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技術 車両の灯火類制御装置

出願人 日立オートモティブシステムズ阪神株式会社
発明者 山田康吉袴田浩子
出願日 1998年9月29日 (22年2ヶ月経過) 出願番号 1998-275976
公開日 2000年4月11日 (20年8ヶ月経過) 公開番号 2000-103279
状態 特許登録済
技術分野 車両の外部照明装置、信号 光源の回路一般
主要キーワード 稼動電力 遅延時間β 低下変化 遅延時間α 点灯閾値 消灯装置 灯火点灯 車両装備
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年4月11日)のものです。
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図面 (2)

課題

周囲環境照度に応じて車両装備灯火類自動点灯させる装置において、昼間走行での一過性暗所通過時に不必要に灯火類を点灯させないようにする。

解決手段

周囲環境照度Vfの低下変化の傾きをも検出し、所定の大きさの傾き以上であった場合には、灯火類を点灯させる契機となる設定照度V1,V2をそれぞれΔV1,ΔV2だけ低下させるか、これに加えて、あるいはこれに代えて、設定照度検出時から実際の灯火点灯までの遅延時間Tdをさらにαだけ伸ばす。

概要

背景

夕刻、薄暗くなってくるとまずは車両の車幅灯を自動的に点灯させ、さらに暗くなってくると前照灯自動点灯させる装置がある。このような装置はまた、自動消灯機能をも有していることが普通で、明け方等、周囲が明るくなってくるとまずは前照灯を消灯し、さらに明るくなってくると車幅灯を消灯するように機能する。これはもちろん、 CDS 等の光センサを用い、周囲環境照度を常に監視して、これが所定の照度になるとそれが明から暗への変化であった場合には灯火類を点灯させ、逆であった場合には消灯する,と言う原理に従っている。

概要

周囲環境照度に応じて車両装備の灯火類を自動点灯させる装置において、昼間走行での一過性暗所通過時に不必要に灯火類を点灯させないようにする。

周囲環境照度Vfの低下変化の傾きをも検出し、所定の大きさの傾き以上であった場合には、灯火類を点灯させる契機となる設定照度V1,V2をそれぞれΔV1,ΔV2だけ低下させるか、これに加えて、あるいはこれに代えて、設定照度検出時から実際の灯火点灯までの遅延時間Tdをさらにαだけ伸ばす。

目的

本発明はこの点の解決を主たる目的としたもので、まず第一に、特に自動点灯に関し、昼間走行時における誤動作ないし望ましくない動作を極力押さえ、必要なときには正しく灯火類を制御できる制御装置を提供せんとするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

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請求項1

周囲環境照度監視し、該周囲環境照度が設定照度にまで低下したときに車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に点灯させる制御装置であって;上記周囲環境照度の明から暗への変化の傾きを監視し、該周囲環境照度が上記設定照度を下回るまでの該傾きが所定の大きさ以上であった場合には、該設定照度をより暗い値に変更すること;を特徴とする車両の灯火類制御装置。

請求項2

請求項1記載の装置であって;上記周囲環境照度の変化の傾きの大きさに応じ、上記設定照度をより暗い値に変化させる変化幅可変すること;を特徴とする装置。

請求項3

周囲環境照度を監視し、該周囲環境照度が設定照度にまで低下したときに車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に点灯させる制御装置であって;上記周囲環境照度の明から暗への変化の傾きを監視し、該周囲環境照度が上記設定照度を下回るまでの該傾きが所定の大きさ以上であった場合には、該設定照度に至ってから上記灯火類を実際に点灯させるまでに所定の遅延時間を設けること;を特徴とする車両の灯火類制御装置。

請求項4

周囲環境照度を監視し、該周囲環境照度が設定照度にまで低下したことを検出した時点から、以上の遅延時間Tdをおいて車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に点灯させる制御装置であって;上記周囲環境照度の明から暗への変化の傾きを監視し、該周囲環境照度が上記設定照度を下回るまでの該傾きが所定の大きさ以上であった場合には、上記遅延時間Tdに、さらに零ではない有意の遅延時間αを加えた遅延時間Td+α後に上記灯火類を点灯させるように変更すること;を特徴とする車両の灯火類制御装置。

請求項5

請求項4記載の装置であって;上記周囲環境照度の変化の傾きの大きさに応じ、上記遅延時間αを可変すること;を特徴とする装置。

請求項6

請求項1,2,3,4または5記載の装置であって;制御対象の上記灯火類は二種類以上あり、各灯火類に関する上記設定照度はそれぞれ異なっていること;を特徴とする装置。

請求項7

請求項1,2,3,4または5記載の装置であって;制御対象の上記灯火類は二種類以上あり、その一つは車幅灯、他の一つは前照灯であって;該車幅灯に関する上記設定照度は該前照灯に関する上記設定照度よりも明るい値であり;上記周囲環境照度が該車幅灯に関する上記設定照度以下で該前照灯に関する上記設定照度よりも明るい場合には、該前照灯は減光点灯状態にさせること;を特徴とする装置。

請求項8

周囲環境照度を監視し、該周囲環境照度が設定照度を越えたときに車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に消灯させる制御装置であって;上記周囲環境照度の暗から明への変化の傾きを監視し、該周囲環境照度が上記設定照度を上回るまでの該傾きが所定の大きさ以上であった場合には、該設定照度をより明るい値に変更すること;を特徴とする車両の灯火類制御装置。

請求項9

請求項8記載の装置であって;上記周囲環境照度の変化の傾きの大きさに応じ、上記設定照度をより明るい値に変化させる変化幅を可変すること;を特徴とする装置。

請求項10

周囲環境照度を監視し、該周囲環境照度が設定照度を越えたときに車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に消灯させる制御装置であって;上記周囲環境照度の暗から明への変化の傾きを監視し、該周囲環境照度が上記設定照度を上回るまでの該傾きが所定の大きさ以上であった場合には、該設定照度に至ってから上記灯火類を実際に消灯させるまでに所定の遅延時間を設けること;を特徴とする車両の灯火類制御装置。

請求項11

周囲環境照度を監視し、該周囲環境照度が設定照度を越えたことを検出した時点から、零以上の遅延時間Tdをおいて車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に消灯させる制御装置であって;上記周囲環境照度の暗から明への変化の傾きを監視し、該周囲環境照度が上記設定照度を上回るまでの該傾きが所定の大きさ以上であった場合には、上記遅延時間Tdに、さらに零ではない有意の遅延時間βを加えた遅延時間Td+β後に上記灯火類を消灯させるように変更すること;を特徴とする車両の灯火類制御装置。

請求項12

請求項11記載の装置であって;上記周囲環境照度の変化の傾きの大きさに応じ、上記遅延時間βを可変すること;を特徴とする装置。

請求項13

請求項8,9,10,11または12記載の装置であって;制御対象の上記灯火類は二種類以上あり、各灯火類に関する上記設定照度はそれぞれ異なっていること;を特徴とする装置。

請求項14

請求項8,9,10,11または12記載の装置であって;制御対象の上記灯火類は二種類以上あり、その一つは車幅灯、他の一つは前照灯であって;該車幅灯に関する上記設定照度は該前照灯に関する上記設定照度よりも明るい値であり;上記周囲環境照度が該前照灯に関する上記設定照度以上で該車幅灯に関する上記設定照度よりも暗い場合には、該前照灯は減光点灯状態にさせ、該周囲環境照度が上記車幅灯に関する上記設定照度を越えた場合には、該車幅灯と共に該前照灯を消灯させること;を特徴とする装置。

技術分野

0001

本発明は前照灯車幅灯等、車両装備灯の制御装置に関し、特に車両の周囲環境照度に応じ、それら灯火類を自動的に制御する装置の改良に関する。

背景技術

0002

夕刻、薄暗くなってくるとまずは車両の車幅灯を自動的に点灯させ、さらに暗くなってくると前照灯を自動点灯させる装置がある。このような装置はまた、自動消灯機能をも有していることが普通で、明け方等、周囲が明るくなってくるとまずは前照灯を消灯し、さらに明るくなってくると車幅灯を消灯するように機能する。これはもちろん、 CDS 等の光センサを用い、周囲環境照度を常に監視して、これが所定の照度になるとそれが明から暗への変化であった場合には灯火類を点灯させ、逆であった場合には消灯する,と言う原理に従っている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかるに、このような装置は、一般に常に電源投入された状態に置かれる。本来ならば夕暮れ時と方だけに主として使用するものとは言え、また、装置にはオンオフスイッチ装備されているとは言え、使用者がその度ごとにスイッチ操作をするのは面倒であるし、そうでなくても、常時電源を投入しておけば、昼間でも長いトンネルに入ったときには前照灯を自動点灯させ、抜けたときには自動消灯させること等もできて、点け忘れや消し忘れなどもなくなり、安全でもあり、便利でもある。しかし、従来の灯火類点消灯装置では、点消灯を決定する閾値をある一定値に固定していたため、昼間の走行時に不自然な動作をなすことがあった。

0004

例えば立体交差の高架下を通過するときとか、点灯を要する程でもない極く短めのトンネルを通過するとき、あるいはまた少し大きな建物の陰になるとき等、短い時間ではあっても設定されている点灯閾値を周囲環境照度が下回ることがあると、車幅灯程度ならともかく、前照灯までもが不必要に点灯してしまうことがある。また、ただ点灯するだけならまだしも、設定してある点灯照度閾値を検出してから実際に灯火類が点灯するまでには一般には若干の遅れがあるため、点灯が始まるのはそうした高架下等暗所を抜けた後になると言うこともある。これでは対向車に意味不明のパッシング動作として受け取られることもあり、交通安全上、危険な場合も考えられる。さらに、灯火類をこまめにオンオフする回数が増えるということはその度ごとの突入電流ランプ寿命縮めることにもなり、好ましくない。そうかと言って点灯閾値をかなり低く設定すると、夕方には点灯が遅れてしまうという不都合が生ずる。

0005

本発明はこの点の解決を主たる目的としたもので、まず第一に、特に自動点灯に関し、昼間走行時における誤動作ないし望ましくない動作を極力押さえ、必要なときには正しく灯火類を制御できる制御装置を提供せんとするものである。

0006

その上で、本発明ではまた、自動消灯に関しても有利な構成を開示する。点灯に比べると、消灯に関しては余り問題にはならない。昼間に一過性の暗所を通過したとき等でも、明るくなれば直ちに消灯させても危険にはつながらない。しかし、少し便利な機能を考えると、例えば点灯を要するほどに長いトンネルが短い間隔で連なっているような道を走行して行くときには、前照灯は点けっ放しの方が都合が良い。ランプ寿命の延長にも繋がる。本発明の第二の目的は、このような要請にも応えることにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、まずもって上記した第一の目的を達成するため、周囲環境照度を監視し、周囲環境照度が設定照度にまで低下したときに車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に点灯させる制御装置において、周囲環境照度の明から暗への変化の傾きを監視し、当該周囲環境照度が設定照度を下回るまでの変化の傾きが所定の大きさ以上であった場合には、設定照度をより暗い値に変更する,という構成を提案する。

0008

この場合、周囲環境照度の変化の傾きに関して特定の値を一つのみ決めておいても良いが、当該変化の傾きの大きさに応じ、設定照度をより暗い値に変化させる変化幅可変するようにしても良い。

0009

本発明ではまた、周囲環境照度の明から暗への変化の傾きを監視し、当該周囲環境照度が設定照度を下回るまでの傾きが所定の大きさ以上であった場合には、当該設定照度に至ってから灯火類を実際に点灯させるまでに所定の遅延時間を設ける構成も提案する。

0010

さらに、この構成をより一般的に言えば、周囲環境照度を監視し、周囲環境照度が設定照度にまで低下したことを検出した時点から、以上の遅延時間Tdをおいて車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に点灯させる制御装置であって、周囲環境照度の明から暗への変化の傾きを監視し、当該周囲環境照度が設定照度を下回るまでの傾きが所定の大きさ以上であった場合には、上記の遅延時間Tdに、さらに零ではない有意の遅延時間αを加えた遅延時間Td+α後に灯火類を点灯させるように変更する装置を提案できる。

0011

もちろん、実際の装置では、上に述べた本発明のこれら互いに異なる基本的な態様、つまり、周囲環境照度の変化の傾きに応じて設定照度を変えるという構成と、遅延時間を与える(ないし変える)と言う構成は、共に適用することができる。この点は、後に述べる自動消灯に関する本発明においても同様であるし、そもそも、本発明による自動点灯機能ないし自動消灯機能の一方のみを搭載するのではなく(そうであっても良いが)、双方共に搭載した自動点消灯装置として市場に提供されることになるのが普通である。

0012

なお、このような本発明の装置により制御される灯火類は二種類以上あって良く、各灯火類に関する設定照度はそれぞれ異らせることができる。その上で、例えば一つは車幅灯、他の一つは前照灯であって、車幅灯に関する設定照度は前照灯に関する設定照度よりも明るい値であり、周囲環境照度が車幅灯に関する設定照度以下で前照灯に関する設定照度よりも明るい場合には、前照灯は完全な点灯状態ではなく、いわゆるタウライトと呼ばれるような、減光点灯状態にさせることもできる。

0013

本発明は、上記した第二の目的、すなわち自動消灯に関しても、上記の自動点灯と同様の概念を適用した構成を提案する。すなわち、周囲環境照度を監視し、周囲環境照度が設定照度を越えて明るくなったときに、車両に装備されている灯火類の中、特定の灯火を自動的に消灯させる制御装置において、周囲環境照度の暗から明への変化の傾きを監視し、当該周囲環境照度が設定照度を上回るまでの傾きが所定の大きさ以上であった場合には、消灯させるべき設定照度をより明るい値に変更する構成を提案する。

0014

この場合にも、自動点灯に関する構成と同様、周囲環境照度の変化の傾きの大きさに応じ、設定照度をより明るい値に変化させる変化幅自体を可変するように改変することもできる。

0015

さらに、自動消灯の場合にも、周囲環境照度が設定照度を上回るまでの傾きが所定の大きさ以上であった場合には、設定照度に至ってから灯火類を実際に消灯させるまでに所定の遅延時間を設けることもできるし、より一般的に、周囲環境照度が設定照度を越えたことを検出した時点から零以上の遅延時間Tdをおいて特定の灯火を自動的に消灯させるように構成されている場合、周囲環境照度が当該設定照度を上回るまでの傾きが所定の大きさ以上であった場合には、上記の遅延時間Tdに、さらに零ではない有意の遅延時間βを加えた遅延時間Td+β後に灯火類を消灯させるように変更する構成を採ることもできる。

0016

また、先と同様、照度変化の傾きの大きさに応じてこの消灯に関する遅延時間βを可変しても良いし、制御対象の灯火類は二つ以上あって、それぞれに異なる設定照度を設定しても良い。

0017

タウンライトの概念は消灯時にも適用でき、制御対象の灯火類が例えば車幅灯と前照灯である場合、車幅灯に関する設定照度を該前照灯に関する設定照度よりも明るい値としたときに、周囲環境照度が前照灯に関する設定照度以上で車幅灯に関する設定照度よりも暗い場合には、前照灯は減光点灯状態にさせ、周囲環境照度が車幅灯に関する設定照度を越えた場合には、車幅灯と共に前照灯を消灯させる構成を提案できる。

発明を実施するための最良の形態

0018

図1(A) には本発明により構成された車両の装備灯制御装置の一例が示されており、ここでは制御対象の灯火は車幅灯L2と前照灯L1であって、これら灯火の点灯も消灯も、共に自動制御する装置として組まれている。

0019

装置スイッチ13は本装置稼動、非稼動を使用者が選択できるスイッチであるが、先に述べたように、一般にはこのスイッチは常時オンとされ、車両に搭載のバッテリ11から本装置に稼動電力が与えられている。また、車幅灯L2、前照灯L1を手動操作でオンオフする手動スイッチS1,S2も、本装置が搭載されている場合には常時オフにされているのが普通である。ただしもちろん、これらスイッチが投入されれば、本装置の指令如何にかかわらず、対応する灯火はバッテリ11からの電力供給を受けて点灯する。

0020

さて、点消灯制御回路10は公知既存の電子回路構築技術を用い、以下の機能を満たすように構成されるが、まずここでは、本発明の効果が最も良く表れる、周囲環境照度の低下時における灯火類自動点灯動作につき説明する。

0021

夕方になって自然に周囲環境照度が低下して行く場合には、 CDS その他、当該周囲環境照度を検出する適当なる照度センサ12からの出力信号も緩やかに低下して行く。このときの周囲環境照度の低下変化の傾きが模式的に図1(B1)に表されている。

0022

しかるに、この緩やかな低下曲線に従って周囲環境照度Vfが低下してきた場合には、時刻t1で示すように、あらかじめ定めてある第一の設定照度V1に至ると、点消灯制御回路10はまずスイッチング回路15b に指令して車幅灯L2にバッテリ電力11を与え、これをオンとさせる。さらに周囲環境照度Vfが低下し、時刻t2で示すように第一の設定照度V1よりも低い第二の設定照度V2をも下回ると、制御回路10はもう一方のスイッチング回路15a に指令して、前照灯L1を点灯させる。

0023

ここで、各設定照度V1,V2を周囲環境照度Vfが下回ってからスイッチング回路15a,b が動作し、実際にそれぞれ対応する灯火を点灯するまでの間に、図1(C1)に示すように遅延時間Tdを設けても良い。ただし、この遅延時間Tdは零以上の時間として一般化しておく。すなわち、Td=0の時は、実質的に遅延がない場合である。なお、図示の場合、車幅灯L2に関しても前照灯L1に関しても、共に同じ長さの遅延時間Tdであるかのように示しているが、これに限る必要はなく、互いに異なっていて良い。

0024

しかるに、昼間に立体交差の高架下を通過するときとか、点灯を要する程でもない極く短めのトンネルを通過するとき、あるいはまた少し大きな建物の陰になるとき等、短い時間ではあっても設定照度V1ないしV2を周囲環境照度Vfが下回る時には、先に述べたように、従来構成のままでは灯火が誤点灯を起こす。ところが本発明では、制御回路10は周囲環境照度Vfの絶対値のみではなく、その変化の傾きをも検出するように組まれている。

0025

例えばこのように一過性の暗所通過時には、周囲環境照度の照度低下の傾きは急激なものとなる。図1(B1)図に比し、例えば図1(B2)に示すように、周囲環境照度Vfの低下曲線は急になる。本発明ではこの傾きに関し、あらかじめ所定の大きさを設定してあり、傾きが当該所定の大きさより大きな場合には、先ず第一の構成として、図1(B2)中の時刻t1’,t2’の時点に示すように、設定照度V1,V2をそれぞれΔV1,ΔV2だけ下げる。これらΔV1,ΔV2は同じ値であっても良いし互いに異なっていても良い。

0026

このようにすることで、このような一過性の暗所通過時には灯火L1,L2を点灯しにくくすることができる。換言すると、極く短い暗所であれば周囲環境照度Vfが低下された設定照度V1−ΔV1にまで低下しない中に車両は当該暗所を抜けているし、多少長い暗所であれば、車幅灯L2は点灯することがあっても、周囲環境照度Vfが第二の低下された設定照度V2−ΔV2以下にまで低下しない中には車両は当該暗所を向けきれるので、前照灯L1までは点灯しないで済む状態を作ることができる。

0027

もちろん、ある程度以上に長い暗所ならば、そして低下された第二の設定照度V2よりも暗い暗所を長く通過するのであれば、前照灯L1までも点灯させた方が安全であるので、そのような観点からこれら設定照度に関するオフセット分ΔV1,ΔV2を設定すれば良い。場合により、使用者の操作により、あるいはメインテナンスに都合の良いように作業者の操作により操作できる設定照度オフセット可変機構を設けても良い。

0028

一方で、先に少し述べたように、図1(C1)に示す通り、周囲環境照度Vfが設定照度V1またはV2を下回ったことを検出してから実際に各対応灯火を点灯させるまでの間に零以上の遅延時間Tdを置いた場合には、周囲環境照度の低下変化の傾きが所定の大きさ以上であった場合、図1(C2)に示すように、それぞれの遅延時間Tdに対し、零でない有意の時間αを加えた遅延時間Td’とするのも良い工夫である。このようにすることによっても、一過性の暗所を車両が通過したときには不測にも車幅灯を点灯させたり、さらには前照灯を点灯させたりする恐れを低下することができる。ただし、これも先に述べたとおり、車幅灯L2に関する遅延時間の増加分αと、前照灯L1に関する遅延時間増加分αとは、実際には互いに異なる長さに設定しても構わない。

0029

もちろん、上述した設定照度をより暗い方に可変するオフセット値ΔV1,ΔV2を設ける構成と、通常の場合における零以上の(零を含む)遅延時間Tdに対し、さらに零でない有意の遅延時間αを加えるとの構成は、それぞれ単独で使用することもできるし、両者併せて使用することもできる。

0030

本発明のこうした技術思想は、自動消灯機能にも応用することができる。これは、既に述べた図1(B),(C) に関する説明を逆に読めば自明であろうが、朝方の自然な照度の上昇時には、特定の設定照度に至るとまずは前照灯を消し、次いでさらに明るくなると車幅灯を消す,という機能を有する装置が既にある。この実施形態でも、基本的にはこの機能を併せ有する灯火類の自動点消灯装置への応用を考えている。

0031

しかるに、消灯に関しては、原則としてそれ程に問題となる場合は少ない。しかし、例えば昼間、長いトンネルが少しの間隔を置いて連続しているような道を走行する場合等、トンネル等の長い暗所に入って自動点灯させた灯火をそのまま消すことなく、点けたままにして次の暗所に入って行った方が、運転上は不自然でなく、またランプ寿命も延ばし得るので望ましいことがある。ところが、従前の構成のままでは、こまめに灯火がオンオフすることになる。

0032

このような場合、点灯に関する本発明の技術思想を適用して、点消灯を逆に考え、周囲環境照度の暗から明への変化の傾きを監視し、当該周囲環境照度が設定照度Vf(点灯に関する設定照度とほぼ同じでも異なっていても良い)を上回るまでの傾きが所定の大きさ以上であった場合には、消灯させるべき設定照度をより明るい値に変更すれば良い。また、この時の変化幅を、当該照度の変化の傾きに応じて可変するようにしても良い。

0033

これに加えて、あるいはこれに代えて、図1(C) に即して説明した遅延時間の変更と言う概念を適用し、周囲環境照度が設定照度を上回るまでの傾きが所定の大きさ以上であった場合には、一般的に周囲環境照度が設定照度を越えたことを検出した時点から零以上の遅延時間Tdをおいて特定の灯火を自動的に消灯させるように構成されている装置において、当該遅延時間Tdに、さらに零ではない有意の遅延時間βを加えた遅延時間Td'=Td+β後に灯火類を消灯させるように変更する構成を組み入れることができる。車幅灯と前照灯というように、二つ以上の灯火にこうした構成を適用する場合には、それぞれに関しての遅延時間βは同じにしても異ならせても良い。実際には、消灯に関しては、この遅延時間を増すとの思想の方が適当である。昼間照度は余り大きく変わることはなく、設定照度に関し大幅にオフセット値を設けないと効果のないことも考えられるからである。これに対し、急激な照度変化時における消灯までの遅延時間は相当長く設定することができ、やがては消灯するのであるから、それ程に支障は出ない。もちろんこの時間は、先に述べたように、照度変化の傾きの大きさに応じて可変しても良いし、使用者の操作により可変できるようになっていても良い。

0034

以上、本発明の主たる実施形態につき説明したが、スイッチング回路15a,b はリレーを含む電気機械的な構成であっても良いし、半導体デバイスによるスイッチング回路であっても良い。

0035

また、点灯に関しては第一の設定照度V1以下で第二の設定照度V2を下回らない場合、図示の構成では車幅灯のみが点灯しているが、この時には前照灯をいわゆる「タウンライト」と呼ばれる減光点灯状態にしても良いし、逆に消灯に関しては、前照灯に関する設定照度を越えたら前照灯をそれまでの完全な点灯状態から減光点灯状態に変え、さらに車幅灯に関する設定照度を越えてまで周囲環境照度が明るくなったら、車幅灯共々、前照灯を消灯するようにしても良い。さらに、そもそも、本発明は点灯に関してのみ、消灯に関してのみにそれぞれ適用しても構わない。

発明の効果

0036

本発明によると、車両装備の灯火類を周囲環境照度に応じて自動点灯させるに際し、昼間走行中の一過性の暗所通過時等、灯火を点灯させる必要のないときには点灯させないようにする機能を高めることができ、あるいはまた、自動消灯に関して本発明を適用した場合には、こまめにオンオフを繰り返させたくない時にそのようにしない装置を提供でき、この種の装置の付帯価値を高めることができる外、交通安全上も好ましい結果が得られる。

図面の簡単な説明

0037

図1本発明による車両の灯火類制御装置の望ましい実施形態における装置構成と動作の説明図である。

--

0038

10点消灯制御回路
11車両搭載のバッテリ
12照度センサ
13装置スイッチ
15灯火類をオンオフする手動スイッチ

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