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技術 固形化粧料の製造方法

出願人 花王株式会社
発明者 佐々木三普
出願日 1998年7月15日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 1998-200420
公開日 2000年2月2日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2000-034209
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 複数回プレス 目標硬度 油脂誘導体 ダブルプラネタリーミキサー 吸油率 標準配合 プラスティック製 パテ状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年2月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (1)

解決手段

化粧用粉体及び油剤を含有する固形化粧料の製造方法において、粉体に、造粒物を生じる量の油剤を添加して造粒し、生成した造粒物の吸油量を測定した後、吸油量と目的とする固形化粧料の硬度との関係から、追加する油剤量を決定して添加し、混練する固形化粧料の製造方法。

効果

所望の硬度の固形化粧料を一定の品質で効率良く製造できる。

概要

背景

固形化粧料は、粉体及び油分を主成分として構成され、ファンデーションアイシャドー、ほほ紅等の各種メイクアップ化粧料として適用されている。このような固形化粧料は、従来、粉体と油分を混合して容器圧縮成型する方法;油分を加熱溶解し、これに粉体を加えて混合分散した後、容器に流し込充填し、冷却固化する方法;粉体と油分を低沸点溶剤に混合してスラリー状とし、これを容器に充填した後、溶剤を除去して固化させる方法などにより製造されている。

得られる固形化粧料の硬度は、強度や耐衝撃性をはじめ、化粧料としての使用性使用感等に大きな影響を与えるが、従来の製造方法では、所定の成分を所定量混合して製造しても、製品の硬度にふれが生じるため、各成分の配合量を適宜増減して硬度を調整するしかなく、その調整も煩雑であり、所望の硬度の固形化粧料を一定の品質で効率良く得ることはできなかった。これは、主に粉体の吸油量がグレードロットによって変動するためと思われる。

概要

化粧用粉体及び油剤を含有する固形化粧料の製造方法において、粉体に、造粒物を生じる量の油剤を添加して造粒し、生成した造粒物の吸油量を測定した後、吸油量と目的とする固形化粧料の硬度との関係から、追加する油剤量を決定して添加し、混練する固形化粧料の製造方法。

所望の硬度の固形化粧料を一定の品質で効率良く製造できる。

目的

本発明の目的は、所望の硬度の固形化粧料を一定の品質で効率良く得ることができる製造方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

化粧用粉体及び油剤を含有する固形化粧料の製造方法において、粉体に、造粒物を生じる量の油剤を添加して造粒し、生成した造粒物の吸油量を測定した後、吸油量と目的とする固形化粧料の硬度との関係から、追加する油剤量を決定して添加し、混練することを特徴とする固形化粧料の製造方法。

請求項2

油剤を追加して混練した後、押し出しニーダー容器充填し、プレス成型する請求項1記載の固形化粧料の製造方法。

請求項3

目的とする固形化粧料の硬度が、アスカーゴム硬度計2型で20〜60の範囲にある請求項1又は2記載の固形化粧料の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、所望の硬度固形化粧料を効率良く製造することができる固形化粧料の製造方法に関する。

背景技術

0002

固形化粧料は、粉体及び油分を主成分として構成され、ファンデーションアイシャドー、ほほ紅等の各種メイクアップ化粧料として適用されている。このような固形化粧料は、従来、粉体と油分を混合して容器圧縮成型する方法;油分を加熱溶解し、これに粉体を加えて混合分散した後、容器に流し込充填し、冷却固化する方法;粉体と油分を低沸点溶剤に混合してスラリー状とし、これを容器に充填した後、溶剤を除去して固化させる方法などにより製造されている。

0003

得られる固形化粧料の硬度は、強度や耐衝撃性をはじめ、化粧料としての使用性使用感等に大きな影響を与えるが、従来の製造方法では、所定の成分を所定量混合して製造しても、製品の硬度にふれが生じるため、各成分の配合量を適宜増減して硬度を調整するしかなく、その調整も煩雑であり、所望の硬度の固形化粧料を一定の品質で効率良く得ることはできなかった。これは、主に粉体の吸油量がグレードロットによって変動するためと思われる。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明の目的は、所望の硬度の固形化粧料を一定の品質で効率良く得ることができる製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明者らは、粉体に、まず造粒物を生じる量の油剤を添加して得られる造粒物の吸油量が、それを成型して得られる固形化粧料の硬度と高い1次の相関関係にあること、そしてこの吸油量を測定して追加する油剤量を決定すれば、目的とする硬度の固形化粧料を一定の品質で効率良く製造できることを見出し、本発明を完成した。

0006

すなわち、本発明は、化粧用粉体及び油剤を含有する固形化粧料の製造方法において、粉体に、造粒物を生じる量の油剤を添加して造粒し、生成した造粒物の吸油量を測定した後、吸油量と目的とする固形化粧料の硬度との関係から、追加する油剤量を決定して添加し、混練することを特徴とする固形化粧料の製造方法を提供するものである。

発明を実施するための最良の形態

0007

本発明で用いる粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、各種無機粉体有機粉体の中から1種以上を選択できる。これらの粉体は、通常の方法により、シリコーン処理フッ素化合物処理、レシチン処理、アミノ酸処理、ポリエチレン処理、金属石鹸処理等の疎水化処理又は撥水・撥油処理したものを用いることができる。

0008

また、本発明で用いる油剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、各種鉱油類、動植物油油脂誘導体シリコーン油フッ素系油剤の中から1種以上を選択できる。

0009

更に、任意成分として、多価アルコール類セラミド類細胞間脂質などの保湿剤や、紫外線吸収剤防腐剤美白剤血行促進剤制汗剤殺菌剤皮膚賦活剤界面活性剤香料などの油分を適宜配合できる。

0010

本発明においては、まず粉体に、造粒物を生じる量の油剤(第1油剤)を添加して造粒する。造粒物を生じる油剤の量は、用いる粉体の種類や量により異なるが、予め、所望の硬度を想定して定められる標準配合量の75〜90重量%程度が好適である。また、第1油剤としては、主体となる油剤だけでも良いし、他の任意成分の油分を一定量加えた混合物でも良い。造粒方法は特に制限されず、例えばプラネタリーミキサーヘンシェルミキサーナウミキサー等を用いて行うことができる。

0011

次に、生成した造粒物の吸油量を測定する。吸油量は、JIS K5101法に準じて測定される、組成物パテ状から流動状態急変するときの油剤量で定義される。次に、予め作成した検量線より、追加すべき油剤量(第2油剤量)を決定し、これを造粒物に添加して混練することにより、目的とする硬度の固形化粧料が得られる。

0012

検量線は、まず一定量の粉体と油剤(これらは、実際の製造工程における粉体と第1油剤に対応する)を混合して造粒物をつくり、当該造粒物の吸油量を測定する。この造粒物を小分けし、種々の追加量の油剤を添加して異なる硬度の固形化粧料を製造し、得られる固形化粧料の硬度と追加油剤量の関係のグラフを作成し、検量線とする。ここで追加する油剤としては、第1油剤として用いた主たる油剤だけでも良いし、これのみを変量として他の任意成分の油分を種類・量を一定として配合した混合物であっても良い。また、検量線は、硬度と追加油剤量の関係のかわりに硬度と次式で示す「吸油率」との関係から作成してもよい。これらの検量線を用い、目的とする硬度について追加すべき油剤量(第2油剤量)を決定する。

0013

0014

なお、目的とする製品の処方、すなわち配合する粉体、油剤の種類及び量により、硬度と吸油量の関係は異なる場合もあるので、その場合には一つの配合組成に対して一つの検量線が必要となる。

0015

油剤を追加して混練する方法は特に制限されず、例えばプラネタリーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウタミキサー等を用いて行うことができる。また、油剤を追加して混練した後、常法により押し出しニーダー中皿等の容器に充填し、例えば1〜4kgf/cm2 のエアー圧で1回又は複数回プレス成型することにより、固形化粧料を得ることができる。

0016

本発明において、このようにして得られる固形化粧料は、全組成中に粉体を例えば30〜80重量%、好ましくは50〜75重量%、油剤を例えば20〜70重量%、好ましくは25〜50重量%含有するものである。

0017

また、本発明においては、目的とする固形化粧料の硬度は制限されず、所望の硬度が含まれるような検量線を作成し、追加すべき油剤量を決めれば良い。製品の硬度は、得られる固形化粧料の強度、使用感等の点から、アスカーゴム硬度計2型高分子計器社製のゴムプラスチック硬度計で、SRIS(日本ゴム協会標準規格)に規定されたアスカーC型軟質用)で、20〜60、特に30〜55の範囲になるようにするのが好ましい。

発明の効果

0018

本発明によれば、所望の硬度の固形化粧料を効率良く、しかも一定の品質で安定して製造することができる。特に、ファンデーション、アイシャドー、アイライナー、ほほ紅等のメイクアップ化粧料などの製造に好適である。

0019

実施例1
表1に示す組成の固形ファンデーション目標硬度40)を製造した。
(検量線の作成)成分(1)〜(8)の粉体と成分(9)の油剤より造粒物を作り、その吸油量を測定した。この造粒物を小分けし、成分(10)〜(13)を固定量とし、成分(9)の追加量を変量とした混合物からなる追加油分を添加し、異なる硬度の固形化粧料を製造した。ここでは、硬度と前述の「吸油率」の計算値との関係を示すグラフを作成し、検量線とした(図1)。

0020

製法)成分(1)〜(8)を混合粉砕後粉砕品2282gを3500g容量のダブルプラネタリーミキサーに入れる。これに成分(9)の油剤のうち、第1油剤分1035.3gを加え、30分混練して造粒物を得た。この造粒物を1gサンプリングし、JIS K5101法に従って吸油量を測定したところ、12.0ml/100gであった。図1の検量線により、硬度40のファンデーションを得るために、吸油率0.425を得、この値から算出した第2油剤量36.3g、及び成分(10)〜(13)を加え、1時間混練した。この混練物を押し出しニーダーで中皿(厚さ1mm、深さ8mm、縦×横が5.3mm×4.5mmの船底プラスティック製中皿)に充填し、2kgf/cm2 のエアー圧で3回プレス成型して固形ファンデーションを得た。この固形ファンデーションの2週間後の硬度をアスカーゴム硬度計C2型で測定したところ40であった。

0021

比較例1
実施例1において、造粒物の吸油量を測定せず、成分(9)の第2油剤分として49.7g及び成分(10)〜(13)を加えて1時間混練し、同様にして、固形ファンデーションを得た。この固形ファンデーションの2週間後の硬度をアスカーゴム硬度計C2型で測定したところ16であった。すなわち、この方法では所望の硬度40の製品は得られなかった。

0022

0023

実施例2
表2に示す組成の固形ファンデーション(目標硬度40)を製造した。検量線は実施例1と同じものを使用した。
(製法)成分(1)〜(8)を混合粉砕後、粉砕品2443gを3500g容量のダブルプラネタリーミキサーに入れる。これに成分(10)の油剤のうち第1油剤分884.5gを加え、30分混練して造粒物を得た。この造粒物を1gサンプリングし、JIS K5101法に従って吸油量を測定したところ、20.8ml/100gであった。図1の検量線により硬度40のファンデーションを得るために、吸油率0.425を得、この値から算出した第2油剤分161.3g、及び成分(10)〜(13)を加え、1時間混練した。この混練物を押し出しニーダーで中皿(厚さ1mm、深さ8mm、縦×横が5.3mm×4.5mmの船底のプラスチック製中皿)に充填し、2kgf/cm2 のエアー圧で3回プレス成型して固形ファンデーションを得た。この固形ファンデーションの2週間後の硬度をアスカーゴム硬度計C2型で測定したところ40であった。

0024

比較例2
実施例2において、造粒物の吸油量を測定せず、成分(9)の第2油剤分として39.5g及び成分(10)〜(13)を加えて1時間混練し、同様にして、固形ファンデーションを得た。この固形ファンデーションの2週間後の硬度をアスカーゴム硬度計C2型で測定したところ83であった。この方法では、所望の硬度40の製品は得られなかった。

0025

図面の簡単な説明

0026

図1実施例1及び2において、化粧料の硬度と吸油率の関係を示す図である。

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