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技術 液晶駆動回路

出願人 ルネサスマイクロシステム株式会社
発明者 南雅弘
出願日 1998年5月20日 (22年7ヶ月経過) 出願番号 1998-138409
公開日 1999年11月26日 (21年1ヶ月経過) 公開番号 1999-326863
状態 特許登録済
技術分野 液晶6(駆動) 液晶6(駆動) 液晶表示装置の制御
主要キーワード ハイレベル幅 削減割合 ワンショット信号 等価モデル コモンレベル コモン出力 コモン端子 セグメント端子
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この項目の情報は公開日時点(1999年11月26日)のものです。
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図面 (11)

課題

解決手段

ライン反転の際に、選択されたコモン電極COM1と、全てのセグメント電極SEG1、…、SEGnとを、スイッチ回路SWC1、…、SWCn、SWS1、…、SWSnを使用して電源から一旦切り離し、スイッチ回路SWCA1、…、SWCAn、SWSAを用いて短期短絡する。次いで、スイッチを切り換えて各電極を電源に接続し、所定の電圧移行させる。各電極に残された電荷を再利用することで、液晶駆動回路の消費電流を低減する。

概要

背景

ポケットベル携帯電話などの携帯端末液晶表示パネルが使用されている。このような液晶表示パネルを駆動する駆動回路では、一般的に、バッテリによる長時間の連続駆動を可能にするため、消費電流を出来るだけ低減することが求められている。

従来の液晶表示パネルを駆動する方法について説明する。液晶は、同じ極性のレベルを加え続けると特性が劣化してしまうため、一度プラス極性のレベルを加えた後にはマイナス極性のレベルを加えなければならない。このように極性を反転させる液晶表示パネルの駆動方式には、ライン反転駆動方式フレーム反転駆動方式とが知られている。

図7は、従来のライン反転駆動方式における電極駆動タイミングチャートである。COM1〜COMnはコモン電極の信号を、SEG1〜SEGnはセグメント電極の信号を夫々示し、各信号が2フレームにわたって示されている。ライン反転駆動方式では、コモン電極とセグメント電極との間の電圧極性各走査ライン毎に反転させている。また、図8は、従来のフレーム反転駆動方式よる電極駆動のタイミングチャートで、図7と同様に示している。フレーム反転駆動方式では、各フィールド切り替え時にコモン電極とセグメント電極との間の電圧極性を反転させている。

概要

ライン反転駆動液晶駆動回路の消費電流を低減する。

ライン反転の際に、選択されたコモン電極COM1と、全てのセグメント電極SEG1、…、SEGnとを、スイッチ回路SWC1、…、SWCn、SWS1、…、SWSnを使用して電源から一旦切り離し、スイッチ回路SWCA1、…、SWCAn、SWSAを用いて短期短絡する。次いで、スイッチを切り換えて各電極を電源に接続し、所定の電圧移行させる。各電極に残された電荷を再利用することで、液晶駆動回路の消費電流を低減する。

目的

本発明は、上記に鑑み、ライン反転駆動方式を採用する液晶駆動回路において、液晶表示パネルの電極に蓄えられた電荷を回収/利用することで、消費電流を低減した液晶駆動回路を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

液晶表示パネルコモン電極を駆動する複数のコモン端子と、液晶表示パネルのセグメント電極を駆動する複数のセグメント端子とを備え、液晶表示パネルをライン反転駆方式で駆動する液晶駆動回路において、ライン反転タイミングに応答して所定期間を設定するタイミング設定手段と、選択されたコモン端子と前記セグメント端子の少なくとも一部とを、前記所定期間中電源から切り離して短絡するスイッチ回路とを備え、ライン反転タイミングに際して前記少なくとも一部のセグメント電極及び前記選択されたコモン端子の電荷回収することを特徴とする液晶駆動回路。

請求項2

前記スイッチ回路は、コモン電極と電源とを接続する第1のスイッチと、前記セグメント電極と電源とを接続する第2のスイッチと、前記セグメント電極を相互に接続する第3のスイッチと、前記コモン電極と前記相互に接続されたセグメント電極とを接続する第4のスイッチとを含む、請求項1に記載の液晶駆動回路。

請求項3

前記第1〜第4のスイッチがアナログスイッチである、請求項1又は2に記載の液晶駆動回路。

請求項4

前記タイミング設定手段は遅延回路を備える、請求項1乃至3の何れか一に記載の液晶駆動回路。

技術分野

0001

本発明は、液晶駆動回路に関し、更に詳しくは、ライン反転駆動方式を採用す

背景技術

0002

ポケットベル携帯電話などの携帯端末液晶表示パネルが使用されている。このような液晶表示パネルを駆動する駆動回路では、一般的に、バッテリによる長時間の連続駆動を可能にするため、消費電流を出来るだけ低減することが求められている。

0003

従来の液晶表示パネルを駆動する方法について説明する。液晶は、同じ極性のレベルを加え続けると特性が劣化してしまうため、一度プラス極性のレベルを加えた後にはマイナス極性のレベルを加えなければならない。このように極性を反転させる液晶表示パネルの駆動方式には、ライン反転駆動方式とフレーム反転駆動方式とが知られている。

0004

図7は、従来のライン反転駆動方式における電極駆動タイミングチャートである。COM1〜COMnはコモン電極の信号を、SEG1〜SEGnはセグメント電極の信号を夫々示し、各信号が2フレームにわたって示されている。ライン反転駆動方式では、コモン電極とセグメント電極との間の電圧極性各走査ライン毎に反転させている。また、図8は、従来のフレーム反転駆動方式よる電極駆動のタイミングチャートで、図7と同様に示している。フレーム反転駆動方式では、各フィールド切り替え時にコモン電極とセグメント電極との間の電圧極性を反転させている。

発明が解決しようとする課題

0005

ライン反転駆動方式の液晶表示装置では特に、各走査ライン毎に電極間の電圧極性を反転させるので、その極性反転タイミングで、各電極に蓄えられた電荷が放出される。このため、この形式の液晶駆動回路では、消費電力が大きいという問題があった。

0006

本出願人は、先に、特願平−10−000413号において、フレーム反転駆動方式を採用する液晶駆動回路において、電圧極性の反転の際に従来は捨てられていた電荷を回収して消費電力を低減した液晶駆動回路を提案した。該提案では、選択されたコモン端子と次に選択されるコモン端子とを順次に短絡させて、コモン電極に蓄えられていた電荷を順次に回収/利用する構成を採用した。

0007

しかし、上記先願における消費電力の低減は、フレーム反転駆動方式の駆動回路を対象としたものであり、ライン駆動方式を採用する駆動回路を対象としたものではない。しかし、ライン反転駆動方式を採用する液晶駆動回路では特に、消費電力の低減の要請が大きい。

0008

本発明は、上記に鑑み、ライン反転駆動方式を採用する液晶駆動回路において、液晶表示パネルの電極に蓄えられた電荷を回収/利用することで、消費電流を低減した液晶駆動回路を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

前記目的を達成するため、本発明の液晶駆動回路は、液晶表示パネルのコモン電極を駆動する複数のコモン端子と、液晶表示パネルのセグメント電極を駆動する複数のセグメント端子とを備え、液晶表示パネルをライン反転駆方式で駆動する液晶駆動回路において、ライン反転タイミングに応答して所定期間を設定するタイミング設定手段と、選択されたコモン端子と前記セグメント端子の少なくとも一部とを、前記所定期間中電源から切り離して短絡するスイッチ回路とを備え、ライン反転タイミングに際して前記少なくとも一部のセグメント電極及び前記選択されたコモン端子の電荷を回収することを特徴とする。

0010

本発明に係るライン反転駆動方式による液晶駆動回路では、ライン反転タイミング前後の所定期間中に、選択されたコモン電極と少なくとも一部のセグメント端子、好ましくは全てのセグメント端子、とを短絡する。これによって、選択されたコモン端子及びこれと短絡されたセグメント端子に残った電荷を回収し再利用して、ライン反転後に移行すべき電位に近い電位にまで電極電位を上昇させることで、液晶駆動回路における消費電流を低減する。

発明を実施するための最良の形態

0011

本発明の原理についてまず説明する。図9は一般的な液晶表示装置のブロック図である。液晶表示パネル29の各液晶セル28を等価モデルで考えると、セグメント電極及びコモン電極を端子とするキャパシタンスである。液晶駆動回路では、選択されたコモン端子とセグメント端子とには相互に逆極性の信号が印加される。図7に示すように、ライン反転時には、選択されたコモン端子はVLC5のレベルからVDDレベル立ち上がり、セグメント端子は逆にVDDレベルからVLC5レベルまで立ち下がる。つまり、ライン反転直前表示状態のセグメント端子及びコモン端子のレベルは、それぞれVDD及びVLC5である。従って、このときの電荷Qは、液晶セルの容量をCとすると
Q=C(VDD−VLC5) …(12)
である。

0012

ここで、例えば、選択されたセグメント電極SEG及びコモン電極COMを外部から切り離し、相互に短絡すると、短絡した後の電圧をVSHとすると、電荷Qは、
Q=C(VDD−VSH)+C(VSH−VLC5) …(13)
になる。

0013

上式より(VDD−VSH)=(VSH−VLC5)であり、それぞれの電圧に対する電荷をQSHとすると、
Q=2QSH、 QSH=Q/2 …(14)
となる。上記より、電荷としてはショート時にQ/2が供給され、残りのQ/2が電源回路19より供給されることになる。従って、この場合は半分の消費電流で済むことになる。選択されたコモン電極と短絡すべきセグメント電極は任意に選定できるが、好ましくは、全てのセグメント電極を選択されたコモン電極と短絡させる。

0014

以下、図面を参照して本発明の実施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。本発明の液晶駆動回路は、図9に示した一般的な液晶表示装置で使用できる。液晶表示装置は、液晶セル28がマトリクス状に配置された液晶パネル29と、液晶パネル29を駆動する液晶駆動回路とから成る。液晶駆動回路は、左右方向からライン選択を行うコモン信号を発生するコモン出力回路26と、上下方向から表示データであるセグメント信号を発生するセグメント出力回路27と、外部入力信号に基づいてセグメント出力回路27とコモン出力回路26とを制御する制御回路25と、図示しない電源回路とを有する。

0015

図1は、本発明の第1の実施形態例に係る液晶駆動回路を示すブロック図である。液晶駆動回路は、コモン信号発生回路20及びコモンレベル選択回路21を含むコモン出力回路と、セグメントデータ発生回路22を含むセグメント出力回路と、タイミングジェネレータ23及び遅延回路13、14等を含む制御回路と、電源回路19とを有する。

0016

クロックCKをタイミングジェネレータ23へ入力し、タイミングジェネレータ23の出力T2をコモン信号発生回路20に入力する。コモン信号発生回路20の出力C1、C2、…・、Cn及び電源回路19の出力VDD、VLC1、VLC4、VLC5をコモンレベル選択回路21に入力する。タイミングジェネレータ23の出力T2は更に遅延回路14と2入力ANDゲート11の一方の入力端子に入力し、遅延回路14の出力T2Dは遅延回路13及びコモン信号発生回路20に入力している。遅延回路13の出力はインバータ12を介して2入力ANDゲート11の他方の入力端子に入力している。2入力ANDゲート11の出力1SHは2入力ANDゲートNA1、NA2、…、NAnの一方の入力端子に入力し、2入力ANDゲートNA1、NA2、…、NAnの他方の入力端子にはそれぞれコモン信号発生回路20の出力C1、C2、…・、Cnを入力する。

0017

電源回路19の出力VDD、VLC2、VLC3、VLC5及びセグメント出力データRAM(0:n)は、セグメントデータ発生回路22に入力している。コモンレベル選択回路21の出力はアナログスイッチSWD1、SWD2、…、SWDnとアナログスイッチSWE1、SWE2、…、SWEnに入力し、これらアナログスイッチの制御信号はT2Dである。アナログスイッチSWD1、SWD2、…、SWDnの他端とアナログスイッチSWE1、SWE2、…、SWEnの他端はそれぞれ共通接続され、それぞれ対応するアナログスイッチSWC1、SWC2、…、SWCnに入力している。アナログスイッチSWC1、SWC2、…、SWCnの制御信号はそれぞれ上記2入力ANDゲートNA1、NA2、…、NAnの出力である。アナログスイッチSWC1、SWC2、…、SWCnの出力はそれぞれコモン信号COM1、COM2、…、COMnで、各コモン端子を経由して出力される。

0018

セグメントデータ発生回路22の出力は、アナログスイッチSWF1、SWF2、…、SWFnとアナログスイッチSWG1、SWG2、…、SWGnとに入力し、これらアナログスイッチの制御信号はT2Dである。アナログスイッチSWF1、SWF2、…、SWFnの他端とアナログスイッチSWG1、SWG2、…、SWGnの他端はそれぞれ共通接続され、それぞれ対応するアナログスイッチSWS1、SWS2、…、SWSnに入力する。アナログスイッチSWS1、SWS2、…、SWSnの制御信号はすべてタイミング信号1SHである。アナログスイッチSWS1、SWS2、…、SWSnの出力はそれぞれセグメント信号SEG1、SEG2、…、SEGnで、各セグメント端子を経由して出力される。

0019

コモン端子COM1、COM2、…、COMnは対応するアナログスイッチSWCA1、SWCA2、…、SWCAnに接続し、アナログスイッチSWCA1、SWCA2、…、SWCAnの他端は各セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnに接続している。アナログスイッチSWCA1、SWCA2、…、SWCAnの制御信号はそれぞれNA1、NA2、…、NAnである。セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnはすべてアナログスイッチSWSAで相互に接続され、アナログスイッチSWSAの制御信号はタイミング信号1SHである。

0020

図1に示した電源回路19、コモンレベル選択回路21、コモン信号発生回路20、セグメントデータ発生回路22、タイミングジェネレータ23は、周知の回路であり、その構成についての詳細な説明は省略する。

0021

図1の構成において、本実施形態例の液晶駆動回路は、アナログスイッチSWSA、SWCA1、SWCA2、…、SWCAn、SWC1、SWC2、…、SWCn、SWS1、SWS2、…、SWSnと、2入力ANDゲートNA1、NA2、…、NAn、2入力ANDゲート11と、遅延回路13、14と、インバータ12とを、従来のライン反転駆動方式の液晶駆動回路の構成要素に加えている。図2図1の液晶駆動回路のタイミングチャートである。同図に示すように、タイミングT2の立ち上がりに応答して遅延回路13、14、インバータ12、及び、アンドゲート1で生成されたワンショット信号1SHがハイレベルの期間に、アナログスイッチSWS1、SWS2、…、SWSnがオフし、アナログスイッチSWSAがオンする。これにより、セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnに所望の電圧レベルを電源回路19から供給するに先立って、セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnを相互に短絡する。

0022

また、例えば選択されたコモン電極がCOM1とすると、コモン選択信号C1がハイレベルでかつタイミング信号1SHがハイレベルの期間に、アナログスイッチSWC1はオフし、SWCA1はオンする。これにより、選択されたコモン端子COM1に所望の電圧レベルを電源回路19から供給するに先立って、コモン端子COM1と上記短絡したセグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnとを短絡する。ここで、タイミング信号1SHのハイレベル期間の中心にライン反転タイミングT2Dがくるように構成している。セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnの全てが前記短絡の直前に点灯データを出力していた場合には、これらはVDDレベルを保持しており、選択されたコモン電極COM1はVLC5レベルを保持しているので、これらを短絡することで電荷の移動が生じ、平均化された電圧レベルになる。従って、次のライン反転後の駆動では、これらを平均化された電圧レベルから所望の電圧レベルに上昇させるだけですむため、消費電流を削減することができる。

0023

以下、上記図1の液晶駆動回路の動作について、図2のタイミングチャートを参照して更に詳細に説明する。タイミングジェネレータ23はクロックCKにて分周したタイミングT2を発生する。遅延回路14は、タイミングT2を遅延させてタイミングT2Dを作る。このT2Dがライン反転タイミングとなる。コモン信号発生回路20はタイミングT2Dの立ち下がりで順次タイミングC1、C2、…、Cnを発生する。タイミング信号1SHはタイミングT2の立ち上がり検出のワンショット信号となっている。

0024

タイミング信号1SHのハイレベル幅は遅延回路13と遅延回路14とで作られる。タイミングT2Dの立ち上がりは、タイミング信号1SHのハイレベル幅の中心付近にくるように設定されている。ここで、コモン端子COM1の選択期間中のL1期間では、コモン端子COM1のレベル1図1参照)はVDDに設定され、レベル2(図1参照)はVLC5に設定され、他のコモン端子COM2、…、COMnのレベル1はVLC4に設定され、レベル2はVLC1に設定される。同様に、コモン端子COMnの選択期間中のL1期間では、COMnのレベル1はVDDに設定され、レベル2はVLC5に設定され、他のコモン端子COM1、…、COMn-1のレベル1はVLC4に設定され、レベル2はVLC1に設定される。

0025

セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnは、点灯状態(例えばRAMn=1)のとき、L1の期間では、レベル1はVLC5に設定され、レベル2はVDDに設定される。また、非点灯状態(例えばRAMn=0)のとき、L1の期間では、レベル1はVLC3に設定され、レベル2はVLC2に設定される。コモン端子COM1の選択期間中にタイミング信号1SHがハイレベルになると、2入力ANDゲートNA1の出力がハイレベルとなり、アナログスイッチSWC1がオフ状態に、残りのアナログスイッチSWC2、…、SWCnがオン状態になり、アナログスイッチSWCA1がオン状態に、残りのアナログスイッチSWCA2、…、SWCAnがオフ状態になる。また、アナログスイッチSWS1、…、SWSnがオフ状態に、アナログスイッチSWSAがオン状態になる。

0026

上記状態でセグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnが点灯状態の場合には、セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnのレベルと、選択されたコモン電極COM1のレベルとが補完され、電圧として平均化された電圧Vaとなる。この時の動作は電荷移動のみなので消費電流は発生しない。その後タイミング信号1SHの立ち下がりで、2入力ANDゲートNA1の出力がローレベルとなり、アナログスイッチSWC1がオン状態になり、アナログスイッチSWCA1がオフ状態になる。また、アナログスイッチSWS1、…、SWSnがオン状態、アナログスイッチSWSAがオフ状態になる。これにより、コモン端子COM1は電圧Vaから所望のVDDになり、セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnは電圧Vaから所望のVLC5になる。したがって、それぞれ電圧Vaのレベルから所望のレベルまで持っていく消費電流だけで済むことになる。一方、セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnが非点灯状態の場合には、セグメント端子SEG1、SEG2、…、SEGnのレベルと選択されたコモン端子COM1のレベルとが補完され、電圧として平均化された電圧Vbとなる。この時の動作は電荷の移動のみなので消費電流は発生しない。その後タイミング信号1SHの立ち下がりで、2入力ANDゲートNA1の出力がローレベルとなり、アナログスイッチSWC1がオン状態になり、アナログスイッチSWCA1がオフ状態になる。また、アナログスイッチSWS1、…、SWSnがオン状態に、アナログスイッチSWSAがオフ状態になる。これにより、COM1は点灯状態と同じで、SEG1、SEG2、…、SEGnは電圧Vbから所望のVLC3になる。したがって、それぞれ電圧Vbのレベルから所望のレベルまで持っていく消費電流だけで済むことになる。

0027

なお、タイミング信号1SHのハイレベルの幅は、選択されたコモン端子COM1と全てのセグメント端子SEGとを短絡し、電荷移動によってレベルを電圧Vaまたは電圧Vbにするまでの時間がとれれば良いので、数10nsec程度あれば良い。他のコモン端子COM2、…、COMnの選択期間中も上記と同様な動作をする。

0028

上記のように、ライン反転タイミングの前後の所定期間に、選択されたコモン端子とすべてのセグメント端子とを短絡し、選択されたコモン端子及び全てのセグメント端子に残った電荷を利用して、所望の電位に近い電位まで持ち上げてから所望の電位まで持ち上げるので、従来より少ない消費電流で済むことになる。

0029

一例として100×32ドットの液晶駆動回路を考える。例えば液晶パネルの構成としてセグメント電極SEG100本、コモン電極COM32本でなり、フレーム周波数を100Hz、液晶セルの容量をCとする。ここで、LCD表示が全点灯する場合を考えると、従来のコモン電極COM、セグメント電極SEGの波形図10の点灯時として示した波形になる。1フレーム期間の消費電流を求めると、以下のようになる。コモン電極COMは図10のように1フレーム中にA点(VDD/5→0)、B点(0→VDD)、C点(VDD→VDDエ4/5)、D点(VDDエ4/5→VDD/5)、E点(VDD/5→VDDエ4/5)の5通りの電圧変化が考えられる。

0030

図10のA、B、C点の変化は1フレーム中1本のコモン電極COMに1回発生し、コモン電極COMが32本あるので32回発生する。図10のD、E点の変化は1フレーム中1本のコモン電極COMに31回発生し、コモン電極COMが32本あるので992回発生する。電流計算は、Q=CV、I=dQ/dtより、I=CVfで行う。1フレーム中コモン電極COMのA、B、C点での電流は、
I=C(1/5VDD+VDD+1/5VDD)×32×100
=4480C・VDD …(1)
1フレーム中コモン電極COMのD、E点での電流は、
I=C(3/5VDD+3/5VDD)×31×32×100
=119040C・VDD …(2)
1フレーム中のコモン電極COMの電圧変化による消費電流は123520C・VDDとなる。

0031

セグメント電極SEGは、図10のように、1フレーム中にA、B点の2通りの電圧変化が考えられる。図10のA、B点の変化は1フレーム中1本のセグメント電極SEGに32回発生し、セグメント電極SEGが100本あるので、それぞれ32×100回発生する。上記と同様に電流計算を行うと、
I=C・VDD・2×32×100×100
=640000C・VDD …(3)
となる。

0032

LCD表示が全消灯する場合を考えると、従来のコモン電極COM、セグメント電極SEGの波形は、図10の消灯時として示した波形になる。1フレーム期間の消費電流は上記と同様に計算してコモン電極COMは上記と同じである。セグメント電極SEGは電圧変化が違うだけで、
I=C・1/5VDD・2×32×100×100
=128000C・VDD …(4)
になる。

0033

したがって、従来の必要な消費電流は点灯時に、
I=763520C・VDD…(5)
であり、消灯時には、
I=251520C・VDD …(6)
となる。

0034

本発明による消費電流低減の効果が発生するのは図10のB点であり、全点灯の場合のB点は、選択されたコモン電極COMのライン反転タイミング(図10のB点)直前のレベル0である。SEG1、SEG2、…、SEGn(点灯データ)のライン反転タイミング(図10のB点)直前のレベルはVDDである。したがって、選択されたコモン電極COMと全てのセグメント電極SEG1、SEG2、…、SEGnとをショートした時のレベルは1/2VDDとなる。従来回路で、選択されたコモン電極COMに必要なライン反転タイミングでのレベルの変化は、0からVDDまでに対して、本発明の駆動回路では、必要なレベル変化は(1/2)・VDDからVDDである。セグメント電極SEG1、SEG2、…、SEGnが従来必要なライン反転タイミングでのレベルの変化は、VDDから0までに対して、本発明で必要なレベルの変化は、(1/2)・VDDから0である。したがって、コモン電極COM、セグメント電極SEG共に1/2VDDのレベル変化させるための消費電流が削減できることになる。

0035

1フレーム中の削減できる消費電流は、コモン電極COMでは
I=C(1/2VDD)×32×100
=1600C・VDD …(7)
であり、セグメント電極SEGでは
I=C(1/2VDD)×32×100×100
=160000C・VDD …(8)
である。

0036

また、全消灯の場合のコモン電極COMは上記と同様であり、セグメント電極SEGは、
I=C(1/10VDD)×32×100×100
=32000C・VDD …(9)
が削減できる。したがって、上記実施形態例で削減される消費電流は、点灯時で
I=161600C・VDD …(10)
であり、消灯時では、
I=33600C・VDD …(11)
となる。、つまり、消費電流削減割合は、全点灯時で21%、全消灯の時は13%となる。

0037

図3は本発明の第2の実施形態例の液晶駆動回路のブロック図である。本実施形態例の液晶駆動回路は、その基本的構成は第1の実施形態例と同様であるが、コモン電極COM1、…、COMnと電源回路19とを所定期間遮断するスイッチ回路の構成が第1の実施形態例と異なる。第1の実施形態例では、アナログスイッチSWC1、…、SWCnにて行っていた制御を、第2の実施形態例では、インバータ15、16と2入力ANDゲート17、18にて行う。このインバータ15、16と2入力ANDゲート17、18を用いた動作のタイミングを図4に示す。クロックCK、タイミングT2、T2D、1STは第一の実施形態例と同様に動作する。ここで、インバータ15、16と2入力ANDゲート17、18とにより図4の17、18の出力のタイミングを作る。図4の17、18の出力のタイミングは、タイミング信号1SHがハイレベルの時にロウレベルとなる。これにより、選択されたCOMnと全てのセグメント電極SEG1、…、SEGnとを短絡する時には、アナログスイッチSWD1、…、SWDn、SWE1、…、SWEnをオフ状態とする。

0038

上記のように、本実施形態例では、図1のn個のアナログスイッチSWC1、…、SWCnを、図3のインバータ15、16と2入力AND17、18とで置き替えることができ、簡単な構成で同様な効果が得られる。

発明の効果

0039

以上説明したように、本発明の液晶駆動回路によると、ライン反転の際に選択されたコモン電極とこれに短絡されるセグメント電極とに蓄えられていた電荷を回収し利用するので、電源から流入する電荷を減らすことができ、消費電力を低減する効果がある。

図面の簡単な説明

0040

図1本発明の第1の実施形態例の液晶駆動回路を示すブロック図。
図2図1の液晶駆動回路のタイミングチャート。
図3本発明の第2の実施形態例の液晶駆動回路を示すブロック図。
図4図3の液晶駆動回路のタイミングチャート。
図5従来の液晶駆動回路のブロック図。
図6図5の液晶駆動回路のタイミングチャート。
図7ライン反転駆動方式の液晶駆動回路のタイミングチャート。
図8フレーム反転駆動方式の液晶駆動回路のタイミングチャート。
図9一般的な液晶表示装置の構成を示すブロック図。
図10図9の液晶表示装置のタイミングチャート。

--

0041

11、17、18:ANDゲート
12、15、16:インバータ
13、14:遅延回路
19:電源回路
20:コモン信号発生回路
21:コモンレベル選択回路
22:セグメントデータ発生回路
23:タイミングジェネエレータ
COM:コモン電極
SEG:セグメント電極
SWC、SWD、SWE、SWF、SWS、SWSA:アナログスイッチ

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  • 株式会社ジャパンディスプレイの「 液晶表示装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】表示品質の低下を抑制することが可能な液晶表示装置を提供することにある。【解決手段】実施形態に係る液晶表示装置は、発光色が異なる複数の光源と、複数の光源によって照明される液晶層を含む表示パネルと... 詳細

  • 株式会社半導体エネルギー研究所の「 液晶表示装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】外光を照明光源とする反射モードと、バックライトを用いる透過モードの両モードでの画像表示を可能とした液晶表示装置を提供することを課題の一とする。【解決手段】1つの画素において、液晶層を介して入射... 詳細

  • エルジー・ケム・リミテッドの「 光学素子の駆動方法」が 公開されました。( 2020/10/22)

    【課題・解決手段】本出願は光学素子の駆動方法、前記光学素子、透過率可変装置およびその用途に関するものである。一例示において、本出願は、GHセルのセルギャップ(cell gap)が厚くなる場合にもバル... 詳細

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