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技術 画像印刷装置および画像印刷方法

出願人 株式会社ニコン
発明者 斎藤郁哉
出願日 1998年6月24日 (22年6ヶ月経過) 出願番号 1998-176945
公開日 2000年1月11日 (20年11ヶ月経過) 公開番号 2000-006477
状態 未査定
技術分野 用紙の取扱い 単票の取扱い ベルト,ローラによる搬送
主要キーワード セット具 モータ側プーリ カム半径 弾性エネルギ 圧接板 ピンチバネ 円筒面間 ピンチ圧
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

印刷時と紙戻し時とで印刷紙の移動量が等しくなるように、画像印刷工程に応じてピンチ圧を変化させて、色ズレ現象の発生を防止する。

解決手段

画像印刷装置は、印刷ヘッド10と、フィードローラ12と、ピンチローラ14とを主として具えている。印刷ヘッド10は、一定の印刷ライン単位で印刷紙16に画像を印刷する。フィードローラ12は、ステッピングモータ18により回転駆動する。ピンチローラ14は、フィードローラ12と共に印刷紙16を挟み込んで支持に供する。印刷時において、印刷紙16は、フィードローラ12およびピンチローラ14間に挟み込まれた状態で支持される。この構成では、フィードローラ12とピンチローラ14とで印刷紙16を挟み込む力量を可変にしてある。

概要

背景

カラー画像印刷するプリンタ装置では、所定のライン単位で印刷を行う印刷ヘッドに対して、印刷紙を印刷ライン方向に直交する方向に相対的に往復運動させながら、Y(イエロー)、M(マゼンタ)およびC(シアン)などの単色画像を同じ位置に順次に重ねてゆく。従って、印刷ヘッドに対して印刷紙を移動させるための紙送り機構が具えられている。従来、プリンタ装置やコピー機などの紙送り機構として、ピンチローラフィードローラとの間に印刷紙を挟み込んだ状態とし、このフィードローラを回転駆動させることにより印刷紙を送って、印刷ヘッドに対して相対的に移動させる構成が広く用いられている。

概要

印刷時と紙戻し時とで印刷紙の移動量が等しくなるように、画像印刷工程に応じてピンチ圧を変化させて、色ズレ現象の発生を防止する。

画像印刷装置は、印刷ヘッド10と、フィードローラ12と、ピンチローラ14とを主として具えている。印刷ヘッド10は、一定の印刷ライン単位で印刷紙16に画像を印刷する。フィードローラ12は、ステッピングモータ18により回転駆動する。ピンチローラ14は、フィードローラ12と共に印刷紙16を挟み込んで支持に供する。印刷時において、印刷紙16は、フィードローラ12およびピンチローラ14間に挟み込まれた状態で支持される。この構成では、フィードローラ12とピンチローラ14とで印刷紙16を挟み込む力量を可変にしてある。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

一定の印刷ライン単位で印刷紙に画像を印刷する印刷ヘッドと、モータにより回転駆動するフィードローラと、該フィードローラと共に印刷紙を挟み込んで支持するピンチローラとを具えており、前記フィードローラの回転駆動により、前記印刷ラインのライン延在方向に直交する方向に、印刷紙を前記印刷ヘッドに対して相対的に移動させ、複数の画素により構成される二次元的な画像を前記印刷紙面に印刷する画像印刷装置において、前記フィードローラと前記ピンチローラとで印刷紙を挟み込む力量を可変にしたことを特徴とする画像印刷装置。

請求項2

請求項1に記載の画像印刷装置において、画像を印刷する工程の各々に応じて前記力量が変化可能であることを特徴とする画像印刷装置。

請求項3

請求項2に記載の画像印刷装置において、前記画像印刷工程は、印刷紙を移動させると共に印刷を行う印刷工程と、印刷を行わずに単に印刷紙を移動させる紙送り工程とを含み、前記印刷工程と前記紙送り工程とで、前記力量は相違する値を有することを特徴とする画像印刷装置。

請求項4

請求項1に記載の画像印刷装置において、前記力量を、印刷紙の材質、厚さおよび形状に応じて変化させることを特徴とする画像印刷装置。

請求項5

請求項1に記載の画像印刷装置において、前記力量を発生させるピンチバネと、回転中心軸周りに回転自在に設けられた第1ブラケットと、前記回転中心軸の周りに回転自在に設けられ、前記第1ブラケットと共に前記ピンチバネを挟み込む第2ブラケットと、前記第1および第2ブラケット間の挟み角を制御するためのピンチカムとを具えることを特徴とする画像印刷装置。

請求項6

請求項5に記載の画像印刷装置において、前記ピンチカムは、前記印刷ヘッドと印刷紙との相対位置を制御するヘッドカムが設けられたカム軸に設けられていることを特徴とする画像印刷装置。

請求項7

一定の印刷ライン単位で印刷紙に画像を印刷する印刷ヘッドと、モータにより回転駆動するフィードローラと、該フィードローラと共に印刷紙を挟み込んで支持するピンチローラとを具えた画像印刷装置を制御する方法であって、前記フィードローラの回転駆動により、前記印刷ラインのライン延在方向に直交する方向に、印刷紙を前記印刷ヘッドに対して相対的に移動させ、複数の画素により構成される二次元的な画像を前記印刷紙面に印刷するに当たり、(a)前記ピンチローラおよびフィードローラにより、所定の力量で印刷紙を挟む工程と、(b)前記フィードローラを回転駆動し、印刷紙を所定の印刷開始位置に移動させる工程と、(c)前記力量を一定の値Paに変更する工程と、(d)前記フィードローラにより印刷紙を移動させながら、前記印刷ヘッドにより単色画像を印刷する工程と、(e)全色の印刷が終了したか否かを判定する工程と、(f)全色の印刷が未終了である場合には、前記力量を前記Paと異なる別の値Pbに変更して、前記フィードローラを印刷時と逆向きに回転させて印刷紙を前記印刷開始位置に戻す工程と、(g)全色の印刷が終了した場合には、前記フィードローラにより印刷紙を排紙する工程とを含むことを特徴とする画像印刷方法

技術分野

0001

この発明は、一定の印刷ライン単位で印刷を行う印刷ヘッドに対して、印刷ラインと直交する方向に印刷紙を相対的に移動させることにより、二次元的な画像を印刷する画像印刷装置に関する。

背景技術

0002

カラー画像を印刷するプリンタ装置では、所定のライン単位で印刷を行う印刷ヘッドに対して、印刷紙を印刷ライン方向に直交する方向に相対的に往復運動させながら、Y(イエロー)、M(マゼンタ)およびC(シアン)などの単色画像を同じ位置に順次に重ねてゆく。従って、印刷ヘッドに対して印刷紙を移動させるための紙送り機構が具えられている。従来、プリンタ装置やコピー機などの紙送り機構として、ピンチローラフィードローラとの間に印刷紙を挟み込んだ状態とし、このフィードローラを回転駆動させることにより印刷紙を送って、印刷ヘッドに対して相対的に移動させる構成が広く用いられている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上述した従来の紙送り機構では、印刷ヘッドと印刷紙との間の相対的な移動量が不安定であり、印刷される各単色画像印刷紙面上における位置がずれてしまう。その結果、画像のエッジ(縁)部分の色が滲んだように見えたりする、いわゆる色ズレ現象が印刷紙面に現れる。以下、印刷ヘッドと印刷紙との間の相対的な移動量が不安定となる要因について説明する。

0004

一般に、この種の紙送り機構では、フィードローラに対してピンチローラを押し付けることにより、このフィードローラと印刷紙との間にグリップ力を発生させる。また、フィードローラの表面には微小突起が多数設けられている。これら突起が、ピンチローラにより押し付けられた印刷紙に食い込むことで、グリップ力が増大する。

0005

また、ピンチローラおよびフィードローラは共に円筒形状であり、お互いの円筒面の延在する方向すなわち回転軸の延在する方向が一致した状態で配置される。従って、幾何的には両ローラ間線接触をすることになる。しかし、ピンチローラとしてはゴムウレタンのような弾性を有した材質が用いられることが多く、両者の押圧部分ではピンチローラ自身に若干の変形が生じる。このため、線接触ではなく、ある幅を有した面接触をすることになる。

0006

このような紙送り機構において、ピンチローラをフィードローラに押し付ける力量であるピンチ圧が変化すると、印刷紙に対するグリップ力が変化することが実験的に確認されている。このことは、フィードローラの表面に設けられた微小突起の印刷紙への食い込み度やピンチローラの変形具合がピンチ圧の変化に応じて異なるためであると推測される。

0007

次に、図5を参照して、上述した方式でカラー画像を印刷するプリンタ装置の画像印刷工程について説明する。図5は、従来の画像印刷工程を示すフローチャートである。

0008

先ず、図5のS1において、ピンチローラおよびフィードローラにより、所定のピンチ圧で印刷紙を挟む。次に、図5のS2において、フィードローラを回転駆動し、印刷紙を所定の印刷開始位置に移動させる。続いて、図5のS3において、フィードローラにより印刷紙を移動させながら、印刷ヘッドにより単色画像を印刷する。その際のフィードローラによる紙送り速度を記号Aで表す。

0009

次に、図5のS4において、プリンタ装置の制御部により、全ての色の印刷が終了したか否かが判定される。そして、全色の印刷を終えてない場合には、図5のS5に進み、フィードローラを印刷時と逆向きに回転させて、印刷紙を上述の印刷開始位置に戻す。その際のフィードローラによる紙送り速度を記号Bで表す。そして、図5のS3に再度進んで、別の単色画像の印刷が行われる。一方、全色の印刷を終えた場合には、図5のS6において、フィードローラによる印刷紙の排紙作業が行われる。

0010

以上説明した画像印刷工程において、紙送り速度Aと紙送り速度Bとが異なっているのが一般的である。通常、次の色の印刷を素早く行わせるために、紙送り速度Bを紙送り速度Aよりも大きくする。このようにして、印刷時間の短縮化を図ることが多い。

0011

また、印刷時には、印刷ヘッドを印刷紙に直接接触させたり、あるいは、インクリボンを介して印刷ヘッドを印刷紙に対し押圧させる。従って、フィードローラが印刷紙を送るのに要する負荷は、印刷時(図5のS3における負荷a)と紙戻し時(図5のS5における負荷b)とで異なる。

0012

一方、印刷紙を送るのに要する負荷や送り速度が違うと、フィードローラの回転量が同じであっても、印刷紙の送り量に差が生じることが確認されている。このため、各色の印刷時において印刷開始位置がずれてしまい、色ズレ現象が生じてしまうと考えられる。

0013

従って、従来より、印刷時と紙戻し時とで印刷紙の移動量が等しくなるように、画像印刷工程に応じてピンチ圧を変化させて、色ズレ現象の発生を防止する画像印刷装置の出現が望まれていた。

課題を解決するための手段

0014

そこで、この発明の画像印刷装置によれば、一定の印刷ライン単位で印刷紙に画像を印刷する印刷ヘッドと、モータにより回転駆動するフィードローラと、このフィードローラと共に印刷紙を挟み込んで支持するピンチローラとを具えており、フィードローラの回転駆動により、印刷ラインのライン延在方向に直交する方向に、印刷紙を印刷ヘッドに対して相対的に移動させ、複数の画素により構成される二次元的な画像を印刷紙面に印刷する画像印刷装置において、フィードローラとピンチローラとで印刷紙を挟み込む力量を可変にしたことを特徴とする。

0015

このような構成によれば、印刷紙を挟み込む力量すなわちピンチ圧を変化させることができるので、印刷時と紙戻し時とで印刷紙の移動量が等しくなるように力量を適切に設定することができる。従って、色ズレ現象の発生が防止される。

0016

また、この発明の画像印刷装置において、好ましくは、画像を印刷する工程の各々で、上述の力量が変化可能であると良い。

0017

例えば、画像印刷工程が、印刷紙を移動させると共に印刷を行う印刷工程と、印刷を行わずに単に印刷紙を移動させる紙送り工程とを含む場合、これら印刷工程と紙送り工程とで、上述の力量が互いに相違する値を有するように構成すると好適である。

0018

この構成によれば、印刷時(印刷工程)と紙戻し時(紙送り工程)とで印刷紙の移動量が等しくなるように力量を適切に設定することができ、色ズレ現象の発生が防止される。

0019

また、力量を、印刷紙の材質、厚さおよび形状に応じて変化させると良い。

0020

このように構成すれば、印刷紙の違いにより色ズレ現象が起きてしまうのを防ぐことができる。

0021

また、この発明の画像印刷装置において、好ましくは、力量を発生させるピンチバネと、回転中心軸周りに回転自在に設けられた第1ブラケットと、回転中心軸の周りに回転自在に設けられ、第1ブラケットと共にピンチバネを挟み込む第2ブラケットと、第1および第2ブラケット間の挟み角を制御するためのピンチカムとを具えると良い。

0022

このように、力量を発生させるピンチバネは、第1および第2ブラケット間に設けられている。例えば、ピンチローラは第1ブラケットに支持されており、その第1ブラケットがピンチバネを介して第2ブラケットに結合されている。従って、ピンチバネで生じる力量によりピンチローラがフィードローラに対して押圧される。ピンチバネで生じる力量は、第1および第2ブラケット間の挟み角に応じて変化する。第1および第2ブラケット間の挟み角は、ピンチカムにより制御されている。従って、ピンチカムにより、ピンチローラおよびフィードローラ間で印刷紙を挟み込む力量を制御することができ、その結果、色ズレ現象の発生が防止される。

0023

また、この発明の画像印刷装置において、好ましくは、ピンチカムは、印刷ヘッドと印刷紙との相対位置を制御するヘッドカムが設けられたカム軸に設けられていると良い。

0024

このように構成してあるので、部品数が軽減され、制御が容易になる。

0025

また、この発明の画像印刷方法によれば、一定の印刷ライン単位で印刷紙に画像を印刷する印刷ヘッドと、モータにより回転駆動するフィードローラと、このフィードローラと共に印刷紙を挟み込んで支持するピンチローラとを具えた画像印刷装置を制御する方法であって、フィードローラの回転駆動により、印刷ラインのライン延在方向に直交する方向に、印刷紙を印刷ヘッドに対して相対的に移動させ、複数の画素により構成される二次元的な画像を印刷紙面に印刷するに当たり、(a)ピンチローラおよびフィードローラにより、所定の力量で印刷紙を挟む工程と、(b)フィードローラを回転駆動し、印刷紙を所定の印刷開始位置に移動させる工程と、(c)力量を一定の値Paに変更する工程と、(d)フィードローラにより印刷紙を移動させながら、印刷ヘッドにより単色画像を印刷する工程と、(e)全色の印刷が終了したか否かを判定する工程と、(f)全色の印刷が未終了である場合には、力量をPaと異なる別の値Pbに変更して、フィードローラを印刷時と逆向きに回転させて印刷紙を印刷開始位置に戻す工程と、(g)全色の印刷が終了した場合には、フィードローラにより印刷紙を排紙する工程とを含むことを特徴とする。

0026

このように、画像印刷工程に応じて、印刷紙を挟み込む力量を変化させるので、印刷時と紙戻し時とで印刷紙の移動量が等しくなるようにできる。従って、色ズレ現象の発生を防止できる。

発明を実施するための最良の形態

0027

以下、図を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明が理解できる程度に構成、大きさおよび配置関係が概略的に示されているに過ぎない。また、以下に記載される数値等の条件や材料などは単なる一例に過ぎない。従って、この発明は、この実施の形態に何ら限定されることがない。

0028

図1を参照して、この実施の形態の画像印刷装置の構成につき説明する。図1は、実施の形態の画像印刷装置の主要構成を示す斜視図である。この実施の形態では、熱昇華型プリンタを画像印刷装置の例として説明する。

0029

この実施の形態の画像印刷装置は、印刷ヘッド10と、フィードローラ12と、ピンチローラ14とを主として具えている。印刷ヘッド10は、一定の印刷ライン単位で印刷紙16に画像を印刷する。この構成例では、印刷ヘッド10はサーマルヘッドとして構成される。印刷ヘッド10の印刷面には複数のヒータが配列したヒートラインが設けられている。このヒートラインは、印刷時にインクフィルムを介して印刷紙に圧接される。その状態でヒートラインにより熱を発生させて、インクフィルム中のインク昇華させ、昇華したインクを印刷紙に染み込ませる。このようにして単色画像の印刷が行われる。色を変えるにはインクフィルムを取り変える。尚、ここで、印刷ラインの延在する方向がヒートラインの配列方向であっていわゆる主走査方向(図1の矢印aで示す方向)となる。

0030

また、上述のフィードローラ12およびピンチローラ14は共に円筒形状の部材である。これらローラ12および14をそれぞれ回転自在に支持する回転軸12aおよび14aの延在する方向が、上述の主走査方向に一致した状態に配置される。フィードローラ12は、ステッピングモータ18により回転駆動する。ステッピングモータ18で発生する回転力は、モータ側プーリ20、ベルト22およびローラ側プーリ24を順次に経て、フィードローラ12に伝達される。ピンチローラ14は、フィードローラ12と共に印刷紙16を挟み込んで、その印刷紙16の支持に供するものである。

0031

印刷時において、印刷紙16は、フィードローラ12およびピンチローラ14の両者の円筒面間に挟み込まれた状態で支持される。また、印刷時において、印刷ヘッド10は、印刷紙16にインクフィルム26を介して押圧される。一方、印刷紙16の紙面に対して印刷ヘッド10とは反対の側にプラテンローラ28が設けられている。このプラテンローラ28は円筒形状の部材であり、このローラ28を回転自在に支持する回転軸28aの軸延在方向は主走査方向に一致している。印刷時において、印刷ヘッド10はプラテンローラ28に対し押圧される。印刷紙16およびインクフィルム26は、互いに重なった状態で、印刷ヘッド10およびプラテンローラ28間に挟み込まれる。そして、フィードローラ12を回転駆動させることにより、印刷ラインのライン延在方向に直交する方向すなわち副走査方向に、印刷紙16が印刷ヘッド10に対して相対的に移動する。この結果、複数の画素により構成される二次元的な画像が印刷紙16の紙面に印刷される。

0032

そして、この実施の形態の画像印刷装置の特徴的構成は、フィードローラ12とピンチローラ14とで印刷紙16を挟み込む力量を可変にした点にある。この構成を実現するために、ピンチバネ30と、第1ブラケット32と、第2ブラケット34と、ピンチカム36とを具えている。これらにより、ピンチローラ14の回転軸14aの位置がフィードローラ12に対して相対的に移動が可能な構成が得られる。

0033

上述のピンチバネ30は、印刷紙16を挟み込む力量すなわちいわゆるピンチ圧を発生させるバネである。第1ブラケット32は、固定された回転中心軸38の周りに回転自在に設けられており、ピンチローラ14の回転軸14aを支持する部材である。第1ブラケット32は、その一端が回転中心軸38に取り付けられており、他端にピンチローラ14の回転軸14aが取り付けられている。回転中心軸38の軸方向は、主走査方向に一致している。従って、ピンチローラ14の回転軸14aは回転中心軸38の周りに回転運動が可能であり、フィードローラ12およびピンチローラ14間の距離を変化させることができる。

0034

また、第2ブラケット34は、回転中心軸38の周りに回転自在に設けられ、第1ブラケット32と共にピンチバネ30を挟み込むものである。第1ブラケット32と同様に、第2ブラケット34の一端は回転中心軸38に取り付けられている。一方、第2ブラケット34の、ピンチローラ14の回転軸14aに近い側の一端に、ピンチバネ30の一端が取り付けられている。このピンチバネ30の他端は、第1ブラケット32の回転軸14aが取り付けられた側の一端に結合している。従って、ピンチバネ30は、第1ブラケット32および第2ブラケット34間に挟み込まれた状態で設けられる。つまり、第1ブラケット32および第2ブラケット34間の挟み角を変化させることにより、このピンチバネ30が発生させる弾性力は変化する。例えば、挟み角を小さくすると、ピンチバネ30が縮小し、ピンチバネ30に蓄積される弾性エネルギが大きくなり、ピンチバネ30が発生させる弾性力は大きくなる。

0035

そして、この構成例では、第2ブラケット34に対して第1ブラケット32を比較的ピンチローラ14に近接させた位置に設けてある。従って、第2ブラケット34を第1ブラケット32の側に押圧することにより、ピンチバネ30が縮小する。その結果、ピンチローラ14がフィードローラ12に押し付けられる圧接力が大きくなり、ピンチローラ14とフィードローラ12とで印刷紙16を挟み込む力量すなわちピンチ圧が大きくなる。

0036

一方、第1ブラケット32および第2ブラケット34間の挟み角は、ピンチカム36により制御される。ピンチカム36は、第2ブラケット34のピンチバネ30が設けられる側とは反対側の面にカム面を接触させた状態で設けられている。また、このピンチカム36は、軸方向が主走査方向に一致したカム軸40に取り付けられている。カム軸40を回転させることにより、カム軸40と第2ブラケット34との間の距離に相当するカム半径が変化するので、第2ブラケット34と第1ブラケット32との間の挟み角が変化する。従って、カム軸40の回転に伴い、ピンチローラ14とフィードローラ12とで印刷紙16を挟み込む力量が変化する。このように、ピンチカム36の形状および回転角度により、第2ブラケット34と第1ブラケット32との間の挟み角が制御され、その結果ピンチ圧が制御される。

0037

尚、この構成例では、以上説明したピンチバネ30、第1ブラケット32、第2ブラケット34およびピンチカム36の構成を2セット具えている。各セットがピンチローラ14の両端にそれぞれ設けられている。

0038

また、この構成例では、印刷ヘッド10と印刷紙16との相対位置を制御するヘッドカム42は、ピンチカム36が取り付けられたカム軸40に取り付けられている。このヘッドカム42は、印刷時において、印刷ヘッド10が印刷紙16すなわちプラテンローラ28の側に押圧されるように設けられている。また、印刷ヘッド10とカム軸40との間には、回転中心軸38の周りに回転可能な圧接板44が設けられている。ヘッドカム42は、この圧接板44に接触した状態でカム軸40に取り付けられる。

0039

また、この圧接板44と印刷ヘッド10との間には圧接バネ46が設けられている。従って、カム軸40を回転させるとヘッドカム42により圧接板44が押圧されるので、カム軸40と圧接板44との間の距離が変化する。この距離変化に伴い、圧接バネ46に発生する弾性力が変化して、印刷ヘッド10をプラテンローラ28の側に押圧させたり、あるいは印刷ヘッド10をプラテンローラ28から離間させるように動作する。

0040

よって、ヘッドカム42とピンチカム36とを適切に設けることにより、上述したピンチ圧の制御が印刷工程に合わせて行われる。また、カム軸40をピンチカム36とヘッドカム42とで共用した結果、部品数が軽減し、印刷動作の制御やピンチ圧の制御が容易になるといった利点がある。

0041

次に、図2および図3を参照して、画像印刷装置の動作につき説明する。図2は、印刷時における要部の構成を示す側面図である。図3は、紙戻し時(紙送り時)における要部の構成を示す側面図である。

0042

先ず、印刷時の動作につき、図2を参照して説明する。図2に示すように、印刷時には、ヘッドカム42のカム半径が最大となる回転角度になっており、ヘッドカム42により圧接板44がプラテンローラ28の側に押圧される。従って、圧接板44および印刷ヘッド10間に設けられた圧接バネ46が縮小し、その圧接バネ46で発生した弾性力によって印刷ヘッド10がプラテンローラ28に対し押圧される。

0043

また、このとき、ピンチカム36のカム半径が最大値raとなり、ピンチカム36により第2ブラケット34が第1ブラケット32の側に押圧される。従って、第2ブラケット34および第1ブラケット32間に設けられたピンチバネ30が縮小し、そのピンチバネ30で発生した弾性力によって第1ブラケット32がフィードローラ12の側に押圧される。よって、第1ブラケット32に回転軸14aが支持されたピンチローラ14は、フィードローラ12に対して押圧される。このように、この構成例では、印刷時において、ピンチ圧が最大値Paとなるように構成してある。このピンチ圧Paの大きさは、ピンチカム36の形状および大きさの設計により適切に設定することが可能である。

0044

このように、印刷時においては、ピンチ圧Paで印刷紙16を挟み込み、速度Aで印刷紙16を送る。このとき、印刷紙16を送るのに要する負荷aは、印刷紙16の紙面に沿った方向に働き、印刷紙16が送られる向きと逆の向きに作用する。

0045

また、図2に示すように、インクフィルム26も印刷紙16と共に同じ方向および同じ速度で移動させる。インクフィルム26の両端部分は、それぞれ第1ボビン48および第2ボビン50に巻き取られた状態となっている。この印刷時においては、第1ボビン48が巻取側ボビンとなり、第2ボビン50が供給側ボビンとなる。

0046

次に、紙戻し時の動作につき、図3を参照して説明する。図3に示すように、紙戻し時には、ヘッドカム42のカム半径が印刷時よりも小さな半径となる回転角度になっており、ヘッドカム42により圧接板44をプラテンローラ28の側に押圧する力が弱まる。従って、圧接板44および印刷ヘッド10間に設けられた圧接バネ46は印刷時よりも伸張し、その結果、圧接バネ46によって印刷ヘッド10がプラテンローラ28から引き離される。

0047

また、このとき、ピンチカム36のカム半径がraよりも小さな半径rbとなり、第2ブラケット34が第1ブラケット32の側に押圧される力が弱まる。従って、第2ブラケット34および第1ブラケット32間に設けられたピンチバネ30は印刷時よりも伸張する。よって、ピンチローラ14がフィードローラ12に対して押圧されるピンチ圧が印刷時に比べて弱くなる。この構成例では、紙戻し時において、ピンチ圧の値がPaよりも小さな値Pbとなるように構成してある。このピンチ圧Pbの大きさは、ピンチカム36の形状および大きさの設計により適切に設定することが可能である。

0048

このように、紙戻し時においては、ピンチ圧Pbで印刷紙16を挟み込み、速度Aよりも速い速度Bで印刷紙16を送る。フィードローラ12は印刷時と逆の向きに回転させるので、印刷紙16は印刷時と逆の向きに送られる。このとき、印刷紙16を送るのに要する負荷bは、印刷紙16の紙面に沿った方向に働き、印刷紙16が送られる向きと逆の向きに作用する。

0049

尚、図3に示すように、紙戻し時において、インクフィルム26は移動しない。

0050

次に、この実施の形態の画像印刷装置による画像印刷工程につき、図4を参照して説明する。図4は、実施の形態の画像印刷工程を示すフローチャートである。以下、(a)〜(g)工程に従い順次に説明する。

0051

先ず、図4のS1において、(a)ピンチローラ14およびフィードローラ12により、所定の力量で印刷紙16を挟む。すなわち、印刷紙16を印刷装置内に給紙して、カム軸40を予め設定した角度だけ回転させ、ピンチカム36により第1ブラケット32および第2ブラケット34間の挟み角をコントロールする。

0052

次に、図4のS2において、(b)フィードローラ12を回転駆動し、印刷紙16を所定の印刷開始位置に送る。続いて、図4のS3において、(c)ピンチローラ14およびフィードローラ12により印刷紙16を挟む力量を、上述した一定のピンチ圧の値Paに変更する。すなわち、ピンチカム36のカム半径がraとなる角度にカム軸40を回転させる。図2に示すように、このとき、印刷ヘッド10がインクフィルム26を介して印刷紙16に押圧される。そして、図4のS4において、(d)フィードローラ12により印刷紙16を速度Aにて移動させながら、印刷ヘッド10により単色画像を印刷紙16に印刷する。

0053

また、図4のS5において、(e)全色の印刷が終了したか否かが判定される。このような判定は、例えば画像印刷装置を制御する制御部により行われる。そして、この制御部により、全色の印刷が未終了であると判定された場合には、図4のS6において、力量をPaと異なる別の値Pbに変更する。すなわち、ピンチカム36のカム半径がrbとなる角度にカム軸40を回転させる。図3に示すように、このとき、印刷ヘッド10がプラテンローラ28から離間する。その後、図4のS7において、フィードローラ12を印刷時と逆向きに回転させて、印刷紙16を速度Bにて印刷開始位置に戻す。そして、インクフィルムを別の色のものに変えた後に、図4のS3に戻り、再び図4のS3〜S5に示した印刷工程が行われる。

0054

一方、制御部により、全色の印刷が終了したと判定された場合には、図4のS8において、(g)フィードローラ12により印刷紙16を排紙する。

0055

以上説明したように、この実施の形態の画像印刷装置によれば、ピンチカム36の形状と回転角度とによりピンチ圧を制御できる。従って、印刷時と紙戻し時とで紙送り負荷や紙送り速度が変動しても、ピンチ圧を変化させることができるから、紙の移動量を印刷工程によらず結果的に等しくすることができる。よって、色ズレ現象の発生を防止することができる。

0056

さらに、ヘッドカム42とピンチカム36とを共通のカム軸40に取り付けてあるので、部品数が軽減し、制御が容易になる。

0057

また、印刷紙の材質や厚さや形状などの違いにより、紙の送り量に差が生じる場合がある。そこで、それぞれの印刷紙の種類に応じてピンチ圧を制御できるように、ピンチカム36の形状を、カム軸40の回転角に応じて更に多数のピンチ圧が得られるようなカム形状とするのが好適である。

発明の効果

0058

この発明の画像印刷装置によれば、フィードローラとピンチローラとで印刷紙を挟み込む力量を可変にしてあるので、印刷紙を挟み込む力量すなわちピンチ圧を変化させることができる。従って、印刷時と紙戻し時とで印刷紙の移動量が等しくなるように力量を適切に設定することができ、色ズレ現象の発生が防止される。

図面の簡単な説明

0059

図1実施の形態の画像印刷装置の構成を示す図である。
図2印刷時における画像印刷装置の構成を示す図である。
図3紙戻し時における画像印刷装置の構成を示す図である。
図4実施の形態の画像印刷工程を示す図である。
図5従来の画像印刷工程を示す図である。

--

0060

10:印刷ヘッド
12:フィードローラ
12a:回転軸
14:ピンチローラ
14a:回転軸
16:印刷紙
18:ステッピングモータ
20:モータ側プーリ
22:ベルト
24:ローラ側プーリ
26:インクフィルム
28:プラテンローラ
28a:回転軸
30:ピンチバネ
32:第1ブラケット
34:第2ブラケット
36:ピンチカム
38:回転中心軸
40:カム軸
42:ヘッドカム
44:圧接板
46:圧接バネ
48:第1ボビン
50:第2ボビン

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