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技術 共役リノール酸粉末及びその製造方法

出願人 天野実業株式会社リノール油脂株式会社
発明者 大野一夫渡辺尚登奥山齊笠井正章
出願日 1998年8月10日 (21年3ヶ月経過) 出願番号 1998-225938
公開日 2000年2月22日 (19年8ヶ月経過) 公開番号 2000-050841
状態 特許登録済
技術分野 飼料(2)(一般) 食品の着色及び栄養改善 非環式または炭素環式化合物含有医薬 食用油脂
主要キーワード 凍結真空乾燥法 対比表 油性液体 予備乳化液 送風温度 量重量 ドラム乾燥法 畜肉加工食品
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この項目の情報は公開日時点(2000年2月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

共役リノール酸を、各種の飲食品飼料等の加工に容易に用いることができるようにする。

解決手段

共役リノール酸を65重量%以上含有する油性液体を60〜85重量部と、アラビアガムを15〜40重量部と水を適量重量部とを配合してO/W型の乳化液を調製し、この乳化液を噴霧乾燥等で乾燥して粉末化する。

概要

背景

従来、デキストリンなどの賦型剤を用いて粉末化した油脂はあるが、上記共役リノール酸については粉末化したものはなく、服用者は、この共役リノール酸を多量に含む油性液体が液状のまま収容されたソフトカプセルを必要個数食することにより摂取していた。

概要

共役リノール酸を、各種の飲食品飼料等の加工に容易に用いることができるようにする。

共役リノール酸を65重量%以上含有する油性液体を60〜85重量部と、アラビアガムを15〜40重量部と水を適量重量部とを配合してO/W型の乳化液を調製し、この乳化液を噴霧乾燥等で乾燥して粉末化する。

目的

上記従来の共役リノール酸はソフトカプセルの形態のものしかなく、各種の飲食品や飼料等に加工することが容易でなかった。本発明は上記問題点を解消し、各種の飲食品や飼料等の加工に容易に用いることができる共役リノール酸粉末を提供することを技術的課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
6件

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請求項1

共役リノール酸を65重量%以上含有する油性液体を60重量%以上と、アラビアガムを15重量%以上とを含有することを特徴とする、共役リノール酸粉末

請求項2

アラビアガムを20重量%以上含有させた、請求項1に記載の共役リノール酸粉末。

請求項3

酸化防止剤を含有させた、請求項1又は請求項2に記載の共役リノール酸粉末。

請求項4

上記酸化防止剤の主成分をビタミンEで構成した、請求項3に記載の共役リノール酸粉末。

請求項5

共役リノール酸を65重量%以上含有する油性液体を60〜85重量部と、アラビアガムを15〜40重量部と水を適量重量部とを配合してO/W型の乳化液を調製し、この乳化液を乾燥して粉末化することを特徴とする、共役リノール酸粉末の製造方法。

技術分野

0001

本発明は健康補助食品として有用な共役リノール酸に関し、さらに詳しくは、各種の飲食品飼料等の加工に容易に用いることができる共役リノール酸粉末とその製造方法に関する。

0002

共役リノール酸は共役二重結合を有するリノール酸の総称であり、人体内では生成されないが、服用により効率よく摂取される。この体内に摂取された共役リノール酸は、脂肪その他の栄養分が脂肪細胞以外の細胞膜を通過することを促進し、特に活発細胞へこれら栄養分を送り込んで筋肉成長を促進させ、それら栄養分の吸収率を高めるとともに脂肪の蓄積阻害する作用を有する。このため、共役リノール酸は、脂肪を減らし筋肉を増やして健康になるための健康補助食品として注目されている。またこの共役リノール酸を動物の飼料に用いた場合、動物の体脂肪下げ、体タンパク質を増加させ、飼料効率成長率を著しく改善できる。このため、脂肪分の少ない肉を効率よく生産する手段として期待されている。さらに共役リノール酸は、ガンの発生、成長及び進化の抑制に役立ち、ある種のガンに対しては予防と治療の両方に効果があると考えられている。

背景技術

0003

従来、デキストリンなどの賦型剤を用いて粉末化した油脂はあるが、上記共役リノール酸については粉末化したものはなく、服用者は、この共役リノール酸を多量に含む油性液体が液状のまま収容されたソフトカプセルを必要個数食することにより摂取していた。

発明が解決しようとする課題

0004

上記従来の共役リノール酸はソフトカプセルの形態のものしかなく、各種の飲食品や飼料等に加工することが容易でなかった。本発明は上記問題点を解消し、各種の飲食品や飼料等の加工に容易に用いることができる共役リノール酸粉末を提供することを技術的課題とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明は上記課題を解決するため、次のように構成したものである。即ち本発明1は共役リノール酸粉末に関し、共役リノール酸を65重量%以上含有する油性液体を60%重量以上と、アラビアガムを15重量%以上とを含有することを特徴とする。

0006

本発明2は共役リノール酸粉末の製造方法に関し、共役リノール酸を65重量%以上含有する油性液体を60〜85重量部と、アラビアガムを15〜40重量部と水を適量重量部とを配合してO/W型の乳化液を調製し、この乳化液を乾燥して粉末化することを特徴とする。

0007

上記アラビアガムの配合は、配合前の油性液体や水と予備乳化した段階で添加してもよいが、配合前の水に添加しておくと水溶液となって容易に均一混合でき、より好ましい。また、上記乳化液を乾燥する方法は、乾燥粉末を得ることができる方法を適宜選択すればよく、特定の乾燥方法に限定されない。具体的には、噴霧乾燥法凍結真空乾燥法ドラム乾燥法等を採用することができるが、なかでも品質の揃った良好な粉末を安価に得ることができる噴霧乾燥法が好ましい。

0008

なお上記共役粒子リノール酸粉末には、マルトデキストリンサイクロデキストリン加工デンプン等の他の賦型剤、蔗糖脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルレシチン等の乳化剤、その他一般の粉末に用いられる各種添加剤等を必要に応じて適宜含有させてもよいことは言うまでもない。

0009

60重量%以上含ませた油性液体には、共役リノール酸が65重量%以上含有されていることから、粉末全体には共役リノール酸が少なくとも39重量%以上含まれている。しかも各粉末粒子は15重量%以上含有されるアラビアガムで確りと賦型されており、多量に含有する油性液体の滲出が抑制され、粉末のべたつきが少ない。

0010

上記アラビアガムは、20重量%以上含有させると一層べたつきが抑制され、優れた流動性を有するさらさらした粉末を得ることができるのでより好ましい。

0011

上記共役粒子リノール酸粉末は経時変化により過酸化物価が増加し易いので、例えばビタミンEビタミンCクエン酸等の酸化防止剤を含有させるのが好ましい。特に酸化防止剤の主成分をビタミンEで構成し、このビタミンEを油脂成分に対して200ppm以上含有させた場合には過酸化物価の上昇が効果的に抑制される。なおこのビタミンEの含有量は、500ppmを越えると酸化防止効果の向上が逓減するので、コスト面からこれ以下に設定するのが好ましい。

0012

以下、本発明の共役リノール酸粉末及びその製造方法の実施形態を説明する。適量重量部の蒸留水に15〜40部の、好ましくは20〜40部のアラビアガムとその他の賦型剤及び乳化剤を添加し、撹拌して水相部を調製する。次いでこの水相部に、共役リノール酸含量68重量%の油性液体を少量ずつ撹拌しながら60〜85重量部添加し、予備乳化を行う。その後、ホモジナイザー等を用いて上記予備乳化液均質化し、得られたO/W型の乳化液を噴霧乾燥して粉末にする。

0013

得られた共役リノール酸粉末は、さらさらとした流動性に優れた粉末であり、保存安定性に優れ、例えば飲料、粉末飲料水産加工品菓子畜肉加工食品レトルト食品乾燥食品等の各種飲食品や、飼料等に容易に混合させ加工することができる。

0014

次に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。

0015

蒸留水150gに賦型剤としてアラビアガム20gとサイクロデキストリン4.5gおよび乳化剤0.5gを添加し、70℃で撹拌して均一に溶解させ、この水溶液に共役リノール酸含量68%の油性液体75gを少量ずつ撹拌しながら添加し、70℃にて15分間TKホモミキサーを用いて予備乳化する。その後、ホモジナイザーを用いて150kg/cm2の圧力で均質化し、得られた乳化液を、送風温度160℃、排風温度90℃で噴霧乾燥し、流動性に優れた共役リノール酸粉末を得た。

0016

賦型剤としてアラビアガム29.5gのみを添加し、サイクロデキストリン等の他の賦型剤は添加しなかった。また、油性液体は70g添加した。その他は上記実施例1と同様に配合し、同様に処理して流動性に優れた共役リノール酸粉末を得た。

0017

賦型剤としてアラビアガム30gとサイクロデキストリンを10gとを添加し、乳化剤は添加しなかった。また、油性液体は60g添加した。乳化及び乾燥処理は上記実施例1と同様に行い、流動性に優れた共役リノール酸粉末を得た。

0018

賦型剤としてアラビアガム20gとサイクロデキストリン19.5gとを添加し、乳化剤を0.5g添加した。また、油性液体は60g添加した。乳化及び乾燥処理は上記実施例1と同様に行い、流動性に優れた共役リノール酸粉末を得た。

0019

賦型剤としてアラビアガム15gとサイクロデキストリン24.5gとを添加し、乳化剤を0.5g添加した。また、油性液体は60g添加した。乳化及び乾燥処理は上記実施例1と同様に行い、ややべたつきがあるものの良好な流動性を有する共役リノール酸粉末を得た。

0020

賦型剤としてアラビアガム10gとサイクロデキストリン29.5gとを添加し、乳化剤を0.5g添加した。また、油性液体は60g添加した。乳化及び乾燥処理は上記実施例1と同様に行ったところ、油性液体が滲出してかなりべたつきのある共役リノール酸粉末を得た。

0021

上記各実施例と比較例の、各成分の配合部数と、得られた粉末の組成、共役リノール酸含量及び流動性を一覧にして図1に示す。図1に示す対比表から明らかなように、アラビアガムの含有量が10重量%程度であれば、他の賦型剤を多量に含んでいても油性液体の滲出がありべたつくが、アラビアガムを15重量%以上含有する共役リノール酸粉末にあっては、べたつきが少なく流動性が良好であった。特にアラビアガムを20重量%以上含有させたものは、べたつきがなく、優れた流動性を示した。

0022

次に、上記実施例3を基準としてこれにビタミンEを主成分とする酸化防止剤を含有させ、過酸化物価の経時変化を調べた。

0023

水150gに、油性液体を60g、賦型剤としてアラビアガムを30gとサイクロデキストリンを9.9025g、酸化防止剤としてビタミンEを40%含有するビタミン製剤を0.075g、ビタミンCを0.015g及び無水クエン酸を0.0075g添加した。乳化及び乾燥処理は上記実施例1と同様に行い、流動性に優れた共役リノール酸粉末を得た。

0024

サイクロデキストリンを9.97125g、酸化防止剤としてビタミンEを96%含有するビタミン製剤のみを0.02875g添加し、他の組成は上記実施例6と同様とした。乳化及び乾燥処理は上記実施例1と同様に行い、流動性に優れた共役リノール酸粉末を得た。

0025

サイクロデキストリンを9.94875g、酸化防止剤としてビタミンEを96%含有するビタミン製剤を0.02875g、ビタミンCを0.015g及び無水クエン酸を0.0075g添加し、他の組成は上記実施例6と同様とした。乳化及び乾燥処理は上記実施例1と同様に行い、流動性に優れた共役リノール酸粉末を得た。

0026

次に上記実施例3と実施例6〜8とで得られたリノール酸粉末を、それぞれ40℃のオーブンに入れ、過酸化物価の経時変化を測定した。その結果を図2に示す。この図2から明らかなように、酸化防止剤を含有させた場合はいずれの場合も過酸化物価の上昇が良好に抑制されており、長期の保存が可能である。

発明の効果

0027

本発明は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。

0028

(イ)粉末全体に少なくとも39重量%以上の共役リノール酸が含まれており、共役リノール酸を効率よく摂取することができる。しかも各粉末粒子はべたつきが少なく良好な流動性を有するため取り扱いが容易であり、各種の飲食品や飼料等の加工に容易に用いることができる。

0029

(ロ)上記アラビアガムを20重量%以上含有させた場合には、各粉末粒子における油性液体の滲出が一層確実に抑制され、べたつきがなく優れた流動性を有する、さらさらした粉末を得ることができる。

0030

(ハ)酸化防止剤を含有させた場合、経時変化による過酸化物価の上昇を抑制することができ、品質を良好に維持しながら長期に保存することができる。

0031

(ニ)特に上記酸化防止剤の主成分をビタミンEで構成した場合、少量の添加で過酸化物価の上昇を効果的に抑制することができ、一層好ましい。

図面の簡単な説明

0032

図1本発明の実施例1〜5の各成分の配合部数と、得られた粉末の組成、共役リノール酸含量及び流動性を、比較例と対比して一覧に示す対比表である。
図2本発明の実施例3と実施例6〜8を40℃のオーブンで保存した場合の過酸化物価の経時変化を示す対比表である。

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