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課題・解決手段

吻合装置および付け器具を備えた端対側血管吻合遂行するシステムおよび血管吻合を遂行する方法。本発明のシステムは、冠状動脈手術、特にポートアクセスCABG手術において、血管移植片上行大動脈との間に吻合を遂行するのに適用できる。本発明の第1態様は、血管吻合ステープル包含する。第1形態は2つの部品、すなわち、目標血管の壁へのアタッチメントを形成するアンカー部材(101)と、バイパス移植血管へのアタッチメントを形成するカップリング部材(102)とを有する。吻合は、移植血管が取り付けられたカップリング部材(102)を、アンカー部材(101)内に挿入すことにより完了する。第2形態は、アンカー部材の機能と、カップリング部材の機能とを一部品吻合ステープルに組み合わせるものである。本発明の第2態様は、移植血管を外翻させる内側フランジおよび目標血管の外面に接触外側フランジを備えた吻合継手を包含する。

概要

背景

概要

吻合装置および付け器具を備えた端対側血管吻合遂行するシステムおよび血管吻合を遂行する方法。本発明のシステムは、冠状動脈手術、特にポートアクセスCABG手術において、血管移植片上行大動脈との間に吻合を遂行するのに適用できる。本発明の第1態様は、血管吻合ステープル包含する。第1形態は2つの部品、すなわち、目標血管の壁へのアタッチメントを形成するアンカー部材(101)と、バイパス移植血管へのアタッチメントを形成するカップリング部材(102)とを有する。吻合は、移植血管が取り付けられたカップリング部材(102)を、アンカー部材(101)内に挿入すことにより完了する。第2形態は、アンカー部材の機能と、カップリング部材の機能とを一部品吻合ステープルに組み合わせるものである。本発明の第2態様は、移植血管を外翻させる内側フランジおよび目標血管の外面に接触外側フランジを備えた吻合継手を包含する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
7件
牽制数
19件

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請求項1

移植血管管腔目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結するための吻合ステープル付け装置において、アンカー部材を有し、該アンカー部材は、これを前記目標血管の前記壁に取り付ける手段を備えており、カップリング部材を有し、該カップリング部材は、前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付けるように形状決めされており、前記移植血管の前記端部が前記目標血管の前記壁にシール連結されかつ前記移植血管の前記管腔が目標血管の前記壁の開口を通って前記目標血管の管腔と流体連通するように、前記カップリング部材を前記アンカー部材に取り付けるためのカップリング手段を更に有することを特徴とする吻合ステープル付け装置。

請求項2

前記カップリング部材が、前記移植血管の外径適合する充分な寸法をもつ内部管腔を備えた管状本体を有し、該管状本体は遠位端を備え、該遠位端は、前記移植血管の前記端部を前記管状本体の前記遠位端上で外翻することにより前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付けることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項3

前記移植血管は、前記中央管腔を通って延びている導管部分と、前記カップリング部材の前記遠位端上で外翻される外翻部分とを有し、前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付ける前記手段が、前記移植血管の少なくとも前記導管部分に対して非外傷性であることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項4

前記アンカー部材を前記目標血管の前記壁に取り付ける前記手段が、前記アンカー部材を、前記目標血管の前記管腔に対して外部位置で前記目標血管の前記壁の外面に取り付けることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項5

前記カップリング部材が、前記移植血管に対して非外傷性であるアタッチメントを形成するように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項6

前記アンカー部材を前記目標血管の前記壁に取り付ける前記手段が、前記目標血管の前記壁を穿刺するように形状決めされた複数の取付脚を備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項7

前記複数の取付脚の各々が初期形状から配備形状に変形でき、初期形状が、前記アンカー部材からほぼ半径方向に延びた第1セグメントと、該第1セグメントを前記アンカー部材に対して軸線方向に延びた遠位セグメントに連結する移行セグメントと、前記目標血管の前記壁を穿刺できるように形状決めされた遠位端とを有することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項8

前記配備形状において、前記複数の取付脚の各々が、前記目標血管の前記壁の内面と接触する前記遠位セグメントにより、前記目標血管の前記壁を穿刺することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項9

前記配備形状において、前記複数の取付脚の各々の前記遠位セグメントが、前記第1セグメントに対してほぼ平行であることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項10

前記配備形状において、前記複数の取付脚が、前記目標血管の前記壁を、該壁の前記開口に向かって半径方向に圧縮するように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項11

前記配備形状において、前記複数の取付脚が、前記移植血管を、前記目標血管の前記壁に対して軸線方向に圧縮するように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項12

前記アンカー部材は、前記カップリング部材を、前記リング形体内の中央開口内に受け入れるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項13

前記カップリング部材は、前記移植血管の外径に適合する充分な寸法をもつ内部管腔を備えた管状本体を有し、該管状本体は遠位端を備え、該遠位端は、前記移植血管の前記端部を前記管状本体の前記遠位端上で外翻することにより前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付けることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項14

前記カップリング部材は、最初は、前記アンカー部材から分離でき、前記カップリング部材は、前記アンカー部材が前記目標血管の前記壁に取り付けられた後に前記アンカー部材に連結できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項15

前記カップリング部材は、該カップリング部材が前記アンカー部材に連結されると、前記移植血管の外翻端を前記目標血管の前記壁の外面と接触した状態に保持できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項16

前記カップリング部材は、該カップリング部材が前記アンカー部材に連結されると、前記目標血管の前記壁の前記開口内に延入できかつ前記開口内の前記移植血管の外翻端を前記開口内の内面と接触した状態に保持できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項17

前記アンカー部材は、前記カップリング部材を、前記リング形本体内の中央開口内に受け入れるように形状決めされており、前記アンカー部材を前記目標血管の前記壁に取り付ける前記手段は、前記リング形本体から延びている複数の取付脚を有し、該複数の取付脚が、前記目標血管の前記壁を穿刺できかつ前記リング形本体を、前記目標血管の前記管腔に対し外部の位置で前記目標血管の前記壁の外面に取り付けることができるように形状決めされており、前記カップリング部材は、前記移植血管の外径に適合する充分な寸法をもつ内部管腔を備えた管状本体を有し、該管状本体は遠位端を備え、該遠位端は、前記移植血管の前記端部を前記管状本体の前記遠位端上で外翻することにより前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付けることができるように形状決めされており、前記カップリング部材は、最初は、前記アンカー部材から分離でき、前記カップリング部材は、前記アンカー部材が前記目標血管の前記壁に取り付けられた後に前記アンカー部材に連結できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項18

前記カップリング部材は、前記アンカー部材の前記リング形本体に連結される少なくとも1つの保持クリップを有し、該保持クリップは、前記カップリング部材の前記管状本体の近位端と係合できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第17項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項19

前記アンカー部材は、前記カップリング部材を、前記リング形本体内の中央開口内に受け入れるように形状決めされており、前記アンカー部材を前記目標血管の前記壁に取り付ける前記手段は、前記管状延長部の遠位端から延びているフランジと、該フランジに連結された複数の取付脚とを有し、該複数の取付脚が、前記目標血管の前記壁を穿刺できかつ前記フランジおよび前記管状延長部を、前記目標血管の前記管腔に対し外部の位置で前記目標血管の前記壁の外面に取り付けることができるように形状決めされており、前記カップリング部材は、前記移植血管の外径に適合する充分な寸法をもつ内部管腔を備えた管状本体を有し、該管状本体は遠位端を備え、該遠位端は、前記移植血管の前記端部を前記管状本体の前記遠位端上で外翻することにより前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付けることができるように形状決めされており、前記カップリング部材は、最初は、前記アンカー部材から分離でき、前記カップリング部材は、前記アンカー部材が前記目標血管の前記壁に取り付けられた後に前記アンカー部材に連結できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項20

前記カップリング手段は、前記管状延長部の前記中央開口内の砂時計形内部輪郭と、前記カップリング部材の前記管状本体の対応する砂時計形外部輪郭とを有し、前記カップリング部材は、前記管状本体の砂時計形外部輪郭を、前記管状延長部の前記中央開口内の砂時計形内部輪郭内に挿入することにより前記アンカー部材に連結されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項21

前記カップリング部材に取り付けられる移植血管を更に有し、該移植血管は、同種移植片異種移植片および人工移植片からなる群から選択されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項22

移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結するための吻合ステープル付け装置において、前記移植血管の外径に適合する充分な寸法をもつ内部管腔を備えた管状部材を有し、該管状部材は、前記移植血管の前記自由端を前記管状部材に取り付けることができるように形状決めされており、前記管状部材から延びている複数の取付脚を更に有し、該複数の取付脚は、前記目標血管の前記壁を少なくとも部分的に穿刺することができるように形状決めされていることを特徴とする吻合ステープル付け装置。

請求項23

前記管状部材は遠位端を有し、該遠位端は、前記移植血管の前記自由端を前記管状部材の前記遠位端上で外翻することにより前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付けることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項24

前記カップリング部材は、前記目標血管の前記壁の前記開口内に延入できかつ前記開口内の前記移植血管の外翻端を前記開口内の内面と接触した状態に保持できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第23項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項25

前記複数の取付脚は、前記目標血管の前記壁を前記管状部材に向かって圧縮するように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項26

前記管状部材の遠位端に連結されたフランジを更に有し、該フランジは前記目標血管の前記壁の内面と係合できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項27

前記管状部材の遠位端に連結されたフランジを更に有し、該フランジは、前記移植血管の前記自由端を前記フランジ上で外翻することにより前記移植血管の前記自由端を前記カップリング部材に取り付けることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項28

前記管状部材は、前記目標血管の前記壁の前記開口内に延入できるように形状決めされ、前記フランジは、前記移植血管の外翻端を前記目標血管の前記壁の内面と接触した状態に保持できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第27項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項29

前記複数の取付脚は、前記目標血管の前記壁を前記管状部材に向かって半径方向に圧縮するように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第28項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項30

前記複数の取付脚は、前記移植血管を前記目標血管の前記壁に対して軸線方向に圧縮するように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第28項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項31

前記複数の取付脚の各々が、取付点で前記管状部材に取り付けられる第1セグメントと、該第1セグメントに連結される第2セグメントとを有し、該第2セグメントは、前記取付点の近くに回転中心をもつ或る曲率半径を有する弧を描き、前記第2セグメントは、前記目標血管の前記壁を穿刺できるように形状決めされた先端を有し、前記第1セグメントが前記取付点の回りで回転されると、前記第2セグメントの前記先端が前記目標血管の前記壁を穿刺しかつ前記第2セグメントが弧状通路内で前記壁を横行することを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項32

前記複数の取付脚の各々が、取付点で前記管状部材に取り付けられる第1セグメントと、前記取付点の近くに回転中心をもつ或る曲率半径を有する弧を描く第2セグメントと、第1セグメントと第2セグメントとを連結する移行セグメントとを有し、該移行セグメントは、前記第2セグメントの曲率半径より小さい曲率半径をもつ弧を描き、前記第2セグメントは、前記目標血管の前記壁を穿刺できるように形状決めされた先端を有し、前記第1セグメントが前記取付点の回りで回転されると、前記第2セグメントの前記先端が前記目標血管の前記壁を穿刺しかつ前記第2セグメントが弧状路内で前記壁を横行し、その後、前記移行セグメントが前記目標血管の壁を横行して、前記目標血管の前記壁を前記管状部材に向かって半径方向に圧縮することを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項33

前記複数の取付脚の各々が、取付点で前記管状部材に取り付けられる第1セグメントを有し、前記取付点は1次回転中心を形成し、前記第1に連結された第2セグメントを有し、該第2セグメントは前記取付点の近くに回転中心をもつ或る曲率半径を有する弧を描き、前記第1セグメントは、前記管状部材と第2セグメントとの中間で前記第1セグメント上に2次回転中心を形成する曲がり点を有し、前記第2セグメントは、前記目標血管の前記壁を穿刺できるように形状決めされた先端を有し、前記第1セグメントが前記1次回転中心の回りで回転されると、前記第2セグメントの前記先端が前記目標血管の前記壁を穿刺しかつ前記第2セグメントが弧状通路内で前記壁を横行し、その後、前記第1セグメントが前記2次回転中心の回りで曲がり、前記目標血管の前記壁を前記管状部材に向かって半径方向に圧縮することを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項34

前記管状本体の外面から延びておりかつ前記管状部材と第2セグメントとの中間での前記第1セグメント上の前記曲がり点で前記各第1セグメントと接触する部を更に有し、これにより前記2次回転中心を形成し、該2次回転中心の回りで前記第1セグメントが曲がって前記目標血管を前記管状部材に向かって半径方向に圧縮することを特徴とする請求の範囲第33項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項35

前記管状部材に取り付けられる移植血管を更に有し、該移植血管は、同種移植片、異種移植片および人工移植片からなる群から選択されることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の吻合ステープル付け装置。

請求項36

移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結する吻合を遂行する方法において、前記目標血管の外面にアンカー部材を取り付け、前記目標血管の前記壁に開口を創成し、カップリング部材を前記移植血管の前記自由端に取り付け、前記目標血管の前記壁の近くに前記カップリング部材を保持して、前記移植血管の前記端部が前記目標血管の前記壁にシール連結されかつ前記移植血管の前記管腔が前記目標血管の前記壁の前記開口を通して前記目標血管の前記管腔と流体連通するように、前記カップリング部材を前記アンカー部材に連結することを特徴とする方法。

請求項37

前記アンカー部材は、該アンカー部材に連結された複数の取付脚を前記目標血管の前記壁に穿刺することにより前記目標血管の前記外面に取り付けられることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項38

前記アンカー部材は、該アンカー部材に連結された複数の取付脚を前記目標血管の前記壁に穿刺し、次に前記取付脚を変形させて前記アンカー部材を前記目標血管の前記外面に取り付けることにより前記目標血管の前記外面に取り付けられることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項39

前記カップリング部材は、前記移植血管に対して非外傷性であるアタッチメントにより、前記移植血管の自由端に取り付けられることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項40

前記カップリング部材を前記移植血管の自由端に取り付けるステップが、前記移植血管の自由端を前記カップリング部材の内部管腔を介して通し、かつ前記移植血管の前記端部を前記カップリング部材の遠位表面上で外翻するサブステップからなることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項41

前記目標血管の前記壁に対して前記移植血管の外翻端を軸線方向に圧縮して吻合シールを創成するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第40項に記載の方法。

請求項42

前記アンカー部材はリング形本体を有し、該リング形本体はこれを貫通するオリフィスを備えており、前記カップリング部材を前記アンカー部材に連結するステップが、前記カップリング部材を前記アンカー部材の前記オリフィス内に挿入するサブステップを有することを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項43

前記アンカー部材は、これに連結される管状延長部を有し、前記カップリング部材を前記アンカー部材に連結するステップが、前記カップリング部材を前記アンカー部材の前記管状延長部内に挿入するサブステップを有することを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項44

前記アンカー部材は、前記目標血管の前記壁に前記開口を創成する前に前記目標血管の外面に取り付けられ、前記目標血管の前記壁の前記開口は、前記アンカー部材内のオリフィスに血管穴あけ器を挿通しかつ前記アンカー部材内の前記オリフィスと整合するように前記目標血管の前記壁に開口をカッティングすることにより創成されることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項45

目標血管の外面にアンカー部材を取り付けるステップが、アンカー部材を患者大動脈の外面に取り付けることからなることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項46

カップリング部材を移植血管の自由端に取り付けるステップが、冠状動脈バイパス移植片の自由端に前記カップリング部材を取り付けることからなることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項47

患者の肋骨または胸骨を全く切断することなくまたは大きく変位させることなく、患者の肋間空間を介して胸腔内に少なくとも1つのアクセスポートを創成し、前記アクセスポートを介して前記アンカー部材を前記胸腔内に挿入し、前記アクセスポートを介して前記カップリング部材を前記胸腔内に挿入することを特徴とする請求の範囲第36項に記載の方法。

請求項48

アクセスポートを通り、患者の肋間空間を介して胸腔内に挿入される内視鏡撮像機器により前記目標血管を撮像するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第47項に記載の方法。

請求項49

前記移植血管の前記自由端にカップリング部材を取り付けるステップが、患者の胸部の外部にある前記移植血管の前記自由端を、少なくとも1つのアクセスポートに通し、前記カップリング部材を、患者の胸部の外部にある前記移植血管の自由端に取り付け、カップリング部材に取り付けられた前記移植血管の自由端を、前記少なくとも1つのアクセスポートを通して患者の胸部内に再挿入するサブステップからなることを特徴とする請求の範囲第47項に記載の方法。

請求項50

前記カップリング部材を前記アンカー部材に連結するステップが、前記移植血管の外翻端を前記目標血管の前記外面に近置するサブステップからなることを特徴とする請求の範囲第40項に記載の方法。

請求項51

前記カップリング部材を前記アンカー部材に連結するステップが、前記移植血管が取り付けられた前記カップリング部材を、前記目標血管の前記壁の前記開口内に挿入し、前記移植血管の外翻端を前記目標血管の内面に近置するサブステップからなることを特徴とする請求の範囲第40項に記載の方法。

請求項52

前記目標血管の前記壁を前記カップリング部材の回りで半径方向に圧縮して、前記移植血管の外翻端と前記目標血管の前記壁との間に吻合シールを創成することを特徴とする請求の範囲第51項に記載の方法。

請求項53

移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結する吻合を遂行する方法において、前記移植血管の端部を吻合ステープルの内部管腔に挿通しかつ前記吻合ステープルの遠位端上で前記移植血管の自由端を外翻させることにより、前記移植血管の前記自由端を前記吻合ステープルに取り付け、前記移植血管の外翻端が取り付けられた前記吻合ステープルの前記遠位端を、前記目標血管の前記壁の開口を通して挿入し、前記移植血管の前記端部が前記目標血管の前記壁にシール連結されかつ前記移植血管の前記管腔が前記目標血管の前記壁の前記開口を通して前記目標血管の前記管腔と流体連通するように、前記吻合ステープルに連結された複数の取付脚により前記目標血管の前記壁を穿刺して前記目標血管の前記壁の開口内に前記吻合ステープルを保持することを特徴とする方法。

請求項54

前記目標血管の前記壁の前記開口内の前記吻合ステープルの前記遠位端に向かって前記目標血管の前記壁を半径方向に圧縮するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第53項に記載の方法。

請求項55

前記吻合ステープルの遠位端上で前記移植血管の前記自由端を外翻させるステップが、前記吻合ステープルの前記遠位端に連結されたフランジ上で前記移植血管の自由端を外翻させるサブステップからなることを特徴とする請求の範囲第53項に記載の方法。

請求項56

前記目標血管の前記壁に対して前記移植血管の外翻端を軸線方向に圧縮して、吻合シールを創成することを特徴とする請求の範囲第55項に記載の方法。

請求項57

前記移植血管の前記自由端を吻合ステープルに取り付けるステップが、冠状動脈バイパス移植片の自由端を吻合ステープルに取り付けることからなることを特徴とする請求の範囲第53項に記載の方法。

請求項58

前記移植血管の外翻端が取り付けられた前記吻合ステープルの前記遠位端を、前記目標血管の前記壁の開口に挿通するステップが、前記移植血管の外翻端が取り付けられた前記吻合ステープルの前記遠位端を、患者の前記胸腔内の冠状動脈の壁の開口に挿通することからなることを特徴とする請求の範囲第53項に記載の方法。

請求項59

前記移植血管の外翻端が取り付けられた前記吻合ステープルの前記遠位端を、前記目標血管の前記壁の開口に挿通するステップが、前記移植血管の外翻端が取り付けられた前記吻合ステープルの前記遠位端を、患者の前記胸腔内の大動脈の壁の開口に挿通することからなることを特徴とする請求の範囲第53項に記載の方法。

請求項60

前記吻合ステープルに連結された複数の取付脚により前記目標血管の前記壁を穿刺するステップが、前記複数の取付脚に遠位方向の力を加え、前記複数の取付脚の遠位部が前記目標血管の前記壁を穿刺するように、前記複数の取付脚を変形させることからなることを特徴とする請求の範囲第53項に記載の方法。

請求項61

前記複数の取付脚に遠位方向の力を加え、前記複数の取付脚を変形させるステップが、前記複数の取付脚の弧状遠位部が弧状通路内の前記目標血管の前記壁を穿刺するように、前記複数の取付脚の各々を枢着点の回りで回転させることからなることを特徴とする請求の範囲第60項に記載の方法。

請求項62

前記複数の取付脚の移行部が弧状通路内の前記目標血管の前記壁を穿刺し、前記目標血管の前記壁を、前記目標血管の前記壁の前記開口内の前記吻合ステープルの前記遠位端に向かって半径方向に圧縮するように、前記複数の取付脚の各々を前記枢着点の回りで更に回転させるステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第61項に記載の方法。

請求項63

前記複数の取付脚の各々を前記枢着点の回りで更に回転させ、前記目標血管の壁を、該目標血管の前記壁の開口内で前記吻合ステープルの前記遠位端に向かって半径方向に圧縮するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第61項に記載の方法。

請求項64

患者の肋骨または胸骨を全く切断することなくまたは大きく変位させることなく、患者の肋間空間を通って胸腔内に至る少なくとも1つのアクセスポートを創成し、前記吻合ステープルを、前記アクセスポートを通して前記胸腔内に挿入するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第53項に記載の方法。

請求項65

アクセスポートを通り、患者の肋間空間を介して胸腔内に挿入される内視鏡撮像機器により前記目標血管を撮像するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第64項に記載の方法。

請求項66

前記移植血管の前記自由端を吻合ステープルに取り付けるステップが、患者の胸部の外部にある前記移植血管の前記自由端を、少なくとも1つのアクセスポートに通し、前記移植血管の前記自由端を、患者の胸部の外部にある前記吻合ステープルに取り付け、吻合ステープルが取り付けられた前記移植血管の自由端を、前記少なくとも1つのアクセスポートを通して患者の胸部内に再挿入するサブステップからなることを特徴とする請求の範囲第64項に記載の方法。

請求項67

吻合ステープルを取り付ける装置において、吻合ステープルを取り付けるためのステープル付け機構を有し、該ステープル付け機構はこれを貫通する内部管腔を備え、中空器官の壁に開口を創成する穴あけ手段を有し、該穴あけ手段は、前記ステープル付け機構の前記内部管腔内に着脱自在に受け入れられ、前記吻合ステープル取付装置は、前記開口と整合して、前記目標血管の前記壁に前記吻合ステープルを取り付ける前記穴あけ手段に連結されることを特徴とする装置。

請求項68

前記ステープル付け機構は、第1中空器官の端部と、前記第1中空器官の少なくとも前記端部が外翻される第2中空器官の側壁との間に吻合を創成すべく、前記吻合ステープルを取り付けることができるように形状決めされており、前記装置が、前記穴あけ手段とステープル付け機構との間の環状空間を更に有し、前記環状空間は、該環状空間内に第1中空器官を充分に収容できる大きさを有することを特徴とする請求の範囲第67項に記載の装置。

請求項69

移植片挿入器具を更に有し、該移植片挿入器具は、前記穴あけ手段と交互に前記ステープル付け機構の中央管腔内に着脱自在に受け入れられ、前記移植片挿入器具は、カップリング部材を着脱自在に保持する手段を備えた遠位端をもつ細長い軸を有し、前記カップリング部材は、移植血管を、前記目標血管の前記壁の外面に取り付けられるアンカー部材に接合できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第67項に記載の装置。

請求項70

移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結するための吻合継手において、内側フランジを有し、該内側フランジは、近位面、遠位面および前記移植血管の外径を収容する充分な寸法の中央オリフィスを備え、前記内側フランジは、前記移植血管の前記端部が前記中央オリフィスに挿通されかつ前記内側フランジ上で外翻されるときに、前記移植血管の前記端部の非外傷性取付を行い、前記内側フランジは前記目標血管の前記壁の開口を通って挿入でき、外側フランジを有し、該外側フランジは、近位面、遠位面および前記移植血管の外径を収容する充分な寸法の中央オリフィスを備え、前記外側フランジの前記遠位面は、前記開口に近い前記目標血管の前記壁の外面に接触できるように形状決めされており、前記移植血管の前記外翻端が前記目標血管の前記壁にシール連結されかつ前記移植血管の前記管腔が目標血管の前記壁の開口を通って前記目標血管の管腔と流体連通するように、前記外側フランジを、前記内側フランジに対して選択位置に維持する手段を更に有することを特徴とする吻合継手。

請求項71

前記内側フランジは、該内側フランジが前記目標血管の前記管腔および前記移植血管の前記管腔から流体的隔絶すべく、前記移植血管の外翻端が前記内側フランジの少なくとも前記遠位面を実質的に覆うことができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項72

近位端および遠位端を備えた管状本体を更に有し、前記内側フランジは前記遠位端に連結され、前記管状本体は、前記移植血管の外径を収容する充分な寸法の中央管腔を備えていることを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項73

前記管状本体の近位部分は前記外側フランジの前記中央オリフィス内に摺動自在に受け入れられるように形状決めされており、前記外側フランジを、前記内側フランジに対して選択位置に維持する前記手段が、前記管状本体に対して前記外側フランジを係止する係止手段からなることを特徴とする請求の範囲第72項に記載の吻合継手。

請求項74

前記係止手段が、前記管状本体の外面上に摺動自在に位置決めされる自己係止保持ワッシャからなることを特徴とする請求の範囲第73項に記載の吻合継手。

請求項75

前記外側フランジは、前記外側フランジの前記遠位面が前記目標血管の前記壁の外面に接触しない初期形状から、前記外側フランジの前記遠位面が前記目標血管の前記壁の外面に接触する展開形状へと変化することを特徴とする請求の範囲第71項に記載の吻合継手。

請求項76

前記外側フランジを、前記内側フランジに対して選択位置に維持する前記手段が、前記外側フランジを前記内側フランジに連結する変形自在手段からなり、該変形自在手段が、前記外側フランジを前記内側フランジに対して選択位置に位置決めしかつ保持すべく変形できることを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項77

前記外側フランジが複数のフランジセクタに分割されており、各フランジセクタが少なくとも1つの変形自在手段を介して前記内側フランジに連結されることを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項78

前記変形自在手段が管状本体を介して前記内側フランジに連結され、前記管状本体が、前記移植血管の外径を収容する充分な寸法の中央管腔を備えていることを特徴とする請求の範囲第77項に記載の吻合継手。

請求項79

前記外側フランジは前記内側フランジに連結される管状本体からなり、該管状本体は、非変形形状から拡張形状へと変形して前記外側フランジを形成できることを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項80

前記管状本体は複数の長手方向セグメントに分割され、該長手方向セグメントは、軸線方向に圧縮されると外方に拡張されるように予め配置されることを特徴とする請求の範囲第79項に記載の吻合継手。

請求項81

前記内側フランジは、前記内側フランジがつぶれ直径を有するつぶれ位置と、前記内側フランジが前記つぶれ直径より大きい拡張直径を有する拡張位置とを含む少なくとも2つの作動位置を有することを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項82

前記内側フランジが複数のフランジセクタからなり、該フランジセクタは、前記内側フランジが前記つぶれ位置にあるとき、互いに近づく方向につぶされて、前記つぶれ直径に等しい直径を占め、前記フランジセクタは、前記内側フランジが前記拡張位置にあるとき、互いに離れる方向に拡張して、前記拡張直径に等しい直径を占めることを特徴とする請求の範囲第81項に記載の吻合継手。

請求項83

前記内側フランジを前記つぶれ位置から前記拡張位置へと拡張させる拡張手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第82項に記載の吻合継手。

請求項84

前記拡張手段は管状部材からなり、該管状部材は、前記フランジセクタ間で前記中央オリフィス内に挿入されると、前記フランジセクタを前記つぶれ位置から拡張位置に押圧することを特徴とする請求の範囲第83項に記載の吻合継手。

請求項85

前記内側フランジが、長手方向に配向された複数のセグメントからなり、該セグメントが、軸線方向に圧縮されることに応答して半径方向に拡張できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項86

前記最初に長手方向に配向されたセグメントは、前記外側フランジに連結された近位端および遠位端を有し、前記セグメントは、前記遠位端が前記近位端に向かって軸線方向に圧縮されると半径方向に拡張できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第85項に記載の吻合継手。

請求項87

前記セグメントは、前記近位端と前記遠位端との中間の曲がり部分を有し、該曲がり部分は、前記遠位端が近位端に向かって軸線方向に圧縮されると半径方向に拡張するように前記セグメントを予め配置することを特徴とする請求の範囲第86項に記載の吻合継手。

請求項88

前記セグメントの前記遠位端を、前記セグメントの前記近位端に向かって軸線方向に圧縮する手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第86項に記載の吻合継手。

請求項89

前記圧縮手段が管状部材からなり、該管状部材が半径方向に延びる複数のタブを有し、該タブが前記セグメントの前記遠位端と係合して、前記セグメントの前記遠位端を、前記セグメントの前記近位端に向かって軸線方向に圧縮することを特徴とする請求の範囲第88項に記載の吻合継手。

請求項90

前記管状部材上で半径方向に延びる複数のタブは、前記外側フランジの対応する複数のスロットを通り、かつ該スロットと整合する前記複数のセグメント間の複数の空間を通って位置決めされ、前記半径方向に延びる複数のタブを備えた前記管状部材が、前記セグメントの前記遠位端と係合すべく前記複数のセグメント間に着脱自在に挿入できることを特徴とする請求の範囲第89項に記載の吻合継手。

請求項91

前記内側フランジの少なくとも前記中央オリフィスが、円形楕円形卵形および滴形からなる群から選択される幾何学的形状を有することを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項92

第2内側フランジを更に有し、該第2内側フランジは、前記内側フランジの外径より大きい外径と、前記内側フランジの外径より小さくかつ前記内側フランジの前記中央オリフィスより大きい内径とを有することを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項93

第2内側フランジを更に有し、該第2内側フランジは、前記内側フランジの外径より大きい外径と、中央穴とを有し、該中央穴は、前記内側フランジの前記外径の近くの複数の別々の位置で前記内側フランジと係合する内方を向いた複数のタブに特徴を有することを特徴とする請求の範囲第70項に記載の吻合継手。

請求項94

移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結する吻合を遂行する方法において、前記移植血管の前記自由端を吻合継手の内側フランジに取り付け、前記移植血管の前記自由端が取り付けられた前記内側フランジを、前記目標血管の前記壁の前記開口を通して挿入しかつ前記目標血管の内面と前記内側フランジとを係合させ、前記吻合継手の外側フランジを、前記開口の近くで前記目標血管の前記壁の外面と接触するように位置決めし、前記移植血管が前記目標血管の前記壁にシール連結されかつ前記移植血管の前記管腔が前記目標血管の前記壁の前記開口を通して前記目標血管の前記管腔と流体連通するように、前記内側フランジと外側フランジとをカップリングすることを特徴とする方法。

請求項95

前記移植血管の前記自由端は、前記移植血管の自由端を、前記内側フランジ内のオリフィスに通しかつ移植血管の前記自由端を前記内側フランジ上で外翻させることにより前記内側フランジに取り付けられることを特徴とする請求の範囲第94項に記載の方法。

請求項96

前記内側フランジを前記移植血管の外翻端で覆い、前記内側フランジを、前記目標血管の前記管腔および前記移植血管の前記管腔から隔絶することを特徴とする請求の範囲第95項に記載の方法。

請求項97

前記目標血管の前記壁を、前記内側フランジと外側フランジとの間で圧縮するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第94項に記載の方法。

請求項98

前記目標血管の前記壁および前記移植血管の外翻端を、前記内側フランジと外側フランジとの間で圧縮するステップを更に有することを特徴とする請求の範囲第94項に記載の方法。

請求項99

前記吻合継手の前記内側フランジが圧縮状態および拡張状態を有し、前記移植血管の前記自由端が、圧縮状態にある前記内側フランジに取り付けられ、前記移植血管の前記自由端が取り付けられた前記内側フランジが、前記内側フランジを前記圧縮状態にして前記目標血管の壁の前記開口を通して挿入され、前記内側フランジを前記拡張状態に拡張することにより、前記内側フランジが前記目標血管の前記内面と係合することを特徴とする請求の範囲第94項に記載の方法。

請求項100

.前記吻合継手の前記外側フランジは、前記外側フランジを、前記目標血管の前記壁の前記外面に接触しない初期位置から、前記目標血管の前記壁の外面に接触する展開位置へと変形させることにより、前記目標血管の前記壁の前記外面と接触するように位置決めされることを特徴とする請求の範囲第94項に記載の方法。

請求項101

.移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結するための吻合装置において、締結フランジを有し、該締結フランジは、遠位面および前記移植血管の外径に適合する充分な寸法をもつ中央オリフィスを備え、前記締結フランジは、前記移植血管の前記端部を前記中央オリフィスに通しかつ前記移植血管の前記端部を前記締結フランジ上で外翻することにより前記移植血管の前記端部を取り付けるアタッチメントを形成し、前記締結フランジに対して移動できる複数のステープル部材を更に有し、該ステープル部材は、前記移植血管の外翻端および前記目標血管を穿刺して、前記締結フランジおよび前記移植血管の外翻端を、前記目標血管の壁に取り付けることができるように形状決めされていることを特徴とする吻合装置。

請求項102

.前記締結フランジは、該締結フランジを貫通する複数の穴を有し、該穴は前記締結フランジの前記遠位面と連通しており、前記ステープル部材は前記穴内に摺動自在に受け入れられることを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項103

.前記各ステープル部材は予め定めた曲がり部を有し、該曲がり部は、前記穴内に配置されるとほぼ直線状の形状になり、前記予め定めた曲がり部は、前記穴の外部に配置されると曲がり形状になることを特徴とする請求の範囲第102項に記載の吻合装置。

請求項104

.前記ステープル部材の前記予め定めた曲がり部は、該曲がり部が前記穴の外部に配置されると前記締結フランジの外径を超えて外方に曲がるように、前記ステープル部材の遠位部を配置することを特徴とする請求の範囲第103項に記載の吻合装置。

請求項105

.前記ステープル部材は、該ステープル部材を予め定めた形状に付勢する弾性材料で作られていることを特徴とする請求の範囲第103項に記載の吻合装置。

請求項106

.前記弾性材料は、超弾性ニッケルチタン合金であることを特徴とする請求の範囲第105項に記載の吻合装置。

請求項107

.前記各ステープル部材は少なくとも1つの取付脚を有し、該取付脚は、ほぼ直線状の中央セグメントと、該中央セグメントに対して鋭角を形成する近位セグメントと、前記中央セグメントに対して鋭角を形成する遠位セグメントとを有することを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項108

.前記取付脚は、該取付脚の近位セグメントが前記締結フランジの近位面に対し当接しかつ前記取付脚の前記遠位セグメントが目標血管の壁の内面に当接して、前記締結フランジを前記目標血管の壁に取り付けることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第107項に記載の吻合装置。

請求項109

.前記取付脚は弾性記憶をもつ弾性材料で作られており、該弾性材料は、前記締結フランジの前記近位面に対して前記近位セグメントを押圧し、かつ目標血管の壁の内面に対して前記取付ラグの前記遠位セグメントを押圧することを特徴とする請求の範囲第108項に記載の吻合装置。

請求項110

.前記複数のステープル部材の各々が2つの取付脚を備え、前記2つの取付脚の近位セグメントが一体に取り付けられていることを特徴とする請求の範囲第107項に記載の吻合装置。

請求項111

.前記締結フランジはこれを貫通する複数の穴を有し、該穴は、前記締結フランジの前記遠位面と連通しかつ前記ステープル部材の2つの取付脚が摺動自在に受け入れられるように対をなして配置されていることを特徴とする請求の範囲第110項に記載の吻合装置。

請求項112

.前記各ステープル部材が少なくとも1つの取付脚を有し、該取付脚が近位セグメントおよび変形自在の遠位セグメントを有し、前記近位セグメントは、その変形に抵抗するように遠位セグメントより大きな剛性を有することを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項113

.前記ステープル部材は、前記遠位セグメントが、前記目標血管の前記壁の内部に当接する位置まで変形できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第112項に記載の吻合装置。

請求項114

.前記各ステープル部材は2つの取付脚を有し、各取付脚は近位セグメントおよび変形自在の遠位セグメントを備え、前記近位セグメントは、その変形に抵抗するように遠位セグメントより大きな剛性を有し、前記2つの取付脚の近位セグメントは一体に取り付けられていることを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項115

.前記近位セグメントは、該近位セグメントを包囲しかつ補強する管状部材からなる補剛手段を有することを特徴とする請求の範囲第114項に記載の吻合装置。

請求項116

.前記近位セグメントは、前記遠位セグメントより大きい断面積を有することを特徴とする請求の範囲第114項に記載の吻合装置。

請求項117

.前記各ステープル部材は、近位セグメントと、該近位セグメントに連結された曲がりセグメントと、該曲がりセグメントに連結された遠位先端とを有し、前記曲がりセグメントは、前記遠位先端が目標血管壁の内面を穿刺するように配向させることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第102項に記載の吻合装置。

請求項118

.前記ステープル部材の前記遠位先端は、目標血管の内面から外面へと目標血管の壁を横断できるように形状決めされ、前記吻合装置は、前記遠位先端を締結フランジに連結する手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第117項に記載の吻合装置。

請求項119

.前記遠位先端を前記締結フランジに取り付ける前記手段が、前記遠位セグメントに取り付けられたとげ部を備え、該とげ部は前記締結フランジのリッジと係合するように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第118項に記載の吻合装置。

請求項120

.前記遠位先端を前記締結フランジに取り付ける前記手段は、前記遠位先端を前記締結フランジに締結する手段を備えた、前記締結フランジに連結できる係止キャップを有することを特徴とする請求の範囲第118項に記載の吻合装置。

請求項121

.前記ステープル部材は、前記曲がりセグメントおよび遠位セグメントを目標血管の壁の開口に用意に挿通できるようにするため、前記曲がりセグメントおよび遠位セグメントが前記締結フランジの外径により形成される円内にある挿入位置まで、前記締結フランジの前記穴内で回転できることを特徴とする請求の範囲第117項に記載の吻合装置。

請求項122

.前記ステープル部材は、前記曲がりセグメントおよび遠位セグメントが前記締結フランジの外径により形成される円の外部に出る第2位置まで回転できることを特徴とする請求の範囲第121項に記載の吻合装置。

請求項123

.前記ステープル部材は、超弾性金属合金で作られていることを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項124

.前記締結フランジに連結された複数の外側取付脚を更に有し、該外側取付脚は前記目標血管の外面を穿刺できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項125

.前記外側取付脚は、前記取付脚が前記目標血管に接触しない第1位置および前記取付脚が前記目標血管の外面を穿刺する第2位置から変形できることを特徴とする請求の範囲第124項に記載の吻合装置。

請求項126

.前記目標血管の外面と接触するように形状決めされた遠位面を備えた外側フランジを更に有することを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項127

.前記外側フランジを、前記締結フランジに対して選択された位置に係止させる係止手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第126項に記載の吻合装置。

請求項128

.前記係止手段は、前記締結フランジから近位側に延びている管状延長部上に摺動自在に受け入れられる中央オリフィスを備えた自己係止保持ワッシャからなることを特徴とする請求の範囲第127項に記載の吻合装置。

請求項129

.前記締結フランジの少なくとも前記中央オリフィスが、円形、楕円形、卵形および涙滴形からなる群から選択される幾何学的形状を有していることを特徴とする請求の範囲第101項に記載の吻合装置。

請求項130

.管状カッタに対して軸線方向に移動できるアンビルを有し、該アンビルが、前記管状カッタの内部管腔内に摺動自在に受け入れられて、前記アンビルと管状カッタとの間に介在される組織貫通穴をあけることができるように形状決めされた形式の改良形組織穴あけ器において、前記組織穴あけ器により切断される組織をクランプするための、前記組織穴あけ器に連結されたクランピング手段を有することを特徴とする改良形組織穴あけ器。

請求項131

.前記クランピング手段は、前記管状カッタの内部管腔内に摺動自在に受け入れられ、前記クランピング手段は、前記アンビルの近位面に対向する遠位面を有し、組織が前記遠位面と近位面との間にクランプされることを特徴とする請求の範囲第130項に記載の改良形組織穴あけ器。

請求項132

.前記組織穴あけ器に連結されるステープル付け機構を更に有し、該ステープル付け機構は、前記クランピング手段によりクランプされる前記組織穴あけ器を包囲する組織に少なくとも1つのステープルを付けることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第130項に記載の改良形組織穴あけ器。

請求項133

.移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結するための吻合継手において、前記移植血管の外径を収容する充分な寸法の内部管腔を備えた管状部材を有し、該管状部材は遠位端を有し、該遠位端から複数の取付脚が延びており、該取付脚は、前記目標血管の管腔内から前記移植血管の少なくとも前記壁に穿刺できるように形状決めされており、外側フランジを有し、該外側フランジは、遠位面および前記移植血管の外径を収容する充分な寸法の中央オリフィスを備え、前記外側フランジの前記遠位面は、前記開口に近い前記目標血管の前記壁の外面に接触できるように形状決めされており、前記外側フランジを、前記管状部材に対して選択位置に維持する手段を更に有することを特徴とする吻合継手。

請求項134

.前記複数の取付脚の各々が、前記管状部材の前記遠位端から半径方向に延びている第1セグメントと、該第1セグメントから近位側に延びている第2セグメントとを有することを特徴とする請求の範囲第133項に記載の吻合継手。

請求項135

.前記外側フランジの前記中央オリフィスは、前記管状部材の外面上に摺動自在に受け入れられ、前記外側フランジを、前記管状部材に対して選択された位置に維持する前記手段が、前記管状部材の外面上に摺動自在に位置決めされる自己係止保持ワッシャからなることを特徴とする請求の範囲第133項に記載の吻合継手。

請求項136

.移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結する吻合を遂行する方法において、前記移植血管を、管状部材の内部管腔に通し、前記移植血管の前記自由端を外翻させ、前記管状部材の遠位端から延びている複数の取付脚により、前記移植血管の外翻端を穿刺させ、前記複数の取付脚を、前記目標血管の前記壁の前記開口に挿通し、前記複数の取付脚により、前記目標血管の前記壁の内面を穿刺させ、外側フランジの遠位面を、前記開口の近くで前記目標血管の前記壁の外面と接触するように位置決めし、前記外側フランジを、前記管状部材に対して選択された位置に係止させることを特徴とする方法。

請求項137

.移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を連結するための吻合手段と、該吻合手段から延びている可撓性管状延長部とを有し、該可撓性管状延長部が前記移植血管の少なくとも一部を包囲しかつ支持することを特徴とする吻合装置。

請求項138

.前記可撓性管状延長部が、前記吻合手段に近い遠位端と、前記吻合手段から離れている近位端とを有し、前記可撓性管状延長部は、前記遠位端から近位端に向かって可撓性が徐々に大きくなっており、前記可撓性管状延長部は、前記遠位端から近位端に向かって徐々にしなやかになっており、前記可撓性管状延長部の直径は、前記遠位端から近位端に向かって徐々に大きくなっていることを特徴とする請求の範囲第137項に記載の吻合装置。

請求項139

.移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を目標血管の壁に連結するための吻合装置において、遠位端を備えた第1リングを有し、前記遠位端からは複数のステープル部材が垂下しており、前記第1リングに対して同心状に配置される第2リングを有し、該第2リングは遠位端を備え、該遠位端からは複数のステープル部材が垂下していることを特徴とする吻合装置。

請求項140

.前記第1リングから垂下するステープル部材は時計回り方向に傾斜しており、前記第2リングから垂下するステープル部材は反時計回り方向に傾斜していることを特徴とする請求の範囲第139項に記載の吻合装置。

請求項141

.前記第1リングは前記第2リングに対して回転でき、前記吻合装置は、前記第1リングを、前記第2リングに対して所望の回転方向に係止する係止手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第139項に記載の吻合装置。

請求項142

.管状器官一セクションを前記管状器官内流路から非閉鎖的に隔絶するカテーテル装置において、遠位バルーンおよび該遠位バルーンを膨張させる手段と、近位バルーンおよび該近位バルーンを膨張させる手段と、灌流チューブとを有し、該灌流チューブには遠位バルーンおよび近位バルーンが互いに間隔を隔てた位置において取り付けられ、前記灌流チューブは、前記近位バルーンより近位の近位開口と、前記遠位バルーンより遠位の遠位開口と、これらの間の灌流管腔とを備え、前記近位バルーンと遠位バルーンとの間で、T字形をなして前記灌流チューブに連結された細長いカテーテルを更に有することを特徴とするカテーテル装置。

請求項143

.移植血管の一端を、選択された部位で目標血管の壁に吻合する形式の血管吻合を遂行する改善された方法において、カテーテルを前記目標血管の管腔内に挿入し、前記吻合部位上流側で前記カテーテルの第1バルーンを膨張させかつ前記吻合部位の下流側で前記カテーテルの第2バルーンを膨張させることにより、前記目標血管内の吻合部位を血流から隔絶し、前記カテーテルの灌流管腔を通して得られる血液で、前記第2バルーンの下流側の前記目標血管を灌流させ、前記第1バルーンと第2バルーンとの間の前記吻合部位で吻合を遂行することを特徴とする改善された方法。

請求項144

.前記第2バルーンの下流側の前記目標血管が、前記第1バルーンの上流側の前記目標血管の位置で前記カテーテルの灌流チューブに流入する血液で灌流されることを特徴とする請求の範囲第143項に記載の血管吻合を遂行する改善された方法。

請求項145

.前記目標血管が患者の心臓に連結された大動脈であり、前記吻合が、患者の心臓が動している間に遂行されることを特徴とする請求の範囲第143項に記載の血管吻合を遂行する改善された方法。

請求項146

.移植血管の管腔が目標血管の壁の開口を通って目標血管の管腔と流体連通するように、移植血管の自由端を、目標血管の壁に連結する吻合ステープル手段と、前記移植血管の前記端部が前記目標血管の前記壁にシール連結されかつ前記移植血管の前記管腔が前記目標血管の前記壁の前記開口を通って前記目標血管の前記管腔と流体連通するように、前記吻合ステープル手段をつけるステープル付け手段とを有することを特徴とする吻合システム

請求項147

.前記ステープル付け手段は、前記吻合ステープルを保持するステープル保持手段と、該ステープル保持手段に対して軸線方向に変位できる環状ステープル変形面を備えた同心状ステープルドライバとを有することを特徴とする請求の範囲第146項に記載の吻合システム。

請求項148

.前記ステープル付け手段は、前記吻合ステープルを保持するステープル保持手段と、該ステープル保持手段に対して軸線方向に変位できる環状ステープル変形面を備えた同心状ステープルドライバとを有することを特徴とする請求の範囲第146項に記載の吻合システム。

請求項149

.前記吻合ステープル手段は、前記移植血管の前記自由端を前記吻合ステープル手段に取り付ける非外傷性手段と、前記非外傷性手段の回りで周方向に配置された複数の取付脚とを有し、前記複数の取付脚は、前記目標血管の前記壁を穿刺できるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第146項に記載の吻合システム。

請求項150

.前記非外傷性手段は、前記移植血管の外径を収容する充分な寸法の中央管腔を備えた管状本体と、該管状本体の前記遠位端上で前記移植血管の前記自由端を外翻させることにより前記移植血管を受け入れることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第149項に記載の吻合システム。

請求項151

.前記非外傷性手段は、前記管状本体の前記遠位端に連結されるフランジを有し、該フランジは、この上で前記移植血管の前記自由端を外翻させることにより前記移植血管を受け入れることができるように形状決めされていることを特徴とする請求の範囲第150項に記載の吻合システム。

請求項152

.前記非外傷性手段は、前記移植血管を、前記目標血管の前記壁の外面に取り付けられるアンカー部材に接合することができるように形状決めされたカップリング部材を有することを特徴とする請求の範囲第149項に記載の吻合システム。

請求項153

.前記カップリング部材を前記アンカー部材に接合するための移植片挿入手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第152項に記載の吻合システム。

請求項154

.前記目標血管の壁に開口を創成する穴あけ手段を更に有し、該穴あけ手段は、前記ステープル付け手段の内部管腔内に着脱自在に受け入れられることを特徴とする請求の範囲第146項に記載の吻合システム。

請求項155

.前記目標血管の壁上の吻合部位を、前記目標血管内の血流から隔絶する管内手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第146項に記載の吻合システム。

請求項156

.前記目標血管の壁上の吻合部位を、前記目標血管内の血流から隔絶しかつ前記目標血管を前記吻合部位の下流側の血液で灌流する管内手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第146項に記載の吻合システム。

請求項157

.前記吻合ステープルに取り付けられる移植血管を更に有し、該移植血管が、同種移植片、異種移植片および人工移植片からなる群から選択されることを特徴とする請求の範囲第146項に記載の吻合システム。

--

0001

発明の分野
本発明は、広くは、中空器官の端対側(end-to-side)吻合外科的に行なう装
置および方法に関し、より詳しくは、冠状動脈バイパス移植片のような移植血管
の端部を、大動脈または冠状動脈のような目標血管側壁接合する血管吻合
置に関する。

背景技術

0002

吻合は生物学的組織の外科的接合、より詳しくは、管状器官を接合してこれら
の間を相互連通させる外科的接合である。血管手術は、血管同士の吻合または血
管と血管移植片との吻合を行なって、重要な組織への血液流路創成しまたは復
元させるためしばしば行なわれる。冠状動脈バイパス移植手術(CABG)は、
1つ以上の冠状動脈の閉塞または狭窄により血液供給が低下している虚血性心筋
への血流復元するための外科的処置である。CABGを遂行する1つの方法と
して、身体のどこかの部位から伏状静脈または他の静脈或いは動脈採取し、或
いはDacronまたはGoretexチューブで作られた人工導管を使用して、該導管を、
大動脈のような生存可能動脈から閉塞部または狭窄部の下流側の冠状動脈へのバ
パス移植片として連結する方法がある。取り出された移植片の近位端および遠
位端の両方を備えたものは、「遊離移植片」として知られている。第2の方法と
して、内胸動脈のようなそれほど重要でない動脈を、その元の位置から迂回(r-
erouting)させ、閉塞部の下流側の冠状動脈に連結されるようにする。移植血管
の近位端は、その元の位置に取り付けられた状態に維持される。この形式移植
片は、「茎状移植片」として知られている。第1の場合、バイパス移植片は、そ
の近位端および遠位端の両端部で、端対側吻合により元の動脈に取り付けなくて
はならない。第2の技術では、バイパスとして使用される動脈の遠位端で、少な
くとも1つの端対側吻合を行なわなくてはならない。以下の説明では、近位吻合
および遠位吻合としての遊離移植片の吻合について述べる。近位吻合は、血液源
(例えば大動脈)に連結された移植血管の端部での吻合であり、遠位吻合は、移
植血管を通って流れる血液の目的部位(例えは冠状動脈)に連結される移植血管
の端部での吻合である。これらの吻合は、ときどき第1吻合または第2吻合とも
呼ばれ、吻合が移植片の近位端または遠位端で行なわれるか否かとは無関係に、
吻合が行なわれる順序についていう。

0003

現在では、殆ど全ての血管吻合は、慣用的手作業縫合により行なわれている
吻合部位の縫合は時間を要しかつ困難な仕事であり、外科医の高度な熟練およ
び経験を必要とする。各吻合は血液のための円滑な開流路を形成すること、およ
取付は完全に漏洩しないものであることが重要である。最初の試みでは、完全
に漏洩のないシールは必ずしも達成されない。従って、発見されるあらゆる漏洩
を閉じるため、吻合部位を再縫合することがしばしば必要になる。

0004

手作業縫合による吻合の時間を要する性質は、幾つかの理由から、CABG手
術での特別な関心事である。第1に、手術処置の大部分の間、患者心肺バイ
ス(CPB)装置上に置く必要があり、心臓全身循環(すなわち、「クロス
ランプ(cross-clamped)」から隔絶し、かつ一般に冷たい心臓麻酔液の輸液によ
り心臓を通常停止させて、吻合部位の縫合中に、心臓の吻合部位が静止しかつ血
液のない状態にする。CPB、循環隔絶および心肺停止は非常に外傷性が大きく
、かつ心臓が心臓麻酔停止している時間(しばしば、「クロスクランプ時間」と
呼ばれている)とともに、手術後の或る合併症頻度が直接変化することが判明
している。第2に、心肺手術室時間が高コストであるため、外科的処置が長引く
と、病院および患者へのバイパス手術コストが非常に増大してしまう。従って、
吻合のクオリティおよび有効性を低下させることなく吻合手術を促進することに
より、クロスクランプ時間および全手術時間を短縮することが望まれている。

0005

慣用的な手作業縫合による吻合に要求される高度の手作業技術は、標準形の開
CABG手術に比べ、CABG手術の罹患率を低減させるべく設計された閉胸
手術すなわちポートアクセス胸腔鏡バイパス手術または新規に開発された外科的
処置では一層要求される。この処置は、一般譲渡された現に係属中の1993年
2月22日付米国特許出願第08/023,778号および1994年7月28日付米国特
許出願第08/281,981号に完全に説明されている(これらの米国特許出願の全記載
は出典を明示することによって本願明細書の一部とする)。閉胸手術では、心臓
への外科的アクセスは、患者の胸部肋間空間に形成された小さなアクセスポー
トを介して行なわれ、手術は胸腔鏡観察の下で行なわれる。患者の胸部は切開
れないので、吻合部位の縫合は、組織に近置しかつ吻合を行なうのに使用される
針および縫合糸を保持しかつ操作するためのアクセスポートを通して配置される
細長い装置を用いて、幾分距離を隔てて行なわなくてはならない。このため、開
胸CABG手術中に吻合部位を縫合する困難な技術よりも遙に高度の手作業技術
が必要になる。

0006

開胸CABG手術または閉胸CABG手術中の血管吻合の創成の困難性を低減
させるため、バイパス移植片または動脈と、心臓の大動脈または元の血管との間
信頼性のある端対側吻合を迅速に形成する手段を提供することが望まれている
。吻合手術を促進しかつ改善する第1のアプローチは、ステープル付け技術であ
る。ステープル付け技術は、組織の取付けをより迅速かつ信頼性のあるものとす
るため、多くの種々の手術領域に首尾よく使用されている。ステープル付け技術
最高成果は、胃腸手術の領域において見られる。腸のような中空器官すなわ
ち管状器官の端対端(end-to-end)吻合、側対側(side-to-side)吻合および端
対側吻合を行なうための種々の手術用ステープル付け器具が開発されている。残
念なことに、これらの装置は、血管吻合の創成での使用に容易には適用できない
。その理由の1つは、血管等の細い器官適合できるように、これらの装置を小
形化するのは困難なことにある。より重要なことは、円滑な開放血液流路を形成
する必要があることである。管状器官の端対側吻合または端対端吻合を行なう既
知の胃腸ステープル付け器具は、反転吻合(すなわち、組織が、取り付けられる
器官の管腔内に向かって内側に折り曲げられる吻合)を創成するように設計され
ている。これは、腸管外層漿膜)に近置することが最重要である胃腸手術で
許容できる。これは、一体に成長して強い永久連結部を形成する組織である。
しかしながら、血管手術では、幾つかの理由から、この構成は許容できない。第
1に、反転血管は、血流に乱れを生じさせる。これにより、血流量が減少しかつ
乱れの下流側が虚血状態になり、更に悪いことに、創成される流れの乱れまたは
渦は、
血栓剥離させまたは吻合部位で血管を閉塞する血栓症を引き起こす部位となる
。第2に、腸管とは異なり、近置されたときに、血管の外面は一体成長しない。
従って、縫合糸、ステープルまたは他の接合具は、血管吻合の構造的一体性を永
久的に維持することが必要とされる。第3に、血栓症を引き起こさない永久的血
管を確保するには、最内層内皮)が一体に成長して、連続的で妨げのない全血
管の内層(lining)を形成しなければならない。かくして、外翻(すなわち、外
側に折り曲げ)られ、反転することのない直接的な縁対縁(edge-to-edge)癒合
を創成する血管吻合を形成するステープル付け器具を得ることが望まれている。

0007

CABG手術中の血管吻合の遂行に少なくとも1つのステープル付け器具が用
いられている。この装置(最初に、Dr.Vasilii I.KolesovによりCABG手術
に使用され、後に、Dr.Evgenii V.Kolesov(米国特許第4,350,160 号)により
改良された)は、内胸動脈(IMA)または静脈移植片と、冠状動脈の1つ(主
として、左前下行冠状動脈(LAD))との間の端対端吻合を創成するのに使用
された。この装置は端対端吻合が行なえるに過ぎないため、冠状動脈は、最初に
、周囲の心筋層および取付のために外翻された露出端から切断されかつ切開され
なくてはならない。この技術は、装置の適用を、冠状動脈が全体として閉塞され
た場合に制限し、従って、吻合すべき閉塞部の下流側の冠状動脈を完全に切断す
ることにより、血流の損失は生じない。従って、この装置は、冠状動脈の一部の
みが閉塞されている場合には適用できず、かつバイパス移植片と大動脈との間の
近位端の側対端吻合には全く適用できない。

0008

「側対端血管吻合ステープル付け器具(Side-to-end Vascular Anastomic St-a
ple Apparatus)」という名称に係るKaster等の米国特許第5,234,447 号には、端
対側血管吻合用の血管ステープル付け器具を提供する1つの試みが開示されてい
る。この米国特許はリング形ステープルであって、2つの血管を端対側吻合で一
体に接合するための、リングの近位端および遠位端から延びたステープル脚を供
えたリング形ステープルを提供する。しかしながら、この装置は、本発明の所望
の目的を満たす上で欠点を有している。より詳しくは、この米国特許は、迅速か
つ自動的に吻合を遂行する完全なシステムを提供するものではない。この米国特
許が開示する吻合ステープル取付方法は、移植片が取り付けられた後でかつ移
植片が大動脈に形成された開口内に挿入される前に、ステープルの遠位分枝部を
個々に変形す手動装置を用いて、ステープルの大がかりに手動操縦しなければ
ならない。上記米国特許のステープルを取り付ける場合のより困難な操縦の1つ
は、移植血管をステープル脚の尖鋭端上で入念に外翻し、次に血管の外翻縁にス
テープル脚穿刺することである。この技術を用いる実験的試みにより、移植血
管の操縦が困難でありかつ移植血管壁に損傷を与える可能性があることから、非
常に問題が多いことが証明された。迅速で信頼性が高くかつ便利であるためには
、吻合を行なう間の複雑な操縦の必要性を回避することが好ましい。更に、この
場合には、ステープル脚に曲げ作業を行なわなくてはならない。ステープルの遠
位分枝部がひとたび変形されたならば、大動脈切開開口を通してステープルを挿
入することは困難である。上記米国特許の他の欠点は、移植血管がステープル上
で外翻される箇所で、ステープルの遠位分枝部が移植血管の壁を穿刺することで
ある。移植血管の壁の穿刺は、潜在的に、吻合部位の漏洩を引き起こしかつ移植
血管壁の構造的一体性を損ない、切開部位を切断し或いは重大な失敗を招くこと
にもなる裂けを引き起こす虞れがある。上記米国特許のステープル脚は選択した
箇所で吻合部位に圧力を加えるだけであるので、ステープル脚間で漏洩が生じる
可能性がある。ステープルの遠位分枝部は、また、血栓の可能性を防止する上で
最も重要な吻合部位における血液流路に露出される。また、ステープルが壁を穿
刺する移植血管の中間層の露出が、内壁肥厚徴候を示す部位に生じる可能性が
あり、このため、移植片の長期間開通性が損なわれる。これらの潜在的な欠点の
ため、移植血管への取付ができる限り非外傷性になるようにすること、およびあ
らゆる異物の露出、または吻合部位内または移植血管管腔内での円滑で妨げのな
内膜層以外のあらゆる血管層の露出をできる限り低減させることが望ましい。

0009

吻合手術を促進しかつ改善する第2のアプローチは、血管を一体接合するため
の吻合継手を使用する方法である。端対側血管吻合を行なう血管吻合継手装置
提供する1つの試みが、「吻合継手(Anastomotic)」という名称に係るKasterの
米国特許第4,366,819 号に記載されている。この装置は、管状部材材(この上で
移植血管が外翻される)と、大動脈管腔内から大動脈壁係合するリングフラン
ジと、固定リングと、動脈壁の外面と係合する係止リングとの4部品からなる
合継手である。同じくKasterに付与された米国特許第4,368,736 号には、他の同
様な吻合継手が開示されている。この装置は、取付リングにより大動脈壁に固定
されるフランジ付き遠位端と、移植血管に取り付ける移植片固定カラーを備えた
近位端とを有する管状継手である。これらの装置は、本発明が解決しようとする
多くの欠点を有している。第1の欠点は、これらの吻合継手は、吻合装置の異物
を動脈内の血液流路に露出させることである。これは、血液流路内の異物が、溶
血、血小板沈着および血栓を引き起こす傾向をもつため好ましくない。異物に対
する拒絶反応または異物の存在により引き起こされる自動抗体反応等の異物に対
する抗体反応は、異物が血流に露出されると強くなる傾向を有する。血液流路に
露出される吻合継手の内面は、目標血管または移植血管からの血管組織で覆われ
、血流に対して円滑で赤血球相容性内層が提供されるようにするのが好ましい。
また、上記米国特許第4,366,819 号に開示された吻合継手は、移植血管を吻合継
手上に保持するスパイクが血液流路に非常に近接しており、このため、血管に外
傷を与え、従って吻合部位に漏洩を生じさせまたは血管の機械的一体性を損なう
可能性がある。従って、血管に対してできる限り非外傷性の高い吻合継手を提供
することが望まれている。取付スパイクのような鋭い特徴(features)は、血液
流路および吻合部位からできる限り離れた位置に配置し、吻合シールまたは血管
の構造的一体性が損なわれないようにすべきである。

0010

端対端吻合を行なうための他の装置(3M-Unilink装置)(米国特許第4,624,25
7号、第4,917,090 号および4,917,091 号)は、事故で切断された血管の再取付
のような顕微手術に使用するように設計されている。この装置は、2つの外翻リ
ング(該リングは、これらの対向面上の一連穿刺スパイクにより一体に係止
れる)を備えた吻合クランプを提供する。しかしながら、この装置は、端対側吻
合に使用するには不便でありかつ目標血管を変形させる傾向があるため、現在で
はCABG手術に使用されていない。また、装置に血管を挿入するにはデリケー
トなプロセスを必要とするので、ポートアクセス手術にも適していない。

0011

上記および他の問題を解決するため、血管同士の間または他の中空器官と血管
との間の端対側吻合を遂行さる吻合装置を提供することが望まれている。また、
吻合手術を遂行する間に血管に与える外傷を最小にし、血管内の血液流路に露出
される異物の量を最小にし、かつ迅速な内皮化および治癒を促進する吻合装置を
提供することが望まれている。また、ポートアクセスCABG手術に使用できる
装置を提供することが望まれている。開胸手術技術または閉胸手術技術の何れに
使用される場合でも、本発明は、最小量の手動操縦で吻合を迅速かつ自動的に遂
行できる完全なシステムを提供する。
発明の概要

0012

上記説明で述べたように、本発明は、端対側血管吻合を迅速かつ信頼性をもっ
て遂行できる吻合システムを提供する。本発明の吻合システムは、吻合装置、ス
テープル付け器具、およびこれらの装置を端対側血管吻合の遂行に使用する方法
からなる。本発明のシステムは、CABG手術、特にポートアクセスCABG手
術において、血管移植片と上行大動脈の壁との間の吻合を遂行するのに特に有効
である。吻合システムに望まれる1つの好ましい特性は、システムが、吻合を創
成する移植血管に対しできる限り非外傷性にすべきことである。吻合システムに
望まれる他の特性は、吻合装置が、完成された吻合部位における血液流路に露出
される異物の量を最小にすべきことである。本発明の吻合システムの吻合装置は
、近位端および遠位端を備えた全体として管状またはリング状の本体を有してい
る。該本体のオリフィスまたは内部管腔は、移植血管が、近位端から遠位端へと
装置を通り得るようにする。装置の本体の遠位端には、取付手段上で移植血管を
全体的に外翻することにより、移植血管に取り付けるための取付手段が設けられ
ている。目標血管の壁に装置および移植血管に取り付けるための手段が設けられ
ている。移植血管および目標血管に取り付けるのに使用される手段の形態が変化
している吻合装置の種々の実施例が提供される。

0013

本発明の第1の態様は、全吻合ステープル付けシステムの一部として使用され
る血管吻合ステープル装置の形態、および移植血管と目標血管の壁との間の端対
側吻合を効率的かつ信頼性をもって遂行するように設計された方法の形態をとる
。吻合ステープル付け装置は移植血管の端部に、吻合部位にまたは移植血管の管
腔内に円滑で妨げのない内膜細胞の層が露出するように、吻合取付部を形成する
。吻合ステープル付け装置は、移植血管と目標血管壁との間に耐漏洩接合を形成

べく吻合部位に加えられる適当な大きさの組織圧縮力により、移植血管と目標
管壁との間に確実で信頼性のある取付を創成する。吻合ステープル付けシステム
は、移植血管の準備、目標血管の準備、血管の近置、および器具一体化された
システム内への吻合ステープル付けの種々の機能を組み合わせることができるよ
うに設計されており、これにより、吻合が、包含される血管または器具の最小の
手動操縦により効率的に行なわれる。バイパス手術の第1吻合または第2吻合の
いずれかの遂行の必要性に適合できるように、吻合ステープル付けシステムの種
々の実施例が提供される。吻合ステープル付けシステムは、閉胸CABG手術ま
たは開胸CABG手術またはより慣用的な開胸CABG手術に適合できるように
構成されている。

0014

本発明の好ましい形態では、吻合ステープル装置は2つの部品、すなわちアン
カー部材およびカップリング部材からなる。アンカー部材は、目標血管の壁への
アタッチメントを形成する。カップリング部材は、バイパス移植血管へのアタッ
チメントを別途形成する。移植血管が取り付けられたカップリング部材がアンカ
ー部材内に挿入されると、完全な吻合が創成される。本発明の第2の好ましい態
様では、吻合ステープル装置は、アンカー部材の機能と、カップリング部材の機
能とを単一部材に結合する。一部品吻合ステープル装置は、目標血管の壁および
移植血管の両者に取り付け、完全な端対側吻合を形成する。吻合ステープル装置
の全ての実施例において、望まれる或る特徴、より詳しくは、移植血管への装置
の非外傷性取付、迅速かつ信頼性のある吻合形成、並びにポートアクセスCAB
G手術へのステープル装置の適用可能性が維持される。

0015

本発明の第2の態様は、目標血管の側壁に形成された開口に移植血管の端部を
取り付ける吻合継手を形成することである。吻合継手は、移植血管の外翻端の非
外傷性アタッチメントを形成する内側フランジを有する。内側フランジは、円滑
で、連続的で、妨げのない内膜組織が移植血管を内張りし、血液流路に異物が殆
ど露出されないように形状決めされている。外側フランジは目標血管の外面に接
触する。係止手段(該係止手段は外側フランジの一部で構成できる)が、内側フ
ランジに対して固定位置に外側フランジを係止する。内側フランジは、外側フラ
ンジと協働して、目標血管の壁に確実なアタッチメントを形成する。内側フラン
ジおよび外側フランジにより加えられる適量の圧縮力が目標血管を把持し、かつ
移植血管と目標血管との間に漏洩防止シールを形成する。任意であるが、内側フ
ランジまたは外側フランジの表面上の取付スパイクが、移植血管または目標血管
に付加的把持力を付与するように構成することもできる。取付スパイクが移植血
管および目標血管の血液管腔から隔絶され、従って、取付スパイクが吻合アタッ
チメントの吻合シールまたは構造的一体性を損なわせることはない。

0016

代表的な第1実施例では、本発明の吻合継手は2つの協働部品、すなわちa)
移植血管の外径を収容できる充分な寸法の内部管腔および内側フランジの遠位端
に取り付けられる内側フランジを有する管状内側スリーブと、b)該内側スリ
ブの外面上に嵌合される寸法をもつ中央オリフィスを備えた外側フランジとで形
成されている。調節可能な係止機構は、内側フランジ上の選択された位置に外側
フランジを保持し、吻合部位に適度の組織圧縮力を加える。

0017

吻合手術は、血管の端部がスリーブの遠位端の手前に至るまで、内側スリーブ
の内部管腔に移植血管の端部を通すことにより遂行される。次に、移植血管の端
部が継手の内側フランジ上で外翻され、吻合取付部が形成される。内側スリーブ
または内側フランジの外面上の縫合糸のループまたはスパイクを付加して、移植
血管を外翻位置に保持する補助をなすように構成できる。次に、移植血管の内側
フランジおよび外翻端が、大動脈穴あけ器のような器具により目標血管の壁に予
め形成した開口に挿通される。この開口の回りでの目標血管壁の弾性的復元は、
内側スリーブおよび外翻移植血管壁の周囲での収縮による吻合シールを創成する
補助をする。次に、外側フランジは、内側スリーブの近位端上にスライドされる
。遂行される吻合が、伏在静脈移植片のような自由移植片での第1吻合である場
合には、外側フランジは、自由端から移植血管上にスライドさせることができる
。自由移植片の第2吻合またはIMAのような茎状移植片での遠位吻合を遂行す
る場合のように、移植血管の他端部が自由でない場合には、外側フランジは、移
植血管の端部が継手の内側フランジに取り付けられる前に、移植血管上に戻し装
填(back loaded)するか、内側スリーブの近位端に予備装填すべきである。外側
フランジは、これが目標血管の外壁に接触するまで、内側スリーブ上をスライド
される。吻合部位には適量の圧縮力が加えられ、係止機構が係合されて吻合を完

する。

0018

吻合継手の第2の代表的実施例は、吻合継手への移植血管の非外傷性取付を行
いかつ目標血管壁の開口への内側フランジおよび外翻移植血管の容易な挿通を可
能にする拡張内側フランジを有している。移植血管は、この遠位端に取り付けら
れる拡張自在の内側フランジを備えた内側フランジの内部管腔に挿通される。移
植血管の端部は、非拡張内側フランジ上で外翻される。移植血管の内側フランジ
および外翻端は、目標血管壁の開口に挿通される。吻合継手の内側フランジがひ
とたび目標血管の管腔内に配置されると、目標血管壁の開口よりかなり大きい直
径に拡張される。次に、前述のようにして、外側フランジが内側フランジ上の選
択された位置に取り付けられかつ係止されて、吻合を完了する。

0019

内側フランジの拡張を行なう種々の機構を開示する。拡張内側フランジの第1
変更例では、フランジおよび内側スリーブの一部にはスロットが形成されており
、スリーブの中心に向かって最初に内方つぶされるマルチフィンガを創成する
。スロットが形成された内側スリーブ内には、第2内側スリーブが摺動自在に受
け入れられる。両スリーブの内部管腔には移植血管が挿通され、フランジのつぶ
されたフィンガ上で外翻される。つぶされたフィンガは目標血管の開口に挿通さ
れる。次に、内側スリーブが、スロット付き内側スリーブ内で遠位方向にスラ
ドされる。第2内側スリーブは、目標血管内でフィンガを外方に押し出し、フラ
ンジを拡張する。前述のようにして、外側フランジを吻合継手に取り付けること
により、吻合が完了する。

0020

拡張内側フランジの第2の変形例は、内側スリーブに対して本質的に長手方向
配向される多数のフィンガを備えたスロット付き内側スリーブを有している。
各フィンガには曲がり部が設けられており、該曲がり部は、長手方向圧縮力を受
けたとき、中間部が外方に曲がるようにくせ付けされている。スロット付きスリ
ーブ内に摺動自在に受け入れられる管状成形器具には、半径方向に延びる多数の
タブが設けられている。半径方向に延びるタブは、スロット付き内側スリーブの
フィンガの遠位端と係合する。吻合は、移植血管を継手の内部管腔に挿通しかつ
移植血管をフィンガ上で外翻することにより行なわれる。所望ならば、縫合糸の
ループを使用して外翻血管を所定位置に保持することができる。継手のフィンガ
および移植血管の外翻端は、目標血管壁の開口に挿通される。管状成形器具がス
ロット付きスリーブに対して近位方向にスライドされるとき、半径方向に延びる
タブがフィンガの遠位端に当接して、フィンガを長手方向に圧縮する。フィンガ
は外方に曲がり、かつ曲がり部で折り畳まれて、目標血管壁の内面と係合する内
側フランジを拡張させかつ創成する。この変更例の好ましい実施例では、スロッ
ト付き内側スリーブが、継手の外側フランジを捕捉する近位カラーを有し、これ
により、外側フランジは内側フランジの拡張と同時に取り付けられる。内側フラ
ンジが拡張された後、管状成形器具は、スロット付き内側フランジに対して該器
具を回転させることにより取り外され、これにより、タブがスロットと整合して
継手から引き出すことができるようになる。これは、吻合部位での移植片として
残される異物の質量を減少させる。

0021

第3の代表的実施例は、固定内側フランジおよび変形自在の外側フランジに一
体的に取り付けられる内側フランジを備えた一部品吻合継手である。吻合は、移
植血管を内側フランジの内部管腔に挿通しかつ移植血管を内側フランジ上で外翻
させることにより遂行される。内側フランジおよび移植血管の外翻端は、目標血
管の壁の開口に挿通される。次に、外側フランジが、適度の組織圧縮により、目
標血管壁の外面に対して変形され、吻合を完了する。変形自在の外側フランジの
2つの変形例を開示する。第1変形例は、フランジセグメントに分割される。該
フランジセグメントは、変形自在のヒンジにより内側スリーブに取り付けられる
。第2変形例は、変形自在の中空本体の形態をなす外側フランジを有している。
中空本体は、目標血管の外面に対して変形され、吻合を完了する。

0022

血管吻合継手はまた、迅速で、効率的にかつ信頼性ある方法で吻合継手を取り
付けて吻合手術を促進させかつ吻合を遂行するのに必要な手動操作の量を減少さ
せる器具を含む全吻合システムの一部でもある。取付器具は細長い本体を有し、
該本体の遠位端には、吻合継手を把持しかつ該継手をアクセスポートを介して患
者の胸腔内に挿入する手段が設けられている。この取付器具は、継手の内側およ
び/または外側フランジを配備して吻合を創成するアクチューエータ手段を有し
ている。器具のこの変形例は、吻合継手の種々の実施例および更に別の変形例に
も特別適用できる。

0023

本発明により使用される吻合手術を促進させかつ改善する第3のアプローチは
、外科的ステープル付け技術の長所と吻合継手の他の長所とを組み合わせること
である。外科的ステープル付け技術は、必要な操作の困難性および複雑性を減少
させかつ吻合の創成の速度および信頼性を増大させることにより、手作業による
縫合技術より潜在的に優れた吻合手術である。米国特許第5,234,447 号のKaster
の血管ステープルは、ステープルによる端対側吻合を可能にすることにより、従
前のKolesov のステープル装置の主要問題を解決する。しかしながら、この装置
は、吻合を遂行する間に移植血管およびステープルの多くの専門的手動操作を必
要とする。従って、この装置は、ステープル付け技術に通常付随する時間節約の
潜在的長所を完全には利用できない。

0024

本発明は、ステープル付けアプローチの長所と、吻合継手アプローチの長所と
を組み合わせると同時に、これらの潜在的な欠点を入念に回避することを試みる
。また、本発明は、ステープル付け技術の速度および信頼性についての完全な長
所を利用し、かつ複雑な手動操作の必要性をできる限り回避する。また、本発明
は、ステープル付けされたアタッチメント間の漏洩可能性を除去するため、吻合
界面の周囲に平均圧力を付与するリングまたはフランジを設けることにより吻合
継手の利益を得る。また、リングまたはフランジは、吻合部位のステントすなわ
支持体としても機能し、吻合部位の重大な長期間閉鎖を防止する。移植血管ま
たは目標血管の血流中への異物の露出をなくすため、継手の嵩は吻合部位の外部
に維持される。殆どの場合、細いステープル脚が吻合部位を穿刺するに過ぎず、
このため、血液流路には、標準的な縫合吻合の場合に露出される縫合糸の質量と
同程度の、絶対的に最少量の異物が露出されるに過ぎない。吻合装置のこの取付
技術は、ステープル脚の鋭い端部のような複雑で、凹凸のある鋭い物体上で移植
血管を外翻する必要性をなくすことができる。この代わりに、損傷またはむやみ
に複雑化することなく、移植血管を外翻させる円滑なリングまたはフランジ面が
設けられている。ステープル脚は別体またはフランジ内に受け入れられて、移植
血管を装置に取り付ける間に移植血管に損傷を与える可能性を防止する。

0025

第3の態様では、本発明は、一般にリングの遠位端上で移植血管を外翻させる
ことにより、移植血管が取り付けられるリングまたはフランジを備えた吻合装置
の形態をなす。リングまたはフランジは移植血管の外面上に配置され、このため
、血液流路と接触することはない。複数のスパイク状部材が、移植血管のリング
および外翻端を目標血管(大動脈、冠状動脈または他の血管)の壁に取り付ける
。大動脈穴あけ器または同様な器具により1つの開口が目標血管に創成され、目
標血管が移植血管の管腔と連通できるようにする。使用する取付技術に基づいて
、装置が取り付けられる前または後に、目標血管壁に開口を形成することができ
る。開示する殆どの例において、ステープル部材は、移植血管の外翻壁および目
標血管の壁を穿刺し、2つの血管を一体に保持する。或いは、ステープル部材は
、壁の開口を通って目標血管の管腔に入り、次に目標血管の壁を逆方向に穿刺す
るように構成できる。この変更例は、切断縁で目標血管の血管層を一体にピン
めし、目標血管の壁に血行力学的に発生される解離の発生の可能性を低減させる

0026

本発明に開示する種々の全ての形態が、協働リングまたはフランジおよび複数
のステープル部材の均一特性を呈する。第1例示実施例は、フランジを取り付け
るための変形自在なステープル部材を備えたリング状締結フランジを有している
。移植血管の管腔を介して作動する特別適用形ステープル付け装置は、ステープ
ルを変形させ、吻合を完了するのに使用される。第2実施例は、予成形されたは
ね状ステープル部材を備えたリング状締結フランジを有する。ばね状ステープル
部材の弾性記憶は、吻合部位を確実に一体に保持する。一類の実施例は、U形ス
テープル部材を備えた管状締結フランジおよびステープル部材を締結して吻合を
完了する係止手段を有している。他類の実施例は、一体成形されたステープル部
材を備えた1つ以上のリング形締結フランジを有している。更に他の類の実施例
は、超弾性金属合金または熱付勢形状記憶合金で作られた自己配備形ステープ
ル部材を備えたリング状締結フランジを有している。特別適合形ステープル付け
装置は、超弾性ステープル部材を配備する。特別適合形ステープル付け装置は、
吻合装置と一体に組み合わされて、慣用的な開胸CABG手術またはポートアク
セスCABG手術のいずれにも適用できる全吻合システムを形成する。

0027

開示するカテーテル装置は、吻合手術の遂行を容易にするため、目標動脈の一
部を隔絶する全吻合システムの一部として使用される。1つのカテーテル装置は
、大動脈の管腔を通る血流を閉塞することなく、上行大動脈壁の一部を隔絶する

うに形状決めされている。第2カテーテル装置は、吻合手術中に冠状動脈の一部
を隔絶する管腔間アプローチ(transluminal approach)により行なわれるように
形状決めされている。第3カテーテル装置は、吻合手術中に冠状動脈の一部を隔
絶する移植血管の管腔を介して行なわれるように形状決めされている。

図面の簡単な説明

0028

第1図は、本発明の吻合ステープル装置の二部品実施例のアンカー部材および
カップリング部材を示す斜視図である。

0029

第2図は、第1図の吻合ステープル装置を付けるためのステープル付けシステ
ムを示す斜視図である。

0030

第3図は、第2図のステープル付けシステムの遠位端の斜視図であり、第1図
の二部品吻合ステープル装置のアンカー部材と一緒にステープル付け機構および
管穴あけ機構を示すものである。

0031

第4図は、第1図の二部品吻合ステープル装置のアンカー部材と一緒に第2図
のステープル付けシステムのステープル付け機構および血管穴あけ機構の遠位端
を示す断面図である。

0032

第5A図〜第5G図は、第1図の二部品吻合ステープル装置を用いて端対側吻
合を創成する連続作動を示す側断面図である。

0033

第6A図は、二部品吻合ステープル装置のカップリング部材によるバイパス移
植片の挿入準備がなされた第2図の吻合ステープル付けシステムの移植片挿入器
具を示す斜視図である。第6B図〜第6C図は、第6A図の移植片挿入器具の遠
位端の、それぞれ側断面図および斜視図である。

0034

第7A図〜第7C図は、第1図の二部品吻合ステープル装置を用いてバイパス
移植片の第2吻合を創成するために準備された移植片挿入器具の別の実施例を示
す、それぞれ斜視図、底端面図および側断面図である。

0035

第8A図〜第8G図は、吻合部位に適量の組織圧縮力を付与できる第1図のア
ンカー部材の取付脚の種々の形状を示す側面図である。

0036

第9図は、本発明の吻合ステープル装置の一部品実施例を示す斜視図である。

0037

第10図は、端対側吻合を形成すべく作動される第9図の一部品吻合ステープ
ル装置を示す断面図である。

0038

第11図は、ステープル脚の拡張第1セグメントを備えた一部品吻合ステープ
ル装置の断面図である。

0039

第12図は、半径方向の組織圧縮力を発生させるためのステープル脚の第2枢
着点を備えた一部品吻合ステープル装置を示す断面図である。

0040

第13図は、第9図の一部品吻合ステープル装置を用いた端対側吻合を創成す
るステープル付け器具を示す側断面図である。

0041

第14図は、移植血管が取り付けられた第9図の一部品吻合ステープル装置を
保持する第13図のステープル付け器具の遠位端を示す断面図である。

0042

第15A図は、第13図の吻合ステープル付け器具の遠位端の雌形バヨネット
コネクタを示す詳細図である。第15B図は、第9図の一部品吻合ステープル装
置の遠位端の雄形バヨネットコネクタを示す詳細図である。

0043

第16図は、端対側吻合を形成すべく作動される一部品吻合ステープル装置の
別の実施例を示す概略断面図である。

0044

第17A図〜第17B図は、第1図の二部品吻合ステープル装置の第1の別構
造を示す斜視図である。第17C図は、目標血管の壁に取り付けられた第

0045

17A図の吻合ステープル装置のアンカー部材を示す断面図である。第17D
図は、第17A図〜第17B図の装置を用いて完成した吻合を示す断面図である

0046

第18A図〜第18F図は、第1図の二部品吻合ステープル装置の第2の別構
造を示す図面である。

0047

第19A図〜第19B図は、第1図の二部品吻合ステープル装置の第3の別構
造を示す図面である。

0048

第20図は、第1図の二部品吻合ステープル装置の第4の別構造を示す図面で
ある。

0049

第21A図〜第21C図は、本発明による吻合継手の第1実施例を示す部分側
断面図である。

0050

第22A図〜第22C図は、第21A図〜第21C図の実施例の変更例である
吻合継手の側断面図である。第22D図は、第22C図の吻合継手の近位端の端
面図である。

0051

第23A図〜第23D図は、第21A図〜第21C図および第22A図〜第2
2C図の吻合継手の実施例の別の変更例を示す側断面図である。

0052

第24A図〜第24B図は、拡張内側フランジを備えた本発明の吻合継手の第
2実施例を示す側断面図である。第24C図〜第24D図は、それぞれ、つぶれ
位置および拡張位置にある拡張内側フランジの遠位端の端面図である。

0053

第25A図〜第25H図は、第24A図〜第24D図に示した拡張内側フラン
ジを備えた吻合継手の第2変更例を示す図面である。

0054

第26A図〜第261図は、変形自在の外側フランジを備えた一部品吻合継手
の第3実施例を示す図面である。

0055

第27A図〜第27D図は、変形自在の外側フランジを備えた吻合継手の第2
変更例を示す図面である。

0056

第28A図〜第281図は、変形自在の外側フランジを備えた吻合継手の第3
変更例を示す図面である。

0057

第29A図〜第29C図は、内側フランジに取り付けられる第2フランジワッ
シャを備えた吻合継手の一実施例を示す図面である。

0058

第30A図〜第30K図は、変形自在の内側ステープル部材と外側フランジと
を組み合わせる吻合継手の一実施例を示す図面である。

0059

第31A図〜第31F図は、締結フランジと複数のステープル部材とを組み合
わせる吻合装置の第1実施例を示す断面図である。

0060

第32A図〜第32F図は、予成形されたばね状締結ステープル部材を用いた
吻合装置を示す図面である。

0061

第33A図〜第33D図は、目標血管の内壁を穿刺するS形ステープル部材を
用いた吻合装置を示す図面である。

0062

第34A図〜第34D図は、目標血管の内壁を穿刺しないS形ステープル部材
を用いた吻合装置を示す図面である。

0063

第35A図〜第35F図は、とげ尖点を備えたU形ステープル部材を用いた
吻合装置を示す図面である。

0064

第36A図〜第36C図は、U形ステープル部材および係止カラーを用いた吻
合装置を示す図面である。

0065

第37A図〜第37C図は、U形ステープル部材および係止カラーを用いた第
2吻合装置を示す図面である。

0066

第38A図〜第38C図は、一体ステープル部材を備えた一部品吻合装置を示
す図面である。

0067

第39A図〜第39C図は、一体ステープル部材を備えた第2一部品吻合装置
を示す図面である。

0068

第40A図〜第40D図は、一体ステープル部材を備えた2つの同心状リング
フランジを備えた二部品吻合装置を示す図面である。

0069

第41A図〜第41E図は、締結フランジおよび複数の個々のステープル部材
を備えた吻合装置を示す図面である。

0070

第42A図〜第42D図は、締結フランジおよび取付形ステープル部材を備え
た吻合装置の一部品実施例を示す図面である。

0071

第43A図〜第43B図は、予成形超弾性合金ステープル部材を用いた吻合装
置の締結フランジを示す、それぞれ、平面図および側面図である。

0072

第44A図〜第44B図は、吻合装置の超弾性合金ステープル部材を示す、そ
れぞれ、正面図および側面図である。

0073

第45A図〜第45E図は、第43A図〜第43B図および第44A図〜第4
4B図の吻合装置の付け器具の連続作動を示す図面である。

0074

第46A図〜第46D図は、超弾性合金で作られた内側締結フランジ、外側フ
ランジおよびステープル部材を備えた吻合装置を用いた吻合システムの第2実施
例を示す図面である。

0075

第47A図〜第47B図は、締結フランジと、高弾性材料からなる予め曲げら
れた内側ステープル部材および非配備状態にある変形自在の外側取付脚とを組み
合わせた吻合ステープル装置を示す図面である。

0076

第48A図〜第48B図は、配備状態にある第47A図〜第47B図の吻合ス
テープル装置を示す図面である。

0077

第49A図〜第49C図は、第47A図〜第47B図の吻合ステープル装置を
配備するための連続作動を示す図面である。

0078

第50A図〜第50B図は、第47A図〜第47B図の吻合ステープル装置を
取り付けるためのステープル付け器具を示す図面である。

0079

第51図は、本発明の任意の吻合装置に使用する組合せ形歪み緩和コンプライ
アンス不整合移行スリーブを示す図面である。

0080

第52図は、CABG手術での近位吻合を遂行する間に大動脈壁の一部を隔絶
するための二重バルーン灌流大動脈内膜クランプカテーテルを示す図面である。

0081

第53図は、CABG手術での遠位吻合を遂行するのに使用する環状動脈隔絶
灌流カテーテルを示す図面である。

0082

第54図は、CABG手術での遠位吻合を遂行するのに使用するT形環状動脈
隔絶灌流カテーテルを示す図面である。

0083

第55図、第56図および第67図は、本発明の吻合ステープル付けシステム
を用いるポートアクセスCABG手術中に端対側吻合を創成する連続作動を示す
図面である。
好適な実施例の説明

0084

添付図面を参照して本発明を以下に詳細に説明する。この詳細な説明はバイパ
ス移植片の近位端を大動脈壁に接合するためのCABG外科手術中の近位吻合に
関して本発明を説明するものである。この例は例示のみにより挙げるものであり
、何ら、限定するものではない。当業者は本発明の吻合ステープル装置および吻
合ステープル装置がCABG外科手術中の遠位吻合(すなわち、移植片/冠動脈
吻合)の端一側連結、ならびに身体内の他の血管および他の管状器官に使用する
のに容易に適合できる。説明全体にわたって一貫性のため且つ便宜上、吻合ステ
ープルの両端をステープルの近位端および遠位端と称し、ステープルの遠位端は
目標の血管の内側管腔に最も近い端であり、近位端は目標の血管の内側管腔に最
も遠い自由端である。

0085

第1図は本発明の吻合ステープル装置の第1実施例の斜視図である。吻合ステ
プル装置100は2つの部品、すなわち、アンカー部材101と、カップリン
グ部材102とよりなる。アンカー部材101は大動脈のような目標血管の壁の
外面へのアタッチメントを構成する。カップリング部材102はバイパス移植血
管へのアタッチメントを構成する。点線103により示すようにカップリング
材をアンカー部材に接合すると、カップリング部材は完全吻合をなす。

0086

アンカー部材101は大動脈のような目標血管の壁の開口を囲むように構成さ
れたリング形フレーム104を有している。このリング形フレーム104はフレ
ーム104のまわりに周方向に間隔を隔てた複数、好ましくは、6ないし12ケ
の取付脚105を有しており、これらの脚はリングの遠位端106から突出して
いる。アンカー部材101は好ましくは、強度、生物適合性およびMRI干渉
不在のためにステンレス孔またはチタン合金で作られている。リング形フレーム
104および取付脚105は好ましくは、ほぼ0.2〜0.6mmの壁厚を有する。取
付脚105各々の幅は好ましくは0.5mmと2.0mmとの間である。また、取付脚
105は裂け目伝播するかも知れない鋭い縁を除去するために丸い横断面で作
られている。取付脚105の正確な寸法は不適当な変形なしに目標血管の壁に突
き刺すのに十分剛性だが、取付脚105を目標血管壁に突き刺してアンカー部材
適所に保持した後にステープル付け機構により取付脚105を変形させる
のに十分可撓性の脚を構成することの妥協である。これらの寸法は吻合用の目標
血管としてどの血管を選ぶかによって変化する。

0087

取付脚105はまずリング104から半径方向外方に延び、そこに移行曲がり
部が存在し、その後、遠位方向にリング104から離れるように軸線方向に延び
ている。各取付脚105の移行曲がり部は、アンカー部材101を目標血管壁に
正確に設置し、次いでアンカー部材の最小に変位または目標血管壁のゆがみでア
ンカー部材を適所にしっかり固定することができるような形状になっている。こ
取付け方法を以下の作動の説明のところでより十分に説明する。

0088

この例示の実施例における取付脚105とリング形フレーム104との間の取
付け箇所はすべて互いにに共平面であるものとして示してある。他の好適な実施
例では、アンカー部材101の遠位端106は目標血管の外面の湾曲に合うよう
輪郭決めされている。かくして、取付脚105とリング形フレーム104との
間の取付け箇所は平面ではなくアンカー部材101のリング104に交差する円
筒形に湾曲した表面に配列されている。これは、移植血管の直径と目標血管の直
径とが厳密な等しい場合に、例えば、静脈または動脈移植片と冠動脈との間の遠
位吻合を行う場合に特に重要である。何故なら、取付脚105の平面取付けが目
標血管壁ならびに大動脈のような大きい目標血管の湾曲に近似しないからである
。他の別の実施例では、アンカー部材106および取付脚105の遠位端は目標
血管からの移植片の傾斜取出しを許容するようにリング形フレーム104に対し
て傾斜されているのがよい。

0089

取付脚105における移行曲がり部107の好適な一形状を第1図に示してあ
る。各取付脚の第1セグメント108はリング形フレームからわずかな距離の間
、半径方向に延びている。各脚の第2セグメント109は第1セグメントから僅
かの距離の間、ほぼ60°で近位方向に傾斜している。次いで、第3セグメント
110は第2セグメント109から遠位方向にほぼ60°傾斜している。第4セ
グメント111は、リング104の中心軸線と平行にリング形フレーム104か
ら離れる方向に軸線方向に延びるように第3セグメント110から遠位方向に延
びている。第2セグメント109および第3セグメント110は長さが互いにほ
ぼ等しいべきである。第2セグメント109および第3セグメント110の実際
の長さは目標血管の壁厚により定められる。大動脈の壁への取付けには、1.5〜
5mmの代表的な長さが使用される。取付脚105の遠位端112は大動脈壁を
容易に貫通するようにっている。

0090

これは取付脚105のたった1つの好適な移行曲がり部107を示しめしてい
る。取付脚105の別の移行曲がり部107はまっすぐなセグメントのうちの幾
つかの代わりに弧状セグメントを含んでもよいし、或いは滑らかな曲がり部に近
似するように多数のまっすぐなセグメントを含んでもよい。別の曲がり部を選ぶ
場合、目標血管壁を貫通するために取付脚の軸線方向に延びる最終セグメント
11を保持することが重要である。また、アンカー部材101を取付けるとき、
目標血管壁のゆがみ量を制御することが重要である。これは、接合される組織の
厳密な近似組織を作るために付けられるときに組織を慎重に束める多くの標準外
傷閉じステープルとは対照的である。この種のゆがみは移植血管を大動脈壁に取
付ける際に逆効果である。何故なら、壁がこのようにしてゆがむには硬すぎ、且
つ吻合時に漏れ防止を行う際にゆがみが問題を引き起こすかも知れないからであ
る。ステープル付け機構のアンビル寸法形状は取付脚の最適な寸法形状を定める
のに重要でもある。

0091

吻合のまわりの目標血管壁の半径方向圧縮量はアンカー部材101の取付脚1
05における移行曲がり部107の選択により適切に定めることができる。吻合
のまわりの目標血管壁の半径方向圧縮は完了吻合において目標血管と移植血管と
の間の吻合シールを構成且つ維持するのを助成する。これは目標血管壁を延ばし
て吻合から引き離す傾向がある血圧を目標血管に復帰させる場合に特に重要であ
る。取付脚による半径方向圧縮はこの膨張の逆作用して吻合シールを圧力に保持
する。第8A図ないし第8G図は目標血管壁に付与された組織圧縮度に従って配
列されたアンカー部材101の取付脚105のための種々の他の可能な寸法形状
を示している。第8A図は、移行曲がり部107が第1の半径方向に延びるセグ
メントから90°で上方に延びるまっすぐな第2セグメントよりなるステープル
取付脚105を示している。第3セグメント110は第1セグメント108と第
2セグメント109との移行点回転中心とした90°の弧を描いている。第4
セグメント111は第3セグメント110から軸線方向にまっすぐ延びている。
取付脚105のこの具体例は付けられときに非常にわずかな組織圧縮を生じる。
組織圧縮量は第4セグメント111のまっすぐな挿入経路仮想線で示す作動ス
テープルの最終位置との間の陰影領域で示されている。第8B図は第1セグメン
ト108と第2セグメント109との間の移行点に回転中心を有する弧形の第3
セグメント110に滑らかに展開していく楕円形の第2セグメント109を有す
る移行曲がり部107を示している。この具体例はわずかに大きい組織圧縮度を
生じる。第8C図は取付脚105におけるいずれの鋭い屈曲を回避するように全
体的に滑らかな曲線で形成されるが、第8B図の取付脚とほぼ同じ組織圧縮を生
じる取付脚寸法形状を示している。第8Dは第1セグメント108と第2セグメ
ント109との間の移行点に回転中心を有する30°の弧形の第3セグメントに
繋がった30°の弧形の第2セグメント109を有する移行曲がり部を示してい
る。第8E図は第1図で説明した実施例の側面図を示している。第2セグメント
109は第1セグメント108から上方に60°傾斜しており、第3セグメント
110は第2セグメント109から60°で下方の傾斜している。これにより、
取付脚105を作動すると、所定の組織圧縮を生じる。第8F図は目標血管にお
いてわずかに大きい組織圧縮を生じる取付脚の寸法形状を示している。第8G図
はさらに大きい組織圧縮を生じる取付脚の寸法形状を示している。第2セグメン
ト109は第1セグメント108から60°で上方に傾斜しており、第3セグメ
ント110は第2セグメント109から90°の角度でで下方の傾斜している。
目標血管において所望の組織圧縮度を生じるのに、多くの取付脚寸法形状を構成
することができる。

0092

カップリング部材102は、第1図に示すように、通路114が貫通している
管状本体113を有している。カップリング部材102の遠位端は非外力性縁1
15を有しており、吻合を形成する際に、この非外力性縁115上に移植片が外
翻される。非外力性縁115は幾つかの従来装置で起こる吻合の近傍において血
管壁への刺し通しまたは血管壁の損傷を回避するために重要である。カップリン
グ部材への移植血管の非外力性取付けにより、移植血管と目標血管との間の確実
な吻合シールを確保するのを助け、且つ壁における刺し孔または裂け目による移
植血管壁の機械的破損の可能性を減じる。カップリング部材102の外面はバ
イパス移植片の1つの壁厚を受け入れるようにアンカー部材のリング形フレーム
104の内面に十分な間隔を置いてぴったり合うように寸法決めされている。カ
プリング部材102は好ましくは、略0.1〜0.6mmの壁厚でステンレス鋼、チ
タン合金またはプラスチックで作られている。カップリング部材102の外面は
重目的を満足させる外面特徴116を有している。外面特徴116はバイパス
移植片の外翻端をカップリング部材102に保持し、ならびに吻合を完成するよ
うにカップリング部材102をアンカー部材101と相互係止させるのに役立つ
。同様に、アンカー部材101の内面は相互係止を生じるように外面特徴116
相互作用する内面特徴117を備えている。カップリング部材102の外面特
徴116は突起、ピン、先端、とげ、隆起部ねじ部、穴またはこれらの特徴の
組み合わせの形態であることができる。アンカー部材101の内面特徴117は
2つの部品を互いに係止するために対応する突起、ピン、先端、とげ、隆起部、
ねじ部または穴の形態である。尚、ピン、先端、とげまたは他の穿刺部材を吻合
ステープル装置の内面特徴117または外面特徴116として使用する場合、こ
れらの潜在的に外力性の特徴は吻合の保全性を妥協しないように、移植血管の外
翻縁から離れて、且つバイパスの導管として作用する移植血管および目標血管の
管腔の外側に位置決めされる。

0093

図示の実施例では、カップリング部材102は、外翻訳移植血管をカップリン
グ部材102に保持し、且つアンカー部材101内の一連の周方向リッジ116
と相互係止する突起形外面特徴117を有して示されている。アンカー部材10
1の内面リッジ116は、吻合に使用される目標血管および移植血管の異なる壁
厚を考慮にいれてカップリング部材102とアンカー部材101との間の可変
合度を許容する。アンカー部材101に対するカップリング部材102の軸線方
向位置は、血管の壁厚の変化にかかわらず吻合シールを確保するために、所望の
軸線方向組織圧縮度を生じるように変化することができる。

0094

完成吻合ステープル付け装置は吻合ステープル装置100と、吻合ステープル
100を付ける器具118とを有している。吻合ステープル100を付ける器具
118は3つの別々だが、相互作用する機構、すなわち、ステープル付け機構1
19と、血管穴あけ機構120と、移植片挿入器具12、122とよりなる。
これらの機構は、アンカー部材101およびカップリング部材102とともに、
吻合を行う完成装置を備えている。第2図において、吻合手順の第1段階のため
に用意された吻合ステープル100のアンカー部材101とともに組付けられた
これらの機構、ステープル付け機構119および血管穴あけ機構120のうちの
2つを見ることができる。第3機構、すなわち、移植片挿入器具が第6A図ない
し第6C図および第7A図ないし第7C図に2つの異なる具体例で示されている

0095

ステープル付け機構119および血管穴あけ機構120は第2図の斜視図に互
いに組付けられた示されている。吻合ステープル100のアンカー部材101は
ステープルリテーナ123によりステープル付け機構の遠位端に保持されている
。この同組立体作動図第5A図ないし第5C図に横断面で見られる。この組立
体の遠位端は第4図に横断面でより詳細に示されている。ステープル付け機構1
19は遠位端で互いに螺合された内側管124および外側管125を有している
。外側管125は近位端にハンドル126、遠位端に管状ステープルドライバ
27を有している。内側管124は吻合ステープル100のアンカー部材101
をこの管の遠位端に保持するステープルリテーナ123を有している。内側管1
24は血管穴あけ機構120および移植片挿入器具121を交互に受け入れるの
に十分な大きさの内部管腔128を有する。内側管124の近位端は、血管穴あ
け機構120および移植片挿入器具121の対応する一対のラグ130、134
と係合するためのスプラインとして作用する一対の対向スロット129を内面に
有している。

0096

血管穴あけ機構120はステープル付け機構119の内側管124の内部管腔
128に嵌通するように寸法決めされている。血管穴あけ機構120は外側管1
31と、この外側管131内に摺動可能に受入れる内側ドライブ部材132とを
有している。外側管131の近位端はT字形ハンドル133に取付けられている
。外側管131はその外面から半径方向に延びてステープル付け機構119の内
側管124に対向スロット129に係合する一対のラグ130を近位端近くに有
している。外側管131の遠位端はテーパになっていてカッタアンビル136に
付いている首部135を構成している。血管穴あけカッタ137は血管穴あけ機
構120の外側管131の遠位端上を入れ子式に摺動する管状部材である。管
状カッタ137の遠位端138はほぼ円錐形ベベルで尖っている。血管穴あけ
機構120の外側管131は段部139を有するのがよく、、カッタが第5A図
および第5B図におけるように引っ込み位置で段部139に当たって位置決めさ
れる。管状カッタ137は外側管131の遠位端の一対の対向スロット141を
通って延びる横ピン140によってドライブ部材に取付けられている。ドライブ
部材132の近位端はT形ハンドル133の近位方向に延びる作動プランジャ
42に取付けられている。

0097

血管穴あけ機構120は作動プランジャ142に対する押圧により作動されて
これをT形ハンドル133に対して移動させる。この線形運動は横ピン140に
よって内側ドライブ部材132に、次いで管状カッタ137に伝達される。管状
カッタ137はその内側管腔が剪断作用でアンビル136上を摺動するまで前方
に摺動する。カッタ137の内側管腔とアンビル136の外径部との間には非常
に密な隙間がある。この密な隙間により、消耗縁または引裂き縁なしに血管壁を
通るはっきり切込まれた穴を確保する。第5C図において、血管穴あけ機構12
0は大動脈壁組織を通る穴を切込むように作動された状態で示されている。

0098

第3図はステープル付け機構119と組付けられた血管穴あけ機構120の遠
位端の拡大詳細斜視図である。吻合ステープル100のアンカー部材101はス
テープルリテーナ123によってステープル付け機構119の内側管124の遠
位端に保持されている。アンカー部材101のリング形フレーム104は第4図
および第5A図ないし第5E図でわかるように、内側管の遠位端の端ぐり孔14
3の内側に嵌まる。アンカー部材101の取付脚105は内側管124の遠位端
から延びるL字形把持フィンガ144により固定保持されている。アンカー部材
101に取付脚105があるとき、等しい数の把持フィンガ144が内側管12
4にある。各把持フィンガ144は、これと比較して少なくとも取付脚105と
同じ位、幅広軸線方向スロット145を有している。この軸線方向スロット1
45は各把持フィンガ144の側部の横スロット146とつながっている。吻合
ステープル100のアンカー部材101は取付脚105を軸線方向スロット14
5の端と整合させ、取付脚105を軸線方向スロット145の底部に押しつけ
次いで取付脚105が把持フィンガ144の側部の横スロット146に
入るまで、アンカー部材101を反時計方向回動させることによってステープ
ルリテーナ123に載置される。取付脚105を変形させることなしにアンカー
部材101を適所に保持するのに十分な力でステープルドライバ127が取付脚
105に接触するまで、ステープル付け機構の外側管124を回転させて遠位方
向に前進させることによってアンカー部材101をこの位置に固着することがで
きる。変更例として、ステープル付け機構119の内側管124はアンカー部材
101のリング形要素104を直接把持するようにすることができる。

0099

血管穴あけ機構120のT字形ハンドル133は、手順のこの段階では、血管
穴あけ機構の外側管131の外面上のラグ130がステープラ内側管124の内
面のスロット129に係合するので、ステープル付け機構119の内側管124
用のハンドルとしても機能する。何故なら、。同様に、手順のその後の段階では
、移植片挿入器具121のT字形ハンドル133は、移植片挿入器具121のラ
グ134が同様にしてステープラ内側管124の内側スロット129に係合する
ので、ステープル付け機構119の内側管124用のハンドルとしても機能する
。変更例として、大動脈穴あけ機構120も移植片挿入器具121もステープル
付け機構119に挿入されていないとき、ステープル付け機構119の内側管1
24および外側管125を互いに対して回転させてステープル付け機構を作動さ
せることができるように、ステープル付け機構119の内側管124にそれ自身
の別体のハンドルまたはノブを設けてもよい。

0100

移植片挿入器具121の第1具体例およびこれと吻合ステープル100のカプ
リング部材102との関係が第6A図ないし第6C図に詳細に示されている。
移植片挿入器具121のこの具体例は、吻合ステープル100を使用して、たと
え初めの吻合が移植片の近位吻合であろうと遠位吻合であろうとも、バイパス手
術の初めの吻合を形成する場合に、使用し得る。吻合を生じるためのバイパス移
植片を用意するには、まずカップリング部材を移植片挿入器具121の遠位端に
載置する。移植片挿入器具121の肩部147がカップリング部材102を正し
い位置に保持し、きつい干渉嵌めまたはばね作用によりカップリング部材102
が不慮に脱落するのを防ぐ。次いで、移植血管148を移植片挿入器具121の
内部管腔149に挿入する。これは、吻合される端と反対の端で移植血管のまわ
りに縫合糸を結び、縫合糸を移植片挿入器具121の内部管腔149に通し、次
いで吻合すべき移植血管148の端192が移植片挿入器具121の遠位端から
短い距離、延びるまで、移植血管148を管腔に引き入れることによって行うこ
とができる。変更例として、移植血管148を把持してこれを移植片挿入器具1
21に引き通すのに一対の狭い内視鏡鉗子または神経フックのような特別な器具
を使用してもよい。この時点で、第6A図ないし第6C図に示すように吻合すべ
き移植血管148の端を移植片挿入器具121の端およびカップリング部材10
2に外翻する。外翻位置では、カップリング部材102の外面特徴116は移植
血管をカップリング部材102の外面に保持するように機能する。カップリング
部材の外面特徴116はより大きい保持力を与えるために移植血管148の壁少
なくとも部分的に貫通してもよい。

0101

ステープル付け機構119と、上記にようにカップリング部材に外翻して取付
けることによって用意された移植血管148とにアンカー部材101が設置され
た状態では、この装置は第5A図ないし第5G図に示すように、端─側部吻合を
行う用意が整っている。第5A図を参照すると、ステープル付け機構119およ
び血管穴あけ機構120は互いに組付けられた状態で示されている。メスまたは
他の鋭い器具で目標血管壁150にスリット150を形成し、血管穴あけ機構1
20のアンビル136をスリット151を通して目標血管150の管腔に挿入す
る。アンビル136は、スリット151が形成された目標血管150上の選定
れた取付け箇所のまわりにステープル付け機構119およびアンカー部材101
を心だしするように機能する。第5B図に示すように、ステープル付け機構11
9を血管穴あけ機構120上を目標血管150の壁に向けて前進させる。アンカ
ー部材101の取付脚105が目標血管の壁150に接触して貫通するとき、ア
ビル136が目標血管150の壁を支持するように、血管穴あけ機構120の
T形ハンドル133にわずかな緊張を維持する。取付脚105の第4セグメント
111は目標血管の壁150を線形経路で貫通している。取付脚105の第4セ
グメント111は目標血管の壁150を横切ると、取付脚105を第5C図に示
すように作動する。外側管125のハンドル126を血管穴あけ機構120のT
形ハンドル126に対して回転させることによってステープル付け機
構119の外側管125を内側管124の上方を前進させる。これによりステー
プルドライバ127を前進させて取付脚105に当てて、取付脚105を第5C
図に示す位置へ変形させる。取付脚105を作動した後、ドライブ部材132の
近位端の作動プランジャ142を押し進めることによって、血管穴あけ機構12
0の管状カッタ137を第5D図の示すようにアンビル136に対して前進させ
る。穴あけ機構120は目標血管の壁150を通る開口152を形成する。この
とき、第5E図に示すように、目標血管の壁150にこれに整合して取付けられ
たアンカー部材101を残して、組織153を励起した血管穴あけ機構120を
ステープル付け機構119の内側管128から引き抜くことができる。

0102

用意された移植血管148およびカップリング部材102を適所に備えた移植
血管挿入器具121を第5F図に示すようにステープル付け機構119の内側管
腔128に挿入する。カップリング部材102をアンカー部材101のリング形
フレーム104に押入れ、カップリング部材102上の外面特徴116がリング
形フレーム104の内面特徴117に係合してカップリング部材102およびア
ンカー部材101を一緒に保持する。カップリング部材102をリング形フレー
ム101に押入れたときには、ステープル付け機構119のステープルリテーナ
123はまだアンカー部材101をしっかり握っていて支持を行う。移植血管1
48の外翻端が目標血管の壁150の外面に圧接して吻合箇所で流体密シール
構成するまで、カップリング部材102をリング形フレーム104に押し入れ
べきである。変更例として、目標血管の壁150が移植血管148およびカップ
リング部材102のまわりに半径方向の圧縮を生じた状態で、移植血管148の
外翻端を取付けたカップリング部材102を、目標血管壁15おの開口152の
中へ延ばすことができる。このとき、ステープルドライバが取付脚105から抜
き出されるまで、外側管125のハンドル126を移植片挿入器具121のT形
ハンドル133に対して回すことによって、ステープル付け機構119をアンカ
ー部材101から外すことができる。次いで、移植片挿入器具121のT形ハン
ドル133を回してステープルリテーナ123の把持フィンガ144をアンカー
部材101の取付脚105から外すことによってステープル付け装置の内側管1
24を反時計方向に回すことができる。第5G図に示すように完全な端─側部
吻合が吻合箇所に残される。

0103

尚、吻合手順127の工程を変えることができることは注意すべきである。例
えば、まず、大動脈穴あけ器具または同様な器具で目標血管に開口をあけ、次い
で、ステープルのアンカー部材を取付けることもできる。この場合、アンカー部
材を目標血管に取付ける前または後に、移植血管をアンカー部材に取付けること
ができる。また、工程の順序の他の変化も可能である。

0104

第7A図は、一端がすでに吻合された移植血管に2番目の吻合を行うのに使用
するための、或いは動物内部動脈バイパス移植片に遠位吻合を行うときのように
移植血管の両端が有効でない場合の他の状況のための移植片挿入器具122の第
2具体例の斜視図を示している。移植片挿入器具122のこの具体例は吻合ステ
ープル装置のカップリング部材用の二部品ヒンジ止めホルダ154を備えており
、移植片の両端を吻合した後にこのホルダ154を移植血管148のまわりから
取り出すことができるようになっている。ホルダ154は管状部材155の遠位
端に取付けられており、管状部材155はその近位端がハンドルグリップ156
に取付けられている。管状部材156内には、軸157が摺動可能に受入れられ
ている。軸157の遠位端はアンカー部材101の近位端上のフランジ159ま
たは一対のラグを把持するように構成されたU字形ヨーク158に取付けられて
いる。ハンドルグリップ156は管状部材155の側部におけるスロット161
を通して軸157の近位端に取付けられている。ホルダ154は開位置154´
に向けてばね付勢されている。ばね作用の力はホルダ154がカップリング部材
102をホルダ154から早期にすべり外れないように把持するのを助ける。ホ
ルダ154の遠位端面図が第7B図に示されており、ホルダ154は閉位置およ
び開位置(仮想線154´)の両方で示されている。

0105

移植血管148を吻合の用意をするには、まず、カップリング部材102をホ
ルダ154に設置し、吻合すべき移植血管148の端をホルダ154の管腔16
2およびカップリング部材102に近位端から遠位端へ通す。次いで、移植血管
148の端を第7C図に示すようにカップリング部材102上に外翻し返す。カ
ップリング部材102上の外面特徴116は外翻血管をカップリング部材102
の適所に保持する。第7C図において、吻合ステープル装置100のアン
カー部材101は第5A図ないし第5E図に関して上記したように目標血管15
0に締結されており、ステープル付け機構119は、アンカー部材101が解放
されるまで、ステープル付け機構119のハンドル126を血管穴あけ機構12
0のハンドル133に対して反時計方向に回すことによって取り外されている。
このとき、用意された移植血管148を有する移植片挿入器具122を吻合箇所
に位置決めし、U字形ヨーク158を使用して、フランジ159により近位端が
保持されたアンカー部材101を把持する。移植血管148およびカップリング
部材102が図示のようにアンカー部材101と整合された状態で、ハンドルグ
リップ156およびトリガー160を共に絞って、移植血管148の外翻端が目
標血管150の外面の押つけられて漏れ防止吻合を形成するまで、カップリング
部材102をアンカー部材101に押入れる。次いで、トリガー160をハンド
グリップ154から離すことによってホルダ154をカップリング部材102
から引っ込める。ヒンジ止めホルダ154はこれがカップリング部材102から
抜き出されると開いて、移植血管148をホルダ154の管腔162から解放す
る。このとき、U字形ヨーク158をアンカー部材から側方摺り離すことがで
き、吻合が完全になる。

0106

本発明の吻合ステープル装置の一体型態様の殊型ステープル付け器具とともに
以下に詳細に説明する。以下の一体型実施例では、先に述べた実施例のカップリ
ング部材に類似する管状部材が、先に述べた実施例のアンカー部材に類似する円
形のステープル部材に永久的に取付けられている。

0107

第9図は本発明の一体型吻合ステープル装置163の第1実施例の斜視図を示
している。この実施例は第11図および第13図に横断面図で示されている。吻
合ステープル163は管状本体部材164を有しており、この管状本体部材16
4は移植血管148の外径を受け入れるように寸法決めされた内側管腔を有して
いる。移植血管148を取付ける手段が管状本体部材164の遠位端または管状
部材164の外側に設けられている。好適な実施例では、移植血管148を吻合
ステープル163に取付ける手段は、移植血管148が外翻される管状本体の管
状遠位延長部166である。この管状遠位延長部166は外翻された移植血管1
48のアタッチメントを管状延長部166に固着するためにフランジ167
を有するのがよい。また、フランジ167は目標血管150の内面に係合して移
植血管148を適所に保持するのを助ける。

0108

吻合ステープル装置163は管状遠位延長部166に近位の管状本体部材16
4から延びている多数のステープル脚168を有している。必要に応じて、管状
体部材164は図示のようにステープル脚168から遠位方向に延びてもよく
、或いは管状本体部材は、ステープルの全体輪郭を減少させるためにステープル
脚のレベルで或いはその近くで切頭されてもよい。管状本体部材164の任意の
近位延長部169はステープル付け器具によりステープル163を把持するのに
使用することができるラグまたはタブ170、フランジまたは他の特徴を有する
のがよい。

0109

吻合ステープル163は代表的には、目標血管の壁150に取付けるための5
つないし12ケのステープル脚168を有している。ステープル163の現在の
ところ好適な実施例は第9図に示すように6ケのステープル脚168を有してい
る。ステープル脚168は管状本体部材164の外面のまわりに周方向に分布
れている。ステープル脚168に管状本体部材164を一体に構成することがで
き、或いはステープル脚168を管状本体部材164と別々に製造して管状本体
部材164に取付けることができる。必要に応じて、管状本体部材164の外面
はステープル脚168を取付ける周突起171を有してもよい。脚168は、予
備作動位置では、それらのとがった先端172が本体との取付け箇所に近位する
ように、管状本体部材164に付くところから近位方向に傾斜している。ステー
プル脚168は第1セグメント173を有しており、この第1セグメント173
は管状本体部材からほぼ直線状に延びており、次いで、移行セグメント174お
よび湾曲端セグメント175がある。各ステープル脚の湾曲端セグメント175
は目標血管150の壁に用意に突き刺さるためのとがった先端172を有してい
る。端セグメント175の湾曲は回転中心がステープル脚と管状本体部材との取
付け点176とほぼ一致する円弧である。取付け点176は、ステープル脚16
8が作動されるときに枢軸点として機能し、従って、ステープル脚168の端セ
グメント175は、弧形端セグメント175の湾曲を辿るような目標血管壁の組
織を通る弧形経路を描く。

0110

ステープル脚168の移行セグメント174は作動されたステープルで望まれ
た効果に応じて種々の形態のうちの1つを採ることができる。端セグメント17
5のみが組織を貫通するように、移行セグメント174が主として直角曲がり部
である場合、ステープル163を作動すると、ステープル脚168は目標血管の
壁組織150の非常にわずかな半径方向の圧縮を引き起こす。他方、移行セグメ
ント174が湾曲端セグメント175の半径より小さい半径の曲がり部を有する
場合、移行セグメント174が第10図に示すように目標血管壁150に入って
そこを通るとき、組織は圧縮され、管状本体部材164に向けて引かれる。組織
の半径方向圧縮度は、ステープル脚168の移行セグメント174における曲が
り部の適切な設計により適切な量に調整することができる。また、第1セグメン
ト173の形状は、ステープル163を付けた後、目標血管150の表面形状を
定めるのを助ける。第1セグメント173をできるだけ平らに保つことが望まし
いか、或いは目標血管を吻合領域において幾らかあけておくことが望ましいこと
もある。必要に応じて、第1セグメント173には、第11図に示すように、こ
れを第2セグメント174との移行点を越えて延長させることによって目標血管
の表面形状に作用するより大きい効果が与えられる。移行曲がり部174の取付
け点を越えた第1セグメント173の真っ直ぐな延長部177は、血管壁の不当
な変形が吻合の保全性を妥協しないように吻合箇所における目標血管壁150の
組織を平らにする傾向がある。

0111

第12図は第9図および第10図の実施例におけるステープル脚168の移行
セグメント174により行われる組織圧縮を達成するための他の手段を示してい
る。この実施例では、ステープル脚168の移行セグメント174は本質的に非
常のわずかな丸みを有する直角ベンドであり、従って、ステープル脚168は、
これらが目標血管壁150に刺さって組織を通るときに、非常にわずかな組織の
圧縮を引き起こす。しかしながら、ステープル脚168がそれらの移動端に達す
る前、第2セグメント173はステープル脚168の取付け点176のちょうど
下方で過剰本体部材164から外方に延びる周突起と接触する。ステープル脚1
68が突起178に接触すると、脚の第1セグメント173はこれらが突起17
8の外縁に接触するところで曲がる。これにより回転中心を外方に移動させ、
且つ湾曲端セグメント175の回転半径を短くし、従って、ステープル脚は目標
血管壁150の組織を管状本体部材164に向けて引っ張って組織を圧縮する。

0112

ステープル脚168は、好ましくは、ステープルを作動すると、目標血管壁1
50を通ってずっと移動するように寸法決めされている。第10図の実施例では
、作動後、ステープル脚168は、取付けの安全に加えて、管状本体部材164
の遠位端166のフランジ167にすぐ近接した移植血管148の壁に刺さるよ
うに構成されている。両実施例では、ステープル脚168の端172が出現する
と、フランジ167は目標血管壁150の組織を支持して、ステープル脚168
薄層を分離することなしに目標血管壁150をきれいに刺さるように助成する
。両方の場合。ステープル脚168は、それらの湾曲端セグメント175が組織
の実質的な圧縮のある前に目標血管壁150を通ってずっと打ち込まれるように
構成されている。管状本体部材164は、血圧が目標血管壁150の層分裂を引
き起こさないように目標血管壁150の開口152のところの切込み縁を血液流
路から分離する。ステープル脚168、管状本体部材164およびフランジ16
7は縫合わせアタッチメントと同様な閉鎖ループを構成する。これらの要因はま
た、目標血管壁150切開の恐れを最小限にするのを助成する。

0113

第13図は特殊型ステープル付け器具179の遠位端に設けられた一体型吻合
ステープル163の好適な一具体例を示している。ステープル付け器具179は
外側管180と、この外側管180内に摺動可能に受入れられた内側管181と
を有している。内側管181は吻合用に使用される移植血管148の外径を受け
入れるのに十分な直径の内側管腔182を有している。ステープル付け器具17
9はピストルグリップの形態で成形された主本体183を有している。内側管1
81の近位端はそこのフランジ184または他の取付け具により主本体183に
対して固定されている。外側管180はその外面に取付けられた一対のピン18
6に係合するステープル付け器具179のレバー185を作動することによって
内側管181に対して摺動できる。レバー185を引くことにより外側管180
を内側管181上を遠位方向に前進させる。レバー185に取付けられた戻り
ね187カルバー185および外側管180をそれらの未作動位置へ戻す。

0114

吻合ステープル163およびステープル付け器具178の遠位端の閉鎖図が第
14図に示されている。この実施例における吻合ステープル163は、複数の周
方向に分布された取付脚168に永久的に取付けられる管状本体164を有して
いる。管状本体164は移植血管の外翻および取付けのためのフランジ167を
持つ遠位方向管状延長部166を有している。また、ステープルをステープルリ
テーナ188でステープル付け器具179の内側管181の遠位端に把持するた
めの一対のタブ170を有する近位方向の管状延長部169が設けられている。
第15B図に詳細に示されている内側管181の遠位端のところのステープルリ
テーナ188は吻合ステープルの2つのタブ170に対応する一対の長さ方向ス
ロット189を有している。これらの長さ方向スロット189には、内側管18
8内の周溝190が連結されている。ステープル163は、タブ170を長さ方
向スロット189と整合させ、タブをスロット189に摺べり込ませることによ
ってステープルリテーナ188に取付けられる。タブ170が長さ方向スロット
189の底部に達すると、タブ170が周溝190に入るようにステープル16
3を内側管181に対して回転させる。溝190の遠位側のリッジ191がタブ
180を溝190内に保持してステープル163を内側管181の端に保持する

0115

尚、図示の差込み取付けの外に、管状部材164をステープル付け機構179
に取付けるための多数の方法が可能であることはわかるべきである。ステープル
付け機構179の端は管状部材164をステープル脚168の取付け点に対して
遠い方の内径部または外径部に把持するように構成してもよく、それにより吻合
ステープル163の近位方向管状延長部169を除去し得る。この変更例によれ
ば、低輪郭の吻合取付けを行うことができる。

0116

移植血管148を吻合のための用意するには、ちょうど説明したばかりのよう
に、吻合ステープル163をステープル付け機構179の遠位端に取付け、次い
で、縫合糸または細長い把持器具を使用して、吻合すべき移植血管148の端1
92が器具の遠位端から短い距離、延びるように、移植血管148を器具の内側
管腔に引き入れる。この時点で、吻合すべき移植血管148の端192を第14
図に示すように遠位方向管状延長部166およびフランジ167上に外翻す
る。望むなら、縫合糸をフランジ167に近い移植血管148の外翻端のまわり
に結んで移植血管148をステープルに保持することができる。

0117

かくして用意すると、ステープル163を大動脈穴あけ器具または他の適切な
器具で目標血管壁150に予め開けられた開口152に向けて前進させる。好ま
しくは、開口152はフランジ167にすぐ近接したステープル163の遠位方
向管状延長部166の外径にほぼ等しい直径で開けられる。移植血管148の外
翻端192を有するフランジ167を第10図に示すように目標血管150の開
口152に通す。フランジ167を開口152に通せるように目標血管壁150
を僅かに延ばすことが必要であることもある。目標血管壁150の弾性回復によ
り、吻合の流体密シールに寄与する移植血管148の外翻端192を有する遠位
方向管状延長部166を目標血管壁150が取り囲むところに圧縮力を生じる。

0118

フランジ167を目標血管150の壁の開口152に通したら、外翻された移
植血管壁192により覆われたフランジ167が目標血管壁150の内面に当た
るように吻合ステープル163を僅かに引き戻す。次いで、レバー185を引き
、それにより外側管180の遠位端のところのステープルドライバ193が取付
脚168に圧接するまで、外側管180を作動する。ステープルドライバ193
が前進すると、取付脚168はこれらが管状部材164に取付いたところの支点
176で曲がる。取付脚168の弧形の第3セグメント175が目標血管150
の壁を貫いて横切る。取付脚168の第3セグメント175が壁を横切ったら、
ステープル163は先に論述した機構のうちのいずれかにより目標血管壁150
の組織を吻合ステープル163の遠位方向管状延長部166に対して半径方向に
押し当て始める。吻合ステープル163の取付脚168を十分に作動した後、レ
バー185を放し、ステープル付け器具179を回転させてステープルリテーナ
188をステープル163の近位方向管状延長部169のタブ170から外す。
ステープル付け器具179を引抜き、吻合が完全になる。

0119

第16図は一体型吻合ステープル195のステープル脚194の他の可能な構
成を示している。この実施例では、ステープル脚194は、これらの作動すると
きのそれらの2つの回転軸線をもたらす複合湾曲セグメント197を有している
。ステープル脚194は管状本体部材198の近位端に取付けられている。ステ

プル脚194の第1セグメント199は取付け点206からほぼ半径方向に延び
ている。第1セグメントの端には、これを第2セグメントに連結するU形ベンド
200が設けられており、第2セグメントは第1セグメント199と大まかに平
行に位置している。第3セグメント202が第2セグメント201をステープル
脚の最も遠位の第4セグメント203に取付けている。第4セグメント203は
弧形湾曲部を有しており、この湾曲部の回転中心は第1セグメント199と第2
セグメント201との間でほぼU形湾曲部200の中心にある。第4セグメント
203の遠位先端204は目標血管壁150を容易に貫くように尖っている。

0120

吻合ステープルのこの実施例の作動において、ステープル脚194は初めは第
16図に実線で示す位置にある。この位置では、ステープル脚194はフランジ
205の上方で管状本体部材の遠位端に良好に保持されて、外翻された移植血管
192を取付けたフランジ205を目標血管150の開口に挿入し易くし、且つ
フランジ205を目標血管150の内面に着座し易くしている。ステープルドラ
イバを前進させると、ステープル脚194は初めは第1セグメントと管状本体部
材との間で取付け点206を中心に回転する。ステープル脚194が仮想線19
4´で示す位置までほぼ90°回転した後、第1セグメント199は管状本体部
材198の外面と接触し、回転を止める。更に、ステープルドライバの回転によ
り、ステープル脚194の第2セグメント201、第3セグメント202および
第4セグメント203を第1および第2セグメント199、201を連結するU
形曲がり部200のまわりを回転させる。U形曲がり部200は、ステープル脚
194´´の湾曲した第4セグメント203が目標血管壁150を貫くと、約9
0°まで開いて移植血管148を目標血管150に取付けて吻合を完了する。

0121

二部品吻合ステープルの他の具体例が第17A図ないし第17D図に示されて
いる。この実施例はその構成が第1図の実施例といくらか異なっているが、作動
原理は基本的に同じである。また吻合ステープル207は相互に連結するアンカ
ー部材208およびカップリング部材209を有している。アンカー部材208
には、平行な2列のスロット211、212が設けられたリング形フレーム21
0が設けられている。スロット211、212間の金属213はワイヤ取付脚2
14を挿入するためにわずかに外方に変形される。取付脚214が挿入され
た後、金属213を内方に押してワイヤ取付脚214をフレーム210に取付け
る。リング形フレーム210への取付け前または後に、ワイヤ取付脚214に第
8A図ないし第8G図に描いた曲がり部のうちの1つのような所望の曲がり部を
形成することができる。ワイヤ取付脚の遠位先端215は目標血管壁150を容
易に貫くように尖っている。第1図の繋形先端212を持つ平らな取付脚105
と対照的に、円錐形にとがった先端215を持つ丸いワイヤ取付脚214の使用
は、予備試験において、丸いワイヤ脚214が目標血管壁150を貫くときに目
標血管壁150にさほど外傷を生じないと言う点で、いつかの利点を示した。こ
れは、取付脚214の円錐形にとがった先端215が目標血管壁150を切り
むよりも、これを通るときに組織を拡張する傾向に起因する。かくして、目標血
管壁150の組織はよりそのまま残され、さほど切開または他の構造的破損しが
ちではない。

0122

リング形フレーム210の近位縁には、複数の保持クリップ216が一体に形
成されている。これらの保持クリップ216は第1図のアンカー部材101の内
面特徴117と同様な、アンカー部材をカップリング部材に結合する機能を行う
。第17B図に示すカップリング部材209は遠位縁から延びる複数移植片保持
先端218を持つ管状本体217を有している。望むなら、移植片保持先端21
8を再位置決めしたり、他の把持特徴交換したり、或いは全体的に取り除いて
外翻箇所で移植血管148に刺さるのを回避することができる。移植片保持先端
218は、移植血管148をカップリング部材209に取付けると言う点で、第
1図に示すカップリング部材102の外面特徴116の機能のうちの1つを行う

0123

二部品吻合ステープル207のこの具体例は、第5A図ないし第5B図の一連
の工程に続く第2図、第6図および第7図の吻合ステープル付け器具118のわ
ずかに変更した態様で付けることができる。ステープル付け機構119の内側間
124はリング形フレーム210またはステープルリテーナのL形脚を持つ取付
脚の第1セグメントによりアンカー部材208を把持する。小さい切り口151
を所望の吻合箇所で目標血管壁150に形成した後、血管穴あけ機構120を内
側管腔128に挿入した状態でステープル付け機構119を吻合箇所に位置決め
する。血管穴あけ機構120のアンビル136を切り口151に挿通し、わずか
に引き戻してワイヤ取付脚214を目標血管壁150に押し入れることができる
ように目標血管壁150を支持する。次いで、ワイヤ取付脚214をステープル
付け機構119により変形してアンカー部材208を目標血管壁150に取付け
る。次いで、血管穴あけ機構120を作動して第5D図に関して説明したように
リング形フレーム210内に心だしされた目標血管壁150を通る穴152を形
成する。このとき、第17B図に示すように、リング形フレーム210を血管壁
150の開口のまわりに心だしした状態でアンカー部材208を目標血管壁15
0に取付ける。この図示の実施例では、ワイヤ取付脚214は、これらがそれら
の最終の展開形状で目標血管壁150内に埋められるように目標血管壁150を
部分的にのみ貫通するように構成されている。方法のこの変形例は目標血管15
0と同じ種類の身体組織への取付けに好ましい。また、第5C図に示すようにワ
イヤ取付脚214を目標血管壁150の内面に当たって存在するように変形させ
る前に、ワイヤ取付脚214を全体の目標血管壁150に刺し通してもよい。

0124

アンカー部材208を目標血管150に取付けら、血管穴あけ機構120を引
抜き、カップリング部材209の遠位端上に外翻された移植血管192を持つ移
植片挿入器具121をステープル付け機構119の内側管腔128に挿入する。
移植片挿入器具121を使用して、移植血管148の外翻端192が目標血管壁
150の外面にしっかりシールされ、且つ保持クリップ216がカップリング部
材209の近位端上に着座するまで、カップリング部材209をアンカー部材2
08のリング形フレーム210に押し入れる。カップリング部材209を保持ク
リップ216によりリング形フレーム210内に保持する。移植片保持先端21
8は第17C図に示すように移植血管壁192を通して移植血管壁150に突き
入って吻合取付けの安全性を高めるように形成することができる。尚、この実施
例では、アンカー部材の取付けの前に、開口を目標血管壁に穴を開けるような他
の一連の操作も可能であることはわかるべきである。

0125

二部品吻合ステープル装置219の他の実施例が第18A図ないし第18F図
に示されている。装置のこの実施例は先に述べた実施例とは異なる製造方法に適
している。第18A図に斜視図で示すアンカー部材220はパンチングおよび引
抜き工程の組み合わせにより単一の板金属片から形成することができる。アンカ
ー部材220は第18B図に端面図でわかるように、目標血管壁150の内面の
形状に合うように湾曲されたプレート221を有している。大動脈吻合を行うに
は、プレート221の曲率半径は代表的には大人の人で10mmと20mmとの
間である。プレート221は幅がほぼ10mm〜20mm、長さが10mm〜2
5mmである。プレート221一体の取付脚222を構成するようにパンチング
加工されている。この例示的な実施例は第18C図の頂面図で最も良くわかるよ
うに4つの一体形成された取付脚222を有して図示されている。金属板221
引抜加工して円筒形延長部223を形成し、次いでこれを穴あけして円筒体
近位端を開放することによって、管状近位延長部223が湾曲プレート221に
形成される。最終の成形操作すなわち型押し操作により、吻合箇所に近い移植血
管148の鋭い曲がりまたは捩れを防ぐように歪逃げ部として機能する管状延長
部223の近位端に丸いフランジ224を形成する。

0126

第5A図ないし第5G図に関して説明した操作と同様な一連の操作によりアン
カー部材のこの実施例を目標血管壁に取付けることができる。変更例として、第
9図の一体型実施例について説明したものと同様なアンカー部材の設置前に目標
血管が穴あけされるように一連の操作を再順序立てることができる。かくして、
第18図のアンカー部材208を保持し、且つ取付脚222を目標血管壁150
に押し入れるように先に述べた吻合ステープル付け機構118のいずれかを容易
改造することができる。

0127

この実施例におけるカップリング部材225は、円筒形延長部223の内径よ
りわずかに小さい外径を有してプラスチック、ゴムまたはばね金属のような弾性
生物適合性材料で作られたトロイド状リング225である。カップリング部材
225は第18D図に示されている。移植血管148の端をトロイド状リング2
25に挿通し、第18E図に示すように端192をリング上に外翻し返すことに
よって移植血管148を吻合に用意する。次いで、移植血管192を外翻したリ
ング225をアンカー部材220の近位方向の管状延長部223に挿入すること
ができるように萎ますか或いは折り曲げる。円筒形延長部223を通ったら、ト
イド状リング225はその膨張サイズへはね返って移植血管壁192を目標
血管150の壁にシールし、且つ移植血管が管状延長部223から引き出るのを
防ぐ。変更例として、第1図および第17B図に示すものと同様な係止特徴を備
えた円筒形リング状カップリング部材を第18A図のアンカー部材と共に使用す
ることができる。

0128

第19A図および第19B図は第18A図ないし第18E図の二部品吻合ステ
ープル装置219の別な構成226を示している。装置のこの変形例では、アン
カー部材227は中央孔228および一体成形取付脚229を持つフランジ23
0を形成するようにパンチング加工された平らな板金属部品から製造することが
できる。アンカー部材227は中央孔226を目標血管150の壁の予め形成さ
れた穴152と整合させて目標血管150に取付けられる。変更例として、穴1
52を開ける前にアンカー部材を設置することができる。取付脚229は仮想線
231´で示すように真っ直ぐな遠位方向セグメントで成形されており、これら
のセグメントは目標血管壁150を線形に貫通する。ステープル変形アンビルを
有するステープル付け装置を目標血管壁150の穴152に通して、取付脚22
9が実線231で示すように目標血管壁150を把持するように取付脚229を
変形させる。ステープル家装置の設計に応じて、取付脚229を一度に変形する
ことができ、或いは取付脚229のうちの幾つかまたはすべてを同時に変形する
ことができる。変更例として、取付脚229を予め湾曲させ、外側から目標血管
壁150に押し入れることができる。

0129

アンカー部材227のフランジ13の中央孔228は第1の管状カップリング
部材232の嵌合わせ取付け特徴と相互係止する取付け特徴を有している。1つ
の可能な構成の例示として、遠位縁から半径方向に延びる2対のタブ233、2
34を持つ第1カップリング部材が示されている。一対のタブ234は他方の値
233よりわずかに遠いところにある。アンカー部材227の中央孔228は孔
228から延びる一対の嵌合わせスロット235を有している。第1カップリン
グ部材232は一対のより遠位のタブ234をスロット235と整合させ、タブ
234をスロット235に押し通し、次いでタブ234が孔228の縁に係止さ
れるまでカップリング部材232を回すことによってアンカー部材227に接合
される。第1の管状カップリング部材232には、移植片保持先端236を形
成するのがよく、これらの先端236は切削されて第1の管状カップリング部材
232の壁から内方に曲げられて外翻された移植片を適所に保持する。第1の管
状カップリング部材232に挿入され、第19B図の示すように管状カップリン
グ部材232の近位端で管状カップリング部材に取付けできる第2に管状カップ
リング部材196に移植片を外翻しもよい。

0130

第20図は第1図の吻合ステープル装置100の二部品型実施例の第4の別な
構成237を示している。吻合ステープル装置237は上述の他の別な実施例と
同様に板金属片から形成することができる。アンカー部材238は遠位プレート
239を有しており、この遠位プレート239は平らであってもよいし、目標血
管150の外面湾曲に合うように湾曲されてもよい。端241がとがったプレー
ト材料239から多数の取付脚240が切り取られて形成されており、これらの
取付脚240はプレート239から上方に傾斜している第1セクション242ど
第20図に仮想線243´で示すように目標動脈の壁を刺さるように下方に傾斜
された第2セクション243とを備えて曲げられている。好ましくは、第2セク
ション243は第1セクション242の長さにほぼ等しい曲率半径で湾曲されて
いる。僅かに漏刻状の形状を有する管状の近位延長部244がアンカー部材23
8の遠位プレート239から延びている。

0131

第20図の示す吻合ステープル装置237のカップリング部材245はプラス
チック、ゴムまたはばね金属、例えば、ニッケル−チタン合金のような生物適合
性の弾性材料で管状の形状で製造されている。管状カップリング部材245はア
ンカー部材238の管状の近位延長部236の内面形状に合致する僅かに漏刻状
横断面形状を有している。望むなら、管の壁と一体の成形されたOリングとし
て作用する僅かに厚くなった近位端246および遠位端247を備えて管状カッ
プリング部材245を製造することができる。弾性を高めるために連続した管状
壁を形成したり、或いは管の壁に長さ方向スロットを備えて管状カップリング部
材245を製造することができる。変更例として、管状カップリング部材245
を漏刻状の軸線方向横断面形状を有するコイル状ばねで製造することができる。

0132

先に説明した実施例に関しては、開口152を血管穴あけ器で形成する前また
は後にアンカー部材238を目標血管150の外面に付けることができる。アン
カー部材238を設置するには、アンカー部材238のプレート239を吻合箇
所で目標血管150の外面に押しつけ、取付脚240を押してとがった先端24
1を目標血管壁150に押し通す。目標血管壁150に開口152がまだ開けら
れていない場合、血管穴あけ器を近位の管状延長部244の管腔244の挿通し
て管状延長部244と同心の壁150に開口152を開ける。

0133

一方、移植血管148を管状カップリング部材の管腔に挿入し、移植血管14
8の端192をカップリング部材245の外側に外翻することによって移植血管
148を用意する。吻合を完了するには、移植血管148を取付けたカップリン
グ部材245を萎ますか或いは折り曲げ、アンカー部材238の近位の管状延長
部244に挿入する。ステープル装置の嵌合わせ漏刻形状の2つの部品と組み合
わせられたカップリング部材245の弾性により、これらの部品を互いに係止し
て漏れ防止吻合を形成する。

0134

カップリング部材245は、その遠位端が目標血管壁の開口152を通って延
び、且つ移植血管148の外翻された端192が第9図に示す吻合ステープル装
置の一体型実施例と同様に目標血管150の内面に対して開口152内で図示の
ようにシールするように寸法決めすることができる。

0135

変更例として、カップリング部材245は、これが移植血管148の外翻端1
92を目標血管150の外面に押しあてて第1図の実施例と同様な漏れ防止シー
ルを形成するように成形することができる。

0136

本発明の更にの面では、移植血管と目標血管との端─側部吻合を急速且つ確実
に生じるための吻合継手が設けられている。本発明の第2面による吻合継手25
0の第1の代表的具体例が第21A図ないし第21図に示されている。吻合継手
250は2つの共作用部品、すなわち、a)移植血管254の外径を受入れのに
十分な寸法の内部管腔252と、目標血管255の管腔内に位置決めされるよう
に遠位端に取付けられるか或いは形成された内側フランジ253とを有する管状
の内側スリーブ251と、b)目標血管壁255の外面に当たって位置決めされ
ように内側スリーブ251の外面に嵌合するように寸法決めされた中央オリフィ
ス261を有する外側フランジ260とより構成されている。かくして、吻合継
手250は目標血管壁255を内側フランジ253と外側フランジ260と
の間に圧縮することによって適所に保持される。調整可能な係止機構262が外
側フランジ260を所定の位置で内側フランジ251に保持して吻合可塑で所定
の組織圧縮度を生じる。吻合継手250はステンレス鋼、チタン合金、プラスチ
ック、熱分解炭素等のような種々の生物適合性材料で作製することができる。ま
た、生物適合性皮膜を継手250の内面および/または外面に付けて身体組織に
よるその受入れ性を高めか、或いは血栓症を減じることができる。

0137

内側スリーブ251は移植血管254、すわなち、天然移植血管または人工移
植血管の外径を受入れるのに十分大きい内部管腔252を持つ管状部材である。
天然伏在静脈移植片は代表的には3mmと10mmとの間の内径、および4mm
と11mmとの間の外径を有している。内部乳房動脈または胃大網動脈のような
小柄状動脈移植片は代表的には、2mmと7mmとの間の内径、および3mmと
8mmとの間の外径を有していて、壁がより厚いより筋肉質である。ダクロン
たはゴアテックスのような材料で作られた人工プロテーゼ移植血管は代表的には
、3mmと30mmとの間に直径を有している。管状の内側スリーブ251はス
テンレス鋼、チタン合金または剛性の生物適合性プラスチックのような剛性の生
適合性材料で製造すべきである。スリーブの肉厚は好ましくは約0.2mm〜2.0
mmである。

0138

内側スリーブの遠位端はほぼ45〜75度の角度でフレアになっていて円錐形
内側フランジ253を構成している。内側フランジ253はその内径のほぼ1.3
〜2.5倍の外径を有している。円錐形または丸い内側フランジ253の使用によ
り、移植血管254の入口におけるオリフィス係数を向上させることによって吻
合連結血行力学効率を向上するのを助成する。また、仕上げされた吻合が目標
血管255の管腔に突入しない、或いはその血管内の血行流を乱さないようにす
る。管状の内側スリーブ251の外面は鋸歯形状であるのがよい一連の周方向リ
ッジ263またはねじ部を有している。

0139

外側フランジ260は管状の内側スリーブ251の外面に嵌合するように寸法
決めされた中央オリフィス261を有している。外側フランジ260は内側フラ
ンジ251の内径のほぼ1.3〜3.0mm倍の外径を有している。外側フラン
ジ260の中央オリフィス261内またはこれに隣接したラチェット機構264
が管状の内側スリーブ251の外面の周方向リッジ263に係合している。ラチ
ェット264は、外側フランジ260が内側フランジ253の方向に移動するこ
とができるだけであるように一方向機構であるか、或いはラチェット機構264
早期作動の場合に外側フランジ260を内側フランジ253から離れる方向に
移動させることができるように開放機構組み入れることができる。変更例とし
て、外側フランジ260を管状の内側スリーブ251の外面の螺合することがで
きる。外側フランジ260の遠位縁265は、外側フランジ260を付けるとき
に目標血管255の壁および/または移植血管254の外翻端259に係合して
これを保持する複数の取付けスパイク266を組み入れるのがよい。冠動脈バイ
パス移植片と上行大動脈との吻合を行うようになっている好適な実施例では、外
側フランジ260は長さが1〜3mmで直径が0.2〜0.5mmの4〜12ケのスパ
イクを有している。この構成の変形例は異なる移植血管および目標血管に適切な
場合に行うことができる。

0140

第21A図に仮想線259´で示すように移植血管254の端259がスリー
ブの遠位端から短い距離、延びるまで、移植血管254の端259を管状の内側
スリーブ252の内側管腔252に挿通することによって吻合を行う。次いで、
第23A図に示すように移植血管254の端259を継手250の円錐形内側フ
ランジ253に外翻して非外力性取付部を構成する。望むなら、縫合糸ループ
移植血管254の外翻端259のまわりに結んで移植血管254内側フランジ2
53および/または管状の内側スリーブ251に適所に保持することができる。
次いで、第21B図に示すように、円錐形内側フランジ253および移植血管2
54の外翻端259を血管穴あけ器のような器具で目標血管255の壁に予め作
られた開口267に通す。目標血管壁の開口267の直径は好ましくは管状の内
側スリーブ251の外径と約同じである。開口267は、円錐形内側フランジ2
53を僅かに伸ばして開口267に通すことが必要である。目標血管壁255の
開口267のまわりの弾性回復は、内側スリーブ251および外翻された移植血
管壁259のまわりに萎ますことによって吻合シールを生じるのを助成する。次
いで、外側フランジ260を内側スリーブ251の近位端上に摺動させる。行わ
れる吻合が伏在静脈のような他端が未取付け状態の自由移植片の初めの吻合で
ある場合、外側フランジ260を移植血管254上を自由端から摺動させること
ができる。移植血管254の他端が自由でない場合、例えば、IMAのような小
柄状移植片に二番目の吻合すなわち遠位吻合を行う場合には、移植血管254の
端259を継手250の内側フランジ259に取付ける前に、外側フランジ26
0移植血管254に背負わせるか、或いは内側スリーブ251の近位端の予め設
置すべきである。外側フランジ260が目標血管255の外壁258に接触し、
内側フランジ253と外側フランジ260との間に目標血管壁の所望度の圧縮が
加えられるまで、外側フランジ260内側スリーブ251上を下方に摺動させる
。第21C図に示すように外側フランジ260のラチェット機構264はフラン
ジ260を管状の内側スリーブ251に適所に係止して吻合を完了する。

0141

第22A図ないし第22D図は第21A図ないし第21C図の実施例の変形例
である吻合継手268を示している。この変形例では、内側フランジ269は先
に述べた実施例と同様に円錐形ではなく管状の形状を有する。完成吻合が目標血
管255の血液流管腔中へ突入しないようにするには、継手の外側フランジ27
0はその遠位表面271が凹形である。外側フランジ270の中央オリフィス2
72はその中の係止リング273の方に近位方向にテーパになっており、この係
止リング273は管状の内側スリーブ275の近位端上のカラー274上スリッ
プし、これと係止する。第22X図に示すように、外側フランジ270を目標血
管255の外面258に付け、管状の内側フランジ275のカラー274上に係
止すると、内側フランジ275は吻合が目標血管255の内壁257と面一にな
るか或いは内壁257内へ凹むように、凹形の外側フランジ270に引き入れら
れる。これにより移植血管254への入口での血行力学的に正しい流入を確保す
るのを助成する。吻合継手268により調整可能な圧縮を行うために、管状内側
スリーブ275には、2つまたはそれ以上のカラー274がもうけられるのがよ
い。

0142

第23A図ないし第23D図は第21A図ないし第21C図の吻合継手の実施
例の他の変形例276を示している。この変形例では、凹形外側フランジ277
は係止リングなしに簡単な中央オリフィス278を有している。切削、パンチ
グまたは成形により管状の内側スリーブ280の側壁に形成された多数の下向き
舌部279またはテーパしたリッジにより係止機構が設けられている。外側フ
ランジ277は内側スリーブ280の近位端と、第23C図に示すように、外側
フランジ277の近位端に係合して外側フランジ277を内側スリーブ20に適
所に係止する舌部279との上を摺動される。望むなら、目標血管壁255の異
なる厚さを受入れ、且つ吻合箇所で所望度の組織圧縮をもたらすために、多数の
平行な列の舌部279を内側スリーブ280上の異なる軸線方向位置に設けるこ
とができる。必要に応じて、外側フランジ277の下側は複数の取付先端を有し
、これらの取付先端は外側フランジの開口267の近くで目標血管壁255に係
合し、これを保持して目標血管壁255に刺さることなしに吻合アタッチメント
の安全性を与える。

0143

また、第23A図ないし第23D図は吻合継手を付ける方法の変形例を示して
いる。この実施例では、方法は縫合糸281を移植血管254の外翻端259に
付けてこれを内側フランジ282に固着することを含む。第23D図の頂面図で
わかるように、縫合糸281を内側フランジ282の背面に付けて移植血管の端
にまわりに直線縫いを行う、縫合糸を結んで、移植血管254の端259を適所
に保持する財布紐状縫合を作ることによって移植血管254の外翻端259を
固着した。

0144

内側フランジ284および外側フランジ285を用いた吻合継手の第2の代表
的な具体例は拡張する内側フランジ284を有しており、この内側フランジ28
4は継手283への移植血管254の非外力性取付けを容易にし、且つ内側フラ
ンジ284および外翻されたいそく血管259を目標血管壁255の開口267
に通すのをより容易にする。このような拡張する内側フランジの2つの変形例が
第24A図ないし第24D図および第25A図ないし第25H図に示されている
。移植血管254を拡張可能な内側フランジ284を遠位端の取付けた内側スリ
ーブ286の内部管腔287に通す。移植血管254の端を未拡張の内側フラン
ジ284´上に外翻する。内側フランジ284´および移植血管254の外翻端
259を目標血管壁255の開口267に通す。継手283の内側フランジ28
4´が目標血管255の管腔256内にあれば、内側フランジ284´を目標血
管壁255の開口267より実質的に大きい直径まで拡張する。次いで、
外側フランジ285を上記のように付け、内側スリーブ286の所定の位置へ係
止して吻合を完了する。

0145

第24A図ないし第24D図に示す拡張する内側フランジ284の第1変形例
では、フランジ284および内側スリーブ286の一部は、初めに内側スリーブ
286の中心に向けて内方の萎んだ多数のフィンガ288を形成するようにスロ
ット付きである。フィンガの端は第24D図の遠位端面図でわかるようにフラン
ジ284のセクタ形セクション289を構成する。フランジ284。お第24x
図のように内方284´に萎ますと、セクタ289が互いに嵌合して萎んだ移植
血管が嵌通するのに十分大きい通路278´が中心を通った小径のフランジ28
4´を構成する。スロット付き内側スリーブ286内には、管状の形成器290
が摺動可能に受入れられており、この形成器290は移植血管254を受入れる
のに十分に大きい軸線方向管腔291を有している。管状の形成器290は初め
は第24A図に示すように近位位置にある。管状形成器290は、これがその遠
展開位置にあるとき、管状形成器290を内側スリーブ286に対して正しい
位置に位置決めするリッジを近位端に有している。円錐形の遠位表面293を有
する外側フランジ290が拡張内側フランジ284に近接して内側スリーブ28
6に永久的に取付けられるのがよい。変更例として、移植血管254を吻合手順
終期に取付けたる後、内側スリーブ286に取付けられる別体の構成要素とし
て外側フランジ285を設けることができる。

0146

操作の際、移植血管254を管状形成器290の軸線方向管腔291と、スロ
ット付き内側スリーブ286の内部管腔287と、内側フランジ284´のつぶ
れみセクタ289´間の中央開口287´とに挿通する。移植血管254の端2
59をフランジ284´のつぶれセクタ289´上に外翻する。つぶれフランジ
282´および外翻端259を目標血管255の開口290に挿通する。次いで
、管状形成器290をスロット付き内側スリーブ286内で遠位方向に摺動させ
る。管状形成器290はフィンガ288を外方に押して目標血管255内でフラ
ンジ284を拡張させる。外側フランジ285がこの時点ですでに内側スリーブ
286に取付けられていれば、吻合を完了すべく拡張可能な内側フランジ284
が展開されているときに、外側フランジ285の遠位表面283を目標血
管255の外面258に押しつける。他方、外側フランジ285を別体の構成要
素として供給した場合、拡張可能な内側フランジ284を展開し、且つ第24B
図に示すように、吻合を完了すべく継手283の内側および外側フランジ284
、285間に所望度の組織圧縮を加えた後、外側フランジ285を内側スリーブ
286の近位端上を滑らす。

0147

拡張内側フランジ298を有する吻合継手294の第2変形例が第25A図な
いし第25H図に示されている。継手294の内側スリーブ295はその全長
沿ってスロット付きであって内側スリーブ295に対して本質的に長さ方向に配
向された多数のフィンガ296を構成している。スロット付き内側スリーブ29
5の近位端のカラー297が多数のフィンガ296を相互に管状形状に接合して
いる。スロット付き内側スリーブ295には、凹形の外側フランジ299が近位
カラー297により固定されている。第25E図の端面図でわかるように、カラ
ー297の内径部は内側スリーブ295のフィンガ296間でスロット300の
延長部であるノッチ301を有している。フィンガ296の各々は、これを長さ
方向に収縮されると中間で外方に曲がるように予め配置するためにベント302
を有している。スロット付き内側スリーブ295内には、これを拡張させる管状
形成器具303が摺動可能に受入れられている。管状形成器具303の遠位端は
多数の半径方向に延びるタブ304で狭間付けされている。多数の半径方向に延
びるタブ304は、第25F図の端面図でわかるように、カラー297のノッチ
301を通って内側スリーブのスロット301に嵌込むように構成されている。
半径方向に延びるタブ304をカラー297のノッチ301と整合させ、タブ3
04がフィンガ296の遠位端305を通るまでカラー297をスロット300
に沿って遠位方向に摺動させることによって、管状形成器具303をスロット付
き内側スリーブ295に挿入する。次いで、第25A図に示すように、半径方向
に延びるタブ304がスロット付き内側スリーブ295のフィンガ296の遠位
端305に係合するように管状形成器具303を回転させる。

0148

移植血管254をスロット付き内側スリーブ295内で形成器具303の内部
管腔に通し、内側スリーブ295をフィンガ296の遠位端305上に外翻する
ことによって吻合を行う。縫合糸ループ306を使用して外翻血管259を適所
に保持する。継手294のフィンガ296および移植血管254の外翻端259
を目標血管壁255の開口267に挿通する。管状の形成器具303をスロット
付き内側スリーブ295に対して近位方向に摺動させると、管状の形成器具30
3の半径方向に延びるタブ304はフィンガ296の遠位端305に圧接してフ
ィンガ296を長さ方向に圧縮する。フィンガ296は外方に状に曲がってベ
ンド302のところで折り曲がり、それにより目標血管壁255の内面に係合す
る内側フランジを拡張して形成する。新たに形成された内側フランジが凹形外側
フランジ299に引き入れられるまで、管状の形成器具303を更に近位方向に
引っ張って第25D図に示すように目標血管壁255を圧縮し、且つ内側フラン
ジ298および吻合連結部を目標血管壁の中へ引っ込ませる。このとき、タブが
スロット300と整合するように管状の形成器具303をスロット付き内側スリ
ーブ295に対して回転させ、管状の形成器具303を継手294から抜き出す
ことによってこれを取り出すことができる。かくして、吻合箇所に移植片として
残される異物の質量が減少される。

0149

変更例として、内側スリーブ295および管状の形成器具303を一部品とし
て一体に形成したり互いに溶接したりすることができ、この場合内側スリーブ2
95および管状の形成器具303の両方は仕上げ吻合に留まる。更にの変更例と
して、管状の形成器具303を、或る力が加えられると、内側スリーブ295か
破断するように作製することができる。

0150

本発明のなお一層の面では、吻合継手は、内側スリーブを固定内側フランジと
変形可能な外側フランジとに一体に取付けた単一部品構成を有する。変形可能な
外側フランジおよびそれらの形成器具を備えた吻合継手の3つの変形例が第26
A図ないし第26I図、第27A図ないし第27D図および第28A図ないし第
28I図に示されている。

0151

変形可能な外側フランジを備えた吻合継手306の第1変形例は第26A図な
いし第26I図に示されている。吻合継手306は移植血管254の外径を受け
入れるように寸法決めされた内部管腔303を持つ管状主本体307を有してい
る。管状本体307の遠位端には、固定内側フランジ309が取付けられている
。管状本体307の近位端には、複数のヒンジで取付けられた外側フランジセグ

ント310が設けられている。この例示的実施例では、4つのフランジセグメン
トがあり、これらのセグメントは外側フランジ311のセクタ形セグメント31
0を構成するように外縁で拡大されている。各フランジセグメント310のヒン
ジ部分312はフランジセグメント310を管状主本体307に連結する変形可
能な金属ストリップ312である。好ましくは、管状本体307、内側フランジ
309、および変形可能なヒンジ部分312を含めて外側フランジ311のフラ
ンジセグメント310はステンレス鋼、チタン合金またはコバルト合金(例えば
カーペンターMP35)のような生物適合性金属の単一部品で一体に形成され
ている。

0152

吻合継手を付ける装置313の遠位端が第26B図に示されている。この装置
はアンビル314として知られる内側管状部材と、ドライバ315と呼ばれる外
側管状部材とを有している。アンビル314の遠位端は吻合継手306に保持す
グリッパ316を有している。好適な実施例におけるグリッパ316は変形可
能なヒンジ部分312のところでフランジセグメント310の各々に掛かるこの
よって継手306を保持する4つのL形把持フィンガ317を持つ差込み型継手
を有している。ドライバ315はアンビル314の外側上を入れ子式に摺動し、
またドライバ315は各フランジセグメント310の外端に係合するように構成
された管状ドライブ面318を遠位端に有している。アンビル314およびドラ
イバ315は、ポートアクセスCABG手術を行うための長さがほぼ15〜30
cmの長い態様、または標準開口─胸部CABG手術を行うための長さがほぼ1
0〜20cmの短い態様で製造することができる。

0153

継手306は、継手306をアンビル314の遠位端でグリッパ316に取付
けることによって吻合を行うために用意される。次いで、吻合すべき端259が
継手306の遠位端から短い距離、延びるまで、移植血管254をアンビル31
4の内側管腔319に挿通する。移植血管259の端を継手の内側フランジ30
9上に外翻して両者間に吻合アタッチメントを形成する。行う吻合がポートアク
セスCABG手術手順の一部であれば、付け器具の端の継手を、肋間空間のうち
の1つを通して形成された出入ポートを通して患者の胸部に挿入する。内側フラ
ンジ309および移植血管254の外翻端259を目標血管255の壁に作
られた開口267に挿通する。内側フランジ309が目標血管の内面に面一にな
るように継手306をわずかに引き戻す。次いで、ドライブ面318が外側フラ
ンジセグメント310を目標血管壁255に当てて変形させ、血管壁255の所
望度の圧縮が達成されるまで、ドライバ315をアンビル314に対して遠位方
向に押す。アンビル314を僅かに回転させてグリッパ316を継手306のフ
ランジセグメント310から解放し、付け装置313を患者の身体から抜き取る

0154

変形可能な外側フランジ321を持つ吻合継手320の第2変形例が第27A
図ないし第27D図に示されている。この変形例は内側フランジ322の構成の
除いて、第26A図ないし第26I図と関連して述べた第1変形例と大まかに同
じである。この実施例では、内側フランジ322は吻合部で移植血管254に血
行力学的により効率的な入口を与えるためにわずかに円錐形である。また、複数
のスパイク323、好ましくは、6〜8ケのスパイクを内側フランジ322の周
囲に沿って設けた。好適な構成では、吻合継手320を十分に展開し、スパイク
323は移植血管254の外翻壁259を貫いて目標血管255の壁に入って吻
合のためのより安全な取付けを行う。外側フランジセグメント324を目標血管
255の外面258に当てて変形すると、非常に安全な取付けのために内側フラ
ンジ322のスパイク323に係合するように血管壁255を圧縮する。

0155

変形可能な外側フランジ326を備えた吻合継手325の第3変形例が第28
A図ないし第28I図に示されている。吻合継手325は移植血管254の外径
を受入れるように寸法決めされた内部管腔328を持つ管状主本体327を有し
ている。管状本体327の壁は差込み式継手を構成するために管状本体327の
の頂部で開口した一対のL形スロット329を有している。形状が僅かに円錐形
である内側フランジ330が管状本体327の遠位端に取付けられている。管状
本体327の近位端には、軸線方向スロット332により分離された複数の軸線
方向の配向されたバー331を備えた変形可能な外側フランジ326が取付けら
れている。軸線方向の配向されたバー331はそれらの遠位端が管状主本体32
7に取付けられており、それらの近位端が継手325の近位端を構成するリング
333により接合されている。バー331は、これらが圧縮されると外方に優先
的に曲がるようにそれらの中心334近くで曲げられている。管状本体
327、内側フランジ330および変形可能な外側フランジ326は好ましくは
ステンレス鋼、チタン合金またはコバルト合金のような単一の生物適合性金属片
機械加工されている。この装置の寸法形状は、外側フランジ326のバー33
1がほとんど真っ直ぐ始まり、それらの最終形状寸法の達するように更に変形さ
れるように構成されている。

0156

吻合継手を付ける装置335が第28Dないし第28F図に示されている。こ
の装置335は管状の内側部材336を有しており、この内側部材336は継手
325の管状本体327のL形スロット329内に相互係止する一対の半径方向
に延びるタブ329を遠位端に有している。外側の管状部材338、すなわち、
プッシャ338が内側管状部材336の外側を入れ子式に摺動し、また外側の管
状部材338はその遠位端に環状のドライブ面339を有している。この吻合継
手付け装置335はポートアクセスCABG手術用の長い態様または標準の開口
─胸部CABG手術用の短い態様で構成されている。

0157

吻合ついぎて325を内側環状部材336に取付けることによって吻合を行う
ために継手325を用意する。次いで、吻合すべき端159が継手325の遠位
端から短い距離、延びるまで、移植血管154を内側環状部材33の内側管腔3
40に挿通する。第28D図に示すように、移植血管154端159を継手32
5の内側フランジ330上に外翻して吻合アタッチメントを形成する。行うべき
吻合がポートアクセスCABG手術手順の一部であれば、付け器具335の端の
継手325を肋間空間のうちの1つを通して形成された出入ポートを通して患者
の胸部に挿入する。第28E図に示すように、内側フランジ330および移植血
管154の外翻端159を目標血管255の壁に作られた開口267に挿通する
。内側フランジ330が目標血管255の内面257に面一になるように継手3
25をわずかに引き戻す。次いで、ドライブ面339が変形可能な外側フランジ
326の近位表面に接触するまで、プッシャ338を内側環状部材336に対し
て遠位方向に移動させる。プッシャ338は、第28F図に示すように外方に曲
がり、且つ平らな構成に折り曲がって半径方向にスポーク付きの外側フランジ3
26´を形成するバー331を圧縮することによって外側フランジ326を変形
させる。更に、プッシャ338はバー331を変形させて外側フランジ
326´を目標血管壁255の外面258に押しつけ、内側フランジ330と外
側フランジ326´との間の所望度の圧縮を達成する。内側管状部材336を継
手325に対して回転させ、タブをL形スロット329から抜き取ることによっ
て内側環状部材336を取り出す。

0158

本発明による吻合継手340のなお一層の実施例が第29A図ないし第29C
図の示されている。第29A図ないし第29C図の吻合継手は年寄りの患者、糖
尿病患者、および伏在静脈移植片を大きい内側フランジ上に外翻するのに十分に
伸ばすのが困難である場合に静脈がもはや嘗て程弾性ではない他の患者では特に
有利である。これは大きいフランジ上に外翻するために全く伸びない多くの人工
移植材料でも言える。第29A図ないし第29C図の吻合継手340は遠位端に
小さい近位内側フランジ342を取りつけた環状本体部材341を有している。
環状本体部材341の近位端の内面上のねじ部または同様な特徴が付け器具で環
状本体部材341を把持し易くしている。第2の内側フランジワッシャ344は
、第29C図の遠位端面図でわかるように、第1の内側フランジ342に係合す
るように構成された内向きタブ346を持つ中央オリフィス345を有している
。外側フランジ347は環状本体341の近位端上を摺動するように構成されて
おり、また外側フランジ347は上方に傾斜したタブ349を持つ自己係止保持
ワッシャ348により適所に係止され、タブ349は環状本体341の外面に摩
擦係合して外側フランジ347を環状外側本体341に対して遠位方向に摺動さ
せるが、近位方向には摺動させない。外側フランジ341は目標血管255の外
壁258を貫くように複数の取付けスパイク350をその遠位面に有するのがよ
い。

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