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技術 光造形装置の造形液面調整方法及びそれを使用した造形 液面調整装置

出願人 三洋電機株式会社
発明者 長谷川美智彦
出願日 1998年8月7日 (20年11ヶ月経過) 出願番号 1998-224202
公開日 2000年2月22日 (19年4ヶ月経過) 公開番号 2000-052436
状態 未査定
技術分野 プラスチック等のその他の成形、複合成形(変更なし)
主要キーワード 実物模型 供給量データ 面調整装置 所定液 体積情報 各断面形状 材質データ CADデータ処理
関連する未来課題
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図面 (3)

課題

造形液面12を理想の高さに調整し、必要最小限の造形液量で大小様々な造形物17を造形することができる造形液面調整方法及び装置を提供する。

解決手段

光造形装置(100)の造形液(4)を収容した第1の容器(3)内に第2の容器(18)を設け、第2の容器(18)内に、空気供給装置(21)で空気を供給あるいは排出することにより体積を膨張あるいは縮小させて、造形液面(12)を増加あるいは減少させ、造形物(17)の体積に応じて、造形液面(12)の高さを所定の高さに保持する。また高粘度の造形液において、前の造形断面形状が完成し、次の造形断面形状のスキャン開始前で、エレベータ(5)を下降する際、第2の容器(18)を膨張させ液面を上昇させることにより、造形液(4)が硬化層上にスムーズに流入することができる。

概要

背景

一般に、工業製品等の製品開発においては、必ず実物模型製作され、デザイン機構についてのチェックが行われるが、近年の製品ライフサイクルの短縮化に応じて、モデルを迅速に作成する必要が生じている。また、造形可能範囲の拡大により、微小微細模型から比較的大きい模型まで、あらゆる製品に対応していかなければならなくなり、模型製作時のモデル切替えによる材料ロス時間的ロスを出来るだけ少なくしていかなければならなくなった。

一般的に、光造形装置には、造形槽の中に満たされた造形液光硬化性樹脂)に対して、3次元CADシステムで作成された形状データに従ってレーザ光スキャンする。造形液の液面に集光されたレーザー光が製品断面形状通りに硬化し、これが液面のわずか下方に位置したエレベータ上で支持される。

一つの断面形状について樹脂硬化が完了すると、エレベータが微少下降し、これによって未硬化の造形液が硬化樹脂の上に流れ込み硬化樹脂の上に新たな液面が形成される。それから、次の断面形状データに関するスキャニングデータにより造形液が前記硬化樹脂上で、次の断面形状通りに硬化し、前記硬化樹脂上に積層される。

このようにして、微少間隔毎の断面形状に合わせたレーザ光のスキャンによる樹脂硬化と、エレベータの下降とを繰り返していくことにより、各断面形状通りに硬化した硬化樹脂の積層体として製品の3次元模型が作成される。

概要

造形液面12を理想の高さに調整し、必要最小限の造形液量で大小様々な造形物17を造形することができる造形液面調整方法及び装置を提供する。

光造形装置(100)の造形液(4)を収容した第1の容器(3)内に第2の容器(18)を設け、第2の容器(18)内に、空気供給装置(21)で空気を供給あるいは排出することにより体積を膨張あるいは縮小させて、造形液面(12)を増加あるいは減少させ、造形物(17)の体積に応じて、造形液面(12)の高さを所定の高さに保持する。また高粘度の造形液において、前の造形断面形状が完成し、次の造形断面形状のスキャン開始前で、エレベータ(5)を下降する際、第2の容器(18)を膨張させ液面を上昇させることにより、造形液(4)が硬化層上にスムーズに流入することができる。

目的

本発明は、上述する従来の課題を解決すべく発明されたもので、必要最小量の造形液で、大小様々な造形物を造形することができ、造形液面の調整を、速やかに調整することができる造形液面調整方法及びそれを使用した造形液面調整装置を提供する。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

光造形装置造形液を収容した第1の容器と、該第1の容器内に第2の容器を設けたことを特徴とする光造形装置の造形液面調整装置

請求項2

光造形装置の造形液を収容した第1の容器と、該第1の容器の造形液内に液体または気体を満たした第2の容器を設けたことを特徴とする光造形装置の造形液面調整装置。

請求項3

下記の構成を備えたことを特徴とする光造形装置の造形液面調整装置。(a)前記光造形装置の造形液が収容された第1の容器。(b)該第1の容器の造形液内に設けられ、容器肉壁に供給口を設け、該供給口より液体または気体を供給または排出することにより、容器の体積膨張または縮小可能な第2の容器。(c)前記第2の容器の液体または気体の供給量を調整することにより、前記第2の容器を膨張または縮小させ、第2の容器が押し退ける造形液の量を増減させ、前記造形液の液面の高さを所定の位置に調整する造形液面調整手段。

請求項4

下記の構成を備えたことを特徴とする光造形装置の造形液面調整装置。(a)前記光造形装置の造形液が収容された第1の容器。(b)前記第1の容器の造形液内に開口して設けられ、一端に開口部と、他端に底部を有する筒状体で、該開口部を下向きにして前記造形液面内に伏せて設置し、前記底部に液体または気体を供給または排出する供給口を設け、該供給口より液体または気体を容器内に供給または排出することにより、前記筒状体内に造形液を排出または供給する第2の容器。(c)前記第2の容器の液体または気体の供給量を調整することにより、前記第2の容器内の前記液体または気体が押し退ける造形液の量を増減させ、前記造形液の液面の高さを所定の位置に調整する造形液面調整手段。

請求項5

前記第2の容器の液体または気体の供給量を、前記光造形装置で造形される造形物の体積に応じて第2容器に供給し、前記造形液の液面の高さを所形の位置に調整する造形液面調整手段を有することを特徴とする請求項3乃至請求項4記載の光造形装置の造形液面調整装置。

請求項6

光造形装置の造形液を収納した第1の容器内に、所定液面まで造形液を満たし、該第1の容器の造形液内に設けた第2の容器内に液体または気体を供給または排出して、該第2の容器を膨張または縮小させることにより、第2の容器が排除する造形液の体積の増減で、前記第1の容器内の造形液面を所定の位置に調整することを特徴とする光造形装置の造形液面調整方法。

請求項7

光造形装置の造形液を収納した第1の容器内に、所定液面まで造形液を満たし、該第1の容器内に、容器の開口部を下に、容器の底部を上に、該造形液内で容器を伏せるように設置し、該底部には、液体または気体を供給する供給口を設けた第2の容器において、該供給口より液体または気体を供給または排出することにより、該第2の容器内の液体または気体の体積を増減させ、該第2の容器内の造形液が前記第1の容器へ排除されるか、または該第1の容器から第2の容器へ造形液が流入することにより、該第1の容器内の造形液面を所定の位置に調整することを特徴とする光造形装置の造形液面調整方法。

請求項8

前記第2の容器の液体または気体の供給量を、前記光造形装置で造形される造形物の体積に応じて該第2の容器に供給し、前記造形液の液面の高さを所定の位置に調整することを特徴とする請求項6乃至請求項7記載の光造形装置の造形液面調整方法。

技術分野

0001

本発明は、製品の3次元模型製作する光造形装置造形槽に収容された造形液の液面を所定の位置に調整する方法とそれを使用した調整装置に関する。

背景技術

0002

一般に、工業製品等の製品開発においては、必ず実物模型が製作され、デザイン機構についてのチェックが行われるが、近年の製品のライフサイクルの短縮化に応じて、モデルを迅速に作成する必要が生じている。また、造形可能範囲の拡大により、微小微細模型から比較的大きい模型まで、あらゆる製品に対応していかなければならなくなり、模型製作時のモデル切替えによる材料ロス時間的ロスを出来るだけ少なくしていかなければならなくなった。

0003

一般的に、光造形装置には、造形槽の中に満たされた造形液(光硬化性樹脂)に対して、3次元CADシステムで作成された形状データに従ってレーザ光スキャンする。造形液の液面に集光されたレーザー光が製品断面形状通りに硬化し、これが液面のわずか下方に位置したエレベータ上で支持される。

0004

一つの断面形状について樹脂硬化が完了すると、エレベータが微少下降し、これによって未硬化の造形液が硬化樹脂の上に流れ込み硬化樹脂の上に新たな液面が形成される。それから、次の断面形状データに関するスキャニングデータにより造形液が前記硬化樹脂上で、次の断面形状通りに硬化し、前記硬化樹脂上に積層される。

0005

このようにして、微少間隔毎の断面形状に合わせたレーザ光のスキャンによる樹脂硬化と、エレベータの下降とを繰り返していくことにより、各断面形状通りに硬化した硬化樹脂の積層体として製品の3次元模型が作成される。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述する従来の光造形装置にあっては、液面に照射するレーザ光の強さ等との関係から、液面の高さを常に一定に保つ必要があり、造形槽中に常に一定量の造形液を収容しておかなければならない。そのため、造形物が小さい場合でも、造形物が大きい場合と同量の造形液を使用することになり、常時、非常に高価な造形液を多量に造形槽に備蓄しておかなければならず、多量の造形液を劣化させたり、汚したりし易いという欠点があった。

0007

また揮発性の低い比較的粘度の高い造形液を使用する場合、前断面形状の下降が完了し、液面高さから1層分(厚さ:約0.1〜0.3mm)だけ下降した、前断面形状の硬化層上に、次断面形状加工分の造形液を迅速に供給しなければならない。しかし、造形液が高粘度であるため、硬化層上にスムーズに流れ込まないという欠点があった。これに対して、例えば昇降テーブルを1層分よりかなり大きく移動させて材料の流れ込みを容易にすることも考えられるが、昇降テーブルの移動や位置決め、昇降テーブルの移動による造形液の波立ち静止等に時間がかかってしまうという問題があった。

0008

本発明は、上述する従来の課題を解決すべく発明されたもので、必要最小量の造形液で、大小様々な造形物を造形することができ、造形液面の調整を、速やかに調整することができる造形液面調整方法及びそれを使用した造形液面調整装置を提供する。

課題を解決するための手段

0009

本発明の光造形装置の造形液面調整装置は、光造形装置の造形液を収納した第1の容器と、該第1の容器内に第2の容器を設けたことを特徴とするものである。

0010

また、本発明の他の形態の造形液面調整方法は、光造形装置の造形液を収納した第1の容器と、第1の容器の造形液内に液体または気体を満たした第2の容器を設けたことを特徴とするものである。

0011

また、本発明の具体的な光造形装置の造形液面調整装置は、光造形装置の造形液が収容された第1の容器と、第1の容器の造形液内に設けられ、容器外壁に供給口を設け、供給口より液体または気体を容器内に供給または排出することにより、容器の体積膨張または縮小可能に密閉された第2の容器と、第2の容器の液体または気体の供給量を調整することにより、第2の容器を膨張または縮小させ、第2の容器が排除する造形液の体積を増減させ、造形液の液面の高さを所定の位置に保持する造形液面調整手段とを有することを特徴とするものである。

0012

また、本発明の他の具体的な形態の光造形装置の造形液面調整装置は、光造形装置の光造形装置の造形液が収容された第1の容器と、第1の容器の造形液内に設けられ、一端に開口部と、他端に底部を有する筒状体で、該開口部を下向きにして前記造形液面内に伏せて設置し、前記底部に液体または気体を供給または排出する供給口を有し、該供給口より液体または気体を容器内に供給または排出することにより、前記筒状体内の造形液を排出または供給する第2容器と、前記第2の容器の液体または気体の供給量を調整することにより、該第2の容器内の液体または気体が押し退ける造形液の量を増減させ、前記造形液の液面の高さを所定の位置に調整する造形液面調整手段とを有することを特徴とするものである。

0013

また、本発明の他のさらなる他の具体的な形態の光造形装置の造形液面調整装置は、上述した2つの光造形装置の造形液面調整装置において、前記第2の容器の液体または気体の供給量を、光造形装置で造形される造形物の体積に応じて第2容器に供給し、造形液の液面の高さを所定の位置に保持する造形液面調整手段を有するものである。

0014

また、本発明の光造形装置の造形液面調整方法は、光造形装置の造形液を収納した第1の容器内に、所定液面まで造形液を満たし、第1の容器の造形液内に設けた第2の容器内に液体または気体を供給または排出して、第2の容器を膨張または縮小させることにより、第2の容器が排除する造形液の体積の増減で、前記第1の容器内の造形液面を所定の位置に調整することを特徴とするものである。

0015

また、本発明の他の形態の光造形装置の造形液面調整方法は、光造形装置の造形液を収納した第1の容器内に、所定液面まで造形液を満たし、第1の容器内に、容器の開口部を下に、容器の底部を上に、該造形液内で容器を伏せるように設置し、底部には、液体または気体を供給する供給口を設けた第2の容器において、供給口より液体または気体を供給または排出することにより、第2の容器内の液体または気体の体積を増減させ、第2の容器内の造形液が第1の容器へ排除されるか、または該第1の容器から第2の容器へ流入することにより、第1の容器内の造形液面を所定の位置に調整することを特徴とするものである。

0016

また、本発明のさらなる他の形態の光造形装置の造形液面調整方法は、上述した2つの光造形装置の造形液面調整方法において、第2の容器の液体または気体の供給量を、光造形装置で造形される造形物の体積に応じて第2の容器に供給し、造形液の液面の高さを所定の位置に保持することを特徴とするものである。

発明を実施するための最良の形態

0017

本発明の光造形装置(100)による造形液面調整方法を使用した造形液面調整装置の実施例(●)を、図1に基づいて説明する。

0018

第1図はこの光造形装置を模式的に示したものである。

0019

図1において、(1)は3次元CADシステムであり、周知のようにコンピュータに入力、記憶された設計情報グラフィックディスプレイ装置(2)で取り出し、画面を見ながら製品を設計するものであり、製品の形状データの作成や微少間隔の水平断面における断面形状データの作成等が行われる。

0020

本発明による実施例(●)の造形液面調整装置(200)の主要部分のを第1図に基ずいて説明する 。

0021

(3)は光硬化性液体樹脂(以下「造形液」と云う。)(4)を収容した第1の容器、(18)は第1の容器(3)内の造形液内に沈んで設けられた第2の容器。第2の容器(18)は内部に空気等の気体(または油等の液体)Aを満たすことにより体積を膨張させ、第2の容器周辺の造形液(4)を押し退けることにより、造形液面(12)を上昇させることができ、また逆に、第2の容器(18)内の空気(または油)Aを排出することにより、造形液面(12)を下降させることができる。(19)は、第2の容器(18)の上部に設けられた供給口で、配管(20)により、空気(または油)Aが第2の容器(18)内に導かれる。配管(20)は、空気(または油)供給装置(21)と連結する。空気(または油)供給装置(21)は、第2の容器(18)に空気(または油)Aを供給し、3次元実物模型(以下「造形物」と云う。)(17)の体積に応じて空気(または油)の供給量を調整することができる。

0022

また、造形液面調整装置(200)は、以下の部分とも相互に影響し合って機能的に動作しており、造形液面調整装置(200)のみでは動作しない。それでは次に、造形液面調整装置(200)の周辺装置の機能について説明する。

0023

(5)は第1の容器(3)内に昇降自在に設けられたエレベータであり、エレベータ駆動装置(6)によって昇降操作される。

0024

(7)は、レーザ光スキャニング装置であり、レーザ光励起装置(8)で励起されたレーザ光(9)をスキャニングデータに従ってスキャンし、第1の容器(3)上に導く。この第1の容器(3)に導かれたレーザ光(10)は集光レンズ(11)によって造形液(4)の造形液面(12)上に絶えず集光される。

0025

(13)はCADデータ処理装置(以下「処理装置」と云う。)であり、通信ケーブル(14)を通してCADシステム(1)より送られてきた製品の断面形状データからスキャニングデータ、エレベータ駆動データあるいは通信ケーブル(22)を通して液面高さ検出センサーから送られてきた液面高さデーターから空気供給量データを作成し、それぞれ通信ケーブル(15)、(16)及び(23)を介してレーザー光スキャニング装置(7)及びエレベータ駆動装置(6)及び空気(または油)供給装置(21)に入力する。

0026

空気(または油)供給装置(21)は、造形開始時の初期設定において体積の異なる造形物(17)に対応して、液面12の高さを理想高さに調節する。すなわち、空気(または油)供給装置(21)により、造形物が小さい場合には、第2の容器(18)に空気(または油)Aを供給し、第2の容器(18)を膨張させ、液面(12)を理想の高さに保持する。また、造形物が大きい場合は、第2の容器(18)から空気(または油)Aを排出し、第2の容器(18)を縮小させ、液面(12)を理想の高さに保持することができる。

0027

また、空気(または油)供給装置(21)は、造形物(17)のスキャニング途中の断面形状の積層体積の変化に対しても対応することができる。例えば、粘度の比較的高い造形液の場合には、第2の容器(18)に空気(または油)Aを供給することにより、若干膨張させ、造形液面(12)を、エレベータ下降量以上に高くして、造形液(4)を硬化層上にスムーズに流入させることができる。上述した空気(または油)供給装置(21)のいずれの動作も、処理装置(13)内のコンピュータ制御により、空気(または油)供給装置(21)を制御し、液面12を理想の高さに保持できるものである。

0028

(24)は、液面高さ検出センサーで、絶えず液面(12)の高さを検出し、検出データ結果をCADデータ処理装置(13)に送り、CADデータ処理装置(13)で、製品の断面形状データ等から空気(または油)Aの供給量を算出し、該空気(または油)の供給量データを空気(または油)供給装置(21)に送る。

0029

以上の構成における本発明の一連の動作を図1において説明すると、製品の造形物を製作する際、まず、CADシステム(1)で製品の形状データが作成され、この形状データから微少間隔毎の水平断面の断面形状データが作成され、CADデータ処理装置(13)に渡される。この際、造形物の断面形状データより算出した空気(または油)供給量データを、空気(または油)供給装置(21)に送り、空気(または油)供給装置(21)により、液面(12)が所定の高さになるように空気(または油)を第2の容器(18)に送り、液面(12)を、液面高さ検出センサ−で検出して、理想の高さに調整する。

0030

CADデータ処理装置(13)では、与えられた断面形状データを基に断面形状に合わせたスキャニングデータが作成され、レーザー光スキャニング装置(7)は、このスキャニングデータに従って、すなわち製品の断面形状に合わせてレーザ光(10)をスキャンする。したがって、造形液(4)の液面(12)上に集光されたレーザ光(10)が製品断面形状に合わせてスキャンされた結果、造形液(4)は製品断面形状通りに硬化し、これが造形液面(12)のわずか下方に位置したエレベータ(5)上で支持される。1つの断面形状について樹脂硬化が完了すると、エレベータ(5)がエレベータ駆動装置(6)によって微少量下降し、これによって未硬化の造形液(4)が先のプロセスで硬化した硬化樹脂の上に流れ込み、新たな造形液面(12)が形成される。この場合、前述したように、造形液(4)の粘度が比較的高い場合、第2の容器(18)に空気(または油)Aを供給して、エレベータ(5)の下降量以上に液面(12)を高くして、造形液(4)の硬化層上への流入をスムーズに行うこともできる。その場合、造形液(4)の材質データ(粘度等)を処理装置(13)に入力しておき、そのデータに基ずいてコンピュータ処理され、空気(または油)供給装置(21)を駆動させる。(イ部)その後、CADデータ処理装置(13)より次の断面形状データに関するスキャニングデータが出力され、硬化樹脂上の液面(12)で造形液(4)がレーザ光(10)により次の断面形状通りに硬化し、前記硬化樹脂上に積層される。

0031

このようにして、微少間隔毎の断面形状に合わせたレーザ光(10)のスキャンによる樹脂硬化と、エレベータ(5)の下降とを繰り返していくことにより、各断面形状通りに硬化した硬化樹脂の積層体として製品の実物模型が製作される。

0032

以上で造形が完了し、液面下のエレベータ上の造形物を排除し、図示されていないリザーバタンクより、完成された造形物の体積分の造形液が補充される。しかし、体積の小さい造形物であれば、第2の容器(18)の膨縮容量で、数個の造形物を造形液の補給なしで連続して造形することも可能である。

0033

本発明の光造形装置(100)による造形液面調整方法を使用した他の造形液面調整装置(102)の実施例(●)を、図2に基づいて説明する。同図において、前記実施例(●)と同一記号は同一もしくは相当するものを示すものとし、(25)は第1の容器(3)内に沈められて設けられた第2の容器で、第2の容器(25)上部には、空気(または油)Aを供給する供給口(29)が設けられ、第2の容器(25)下部には、造形液12が出入りする開口部(27)が設けられている。また、開口部(27)においては、破線部で示すように、造形液と空気(または油)Aが混ざり合わないように、、空気(または油)Aの力により摺動可能な、密閉性を有する隔壁(28)を設けてもよい。(26)は、供給口(29)と空気(または油)供給装置(21)を連結する配管である。

0034

空気(または油)供給装置(21)は、造形物(17)の体積により空気の供給量を調整することができ、造形物(17)が小さい場合は、第2の容器(24)の空気(または油)の量を増やして第2の容器(25)内の造形液(4)を第1の容器(3)側へ排出し、また造形物(17)の体積が大きい場合は、第2の容器(25)の空気(または油)Aの量を減らして第2の容器(25)内へ第1の容器(3)の造形液(4)を流入させることにより、液面(12)を理想の高さに保持することができる。また空気(または油)供給装置(21)はCADデータ処理装置(13)と通信ケーブル(23)にて結合され、造形物の体積情報データが送られ、その情報データに基づいて空気供給量が調整される。

0035

(24)は、液面高さを検出する位置センサーで、液面高さデータをCADデータ処理装置(13)に送り、CADデータ処理装置(13)にて空気(または油)の供給量が算出され、算出された空気量データにより、空気(または油)供給装置(21)より所定量の空気が送られる。

0036

以上の構成における本発明の動作を図2において説明すると、製品の造形物を製作する際、まず、3次元CADシステム(1)で製品の形状データが作成され、この形状データから微少間隔毎の水平断面の断面形状データが作成され、CADデータ処理装置(13)に渡される。この際、造形物の体積データより算出した空気供給データを、空気(または油)供給装置(21)に送り、空気(または油)供給装置(21)により、第2の容器(25)へ空気が供給され、第2の容器(25)内の造形液(4)が第1の容器(3)側へ排出され、(体積が小さい造形物の場合には、空気(または油)供給装置(21)により、第2の容器(24)の空気が排出され、第1の容器(3)内の造形液(4)が第2の容器(25)側へ流入する。)液面(12)が理想の高さになるように調整する。

0037

CADデータ処理装置(13)では、与えられた断面形状データを基に断面形状に合わせたスキャニングデータが作成され、レーザー光スキャニング装置(7)は、このスキャニングデータに従って、すなわち製品の断面形状に合わせてレーザ光(10)をスキャンする。したがって、造形液(4)の液面(12)上に集光されたレーザ光(10)が製品断面形状に合わせてスキャンされた結果、造形液(4)は製品の断面形状通りに硬化し、これが液面(12)のわずか下方に位置したエレベータ(5)上で支持される。1つの断面形状について樹脂硬化が完了すると、エレベータ(5)がエレベータ駆動装置(6)によって微少量下降し、これによって未硬化の造形液(4)が先のプロセスで硬化した硬化樹脂の上に流れ込み、新たな液面(12)が形成される。この場合前述したように、造形液(4)の粘度が比較的高い場合、第2の容器(25)に空気(または油)Aを供給して、エレベータ(5)の下降量以上に液面(12)を高くして、造形液(4)の硬化層上への流入をスムーズに行うこともできる。その場合、造形液(4)が高粘度の材料かどうかを処理装置(13)に入力しておき、そのデータに基ずいてコンピュータ処理され、空気(または油)供給装置(21)を駆動させる。(ロ部)
その後、処理装置(13)より次の断面形状データに関するスキャニングデータが出力され、硬化樹脂上の液面(12)で造形液(4)がレーザ光(10)により次の断面形状通りに硬化し、前記硬化樹脂上に積層される。

0038

このようにして、微少間隔毎の断面形状に合わせたレーザ光(10)のスキャンによる樹脂硬化と、エレベータ(5)の下降とを繰り返していくことにより、各断面形状通りに硬化した硬化樹脂の積層体として製品の造形物が製作される。

0039

造形が完了し、液面下のエレベータ上の造形物を排除し、図示されていないリザーバタンクより、完成された造形物の体積分の造形液が補充される。しかし、体積の小さい造形物であれば、第2の容器(25)の容量で、数個の造形物を造形液の補給なしで造形することも可能である。

0040

上の実施例(●)(●)において、前述(イ及びロ部)した内容を詳細に説明すると、レーザ光のスキャニングにおいて樹脂硬化の積層体積が増加するにつれ、エレベータを下降させて樹脂硬化を繰り返すわけであるが、エレベータの下降移動ピッチが0.1〜0.3mm程度で非常に薄いものであるため、揮発性の低い比較的高粘度の造形液を使用する場合、樹脂硬化面の上に造形液が流れ込むのに時間がかかってしまう。その場合、実施例(●)の場合、第2の容器の容積を膨張させるか、実施例(●)の場合、第2の容器内の造形液を排除して、造形液面(12)を高くして樹脂硬化面上に造形液膜を早く貼ることができる。

発明の効果

0041

本発明は、造形物の大きさに関係なく必要最小量の造形液で大小様々な造形物を造形することができ、常時、非常に高価な造形液を多量に備蓄する必要がないため、維持コストが安価であり、備蓄によって、多量の造形液を劣化させたり、汚したりすることがない。

0042

また揮発性の低い比較的粘度の高い造形液の場合においても、硬化層上に、スムーズに造形液を供給することができ、造形時間の短縮を図ることができる。

0043

また造形液の液面高さを微細に制御することができ、造形物を安定して成形することができる。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明における実施例(●)で、光造形装置の造形液面調整装置を説明する概略構成断面図である。
図2本発明における他の実施例(●)で、光造形装置の造形液面調整装置を説明する概略構成断面図である。

--

0045

100光造形装置
4造形液
3 第1の容器
12 液面
18,25 第2の容器
A 空気(または油)液体または気体
17造形物
200,201 造形液面調整装置
19,29 供給口
27 開口部

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