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技術 非接触式眼圧計

出願人 株式会社トプコン
発明者 飯島博
出願日 1998年8月19日 (22年4ヶ月経過) 出願番号 1998-232826
公開日 2000年2月29日 (20年10ヶ月経過) 公開番号 2000-060801
状態 特許登録済
技術分野 眼の診断装置
主要キーワード エア吹付 補助マーク モニタ画 エアパフ 測定位置情報 アライメント方向 アライメント許容範囲 角膜厚測定
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

角膜厚さの測定と気流吹き付けとを略同じ位置で行って、高精度で眼圧を求めることができる非接触式眼圧計を提供すること。

解決手段

特定部位における被検眼角膜Cの厚さを測定した後に、再度アライメントを行ったっときに、装置のアライメント位置アライメント許容範囲内であってアライメント許容範囲よりも狭い所定範囲内にあるのを、XYアライメント検出回路42から出力されるアライメント位置情報から検出したときにのみ、気流吹付手段を作動制御して気流を気流吹付ノズル12から測定部位に吹き付けさせる制御回路80を備える非接触式眼圧計。

概要

背景

この種の非接触式眼圧計としては、被検眼に対してアライメントを行った後、被検眼角膜の厚さを測定する共に、気流吹付手段で気流を被検眼角膜に吹き付けて被検眼角膜を圧平させ、この圧平状態を検出したときの気流吹付圧から眼圧を求めて、測定により得られた被検眼角膜の厚さに基づいて測定された眼圧を補正する様にしたものが考えられている。

概要

角膜厚さの測定と気流吹き付けとを略同じ位置で行って、高精度で眼圧を求めることができる非接触式眼圧計を提供すること。

特定部位における被検眼角膜Cの厚さを測定した後に、再度アライメントを行ったっときに、装置のアライメント位置アライメント許容範囲内であってアライメント許容範囲よりも狭い所定範囲内にあるのを、XYアライメント検出回路42から出力されるアライメント位置情報から検出したときにのみ、気流吹付手段を作動制御して気流を気流吹付ノズル12から測定部位に吹き付けさせる制御回路80を備える非接触式眼圧計。

目的

そこで、この発明は、角膜厚さの測定と気流吹き付けとを略同じ位置で行って、高精度で眼圧を求めることができる非接触式眼圧計を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
3件

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請求項1

被検眼角膜に対し光束を投影してその反射光を検知して装置と被検眼角膜との位置を検知する位置検知手段と、被検眼角膜に対し光束を投影してその反射光を検知し角膜の厚さを測定する角膜厚測定手段と、前記角膜厚測定手段により角膜の厚さを測定した時の前記位置検知手段の位置情報を記憶する記憶手段と、角膜に気流吹付け、角膜が所定の変形となったことを光学的に検知し眼圧を測定する眼圧測定手段とを備え、角膜厚測定後に引き続き眼圧測定を行う非接触式眼圧計において、角膜厚測定後に前記位置検知手段の情報と前記記憶手段の情報とを比較する比較手段を備え、該比較手段の情報を基に角膜厚測定後に引き続き眼圧測定を実施するか否かを判断し、気流の吹き付けを制御することを特徴とする非接触式眼圧計。

請求項2

前記比較手段の情報により、角膜厚測定を行った位置から角度が所定値以上ずれている場合には、眼圧測定に移行せず、再度角膜厚測定から測定し直すことを特徴とする請求項1に記載の非接触式眼圧計。

請求項3

前記角膜厚測定により算出した角膜厚さから、前記測定した眼圧を補正することを特徴とする請求項1に記載の非接触式眼圧計。

請求項4

前記算出した角膜厚、眼圧、補正された眼圧のいずれかを検者に対し報知する報知手段をもつ請求項1乃至3に記載の非接触式眼圧計。

技術分野

0001

この発明は、被検眼眼圧を測定する非接触式眼圧計に関するものである。

背景技術

0002

この種の非接触式眼圧計としては、被検眼に対してアライメントを行った後、被検眼角膜の厚さを測定する共に、気流吹付手段で気流を被検眼角膜に吹き付けて被検眼角膜を圧平させ、この圧平状態を検出したときの気流吹付圧から眼圧を求めて、測定により得られた被検眼角膜の厚さに基づいて測定された眼圧を補正する様にしたものが考えられている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかし、被検眼角膜の厚さは全体的に一様ではなく場所によって異なるものである。しかも、角膜厚さの測定から気流吹き付けまでには多少時間がかかるために、固視微動等により角膜厚さの測定位置と気流吹き付け位置とが大きくずれることもある。

0004

この場合には、測定された角膜の厚さを眼圧の補正に用いても、誤ったデータとなり、好ましいものではない。

0005

そこで、この発明は、角膜厚さの測定と気流吹き付けとを略同じ位置で行って、高精度で眼圧を求めることができる非接触式眼圧計を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被検眼角膜に対し光束を投影してその反射光を検知して装置と被検眼角膜との位置を検知する位置検知手段と、被検眼角膜に対し光束を投影してその反射光を検知し角膜の厚さを測定する角膜厚測定手段と、前記角膜厚測定手段により角膜の厚さを測定した時の前記位置検知手段の位置情報を記憶する記憶手段と、角膜に気流を吹付け、角膜が所定の変形となったことを光学的に検知し眼圧を測定する眼圧測定手段とを備え、角膜厚測定後に引き続き眼圧測定を行う非接触式眼圧計において、角膜厚測定後に前記位置検知手段の情報と前記記憶手段の情報とを比較する比較手段を備え、該比較手段の情報を基に角膜厚測定後に引き続き眼圧測定を実施するか否かを判断し、気流の吹き付けを制御する非接触式眼圧計としたことを特徴とする。

0007

また、請求項2の発明は、前記比較手段の情報により、角膜厚測定を行った位置から角度が所定値以上ずれている場合には、眼圧測定に移行せず、再度角膜厚測定から測定し直す非接触式眼圧計としたことを特徴とする。

0008

さらに、請求項3の発明は、前記角膜厚測定により算出した角膜厚さから、前記測定した眼圧を補正する非接触式眼圧計としたことを特徴とする。

0009

また、請求項4の発明は、前記算出した角膜厚、眼圧、補正された眼圧のいずれかを検者に対し報知する報知手段をもつ非接触式眼圧計としたことを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、この発明に係わる眼科装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。

0011

図1および図2は眼科装置の光学配置図を示したものであり、この眼科装置の光学系は装置本体115内(図7参照)に設けられている。

0012

図1および図2において、10は被検眼Eの前眼部を観察するための前眼部観察系、20はXY方向のアライメント検出および角膜変形検出のための指標光を被検眼角膜(以下、単に角膜と省略)Cに正面から投影するXYアライメント指標投影光学系、30は被検眼Eに固視標を投影する固視標投影光学系、40はXYアライメント指標光の角膜Cによる反射光を受光して装置本体115と角膜CのXY方向の位置関係を検出するXYアライメント検出光学系、50はXYアライメント指標光の角膜Cによる反射光を受光し角膜Cの変形量を検出する角膜変形検出光学系、60は角膜Cに斜めから幅の狭いスリット光束を投影するスリット投影光学系、90はスリット光束より幅の広い指標光束を角膜Cに斜めから投影する指標投影光学系、70は指標光束やスリット光束の角膜Cによる反射光を前眼部観察光学系10の光軸に対して対称な方向から受光する受光光学系である。

0013

前眼部観察光学系10は、被検眼Eの左右に位置して前眼部をダイレクト照明する複数個の前眼部照明光源11、気流吹付ノズル12、前眼部窓ガラス13、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15、対物レンズ16、ハーフミラー17,18、CCDカメラ19を備え、O1はその光軸である。

0014

前眼部照明光源11によって照明された被検眼Eの前眼部像は、気流吹付ノズル12の内外を通り、前眼部窓ガラス13、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつハーフミラー17,18を透過してCCDカメラ19上に形成される。ノズル12からは、図示しない気流吹き付け手段によってエアパフが被検眼Eに向けて吹き出すようになっている。そして、ノズル12と気流吹き付け手段と角膜変形検出光学系50等とから眼圧計が構成される。

0015

XYアライメント指標投影光学系20は、赤外光出射するXYアライメント用光源21、集光レンズ22、開口絞り23、ピンホール板24、ダイクロイックミラー25、ピンホール板24に焦点を一致させるように光路上に配置された投影レンズ26、ハーフミラー15、チャンバー窓ガラス14、気流吹付ノズル12を有する。

0016

XYアライメント用光源21から出射された赤外光は、集光レンズ22により集束されつつ開口絞り23を通過し、ピンホール板24に導かれる。そして、ピンホール板24を通過した光束は、ダイクロイックミラー25で反射され、投影レンズ26によって平行光束となってハーフミラー15で反射された後に、チャンバー窓ガラス14を透過して気流吹付ノズル12の内部を通過し、図3に示すようにXYアライメント指標光Kを形成する。図3においてXYアライメント指標光Kは、角膜Cの頂点Pと角膜Cの曲率中心との中間位置に輝点像Rを形成するようにして角膜表面Tで反射される。なお、開口絞り23は投影レンズ26に関して角膜頂点Pと共役な位置に設けられている。

0017

固視標光学系30は、可視光を出射する固視標用光源31、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25、投影レンズ26、ハーフミラー15、チャンバー窓ガラス14、気流吹付ノズル12を有する。

0018

固視標用光源31から出射された固視標光は、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25を経て、投影レンズ26により平行光とされハーフミラー15で反射された後に、チャンバー窓ガラス14を透過し、気流吹付ノズル12の内部を通過して被検眼Eに導かれる。被検者はその固視標を固視目標として注視することにより視線が固定される。

0019

XYアライメント検出光学系40は、気流吹付ノズル12、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15、対物レンズ16、ハーフミラー17,18、センサ41、XYアライメント検出回路42を有する。

0020

XYアライメント指標投影光学系20により角膜Cに投影され、角膜表面Tで反射された反射光束は、ノズル12の内部を通りチャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつハーフミラー17でその一部が透過し、ハーフミラー18でその一部が反射される。ハーフミラー18で反射された光束は、センサ41上に輝点像R’1を形成する。センサ41はPSDのような位置検出可能な受光センサである。XYアライメント検出回路(位置検出手段)42は、センサ41の出力を基にして、装置本体115と角膜Cの位置関係(XY方向)を公知の手段によって演算し、その演算結果を角膜厚測定回路(角膜厚測定手段)74および演算制御手段(演算制御回路)としての制御回路80に出力する。

0021

一方、ハーフミラー18を透過した角膜Cによる反射光束は、CCDカメラ19上に輝点像R’2を形成する。CCDカメラ19はモニタ装置画像信号を出力し、図4に示すように、被検眼Eの前眼部像E’、XYアライメント指標光の輝点像R’2がモニタ装置の画面Gに表示される。なお、Hは図示しない画像生成手段によって生成されたアライメント補助マークである。

0022

さらに、ハーフミラー17によって反射された一部の光束は、角膜変形検出光学系50に導かれ、ピンホール板51を通過してセンサ52に導かれる。センサ52はフォトダイオードのような光量検出の可能な受光センサである。この角膜変形検出光学系50と制御回路80の演算部(図示せず)は、眼圧測定手段を構成している。

0023

スリット投影光学系60は、赤外光を出射するスリット光源61、集光レンズ62、スリット63、矩形開口絞り64、ハーフミラー95、開口絞り64に焦点を一致させるように光路上に配置された投影レンズ65を有する。O2はスリット投影光学系60の光軸である。

0024

スリット光源61を出射した赤外光は、集光レンズ62により集光されてスリット63に導かれる。スリット63を通過したスリット光束Lは開口絞り64,ハーフミラー95を通過し、投影レンズ65によって角膜Cに投影される。

0025

角膜Cに投影されたスリット光束Lの一部は、図5に示すように、空気と角膜Cの境界面である角膜表面Tで反射され、角膜表面Tを通過した光束の一部は角膜裏面Nで反射される。角膜表面Tの反射光束Laの光量は角膜裏面Nからの反射光束Lbの光量よりも100倍程度多い。なお、スリット63は投影レンズ65に関して角膜裏面Nと共役な位置に設けられている。

0026

受光光学系70は、結像レンズ71、ラインセンサ72を有する。O3は受光光学系70の光軸である。

0027

スリット光学系60のスリット光束Lにより角膜表面Tおよび角膜裏面Nで反射された反射光束La,Lbは、結像レンズ71によって収束されてラインセンサ72上に、図6(B)に示すように、スリット像63Aが形成される。このスリット像63Aの光量分布図6(A)に示すものとなる。図6(A)において、符号Uは角膜Cの表面Tにおいて反射された反射光束によるピークであり、符号Vは角膜Cの裏面Nにおいて反射されたピークである。そのピークUはスリット像63Aの光像63aに対応し、ピークVは光像63bに対応する。

0028

ラインセンサ72の各番地の出力は、図1に示すように、Zアライメント検出回路73へ入力される。

0029

指標投影光学系90は、赤外光を出射するZアライメント光源91、集光レンズ92、開口絞り93、ピンホール板94、ハーフミラー95、ピンホール板94に焦点を一致させるように光路上に配置された投影レンズ65を有する。指標投影光学系90は、スリット投影光学系60より太い幅を有する指標光束W(図9参照)を角膜Cへ投影する。

0030

Zアライメント光源91を出射した赤外光は、集光レンズ92により集光されて開口絞り93に達し、この開口絞り93を通過してピンホール板94に導かれる。ピンホール板94を通過した指標光束Wは、ハーフミラー95で反射して投影レンズ65によって角膜Cに導かれ、図9に示すように、輝点像Qを形成するようにして角膜表面Tにおいて反射される。なお、開口絞り93は投影レンズ65に関して角膜頂点Pと共役な位置に設けられている。

0031

指標投影光学系90によって投影された指標光束Wの角膜表面Tにおける指標反射光束W′は、結像レンズ71によって集束されてラインセンサ72上に輝点像Q’を形成する。

0032

指標投影光学系90によって角膜Cへ投影される指標光束Wの幅は、スリット投影光学系60によるスリット光束Lの幅より大きく設定されている。そして、図10に示すように、角膜Cに投影された指標光束Wは、角膜表面Tおよび角膜裏面Nで反射し、この反射した反射指標光束WaおよびWbは、結像レンズ71によって収束されてラインセンサ72上に開口絞り93の開口像として形成される。この開口像の光量分布は、反射光束Waの光量は反射光束Wbの光量よりもはるかに大きいことにより、図11に示すものとなる。図11において、符号Fで示すピークは反射光束Waの中心位置における光量を示す。

0033

そして、ピークFの位置とラインセンサ72の基準番地72aとがほぼ一致したとき、Z方向の概略アライメントが完了するように設定しておくことにより、ピークFの位置情報(番地情報)から装置本体115のZ方向の位置を求めることができる。装置本体115が角膜Cに近づきすぎている場合には、光量分布は一点鎖線で示すようになり、装置本体115が角膜Cから離れすぎている場合には光量分布は二点鎖線で示すようになる。

0034

また、指標光束Wの幅が広いことにより反射光束Waの幅が広くなっているので、装置本体115のZ方向のアライメントが大きくずれていても、ラインセンサ72は反射光束Waを受光することになる。

0035

Zアライメント検出回路73は、図6(A)に示すピークU,Vや図11に示すピークFの位置情報(番地情報)を求めて制御回路80や角膜厚測定回路(測定手段)74へ出力する。角膜厚測定回路74はピークU,Vの位置情報に基づいて角膜Cの厚さを公知の手段によって演算する。また、制御回路80は、ピークU,Fの位置情報に基づいてモータ112を制御して、装置本体115をZ方向に移動させてZ方向のアライメントを行うようになっている。

0036

図7は、眼科装置の全体構成を示す側面図で、100は電源が内蔵されたベースである。ベース100の上部には架台101がコントロールレバー102の操作により前後左右移動可能に設けられている。コントロールレバー102には手動スイッチ103が設けられ、この手動スイッチ103は手動モード(実施の形態1の場合は手動モードである)のときに用いられる。架台101の上部にはモータ104、支柱105が設けられている。モータ104と支柱105とは図示を略すピニオン・ラックにより結合され、支柱105はモータ104によって上下方向(Y方向)に移動される。支柱105の上端にはテーブル106が設けられている。

0037

テーブル106には支柱107、モータ108が設けられている。支柱107の上端にはテーブル109が摺動可能に設けられている。テーブル109の後端には、図8に示すようにラック110が設けられている。モータ108の出力軸にはピニオン111が設けられ、ピニオン111はラック110に噛み合わされている。また、テーブル109の上部にはモータ112と支柱113とが設けられている。モータ112の出力軸にはピニオン114が設けられている。支柱113の上部には装置本体115が摺動可能に設けられている。装置本体115の側部にはラック116が設けられている。ラック116はピニオン114と噛み合わされている。なお、装置本体115の内部には、図1および図2に示した光学系が収納されている。

0038

モータ104,108,112は、前述の制御回路80から出力される制御信号によって制御される。そして装置本体115は、モータ104に制御信号が出力されたときはY方向の移動が、モータ108に制御信号が出力されたときはX方向の移動が、モータ112に制御信号が出力されたときはZ方向の移動がそれぞれ制御され、これによって、アライメント調整が自動で行われる。

0039

次に、上記実施形態の眼科装置の動作について説明する。

0040

先ず、固視標光学系30の固視標用光源31が点灯されて被検眼の固視が行われるとともに、指標投影光学系90のZアライメント光源91が点灯される。そして、検者は前眼部観察系10によって被検者の前眼部像E′をモニタの画面Gで観察しながら大まかなアライメントを行う。このとき、XYアライメント検出光学系40のセンサ41の出力(アライメント位置情報)と、受光光学系70のラインセンサ72の出力(アライメント位置情報)とに基づいて、XYアライメント検出回路42とZアライメント検出回路73とが、被検眼角膜Cに対する装置本体115の位置(アライメント位置)を算出し、この算出して位置をモニタの画面(報知手段)G上に表示して検者に知らせる。なお、このとき、スリット投影光学系60の光源61は消灯されている。

0041

ところで、装置本体115のZ方向の位置は、Zアライメント検出回路73が出力する図11に示すピークFの位置情報に基づいて行うが、反射光束Waの幅が広いことにより、Z方向のアライメントが大きくずれていても、ラインセンサ72は反射光束Waを受光するので、装置本体115のZ方向の位置、すなわち位置ずれの方向が分かり、画面Gに装置本体115のZ方向の移動方向や位置を表示することができ、装置本体115をアライメントが行われる適正な方向へ速やかに移動させることができる。

0042

検者は、画面Gの表示に基づいて架台101を少し移動させると、制御回路80が各モータ104,108,112を駆動制御して装置本体115をアライメント方向へ移動させていく。なお、架台101が移動したか否かの判断は、ラインセンサ72の出力変化、すなわちZアライメント検出回路73の出力変化に基づいて行う。

0043

制御回路80の各モータ104,108,112の駆動制御により、被検眼角膜Cに対する装置本体115の概略アライメントが行われると、すなわち、モニタの画面G上における輝点像R’2がアライメント補助マークH内に入る。そして、輝点像R’2がアライメント補助マークH内の中央部に移動し、且つ、図11に示すピークFがラインセンサ72の基準位置72aの近傍に位置したとき、指標投影光学系90のZアライメント光源91が消灯されるとともに、スリット投影光学系60の光源61が点灯される。

0044

Zアライメント光源91の消灯の直前では、図11に示すピークFがラインセンサ72の基準位置72aの近傍に位置したときのラインセンサ72の出力に基づいて、Zアライメント検出回路73が装置本体115のZ方向の位置を演算し、この演算した位置に基づいて制御回路80がモータ112を制御して装置本体115をZ方向へ移動させることになる。

0045

スリット投影光学系60の光源61が点灯されると、ラインセンサ72上には、図6(B)に示すように、スリット像63Aが形成され、このスリット像63Aの光量分布に基づいてZ方向のアライメントが行われる。すなわち、図6(A)に示すピークUがラインセンサ72の基準位置72aに一致する方向に装置本体115が移動されていく。そして、ピークUがラインセンサ72の基準位置72aに一致したとき、すなわち、Z方向のアライメントが完了したとき、ラインセンサ72の出力(アライメント位置情報)に基づいてZアライメント検出回路73が出力するピークU,Vの位置情報により角膜厚測定回路74が角膜Cの厚さを演算する。

0046

この時、即ち角膜Cの厚さを演算する情報を得た時点のXYアライメント検出回路42の位置情報(XYアライメント検出回路42から出力される位置検出信号に基づく位置情報)が、制御回路80の図示しない記憶部(メモリ)に記憶される。制御回路80の演算部(図示せず)は、記憶部に記憶されたXYアライメント検出回路42の位置情報(アライメント位置情報)に変化がなければ、ノズル12からエアパフが吹き付けて角膜Cを圧平させていく。この時の角膜Cの変形量が角膜形検出光学系50によって検出する。

0047

ここで、角膜Cの厚さを測定した位置のXYアライメント検出回路42の位置情報を測定位置情報とし、この角膜Cの厚さを測定した直後にエアを吹き付けるために求めたXYアライメント検出回路42の位置情報をエア吹付位置情報としたとき、上述のXYアライメント検出回路42の位置情報に変化がないとは、エア吹付位置情報によるエア吹付位置が測定位置情報による測定位置に対して殆どズレていないこと(角膜厚さの測定値を眼圧補正に用いることができる許容範囲内にあること)を意味する。

0048

そして、制御回路80の図示しない演算部(演算手段)は、角膜変形検出光学系50により検出された角膜Cの変形量と、ノズル12から吹き付けられるエアパフの圧力とから眼圧を算出すると共に、更に、この算出した眼圧を角膜Cの厚さに基づいて補正する。尚、この補正の為には、眼内の圧力を直接測定した真の眼圧値と角膜厚さとの関係のデータ、及び、このデータと角膜Cの圧平により得られる眼圧との関係のデータ等を予め求めて、これら求めたデータを制御回路80の記憶部に予め記憶させておく。そして、このデータを利用して、上述のように算出した眼圧を角膜Cの厚さで補正する。

0049

また、被検眼の固視微動等により、前記記憶されたXYアライメント検出回路42の位置情報に変化があれば、制御回路80は、再度各モータ104,108,112をXYアライメント検出回路42及びZアライメント検出回路73の出力を基に駆動制御して再度装置本体115を角膜Cに合わせ直し、前記と同様に角膜厚測定回路74により角膜Cの厚さを演算する。そして、同様にこのとき記憶されたXYアライメント検出回路42の情報に変化がなければ、制御回路80はノズル12からエアパフを吹き付けて角膜Cを圧平させる。そして、制御回路80の演算部は、この検出された角膜Cの変形量と、ノズル12から吹き付けられるエアパフの圧力とから眼圧を算出し、更に、この算出した眼圧を角膜Cの厚さに基づいて補正する。

0050

そして、角膜Cの厚さと、算出された眼圧と、補正された眼圧とがモニタ画G表示される。

0051

なお、エアパフは図示しない気流吹付手段によってノズル12から吹き出されるものであり、又、エアパフの圧力は気流吹付手段に設けた圧力センサ(図示せず)によって検出されるものである。

0052

更に、固視微動の激しい被検眼の場合には、所定回数だけ角膜厚測定を繰り返しても、眼圧測定に移行できなければ、記憶されたXYアライメント検出回路42の情報に変化があっても、制御回路80はノズル12からエアパフを吹き付けて眼圧測定を行う。この場合には、モニタ画面Gに角膜厚さを測定した位置と眼圧測定のエアパフを吹き付けた位置が異なることを表示し、検者に報知する。

0053

また、測定位置情報による測定位置に対して制御回路80により各モータ104,108,112を駆動制御して位置合わせし直して眼圧測定に移行しても良い。

発明の効果

0054

以上説明したように、本発明は、角膜厚さの測定と気流吹き付けとを略同じ位置で行って、高精度で眼圧を求めることができる。

図面の簡単な説明

0055

図1この発明に係る眼科装置の光学系の配置を示した平面配置図である。
図2図1の眼科装置の光学系の配置を示した側面配置図である。
図3角膜に正面から照射されたアライメント光束の反射の説明図である。
図4モニタの画面に表示された前眼部像を示した説明図である。
図5スリット光束を角膜に斜め方向から投影した状態を示した説明図である。
図6(A)ラインセンサの光量分布を示した説明図である。(B)ラインセンサ上に結像されるスリット像を示した説明図である。
図7図1の眼科装置の全体装置を示す側面図である。
図8図1の眼科装置の要部を示す平面図である。
図9角膜と指標光束との関係を示した説明図である。
図10角膜に指標光束を投影した状態を示した説明図である。
図11角膜に指標光束を投影した際のラインセンサ上の光量分布を示した説明図である。

--

0056

C・・・被検眼角膜
20・・・XYアライメント指標投影光学系
40・・・XYアライメント検出光学系(位置合手段)
60・・・スリット投影光学系
72・・・ラインセンサ
74・・・角膜厚測定回路(角膜厚測定手段)
12・・・気流吹付ノズル
50・・・角膜変形検出光学系(眼圧測定手段の一部)
80・・・制御回路(演算手段,制御手段,眼圧測定手段の一部)

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