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技術 カール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法およびその装置

出願人 フジ化成工業株式会社
発明者 笠原兼典長井俊才高西浩平丸井浩
出願日 1998年7月13日 (22年4ヶ月経過) 出願番号 1998-197048
公開日 2000年1月25日 (20年10ヶ月経過) 公開番号 2000-025059
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の注型成形、圧縮成形
主要キーワード エプロン状 度転回 オイルヒーター 転回装置 受取装置 カール化 製品パネル 支持架構
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

カール状磁気テープ片を用いたパネルの製造にあたり、袋体型枠として利用するとともに、幾つかの特定の工程を組み合わせてなる製造ラインとすることで、製造ラインの合理化およびコストの低減が可能な製造方法を提供する。また、パネル製造原料袋詰を効率良く行うことができる袋詰装置を提供する。

解決手段

カール状の磁気テープ片と合成樹脂バインダー混合機4で混合し、パネル製造原料10としての混合物ガイドシュート8を介して成形型枠としての袋体9に充填封入する。ベルトコンベア12で搬送しながら、パネル製造原料を充填した袋体11の偏りをならし、油圧成形プレス15に送り込み、ホットプレスにより所定の板厚のパネル26に成形する。成形されたパネル26を冷却装置18で冷却し、切断機21,24で所定の寸法に切りそろえ、積取機25によって製品パネル26を積み上げる。

概要

背景

本願出願人に係る特許第2578697号公報および対応する米国特許第5660775号には、磁気テープカール化処理方法およびカール化した磁気テープ片を利用した建材ボードとしてのパネルの製造方法が記載されている。

このような磁気テープのカール化処理方法は、毎年、膨大な量が廃棄されているビデオテープカセットテープなどの磁気テープを再資源化するために開発されたものであり、上記公報には、1〜50mmに切断または粉砕された磁気テープ片を100〜200℃、好ましくは140〜170℃に加熱することでカール状収縮させる方法が記載されている。

また、同公報には、上記のようにしてカール状に収縮させた磁気テープ片を再資源化原料として利用するにあたり、これにバインダーとして、フェノール樹脂ユリア樹脂ポリエステル樹脂、その他の熱硬化性樹脂などを加え、常温または加熱下において加圧成形するなどして、軽量で断熱性を有するパネルを成形する方法が記載されている。

概要

カール状の磁気テープ片を用いたパネルの製造にあたり、袋体型枠として利用するとともに、幾つかの特定の工程を組み合わせてなる製造ラインとすることで、製造ラインの合理化およびコストの低減が可能な製造方法を提供する。また、パネル製造原料袋詰を効率良く行うことができる袋詰装置を提供する。

カール状の磁気テープ片と合成樹脂バインダー混合機4で混合し、パネル製造原料10としての混合物ガイドシュート8を介して成形型枠としての袋体9に充填封入する。ベルトコンベア12で搬送しながら、パネル製造原料を充填した袋体11の偏りをならし、油圧成形プレス15に送り込み、ホットプレスにより所定の板厚のパネル26に成形する。成形されたパネル26を冷却装置18で冷却し、切断機21,24で所定の寸法に切りそろえ、積取機25によって製品パネル26を積み上げる。

目的

本願発明は、上述のような背景の下に、効率的な工場生産が可能な製造ラインへの適用技術として開発されたものであり、カール状の磁気テープ片を用いたパネルの製造にあたり、不織布または織布からなる袋体を型枠として利用するとともに、幾つかの特定の工程を組み合わせてなる製造ラインとすることで、製造ラインの合理化およびコストの低減が可能な製造方法を提供すること、およびその際のパネル製造原料の袋詰を効率良く行うことができる袋詰装置を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

加熱処理してカール状収縮させた磁気テープ片と、合成樹脂バインダーを混合してなる混合物を、常温または加熱下で加圧成形するパネルの製造方法において、不織布または織布からなり、縦横の寸法を成形すべきパネルの縦横の寸法以上としたパネル成形用型枠としての袋体内に前記混合物を充填封入する工程と、前記袋体内に混合物を充填封入してマット状としたものを水平に設置し、振動または衝撃力を加えて袋体内の混合物の偏りをならす工程と、前記混合物の偏りをならした後、前記袋体押圧力を加えつつ前記合成樹脂バインダーを硬化させて袋体ごとパネルを加圧成形する工程と、加圧成形された前記パネルの端部を切断し、所定寸法のパネルに切りそろえる工程とを含むことを特徴とするカール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法。

請求項2

前記袋体が耐熱性合成繊維または無機繊維、あるいはそれらの組み合わせによるものからなる請求項1記載のカール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法。

請求項3

前記袋体への前記混合物の充填を、回動機構により、横置きの状態と縦置きの状態との間で水平軸の回りに回動可能とした支持テーブルと、前記支持テーブルと間隔をおいて対向し、縦置きの状態で前記支持テーブルとの間に袋体装着溝を形成する外枠と、前記袋体装着溝に前記袋体を装着した状態で、該袋体内に前記混合物を充填するための原料投入手段とを備えた袋詰装置によって行い、縦置きの状態で袋体内への前記混合物を充填封入が完了した後、前記支持テーブルを横置きの状態まで回動させて次工程へ送り出す請求項1または2記載のカール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法。

請求項4

前記支持テーブルの表面の一部または全体がベルトコンベアベルトによって構成されており、前記支持テーブルを横置きの状態まで回動させた後、続いて混合物を充填封入した袋体を前記ベルトコンベアにより次工程へ送り出す請求項3記載のカール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法。

請求項5

回動機構により、横置きの状態と縦置きの状態との間で水平軸の回りに回動可能とした支持テーブルと、前記支持テーブルと間隔をおいて対向し、縦置きの状態で前記支持テーブルとの間に袋体装着溝を形成する外枠と、前記袋体装着溝にパネル成形用型枠としての袋体を装着した状態で、該袋体内にパネル製造原料を充填するための原料投入手段とを備えてなることを特徴とするパネル製造原料の袋詰装置。

請求項6

前記原料投入手段は、装置上方原料供給位置より前記袋体装着溝に装着した袋体の開口部に向けて傾斜面を形成するガイドシュートを備えたものであり、前記ガイドシュートが傾斜方向に伸縮可能な多段式のガイドシュートである請求項5記載のパネル製造原料の袋詰装置。

請求項7

前記支持テーブルの表面の一部または全体が、前記袋体にパネル製造原料を充填封入した後に横置きの状態で袋体を、支持テーブル面内方向へ送り出すためのベルトコンベアのベルトによって構成されている請求項5または6記載のパネル製造原料の袋詰装置。

技術分野

0001

本願発明は、磁気テープ、主としてビデオテープカセットテープなどの製造過程あるいは市販品の廃棄処分過程で生ずる磁気テープを、細かいカール状収縮片の形で再資源化するための磁気テープ片を用いたパネルの製造方法およびその際に使用する装置に関するものである。

背景技術

0002

本願出願人に係る特許第2578697号公報および対応する米国特許第5660775号には、磁気テープのカール化処理方法およびカール化した磁気テープ片を利用した建材ボードとしてのパネルの製造方法が記載されている。

0003

このような磁気テープのカール化処理方法は、毎年、膨大な量が廃棄されているビデオテープやカセットテープなどの磁気テープを再資源化するために開発されたものであり、上記公報には、1〜50mmに切断または粉砕された磁気テープ片を100〜200℃、好ましくは140〜170℃に加熱することでカール状に収縮させる方法が記載されている。

0004

また、同公報には、上記のようにしてカール状に収縮させた磁気テープ片を再資源化原料として利用するにあたり、これにバインダーとして、フェノール樹脂ユリア樹脂ポリエステル樹脂、その他の熱硬化性樹脂などを加え、常温または加熱下において加圧成形するなどして、軽量で断熱性を有するパネルを成形する方法が記載されている。

発明が解決しようとする課題

0005

上述のようなカール状の磁気テープ片とバインダーを混合したものを加圧成形する場合、型枠を用いる方法と、プレスコンベアプレス成形機による2段階の成形により型枠を用いずに成形する方法等があるが、一般的には型枠を用いることが多い。

0006

しかし、工場生産ラインへの適用を考えた場合、一定の形態を有する木製や金属製あるいは合成樹脂製の型枠は、脱型した後、型枠を転用するための戻しラインが必要となり、必ずしも効率的ではない。

0007

また、製造するパネルの板厚に応じて必要とする原料の容量が異なることや、カール状の磁気テープ片を集めたものは内外に空隙を有し、加圧成形前の体積が大きいことなどから、従来の一般的な型枠では型枠の組立て、脱型、転用などの作業に要する手間が多く、コスト面でも型枠にかかる費用がかなりの割合を占めることになる。

0008

これに対し、特開平10−41683号公報には、電磁波シールド部材としての性質を有するパネルを製作するにあたり、導電性粉末、カール状の磁気テープ片およびバインダーからなる原料をポリエステル製の不織布の袋体に詰め、袋体ごとホットプレスにより加圧成形する方法が記載されている。

0009

しかし、成形用型枠として袋体を、本願発明のようなパネル製造方法における工場生産のための生産ラインへ適用するための技術は、未開発の状態であった。

0010

本願発明は、上述のような背景の下に、効率的な工場生産が可能な製造ラインへの適用技術として開発されたものであり、カール状の磁気テープ片を用いたパネルの製造にあたり、不織布または織布からなる袋体を型枠として利用するとともに、幾つかの特定の工程を組み合わせてなる製造ラインとすることで、製造ラインの合理化およびコストの低減が可能な製造方法を提供すること、およびその際のパネル製造原料袋詰を効率良く行うことができる袋詰装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0011

本願の請求項1に係る発明は、加熱処理してカール状に収縮させた磁気テープ片と、合成樹脂バインダーを混合してなる混合物を、常温または加熱下で加圧成形するパネルの製造方法において、不織布または織布からなり、縦横の寸法を成形すべきパネルの縦横の寸法以上としたパネル成形用型枠としての袋体内に前記混合物を充填封入する工程と、前記袋体内に混合物を充填封入してマット状としたものを水平に設置し、振動または衝撃力を加えて袋体内の混合物の偏りをならす工程と、前記混合物の偏りをならした後、前記袋体に押圧力を加えつつ前記合成樹脂バインダーを硬化させて袋体ごとパネルを加圧成形する工程と、加圧成形された前記パネルの端部を切断し、所定寸法のパネルに切りそろえる工程とを含むことを特徴とするものである。

0012

加熱処理してカール状に収縮させた磁気テープ片(以下、単にカール状の磁気テープ片という)は、例えば上述した特許第2578697号公報に記載された方法で得ることができるが、同様の形態、性質を有するものであれば、その形成方法等は特に限定されない。

0013

合成樹脂バインダーとしては、例えばフェノール樹脂、ユリア樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂エポキシ樹脂メラミン樹脂等を用いることができ、所望のパネルが成形可能なものであれば特に限定されない。

0014

カール状の磁気テープ片に対する合成樹脂バインダーの配合割合としては、パネルの用途、必要強度等にもよるが、一般的には磁気テープ片100重量部に対し、合成樹脂バインダー10〜50重量部程度が好ましい。

0015

袋体は、バインダーと混合したカール状の磁気テープ片を充填封入可能なものであれば、材質天然繊維であるか、合成繊維であるか、あるいはガラス繊維炭素繊維であるか、また不織布であるか織布であるか等、特に限定されないが、加熱下で加圧成形する場合は、耐熱性の合成繊維または無機繊維、あるいはそれらの組み合わせによるものなどを用いる必要がある。

0016

また、加圧成形後は表面の袋体を必ずしも取り除く必要はなく、パネル表面に一体的に残しておいてもよい。むしろ、加圧成形時に一体化されるような材質のものを使用したり、あるいは目の粗いものを使用するなどして、表面に残しておくことで、製品パネル構造物躯体その他に接着剤などで貼り付ける場合において、接着性を高めることができる。あるいは、袋体を構成する繊維材料により、パネルの欠け等を防止することができる。

0017

袋体内へのカール状の磁気テープ片と合成樹脂バインダーの混合物の充填方法は限定されないが、効率的な充填方法としては、縦横の寸法を成形されるパネルの縦横の寸法(例えば、910mm×1820mm)以上とした袋体(例えば、1000mm×2000mm)の辺部一側を開口させた状態とし、その開口部が上になるように袋体を縦置きの状態で支持し、混合機等から計量されて送られてくる混合物としてのパネル製造原料をシュートあるいはフレキシブルホース等を利用して開口部から充填するとよい。

0018

その際、袋体内にパネル製造原料を均一に充填するためには、必要に応じ、突き棒などを使用する。また、縦置きの充填では、一般的に袋体の下部に原料が密に充填され、上部が緩く充填される傾向があるため、縦置きの状態の袋体が下方ですぼみ、上方で広がるようなテーパーを有する袋体を用いるとよい。

0019

なお、例えば、5〜35mm程度の範囲で異なる板厚のパネルを製造する場合においても、原則的には同じ寸法の袋体を使用し、パネル製造原料の計量における量を板厚に応じた量に設定することで対処することができる。その場合、袋体へ充填される原料が下部に集中しないよう、外側からパネル等で袋体を押さえ、原料の充填による袋体の膨らみを厚さ方向に拘束することが望ましい。

0020

原料を充填した後、袋体の開口部を縫製機などを用いて縫い合わせることにより、原料の混合物を充填したマット状のものが得られる。この場合、上述したように、通常、上部の充填が緩くなっているため、このマット状としたものを水平に寝かせ、振動または衝撃力を加えて混合物の偏りをならす。

0021

このならしの作業は、振動装置あるいは打撃装置等を利用することも考えられるが、作業員が腕でたたくなどして人力によっても容易に行うことができる。

0022

混合物の偏りをならした後、常温または加熱下で加圧成形が行われるが、この加圧成形は、従来のホットプレス機、あるいは単なるプレス機によって行うことができる。

0023

通常は、このようなホットプレスによる成形が一般的であり、ホットプレスにおける加熱温度は100〜200℃、加圧力は10〜100N/cm2 程度で行われる場合が多い。ただし、加圧力については、成形されるパネルの板厚との関係もあり、プレス機の加圧力を調整するより、むしろプレス機に板厚に対応するスペーサーをかませ、袋体内への原料の充填量で調整する方が容易である。

0024

また、ホットプレスによる場合は、通常、ホットプレスから取り出したパネルを、例えば循環水による水冷機構等を有する冷却装置で冷し、次の切断工程へ送り出す。

0025

加圧成形されたパネルは、厚さのみ規定され、袋体が変形することで外周部は不定形なパネルとなる。このパネルの端部を切断し、所定寸法に切りそろえることで、製品パネルが得られる。

0026

なお、加圧成形後の切断や積取りには、ベニヤ板等の合板を製造する一般的な製材設備と同様の設備、すなわち搬送用ベルトコンベアや、切断機転回装置、切断した端材搬送処理するための装置、製品の積取機などを備えた合板製造ラインと同様の設備を備えたラインを利用することができる。

0027

請求項2は、上記ホットプレスによる成形に用いるのに好適な袋体を特定したものであり、請求項1に係るカール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法において、前記袋体が耐熱製の合成繊維または無機繊維、あるいはそれらの組み合わせによるものからなる場合である。

0028

耐熱製の合成繊維としては、例えばナイロン繊維ポリエステル繊維などが挙げられる。無機繊維としてはガラス繊維、炭素繊維などが挙げられる。また、ガラス繊維、炭素繊維などの引張強度の高い繊維による袋体を用いた場合、製品パネルの表面にこれらの繊維を一体的に残しておき、その表面に例えば不飽和ポリエステル樹脂あるいはエポキシ樹脂等を塗布すれば、パネル表面に容易にFRPの保護層を形成することができる。

0029

請求項3は、請求項1または2に係るカール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法において、前記袋体への前記混合物の充填を、回動機構により、横置きの状態と縦置きの状態との間で水平軸の回りに回動可能とした支持テーブルと、前記支持テーブルと間隔をおいて対向し、縦置きの状態で前記支持テーブルとの間に袋体装着溝を形成する外枠と、前記袋体装着溝に前記袋体を装着した状態で、該袋体内に前記混合物を充填するための原料投入手段とを備えた袋詰装置によって行い、縦置きの状態で袋体内への前記混合物を充填封入が完了した後、前記支持テーブルを横置きの状態まで回動させて次工程へ送り出すようにした場合である。

0030

すなわち、パネル製造原料の充填時は、支持テーブルおよび外枠を縦置きの状態で支持し、パネル製造原料の封入後、支持テーブルおよび外枠を袋体ごと回動させて水平の横置き状態とし、袋体を次工程に送り出す。

0031

袋体は辺部一側を開口させておき、支持テーブルと外枠との間に形成される袋体装着溝に開口部を上側にして装着する。

0032

原料投入手段は、袋体の開口部に向けてパネル製造原料を充填するものであり、幅広のシュートあるいはフレキシブルなホース状のもの等が考えられ、形状、構造等、特に限定されない。

0033

原料投入手段に対するパネル製造原料の補給は、ホッパー計量器を介して行うこともできるが、製造ライン全体の効率を考えた場合には、カール状の磁気テープ片と合成樹脂バインダーを混合する混合機に直接接続する形式が望ましい。

0034

請求項4は請求項3に係るカール状に収縮させた磁気テープ片を用いたパネルの製造方法において、前記支持テーブルの表面の一部または全体がベルトコンベアのベルトによって構成されており、前記支持テーブルを横置きの状態まで回動させた後、続いて混合物を充填封入した袋体を前記ベルトコンベアにより次工程へ送り出すようにした場合である。

0035

パネル製造原料を充填封入した袋体を装置から送り出すにあたり、支持テーブルの表面がベルトコンベアとなっていることで、単に袋体の側面方向から押し出す場合に比べ、無理な力を加えることなく、充填封入状態を乱すことなく、スムーズに送出しを行うことができる。また、送出し位置に他のベルトコンベアその他の搬送装置を配置しておくことで、製造ラインにおける連続性を確保することができる。

0036

請求項5は、上記磁気テープ片を用いたパネルの製造方法に適したパネル製造原料の袋詰装置を与えるものであり、回動機構により、横置きの状態と縦置きの状態との間で水平軸の回りに回動可能とした支持テーブルと、前記支持テーブルと間隔をおいて対向し、縦置きの状態で前記支持テーブルとの間に袋体装着溝を形成する外枠と、前記袋体装着溝に袋体を装着した状態で、該袋体内に、加熱処理してカール状に収縮させた磁気テープ片と合成樹脂バインダーとの混合物からなるパネル製造原料を充填するための原料投入手段とを備えてなることを特徴とする。

0037

請求項3との関係で述べたように、本願発明の袋詰装置は、パネル製造原料の充填時は、支持テーブルおよび外枠を縦置きの状態で支持し、パネル製造原料の封入後、支持テーブルおよび外枠を袋体ごと回動させて水平の横置き状態とし、袋体を次工程に送り出すようにしたものである。

0038

原料投入手段の形状、構造等は特に限定されないが、充填効率等を考慮した場合、幅広のガイドシュートに袋体の開口部の形状に合わせた横長の口を形成し、原料が外側にこぼれないようにしたものなどが好ましい。

0039

原料投入手段に対するパネル製造原料の補給は、ホッパーや計量器を介して行うこともできるが、製造ライン全体の効率を考えた場合には、カール状の磁気テープ片と合成樹脂バインダーを混合する混合機に直接接続する形式が望ましい。

0040

請求項6は、請求項5に係るパネル製造原料の袋詰装置において、前記原料投入手段が、装置上方原料供給位置より前記袋体装着溝に装着した袋体の開口部に向けて傾斜面を形成するガイドシュートを備えたものであり、前記ガイドシュートが傾斜方向に伸縮可能な多段式のガイドシュートである場合を限定したものである。

0041

ガイドシュートに送られたパネル製造原料は、ガイドシュートの傾斜面に沿って流れ落ち、袋体上部の開口部より袋体内に充填される。また、請求項5に関連して述べたように、幅広のガイドシュートに袋体の開口部の形状に合わせた横長の口を形成し、原料が外側にこぼれないようにしたものなどが好ましい。

0042

さらに、本請求項においては、ガイドシュートと支持テーブルの回動機構との干渉を考慮し、ガイドシュートをその傾斜方向に伸縮可能な多段式のガイドシュートとしている。

0043

請求項7は、請求項5または6に係るパネル製造原料の袋詰装置において、前記支持テーブルの表面の一部または全体が、前記袋体にパネル製造原料を充填封入した後に横置きの状態で袋体を支持テーブル面内方向、すなわち横置きの寝かせた状態の袋体を、支持テーブルに対し水平方向(前方あるいは横方向)へ送り出すためのベルトコンベアのベルトによって構成されている場合である。

0044

請求項4との関連でも述べたように、パネル製造原料を充填封入した袋体を装置から送り出すにあたり、支持テーブルの表面がベルトコンベアとなっていることで、単に袋体をその側面方向から押し出す場合に比べ、無理な力を加えることなく、充填封入状態を乱すことなく、スムーズに送出しを行うことができる。また、送出し位置に他のベルトコンベアその他の搬送装置を配置しておくことで、製造ラインにおける連続性を確保することができる。

発明を実施するための最良の形態

0045

図1は、本願発明の磁気テープ片を用いたパネルの製造方法の一実施形態におけるパネル製造ライン全体を概略的に示したものである。以下、製造ラインにおける作業手順に沿って説明する。

0046

(1)原料混合工程
加熱処理によりカール状に収縮させた長さ2cm程度、径が1〜3mm程度の磁気テープ片をホッパー1より、ロータリーフィーダー2を介して混合機4に供給する。一方、フェノール樹脂、ユリア樹脂等の合成樹脂バインダーを、バインダー供給機3から混合機4に供給する。なお、本実施形態においてより具体的には、計量器を通して計量されたカール状磁気テープ片100重量部に対し、計量器を通して計量されたユリア樹脂20重量部を混合機4で混合し、パネル製造原料10としている。

0047

(2)充填封入工程
本実施形態において、パネル製造原料10の充填封入に際しては、後述する図2図5に示す袋詰装置7を使用し、成形用型枠としてのポリエステル繊維の不織布などからなる袋体9にパネル製造原料10を充填封入する。

0048

この袋詰装置7は鉄骨支持架構6の下方に設置され、支持架構6の上部に前述した混合機4を設置し、混合機4より、直接、ガイドシュート8を介して袋体9にパネル製造原料10を充填するようになっている。

0049

なお、図中、符号5は多段式のガイドシュート8や袋詰装置7を構成する支持テーブル78(図2図5参照)を作動させるための油圧ユニットである。

0050

(3) ならし工程
袋詰装置7によって、パネル製造原料10を充填封入してマット状となった袋体11には、ベルトコンベア12で搬送される過程で、振動あるいは衝撃力が加えられ、内部のパネル製造原料の偏りがならされる。このならし作業は、振動装置あるいは衝撃力を加える打撃装置等によって行うこともできるが、パネル製造原料自体、軽量でかつ比較的緩く詰まった状態であることから、作業員が腕でたたく程度で十分である。

0051

(4)加圧成形工程(ホットプレス)
ならし工程を終えたパネル製造原料を充填封入した袋体11は、さらにベルトコンベア13、挿入装置14等を介して油圧成形プレス15に送り込まれ、オイルヒーター16等を熱源とする約150℃での加熱下における、加圧力約50N/cm2 でのホットプレスが行われる。

0052

この時点で、厚さが120〜150mm程度あったマット状の袋体11が袋体ごと加圧成形され、板厚30mmのパネル26となる。

0053

なお、30mmの板厚を確保するためには、油圧成形プレス15に鋼材などからなるスペーサーを介在させて、プレスを行えばよい。この他、パネルの板厚については、用途に応じて5〜35mm程度の範囲で調整可能としており、主としてパネル製造原料の袋体9への充填量とスペーサーの寸法によって管理される。

0054

もちろん、それ以外の板厚のパネルを製造することも可能であり、必要に応じ、その板厚に適した袋体9を用いる場合もある。

0055

(5) 冷却工程
本実施形態では、ホットプレスを行っているため、成形されたパネル26の冷却が必要であり、ローラーコンベア等を備えた製品受取装置17を介して水冷式の冷却装置18にパネル26を送り込み、冷却している。

0056

なお、本実施形態では、次に成形されるパネル製造原料を充填封入した袋体11を油圧成形プレス15に挿入する際に、袋体11を載せた挿入用支持パネルが加圧成形されたパネル26を製品受取装置17に押し出すようになっている。

0057

(6) 切断工程
切断工程については、ベニヤ板などを製造する製材所の設備と同様の設備を利用することができ、ベルトコンベア19,22や、ローラーコンベアとチェーンコンベアの組み合わせからなる転回装置20,23などを介在させて、まず縦切断機21でパネル26の短辺方向両端の不要部分を切断し、続いて横切断機24で長辺方向両端の不要部分を切断し、所定のパネル寸法(例えば、910mm×1820mm)に切りそろえる。

0058

(7) 積取工程
所定の寸法に切りそろえた製品パネル26は積取機25によって積み上げられ、製品としての搬出を待つことになる。

0059

図2図5は、本願発明のパネル製造原料の袋詰装置7の一実施形態を示したものである。

0060

本実施形態における袋詰装置7は、装置下部を支持する支持台74に対し、袋体9を装着する部分である支持テーブル78が横置きの状態と縦置きの状態との間で水平軸(回転軸76)回りに90°回動自在となっている。この回動には、油圧モーター75を用いている。

0061

図2および図3が縦置きの状態を示しており、支持テーブル78は縦置き状態の下端が、支持台7の側面に突出する緩衝機能を有する水平受け材82に当接している。これに対し、図4および図5が横置きの状態を示しており、支持テーブル78は横置き状態の下面端部が、支持台7の上面に突出する緩衝機能を有する鉛直受け材83に当接している。また、図中、符号77は支持テーブル78に対するカウンターウェイトである。

0062

支持テーブル78に対しては、間隔をおいて外枠79が配され、この支持テーブル78と外枠79との間に袋体装着溝81が形成されている。この支持テーブル78と外枠79の間隔は油圧シリンダー80によって調整可能となっており、充填封入されるパネル製造原料10の量、すなわち、製品パネルの板厚に応じて調整される。

0063

図2は、袋体装着溝81にポリエステル繊維の不織布などからなる袋体9を装着した状態を示したもので、袋体9は図2縦方向(深さ方向)が約1000mm、横方向(奥行き方向)が約2000mmで、上端の辺部が開口し、下方に向かって徐々にすぼまった形態を有している。

0064

パネル製造原料10の充填は、支持架構6の梁上部に位置する混合機4から、直接、ガイドシュート8にパネル製造原料10を落とし、袋体9に充填するようになっている。

0065

このガイドシュート8は、混合機4の下部の排出口に接続される上部シュート71と、可動式エプロン状に広がる下部シュート72からなり、下部シュート72を多段油圧シリンダー73で、図3の位置まで下げ、下部シュート72下端の横長長方形の開口部(図示せず)より袋体9にパネル製造原料10を充填する。その際、突き棒などを使用して、パネル製造原料10が均一に充填されるようにする。

0066

計量された所要量のパネル製造原料10を袋体9内に充填した後、多段油圧シリンダー73を縮めて下部シュート72を引き上げ、袋体9の上部の開口部を縫製機等を用いて縫い合わせることで、パネル製造原料10が充填封入されたマット状のものとなる。

0067

続いて、油圧モーター75を作動させることで、パネル製造原料をマット状に詰めた袋体11を支持テーブル78と外枠79で挟み込んだ状態で、支持テーブル78が90°回動し、図4に示すように水平の状態となる。

0068

図5は、図4の状態を背面から見たものである。支持テーブル78の表面はベルトコンベア84のベルトによって構成されており、この状態からベルトコンベア84を作動させることで、パネル製造原料をマット状に詰めた袋体11が次のならし工程に向けて側方に送り出される。

発明の効果

0069

本願発明の磁気テープ片を用いたパネルの製造方法によれば、成形用型枠として不織布または織布からなる袋体を用い、袋体へのパネル製造原料の充填封入工程、ならし工程、加圧成形工程、切断工程等の一連の作業を、連続性を保った状態で行うことができるため、工場での生産ラインに適用することで、再資源化製品としてのパネルを効率良く、かつ安価に製造することができる。

0070

本願発明の磁気テープ片を用いたパネルの製造方法では、成形用型枠として不織布または織布からなる使い捨ての袋体を用いるため、木製、金属製あるいは合成樹脂製の型枠の場合のように、脱型した後、型枠を転用するための戻しラインが不必要である。

0071

袋体は原料の容量に応じて自由に膨らむため、通常の板厚範囲では、1種類の寸法の袋体で対処することができ、上述のように、型枠材料の面でも、設備面や汎用性の面からも大幅なコスト低減が図れる。

0072

袋体を成形品の表面に残しておくことで、接着剤などによる接着性を高めることができる。また、袋体を構成する繊維材料により、パネルの欠け等を防止することができる。

0073

本願発明のパネル製造原料の袋詰装置は、上記製造方法に適用した場合において、回動可能な支持テーブルと外枠との間に形成される袋体装着溝に袋体を装着し、縦置き状態でカール状の磁気テープ片と合成樹脂バインダーからなるパネル製造原料を効率良く、充填封入することができ、また支持テーブルごと転回させ、袋体に詰めたパネル製造原料を直ちに次工程に送り出すことができる。

図面の簡単な説明

0074

図1本願発明の磁気テープ片を用いたパネルの製造方法の一実施形態を示すパネル製造ライン全体の概要図である。
図2本願発明のパネル製造原料の袋詰装置の一実施形態において、装置の支持テーブルを縦置きして、袋体を装着した状態を示す側面図(袋体部分は断面図、図3図5についても同じ)である。
図3図2に続いて袋体内にパネル製造原料を充填している様子を示す側面図である。
図4図3に続いて袋体の上端を縫合した後、支持テーブルを90度転回して水平に横置きした状態を示す側面図である。
図5図4に対応する背面図である。

--

0075

1…ホッパー、2…ロータリーフィーダー、3…バインダー供給機、4…混合機、5…油圧ユニット、6…支持架構、7…袋詰装置、8…ガイドシュート、9…袋体、10…パネル製造原料(カール状の磁気テープ片とバインダーの混合物)、11…パネル製造原料を充填した袋体、12…ベルトコンベア、13…ベルトコンベア、14…挿入装置、15…油圧成形プレス、16…オイルヒーター、17…製品受取装置、18…冷却装置、19…ベルトコンベア、20…転回装置、20a…ローラーコンベア、20b…チェーンコンベア、21…縦切断機、22…ベルトコンベア、23…転回装置、23a…ローラーコンベア、23b…チェーンコンベア、24…横切断機、25…積取機、26…製品パネル、71…上部シュート、72…下部シュート、73…多段油圧シリンダー、74…支持台、75…油圧モーター、76…回転軸、77…カウンターウェイト、78…支持テーブル、79…外枠、80…油圧シリンダー、81…袋体装着溝、82…水平受け材、83…鉛直受け材、84…ベルトコンベア

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