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図面 (5)

課題

環境が変化した場合においても、トナーの飛び散り再転写のない良好な転写が行なわれるようにする。

解決手段

一次転写ニップ部T1 の下流側で二次転写ニップ部T2 の上流側において、中間転写体5表面に対向するようにして帯電器11を配設し、帯電バイアス印加電源12によって帯電バイアス印加する。帯電バイアスの印加は、温度、湿度を検知する環境センサ20が検知する温湿度に応じて行なう。例えば、温度25℃以上かつ湿度70%以上の場合は、AC除電を行なわない。これにより、中間転写体5上のトナー像電荷減少を防止し、中間転写体5に対するトナー像の電気的結合力を維持し、中間転写体5上のトナー像が感光ドラム1上に再転写されることを防止する。

概要

背景

電子写真方式は、昇華方式、熱転写方式インクジェット方式等と比べて、画像形成速度が速いため、高速画像形成装置に適している。

一般的のカラー電子写真装置では、感光ドラム上に形成されたイエローマゼンタシアンブラックの各単色のトナー像中間転写体中間転写ドラム中間転写ベルト)に順次に一次転写して中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせ、その後、4色のトナー像を転写材上に一括して二次転写することで画像形成を行なう。

この際、二次転写の直前に、トナー像の電荷を揃えるのと同時に、二次転写に必要な電荷を補うため、中間転写体に対向する位置に帯電器を配置し、二次転写前帯電バイアス印加し、中間転写体上のトナー像に電荷付与する構成が一般的となっている。

また、中間転写体を用いた場合、転写材に転写しきれなかったトナー二次転写残トナー)を次の画像形成に備えて除去する必要があるが、その手段として、転写同時クリーニング方式がある。これは、二次転写残トナーを帯電ローラによってプラス帯電し、感光ドラムと中間転写体との間の一次転写ニップ部において中間転写体上から感光ドラム上に回収し、同時に一次転写も行うという方法である。この方法では、二次転写残トナーは感光ドラムを経て、感光ドラムのクリーニングユニットに回収されるため、廃トナー容器が必要なことや、中間転写体をブラシ等で摺擦しないため、長寿命化が図れる、スループットが低下しない等の利点がある。以下この方式を「ICL方式」という。

また、上述の帯電器を用いて、中間転写体上で重ね合わせる第2色目のトナーの飛び散りを抑える使用方法考案されている。第2色目の飛び散りの原因として、中間転写体上のトナー像上に同極性のトナー像を重ねるため、相互のトナー像が反発し合い、結果として、飛び散りやすくなる。そこで、中間転写体上の第1色目、又は第2色目に上述の帯電器を用いてトナー像の電荷を減少させることで、トナー像相互の反発を弱め、トナーの飛び散りを抑制するようにしている。

概要

環境が変化した場合においても、トナーの飛び散りや再転写のない良好な転写が行なわれるようにする。

一次転写ニップ部T1 の下流側で二次転写ニップ部T2 の上流側において、中間転写体5表面に対向するようにして帯電器11を配設し、帯電バイアス印加電源12によって帯電バイアスを印加する。帯電バイアスの印加は、温度、湿度を検知する環境センサ20が検知する温湿度に応じて行なう。例えば、温度25℃以上かつ湿度70%以上の場合は、AC除電を行なわない。これにより、中間転写体5上のトナー像の電荷減少を防止し、中間転写体5に対するトナー像の電気的結合力を維持し、中間転写体5上のトナー像が感光ドラム1上に再転写されることを防止する。

目的

本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、環境が変化した場合においても、トナーの飛び散りや再転写のない良好な転写が行なわれるようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を中間転写体上に一次転写する工程を複数の色のトナー像について繰り返すことで前記中間転写体上で複数色のトナー像を重ね合わせ、これら複数色のトナー像を転写材上に一括して二次転写することで画像形成を行なう画像形成装置において、前記中間転写体の移動方向に沿っての、一次転写部の下流側で二次転写部の上流側において前記中間転写体表面対向配置された第1の帯電器と、環境を検知する環境センサと、を備え、前記第1の帯電器は、前記環境センサが検知する環境に応じて、前記中間転写体に対する前記トナー像の電荷を揃えるのと同時に、二次転写に必要な電荷を補う、ことを特徴とする画像形成装置。

請求項2

二次転写時に前記転写材に転写されないで前記中間転写体上に残った二次転写残トナーを一次転写時のトナー逆極性帯電させて一次転写と同時に一次転写部にて前記中間転写体上から前記像担持体上に回収させる中間転写体クリーニング装置を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記環境センサが検知する環境に応じて、前記中間転写体上のトナー像の電荷を減少させて、前記中間転写体に対する前記トナー像と、次以降に一次転写されるトナー像との静電気的な反発力を弱める第2の帯電器を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項4

前記環境センサが検知する環境に応じて、前記中間転写体上の第1色目のトナー像から最終色のトナー像まで、前記中間転写体上のトナー像の電荷量を変化させる、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項5

像担持体上に順次に形成した複数のトナー像を、転写材上に順次に転写して、該転写材上で複数のトナー像を重ね合わせることで画像形成を行なう画像形成装置において、前記転写材表面に対向配置された第1の帯電器と、環境を検知する環境センサと、を備え、前記第1の帯電器は、前記環境センサが検知する環境に応じて、前記転写材上のトナー像の電荷を減少させて、前記転写材に対する前記トナー像と、次以降に転写されるトナー像との静電気的な反発力を弱める、ことを特徴とする画像形成装置。

請求項6

前記環境センサが検知する環境に応じて、前記転写材上の第1色目のトナー像から最終色のトナー像まで、前記転写材上のトナー像の電荷量を変化させる、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置に関する。

背景技術

0002

電子写真方式は、昇華方式、熱転写方式インクジェット方式等と比べて、画像形成速度が速いため、高速の画像形成装置に適している。

0003

一般的のカラーの電子写真装置では、感光ドラム上に形成されたイエローマゼンタシアンブラックの各単色のトナー像中間転写体中間転写ドラム中間転写ベルト)に順次に一次転写して中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせ、その後、4色のトナー像を転写材上に一括して二次転写することで画像形成を行なう。

0004

この際、二次転写の直前に、トナー像の電荷を揃えるのと同時に、二次転写に必要な電荷を補うため、中間転写体に対向する位置に帯電器を配置し、二次転写前帯電バイアス印加し、中間転写体上のトナー像に電荷付与する構成が一般的となっている。

0005

また、中間転写体を用いた場合、転写材に転写しきれなかったトナー二次転写残トナー)を次の画像形成に備えて除去する必要があるが、その手段として、転写同時クリーニング方式がある。これは、二次転写残トナーを帯電ローラによってプラス帯電し、感光ドラムと中間転写体との間の一次転写ニップ部において中間転写体上から感光ドラム上に回収し、同時に一次転写も行うという方法である。この方法では、二次転写残トナーは感光ドラムを経て、感光ドラムのクリーニングユニットに回収されるため、廃トナー容器が必要なことや、中間転写体をブラシ等で摺擦しないため、長寿命化が図れる、スループットが低下しない等の利点がある。以下この方式を「ICL方式」という。

0006

また、上述の帯電器を用いて、中間転写体上で重ね合わせる第2色目のトナーの飛び散りを抑える使用方法考案されている。第2色目の飛び散りの原因として、中間転写体上のトナー像上に同極性のトナー像を重ねるため、相互のトナー像が反発し合い、結果として、飛び散りやすくなる。そこで、中間転写体上の第1色目、又は第2色目に上述の帯電器を用いてトナー像の電荷を減少させることで、トナー像相互の反発を弱め、トナーの飛び散りを抑制するようにしている。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上述の従来例によると、以下のような欠点があった。

0008

画像形成装置が使用されている環境が、低温、低湿の場合、現像されるトナー像の電荷が上がるため、中間転写体上のトナー像の電荷も上がる。この際、二次転写前の直前に、上述の帯電器を用いて、中間転写体上のトナー像に電荷を付与すると、さらにトナー電荷上がり、最適二次転写バイアスからずれてしまい、結果、濃度薄等転写性が悪化し、画像不良となる欠点である。

0009

そこで、温度、湿度センサにより、画像形成装置が使用されている環境を検知し、その環境にあった最適二次転写バイアスを求め、転写性を向上させることが一般的に行なわれている。

0010

しかしながら、二次転写バイアスが高すぎると、二次転写ニップ部で放電が発生し、それが画像上に現れて画像不良となるため、中間転写体上のトナー像の電荷が高い場合、満足する転写性を得られる二次転写バイアスを印加できなかった。

0011

また、ICL方式の場合、二次転写残トナーを帯電ローラによってプラスに帯電し、一次転写ニップにおいて感光ドラムに回収するため、中間転写体上の二次転写残トナーの電荷が強すぎて帯電能力を超えると、プラスに帯電できなくなり、中間転写体上の二次転写残トナーが感光ドラムに回収されなくなるため、結果、クリーニング不良となり、画像不良となる問題がある。

0012

また、第2色目のトナーの飛び散りを抑えるために、中間転写体上の第1色目、又は第2色目に上述の帯電器を用いてトナー像の電荷を減少させる場合、高温高湿下では、濃度が薄くなり、色味が本来得れるべきものと変わってしまうという問題がある。

0013

これは、中間転写体上に全色のトナー像が形成されるまで、感光ドラムと中間転写体は接触し続けており、4色のトナーを用いる場合、第1色目のトナーは、中間転写体上に転写されてから二次転写されるまでの間、感光ドラムとは3回接触されることになり、この接触によって、本来は中間転写体上に留まるべきトナーが感光ドラムに移るいわゆる再転写が発生するためである。

0014

再転写の原因として、中間転写体上のトナー像の電荷が低いと、中間転写体とトナー像とが静電的に引き合う力が弱まり、感光ドラムに移り易くなるためと考えられている。そして、高温、高湿下では、現像されるトナー像の電荷が低いため、中間転写体上のトナー像の電荷も低くなり、再転写が起きやすくなる。このとき、第2色目の飛び散りを抑えるために、中間転写体上の第1色目、又は第2色目に上述の帯電ローラを用いてトナー像の電荷を減少させると、再転写が発生し画像不良となる問題があった。

0015

本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、環境が変化した場合においても、トナーの飛び散りや再転写のない良好な転写が行なわれるようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0016

上述の目的を達成するための請求項1の発明は、像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を中間転写体上に一次転写する工程を複数の色のトナー像について繰り返すことで前記中間転写体上で複数色のトナー像を重ね合わせ、これら複数色のトナー像を転写材上に一括して二次転写することで画像形成を行なう画像形成装置において、前記中間転写体の移動方向に沿っての、一次転写部の下流側で二次転写部の上流側において前記中間転写体表面対向配置された第1の帯電器と、環境を検知する環境センサと、を備え、前記第1の帯電器は、前記環境センサが検知する環境に応じて、前記中間転写体に対する前記トナー像の電荷を揃えるのと同時に、二次転写に必要な電荷を補う、ことを特徴とする。

0017

請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、二次転写時に前記転写材に転写されないで前記中間転写体上に残った二次転写残トナーを一次転写時のトナーと逆極性に帯電させて一次転写と同時に一次転写部にて前記中間転写体上から前記像担持体上に回収させる中間転写体クリーニング装置を備える、ことを特徴とする。

0018

請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記環境センサが検知する環境に応じて、前記中間転写体上のトナー像の電荷を減少させて、前記中間転写体に対する前記トナー像と、次以降に一次転写されるトナー像との静電気的な反発力を弱める第2の帯電器を備える、ことを特徴とする。

0019

請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記環境センサが検知する環境に応じて、前記中間転写体上の第1色目のトナー像から最終色のトナー像まで、前記中間転写体上のトナー像の電荷量を変化させる、ことを特徴とする。

0020

請求項5の発明は、像担持体上に順次に形成した複数のトナー像を、転写材上に順次に転写して、該転写材上で複数のトナー像を重ね合わせることで画像形成を行なう画像形成装置において、前記転写材表面に対向配置された第1の帯電器と、環境を検知する環境センサと、を備え、前記第1の帯電器は、前記環境センサが検知する環境に応じて、前記転写材上のトナー像の電荷を減少させて、前記転写材に対する前記トナー像と、次以降に転写されるトナー像との静電気的な反発力を弱める、ことを特徴とする。

0021

請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、前記環境センサが検知する環境に応じて、前記転写材上の第1色目のトナー像から最終色のトナー像まで、前記転写材上のトナー像の電荷量を変化させる、ことを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0022

以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。

0023

〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す。なお、同図は、中間転写体を使用した、4色フルカラーの電子写真方式の画像形成装置の概略構成を示す縦断面図であり、最大通紙幅サイズはA3、プロセススピード100mm/sec である。

0024

以下に、画像形成装置の各構成部材について説明する。

0025

画像形成装置は、像担持体としてドラム型電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、直径62mmのOPC(有機光半導体感光体であり、アルミドラムの上に下引き層電荷注入防止層電荷発生層電荷輸送層を設けたものである。この感光ドラム1を帯電ローラ2によって−500Vに均一帯電する。帯電ローラ2に印加する電圧は−500Vの直流電圧に、1kHz、2000VPPの正弦波重畳した帯電バイアスである。帯電ローラ2は絶縁体である感光ドラム1に対して放電によって電荷を移動させて帯電を行うものであり、この帯電によって感光ドラム1表面は、所定の極性、所定の電位に均一に帯電される。

0026

帯電後の感光ドラム1表面は、露光手段3によって、画像信号に同期して強度変調されたレーザー光Lが照射され、照射(露光)部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。レーザー光の強度は、露光部分の表面電位が−200Vになるように設定されている。

0027

このようにして形成された静電潜像は現像装置4によって現像される。本実施の形態では、ロータリー方式の現像装置4により、ブラック画像磁性一成分の現像剤を収納した現像器4BKによって、また、カラー画像非磁性一成分のカラー現像剤を収納した現像器4Y、4M、4Cによって現像される。

0028

ブラックの現像剤は、粒径6μmの粉砕現像剤に球状化処理を施したものであり、ポリエステルバインダーに対してマグネタイト100部、他に荷電制御剤滑剤等を内添したものである。また、カラー現像剤は重合法によって製造され、ワックスを内包するカプセルタイプの球形ノンマグ現像剤である。

0029

現像は、感光ドラム1上の静電潜像の現像に供される現像器が、ロータリ4aの矢印R4方向の回転によって、感光ドラム1表面に対向する現像位置に配置され、この現像器によって静電潜像にトナーが付着されることで行なわれる。それぞれの現像器には−350Vの直流に、2000Hz、2000VPPの矩形波を重畳した現像バイアスが印加され、現像スリーブと感光ドラム1との間に交番電界を形成し現像剤を飛翔させるジャンピング方式で反転現像が行なわれる。

0030

次に、中間転写体について述べる。本実施の形態で用いた中間転写体5は直径186mmの固体ドラムであり、最大通紙サイズの転写材P(本実施の形態ではA3サイズ)に相当する画像が書き込めるような周長を持っている。

0031

中間転写体5は、金属のシリンダー上に弾性層として中抵抗ゴム肉厚5mmで設け、さらに離型性を確保するために5μmのコーティングを行っている。ゴムは、NBRとエチレンオキシドからなっており、エチレンオキシドによって低抵抗化された体積抵抗値107 Ω・cmのものである。また、コーティングはフッ素系の樹脂を用いており体抵抗値1014Ω・cmのものである。

0032

中間転写体5の実抵抗値は、中間転写体長手全面に直径62mmの金属ドラムニップ幅7mmで当接させ、両者間に1000Vの電圧を印加して測定した電流から換算したときの値が、107 Ωであった。

0033

感光ドラム1上のトナー像を中間転写体5上に一次転写するために中間転写体5のシリンダーには一次転写バイアス印加電源8から一次転写バイアスを印加する。

0034

フルカラー画像を形成する場合は、中間転写体5は4回転し、それぞれの回転で順次、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナー像を感光ドラム1から一次転写する。これらトナー像を重ねる際には、先に転写されたトナー像の電位が転写を防げる方向に働くため、順次一次転写電圧を高くする。

0035

本実施の形態では順次100、150、200、100Vに一次転写電圧を設定した。このようにして最終的には各色のトナー像が積層された4色フルカラーのトナー像が中間転写体5上に形成される。

0036

感光ドラム1は、一次転写時に、中間転写体5に転写されないで感光ドラム1表面に残ったトナー(一次転写残トナー)が、感光ドラム1に当接されたクリーニング装置6によって掻き取られ、次の画像形成に備えられる。

0037

中間転写体5上のトナー像は、次に転写材P上に二次転写される。

0038

本実施の形態の構成では中間転写体5の直径が186mmと大きくて、転写材Pの曲率分離ができないため、中間転写体5から転写材Pへの二次転写は二次転写装置6の転写ベルト6aによって行われる。中間転写体5と転写ベルト6との間には、二次転写ニップ部(二次転写部)T2 が構成される。

0039

転写ベルト6aは転写材Pの吸着を行うため、導電性ベルト基体としてのウレタンベルトの上に30μmのPVDFのコーティングを行って静電容量を大きくしたものであり、ベルト表面の10cm2 の領域とベルト基体との間に1000Vの電圧に印加して測定した抵抗値は1010Ωである。転写ベルト6aを掛け渡す転写ローラ6bと駆動ローラ6cは低抵抗のゴムローラであり、転写ベルト6aのインピーダンスは実質上、転写ベルト6aの表層の抵抗のみに依存する。

0040

この転写ベルト6aを矢印R6方向に回転させて転写材Pを矢印KP 方向に搬送しつつ、転写ベルト6aに+20μAの転写電流を流すことにより、中間転写体5上の複数色のトナー像を二次転写ニップ部T2 にて一括で転写材P上に二次転写する。

0041

この二次転写時に転写材Pに転写されないで中間転写体5表面に残ったトナー(二次転写残トナー)は、クリーニングバイアス印加電源10によってクリーニングバイアスが印加されたクリーニング部材9によって、一次転写時の極性と逆極性に帯電され、その後、一次転写ニップ部(一次転写部)T1 において次画像の一次転写と同時に、中間転写体5から感光ドラム1に同時回収される。

0042

先に述べたように、感光ドラム1表面は暗部電位−500V、明部電位−200Vの表面電位を持っており、中間転写体5はプラス数百ボルト転写バイアスが印加されている。したがって一次転写ニップ部T1 では負極性のトナーは、感光ドラム1から中間転写体5に向かう力が、一方、正極性のトナーは、逆に、中間転写体5から感光ドラム1に向かう力が作用する。これにより、転写同時クリーニングプロセスが可能になる。

0043

本実施の形態においては、中間転写体5の回転方向(矢印R5方向)に沿っての二次転写ニップ部N2 の上流側で、かつ一次転写ニップ部N1 の下流側において、中間転写体5に対向するように帯電器11を配設する。帯電器11には帯電バイアス印加電源12によって、−1kVの直流電圧に、500Hz、10kVPPの正弦波を重畳した帯電バイアスを印加した。帯電バイアスを印加するタイミングは、中間転写体5上に最後に転写されるブラックのトナー像全域に帯電するようにした。

0044

図2に帯電器11の構成を示す。帯電器11は、放電ワイヤ11の背面と左右の側面とを断面コ字形シールド11bで覆って構成したコロトロンタイプのコロナ帯電器であり、シールド11bの開口部を中間転写体5表面に対向させている。シールド11bは、金属板によって構成され、中間転写体5の回転方向(矢印R5方向)の長さが15mm、これに直交する方向の長さが10mmに設定され、また、中間転写体5表面から開口部までの距離が10mmに設定されている。放電ワイヤ11aとしては、直径60μmのタングステンワイヤ金メッキを0.3μm施したものを使用した。放電ワイヤ11aは、シールド11bのほぼ中央に配置されており、中間転写体5表面からの距離が15mmとなっている。なお、帯電器としては、上述のコロトロンタイプのものに限らず、例えば、スコロトロンタイプのものでもよい。

0045

本実施の形態においては、環境センサ20(図1参照)として、温度センサと湿度センサとを備えている。まず、図3に示すように、温度を3段階、湿度を3段階に分け、計9段階の環境区分を行った。本実施の形態では、環境区分VII の温度20℃以下かつ湿度30%以下のときは、帯電器11に上述のバイアスを印加しないようにした。

0046

本実施の形態の効果を確認するため、温度15℃、湿度10%の環境下において、転写性、クリーニング性を評価を行った。転写性の効果確認には、全面ブルー画像を画出しし確認した。また、ICLのクリーニング性を確認するため、全面ブルー画像10枚にベタ白1枚を連続で画出しし、最後のベタ白画像に、前画像のブルーが残っていないか確認した。

0047

また、本実施の形態と比較を行うため、帯電器11に上述のバイアスを印加して比較例とし、同様の評価を行ったところ、本実施の形態においては、比較例よりも、転写性、クリーニング性が向上されていることが確認できた。

0048

以上述べたように、環境センサを有し、ある環境下で、中間転写体5上のトナー像の電荷付与を行わないことで、転写性を向上させることができた。また、中間転写体5のクリーニングを行なうに際し、中間転写体5上の二次転写残トナーに感光ドラム1上のトナー像の電荷の極性と逆極性の電荷を付与する手段を用いる画像形成装置において、環境センサ有し、ある環境下で、中間転写体5上のトナー像に電荷付与を行わないことで、環境に依らず安定した転写、クリーニングを行うことができた。

0049

〈実施の形態2〉本実施の形態で使用する画像形成装置の構成は、上述の実施の形態1の構成に加え、二次転写の飛び散りを良化するために、帯電器11を用い中間転写体5上の第1色目のトナー像の電荷減少を行った。具体的には、中間転写体5に第1色目のイエローのトナー像の先端が感光ドラム1から転写されたときから第2色目のマゼンタのトナー像の先端が感光ドラム1から転写されるまでの間、帯電器11にAC成分(交流成分)のみのバイアスを印加することで、中間転写体5上のトナー像の電荷を減少させた。以下「AC除電」という。

0050

また、本実施の形態では、図3に示す環境区分III の温度25℃以上かつ湿度70%以上になったとき、上述のAC除電を行わないようにした。

0051

本実施の形態の結果を確認するため、温度30℃、湿度80%の環境下において、再転写、第2色目の飛び散りの評価を行った。

0052

再転写の評価には、単色モードで出力した場合と、フルカラーモードで出力した場合のイエローの濃度(macbeth製RD918を使用)を比較することにした。ここで、単色モードとは、感光ドラム1から中間転写体5に転写されたトナー像をそのまま転写材Pに二次転写するモードをいい、この単色モードでは中間転写体5上のトナー像が再び感光ドラム1に接触する回数は0回であり、フルカラーモードでのイエローのトナー像の接触回数は3回となり、再転写が起きやすくなる。つまり、イエローの濃度差が大きいと再転写が多いことになる。

0053

また、本実施の形態と比較を行うため、AC除電を行い、同様の評価を行ったところ、本実施の形態においては、再転写が向上されていることを確認し、二次転写の飛び散りもAC除電を行った場合と同等のレベルであることを確認できた。

0054

以上述べたように、本実施の形態では画像形成装置が使用されている環境を検知する手段を有し、使用されている環境によっては、中間転写体5上の第1色目及び第1色目以降のトナー像の電荷を減少させないことにより、二次転写飛び散りを満足しつつ再転写を防ぐことができた。

0055

〈実施の形態3〉本実施の形態で使用する画像形成装置の構成は、前述の実施の形態1の構成に加え、各々の環境に対して適した帯電バイアスを図4のように印加するように制御した。

0056

本実施の形態では環境センサ有し、画像形成装置が使用されている環境下により、中間転写体5上の第1色目から最終色まで、中間転写体5上のトナー像の電荷量を可変とすることで、環境に依らず安定した転写を行うと同時に二次転写飛び散りを満足しつつ再転写を防ぐことができた。

0057

以上説明した実施の形態1〜実施の形態3においては、本発明を、中間転写体を使用した画像形成装置に適用した例を説明したが、本発明は、これに限らず、中間転写体を使用することなく、例えば、中間ドラム表面に担持された転写材に、4色のトナー像を順次に、直接的に転写して、転写材上で4色のトナー像を重ね合わせる方式の画像形成装置に対しても、ほぼ同様に適用することが可能である。

発明の効果

0058

以上説明したように、本発明によると、環境が変化した場合においても、トナーの飛び散りや再転写のない良好な転写を行なうことができる。

図面の簡単な説明

0059

図1本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図。
図2本発明で使用したコロナ帯電器の構成、配置を示す図。
図3温度を3段階、湿度を3段階、合計9つに環境を区分したようすを示す図。
図4図3の環境の区分に応じた、AC除電、帯電バイアスの制御を示す図。

--

0060

1像担持体(感光ドラム)
2帯電ローラ
3露光手段
帯電装置
5中間転写体(中間転写ドラム)
6転写ベルト
8一次転写バイアス印加電源
9クリーニング部材
10クリーニングバイアス印加電源
11帯電器
11a放電ワイヤ
11bシールド
12帯電バイアス印加電源
20環境センサ(温度センサ、湿度センサ)
P転写材
T1一次転写部(一次転写ニップ部)
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