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技術 刈取収穫機の走行伝動構造

出願人 株式会社クボタ
発明者 中村国祐
出願日 1998年6月1日 (22年6ヶ月経過) 出願番号 1998-151251
公開日 1999年12月14日 (20年11ヶ月経過) 公開番号 1999-341914
状態 特許登録済
技術分野 収穫機本体(6)(機枠、駆動) 動力伝達装置の配置~伝動
主要キーワード 設定速 電磁操作型 テーパーコーン 挟持作用 収納センサ アンローダ装置 カットスイッチ 上下揺動操作
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年12月14日)のものです。
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図面 (6)

課題

走行変速用として静油圧式等の無段変速装置を備えた刈取収穫機において、刈り取った作物が刈取部から下方に落ちたりすることなく、適切に作物の刈り取りが行えるように構成する。

解決手段

無段変速装置14が中立位置から前進高速側に変速操作される際に、第1設定速度になるまで動力下手側への伝達を阻止し、第1設定速度を越えると動力の下手側への伝達を許す第1牽制手段23を備える。無段変速装置14が中立位置から後進の高速側に変速操作される際に、第2設定速度になるまで動力の下手側への伝達を阻止し、第2設定速度を越えると動力の下手側への伝達を許す第2牽制手段24を備える。第1設定速度を第2設定速度よりも高速側に設定する。

概要

背景

前述のような走行用無段変速装置の一例として、静油圧式無段変速装置がある。静油圧式無段変速装置は、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自在で、微速での前進及び後進が可能であり、静油圧式無段変速装置を中立位置に変速操作すれば、静油圧式無段変速装置が停止し機体を停止させることができる。しかし、静油圧式無段変速装置の中立位置は範囲が狭いことが多いので、例えば農用トラクタに関する特開昭62‐137224号公報に開示されているように、静油圧式無段変速装置における前進側及び後進側の油路の各々に、圧力が設定圧以上になると閉じる常開型アンロード弁(前記公報の第1図中の14a,14b)を接続することが多い。

これにより、静油圧式無段変速装置の油圧ポンプが中立位置から少し外れた位置に在っても、前進側及び後進側の油路が中立位置付近低圧状態であればアンロード弁が開いて、静油圧式無段変速装置の油圧モータは停止しており、中立位置がある程度の幅を持った範囲に設定された状態となる。次に静油圧式無段変速装置の油圧ポンプが中立位置付近から前進(後進)の高速側にある程度変速操作されて、前進側(後進側)の油路の圧力が上昇し設定圧に達すると、アンロード弁が閉じて静油圧式無段変速装置の油圧モータが駆動されて機体が発進する。

概要

走行変速用として静油圧式等の無段変速装置を備えた刈取収穫機において、刈り取った作物が刈取部から下方に落ちたりすることなく、適切に作物の刈り取りが行えるように構成する。

無段変速装置14が中立位置から前進の高速側に変速操作される際に、第1設定速度になるまで動力下手側への伝達を阻止し、第1設定速度を越えると動力の下手側への伝達を許す第1牽制手段23を備える。無段変速装置14が中立位置から後進の高速側に変速操作される際に、第2設定速度になるまで動力の下手側への伝達を阻止し、第2設定速度を越えると動力の下手側への伝達を許す第2牽制手段24を備える。第1設定速度を第2設定速度よりも高速側に設定する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自在な走行用無段変速装置を備えて、前記無段変速装置が中立位置から前進高速側に変速操作される際に、前記無段変速装置の前進側の動力が第1設定速度になるまで、前記無段変速装置の前進側の動力の下手側への伝達を阻止し、且つ、前記無段変速装置の前進側の動力が第1設定速度を越えると、前記無段変速装置の前進側の動力の下手側への伝達を許す第1牽制手段と、前記無段変速装置が中立位置から後進の高速側に変速操作される際に、前記無段変速装置の後進側の動力が第2設定速度になるまで、前記無段変速装置の後進側の動力の下手側への伝達を阻止し、且つ、前記無段変速装置の後進側の動力が第2設定速度を越えると、前記無段変速装置の後進側の動力の下手側への伝達を許す第2牽制手段とを備えて、前記第1設定速度を前記第2設定速度よりも高速側に設定してある刈取収穫機走行伝動構造

請求項2

前記第1牽制手段の作動を許す第1状態、及び作動を許さない第2状態を設定可能な設定手段を備えてある請求項1記載の刈取収穫機の走行伝動構造。

請求項3

機体に備えられた刈取部に動力を伝達する刈取クラッチを備えて、前記刈取クラッチが伝動遮断側に操作されると、前記設定手段を第2状態に設定する制御手段を備えてある請求項2記載の刈取収穫機の走行伝動構造。

技術分野

0001

本発明は、圃場作物を刈り取って収穫するコンバイン等の刈取収穫機において、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自在な走行用無段変速装置を備えた刈取収穫機の走行伝動構造に関する。

背景技術

0002

前述のような走行用の無段変速装置の一例として、静油圧式無段変速装置がある。静油圧式無段変速装置は、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自在で、微速での前進及び後進が可能であり、静油圧式無段変速装置を中立位置に変速操作すれば、静油圧式無段変速装置が停止し機体を停止させることができる。しかし、静油圧式無段変速装置の中立位置は範囲が狭いことが多いので、例えば農用トラクタに関する特開昭62‐137224号公報に開示されているように、静油圧式無段変速装置における前進側及び後進側の油路の各々に、圧力が設定圧以上になると閉じる常開型アンロード弁(前記公報の第1図中の14a,14b)を接続することが多い。

0003

これにより、静油圧式無段変速装置の油圧ポンプが中立位置から少し外れた位置に在っても、前進側及び後進側の油路が中立位置付近低圧状態であればアンロード弁が開いて、静油圧式無段変速装置の油圧モータは停止しており、中立位置がある程度の幅を持った範囲に設定された状態となる。次に静油圧式無段変速装置の油圧ポンプが中立位置付近から前進(後進)の高速側にある程度変速操作されて、前進側(後進側)の油路の圧力が上昇し設定圧に達すると、アンロード弁が閉じて静油圧式無段変速装置の油圧モータが駆動されて機体が発進する。

発明が解決しようとする課題

0004

前述のように、静油圧式無段変速装置における前進側及び後進側の油路の各々に常開型のアンロード弁を接続した場合、中立位置の範囲をあまり大きなものに設定すると、微速での前進及び後進が行えると言う静油圧式無段変速装置の利点が損なわれるので、機体が的確に停止する程度の小さな範囲に中立位置の範囲を設定することが、農用トラクタ等の作業車では多いものとなっている。

0005

これに対し刈取収穫機では、圃場の作物を走行しながら刈り取り、刈り取った作物を挟持して脱穀装置荷台に搬送する刈取部を備えており、刈取部が機体の走行速度に連動して駆動されるように、静油圧式無段変速装置からの動力が刈取部に伝達されるように構成されていることが多い。従って、静油圧式無段変速装置によって微速で前進しながら圃場の作物を刈り取ると、刈取部も微速で駆動されることになる。刈取部において作物を挟持して搬送する場合、刈取部が微速で駆動されると、刈取部での作物の挟持作用が低下して、作物が所定の挟持位置から外れたり下方に落ちたりすることがある。本発明は走行用として静油圧式無段変速装置等の無段変速装置を備えた刈取収穫機において、刈り取った作物が刈取部の所定の挟持位置から外れたり、刈取部から下方に落ちたりすることなく、適切に作物の刈り取りが行えるように構成することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

[I]請求項1の特徴によると、無段変速装置を中立位置から前進の高速側に変速操作していくと、無段変速装置の前進側の動力が次第に高速になっていく。この場合、前進側の動力が第1設定速度に達するまでは、第1牽制手段の作用により無段変速装置の前進側の動力は下手側に伝達されず、機体は停止して刈取部に前進側の動力は伝達されない。

0007

次に無段変速装置をさらに前進の高速側に変速操作して、前進側の動力が第1設定速度に達すると、第1牽制手段の作用により無段変速装置の前進側の動力が下手側に伝達されて、機体が発進し刈取部に前進側の動力が伝達される。この場合、第1設定速度がある程度高速側に設定されているので、無段変速装置の前進側の動力が下手側に伝達された際に、ある程度高速の前進側の動力が伝達される状態となって、機体が微速で前進しながら刈取部も微速で駆動されると言う状態を回避できる。

0008

逆に無段変速装置を中立位置から後進の高速側に変速操作して、無段変速装置の後進側の動力が次第に高速になっていく際に、後進側の動力が第2設定速度に達するまでは、第2牽制手段の作用により無段変速装置の後進側の動力は下手側に伝達されず機体は停止しており、後進側の動力が第2設定速度に達すると、無段変速装置の後進側の動力が下手側に伝達されて機体が発進する。この場合、第2設定速度がある程度低速側に設定されているので、無段変速装置の後進側の動力が下手側に伝達された際に、ある程度低速の後進側の動力が伝達される状態となって、機体を微速で後進させる状態を得ることができる。

0009

[II]請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。請求項2の特徴によると、圃場の作物の刈り取りを行わずに機体を前進させる場合や、機体を微速で前進させながら圃場の作物の刈り取りを行っても、刈取部から作物が落ちる等の支障の生じない場合には、設定手段を第1牽制手段の作動を許さない第2状態に設定すればよい。これによって、無段変速装置を中立位置から前進の高速側に変速操作していくと、直ちに無段変速装置の前進側の動力が下手側に伝達されて機体が発進するので、機体を微速で前進させることが可能になる。

0010

[III]請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。請求項3の特徴によると、刈取部に動力を伝達する刈取クラッチ伝動遮断側に操作されると、圃場の作物の刈り取りを行わない状態と判断できるので、この場合には第1牽制手段の作動を許さない第2状態が設定されて、機体を低速で前進させる状態が自動的に設定される。これにより、圃場の作物の刈り取りを行わない状態において、請求項2の設定手段を第2状態に設定するのが忘れられて、圃場の作物の刈り取りを行わない状態なのに機体を微速で前進させることができないと言う状態を回避できる。

発明を実施するための最良の形態

0011

図1に示すように、左右一対クローラ走行装置1を備えた機体の前部に、刈取部2が昇降操作自在に支持されており、機体に操縦部3が備えられ、機体の後部に脱穀装置4及びグレンタンク5が備えられて、刈取収穫機の一例であるコンバインが構成されている。刈取部2は複数条の作物を刈り取るように構成されており、圃場の複数条の作物を引き起こす引き起し装置6、圃場の複数条の作物を刈り取るバリカン型の刈取装置7、刈り取られた複数条の作物を集めるパッカー8、集められた作物を挟持して脱穀装置4に搬送する挟持搬送装置9を備えて構成されている。刈取部2の挟持搬送装置9から搬送されてきた作物が脱穀装置4で脱穀処理されて、脱穀装置4で回収された穀粒がグレンタンク5に送り込まれて貯留される。

0012

グレンタンク5の底部から穀粒を排出するアンローダ装置10が、グレンタンク5に備えられている。アンローダ装置10は、穀粒の搬送スクリュウ(図示せず)を内装した円筒状の第1搬送部10aと第2搬送部10bとを備えて構成されており、グレンタンク5の底部から排出された穀粒が第1搬送部10aから第2搬送部10bに搬送されて、第2搬送部10bの出口10cから排出される。第1搬送部10aの横軸芯Q1周り上下揺動操作自在、第1搬送部10aの縦軸芯Q2周りに旋回操作自在に、第2搬送部10bが支持されており、作物の刈取作業を行う場合には、支持台11に第2搬送部10bを載せておく(収納状態)。

0013

図2に示すように、エンジン12の動力がテンション型式主クラッチ13を介して静油圧式無段変速装置14に伝達され、静油圧式無段変速装置14からの動力が2系統分岐して、一方の動力がミッションケース15のギヤ変速型式の副変速装置(図示せず)に伝達され、左右一対のクローラ走行装置1に伝達される。静油圧式無段変速装置14から2系統に分岐した他方の動力が、テンション型式の刈取クラッチ29を介して刈取部2に伝達される。

0014

次に、静油圧式無段変速装置14の構成について説明する。図3に示すように静油圧式無段変速装置14は、エンジン12の動力で駆動される可変容量型の油圧ポンプ16及び油圧モータ17を備え、油圧ポンプ16及び油圧モータ17を接続する前進側の油路18及び後進側の油路19を備えて構成されている。前進側及び後進側の油路18,19の各々にタンク20に連通する第1油路21及び第2油路22が接続されており、第1及び第2油路21,22に第1アンロード弁23及び第2アンロード弁24が設けられている。

0015

第1及び第2アンロード弁23,24は、絞り部を備えた連通位置23a,24a及び遮断位置23b,24bを備えて、バネ23c,24cにより連通位置23a,24aに付勢された常開型のパイロット操作型式に構成されている。前進側の油路18の圧力が第1設定圧P1以上になると、パイロット圧により第1アンロード弁23が遮断位置23bに操作されるように、バネ23cの付勢力が設定され、後進側の油路19の圧力が第2設定圧P2以上になると、パイロット圧により第2アンロード弁24が遮断位置24bに操作されるように、バネ24cの付勢力が設定されている。この場合、第2設定圧P2よりも第1設定圧P1が大きなものとなるように、バネ24cの付勢力よりもバネ23cの付勢力が強いものに設定されている。

0016

第1油路21において前進側の油路18と第1アンロード弁23との間に、開閉弁25が設けられており、開閉弁25は連通位置25a及び遮断位置25bを備えて、バネ25cにより連通位置25aに付勢された常開型の電磁操作型式に構成されている。前進側及び後進側の油路18,19を接続するバイパス油路26が備えられて、常閉型のパイロット操作型式の開閉弁27がバイパス油路26に設けられている。この場合、前進側又は後進側の油路18,19の圧力が、前述の第1及び第2設定圧P1,P2よりも充分に大きな第3設定圧に達すると、パイロット圧により開閉弁27が開く。

0017

油圧ポンプ16とは関係なく常時回転駆動されるチャージポンプ34が備えられており、チャージポンプ34からの一対の油路35が、第1油路21における第1アンロード弁23と開閉弁25との間の部分、並びに、第2油路22における後進側の油路19と第2アンロード弁24との間の部分に接続されている。

0018

次に、静油圧式無段変速装置14の変速操作について説明する。静油圧式無段変速装置14の油圧ポンプ16における斜板(図示せず)の角度を変更して、静油圧式無段変速装置14の変速操作を行う変速レバー28が、操縦部3に備えられている。図3に示す状態は変速レバー28を中立位置Nに操作している状態であり、第1及び第2アンロード弁23,24がバネ23c,24cの付勢力により連通位置23a,24aに操作されて、静油圧式無段変速装置14の油圧モータ17は停止している。

0019

図4実線に示すように、変速レバー28を中立位置Nから前進側Fに操作していくと、油圧ポンプ16の斜板が前進の高速側に操作され始めて、前進側の油路18の圧力が上昇していく。この場合、前進側の油路18の圧力が第1設定圧P1に達するまでは、第1アンロード弁23はバネ23cにより連通位置23aに操作されており、油圧モータ17は停止している。そして、前進側の油路18の圧力が第1設定圧P1に達すると、第1アンロード弁23がパイロット圧によりバネ23cに抗して遮断位置23bに操作される。

0020

これにより、前進側の油路18から第1設定圧P1の作動油が油圧モータ17に供給されて、油圧モータ17が第1設定圧P1の作動油に対応した速度で前進側Fに駆動され始めて、前進の動力が左右一対のクローラ走行装置1及び刈取部2に伝達されるのであり、変速レバー28をさらに前進側Fに操作していくと、油圧ポンプ16により前進側の油路18の圧力が第1設定圧P1からさらに上昇していき、油圧モータ17がさらに前進側Fの高速側に駆動されていく。

0021

図4の実線に示すように、変速レバー28を中立位置Nから後進側Rに操作していくと、油圧ポンプ16の斜板が後進の高速側に操作され始めて、後進側の油路19の圧力が上昇していく。この場合、後進側の油路19の圧力が第2設定圧P2に達するまでは、第2アンロード弁24はバネ24cにより連通位置24aに操作されており、油圧モータ17は停止している。そして、後進側の油路19の圧力が第2設定圧P2に達すると、第2アンロード弁24がパイロット圧によりバネ24cに抗して遮断位置24bに操作される。

0022

これにより、後進側の油路19から第2設定圧P2の作動油が油圧モータ17に供給されて、油圧モータ17が第2設定圧P2の作動油に対応した速度で後進側Rに駆動され始めて、後進の動力が左右一対のクローラ走行装置1に伝達されるのであり(ワンウェイクラッチ(図示せず)の作用により刈取部2には後進の動力は伝達されない)、変速レバー28をさらに後進側Rに操作していくと、油圧ポンプ16により後進側の油路19の圧力が第2設定圧P2からさらに上昇していき、油圧モータ17がさらに後進側Rの高速側に駆動されていく。

0023

次に、静油圧式無段変速装置14の開閉弁25の操作について説明する。図2に示す刈取クラッチ29が伝動側に操作されているか伝動遮断側に操作されているかを検出する刈取クラッチセンサー30が備えられ、図1に示すアンローダ装置10の第2搬送部10bが支持台11に載せられた収納状態(図1参照)であるか否かを検出する収納センサー31が備えられており、刈取クラッチセンサー30及び収納センサー31の信号が制御装置32に入力されている。微速カットスイッチ33が操縦部3に備えらており、微速カットスイッチ33の信号が制御装置32に入力されている。

0024

これにより図5に示すように、刈取クラッチ29が伝動側に操作され(ステップS1)、アンローダ装置10の第2搬送部10bが支持台11に載せられた収納状態に操作されていると(ステップS2)、作物の刈取作業を行う状態と判断されて、図3に示す微速カットスイッチ33により制御装置32を介して、開閉弁25を連通位置25a及び遮断位置25bに操作できる状態となる(ステップS3)。従って、微速カットスイッチ33を第1位置に操作すると、開閉弁25が図3に示すように連通位置25aに操作されて(ステップS4)、前述のような図4の実線に示す状態が得られる。

0025

次に微速カットスイッチ33を第2位置に操作すると、開閉弁25が遮断位置25bに操作されて(ステップS5)、第1アンロード弁23が機能しない状態となる。これにより、図4の一点鎖線に示すように、変速レバー28が中立位置Nから前進側Fに操作され、油圧ポンプ16の斜板が前進の高速側に操作され始めて、前進側の油路18の圧力が上昇していくと、直ちに前進側の油路18からの作動油が油圧モータ17に供給されて、油圧モータ17が作動油の圧力に対応した速度で前進側Fに駆動され始める。

0026

図5に示すように、刈取クラッチ29が伝動遮断側に操作されているか(ステップS1)、又はアンローダ装置10の第2搬送部10bが支持台11に載せられた収納状態に操作されていないと(ステップS2)、作物の刈取作業を行う状態ではないと判断されて、図3に示す微速カットスイッチ33の操作位置に関係なく、制御装置32により開閉弁25が遮断位置25bに操作されて(ステップS5)、第1アンロード弁23が機能しない状態となる。これにより、前述のような図4の一点鎖線に示す状態が得られる。

0027

[発明の実施の別形態図3に示す微速カットスイッチ33を変速レバー28の握り部に備えて、変速レバー28を持つ手により微速カットスイッチ33を操作できるように構成してもよい。図3に示す開閉弁25を廃止して、第1アンロード弁23を強制的に遮断位置23bに操作するアクチュエータ(図示せず)を備え、図5のステップS3において微速カットスイッチ33が第2位置に操作されると、アクチュエータにより第1アンロード弁23が遮断位置23bに強制的に操作されるように構成してもよい。

0028

図3に示す微速カットスイッチ33及び図5のステップS3を廃止して、刈取クラッチ29が伝動側に操作され、且つ、アンローダ装置10の第2搬送部10bが支持台11に載せられた収納状態に操作されていると、開閉弁25が自動的に連通位置25aに操作され、刈取クラッチ29が伝動遮断側に操作されているか、又はアンローダ装置10の第2搬送部10bが支持台11に載せられた収納状態に操作されていないと、開閉弁25が自動的に遮断位置25bに操作されるように構成してもよい。

0029

図3に示す静油圧式無段変速装置14に代えて、テーパーコーン回転ディスクを使用し、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段階に変速操作自在な無段変速装置(図示せず)を使用してもよい。この場合、無段変速装置が中立位置から前進の高速側に変速操作される際に、無段変速装置の前進側(後進側)の動力が第1設定速度(第2設定速度)になるまで、無段変速装置の前進側(後進側)の動力の下手側への伝達を阻止して、無段変速装置の前進側(後進側)の動力が第1設定速度(第2設定速度)を越えると、無段変速装置の前進側(後進側)の動力の下手側への伝達を許す第1牽制機構(第2牽制機構)を備えて、第1設定速度を第2設定速度よりも高速側に設定する。第1及び第2牽制機構は無段変速装置の内部に配置したり、無段変速装置の外部で無段変速装置の下手側に配置したりすることが可能である。

発明の効果

0030

請求項1の特徴によると、走行用として無段変速装置を備えた刈取収穫機において、無段変速装置を中立位置から前進の高速側に変速操作していく際に、ある程度高速の前進側の動力から、下手側への伝達が開始されるように構成することにより、機体が微速で前進しながら刈取部も微速で駆動されると言う状態を回避できるようになるので、刈取部での作物の挟持作用の低下を未然に防止し、刈取部において作物が所定の挟持位置から外れたり下方に落ちたりすることを防止して、刈取収穫機の収穫性能を向上させることができた。請求項1の特徴によると、圃場の作物の刈り取りを行わない状態等において、機体を微速で後進させることができるので、この点において刈取収穫機の作業性が良いものとなった。

0031

請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。請求項2の特徴によると、圃場の作物の刈り取りを行わずに機体を前進させる場合や、機体を低速で前進させながら圃場の作物の刈り取りを行っても、刈取部から作物が落ちる等の支障の生じない場合には、機体を微速で前進させることができるようになるので、この点において刈取収穫機の作業性がさらに良いものとなった。

0032

請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴によると、刈取クラッチが伝動遮断側に操作されると第2状態が設定されて、機体を微速で前進させる状態が自動的に設定されるので、圃場の作物の刈り取りを行わない状態なのに機体を微速で前進させることができないと言う状態が未然に回避されるようになって、刈取収穫機の作業性がさらに良いものとなった。

図面の簡単な説明

0033

図1コンバインの全体側面図
図2エンジン、静油圧式無段変速装置、ミッションケース及び刈取部の伝動系の概略を示す図
図3静油圧式無段変速装置の油圧回路
図4変速レバーの操作位置と静油圧式無段変速装置における前進側(後進側)の油路の圧力との関係を示す図
図5微速カットスイッチの操作条件の流れを示す図

--

0034

2 刈取部
14静油圧式無段変速装置
23 第1牽制手段
24 第2牽制手段
25 設定手段
29 刈取クラッチ

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