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技術 接着剤塗布用金属スクリーン

出願人 巴工業株式会社昭立工業株式会社東京プロセスサービス株式会社
発明者 薄昭二水上恵文
出願日 1998年7月8日 (22年5ヶ月経過) 出願番号 1998-192949
公開日 2000年1月28日 (20年11ヶ月経過) 公開番号 2000-030312
状態 未査定
技術分野 光記録担体の製造
主要キーワード 専用枠 耐用使用回数 ディスク要素 チタン鋼 外側マスク 接着剤供給ノズル 板スプリング 繰り返し衝撃
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年1月28日)のものです。
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図面 (7)

課題

DVD基板接着において、機械周辺及びDVD基板自体を汚染することなく、また、気泡接着剤層に抱き込ませず、接着剤を均一に塗布することを可能にする。

解決手段

スクリーン印刷方式で接着剤を塗布するために、薄い金属薄片からDVDの孔よりも大きい円形マスク部(4)と、前記円形部分の外周から放射状または格子状に外方に延びる複数のリブ部(3)とを残し、DVDの外周縁より小さい部分の内側を除去することによって製作されるDVD基板接着の接着剤塗布用金属スクリーン(1)を提供する。

概要

背景

DVDは、近年の開発によるもので、基板接着に関して未だ完璧に確立された技術はなく、種々の問題を抱えながらより良い方法を模索している段階である。DVDは片面記録型と両面記録型が存在するが、記録型にかかわらず、一般に2枚の基板を貼り合わせて使用される。例えばDVD−ROMの場合には約0.6mm厚の透明なポリカーボネートディスクの裏面にスタンパーにより同心状の情報ピット列転写記録し、アルミニウム等の反射膜蒸着し、さらに保護膜を形成し、両面または二層記録型ではさらに同様な構造の積層体接着剤で接着するか、片面記録型では同様な構造のダミー積層体(精度と強度を上げるための手段)を接着剤で接着する。また、読み書き可能なDVD−RAMの場合には、約0.6mm厚の透明なポリカーボネート製ディスクの裏面にレーザー光照射相変化記録を行う光記録層を結合し、さらにアルミニウム等の光反射膜裏打ちした2枚のディスク要素(以下「基板」と言う)を用意し、それらを接着剤により裏面で貼合わせてなるものであり、曲げ強と精度とを上げ、ディスクからの読み出しと書き込みを安定化している。図4は両面記録型DVDの構造を示すものである。DVD−ROMとDVD−RAMとでは構成において大差はなく、記録部位物理成形状と化学的性質が異なるにすぎない。たとえばDVD−RAMはディスク状のポリカーボネート製板11と、相変化光記録層12とを、トラッキング用の同心円の凹凸面15で結合し、さらにアルミニウム等の光反射層13を設けた2枚の基板を、接着剤層14で互いに貼り合わせた構造を有する。しかし、DVD−ROMとDVD−RAMはその紫外線透過性において大いに異なる。DVD−ROMは紫外線を良く通すのに対してDVD−RAMの相変化層は紫外線に対して不透明であるので、DVD−RAMの製造工程における制約となる。

上記の基板を貼り合わせるための接着剤としては、エポキシ樹脂ウレタン樹脂系、紫外線硬化型、第2世代型(ハネムーンタイプ)等、既に数多くが知られており、これらの中から粘度、粘性硬化収縮、柔軟性、耐光性等を考慮して選定することが可能である。現在一般に広く用いられている接着剤は、紫外線硬化型であり、接着性能が良好であるばかりでなく、短時間に硬化が進行するため、生産性が高い利点を有している。接着剤の塗布それ自体は、一般の用途で長期の歴史があり、刷毛塗りへら塗りスプレーロールコーターフローコータースクリーン印刷その他種々の方法が確立されているが、いずれも他の接着物に対して使用する方法をそのままDVD基板の接着には使用できないのが現状である。

近年に開発され、現実に使用されている方法としては、図6示すようにスピンコーター法があり、(a)に示すように、ドーナツ型の基板16、16の中央部付近接着剤供給ノズル17により一定量の接着剤層14を塗布後、2枚の基板16、16を軽く押さえながら(b)のように回転させ、周辺部へ接着剤を広げる方式であり、読み出し専用DVD(DVD−ROM)の接着に用いられている。DVD−ROMの場合、基板は紫外線を良く透過するので、(c)のように紫外線硬化型接着剤を用いて貼合せ後に紫外線照射を行ってもスピンコーター方式で良好な接着が可能である。一方、図5はDVD−RAMの場合の基板の貼合せ工程の一例を示すもので、(a)のように2枚の基板16、16の裏面に接着剤層14、14を施し、(b)のように紫外線で数秒間照射してある程度硬化を進めた後、(c)のように両基板16、16を貼合せ、(d)のようにる定圧力を加えながら養生する。接着剤は圧力に応じて広がり硬化して基板の全面を接着する。

概要

DVD基板の接着において、機械周辺及びDVD基板自体を汚染することなく、また、気泡を接着剤層に抱き込ませず、接着剤を均一に塗布することを可能にする。

スクリーン印刷方式で接着剤を塗布するために、薄い金属薄片からDVDの孔よりも大きい円形マスク部(4)と、前記円形部分の外周から放射状または格子状に外方に延びる複数のリブ部(3)とを残し、DVDの外周縁より小さい部分の内側を除去することによって製作されるDVD基板接着の接着剤塗布用金属スクリーン(1)を提供する。

目的

以上のような問題点に鑑み本発明は創作された。即ち、本発明が解決する課題はDVD自体と周辺の機械部品を接着剤で汚染することなくDVD基板上に接着剤を均一に塗布し、かつ気泡の抱き込みを防止することにより、良好な接着を可能にする接着剤塗布用スクリーン特に金属スクリーンを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

金属箔よりなり、DVDの穴より大きい円形部分と、前記円形部分の外周から外方に延びる複数のリブ部と、前記複数のリブ部の外端に接続する、DVDの外周円より小さい円形内縁部から外方に広がる領域とを有する、DVD基板接着接着剤塗布用金属スクリーン

請求項2

複数のリブ部は放射状に配置されたものである請求項1の金属スクリーン。

請求項3

リブ部の下部の10〜80%を除去した請求項1または2記載の金属スクリーン。

請求項4

四隅を落とした長方形の金属スクリーンの四辺を辺と平行に略直角に折り曲げ専用枠に取り付け得るようにした請求項1、2または3記載の金属スクリーン。

請求項5

素材としてステンレス箔を用いた請求項1、2、3、または4記載の金属スクリーン。

技術分野

0001

本発明は、ディジタルビデオディスク(DVD)基板の貼合わせに関する。

背景技術

0002

DVDは、近年の開発によるもので、基板の接着に関して未だ完璧に確立された技術はなく、種々の問題を抱えながらより良い方法を模索している段階である。DVDは片面記録型と両面記録型が存在するが、記録型にかかわらず、一般に2枚の基板を貼り合わせて使用される。例えばDVD−ROMの場合には約0.6mm厚の透明なポリカーボネートディスクの裏面にスタンパーにより同心状の情報ピット列転写記録し、アルミニウム等の反射膜蒸着し、さらに保護膜を形成し、両面または二層記録型ではさらに同様な構造の積層体接着剤で接着するか、片面記録型では同様な構造のダミー積層体(精度と強度を上げるための手段)を接着剤で接着する。また、読み書き可能なDVD−RAMの場合には、約0.6mm厚の透明なポリカーボネート製ディスクの裏面にレーザー光照射相変化記録を行う光記録層を結合し、さらにアルミニウム等の光反射膜裏打ちした2枚のディスク要素(以下「基板」と言う)を用意し、それらを接着剤により裏面で貼合わせてなるものであり、曲げ強と精度とを上げ、ディスクからの読み出しと書き込みを安定化している。図4は両面記録型DVDの構造を示すものである。DVD−ROMとDVD−RAMとでは構成において大差はなく、記録部位物理成形状と化学的性質が異なるにすぎない。たとえばDVD−RAMはディスク状のポリカーボネート製板11と、相変化光記録層12とを、トラッキング用の同心円の凹凸面15で結合し、さらにアルミニウム等の光反射層13を設けた2枚の基板を、接着剤層14で互いに貼り合わせた構造を有する。しかし、DVD−ROMとDVD−RAMはその紫外線透過性において大いに異なる。DVD−ROMは紫外線を良く通すのに対してDVD−RAMの相変化層は紫外線に対して不透明であるので、DVD−RAMの製造工程における制約となる。

0003

上記の基板を貼り合わせるための接着剤としては、エポキシ樹脂ウレタン樹脂系、紫外線硬化型、第2世代型(ハネムーンタイプ)等、既に数多くが知られており、これらの中から粘度、粘性硬化収縮、柔軟性、耐光性等を考慮して選定することが可能である。現在一般に広く用いられている接着剤は、紫外線硬化型であり、接着性能が良好であるばかりでなく、短時間に硬化が進行するため、生産性が高い利点を有している。接着剤の塗布それ自体は、一般の用途で長期の歴史があり、刷毛塗りへら塗りスプレーロールコーターフローコータースクリーン印刷その他種々の方法が確立されているが、いずれも他の接着物に対して使用する方法をそのままDVD基板の接着には使用できないのが現状である。

0004

近年に開発され、現実に使用されている方法としては、図6示すようにスピンコーター法があり、(a)に示すように、ドーナツ型の基板16、16の中央部付近接着剤供給ノズル17により一定量の接着剤層14を塗布後、2枚の基板16、16を軽く押さえながら(b)のように回転させ、周辺部へ接着剤を広げる方式であり、読み出し専用DVD(DVD−ROM)の接着に用いられている。DVD−ROMの場合、基板は紫外線を良く透過するので、(c)のように紫外線硬化型接着剤を用いて貼合せ後に紫外線照射を行ってもスピンコーター方式で良好な接着が可能である。一方、図5はDVD−RAMの場合の基板の貼合せ工程の一例を示すもので、(a)のように2枚の基板16、16の裏面に接着剤層14、14を施し、(b)のように紫外線で数秒間照射してある程度硬化を進めた後、(c)のように両基板16、16を貼合せ、(d)のようにる定圧力を加えながら養生する。接着剤は圧力に応じて広がり硬化して基板の全面を接着する。

発明が解決しようとする課題

0005

以上の通り、紫外線硬化型の接着剤を用いたスピンコータでは、DVD−RAMの接着は原理的に不可能であり、更に、スピンコーターの場合は、基板周辺部で保持できなかった過剰の接着剤が周辺に飛散し、装置を汚染する問題もある。

0006

もう一つの接着剤塗布技術としてスクリーン印刷方式がある。この方式は、基板全域にわたって平均塗布厚を得るためには、優れた一面を有している。比較的均一なスクリーンの目を通して基板上に移動する接着剤量は、マクロ的には一定になる。しかし、ミクロ的にはスクリーンの目に従って接着剤層に山と谷が生ずることが避けられず、微細気泡が接着剤層に抱き込まれることもある。更に、スクリーンを基板から離す時に、スクリーンと接着剤の張力により、スクリーンの目に起因する山と谷より格段と大きいランダム紋様、いわゆる目が生ずる。斯かる柳目は、他の塗布方法たとえばロールコーターでも生じ、不均一な接着や、気泡の抱き込みの原因となる。

0007

以上のような問題点に鑑み本発明は創作された。即ち、本発明が解決する課題はDVD自体と周辺の機械部品を接着剤で汚染することなくDVD基板上に接着剤を均一に塗布し、かつ気泡の抱き込みを防止することにより、良好な接着を可能にする接着剤塗布用スクリーン特に金属スクリーンを提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、広く用いられているスクリーン印刷におけるスクリーンを改良したものである。被着体たるDVD基板上の接着剤を塗布すべき部位に対応して開口部を設けたスクリーンをスクリーン固定枠に固定し、スクリーンの下部にDVD基板を固定し、スクリーンの上面に置かれた接着剤をスキージで水平方向に移動させスクリーンの開口部を通してDVD基板上に塗布するものである。

0009

しかしながら、DVD基板の接着において通常のスクリーン印刷を応用した場合、前述のとおり、塗布厚の管理が難しく、接着剤層の表面に微妙な凹凸や柳目が発生し、貼合時に気泡を接着剤層の中に包含する欠点を有すると共に、スクリーン自体の物理的強度及び耐久性に関して別の問題が発生する。スクリーンは、固定枠によって四方から張力を受け、その上面はスキージの往復運動の方向に繰り返し摩擦を受ける。スキージの移動方向に張力を受けている繊維は、徐々に引き伸ばされる結果、所定の位置から開口部がずれ、はなはだしい場合はしわを生ずることもある。又、繰り返し摩擦によって、スクリーンは厚み方向にも徐々に変化し、塗布厚が徐々に変化する問題もある。このように、合成樹脂繊維を使用したスクリーンは、耐久性に乏しいばかりでなく、応力緩和が徐々に進行するために、接着剤の塗布厚及び塗布位置が変化し、これを用いて製造されたDVD接着物の性能のばらつきの一因となる。

0010

発明者は、各種の材質で各種の形状のスクリーンを試作実験を行った結果、金属箔が要求される物理的性能を持ち、かつ実際に本発明に用いることができることを見出した。すなわち、本発明はDVDの穴より大きい円形部分と、前記円形部分の外周から外方に向けて格子状または網目状(特に放射状)に配置した複数のリブ部と、前記複数のリブ部の外端に接続する、DVDの外周円より小さい円形内縁部から外方に広がる領域とよりなる金属箔から構成された、DVD基板接着の接着剤塗布用金属スクリーンにより上記の課題を解決する。本発明はまた、リブ部の下部の10〜80%を除去することにより接着剤とDVD基板との濡れを促進し、同時に平均塗布厚分布を均一化にすることができる。また、スクリーンの印刷機支持枠への取付を容易にするために、四隅を落とした長方形の金属スクリーンの四辺を辺と平行に略直角に折り曲げ、専用枠に取り付け得るようにする。

発明を実施するための最良の形態

0011

スクリーンを構成する金属箔は、一般に高いヤング率破断強度耐摩耗性耐薬品性及び加工性を兼ね備えているならば、本発明のスクリーンに使用できる。例えば、ステンレス鋼炭素鋼タングステン鋼チタン鋼アルミニウム合金銅合金等がいずれも好適である。特にステンレス鋼は物理的強度、耐薬品性等に優れ、これらの金属の中では最も優れている。ステンレス鋼の中では、SUS304、SUS316等がいずれも良好であった。

0012

接着剤の均一な塗布及び平均塗布厚は、接着性能に大きな影響を及ぼす因子である。織布のスクリーンの場合は、布それ自体の厚さ、布を構成する糸の太さ、糸のピッチ等の要素が複雑に影響するため、接着剤の塗布厚を理論的に求めることはできず、更に布に弾力性があるために、スキージの材質、圧力、スクリーンに対する接触角度及び移動速度等の影響も受けるため、塗布厚の管理は、その多くを経験に頼っている。

0013

本発明によるスクリーンの場合でも、スキージの材質、圧力、スクリーンに対する接触角度及び移動速度等の影響により若干の塗布厚が増減するが、第一義的な要素として使用する金属箔の厚みが塗布厚を決定し、使用中のへたりがないため塗布厚を長期間にわたり一定に保つことができる。

0014

本発明において、スクリーンのパターンも重要な意味を持つ。DVD基板の接着で、本来接着剤の塗布を必要とする部位は、外周円と内側の穴の間のドーナツ形の部分である。中央部に穴より大きい円形のマスク部が当然必要になり、この部位をスクリーン外縁部に連結するための細いリブのパターンが種々考えられる。発明者は、このリブのパターンに関しても格子状リブ竹矢来型リブ、枝別れした樹状リブ等、数多くの試作と塗布実験を行った結果、円形のマスク部から外方に延びる複数本の適当な格子状リブを設けることが適当であることを見いだした。ここに格子状とは中央部の円形マスク部から外側マスク部の内周縁部へ向けて複数のリブにより網目が形成されることを意味し、中でも放射状のリブを配置することが最適であることを見出した。

0015

格子状リブの要件としては、まず第1に、スクリーン固定枠に取付けた時、均一な張力分布が得られるため、表面が波打たず、平滑に固定することができること、第2に、リブの合計面積を接着剤を塗布すべき面積の5〜15%程度にすることができ、平均塗布厚に与える影響を最小限に留めることができること、DVD基板に接着剤を塗布し、スクリーンを除去した直後はリブがマスクしていた部位に接着剤は塗布されていないが、接着剤の粘度及びチキソトロピック性が低い場合には、その部位に隣接する接着剤が流れ込むことにより短時間に平滑な塗布面が得られることである。特に放射状のリブを使用するとこれらの要件を容易に満足させることができる。放射状のリブを使用すると、上記の他、接着剤の流動性が低く、平滑な表面が得られない場合においても、なだらかな溝状の谷が形成される。特に放射状のリブで、この谷は中心部と外周部につながっているために、反対面のDVD基板を貼合した時に、空気の逃げるための通路として機能し、気泡の抱き込みを防止することができる。

0016

本発明において素材となる金属箔の厚みは重要な意味を持つ。原理的には金属スクリーン上に乗せられた過剰の接着剤はスキージにより除去され、金属スクリーンの開口部に充填された量がそのままDVD基板上に残るので、金属スクリーンの厚みがそのまま接着剤の局部的計算塗布厚となる。実際には、接着剤の粘弾性、スキージの材質及び移動速度、スキージの接触面の微細な湾曲及び凹凸並びに金属スクリーンの微妙な厚み斑等が誤差要因となり、前記の計算塗布厚を増減させるが、これらの誤差要因は微少であり、実用上では問題とならない。

0017

リブ部の形状は、接着剤の塗布を必要とする面積に対するリブ部の総面積の割合がそのまま平均塗布厚を減少させることになるので、上記の塗布厚変動要素の数倍の変動要因となる。例えば、直径12センチのDVD基板の接着において0.5mm幅のリブ8本で構成した場合、平均塗布厚は約1.8%減少する。この場合、半径方向の比較では、中心の穴の周辺部では約6.0%、外周部では約0.1%平均塗布厚が減少することになる。このように局部的に塗布厚が分布することは当然好ましいことではないが、接着剤の流動性が高い場合には、DVD基板を貼合後、加圧することにより、速やかに全体が均一な厚みになるので接着不良の原因となることはない。リブ部の面積を案したうえで、20〜100μ厚の範囲から金属箔を選択することにより、十分に実用性がある。

0018

しかしながら、接着剤の流動性が低い場合には、接着剤塗布直後の分布はできる限り均一であることが望ましい。例えば、リブの幅を内側で狭く、外側で広くすることにより平均塗布厚の分布を小さくすることができる。本発明の金属スクリーンは、レーザカッティング化学的エッチング等により容易に製作することができる。

0019

本発明における第2の態様は、リブの下側の10〜80%を取り除き、接着剤とDVD基板との濡れを促進し、同時に平均塗布厚分布を均一化し、更に塗布直後に生ずる接着剤面の谷部を浅くすることにある。リブの下側を選択的に除去するには、化学的エッチングが適している。

0020

リブの配置については、特に制限するものではなく、等間隔の放射状、スキージの進行方向に密にした不等間隔の放射状、その他の態様が可能である。但し、スキージの繰り返し衝撃緩和するために、スキージの進行方向と直角方向のリブを避けることが望ましく、又、スキージの進行方向と平行にリブを配置することは、スクリーンの耐久性を高める意味では有効であるが、本発明の第2の態様においては、リブの下側に接着剤を塗布するためには、5〜25度程度の傾斜を持たせることが好ましい。リブの本数については、本発明の効果に直接影響を与えるものではなく、4本以上20本以下であれば実用性がある。設計及び製作上の利便性を考慮するならば、リブの本数は偶数本が好ましく、4の倍数本はより好ましい。

0021

本発明における第3の態様は、スクリーン取付枠に金属スクリーンを容易に取付けられ、かつ取付けた状態の平面性、張力の均一性を確保するために、四隅を落とした長方形の金属スクリーンの四辺を辺と平行に略直角に折り曲げたものである。従来の織布のスクリーンは、張力を均一に取付け枠に固定することは極めて困難であるのに対し、略直角に折り曲げた金属スクリーンは、四方の直線の折り曲げ部によって平面が規定され、なおかつ直線状折り曲げ部の剛性が高まることにより、スクリーン面全域に渡って張力を均一にすることができる。所望により、支持板又は板スプリングを折り曲げ部の支えに使用することにより更に平面性と張力の均一性を高めることができる。

0022

本発明による金属スクリーンは、その厚みが接着剤の基本的塗布厚を規定し、放射状に配置したリブは、平均塗布厚の変動を最小限に押さえて中央のマスク部を支持する作用がある。更にリブ部によって発生した接着剤の谷部は、DVD基板を圧着させた時に気泡の通路となり、接着剤層に気泡が残留することを防止する。リブの下側の一部分を除去することによって、塗布厚の変動を最小限に留め、なおかつ、接着剤表面にできる谷部を浅くする作用がある。又金属スクリーンの四辺を折り曲げることにより、固定枠に容易に取付けることができ、かつスクリーン面の張力を均一化するとともに平面化することができる。

0023

実施例1
図1は本発明の第1の実施例を示す。スクリーン1は長方形の一枚のステンレス箔を化学的エッチング、レーザーカッティング放電加工、その他の適切な方法を使用して、全体的にドーナツ状開口部2を設けたものであり、DVD基板の穴を覆うに充分な大きさの円形部分4と、前記円形部分の外周から放射状に配置した複数(この例では8本、好ましくは12本程度)のリブ3と、前記複数のリブ3の外端に接続している円形内縁部7を有する周囲領域8とからなるように加工されている。周囲領域8の円形内縁部7の直径はDVD基板の外周よりも小さい。円形部分4の直径及び円形内縁部7の直径は、基板に適した塗布面積と塗布厚により規定される。リブ3の方向はスキージの移動方向(図1でスクリーンの長辺方向)に対して直角なものができるだけ存在しないようにして応力の発生を避けスクリーンの寿命を上げる。図の例では短辺方向に最も近いリブ3スキージの移動方向から約22.5度に配置されている。この例では放射状のリブ3の部分には接着剤が塗布されないが、塗布後にスクリーンを塗布面から取りはずすと、先に説明したように接着剤がリブのあった部分に流れてある程度均一化するが充分には均一化しない。ところが、この部分は空気の逃げの溝となり却って好適な接着を達成することは先に述べた通りである。このリブ3の占める面積はドーナツ状開口部2の面積にして6%以下にすれば好適な結果が得られる。

0024

実施例2
図2は本発明のより好ましい実施例を示すもので、実施例1の金属スクリーンにおいて、リブ3の本数を12本とし、リブ3の下面側を厚さdだけ切除したものである。厚さdはスクリーン10の厚さの10〜80%程度にする。これにより接着剤とDVD基板との濡れを促進し、同時に平均塗布厚分布を均一化することができる。この場合には、接着剤の回り込みを可能にするようにスキージの方向に対して5〜25度程度傾斜させる(この例では最低約15度である。なお、スキージの方向に直角な方向にも対しても同様であると良く、この例では最低約15度である)。実際の寸法例を挙げると、箔の厚さ約0.04mm、大きさ約160mm×260mmであり、円形部分4の直径約23mm、円形内縁部7の直径約118mmであり、リブの幅約0.2mm、厚さ約0.02mmであり、リブ3とスクリーン10の長辺方向のなす最低の角度は15度であり、また短辺方向からも同様に15度程度に傾斜させており、それによりスキージから作用する力を緩和している。

0025

実施例3
図3は本発明のさらに第3の実施例を示す。スクリーン取付枠に金属スクリーン1を容易に取付けられ、かつ取付けた状態の平面性、張力の均一性を確保するために、四隅9を落とした長方形の金属スクリーンの四辺を辺と平行に略直角に折り曲げた折り曲げ部5を設けたものである。さらに折り曲げ部5には一定間隔取り付け孔6を形成する。これらの取り付け孔はスクリーン取付枠に取りつけるために使用される。この例では放射状リブ3は外方ほど太くなっておりその分強度が高くなっており、接着剤の厚さの均一性は若干落ちるが、接着剤に含まれる気泡の追い出しがより完全になる。

0026

上記の各実施例の金属スクリーンを使用すると基板の裏面にほぼ円環状のUV硬化型接着剤塗布領域が形成される。本発明の金属スクリーンを使用して、たとえばディスク状基板の半径から中心開口の半径を差し引いた残りの領域の中間50〜80%程度の部分(塗布面積は粘度と厚さにも依存する)に円環状となるように接着剤を施し、図5に示した工程に従ってUV照射と2枚の基板の貼り合わせ、加圧・養生を行えば、接着剤は基板の裏面全面に一様に広がり且つ硬化する。その際にリブの下側になる部分は他の領域よりも接着剤の厚さが薄くなるめ、基板を合わせて加圧・養生している間に気泡に対する放射状の逃げが提供され、気泡に起因する接着層の凹凸の形成が防止でき、2つの基板の一様で強力な接着を達成できる利点がある。

0027

実施例2の例示した上記の寸法を有するステンレス鋼製スクリーンを使用し、中心開口直径15mmで外径が120mmのポリカーボネート製板に相変化光記録層及びアルミニウム反射層を結合してなる基板に接着剤を塗布し、図5に示した工程により多数の基板を接着した。比較のため従来のシルクスクリーン印刷板を使用して同様に接着した。その結果、比較例のシルクスクリーン耐用使用回数は約20,000回程度であったが、本発明に金属スクリーンの耐用使用回数は約100,000回の使用後もなお使用可能の状態であった。

発明の効果

0028

以上述べたとおり、本発明の金属スクリーンを使用すればDVD基板の表面に接着剤を均一に塗布することができ、更に接着剤層に気泡が抱き込まれることを防止できるので、DVD基板の接着性能を飛躍的に高めることができる。又、従来のスクリーンと比較すると、金属スクリーンは耐久性が高いので長期の使用に耐え、かつ長期に使用した場合でも安定した性能を発揮し、DVDの性能の均一化に寄与することができる。

図面の簡単な説明

0029

図1本発明の第1実施例による金属スクリーンを示し、(A)は平面図、(B)はA−A’断面図である。
図2本発明の第2実施例による金属スクリーンを示し、(A)は平面図、(B)はB−B’断面図である。
図3本発明の第2実施例による金属スクリーンを示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
図4DVDディスクの構成を示す断面図である。
図5DVD基板の接着方法を示す工程図である。
図6従来のスピンコーター法を示す工程図である。

--

0030

1金属スクリーン
2ドーナツ状開口部
3放射状リブ
4円形部分
5 折り曲げ部
7円形内縁部
8 周囲領域
11ディスク状のポリカーボネート板
12相変化光記録層
13光反射層
14接着剤層
15凹凸面
16 DVD基板

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