異なるものを予め用意するようにすれば良い。

0029

転動切断機構14を構成するもう一方の回転輪である切断輪12は、略円柱状に形成されて上部外周に切断刃12aが形成してあり、その回転軸12bがガイド輪11の回転軸11cと略直角に配置されてカッタホルダ15に取り付けられ、切断輪12の側部の一部がカッタホルダ15から突き出してガイド輪11と間隔をあけて対向している。そして、この切断輪12とガイド輪11との間隔がガイド輪11の大径円錐部11aを2重巻締め部3の内側周面3bに当てるとともに、小径円部11bを頂部3cに当てた状態で切断輪12を挾圧したとき、切断刃12aが2重巻締め部3の外側周面3aに切り込んで缶蓋2を切断できるようにしてある。

0030

また、この切断輪12の切断刃12aの外周に刻み目が形成してあり、この刻み目により切断片ができないようにしている。

0031

このようなガイド輪11と切断輪12とを挾圧してガイド輪11の大径円錐部11aを2重巻締め部3の内側周面3bに当てるとともに、小径円部11bを頂部3cに当てた状態にし、切断輪12の切断刃12aが2重巻締め部3の外側周面3aに切り込ん状態とするため、挾圧機構13が設けられており、この挾圧機構13と連動してガイド輪11に回転駆動力を伝達する回転伝達機構16が設けられている。

0032

すなわち、転動切断機構14のガイド輪11の回転軸11cの端部に軸方向と直交して挾圧機構13の従動ピン13aが取り付けてあり、この従動ピン13aの軸方向内側に立体カムで構成された挾圧用カム13bが配置され、回転軸11cが約45度の範囲で正転切断方向の回転)されると、この挾圧用カム13bによって回転軸11cが相対的に軸方向に往復移動されてガイド輪11を引き込んで挾圧状態とする一方、約45度の範囲で逆転されると、この挾圧用カム13bによって回転軸11cが相対的に軸方向に往復移動されてガイド輪11の挾圧状態を解放し、さらに回転軸11cが約45度の範囲を越えて正転または逆転されると、回転軸11cと挾圧用カム13bとが一体となって回転するように挾圧用カム13bが形成してある。

0033

なお、この実施の形態では、挾圧用カム13bが回転軸11cと一体に回転する状態では、挾圧用カム13bと従動ピン13aとの間に緩衝用の隙間が形成されるようにしてある。

0034

そして、この挾圧用カム13bが回転伝達機構16を構成する伝達アーム16aの中心軸上の中空凹部の底部に立体的に形成され、この中空凹部を貫通して同軸上に配置され相対回転可能な回転軸11cの従動ピン13aが挾圧用カム13bに当接するようになっている。

0035

このように中心軸上の中空凹部に挾圧用カム13bが形成された回転伝達機構16を構成する伝達アーム16aは、外形直方体状に形成されており、図4に示すように、カッタホルダ15の背面から突き出したガイド輪11の回転軸11cに挿通されて相対回転可能とされ、従動ピン13aが抜け止めと兼用されている。

0036

また、カッタホルダ15の背面と伝達アーム16aの側面とにそれぞれ円形の凹部が対向して形成され、これら凹部間に緩衝部材としてのディスクスプリング17が2枚重ねて装着してあり、通常の切断状態においては、挾圧用カム13bと従動ピン13aとの間に形成した緩衝用の隙間を無くすようにばね力付勢し、2重巻締め部3の厚さの変動などがある場合に、2枚のディスクスプリング17の変形によって変動を吸収し、円滑に自動缶切りができるようにしてある。

0037

このようにガイド輪11と切断輪12とがカッタホルダ15に取り付けられ、さらにカッタホルダ15から突き出した回転軸11cの端部に設けられた挾圧機構13および回転伝達機構16の伝達アーム16aで転動切断機構14が構成されている。

0038

この転動切断機構14は、動力式缶切治具10の装置本体18に着脱可能に取り付けられる。この装置本体18は、図1図3に示すように、略円柱状で厚さがカッタホルダ15と同一に形成され、その中心部にカッタホルダ15の装着孔18aが形成され、垂直軸に対して45度傾斜した径方向上下からボルト18bでカッタホルダ15ごと転動切断機構14を固定するようになっている。

0039

この装置本体18には、ガイド輪11の回転軸11cを水平に配置した状態でその中心より切断走行方向(転動方向)後方に上部支持部材19が設けられ、ガイド輪11の小径円部11bを2重巻締め部3の頂部3cに当接させるとともに、上部支持部材19の底部を缶蓋2の上表面や2重巻締め部3の頂部3cに摺接させた状態に装置本体18を保持したとき、切断輪12を水平面に対して切断走行方向前方に傾斜した状態にできるように上部支持部材19が取り付けてあり、例えば傾斜角度が12.5度となるようにしてある。

0040

この上部支持部材19は缶胴1のコーナ部分を切断する場合にも缶蓋2の上表面や2重巻締め部3の頂部3cから外れないように装置本体18の外側に突き出して設けられ、図示例のように、丸棒で構成したり、丸棒を水平面上で前方に曲げてL字状にしたものや丸棒の底部にそり状の摺動片を取り付けたものなど、缶蓋2の上表面や2重巻締め部3の頂部3cに沿って滑らからに摺動するものであれば良い。

0041

また、装置本体18には、走行(転動)方向左右に安定した状態で切断を行うため、側部支持部材20が設けられて缶胴1の外側周面に沿って摺動するようになっており、平板状に形成されて切断輪12の下方の装置本体18にビスで固定してある。

0042

この側部支持部材20は、切断対象に18L缶などの大型缶を含むことから、家庭用の缶切りに比べて動力式缶切治具10自体の高さが高いため、下方への突出量も大きく、幅(走行方向の長さ)も大きくしてある。

0043

さらに、この装置本体18の上部には、持ち運び及び自動缶切りの際の支持のため、側方に突出したグリップ21がグリップホルダ22を介して取り付けてある。

0044

このような装置本体18に着脱可能に装着した転動切断機構14のガイド輪11を回転駆動して動力式で自動缶切りを行うため、回転伝達機構16が設けられ、回転軸11cの端部に配置された伝達アーム16を介して駆動力を伝達する。

0045

この回転伝達機構16は、略コ字状に形成され装置本体18の背面部に取り付けられたブラケット23内に装着される。

0046

このブラケット23内のガイド輪11の回転軸11cと同軸上に従動傘歯車16bが回転可能に支持され、図5に示すように、この従動傘歯車16bの側面にその回転中心を挾んで2本のピン16cが取り付けてあり、これら2本のピン16cの間に伝達アーム16aが入り込んだ状態となる。

0047

したがって、従動傘歯車16bが回転され、2本のピン16cが伝達アーム16aの側面に当接した後は、従動傘歯車16bと一体に伝達アーム16aが回転されることになり、逆転する場合にも同様に2本のピン16cによって伝達アーム16aを回転することができる。

0048

このような2本のピン16cとその間に配置した伝達アーム16aを介して回転駆動力を伝達することで、従動傘歯車16bとガイド輪11の回転軸11cとの芯合わせの必要がなく、特に転動切断機構14を交換のため着脱する場合にも従動傘歯車16bの2本のピン16cの間に伝達アーム16aを位置させるだけで円滑に回転駆動力を伝達することができる。

0049

また、従動傘歯車16bとガイド輪11の回転軸11cとの対向面の間には、スプリング16dが介装され、従動ピン13aを挾圧用カム13bに押し付けるように付勢する。このスプリング16dにより、ガイド輪11の挾圧状態を解放するようにしている。

0050

このような従動傘歯車16bに駆動力を入力するため、動力入力機構24が設けられており、ブラケット23の上部に走行方向後方に傾斜して入力軸24aが配置され、オイルフリーブッシュ24bを介してブラケット23に回転可能に支持される。そして、この入力軸24aの下端部に従動傘歯車16bと噛み合うピニオン傘歯車24cが取り付けられ、入力軸24aの上端部には、ソケット24dが溶接などで一体に取り付けてあり、電動ドリルや電動ドライバ等の電動工具Eやエア工具などの回転軸と連結できるようにしてある。

0051

したがって、電動工具Eの回転軸をソケット24dに連結して回転駆動することで、回転駆動力がピニオン傘歯車24c及び従動傘歯車16bを介して2本のピン16cから伝達アーム16aに伝達され、ガイド輪11を回転駆動することができる。

0052

また、この電動工具Eによりソケット24dを介して入力軸24aを回転する電動工具Eの回転方向を、図7(b)に示すように、左回り(缶蓋2の上方から見て反時計方向)とし、しかもガイド輪11が切断方向に転動するようにしてあり、電動工具Eの回転により装置本体18に生じる反力で装置本体18が缶蓋2の外方に外れようとすることを防止し、特に2重巻締め部3のコーナ部分を切断する際に装置本体18の切断方向と装置本体18に生じる反力の方向を同一として缶蓋2の外方に装置本体18が外れようとするのを防止でき、円滑に動力を用いる自動缶切りができるようにしている。

0053

このピニオン傘歯車24cと従動傘歯車16bとの減速比によってガイド輪11の転動速度が決まり、これにより缶切速度が決まることから、例えば缶切速度が3〜4m/分程度となるように設定する。

0054

このように構成した動力式缶切治具10では、次のようにして自動缶切りが行われる。

0055

まず、装置本体18のグリップ21を持って18L缶等の切断対象の缶の2重巻締め部3の内側周面3bにガイド輪11の大径円錐部11aが当接し、小径円部11bが頂部3cに当接する状態とするとともに、上部支持部材19が缶蓋2の上表面に当接した状態にした後、動力入力機構24のソケット24dに電動工具Eの回転軸を連結し、電動工具Eを始動して回転駆動力を入力し、伝達アーム16aが約45度程度回転するようにする。

0056

すると、ピニオン傘歯車24c及び従動傘歯車16bを介して2本のピン16cから伝達アーム16aに回転駆動力が伝達され、伝達アーム16aの回転によって伝達アーム16aの中空凹部に形成した挾圧用カム13bを約45度回転する。

0057

これにより、ガイド輪11の回転軸11cの従動ピン13aが引き込まれ、ガイド輪11と切断輪12との間の間隔が狭まり、ガイド輪11の小径円部11bの内側面がカッタホルダ15の側面のシム15cに当接し、切断輪12の切断刃12aが2重巻締め部3の外側周面3aに切り込んだ状態になる。

0058

この挾圧状態では、挾圧用カム13bと従動ピン13aとの間に緩衝用の隙間が形成されている。

0059

さらに、回転駆動力が入力され、伝達アーム16aが45度を越えて正転されると、挾圧用カム13bが45度を越えて回転され、伝達アーム16aの挾圧カム13bと回転軸11cの従動ピン13aが一体に回転し、ガイド輪11を転動するよう回転駆動する。

0060

すると、ガイド輪11の2重巻締め部3に沿う転動にともなって切断輪12が転動して行き、図7(a)に示すように、2重巻締め部3の外側周面3aを切断する。

0061

こうして全周に渡ってガイド輪11及び切断輪12を転動させることで、缶蓋2が2重巻締め部3の外側周面3aで切断される。

0062

缶切りが完了した後、電動工具Eを逆転して伝達アーム16aを45度程度逆転することで、挾圧用カム13bも逆転され、従動ピン13aによる引き込み方向の拘束が解放され、ガイド輪11が自重などで2重巻締め部3から離れ、動力式缶切治具10を取り外すことができる。

0063

この結果、缶胴1から完全に缶蓋2を取り去ることができるとともに、切粉等が内容物に混入したり、缶胴1の内周に凹凸などが形成されることもなく、内容物を完全に取り出すことができ、切断された缶蓋2を再び被せて蓋として利用することもできる。

0064

また、ガイド輪11の駆動を電動工具Eの回転駆動力を利用して行うので、18L缶4のように、大型缶であっても作業者に負担をかけることなく、電動工具Eを操作するだけで簡単に自動缶切りを行うことができる。

0065

さらに、缶切り途中においては、上部支持部材19が缶蓋2の表面上や2重巻締め部3の頂部3cに沿って摺動するとともに、側部支持部材20が缶胴1の外側周面3aに沿って摺動するので、安定した状態で動力式缶治具10を保持することができ、グリップ21に手を添えることで一層安定した状態で自動缶切りを行うことができる。

0066

また、缶切途中で2重巻締め部3の厚さの変化があっても挾圧状態の挾圧用カム13bと従動ピン13aとの間に緩衝用の隙間が形成され、しかもディスクスプリング17が介装してあるので、ディスクスプリング17を隙間の範囲で変形させてガイド輪11を軸方向に移動させて厚さ変化分を吸収して緩衝することができ、円滑に自動缶切りを行うことができる。

0067

さらに、2重巻締め部3の厚さ全体が異なる18L缶4に対しては、カッタホルダ15のシム装着溝15bに装着するシム15cの厚さを変えて挾圧状態のガイド輪11の小径円部11bのガイドホルダ15の側面への当接状態を変えることで対応することができ、予めカッタホルダ15への取付状態の異なる転動切断機構14を用意し、交換して使用することで対応することもできる。

0068

また、切断刃12aが摩耗した場合などには、転動切断機構14ごとカッタホルダ15から取り外して新たな転動切断機構に交換することで簡単に切断刃を代えることができ、しかも伝達アーム16aを2本のピン16cの間に位置させるだけ回転駆動力の伝達のための心合わせの必要が無く、短時間に交換することができる。

発明の効果

0069

以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の動力式缶切治具によれば、缶胴と缶蓋の周囲の2重巻締め部の内側面に沿って転動する大径円錐部およびこれと一体で2重巻締め部の頂部に沿って転動する小径円部を備えたガイド輪と、このガイド輪と略直角に配置され2重巻締め部の外側を転動しながら2重巻締め部を切断する切断刃を備えた切断輪と、この2重巻締め部外側の切断輪と2重巻締め部内側のガイド輪とで挾圧して切断輪を2重巻締め部に切り込ませる挾圧機構とで転動切断機構を構成し、この転動切断機構を装置本体に着脱可能に取り付け、この装置本体に設けた動力入力機構を介して回転駆動源からの駆動力を入力し、この動力入力機構からの回転駆動力を回転伝達機構を介してガイド輪の回転軸に伝達するようにしたので、回転駆動源を動力入力機構に連結することで簡単に動力を用いた自動缶切りを行うことができ、切断刃の消耗等に対し、転動切断機構ごと交換することで簡単に対応することができる。

0070

また、この発明の請求項2記載の動力式缶切治具によれば、ガイド輪の回転軸と平行で転動方向後方で缶蓋上を摺動し切断輪を水平面に対して前方に傾斜した状態に保持する上部支持部を装置本体に設けるとともに、この装置本体の側部に缶胴外面上を摺動する側部支持部を設けるようにしたので、一層安定した状態に装置本体を保持して動力を用いた自動缶切りができる。

0071

さらに、この発明の請求項3記載の動力式缶切治具によれば、動力入力機構および回転伝達機構を、回転駆動力が伝達される回転体と、その側面に回転中心を挾んで設けられた2本のピンと、ガイド輪の回転軸の端部に取り付けられこの2本のピンの間に挾まれて駆動力が伝達される伝達アームとで構成するようにしたので、回転駆動源からの駆動力を精密な軸心合わせを行うことなくガイド輪に伝達して動力を用いた自動缶切りを行うことができ、転動切断機構の交換後も迅速に自動缶切りを継続することができる。

0072

また、この発明の請求項4記載の動力式缶切治具によれば、挾圧機構に2重巻締め部の厚さ変動を吸収する緩衝部材を設けるようにしたので、2重巻締め部の厚さの変動を吸収して円滑に動力を用いた自動缶切りを行うことができる。

0073

さらに、この発明の請求項5記載の動力式缶切治具によれば、回転軸へのガイド輪の取付位置を2重巻締め部の厚さに対応して調整可能に構成するようにしたので、2重巻締め部の厚さに対応して予め調整したガイド輪を用意しておき、円滑に動力を用いた自動缶切りを行うことができる。

図面の簡単な説明

0074

図1この発明の動力式缶切治具の一実施の形態にかかる切断輪を移動して示す縦断面図である。
図2この発明の動力式缶切治具の一実施の形態にかかる一部を切欠いて示す右側面図である。
図3この発明の動力式缶切治具の一実施の形態にかかる左側面図である。
図4この発明の動力式缶切治具の一実施の形態にかかる拡大断面図である。
図5この発明の動力式缶切治具の一実施の形態にかかる動力伝達機構の概略斜視図である。
図6この発明の動力式缶切治具の一実施の形態にかかる挾圧機構および転動切断機構の概略斜視図である。
図7この発明の缶切対象の2重巻締め部および切断輪による切断位置の拡大断面図および18L缶の外観斜視図である。

--

0075

1缶胴
2缶蓋
3 2重巻締め部
3a外側周面
3b内側周面
3c 超初
4 18L缶
10動力式缶切治具
11ガイド輪
11a 大径円錐部
11b小径円部
11c回転軸
12切断輪
12a切断刃
12b 回転軸
13 挾圧機構
13a従動ピン
13b 挾圧用カム
14転動切断機構
15カッタホルダ
16回転伝達機構
16a伝達アーム
16b従動傘歯車
16cピン
17ディスクスプリング
18 装置本体
18a装着孔
18bボルト
19 上部支持部材
20側部支持部材
23ブラケット
24動力入力機構
24a入力軸
24cピニオン傘歯車
24dソケット
E 電動工具

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