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技術 歯科用陶材の築盛作業用の吸水材及びこの吸水材を用いた陶材の築盛方法

出願人 アイオン株式会社
発明者 清水眞一上野俊英長坂幸治五十嵐光永
出願日 1998年5月29日 (22年5ヶ月経過) 出願番号 1998-148897
公開日 1999年12月7日 (20年11ヶ月経過) 公開番号 1999-332887
状態 未査定
技術分野 歯科補綴 積層体(2) ポリウレタン,ポリ尿素
主要キーワード 低伸縮性 鋳造冠 非繊維質 金属鋳造 ポーセレン 見掛け体積 歯科用陶材 保水性能
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年12月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

歯科用陶材築盛作業において、コンデンスによって陶材から滲み出た水分を簡単且つ確実に除去し、築盛作業性を著しく向上させる。

解決手段

ウレタン多孔質素材からなり柔軟性及び弾性を有するスポンジ層3を表裏両面に備えた歯科用陶材の築盛作業用吸水材1である。鋳造冠13上に盛り付けられた含水状態の歯科用陶材11を加振して水分を滲み出させ、吸水材1のスポンジ層3を陶材11の表面に押し当てて滲み出した水分を吸収すると共に、陶材11の表面を整形する。

概要

背景

従来より、メタルボンドポーセレン義歯製造過程は、築盛工程と、焼成工程と、研磨工程とに概ね分けられる。

築盛作業では、水で練られた粉末状の歯科用陶材が、金属製鋳造冠上に盛り付けられる。焼成工程では、陶材高温加熱されて鋳造冠に焼き付けられる。研磨工程では、鋳造冠に焼き付けられ硬化した陶材の表面が、研磨されて整形される。

焼成工程において、陶材の粉末間に空隙が存在すると、焼成後の陶材に十分な強度が得られないという不都合や、焼成時に陶材が大きく収縮するという不都合や、陶材が不透明となって外観上好ましくないという不都合を招く恐れがある。

このため、築盛工程では、陶材が金属製鋳造冠上に所定量盛り付けられた後、陶材に金属鋳造を介して微振動を加えて陶材の表面に水分を滲み出させるいわゆるコンデンスが行われ、滲み出した水分が陶材表面上から逐次除去され、その陶材表面上に重ねてさらに所定量の陶材が盛り付けられる。このような陶材の盛り付けとコンデンス及び水分除去とは、複数回繰り返される。係るコンデンスによって、陶材の内部から水分や気泡が除去され、陶材粉末が密状態となり、焼成後に、高強度で高透明性を有するメタル・ボンド・ポーセレン義歯が形成され得る。コンデンスによって陶材から滲み出した水分の除去には、一般にティッシュペーパや織布が用いられている。

また、コンデンスによる陶材粉末の密状態化には限界があり、焼成時の陶材の収縮を完全に無くすことは困難である。焼成時の収縮が無視できない場合には、焼成後の陶材に対して再築盛及び再焼成が施される。係る再築盛及び再焼成は、必要に応じて複数回繰り返される。

概要

歯科用陶材の築盛作業において、コンデンスによって陶材から滲み出た水分を簡単且つ確実に除去し、築盛作業性を著しく向上させる。

ウレタン多孔質素材からなり柔軟性及び弾性を有するスポンジ層3を表裏両面に備えた歯科用陶材の築盛作業用吸水材1である。鋳造冠13上に盛り付けられた含水状態の歯科用陶材11を加振して水分を滲み出させ、吸水材1のスポンジ層3を陶材11の表面に押し当てて滲み出した水分を吸収すると共に、陶材11の表面を整形する。

目的

本発明は上記の実情に鑑みてなされたもので、コンデンスによって陶材から滲み出た水分の除去を簡単且つ確実に行うことができ、作業時間の減少及び品質の安定化を図ることが可能な歯科用陶材の築盛作業用の吸水材及びこの吸水材を用いた築盛方法の提供を目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

鋳造冠上に盛り付けられた含水状態歯科用陶材加振して該陶材の表面に水分を滲み出させた後、前記陶材の表面に押し当てられて前記滲み出た水分を吸収する吸水材であって、少なくとも一表面に、非繊維質素材からなり柔軟性及び弾性を有するスポンジ層を備えたことを特徴とする歯科用陶材の築盛作業用の吸水材。

請求項2

請求項1記載の吸水材であって、前記非繊維質素材がウレタン多孔質素材であり、前記スポンジ層は平均気孔径が10μm以上160μm以下の微細連続気孔を有し、気孔率が65%〜90%であることを特徴とする歯科用陶材の築盛作業用の吸水材。

請求項3

請求項1又は請求項2に記載の吸水材であって、一方向の長さが80mm以下の平面視略矩形シート状であることを特徴とする歯科用陶材の築盛作業用の吸水材。

請求項4

請求項1〜請求項3のいずれかに記載の吸水材を用いた歯科用陶材の築盛方法であって、鋳造冠に盛り付けられた前記陶材の表面に、前記スポンジ層を押し当てて、加振によって該陶材から滲み出した水分を吸収すると共に、該陶材の表面を整形することを特徴とする歯科用陶材の築盛方法。

技術分野

0001

本発明は、メタルボンドポーセレン義歯製造過程において、鋳造冠上に盛り付けられた含水状態歯科用陶材加振した後、陶材から滲み出た水分を除去する吸水材と、この吸水材を用いた陶材の築盛方法に関する。

背景技術

0002

従来より、メタル・ボンド・ポーセレン義歯の製造過程は、築盛工程と、焼成工程と、研磨工程とに概ね分けられる。

0003

築盛作業では、水で練られた粉末状の歯科用陶材が、金属製鋳造冠上に盛り付けられる。焼成工程では、陶材が高温加熱されて鋳造冠に焼き付けられる。研磨工程では、鋳造冠に焼き付けられ硬化した陶材の表面が、研磨されて整形される。

0004

焼成工程において、陶材の粉末間に空隙が存在すると、焼成後の陶材に十分な強度が得られないという不都合や、焼成時に陶材が大きく収縮するという不都合や、陶材が不透明となって外観上好ましくないという不都合を招く恐れがある。

0005

このため、築盛工程では、陶材が金属製鋳造冠上に所定量盛り付けられた後、陶材に金属鋳造を介して微振動を加えて陶材の表面に水分を滲み出させるいわゆるコンデンスが行われ、滲み出した水分が陶材表面上から逐次除去され、その陶材表面上に重ねてさらに所定量の陶材が盛り付けられる。このような陶材の盛り付けとコンデンス及び水分除去とは、複数回繰り返される。係るコンデンスによって、陶材の内部から水分や気泡が除去され、陶材粉末が密状態となり、焼成後に、高強度で高透明性を有するメタル・ボンド・ポーセレン義歯が形成され得る。コンデンスによって陶材から滲み出した水分の除去には、一般にティッシュペーパや織布が用いられている。

0006

また、コンデンスによる陶材粉末の密状態化には限界があり、焼成時の陶材の収縮を完全に無くすことは困難である。焼成時の収縮が無視できない場合には、焼成後の陶材に対して再築盛及び再焼成が施される。係る再築盛及び再焼成は、必要に応じて複数回繰り返される。

発明が解決しようとする課題

0007

ところが、陶材から滲み出した水分をティッシュペーパや織布によって吸い取ると、ティッシュペーパや織布と当接する陶材に繊維が付着してしまい、その上から陶材を盛り付けると、陶材の内部に繊維という異物が残存する可能性がある。内部に異物が残存した状態で陶材を焼成すると、その部分が着色したり、割れが生じる恐れがある。

0008

また、ティッシュペーパや織布は保水性が乏しく乾いた状態で使用しなければならないため、陶材に当接させた際に、ティッシュペーパや織布に陶材が付着してしまう可能性がある。

0009

このため、従来では、陶材に繊維が付着しないように、また陶材がティッシュペーパや織布に付着しないように、注意して水分を吸い取らなければならず、作業が煩雑であると共に、陶材表面から十分に水分を除去することが困難である。また、一度の吸い取りで除去される水分量が微量であるため、一度に盛り付けられる陶材の量が少なく抑えられ、必然的に盛り付け回数が多大となる。

0010

さらに、拭き取り時には、ティッシュペーパや織布を陶材に押し付けることができないため、盛り付け後の陶材は盛り付け治具等を用いて表面形状を整えなければならず、係る整形作業には高度な技術が要求される。

0011

この結果、築盛工程には、多大な時間と経験及び技能が必要とされていた。

0012

また、コンデンス後における陶材表面からの水分の除去が不十分な状態で陶材の盛り付けが繰り返されると、焼成前における陶材内部からの水分の除去が不十分となる。このため、焼成時における陶材の収縮率が大きくなり、何度も再焼成が必要とされ、作業時間の増大や品質不安定化を招く恐れがあった。

0013

本発明は上記の実情に鑑みてなされたもので、コンデンスによって陶材から滲み出た水分の除去を簡単且つ確実に行うことができ、作業時間の減少及び品質の安定化を図ることが可能な歯科用陶材の築盛作業用の吸水材及びこの吸水材を用いた築盛方法の提供を目的とする。

0014

上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、鋳造冠上に盛り付けられた含水状態の歯科用陶材を加振して該陶材の表面に水分を滲み出させた後、前記陶材の表面に押し当てられて前記滲み出た水分を吸収する吸水材であって、少なくとも一表面に、非繊維質素材からなり柔軟性及び弾性を有する吸水性スポンジ層を備えたことを特徴とするものである。

0015

請求項2に記載の発明は、請求項1記載の吸水材であって、前記非繊維質素材がウレタン多孔質素材であり、前記スポンジ層は平均気孔径が10μm以上160μm以下の微細連続気孔を有し、気孔率が65%〜90%であることを特徴とするものである。

0016

請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の吸水材であって、一方向の長さが80mm以下の平面視略矩形シート状であることを特徴とするものである。

0017

請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の吸水材を用いた歯科用陶材の築盛方法であって、鋳造冠に盛り付けられた前記陶材の表面に、湿潤状態の前記スポンジ層を押し当てて、加振によって該陶材から滲み出した水分を吸収すると共に、該陶材の表面を整形することを特徴とするものである。

0018

請求項1〜請求項4に記載の発明では、築盛工程において、コンデンスの後、鋳造冠上の陶材から滲み出た水分は、吸水材のスポンジ層を押し当てることによって、スポンジ層内に吸収される。このスポンジ層は、非繊維質素材によって形成されているため、スポンジ層を陶材へ強く押し当てても、陶材の表面に繊維等の異物が付着することがなく、且つ陶材がスポンジ層に付着し難い。従って、コンデンス後の吸水が十分且つ適切に施され、焼成後に、強度が十分で透明性の高い陶材を容易且つ確実に形成することができる。

0019

スポンジ層を形成する非繊維質素材をウレタン系多孔質素材とすると、優れた吸水性能を有するため、一度の拭き取りで多量の水分が確実に除去される。このため、鋳造冠上へ一度に多量の陶材を盛り付けることができ、陶材の盛り付け回数を著しく低減させることができる。

0020

ウレタン系多孔質素材は適度な反発弾性を有するので、スポンジ層を陶材に押し当てた際に、係るスポンジ層によって陶材の表面を所望の形状に良好に整形することができる。

0021

コンデンス後に陶材表面から水分が十分に除去された状態で陶材の盛り付けが繰り返されるので、焼成前の陶材内部の水分が十分に除去され、焼成時の陶材の収縮率が著しく低減する。従って、再焼成の省略や回数低減が可能となり、工数の削減及び品質の安定化を図ることができる。

0022

このように、請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、歯科用陶材の築盛工程の作業性が著しく向上し、メタル・ボンド・ポーセレン義歯の製造における作業時間の減少及び品質の安定化が可能となる。

0023

また、スポンジ層が、ウレタン系多孔質素材であることから、吸水材の定形性が適切に保持され、垂れ下げがった吸水材を容易に持ち上げて陶材へ押し当てることができる。また、反発弾性に富むことから、陶材に押し当てられたときにスポンジ層が伸びてその吸水性及び反発弾性が損なわれるといったことがない。このため、築盛工程の作業性が良いのである。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、本発明の一実施の形態を、図面に基づいて説明する。

0025

図1は本実施の形態に係る吸水材の斜視図、図2図1の吸水材の使用状態の説明図である。

0026

図1に示すように、歯科用陶材の築盛作業用の吸水材1は、平面視略矩形のシート状であり、表面を形成するスポンジ層3を備えている。

0027

スポンジ層3は、ウレタン系多孔質素材で形成されている。ウレタン系多孔質素材とは、ウレタン系樹脂を素材とした多孔質体である。係るウレタン系多孔質素材は吸水性及び保水性に優れ、柔軟性と反発弾性を示し、耐磨耗性にも優れている。

0028

吸水材1の幅W(一方向の長さ)は80mm以下が好ましい。より好ましい吸水材1の各寸法は、幅Wが40mm以上、長さLが100mm以上、厚さtが5mm以下である。

0029

また、スポンジ層3を形成するウレタン系多孔質素材は、平均気孔径が10μm以上160μm以下の微細連続気孔を有し気孔率が65%〜90%であることが好ましい。その理由は、平均気孔径が10μm未満では軋み感が強くなり、平均気孔径が160μmを超えると吸水性や保水性が低下し、気孔率が65%以下では保水性が低下し、気孔率が90%を越えると強度が低下することから、それぞれ実用性に乏しくなるためである。ここで、平均気孔径は、電子顕微鏡写真から求めたものである。

0030

気孔率とは、乾燥機で十分に乾燥された直方体のウレタン系多孔質素材を乾式自動密度計にて測定し、直方体の見掛け体積と真体積とから、次式(1)にて算出される値である。

0031

気孔率(%)=(見掛け体積−真体積)/見掛け体積×100…(1)

0032

次に、上記吸水材1を用いた歯科用陶材の築盛方法を、図2に基づいて説明する。

0033

メタル・ボンド・ポーセレン義歯の製造過程は、築盛工程と、焼成工程と、研磨工程とに概ね分けられる。築盛作業では、水で溶かされた粉末状の歯科用陶材11が、金属製の鋳造冠13上に盛り付けられる。焼成工程では、陶材11が高温(例えば1200℃〜1300℃)で加熱されて鋳造冠13に焼き付けられる。研磨工程では、鋳造冠13に焼き付けられ硬化した陶材11の表面が、研磨されて整形される。

0034

歯科用陶材11の主成分は、長石(K2 O・Al2 O3 ・6SiO2 )と石英(SiO2 )である。鋳造冠13の材質は、金合金パラジウム合金ニッケルクロム合金等である。

0035

築盛工程では、まず、粉末状の歯科用陶材を水で溶解する。

0036

次に、一方の手で略形状の保持具15を持ち、保持具15の先端部15aで鋳造冠13を挟み付け、係る状態で保持具15の中間部分を握ると共に、指と指との間で吸水材1の中央部分を挟む。このとき、指が吸水材1の幅方向横断するような状態で吸水材1を挟む。

0037

次に、他方の手で盛り付け治具(図示外)を持って陶材11を鋳造冠13上に盛り付けた後、コンデンスを行う。コンデンスは、鋳造冠13を介して陶材11に微振動を加えるもので、コンデンスによって陶材11の表面に水分が滲み出る。微振動を加える方法としては、例えば、表面に微細な凹凸が形成された棒状体を、他方の手で持ち保持具15に擦り付ける方法が採られる。

0038

次に、吸水材1のうち一方の手から前方外側へ露出した部分1aのスポンジ層3を、他方の手の指先で鋳造冠13上の陶材11に押し当てて、陶材11から滲み出た水分をスポンジ層3によって吸収する。また、陶材11から滲み出した水分を吸収する際に、陶材11の表面を押圧して整形する。

0039

そして、上記陶材11の盛り付けとコンデンス及び吸水とを繰り返して行う。

0040

本実施の形態によれば、築盛工程において、コンデンスの後、鋳造冠13上の陶材11から滲み出た水分は、所望の柔軟性及び反発弾性を有するスポンジ層3によって吸収される。このスポンジ層3は、非繊維質であるウレタン系多孔質素材によって形成されているため、スポンジ層3を陶材11へ強く押し当てても、陶材11の表面に繊維等の異物が付着することがない。従って、コンデンス後の吸水が十分且つ適切に施され、焼成後に、強度が十分で透明性の高い陶材(メタル・ボンド・ポーセレン義歯)を容易且つ確実に形成することができる。

0041

スポンジ層3を形成するウレタン系多孔質素材は、優れた吸水性能を有するため、一度の拭き取りで多量の水分が確実に除去される。このため、鋳造冠13上へ一度に多量の陶材11を盛り付けることができ、陶材11の盛り付け回数を著しく低減させて、作業の迅速化を図ることができる。

0042

従来のティッシュペーパや織布では、保水性が乏しいため、吸水の度毎にティッシュペーパや織布を挟む位置をずらして吸水させる部分を変える必要がある。これに対し、スポンジ層3を形成するウレタン系多孔質素材は、優れた保水性能を有するため、同じ部分で何度も吸水を行うことができ、作業の迅速化を図ることができる。

0043

ウレタン系多孔質素材は、湿潤状態においても適度な反発弾性を有し、且つ陶材11はスポンジ層3へ付着し難いので、スポンジ層3を陶材11に押し当てた際に、スポンジ層3によって陶材11の表面を良好に整形することができる。

0044

吸水材1は指が吸水材1の幅方向を横断するような状態で一方の手に挟まれるが、吸水材1の幅Wは80mm以下であるため、吸水材1が一方の手の指先から外側へ大きく突出して他方の手による陶材11の盛り付け作業や吸水作業に影響を及ぼすことがない。

0045

スポンジ層3は、適度な定形性が得られるので、作業性が良好である。すなわち、適度の定形性を有していないと、吸水材全体にがなく、吸水材のうち一方の手から前方外側へ露出して垂れ下がった部分を他方の手の指で鋳造冠まで移動させる際に、吸水材を指先で摘んで持ち上げなければならない。これに対し、吸水材1では、吸水材1全体に腰があるため、下方から指で押し上げるだけで垂れ下がった吸水材1を鋳造冠13まで容易に移動させて陶材11に押し当てることができる。加えて、陶材11に押し当てられたときに、スポンジ層3が伸びてその吸水性及び反発弾性が損なわれることがない。

0046

コンデンス後に陶材11表面から水分が十分に除去された状態で陶材11の盛り付けを繰り返すことができるので、焼成前の陶材11内部の水分残存量及び焼成時の陶材11の収縮率が著しく低減する。従って、再焼成の省略や回数低減が可能となり、工数の削減及び品質の安定化を図ることができる。

0047

このように、本実施の形態によれば、歯科用陶材の築盛作業を容易且つ迅速に行うことができ、メタル・ボンド・ポーセレン義歯の製造における作業時間の減少及び品質の安定化を図ることができる。

0048

なお、本実施の形態では、ウレタン系多孔質素材のみからなる吸水材としているが、発明はこれに限定されるものではなく、、補強材としての基布を備えた吸水材としても良い。ここで、基布としては、例えば、ポリエステル等の低伸縮性を有する繊維を素材とした織布を用いてもよい。また、陶材の吸水を人手によらず機械的に行うこともできる。

発明の効果

0049

以上説明したように、請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、歯科用陶材の築盛工程において、スポンジ層を陶材へ強く押し当てても陶材の表面に繊維等の異物が付着することがなく焼成後に強度が十分で透明性の高い陶材を容易且つ確実に形成され、陶材のスポンジ層への付着が防止され、陶材の盛り付け回数が著しく低減され、スポンジ層を陶材に押し当てた際に陶材の表面が良好に整形され、さらに再焼成の省略や回数低減が可能となるので、築盛工程の作業性が著しく向上し、メタル・ボンド・ポーセレン義歯の製造における作業時間の減少及び品質の安定化を図ることができる。

0050

特に、ウレタン系多孔質素材の適度な定形性により、垂れ下げがった吸水材を容易に持ち上げて陶材へ押し当てることができると共に、陶材に押し当てられたときにスポンジ層が伸びてその吸水性及び弾性が損なわれることもなく、築盛工程の作業性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0051

図1本実施の形態に係る歯科用陶材の築盛作業用の吸水材を示した斜視図である。
図2図1の吸水材の使用状態の説明図である。

--

0052

1吸水材
3スポンジ層
11陶材
13 鋳造冠

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