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技術 脱酸素剤の検出装置、脱酸素剤の検出方法、および包装体の詰合せ装置

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 関口毅
出願日 1998年7月16日 (21年4ヶ月経過) 出願番号 1998-202209
公開日 2000年2月2日 (19年10ヶ月経過) 公開番号 2000-035484
状態 未査定
技術分野 測定手段を特定しない測長装置 地球物理、対象物の検知 コンベヤの制御
主要キーワード ストックスペース 支柱先端 非強磁性体 同検出装置 非強磁性材料 作業ライン 自動化ライン 金属検出機
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで簡易に検出する。さらに、包装体内の脱酸素剤の位置を的確に識別する。

解決手段

ロードセル20の支柱先端部に永久磁石10からなる磁気発生手段を装着する。搬送コンベヤ1により運ばれてくる包装体110の底面軌道近接して上記永久磁石10を配設する。永久磁石10の近傍に運ばれてきた包装体110内に脱酸素剤112が挿入されていれば、永久磁石10が吸い付けられ、ロードセル20がその変位を検出する。また、包装体110内において永久磁石10より離間した位置に脱酸素剤112が挿入されている場合は、永久磁石10が吸い付けられないように構成することもできる。

概要

背景

食品包装においては、被包装物である食品酸化による変色やカビの発生を防止する目的で、包装体内脱酸素剤を挿入することが多い。脱酸素剤は鉄系、有機系など各種成分のものが開発されているが、そのうち特に鉄系脱酸素剤鉄粉を主成分としており、鉄の酸化により空気中の酸素奪う

さて、この種の脱酸素剤を扱う食包装自動化ラインにおいては、包装体内に脱酸素剤が挿入されているか否かの検査が必要になる。包装材が透明の場合は、外部からの視認検査により簡易に脱酸素剤の有無を検査可能であるが、不透明な包装材を用いた包装形態の場合は、視認検査で脱酸素剤の有無を判別することができない。そこで、従来は、金属検出機近接スイッチ、X線検査装置などの装置が脱酸素剤(特に鉄系脱酸素剤)の有無検査に用いられていた。

概要

包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで簡易に検出する。さらに、包装体内の脱酸素剤の位置を的確に識別する。

ロードセル20の支柱先端部に永久磁石10からなる磁気発生手段を装着する。搬送コンベヤ1により運ばれてくる包装体110の底面軌道に近接して上記永久磁石10を配設する。永久磁石10の近傍に運ばれてきた包装体110内に脱酸素剤112が挿入されていれば、永久磁石10が吸い付けられ、ロードセル20がその変位を検出する。また、包装体110内において永久磁石10より離間した位置に脱酸素剤112が挿入されている場合は、永久磁石10が吸い付けられないように構成することもできる。

目的

この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで簡易に検出できるとともに、包装体内の脱酸素剤の位置をも的確に識別可能とすることを目的とする。またこの発明は、包装体に挿入した脱酸素剤の位置を安価なコストで的確に識別することにより、表裏反転させる包装体とさせない包装体の組み合わせをもって形成する詰合せ形態を、簡易かつ省スペースで実現することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

非強磁性材料からなる包装材により被包装物被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤を前記包装材と被包装物との間に挿入してなる包装体に対する脱酸素剤の検出装置であって、前記包装体の搬送経路の近傍に移動自在に配設した磁気発生手段と、この磁気発生手段を弾力的に支持する支持手段と、前記脱酸素剤との間の吸引作用により生じる前記磁気発生手段の変位を検出する変位検出手段とを備えたことを特徴とする脱酸素剤の検出装置。

請求項2

請求項1に記載の脱酸素剤の検出装置において、前記磁気発生手段として、永久磁石または電磁石を用いたことを特徴とする脱酸素剤の検出装置。

請求項3

非強磁性材料からなる包装材により被包装物を被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤を前記包装材と被包装物との間に挿入してなる包装体に対する脱酸素剤の検出方法であって、前記包装体の搬送経路の所定領域に磁気発生手段をもって磁界を形成するとともに、前記包装体内に挿入した脱酸素剤との間の吸引作用による前記磁気発生手段の変位を検出することにより、脱酸素剤の有無を検出することを特徴とする脱酸素剤の検出方法。

請求項4

請求項3に記載の脱酸素剤の検出方法において、前記磁気発生手段の変位量に基づき前記包装体内における脱酸素剤の位置を検出することを特徴とする脱酸素剤の検出方法。

請求項5

非強磁性材料からなる包装材により被包装物を被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤を前記包装材と被包装物との間に挿入してなる包装体の搬送手段と、前記包装体の搬送手段の近傍に移動自在に配設した磁気発生手段と、この磁気発生手段を弾力的に支持する支持手段と、前記脱酸素剤との間の吸引作用により生じる前記磁気発生手段の変位を検出する変位検出手段と、前記変位検出手段により検出した磁気発生手段の変位量に基づき包装体を振り分けるとともに、各包装体をあらかじめ定めた姿勢外装容器収納する収納手段とを備えたことを特徴とする包装体の詰合せ装置

技術分野

0001

この発明は、包装体内に挿入してある脱酸素剤検出装置とその方法、および同検出装置を組み込んだ包装体の詰合せ装置に関する。

背景技術

0002

食品包装においては、被包装物である食品酸化による変色やカビの発生を防止する目的で、包装体内に脱酸素剤を挿入することが多い。脱酸素剤は鉄系、有機系など各種成分のものが開発されているが、そのうち特に鉄系脱酸素剤鉄粉を主成分としており、鉄の酸化により空気中の酸素奪う

0003

さて、この種の脱酸素剤を扱う食包装自動化ラインにおいては、包装体内に脱酸素剤が挿入されているか否かの検査が必要になる。包装材が透明の場合は、外部からの視認検査により簡易に脱酸素剤の有無を検査可能であるが、不透明な包装材を用いた包装形態の場合は、視認検査で脱酸素剤の有無を判別することができない。そこで、従来は、金属検出機近接スイッチ、X線検査装置などの装置が脱酸素剤(特に鉄系脱酸素剤)の有無検査に用いられていた。

発明が解決しようとする課題

0004

金属検出機は、コイル電流を流したときに発生する磁界の中に鉄などの磁性金属が入ると、磁束を引き寄せることからコイルの誘導電圧が変化する現象を利用したものであるが、用途が脱酸素剤の検出に限らず、検査対象物中に存在する金属一般の検出を目的としているため、大形でかつ精密な構造となっており、一般に製品コストが高価格である。

0005

近接スイッチも金属検出機と同様の原理を採用しており、金属検出機よりも安価であるが、小形ゆえに検出範囲が狭く、包装体内で移動する可能性のある脱酸素剤を適正に検出できないおそれがあった。複数の近接スイッチを並設して検出範囲を広げようとしても、個々の近接スイッチから発生する高周波磁界が相互に干渉するおそれがあるため、そのような設置は困難であった。

0006

X線検査装置は、X線源X線検出器、それらの制御回路検出信号演算処理回路など、複雑かつ高価格な構成要素を多く用いているため製品コストが高く、しかも取扱いが難しいという課題があった。

0007

また、食品包装の一形態として、例えば、包装体の表面に縦向きのデザインを、裏面に横向きのデザインをそれぞれ施し、図5に示すように、表面Aの縦向きデザインを上向きにして外箱外装容器)100の両脇に詰めるとともに、裏面Bの横向きデザインを上向きにして外箱の中央に詰めるようにした詰合せ形態がある。

0008

このように包装体を表裏反転させるものとさせないものの組み合わせをもって詰合せ形態を形成する場合は、図6の(a),(b)に示すごとく、あらかじめ各姿勢に合わせて二種類の包装体110a,110bを製造している。

0009

各包装体110a,110bは、被包装物である製品111の底部に脱酸素剤112を配置し、包装フィルム113で密封包装したものを、カートン(包装材)114に挿入して形成されている。ここで、同図(a)に示した表面Aを上向きにして詰合せるための包装体(以下、「表向き包装体」ということもある)110aは、カートン114の裏面Bを下にして製品111および脱酸素剤112を挿入してある。したがって、カートン114の裏面Bと製品111との間に脱酸素剤112が位置している。一方、同図(b)に示した裏面Bを上向きにして詰合せるための包装体(以下、「裏向き包装体」ということもある)110bは、カートン114の表面Aを下にして製品111および脱酸素剤112を挿入してある。したがって、カートン114の表面Aと製品111との間に脱酸素剤112が位置している。

0010

従来、この種の詰合せ形態を形成するには、表向き包装体110aと裏向き包装体110bとを別個ストックしておき、表向き包装体110aは表面Aを上向きにして搬送ラインに供給し、一方、裏向き包装体110bは裏面Bを上向きにして搬送ラインに供給する操作を行なっていた。

0011

したがって、従来は表向き包装体110aと裏向き包装体110bの区別が重要な管理項目となっており、搬送ライン上にそれぞれの各包装体110a,110bを適正に供給するための煩雑な制御が必要であった。しかも、表向き包装体110aと裏向き包装体110bとを別個にストックしておく必要上、それらのストックスペースを広く確保する必要があった。

0012

さて、各包装体110a,110bに挿入してある脱酸素剤112の位置、すなわち該位置がカートン(包装材)114の裏面側か表面側かを外部から検出することができれば、裏面側に脱酸素剤112が挿入されているものは表向き包装体110aであって、一方、表面側に挿入されているものは裏向き包装体110bであることが識別できる。

0013

そして、このように識別できれば、各包装体110a,110bを別個にストックする必要もなく、また搬送ラインへの供給も区別することなく、例えば、すべての包装体110a,110bを表面上向きにして供給することも可能である。すなわち、搬送ライン上にて脱酸素剤112の位置を検出することにより、表向き包装体110aと裏向き包装体110bとを識別できれば、各々の包装体110a,110bに適合する姿勢に変更して外箱(外装容器)100に収納することは容易に実現することができる。

0014

しかしながら、既述した金属検出機では、包装体内の脱酸素剤の位置まで識別することはできず、また近接スイッチでも検出範囲が狭いため、包装体内で移動する可能性のある脱酸素剤の位置を適正に識別することは困難であった。X線検査装置を用いれば、包装体内の脱酸素剤の位置まで識別することは可能であるが、既述したように同装置は製品コストが高く、しかも取扱いが難しいという課題を有している。

0015

この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで簡易に検出できるとともに、包装体内の脱酸素剤の位置をも的確に識別可能とすることを目的とする。またこの発明は、包装体に挿入した脱酸素剤の位置を安価なコストで的確に識別することにより、表裏反転させる包装体とさせない包装体の組み合わせをもって形成する詰合せ形態を、簡易かつ省スペースで実現することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

すなわち、この発明は、非強磁性材料からなる包装材により被包装物を被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤を包装材と被包装物との間に挿入してなる包装体に対する脱酸素剤の検出装置であって、包装体の搬送経路の近傍に移動自在に配設した磁気発生手段と、この磁気発生手段を弾力的に支持する支持手段と、脱酸素剤との間の吸引作用により生じる磁気発生手段の変位を検出する変位検出手段とを備えたことを特徴としている。

0017

また、この発明の脱酸素剤検出方法は、包装体の搬送経路の所定領域に磁気発生手段をもって磁界を形成するとともに、包装体内に挿入した脱酸素剤との間の吸引作用による磁気発生手段の変位を検出することにより、脱酸素剤の有無を検出することを特徴とする。

0018

包装袋の搬送経路には、磁気発生手段により磁界が形成される。この磁界の中に鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤が侵入すると、磁気発生手段と脱酸素剤との間に磁力による吸引作用が生じる。

0019

したがって、搬送経路上の包装体内に、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤が挿入されている場合は、その吸引作用により磁気発生手段が脱酸素剤に向かって変位する。一方、包装体内に脱酸素剤が挿入されていない場合は、磁気発生手段と脱酸素剤との間に磁力による吸引作用が生じないため、磁気発生手段は変位しない。このような磁気発生手段の変位の有無を変位検出手段により検出することで、包装体内に挿入された脱酸素剤の存在を確実に識別することができる。ここで、磁気発生手段として永久磁石または電磁石を用いれば、簡易な構成で安価に本装置制作することができる。

0020

また、強磁性体と磁気発生手段との間に生じる磁力は、それらの間の距離の二乗反比例する。したがって、磁気発生手段と脱酸素剤との間の距離が離れると、それらの間に生じる吸引作用は著しく低下する。吸引作用の変化は、磁気発生手段の変位に反映されるため、磁気発生手段の変位量に基づき包装体内に挿入された脱酸素剤の位置を検出することが可能となる。例えば、磁気発生手段の磁束密度を調整するか、あるいは磁気発生手段と包装体との間の距離を調整することにより、包装体内の脱酸素剤の一定の近接領域にあるときのみ磁力発生手段を変位させることが可能となる。

0021

また、磁力発生手段と包装体内の脱酸素剤との間に被包装物が介在する場合には、磁力による吸引作用は一層顕著に低下する。したがって、脱酸素剤が被包装物を介して離間した位置にある場合と、被包装物を介さず近接した位置にある場合については、より明確な検出が可能である。

0022

次に、この発明の包装体詰合せ装置は、非強磁性材料からなる包装材により被包装物を被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤を包装材と被包装物との間に挿入してなる包装体の搬送手段と、包装体の搬送手段の近傍に移動自在に配設した磁気発生手段と、この磁気発生手段を弾力的に支持する支持手段と、脱酸素剤との間の吸引作用により生じる磁気発生手段の変位を検出する変位検出手段と、変位検出手段により検出した磁気発生手段の変位量に基づき包装体を振り分けるとともに、各包装体をあらかじめ定めた姿勢で外装容器に収納する収納手段とを備えたことを特徴とする。

0023

既述したように、磁気発生手段と脱酸素剤との間の距離に応じて磁気発生手段の変位量は変化するため、その変位量に基づいて包装体内における脱酸素剤の挿入位置を識別し、脱酸素剤の挿入位置別に包装体を振り分ける。

0024

このような振り分けを搬送手段上で実現することにより、例えば、前述した表向き包装体110aおよび裏向き包装体110bをそれぞれ別個にストックする必要もなく、また搬送ラインへの供給も区別することなく、すべての包装体を表面上向きにして供給することが可能となる。そして、振り分けた包装体を、各々あらかじめ定めた姿勢で外装容器に収納することにより、例えば、包装体を表裏反転させたものとさせないものの組み合わせによる詰合せ形態を自動的に形成することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0025

以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は脱酸素剤の検出装置に係る本発明の実施形態を示す一部切欠き側面図、図2は同じく正面図である。

0026

この実施形態に係る脱酸素剤の検出装置は、製品包装ラインに組み込まれ、搬送コンベア1により運ばれてきた包装体110に対し脱酸素剤112の有無を検出する。包装体110は、製品(被包装物)を包装材により被包するとともに、脱酸素剤112を包装材と製品との間に挿入した構成となっている。ここで、脱酸素剤112は、鉄粉等の強磁性体を含有しており、また包装材は紙、プラスチックアルミ箔等の非強磁性体で形成されていることを前提としている。周知のとおり、強磁性体は磁石吸引され、一方、非強磁性体は磁石に吸引されない特性を有している。なお、包装形態に制限はなく、カートン、袋物容器プラスチック成形品)等、各種形態の包装体を検出対象とすることができる。

0027

脱酸素剤検出装置は、磁気発生手段としての永久磁石10および変位検出手段としてのロードセル20を備えている。一般に永久磁石10は安価に購入または制作できるため、磁気発生手段として永久磁石10を用いることにより、脱酸素剤検出装置の制作コストを安価に抑えることができる。

0028

ロードセル20は、支柱21が受ける圧力を、内蔵したひずみゲージ(図示せず)により電気信号に変換して図示しない判別装置に出力する構造となっており、支柱21の先端部に永久磁石10を装着してある。支柱21は、ロードセル20の内部に設けた支持バネ22により弾力的かつ移動可能に支持されている。この支持バネ22は、永久磁石(磁気発生手段)10の支持手段として機能している。磁気発生手段としての永久磁石10は、搬送コンベア1により搬送されてくる包装体110の底面軌道に近接して配置してある。

0029

搬送コンベア1により包装体110が永久磁石10の近傍に搬送されてくると、包装体110内に挿入された脱酸素剤112と永久磁石10との間に磁力による吸引作用が働く。この吸引作用により、永久磁石10が脱酸素剤112に吸引されて変位する。この変位によりロードセル20のひずみゲージ(図示せず)が圧力を検知し、該圧力に相当する電気信号を図示しない判別装置に出力する。包装体110が永久磁石10の近傍を通過すると、磁力による吸引作用がなくなるため、永久磁石10は支持バネ22の弾性力により元の位置に戻る。

0030

一方、永久磁石10の近傍に搬送されてきた包装体110内に、脱酸素剤112が挿入されていなかった場合は、永久磁石10との間に磁力を生じさせる対象が存在しないため、永久磁石10は変位しない。したがって、この場合はロードセル20から電気信号が出力されない。

0031

判別装置は、ロードセル20からの電気信号入力の有無に基づいて、包装体110内に脱酸素剤112が挿入されているか否かを判別することができる。判別装置は、例えば、ロードセル20からの電気信号入力の有無に基づく表示ランプのON/OFF等により、作業員に脱酸素剤の検出結果を知らせる構成とすればよい。

0032

上述した実施形態では、包装体110内に脱酸素剤112が挿入されているか否かを検出する構成としたが、本発明の脱酸素剤検出装置は、包装体110内における脱酸素剤112の挿入位置を検出する構成とすることもできる。すなわち、既述したように脱酸素剤112に含まれる鉄粉等の強磁性体と永久磁石(磁気発生手段)10との間に生じる磁力は、それらの間の距離の二乗に反比例する。したがって、永久磁石10と脱酸素剤112との間の距離が離れると、それらの間に生じる吸引作用は著しく低下する。また、脱酸素剤112と永久磁石10との間に製品が介在する場合は、吸引作用が一層顕著に低下する。

0033

この現象を利用して、脱酸素剤112が永久磁石10に近い領域に挿入されている場合は脱酸素剤112との間の吸引作用をもって永久磁石10が変位し、一方、脱酸素剤112が永久磁石10から離れた領域(好ましくは、永久磁石10との間に製品が介在する領域)に挿入されている場合は、永久磁石10が変位しないように調整することにより、包装体110内における脱酸素剤112の挿入位置が検出可能となる。

0034

図3は脱酸素剤の検出装置に係る本発明の変形形態を示す正面図である。同図に示す脱酸素剤の検出装置は、変位検出手段としてリミットスイッチ30を用いるとともに、永久磁石(磁気発生手段)10の支持手段としてコイルバネ等のバネ部材40を用いた構成としてある。

0035

リミットスイッチ30は、永久磁石10の変位に応じてON/OFFするように位置決めしてある。すなわち、リミットスイッチ30は、常時、永久磁石10に接触してON状態になっている。そして、永久磁石10の近傍に包装体110が搬送されてくると、包装体110内に挿入された脱酸素剤112に永久磁石10が吸引されて変位する。この変位によりリミットスイッチ30がOFFとなる。

0036

包装体110が永久磁石10の近傍を通過すると、磁力による吸引作用がなくなるため、永久磁石10はバネ部材40の弾性力により元の位置に戻り、リミットスイッチ30と接触し、同スイッチ30をON状態とする。

0037

一方、永久磁石10の近傍に搬送されてきた包装体110内に、脱酸素剤112が挿入されていなかった場合は、永久磁石10との間に磁力を生じさせる対象が存在しないため、永久磁石10は変位しない。したがって、この場合はリミットスイッチ30がON状態のままとなる。

0038

このリミットスイッチ30のON/OFFにより、包装体110内に脱酸素剤112が挿入されているか否かを判別することができる。また、先に示した実施形態と同様に、包装体110内における脱酸素剤112の挿入位置を検出することも可能となる。なお、図3に示すように、包装体110と永久磁石10との間に搬送コンベア1が介在する場合は、同コンベア1を非強磁性体で構成する。

0039

次に、包装体の詰合せ装置に係る本発明の実施形態について、図4を参照して説明する。同図に示す詰合せ装置は、図5に示すごとく、表向き包装体(図6(a))110aを表面Aが上向きの姿勢で外箱(外装容器)100の両脇に詰めるとともに、裏向き包装体(図6(b)参照)110bを裏面Bが上向きの姿勢で外箱100の中央に詰めるようにした詰合せ形態を形成するための装置である。

0040

既述したように、図6(a)に示した表向き包装体110aは、カートン114の裏面Bと製品111との間に脱酸素剤112が挿入してあり、一方、同図(b)に示した裏向き包装体110bは、カートン114の表面Aと製品111との間に脱酸素剤112が挿入してある。

0041

本実施形態の詰合せ装置は、包装体搬送手段としての搬送コンベア1と、この搬送コンベア1の下方に設置した脱酸素剤検出ユニット2と、搬送コンベアにより搬送されてきた包装体を表向き包装体と裏向き包装体とに振り分けるとともに、各包装体をあらかじめ定めた姿勢で外箱に収納する収納ユニット3とを備えている。

0042

脱酸素剤検出ユニット2には、既述した脱酸素剤検出装置が用いられ(図1図3参照)、磁気発生手段としての永久磁石10を搬送コンベア1により運ばれてくる包装体110の底面軌道に近接して配置してある。この脱酸素剤検出ユニットは、包装体110内における脱酸素剤の挿入位置を、既述した原理に基づき検出する。

0043

収納ユニット3は、包装体110の縦横の向きを変えて外箱100の両脇へ収納する脇詰め作業搬送ライン3aと、包装体110を表裏反転させて外箱100の中央部に収納する中央詰め作業ライン3bとを備えており、脱酸素剤検出ユニット2による脱酸素剤の挿入位置の検出結果に基づき、包装体110をいずれかの作業ライン3a,3bに振り分けて移送する機能を有している。

0044

この実施形態では、いずれの包装体も表面を上向きにして横並びに搬送コンベア上へ供給する。したがって、表向き包装体110aは底面部分に脱酸素剤112が位置し、一方の裏向き包装体110bは上部に脱酸素剤112が位置している。

0045

脱酸素剤検出ユニット2の永久磁石10は、表向き包装体110aが近接位置に運ばれてくると磁力により引っ張られて変位する。一方、近接位置に運ばれてきた包装体が裏向き包装体110bであったときは、磁力による吸引作用が弱く変位しない。これにより、表向き包装体110aと裏向き包装体110bとを区別することができる。

0046

脱酸素剤検出ユニット2により表向き包装体110aと識別されたものは、収納ユニット3の脇詰め作業ライン3aに移送され、縦横の向きを変えられて縦向きに外箱100の両脇に収納される。一方、裏向き包装体110bと識別されたものは、収納ユニット3の中央詰め作業ライン3bに移送され、表裏反転されて横向きのまま外箱100の中央部に収納される。

0047

なお、この発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、脱酸素剤検出装置の磁気発生手段として電磁石を用いても安価に構成することができる。また、包装体詰合せ装置の搬送手段には、磁力発生手段の配設位置よりも上流側に金属検出機を設置し、脱酸素剤の有無をあらかじめ確認してもよい。

0048

市販の永久磁石(寸法:10×20×5mm)を9個用意し、金属板の上面に縦横3列密着して並べて磁気発生手段を形成した。永久磁石の総磁束密度は、約1100ガウスであった。この磁気発生手段を、ロードセルの支柱先端に固定して脱酸素剤検出装置を構成した。

0049

搬送コンベアは、細幅の2本の搬送ベルトにより包装体を搬送する構成のものを使用し、包装体の下面両端部を搬送ベルトに載置する。磁気発生手段は搬送コンベアの下方に配置し、搬送コンベアにより運ばれてくる包装体の下面と永久磁石との間の隙間を2mmに設定した。ロードセルは、包装体が脱酸素剤検出装置の上方に無いとき、0gを指示するようにあらかじめ調整してある。

0050

重量70gの菓子(非強磁性体製品)と鉄系脱酸素剤(酸素吸収量50cc)を、ポリプロピレン製薄肉袋に挿入し、さらにこれらを寸法70×40×100mmの紙製カートン(包装材)に収納して包装体を形成した。鉄系脱酸素剤は、菓子の底面と紙製カートンとの間に挿入してある。この包装体を搬送コンベアに載置して脱酸素剤検出装置の上方に搬送したとき、ロードセルの検出値は−60g〜−130gを示した。

0051

次に、包装体を上下反転させて搬送コンベアに載置し、脱酸素剤検出装置の上方に搬送した。この姿勢では、磁気発生手段と鉄系脱酸素剤との間に、菓子(非強磁性体製品)が介在することになる。このとき、ロードセルの指示は0gであった。以上の結果より、包装体内の脱酸素剤の位置をロードセルの指示をもって判別することができた。

発明の効果

0052

以上説明したように、この発明によれば、包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで簡易に検出できるとともに、包装体内の脱酸素剤の位置をも的確に識別可能とすることができる。またこの発明の包装体詰合せ装置によれば、包装体に挿入した脱酸素剤の位置を安価なコストで的確に識別することにより、表裏反転する包装体としない包装体の組み合わせをもって形成する詰合せ形態を、簡易かつ省スペースで実現することができる。

図面の簡単な説明

0053

図1脱酸素剤の検出装置に係る本発明の実施形態を示す一部切欠き側面図である。
図2同じく正面図である。
図3脱酸素剤の検出装置に係る本発明の変形形態を示す正面図である。
図4包装体の詰合せ装置に係る本発明の実施形態を示す平面構成図である。
図5詰合せ包装形態の一例を示す平面図である。
図6図5に示した詰合せ包装形態に用いられる包装体の構成例を示す断面図である。

--

0054

1:搬送コンベア2:脱酸素剤検出ユニット
3:収納ユニット
10:永久磁石20:ロードセル
22:支持バネ30:リミットスイッチ
40:バネ部材
100:外箱110a:表向き包装体
110b:裏向き包装体 111:製品
112:脱酸素剤 114:カートン
A:表面 B:裏面

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