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技術 防振架台

出願人 株式会社ナカツ
発明者 中津延彦
出願日 1998年6月30日 (22年7ヶ月経過) 出願番号 1998-184616
公開日 2000年1月18日 (21年1ヶ月経過) 公開番号 2000-018650
状態 未査定
技術分野 防振装置 その他の空気調和方式 空気流制御部材
主要キーワード 電送線 ドレン排出孔 配管架台 配管支持部材 配管用空間 位置決めボルト ユニット列 各空調室
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

空気調和装置室外ユニット等の機器弾性支持する防振架台に、防振機能ばかりでなく、配管等の挿通部としての機能をも付加させる。

解決手段

ビルの屋上に据え付けられる空気調和装置の室外ユニット(1)を弾性支持する防振架台(3)を、上側フレーム(5)と下側フレーム(6)との間で防振部材(7)を挟み込んで構成する。下側フレーム(6)に、対向配置されたフレーム本体(61,61)を備えさせる。このフレーム本体(61,61)同士の間の空間(A)を、室外ユニット(1)に接続する冷媒配管(2)の挿通部とする。冷媒配管(2)を覆うように、下側フレーム(6)にドレンパンを設ける。

概要

背景

従来より、空気調和装置の一例としてビル空調用のものが知られている。この種の空気調和装置は、例えば特開平8−94128号公報に開示されている。また、この空気調和装置は、室内ユニット各空調室内に配置され、室外ユニット建物の屋上に設置される。

一般に、上記室外ユニットは防振架台に載置される。この防振架台は、図8に示すように、上側フレーム(a)と下側フレーム(b)との間に防振部材(c)が挟み込まれて構成されている。下側フレーム(b)は屋上床面に固定される。上側フレーム(a)には図示しない室外ユニットの底部が締結される。防振部材(c)は、防振ゴムコイルスプリングを備え、下側フレーム(b)上で上側フレーム(a)を弾性支持している。

室外ユニット内に収容された圧縮機やファン等が発する振動は、上側フレーム(a)を介して防振部材(c)に伝達し、該防振部材(c)によって吸収される。この振動の吸収により、該振動が屋上床面に伝達することが抑制できる。これにより、室内への振動伝達や、該室内での騒音発生といったいわゆる「振動障害」の発生が回避される。

概要

空気調和装置の室外ユニット等の機器を弾性支持する防振架台に、防振機能ばかりでなく、配管等の挿通部としての機能をも付加させる。

ビルの屋上に据え付けられる空気調和装置の室外ユニット(1)を弾性支持する防振架台(3)を、上側フレーム(5)と下側フレーム(6)との間で防振部材(7)を挟み込んで構成する。下側フレーム(6)に、対向配置されたフレーム本体(61,61)を備えさせる。このフレーム本体(61,61)同士の間の空間(A)を、室外ユニット(1)に接続する冷媒配管(2)の挿通部とする。冷媒配管(2)を覆うように、下側フレーム(6)にドレンパンを設ける。

目的

本発明は、このようにしてなされたものであり、防振架台に防振機能と配管の挿通部としての機能とを兼ね備えさせる構成を得ることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

基台(6)上で弾性部材(7)により支持部材(5)を弾性支持し、支持部材(5)の上側に設置した機器(1)が発する振動を弾性部材(7)によって吸収する防振架台において、上記基台(6)は、機器(1)に接続する配管(2,2,…)のための配管用空間(A)を形成するように、水平方向に所定間隔を存して対向配置された基台本体部(61,61)を備えていることを特徴とする防振架台。

請求項2

請求項1記載の防振架台において、支持部材(5)は、機器(1)として空気調和装置室外ユニット(1)が設置されるものであることを特徴とする防振架台。

請求項3

請求項2記載の防振架台において、支持部材(5)は、室外ユニット(1)の底面形状に略合致した枠形状に形成されており、基台(6)には、配管用空間(A)の上側を覆い、室外ユニット(1)から流下するドレン水回収するドレンパン(12)が設けられていることを特徴とする防振架台。

請求項4

請求項2記載の防振架台において、基台(6)は、複数の基台を配管(2,2,…)の延長方向に並べるときに、隣の基台(6)に接続される接続部(61b,61b)を備えていることを特徴とする防振架台。

技術分野

0001

本発明は、空気調和装置室外ユニット等の機器弾性支持する防振架台に係る。特に、防振架台の機能を拡大する対策に関する。

背景技術

0002

従来より、空気調和装置の一例としてビル空調用のものが知られている。この種の空気調和装置は、例えば特開平8−94128号公報に開示されている。また、この空気調和装置は、室内ユニット各空調室内に配置され、室外ユニットが建物の屋上に設置される。

0003

一般に、上記室外ユニットは防振架台に載置される。この防振架台は、図8に示すように、上側フレーム(a)と下側フレーム(b)との間に防振部材(c)が挟み込まれて構成されている。下側フレーム(b)は屋上床面に固定される。上側フレーム(a)には図示しない室外ユニットの底部が締結される。防振部材(c)は、防振ゴムコイルスプリングを備え、下側フレーム(b)上で上側フレーム(a)を弾性支持している。

0004

室外ユニット内に収容された圧縮機やファン等が発する振動は、上側フレーム(a)を介して防振部材(c)に伝達し、該防振部材(c)によって吸収される。この振動の吸収により、該振動が屋上床面に伝達することが抑制できる。これにより、室内への振動伝達や、該室内での騒音発生といったいわゆる「振動障害」の発生が回避される。

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、本発明の発明者は、この防振架台の実用性を高めるために防振架台の改良について考察した。

0006

そこで、この防振架台に、防振機能だけでなく、その他の機能を付加することについて熟考した。そして、この防振架台に、屋上床面に延設された配管挿通部としての機能を付加することを見出した。

0007

本発明は、このようにしてなされたものであり、防振架台に防振機能と配管の挿通部としての機能とを兼ね備えさせる構成を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

−発明の概要
上記目的を達成するために、本発明は、基台上に支持部材を弾性支持して成る防振架台に対し、基台に配管用の空間を形成した。つまり、防振架台の一部を構成する基台を配管挿通部として機能させるようにした。

0009

−解決手段−
具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、図1及び図2に示すように、基台(6)上で弾性部材(7)により支持部材(5)を弾性支持し、支持部材(5)の上側に設置した機器(1)が発する振動を弾性部材(7)によって吸収する防振架台を前提とする。この防振架台に対し、基台(6)に、機器(1)に接続する配管(2,2,…)のための配管用空間(A)を形成するように、水平方向に所定間隔を存して対向配置された基台本体部(61,61)を備えさせている。

0010

この特定事項により、支持部材(5)の上側に設置された機器(1)が発する振動は、支持部材(5)を経て弾性部材(7)に伝達する。この弾性部材(7)は、この振動を吸収し、基台(6)に振動を伝達させない。これにより、基台(6)が振動することによる「振動障害」の発生が回避される。そして、基台(6)の基台本体部(61,61)同士の間には配管用空間(A)が形成されている。この配管用空間(A)に、機器(1)に接続する配管(2,2,…)が挿通される。つまり、本発明に係る防振架台は、防振機能ばかりでなく、配管(2,2,…)の挿通部としての機能をも備えている。このように、防振架台に配管用空間(A)を形成することで、機器(1)の下側に配管スペースを確保でき、機器の据え付け領域と配管の設置領域とを個別に確保しておく必要がない。また、配管(2,2,…)の両側に基台本体部(61,61)が位置し、上側に機器(1)が位置しているため、この配管(2,2,…)を外部から見え難くできる。

0011

第2の解決手段は、防振架台上に設置する機器を具体化したものである。つまり、上記第1の解決手段において、機器(1)として空気調和装置の室外ユニット(1)を支持部材(5)上に設置している。

0012

空気調和装置の室外ユニット(1)には、一般に圧縮機やファンが収容されている。これらの駆動により室外ユニット(1)全体が振動する。この振動は、支持部材(5)を経て弾性部材(7)に伝達する。この弾性部材(7)により振動が吸収され、基台(6)には振動が伝達しない。

0013

第3の解決手段は、配管用空間(A)に挿通された配管(2,2,…)の保護機能を高めたものである。つまり、上記第2の解決手段において、支持部材(5)を、室外ユニット(1)の底面形状に略合致した枠形状に形成する。基台(6)に、配管用空間(A)の上側を覆い、室外ユニット(1)から流下するドレン水回収するドレンパン(12)を設けている。

0014

この特定事項により、室外ユニット(1)内の熱交換器で発生したドレン水や、室外ユニット(1)内に侵入した雨水は、室外ユニット(1)から流下してドレンパン(12)に回収される。つまり、これら水が配管(2,2,…)に飛散することがない。この配管(2,2,…)は、一般に、断熱材が巻き付けられており、この断熱材は水が飛散したり、紫外線照射されると著しく断熱機能劣化する。本発明は、配管(2,2,…)の上方をドレンパン(12)で覆うことにより、該配管(2,2,…)を雨水や紫外線から遮断して断熱機能の維持を図ることができる。

0015

第4の解決手段は、防振架台を実際に設置する場合に鑑み、配管の延長方向に沿って複数の防振架台を並べることを考慮して基台の構成を改良したものである。つまり、上記第2の解決手段において、基台(6)に、複数の基台を配管(2,2,…)の延長方向に並べるときに、隣の基台(6)に接続される接続部(61b,61b)を備えさせている。

0016

この特定事項により、配管(2,2,…)の延長方向に沿って並べられる複数の防振架台は、隣り合う基台(6,6)同士が接続部(61b,61b)において接続される。つまり、各防振架台は一体的に組み付けられている。従来、防振架台は、個々独立して設置されていた。ところが、本発明のように、防振架台に配管(2,2,…)の挿通部としての機能を備えさせた場合には、配管(2,2,…)の延長形状に沿って配管架台を並べる必要があるため、これら配管架台を一体的に組み付け、配管用空間(A)を連続した空間として形成しておくことが望ましい。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本形態では、本発明に係る防振架台を、ビルの屋上に設置された空気調和装置の室外ユニットを支持するものとして採用した場合について説明する。

0018

−空気調和装置の構成−
図1に示すように、ビルの屋上には、本発明でいう機器としての空気調和装置の室外ユニット(1,1,…)が多数設置されている。この図1は、各室外ユニット(1,1,…)が2列のユニット列として設置された状態を示している。また、この図1では、奥側列のみに室外ユニット(1,1)が据え付けられた状態を示している。つまり、手前側列は室外ユニットを据え付ける前の状態である。室外ユニット(1)は、ユニットケーシング(1a)内に図示しない圧縮機、室外熱交換器、ファン等を収容している。

0019

一方、図示しない各室内には室内ユニットが設置されている。これら室内ユニットと室外ユニット(1,1,…)とは冷媒配管(2,2,…)によって接続されている。室外ユニット(1)の圧縮機の駆動により、室外ユニット(1)と室内ユニットとの間で冷媒循環し、各ユニットの熱交換器において冷媒と空気とが熱交換して室内の冷房または暖房を行う。つまり、室外の熱交換器で冷媒が凝縮し且つ室内の熱交換器で冷媒が蒸発する場合には室内の冷房が行われ、逆に、室外の熱交換器で冷媒が蒸発し且つ室内の熱交換器で冷媒が凝縮する場合には室内の暖房が行われる。

0020

−防振架台の説明−
上記各室外ユニット(1,1,…)は、本形態の特徴とする部材である防振架台(3)に支持されている。以下、この防振架台(3)について説明する。

0021

図2図6は防振架台(3)を示している。図2は斜視図、図3は平面図、図4は側面図、図5は正面図、図6図4におけるVI-VI線に沿った断面を拡大した図である。これら図に示すように、防振架台(3)は、支持部材としての上側フレーム(5)、基台としての下側フレーム(6)、弾性部材としての防振部材(7)を備えている。

0022

上側フレーム(5)は、矩形断面の一対の第1部材(51,51)と、L字形断面の一対の第2部材(52,52)とが一体的に溶接されて枠状に形成されている。つまり、一対の第1部材(51,51)同士が水平方向に対向して配置され、この対向する第1部材(51,51)の両端部間に第2部材(52,52)が掛け渡され、これらが一体的に溶接されて上側フレーム(5)が形成されている。

0023

上記第1部材(51)の長さ寸法は、室外ユニット(1)の底面の一辺の長さ寸法に略一致している。第2部材(52)の長さ寸法は、室外ユニット(1)の底面の他の一辺の長さ寸法に略一致している。従って、この上側フレーム(5)の平面視形状は、室外ユニット(1)の底面の形状に略合致している。また、この上側フレーム(5)の第1部材(51)には、室外ユニット(1)の底部に備えられた図示しない取付脚ボルト止めするためのフランジ(51a)が設けられている。このフランジ(51a)は、第1部材(51)の側方に突出しており、中央部にボルト孔(51b)が形成されている。

0024

また、第2部材(52)の水平部分には、位置決め孔(52a)が形成されている。この位置決め孔(52a)には、下側フレーム(6)に対する上側フレーム(5)の相対位置を位置決めするための位置決めボルト(B1)が挿通される。この位置決め構造については後述する。

0025

下側フレーム(6)は、対向配置された一対の基台本体部としてのフレーム本体(61,61)と、このフレーム本体(61,61)同士の間に架設された配管支持部材(62,62)と、同じくフレーム本体(61,61)同士の間に架設されたドレンパン支持部材(63,63)とを備えている。フレーム本体(61)は、立設された平板状の板材である。該フレーム本体(61)は、高さ寸法が上記上側フレーム(5)の高さ寸法よりも大きくなっている。フレーム本体(61,61)の上下両端には、外方に折り曲げられて水平方向に延びる水平フランジ(61a,61a)が設けられている。フレーム本体(61,61)の長手方向の両端には、外方に折り曲げられて鉛直方向に延びる接続部としての鉛直フランジ(61b,61b)が設けられている。この鉛直フランジ(61b,61b)の2箇所には、隣接するフレーム本体(61)をボルト止めするための長孔で成るボルト孔(61c,61c)が形成されている。また、下側の水平フランジ(61a)には、この下側フレーム(6)を屋上床面に固定するためのアンカボルト(B2)を締結するためのボルト孔(61d,61d)が形成されている。

0026

一方(図2における手前側)のフレーム本体(61)には水平方向に延びる長円形状の開口(61e)が形成されている。この開口(61e)は、上側フレーム(5)の上側に載置された室外ユニット(1)に接続する冷媒配管(2,2)を、該防振架台(3)の外側に導出するためのものである。つまり、図1の如く、この開口(61e)から導出した冷媒配管(2,2)が、一旦、上方へ延びた後、上側フレーム(5)の上側で室外ユニット(1)側に屈曲されて室外ユニット(1)に接続するようになっている。また、この防振架台(3)の外側に導出した冷媒配管(2,2)は配管カバー(10)によって覆われている。この配管カバー(10)は、上記開口(61e)及び室外ユニット(1)の配管接続部を覆い隠し、冷媒配管(2,2)を保護している。

0027

また、他方(図2における奥側)のフレーム本体(61)にはドレンパイプ(11)が取り付けられている。このドレンパイプ(11)は、フレーム本体(61)の略中央部に取り付けられた樹脂製のパイプである。このドレンパイプ(11)は、フレーム本体(61)を貫通し、該フレーム本体(61)の内側面から下側フレーム(6)内に水平に延びた後、上方に屈曲するL字形に形成されている。該ドレンパイプ(11)は、室外ユニット(1)の熱交換器で発生したドレン水や室外ユニット(1)内部に侵入した雨水を防振架台(3)の外部に排水する。具体的には、これら水が後述のドレンパン(12)により回収され、この回収された水をドレンパイプ(11)により防振架台(3)の外部に排水する。

0028

また、この各フレーム本体(61)の上側の水平フランジ(61a)の長手方向の両側には、上記第2部材(52)の位置決め孔(52a)に対向する同様の位置決め孔(61f)が形成されている。これら対向する位置決め孔(52a,61f)には、位置決めボルト(B1)が挿通されている。この位置決めボルト(B1)は、第2部材(52)の上側のねじ部及び水平フランジ(61a)の下側のねじ部にナット(N)がそれぞれ螺合されている。これにより、上下方向で対向配置された上側フレーム(5)と下側フレーム(6)との上下方向の相対移動許容しながら、水平方向の位置ずれを回避している。また、位置決めボルト(B1)にナット(N,N)が螺合されていることにより、各フレーム(5,6)が位置決めボルト(B1)から抜け落ちることがない。つまり、これら各フレーム(5,6)が位置決めボルト(B1)により連結されている。従って、防振架台(3)の運搬時には、この両フレーム(5,6)を一体として運搬できるので運搬作用性が良好である。実際の運搬時には、水平フランジ(61a)の下側のナット(N)を該水平フランジ(61a)の下面に当接する位置までねじ込んでおき、各フレーム(5,6)間で防振部材(7)を挟持させておく。

0029

このようにして、一対のフレーム本体(61,61)が水平方向に対向して配置されていることにより、この両フレーム本体(61,61)の間には、下側フレーム内部空間(A)が形成されている。

0030

上記配管支持部材(62,62)の各端部は、対向する一対のフレーム本体(61,61)の長手方向の両側部分で、且つ該フレーム本体(61,61)の底辺に近い部分に締結されている。この配管支持部材(62,62)の上側には上記冷媒配管(2,2,…)が載置される(図5参照)。

0031

上記ドレンパン支持部材(63,63)は、対向する一対のフレーム本体(61,61)の長手方向の両側部分で、且つ該フレーム本体(61,61)の上辺に近い部分に締結されている。このドレンパン支持部材(63,63)はドレンパン(12)を支持する。このドレンパン(12)は、図7に示すように、一対のフレーム本体(61,61)同士の間に形成された下側フレーム内部空間(A)の平面視形状に略一致した形状の板材で成る。また、このドレンパン(12)は、上記ドレンパン支持部材(63,63)に載置される長手方向両側の載置部(12a,12a)と、この各載置部(12a,12a)間において、ドレンパン幅方向の一方向(図7における奥側方向)に向かうにしたがって下方に傾斜する傾斜部(12b)とを備えている。この傾斜部(12b)には、その傾斜に沿って流下した水を排出するためのドレン排出孔(12c)が形成されている。このドレン排出孔(12c)に、上記ドレンパイプ(11)の一端(鉛直部分の上端)が接続している。つまり、上記ドレン水や雨水をドレンパン(12)が受け、これら水がドレン排出孔(12c)に向かって傾斜部(12b)を流れて該ドレン排出孔(12c)からドレンパイプ(11)を経て防振架台(3)の外側に導出される構成となっている。

0032

尚、これら上側フレーム(5)及び下側フレーム(6)には溶融亜鉛メッキが施されている。

0033

防振部材(7)は、上記上側フレーム(5)と下側フレーム(6)との間の6箇所に設けられている。この防振部材(7)は、ケーシング(71)内に図示しないコイルスプリングが収容されて構成されている。ケーシング(71)は、上側ケーシング(72)と下側ケーシング(73)とが一体的に組み合わされて成る。これらケーシング(72,73)は円筒カップ状であり、下側ケーシング(73)の径が上側ケーシング(72)の径よりも僅かに小さく設定されている。これらケーシング(72,73)同士が、間にコイルスプリングを介在した状態で一体的に組み合わされている。また、上側ケーシング(72)の上面には、上方に開放する断面コ字状の上側フレーム受け(72a)が形成されている。この上側フレーム受け(72a)の幅寸法は上側フレーム(5)の第1部材(51)の幅寸法に一致している。また、下側ケーシング(73)の下面には、下方に開放する断面コ字状の下側フレーム受け(73a)が形成されている。この下側フレーム受け(73a)の幅寸法はフレーム本体(61)の水平フランジ(61a)の幅寸法に一致している。上側フレーム受け(72a)が第1部材(51)の下側に嵌め合わされ、下側フレーム受け(73a)が水平フランジ(61a)の上側に嵌め合わされた状態で、防振部材(7)は、上下各フレーム(5,6)の間に介在する。この状態では、防振部材(7)が第1部材(51)及び水平フランジ(61a)の延長方向(水平方向)にスライド移動自在である。このように防振部材(7)の位置が変更可能であるため、室外ユニット(1)の偏荷重に対応して防振部材(7)の配設位置を設定できる。

0034

このようにして、防振架台(3)が構成されている。この構成により、上側フレーム(5)は、防振部材(7)により下側フレーム(6)上に弾性支持される。そして、室外ユニット(1)は、この上側フレーム(5)上に固定されているため、該室外ユニット(1)が下側フレーム(6)上に弾性支持されることになる。

0035

−屋上での防振架台の配設状態の説明−
次に、屋上における防振架台(3)の配設状態について説明する。図1に示すように、この屋上には、複数個の防振架台(3,3,…)が設置されている。これら各防振架台(3,3,…)は、屋上床面に固定されたH型鋼で成る支持ベース(15)上にアンカボルト(B2)により固定されている。また、各防振架台(3,3,…)は、互いに隣り合う防振架台(3,3)における下側フレーム(6,6)の鉛直フランジ(61b,61b)同士が重なり合うように並べられている。この重なり合わされた鉛直フランジ(61b,61b)同士はボルト孔(61c)に挿通された連結ボルト(B3)によって一体的に締結される。このようにして複数の防振架台(3,3,…)が各ユニット列に沿うように並べられる。この状態では、各防振架台(3,3,…)の内部空間(A)が互いに連通している。

0036

このように屋上に並べられた防振架台(3,3,…)上に室外ユニット(1,1,…)が載置される。このため、室外ユニット(1)は防振部材(7)により弾性支持されることになる。空気調和装置の運転時に、室外ユニット(1)内の圧縮機やファン等が発する振動は、上側フレーム(5)を介して防振部材(7)に伝達し、該防振部材(7)によって吸収される。この振動の吸収により、該振動が屋上床面に伝達することが抑制できる。これにより、室内への振動伝達や、該室内での騒音発生といったいわゆる「振動障害」の発生が回避される。

0037

次に、この防振架台(3)を利用した冷媒配管(2,2,…)の配設状態について説明する。この冷媒配管(2,2,…)は、銅管の周囲に断熱材が巻き付けられて構成されている。室内ユニットから屋上に延びて該屋上に配設される冷媒配管(2,2,…)は、防振架台(3)の内部空間(A)を挿通している。この冷媒配管(2,2,…)は、防振架台(3)の配管支持部材(62)上に載置された状態で、各防振架台(3,3,…)の内部空間(A)に亘って延びている。個々の防振架台(3,3,…)の内部空間(A)では、上述したように、一部の冷媒配管(2,2)が開口(61e)から導出して上方の室外ユニット(1)に接続している。また、ドレンパン支持部材(63)にはドレンパン(12)が載置されており、このドレンパン(12)によって冷媒配管(2,2,…)の上側が覆われている。つまり、ドレン水や雨水をドレンパン(12)が受けることにより、これら水が冷媒配管(2,2,…)に飛散することはない。また、このドレンパン(12)の存在により、冷媒配管(2,2,…)に直射日光が照射されることもない。

0038

また、この防振架台(3)の内部空間(A)には、冷媒配管(2,2,…)ばかりでなく、室外ユニット(1)への電源供給線や、室外ユニット(1)と室内ユニットとの間で制御信号送受信するための電送線(共に図示省略)も挿通されている。

0039

−実施形態の効果−
以上説明したように、本形態では、室外ユニット(1)を弾性支持する防振架台(3)の下側フレーム(6)に冷媒配管(2,2,…)の挿通空間(A)を備えさせている。つまり、本形態の防振架台(3)は、防振機能ばかりでなく、配管(2,2,…)の挿通部としての機能をも備えている。このため、室外ユニット(1)の下側に配管スペースを確保できる。従来では、屋上に、室外ユニット(1)の据え付けスペースと、配管スペースとを個別に確保する必要があった。本形態では、このスペースを兼用でき、省スペース化を図ることができる。また、防振架台(3)の設置のみにより、冷媒配管(2,2,…)の挿通部と室外ユニット(1)の設置部とが作製できる。つまり、この冷媒配管(2,2,…)の挿通部と室外ユニット(1)の設置部とを個別に作製する必要がない。このため、施工作業が簡素になり、工期の短縮化コストの削減が図れる。

0040

また、配管(2,2,…)の両側にフレーム本体(61,61)が位置し、上側に室外ユニット(1)が位置しているため、この配管(2,2,…)を外部から見え難くでき、屋上の見映えを良好にできる。

0041

更に、配管(2,2,…)を、フレーム本体(61,61)及びドレンパン(12)で覆っているため、冷媒配管(2,2,…)の保護が図れ、且つ配管(2,2,…)に巻き付けられている断熱材をドレン水、雨水、紫外線から遮断できる。この断熱材は水が飛散したり、紫外線が照射されると著しく断熱機能が劣化するが、これらの悪影響を受けることがないので、断熱機能の維持を図ることができ、空調性能を高く維持することができる。

0042

上述した実施形態では、本発明を、屋上に据え付けられる空気調和装置の室外ユニット(1)を弾性支持する防振架台(3)として採用した場合について説明したが、本発明は、これに限らず、産業機械等の種々の機器を支持する防振架台として適用することが可能である。

0043

防振部材(7)にコイルスプリングを備えさせ、このスプリング弾性によって振動を吸収するようにしていた。本発明は、これに限らず、防振ゴムによって振動吸収を行うようにしてもよい。

発明の効果

0044

以上のように、本発明によれば、基台(6)上に支持部材(5)を弾性支持して成る防振架台に対し、基台(6)に配管用の空間(A)を形成している。このため、機器(1)の下側に配管スペースを確保できる。従来では、機器(1)の設置スペースと、配管スペースとを個別に確保する必要があったが、本発明では、このスペースを兼用できる。その結果、機器及び配管の設置スペースの省スペース化を図ることができる。また、防振架台(3)の設置のみにより、配管(2,2,…)の挿通部と機器(1)の設置部とが作製できるため、これらの施工作業が簡素になり、工期の短縮化、コストの削減が図れる。更に、配管(2,2,…)の両側に基台本体部(61,61)が位置し、上側に機器(1)が位置しているため、この配管(2,2,…)を外部から見え難くでき、見映えを良好にできる。

0045

また、この発明において、支持部材(5)上に空気調和装置の室外機ユニット(1)を設置し、基台(6)にドレンパン(12)を設けて、該ドレンパン(12)により配管用空間(A)の上側を覆う構成とした場合には、配管(2,2,…)をドレン水や紫外線から保護できる。一般に、空気調和装置の冷媒配管には断熱材が巻き付けられており、この断熱材は水が飛散したり、紫外線が照射されると著しく断熱機能が劣化するが、本構成によれば、これらの悪影響を受けることがない。その結果、断熱材の断熱機能の維持を図ることができ、空調性能を高く維持でき、室内の快適性を確保できる。

0046

更に、配管(2,2,…)の延長方向に沿って複数の防振架台を並べるようにし、各防振架台の基台(6)に、隣の基台(6)との接続部(61b)を設けた場合には、これら配管架台を一体的に組み付けることができる。これにより、配管用空間(A)を連続した空間として形成しておくことができ、配管(2,2,…)を連続した空間(A)内に延設することができ、上述した効果を確実に得ることができる。

図面の簡単な説明

0047

図1ビルの屋上における室外ユニットの設置状態を示す斜視図である。
図2防振架台の斜視図である。
図3防振架台の平面図である。
図4防振架台の正面図である。
図5防振架台の側面図である。
図6図4におけるVI-VI線に沿った断面図である。
図7ドレンパンが設置された状態を示す防振架台の平面図である。
図8従来の防振架台を示す斜視図である。

--

0048

(1)室外ユニット(機器)
(2)冷媒配管
(3)防振架台
(5) 上側フレーム(支持部材)
(6) 下側フレーム(基台)

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