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技術 紙壁紙

出願人 アキレス株式会社
発明者 清村和明
出願日 1998年9月16日 (22年3ヶ月経過) 出願番号 1998-260720
公開日 2000年4月4日 (20年9ヶ月経過) 公開番号 2000-096492
状態 特許登録済
技術分野 合成皮革、内装材、柔軟なシート材料 積層体(2) 紙(4)
主要キーワード 蒸発水分量 裏面紙 ロータリースクリーン印刷機 スチレン共重合樹脂エマルジョン EVAエマルジョン 水分蒸発量 酢酸ビニル系共重合樹脂 乾燥遅延剤
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この項目の情報は公開日時点(2000年4月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

施工性の良い紙壁紙を得ること。

解決手段

本発明は、EVAエマルジョン及び/又はPVAcエマルジョンと石ワックスエマルジョンを含む接着剤を用いることによって、適度な透湿性を付与し、施工性に優れた紙壁紙に関するものである。

概要

背景

従来より、建築物の壁面を装飾する壁装材として、裏打紙の表面に塩化ビニル系樹脂からなる装飾層を形成したいわゆる「塩ビ壁紙」などの合成樹脂壁紙、紙壁紙等の壁紙が多く使用されている。その中で、紙壁紙とは、1枚以上の紙からなるものであり、その多くは、2枚以上の紙を接着剤層を介して積層した多層構造をしているものである。また、紙と紙とを積層するために使用する接着剤としては、一般に酢酸ビニルエチレン共重合樹脂エマルジョン(以下「EVAエマルジョン」と記す)やポリ酢酸ビニルエマルジョン(以下「PVAcエマルジョン」と記す)、アクリル系樹脂エマルジョン等の合成樹脂エマルジョンを主とする接着剤が使用されている。

概要

施工性の良い紙壁紙を得ること。

本発明は、EVAエマルジョン及び/又はPVAcエマルジョンと石ワックスエマルジョンを含む接着剤を用いることによって、適度な透湿性を付与し、施工性に優れた紙壁紙に関するものである。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

2枚以上の紙を接着剤層を介して積層してなる多層構造紙壁紙であって、紙と紙を接着する接着剤層の少なくとも一層が、酢酸ビニルエチレン共重合樹脂エマルジョン及び/又はポリ酢酸ビニルエマルジョンと石ワックスエマルジョンを含む接着剤により形成された接着剤層である紙壁紙。

請求項2

接着剤中に含まれる酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂エマルジョン及び/又はポリ酢酸ビニルエマルジョンの不揮発分と石油ワックスエマルジョンの不揮発分の重量比が30/70〜70/30である請求項1記載の紙壁紙。

請求項3

少なくとも表面側にエンボス加工による凹凸模様を形成した請求項1または2の紙壁紙。

技術分野

0001

本発明は、施工性のよい紙壁紙に関するものである。

背景技術

0002

従来より、建築物の壁面を装飾する壁装材として、裏打紙の表面に塩化ビニル系樹脂からなる装飾層を形成したいわゆる「塩ビ壁紙」などの合成樹脂壁紙、紙壁紙等の壁紙が多く使用されている。その中で、紙壁紙とは、1枚以上の紙からなるものであり、その多くは、2枚以上の紙を接着剤層を介して積層した多層構造をしているものである。また、紙と紙とを積層するために使用する接着剤としては、一般に酢酸ビニルエチレン共重合樹脂エマルジョン(以下「EVAエマルジョン」と記す)やポリ酢酸ビニルエマルジョン(以下「PVAcエマルジョン」と記す)、アクリル系樹脂エマルジョン等の合成樹脂エマルジョンを主とする接着剤が使用されている。

発明が解決しようとする課題

0003

ところで、壁紙を施工するときには、施工しやすくするために、壁紙の裏面に施工を塗布した後、壁紙の裏面同士が一部くっつくような状態(蛇腹状)に折りたたんでおき、壁紙が施工糊の水分を吸って柔らかくなったところで、再度裏面同士がくっついている壁紙を剥がし伸ばして壁に貼るという作業を行う。

0004

しかし、上記したような紙壁紙は、透湿度が非常に高いため、施工糊の水分が紙壁紙の表面に移行して、水蒸気として空気中に放出されやすい。そのため、施工糊の乾燥が非常に速く、壁紙が十分柔らかくなる前に施工糊が固まってしまい、壁紙をきれいに剥がすのが困難になるという問題があった。

0005

そこで、この問題を解決するために、紙壁紙の表面に水分を通しにくいフィルムを貼り合わせて透湿度を下げる等の対策を講じたり、上記のような接着剤を大量に塗布することにより、施工糊の乾燥を遅らせようとしていた。

0006

しかし、紙壁紙の表面にフィルムを貼り合わせた場合、施工糊の水分の蒸発が不十分となり、水分を多量に吸って伸びる紙と、あまりのびないフィルムが接着されているため、施工糊塗布後に壁紙がカールしてしまいうという問題が生じた。また、大量の接着剤を塗布した場合、コストが割高になるといった問題や、接着剤の乾燥に時間がかかるため、紙壁紙の生産効率が悪くなる等の問題が生じた。

0007

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、紙壁紙の生産効率等を損なうことなく、施工性を改善した多層構造の紙壁紙を提案するものである。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するためになされた本発明は、紙と紙とを積層するために使用する接着剤として、EVAエマルジョン及び/又はPVAcエマルジョンと石ワックスエマルジョンを含むものであり、好ましくはEVAエマルジョン及び/又はPVAcエマルジョンと石油ワックスエマルジョンの重量比が30/70〜70/30(不揮発分換算)であるものを使用することを特徴とした紙壁紙である。

発明を実施するための最良の形態

0009

以下、図面に基づいて本発明の紙壁紙について説明する。図1は、本発明の紙壁紙の一実施例を示す部分拡大断面図であり、図中の符号1は紙壁紙、符号11は裏面紙(紙壁紙の裏面を形成する紙)、符号12は接着剤層、符号13は表面紙(紙壁紙の表面を形成する紙)をそれぞれ示している。

0010

紙壁紙1の裏面紙11、表面紙13は特に制限はしないが、従来より紙壁紙の表面紙あるいは裏面紙として使用されているものであれば、いずれのものであっても使用可能である。

0011

接着剤層12を形成する接着剤としては、上記したEVAエマルジョン及び/又はPVAcエマルジョンと、石油ワックスエマルジョン主体とするものであるが、中でもこのEVAエマルジョン及び/又はPVAcと石油ワックスエマルジョンの重量比が30/70〜70/30(不揮発分換算)のもの、特に40/60〜60/40(不揮発分換算)のものが好適に使用できる。接着剤中のPVAcエマルジョン及び/又はEVAエマルジョンの比率が高すぎると、紙壁紙の透湿度が高くなりすぎ、施工糊の乾燥速度が速くなる。逆に石油ワックスエマルジョンの比率が高くなりすぎると接着剤層の成膜性が悪化する(均一な被膜が形成されない)ため、紙壁紙の透湿度が高くなり、施工糊の乾燥速度が速くなる。

0012

また、塗布する接着剤の量としては、接着剤塗布時のwetの状態で、5g/m2〜80g/m2、好ましくは10g/m2〜60g/m2、更に好ましくは15g/m2〜50g/m2とするのが良い。さらに、接着剤乾燥後のdryの状態で、2g/m2〜48g/m2、好ましくは4g/m2〜36g/m2、更に好ましくは6g/m2〜30g/m2とするのが良い。

0013

さらに、PVAcエマルジョン及び/又はEVAエマルジョンと石油ワックスエマルジョンを主体とする接着剤には、必要に応じて増粘剤、減粘剤、乾燥遅延剤湿潤剤充填剤分散剤等の各種添加剤を加えても良い。増粘剤としては、ポリアクリル酸ソーダヒドロキシセルロースヒドロキシエチルセルロースカルボキシメチルセルロースポリビニルアルコール等一般的に用いられる増粘剤が使用できる。充填剤としては水酸化アルミニウム水酸化マグネシウム水酸化バリウム炭酸カルシウム炭酸マグネシウムクレータルク珪砂等の一般的に用いられる充填剤が使用できる。乾燥遅延剤としてはエチレングリコールジエチレングリコールポリエチレングリコール尿素等一般的に用いられる充填剤が使用できる。減粘剤としては水等の一般的に用いられる減粘剤が使用できる。分散剤としては、各種界面活性剤等の一般的に用いられる分散剤が使用できる。また、得られる紙壁紙の特性(透湿性等)を損なわない範囲であれば、接着剤層の成膜性を向上させるため、アクリル系樹脂エマルジョンやアクリルスチレン共重合樹脂エマルジョン水溶性ポリエステル系樹脂エマルジョン、EVAエマルジョン以外の酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン等の各種合成樹脂エマルジョンを添加することもできる。

0014

接着剤の塗布方法としては、ドクターナイフコーターロールコーターエアーナイフコーターコンマドクターナイフコーター、リバースロールコーター等の各種コーター、またはロータリースクリーン印刷機グラビア印刷機等の各種印刷機による方法が用いられる。紙壁紙1は、表面紙13の裏面又は/及び裏面紙の表面に上記したような手段で接着剤を塗布して、これらを積層した後、あるいは積層と同時に、エンボス加工を施し、凹凸模様を形成して得られたものである。

0015

本発明の紙壁紙は、図2に示す紙壁紙2のように、表面にグラビア印刷ロータリースクリーン印刷オフセット印刷等により印刷模様24を施したり、防汚性撥水性などの付与、あるいは調整のための表面処理25を施しても良い。尚、図2における裏面紙21、接着剤層22及び表面紙23は、図1に示す紙壁紙1で用いたものと同様のものであり、また紙壁紙2の製造方法は、表面紙23と裏面紙21を積層した後、印刷模様24及び表面処理25を施し、その後にエンボス加工を施すことにより得られるものである。

0016

また、図1図2のように紙壁紙全体にエンボス加工を施すのではなく、図3に示す紙壁紙3のように、表面紙33のみにエンボスによる凹凸模様を形成し、その裏面にエンボス加工を施していない平坦な裏面紙を接着剤層32を介して、一方の面(裏面)が平坦な紙壁紙とすることもできる。この図3に示す紙壁紙3における裏面紙31、接着剤層32及び裏面紙33は、図1に示す紙壁紙2で使用したものと同様のものが使用でき、また、この紙壁紙3は、表面紙33にエンボス加工を施して凹凸模様を形成した後、表面に接着剤を塗布した裏面紙31を積層する事によって得られたものである。またこの際、表面紙に上記したような印刷模様や表面処理を施しても良い。

0017

更に、本発明の紙壁紙は、図1〜3に示すような、表面紙と裏面紙の2枚の紙により構成されるものに限らず、図4に示すような3枚の紙により構成されるもの、あるいはそれ以上の枚数の紙によって構成されるものであってもよい。

0018

図4に示す紙壁紙4は、裏面紙41と、接着剤層44を介して第一表面紙45と第二表面紙43を積層した表面層46とを、接着剤層42を介して積層したものである。また、この紙壁紙4は、図1に示す紙壁紙1と同様にして得た表面紙46と裏面紙41を図3に示す紙壁紙3と同様にして積層することにより得られたものであり、表面層(第一表面紙、第二表面紙)及び、裏面紙は、図1〜3に示す紙壁紙1〜3と同様のものが使用できる。尚、3枚以上の紙を貼り合わせる場合には、全ての接着剤層をEVAエマルジョン及び/又はPVAcエマルジョンと石油ワックスエマルジョンを主体とする接着剤により形成することもできるが、少なくとも一層の接着剤層を形成する接着剤として用い、好ましくは最裏面の紙とその上に貼り合わせられる紙の間の接着剤層(図4では、接着剤層42)を形成する接着剤として用いれば良い。

0019

[実施例1〜7]表1に示す配合からなる接着剤を、裏面紙(80g/m2、厚さ0.15mm)の上にドクターナイフコーターにて25g/m2塗布し、表面紙(70g/m2、厚さ0.09mm)を貼り合わせた後、エンボス加工を施して紙壁紙を得た。得られた紙壁紙の蒸発水分量及び施工性について下記の方法を用いて評価した。その結果を表1に併せて示す。
(1)蒸発水分量
紙壁紙の裏面に施工糊を150g/m2塗布した後、ガラス板に貼着し、20℃、湿度60%の雰囲気下で2時間放置した。そして、ガラス板貼着前の紙壁紙の重量と貼着から2時間後の紙壁紙の重量とを比較し、施工糊中の水分蒸発量を算出した。
(2)施工性(剥離試験
上記のようにしてガラス板に貼着してから2時間及び4時間放置後、ガラス板より剥がしたときの状態を下記基準にて評価した。

0020

ID=000003HE=050 WI=107 LX=0515 LY=0300
PVAcエマルジョン固形分45%のノニオン系エマルジョン
EVAエマルジョン固形分55%のノニオン系エマルジョン
EVAエマルジョン 固形分55%のアニオン系エマルジョン
石油ワックスエマルジョン不揮発分25%のエマルジョン
石油ワックスエマルジョン 不揮発分50%のエマルジョン
接着剤の塗布量は全て25g/m2(WET)
2,4時間放置後の剥離評価
◎ガラス板からきれいに且つ容易に剥離
ガラス板からきれいに剥離
□裏面紙が一部ガラス板に残余
△ 裏面紙が一部層間剥離
× 裏面紙がほとんどガラス板に残余

0021

[比較例1〜5]接着剤の配合を表2に示すものに変える以外は、実施例1〜7と同様の方法を用いて製造した紙壁紙について、実施例1〜7と同様の試験を行った。尚、評価基準は、実施例1〜7と同じである。

0022

ID=000004HE=050 WI=094 LX=0580 LY=1400
PVAcエマルジョン固形分45%のノニオン系エマルジョン
EVAエマルジョン固形分55%のノニオン系エマルジョン
EVAエマルジョン 固形分55%のアニオン系エマルジョン
石油ワックスエマルジョン不揮発分25%のエマルジョン
石油ワックスエマルジョン 不揮発分50%のエマルジョン
接着剤の塗布量は全て25g/m2(WET)

0023

[実施例8]図3のように、エンボス加工を施した表面紙の裏に、平坦な裏面紙を実施例1と同様の配合の接着剤で貼り合わせ紙壁紙を得た。得られた紙壁紙について実施例1〜7と同様の試験を行ったところ、実施例1と同様の結果を示した。

0024

[実施例9]図4のように、2枚の紙をEVAエマルジョンのみからなる接着剤を用いて貼り合わせ、エンボス加工を施した表面紙の裏に、平坦な裏面紙を実施例1と同様の配合の接着剤で貼り合わせ紙壁紙を得た。得られた紙壁紙について実施例1〜7と同様の試験を行ったところ、実施例1と同様の結果を示した。

発明の効果

0025

本発明は、接着剤層に比較的安価なEVAエマルジョン及び/又はPVAcエマルジョンと石油ワックスエマルジョンを含む接着剤を用いることによって、紙壁紙に適度な透湿度を持たせ、施工時の紙壁紙のカールを防止し、施工可能時間を適度に長くできるといった非常に施工性に優れた紙壁紙を得るものである。

図面の簡単な説明

0026

図1本発明の紙壁紙の一例の部分拡大断面図である。
図2本発明の紙壁紙の一例の部分拡大断面図である。
図3本発明の紙壁紙の一例の部分拡大断面図である。
図4本発明の紙壁紙の一例の部分拡大断面図である。

--

0027

11、21、31、41裏面紙
12、22、32、42、44接着剤層
13、23、33表面紙
43 第二表面紙
45 第一表面紙
46表面層
24印刷模様
25 表面処理層

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