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技術 連続桁橋およびその施工方法

出願人 株式会社ハルテック阪神高速道路公団大瀧ジャッキ株式会社
発明者 竹中裕文中村一平滝井良一
出願日 1998年5月7日 (22年0ヶ月経過) 出願番号 1998-125051
公開日 1999年11月26日 (20年5ヶ月経過) 公開番号 1999-323836
状態 特許登録済
技術分野 橋または陸橋
主要キーワード 完成位置 端部支 可動支点 中間支点 短円筒形状 昇降用ジャッキ 固定支点 両サイドバー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年11月26日)のものです。
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図面 (9)

課題

比較的簡単に施工することができ、またコンクリート床版所要圧縮応力を付与することができる連続桁橋を提供すること。

解決手段

一対の端部支点102,104と端部支点102,104の間に位置する中間支点106〜114とによって支持される主桁101と、主桁101の実質上全長に渡って設けられたコンクリート床版116とを備えた連続桁橋。中間支点106〜114は、ジャッキ装置を用いて主桁101の一端側および/または他端側から順次上昇され、上昇させた状態にて、上昇させた中間支点106〜114に関連する領域のコンクリート床版116が主桁101に施工され、施工後上昇させた中間支点106〜114を元に戻すことによって、施工後のコンクリート床版116に所定の正の曲げモーメントが付与される。

概要

背景

連続桁橋として、たとえば図7に示す形態のものが一般的に知られている。図7を参照して、この連続桁橋は一対の端部支点2,4と、一対の端部支点2,4の間に配設された中間支点8,10とを備え、これら端部支点2,4および中間支点8,10が橋台または橋脚(図示せず)に支持される。主桁6は、たとえば多数の鋼材を相互に連結することによって構成され、図7に示すとおり、たとえば主桁6の一端部が一方の端部支点2(固定支点として機能する)を介して支持され、その他端部が他方の端部支点(可動支点として機能する)を介して支持される。中間支点8,10(可動支点として機能する)は主桁6の中間部に配置され、中間支点8,10を介して主桁6の中間部が支持される。主桁6の上面にはコンクリート床版12、たとえばPCコンクリート床版12が複数枚が設けられ、これらコンクリート床版12によって橋床が形成される。

このような連続桁橋は、たとえば、図8に示すとおりにして施工される。すなわち、図8(a)に示すとおり、まず、主桁6を所要のとおりに架設する(主桁架設工程)。このように架設すると、主桁6は端部支点2,4および中間支点8,10を介して橋台または橋脚に支持される。次いで、図8(b)で示すとおり、主桁6の実質上全長に渡ってコンクリート床版12を載置する(床版架設工程)。

コンクリート床版12の載置は、たとえば、主桁6の一端から他端に向けて行われる。その後、図8(c)で示すとおり、全ての中間支点8,10を上方に変位させる(全中間支点上昇行程)。この上昇は、たとえばジャッキを用いて行うことができる。かく上昇すると、主桁6が上方に向けて凸状となり、主桁6に負の曲げモーメントが発生する。次に、全中間支点8,10を上昇させた状態で、図8(d)で示すとおり、複数のコンクリート床版12を相互に接合するとともに、これらコンクリート床版12を主桁6に結合する(床版施工工程)。かく施工すると、コンクリート床版12によって橋床が所要のとおりに形成される。しかる後、上昇させた中間支点8,10を元の位置まで下降させて図7に示す状態にする。このようにすると、主桁6に結合したコンクリート床版12に正の曲げモーメントが作用し、これによってコンクリート床版に圧縮方向の応力が作用し、各コンクリート床版に圧縮応力を付与することができる。

概要

比較的簡単に施工することができ、またコンクリート床版に所要の圧縮応力を付与することができる連続桁橋を提供すること。

一対の端部支点102,104と端部支点102,104の間に位置する中間支点106〜114とによって支持される主桁101と、主桁101の実質上全長に渡って設けられたコンクリート床版116とを備えた連続桁橋。中間支点106〜114は、ジャッキ装置を用いて主桁101の一端側および/または他端側から順次上昇され、上昇させた状態にて、上昇させた中間支点106〜114に関連する領域のコンクリート床版116が主桁101に施工され、施工後上昇させた中間支点106〜114を元に戻すことによって、施工後のコンクリート床版116に所定の正の曲げモーメントが付与される。

目的

本発明の目的は、比較的簡単に施工することができ、またコンクリート床版に所要の圧縮応力を付与することができる連続桁橋およびその施工方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

一対の端部支点とこれら端部支点の間に位置する2個所以上の中間支点とによって支持される主桁と、前記主桁の実質上全長に渡って設けられたコンクリート床版とを備え、前記中間支点は、前記主桁の一端側および/または他端側から順次ジャッキ装置を用いてアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって上昇され、前記コンクリート床版は、上昇させた前記中間支点に関連する領域のものが前記主桁に施工され、施工後前記ジャッキ装置を用いて積重ねられた前記アップ用部材を1個ずる取除くことによって前記中間支点が元に戻され、前記中間支点を戻すことによって、施工後の前記コンクリート床版に所定の正の曲げモーメントが付与されることを特徴とする連続桁橋

請求項2

一対の端部支点とこれら端部支点の間に位置する2個所以上の中間支点を介して主桁を支持する連続桁橋の施工方法において、前記主桁を一対の前記端部支点および前記中間支点を介して架設する主桁架設工程と、架設した前記主桁の実質上全長に渡ってにコンクリート床版を載置する床版架設工程と、前記主桁の一端部側および/または他端部側からジャッキ装置を用いてアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって前記中間支点を1個所ずつ順次上昇させる中間支点上昇工程と、上昇された前記中間支点に関連する領域における前記コンクリート床版を前記主桁に施工する床版施工工程と、前記床版施工工程後に、前記ジャッキ装置を用いて積重ねられたアップ用部材を1個ずつ取除くことによって前記中間支点を元の位置に下降させて前記床版施工工程において施工した前記コンクリート床版に所定の正の曲げモーメントを付与する中間支点下降工程と、を含み、前記中間支点に関連して、前記中間支点上昇行程、前記床版施工工程および前記中間支点下降工程を繰返し遂行することを特徴とする連続桁橋の施工方法。

請求項3

前記ジャッキ装置は、ジャッキ本体と、前記ジャッキ本体を昇降動させるための昇降用ジャッキと、前記ジャッキ本体に上下方向に間隔をおいて装着された上サイドバージャッキおよび下サイドバージャッキとを備え、前記昇降用ジャッキの最大昇降量は、前記アップ用部材の高さよりも幾分大きく設定され、前記中間支点を上昇させるときは、前記昇降用ジャッキ、前記上サイドバージャッキおよび前記下サイドバージャッキを用いて前記アップ用部材が1個ずつ積重ねられ、また前記中間支点を下降するときには、前記昇降用ジャッキ、前記上サイドバージャッキおよび前記下サイドバージャッキを用いて積重ねられた前記アップ用部材が1個ずつ取除かれることを特徴とする請求項2記載の連続桁橋の施工方法。

技術分野

0001

本発明は、一対の端部支点と2個所以上の中間支点を介して主桁を支持する連続桁橋およびその施工方法に関する。

背景技術

0002

連続桁橋として、たとえば図7に示す形態のものが一般的に知られている。図7を参照して、この連続桁橋は一対の端部支点2,4と、一対の端部支点2,4の間に配設された中間支点8,10とを備え、これら端部支点2,4および中間支点8,10が橋台または橋脚(図示せず)に支持される。主桁6は、たとえば多数の鋼材を相互に連結することによって構成され、図7に示すとおり、たとえば主桁6の一端部が一方の端部支点2(固定支点として機能する)を介して支持され、その他端部が他方の端部支点(可動支点として機能する)を介して支持される。中間支点8,10(可動支点として機能する)は主桁6の中間部に配置され、中間支点8,10を介して主桁6の中間部が支持される。主桁6の上面にはコンクリート床版12、たとえばPCコンクリート床版12が複数枚が設けられ、これらコンクリート床版12によって橋床が形成される。

0003

このような連続桁橋は、たとえば、図8に示すとおりにして施工される。すなわち、図8(a)に示すとおり、まず、主桁6を所要のとおりに架設する(主桁架設工程)。このように架設すると、主桁6は端部支点2,4および中間支点8,10を介して橋台または橋脚に支持される。次いで、図8(b)で示すとおり、主桁6の実質上全長に渡ってコンクリート床版12を載置する(床版架設工程)。

0004

コンクリート床版12の載置は、たとえば、主桁6の一端から他端に向けて行われる。その後、図8(c)で示すとおり、全ての中間支点8,10を上方に変位させる(全中間支点上昇行程)。この上昇は、たとえばジャッキを用いて行うことができる。かく上昇すると、主桁6が上方に向けて凸状となり、主桁6に負の曲げモーメントが発生する。次に、全中間支点8,10を上昇させた状態で、図8(d)で示すとおり、複数のコンクリート床版12を相互に接合するとともに、これらコンクリート床版12を主桁6に結合する(床版施工工程)。かく施工すると、コンクリート床版12によって橋床が所要のとおりに形成される。しかる後、上昇させた中間支点8,10を元の位置まで下降させて図7に示す状態にする。このようにすると、主桁6に結合したコンクリート床版12に正の曲げモーメントが作用し、これによってコンクリート床版に圧縮方向の応力が作用し、各コンクリート床版に圧縮応力を付与することができる。

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、上述したようにして連続桁橋を施工する場合、次のとおりの問題が発生する。すなわち、全中間支点上昇行程において端部支点間に位置する中間支点の全てを同時に上昇させるので、中間支点の数が多いと多くのジャッキを必要とし、このことに関連して施工のために多くの設備機器も必要とし、施工コストが上昇する。また、中間支点の数が多いと、主桁の長手方向中央部においてはその上昇量が大きくなり、そのため大型のジャッキが必要となり、また上昇させつための作業も難しくなり、このことに関連しても施工コストが上昇する。

0006

本発明の目的は、比較的簡単に施工することができ、またコンクリート床版に所要の圧縮応力を付与することができる連続桁橋およびその施工方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、一対の端部支点とこれら端部支点の間に位置する2個所以上の中間支点とによって支持される主桁と、前記主桁の実質上全長に渡って設けられたコンクリート床版とを備え、前記中間支点は、前記主桁の一端側および/または他端側から順次ジャッキ装置を用いてアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって上昇され、前記コンクリート床版は、上昇させた前記中間支点に関連する領域のものが前記主桁に施工され、施工後前記ジャッキ装置を用いて積重ねられた前記アップ用部材を1個ずる取除くことによって前記中間支点が元に戻され、前記中間支点を戻すことによって、施工後の前記コンクリート床版に所定の正の曲げモーメントが付与されることを特徴とする連続桁橋である。

0008

本発明に従えば、主桁を支持する中間支点は、主桁の一端側および/または他端側から順次上昇され、このように上昇させた状態にて、上昇させた中間支点に関連するコンクリート床版が主桁に施工される。そして、施工後に上昇させた中間支点が下降されて元の位置に戻り、このように元の位置に戻すことによってコンクリート床版に所定の正の曲げモーメントが付与され、この正の曲げモーメントによって各コンクリート床版に所望の圧縮応力が付与される。このように中間支点の上昇は主桁の一端側および/または他端側から行われるので、一部の中間支点を上昇するのみでよく、またその上昇量も少なく、少ないジャッキ装置でもって容易に作業を行うことができる。また、コンクリート床版には所定の正の曲げモーメントによって圧縮応力が作用するので、次の中間支点上昇行程においても施工後のコンクリート床版には引張応力は発生せず、コンクリート床版のひび割れも防止できる。さらに、中間支点の昇降はアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって行われ、また中間支点の下降は積重ねられたアップ用部材を1個ずつ取除くことによって行われるので、中間支点の昇降に用いるジャッキ装置として比較的小型かつ薄いものを用いることができ、中間支点の昇降量の小さい形態の連続桁橋の施工も行うことができる。

0009

また本発明は、一対の端部支点とこれら端部支点の間に位置する2個所以上の中間支点を介して主桁を支持する連続桁橋の施工方法において、前記主桁を一対の前記端部支点および前記中間支点を介して架設する主桁架設工程と、架設した前記主桁の実質上全長に渡ってにコンクリート床版を載置する床版架設工程と、前記主桁の一端部側および/または他端部側からジャッキ装置を用いてアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって前記中間支点を1個所ずつ順次上昇させる中間支点上昇工程と、上昇された前記中間支点に関連する領域における前記コンクリート床版を前記主桁に施工する床版施工工程と、前記床版施工工程後に、前記ジャッキ装置を用いて積重ねられたアップ用部材を1個ずつ取除くことによって前記中間支点を元の位置に下降させて前記床版施工工程において施工した前記コンクリート床版に所定の正の曲げモーメントを付与する中間支点下降工程と、を含み、前記中間支点に関連して、前記中間支点上昇行程、前記床版施工工程および前記中間支点下降工程を繰返し遂行することを特徴とする連続桁橋の施工方法である。

0010

本発明に従えば、端部支点および中間支点に渡って主桁が架設され、架設された主桁にコンクリート床版が実質上全長に渡って載置される。コンクリート床版を施工するときには、主桁の一端側および/または他端側から中間支点が1個所ずつ上昇され、上昇させた状態にてこの中間支点に関連する領域におけるコンクリート床版が主桁に施工される。したがって、コンクリート床版の施工は、中間支点を1個所ずつ順次上昇し、この上昇した状態にて行うので、1個所の中間支点を上昇するのみでよく、またその上昇量も少なく、少ないジャッキ装置でもって容易に作業を行うことができる。さらに、コンクリート床版の施工後に上昇した中間支点が下降されて元の位置に戻され、これによって施工したコンクリート床版に所定の正の曲げモーメントが発生し、この曲げモーメントによって各コンクリート床版に圧縮応力が作用する。また、コンクリート床版には所定の正の曲げモーメントによって圧縮応力が作用するので、次の中間支点上昇工程において中間支点を持上げたときにも施工後のコンクリート床版には引張応力は発生せず、コンクリート床版のひび割れも防止できる。加えて、中間支点の昇降はアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって行われ、また中間支点の下降は積重ねられたアップ用部材を1個ずつ取除くことによって行われるので、中間支点の昇降に用いるジャッキ装置として比較的小型かつ薄いものを用いることができ、中間支点の昇降量の小さい形態の連続桁橋の施工も行うことができる。

0011

さらに本発明は、前記ジャッキ装置は、ジャッキ本体と、前記ジャッキ本体を昇降動させるための昇降用ジャッキと、前記ジャッキ本体に上下方向に間隔をおいて装着された上サイドバージャッキおよび下サイドバージャッキとを備え、前記昇降用ジャッキの最大昇降量は、前記アップ用部材の高さよりも幾分大きく設定され、前記中間支点を上昇させるときは、前記昇降用ジャッキ、前記上サイドバージャッキおよび前記下サイドバージャッキを用いて前記アップ用部材が1個ずつ積重ねられ、また前記中間支点を下降するときには、前記昇降用ジャッキ、前記上サイドバージャッキおよび前記下サイドバージャッキを用いて積重ねられた前記アップ用部材が1個ずつ取除かれることを特徴とする。

0012

本発明に従えば、中間支点を昇降させるためのジャッキ装置は、ジャッキ本体を昇降するための昇降ジャッキと、ジャッキ本体に装着された上サイドバージャッキおよび下サイドバージャッキとを備えているので、中間支点を上昇するとこにはアップ用部材を1個ずつ積上げることができ、また中間支点を下降するときには積上げたアップ用部材を1個ずつ取除くことができる。また、昇降用ジャッキの最大昇降量はアップ用部材の高さよりも幾分大きく設定されているので、アップ用ジャッキは比較的小型のものでよく、このことに関連してジャッキ装置全体の小型化、薄型化を図ることができる。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、図1および図2を参照して、本発明に従う連続桁橋およびその施工方法について説明する。図1は、本発明に従う連続桁橋の一実施形態を示す簡略図であり、図2図1の連続桁橋の施工工程を説明するための簡略図である。

0014

図1において、連続桁橋は、図1において左右方向に延びる主桁101を有し、この主桁101の両端部に一対の端部支点102,104が設けられ、その中間部、すなわち一対の端部支点102,104の間に5つの中間支点106,108,110,112,114が設けられている。これら端部支点102,104および中間支点106,108,110,112,114は、たとえば、実質上等間隔となるように配置され、橋台または橋脚(図示せず)に所要のとおりに載置され、したがって主桁101は端部支点102,104および中間支点106〜114を介して橋台または橋脚に支持される。この実施形態では一対の端部支点102,104の間に5つの中間支点106〜114が設けられているが、主桁101が長い場合には必要に応じて中間支点を6つ以上設けることができ、また主桁101が短い場合には中間支点の数を減らして4つ以下とすることもでき、2つ以上の中間支点を備えた連続桁橋に本発明の施工方法を適用することができる。

0015

また、この実施形態では、図1に示すとおり、主桁101の一端部を支持する端部支点102は固定支点であり、その他端部を支持する端部支点104と、その中間部を支持する中間支点106〜114とが可動支点である。

0016

主桁101は、たとえばH型鋼材またはI型鋼材などの鋼材を多数相互に連結することによって構成され、かかる主桁101が一方の端部支点102から中間支点106〜114を通して他方の端部支点104まで施工される。そして、主桁101の上面には複数枚のコンクリート床版116が敷設される。これらコンクリート床版116の敷設は、隣接するコンクリート床版116を相互に結合するとともに、各コンクリート床版116と主桁101とを相互に結合することによって行われ、このように敷設することによって橋床が形成される。なお、コンクリート床版116として、たとえばプレキャストコンクリート床版場所打ちコンクリート床版、コンクリート合成床版などを好都合に用いることができる。

0017

上述した連続桁橋は、たとえば、図2に示すとおりにして施工することができる。連続桁橋を施工するには、まず、図2(a)で示すように、主桁101を端部支点102,104および中間支点を介して橋台および橋脚(図示せず)に架設する(主桁架設工程)。このような主桁101の架設は、たとえば、一方の端部支点102および/または他方の端部支点104から鋼材を連結することによって行うことができ、このように架設すると、主桁101は最終的な完成位置に架設される。次いで、図2(b)で示すように、主桁101の実質上全長に渡ってたとえば矩形状のコンクリート床版116を載置する(床版架設工程)。コンクリート床版116の架設は、たとえば、クレーン(図示せず)を用いて主桁101の一端から他端に向けて行うことができ、このように架設すると、コンクリート床版116が主桁101に対する重りとして作用し、端部支点102,104および中間支点106〜114が動くことが防止される。また、実質上全てのコンクリート床版116を一度に載置するので、クレーンの使用期間も短くてよく、このことに関連して施工コストの低減を図ることができる。

0018

次に、この実施形態では、図2(c)で示すように、主桁101の一端側の中間支点106、すなわち端部支点102に最も近い中間支点106をたとえばジャッキ装置(後述する)を用いて持上げる(中間支点上昇工程)。このときの中間支点106の持上げ量α1は、後の中間支点下降工程後にコンクリート床版116に所望の圧縮応力が生じるように設定される。このように中間支点106を上方に変位させると、主桁101の一端部、具体的には一方の端部支点102から中間支点106を通って次の中間支点108付近までの部位に、負の曲げモーメントが生じる。これに対して、コンクリート床版116は単に主桁101に載置されているのみであるので、各コンクリート床版116には負の曲げモーメントが実質上作用せず、したがってコンクリート床版116に引張応力が発生せず、コンクリート床版116のひび割れの発生等を防止することができる。

0019

中間支点106を持上げた後、図2(d)で示すように、上昇させた中間支点106に関連する領域S1、すなわち端部支点102から上昇させた中間支点106を通りこれを越える領域におけるコンクリート床版116を所要のとおりに施工する(床版施工工程)。この施工においては、たとえば、隣接するコンクリート床版116の接合部は無収縮セメントモルタル等を充填することによって相互に結合され、またコンクリート床版116と主桁101とは、各コンクリート床版116のスタッド孔を通してスタッド(図示せず)を連結するとともに、このスタッド孔に無収縮セメントモルタルを充填することによって相互に結合される。この実施形態では、床版施工工程において施工する領域S1は、次の中間支点下降工程において中間支点106を下降したときに施工したコンクリート床版116に所定の正の曲げモーメントが発生する領域であり、このような領域のコンクリート床版116を施工することによって、施工後のコンクリート床版116に正の曲げモーメントによって圧縮応力が作用し、次の中間支点108についての中間支点上昇工程においても、施工したコンクリート床版116に圧縮応力が残り、引張応力が実質上発生せず、コンクリート床版116のひび割れの発生を防止することができる。

0020

その後、図2(e)で示すように、持上げた中間支点106をジャッキ装置(後述する)を用いて下げて元の位置に戻す(中間支点下降工程)。このように中間支点106を下降すると、中間支点106に関連する領域S1、すなわちコンクリート床版116を施工した領域において施工したコンクリート床版116に所定の正の曲げモーメントが発生し、この曲げモーメントによって施工後のコンクリート床版116には所望の圧縮応力が作用し、施工後のコンクリート床版116のひび割れ発生を防止することができる。

0021

このようにして中間支点106に関連する領域S1についての中間支点上昇工程、床版施工工程および中間支点下降工程が遂行され、施工後のコンクリート床版116に所望の圧縮応力が作用する。そして、中間支点106に関連する領域S1の施工後、主桁101の一端側から2番目の中間支点108に関連する領域S2の施工が行われる。

0022

次の中間支点108に関連する領域についての施工は、図2(f)で示すように、主桁101の一端側から2番目の中間支点108をたとえばジャッキ装置(後述する)を用いて持上げる(中間支点上昇工程)。このときの中間支点108の持上げ量α2は、後の中間支点下降工程後にコンクリート床版116に所望の圧縮応力が生じるように設定される。このように中間支点108を上方に変位させると、主桁101の中間一部、具体的には施工されたコンクリート床版116と施工前のコンクリート床版116との境界部から中間支点108を通って次の中間支点110付近までの部位に、負の曲げモーメントが生じる。これに対して、かかる部位に配置された施工前のコンクリート床版116は単に主桁101に載置されているのみであるので、各コンクリート床版116には負の曲げモーメントが実質上作用せず、したがってコンクリート床版116に引張応力が発生することはない。

0023

中間支点108を持上げた後、図2(g)で示すように、上昇させた中間支点108に関連する領域S2、すなわち施工後のコンクリート床版116に続く地点から上昇させた中間支点108を通りこれを越える領域におけるコンクリート床版116を上述したと同様にして所要のとおりに施工する(床版施工工程)。この床版施工工程において施工する領域S2は、次の中間支点下降工程において中間支点108を下降したときに施工したコンクリート床版116に所定の正の曲げモーメントが発生する領域であり、このような領域S2のコンクリート床版116を施工することによって、施工後のコンクリート床版116に正の曲げモーメントによって圧縮応力が作用し、次の中間支点110についての中間支点上昇工程においても、施工したコンクリート床版116に圧縮応力が残り、引張応力が実質上発生せず、コンクリート床版116のひび割れの発生を防止することができる。

0024

その後、図2(h)で示すように、持上げた中間支点108をジャッキ装置(後述する)を用いて下げて元の位置に戻す(中間支点下降工程)。このように中間支点108を下降すると、中間支点108に関連する領域S2、すなわち続いてコンクリート床版116を施工した領域において施工したコンクリート床版116に所定の正の曲げモーメントが発生し、この曲げモーメントによって今回施工したコンクリート床版116には所望の圧縮応力が作用し、施工後のコンクリート床版116のひび割れ発生を防止することができる。

0025

このようにして中間支点108に関連する領域S2についての施工が遂行され、その後中間支点110,112,114に関連する領域について順次中間支点上昇工程、床版施工工程および中間支点下降工程が遂行され、主桁101の実質上全長に渡ってコンクリート床版116の施工が行われ、図1に示すとおりの連続桁橋が完成する。このような施工の連続桁橋においては、施工後にコンクリート床版116に作用する正の曲げモーメントによって所望の圧縮応力が生じ、各コンクリート床版116には常時圧縮応力が加わった状態に保持され、コンクリート床版116にひび割れなどが発生することが防止できる。このように、中間支点106〜114を1つずつ順次上昇させて施工を行うので、各中間支点106〜114の持上げ量が少なく、比較的容易な作業でもって施工を行うことができる。

0026

このような施工方法によってコンクリート床版116を施工したときのコンクリート床版116に作用する正の曲げモーメントをシミュレーションすると、図3(a)に示すとおりとなる。図3(a)において、主桁101の全長を258mに設定し、この主桁101に実質上等間隔を置いて支点P1〜P7を配置した。

0027

支点P1,P7は図1の端部支点102,104に相当し、支点P2,P3,P4,P5,P6はそれぞれ図1の中間支点106,108,110,112,114に相当する。このシミュレーションの際の各支点P2〜P6の持上げ量(ジャッキアップダウン量)は、表1に示すとおりの値に設定し、支点P2〜P6を逐次1つずつ持上げながらコンクリート床版116を施工する場合についてシミュレーションした。このシュミレーション結果から、支点P2〜P6の持上げ量が少ないにもかかわらず、主桁101の実質上全長に渡ってコンクリート床版116に正の曲げモーメントを発生させることができ、特に各支点P2〜P6およびそれらの近傍において正の大きい値の曲げモーメントが発生し、これによって各支点P2〜P6において大きい圧縮応力が作用し、コンクリート床版116の耐久性を向上させることができる。すなわち、連続桁橋の使用ときに、活荷重により引張応力が生じる中間支点P2〜P6およびその近傍において大きいプレストレスを作用させ、活荷重により引張応力が生じない支点P1〜P7の間において小さいプレストレスを作用させることができることが分かる。

0028

0029

図3(b)は、従来の施工方法、すなわち全ての中間支点P2〜P6を同時に上昇させてコンクリート床版116を施工したときのコンクリート床版116に作用する正の曲げモーメントを示すシミュレーション結果である。図3(b)においても、支点P1,P7は端部支点102,104に相当し、支点P2,P3,P4,P5,P6は中間支点106,108,110,112,114に相当する。従来の施工方法における各支点P2〜P6の持上げ量(ジャッキアップダウン量)は、表1に示すとおりの値に設定した。図3(b)に示すシュミレーション結果から、主桁101の実質上全長に渡ってコンクリート床版116に正の曲げモーメントを発生させることができるが、その曲げモーメントの大きさは主桁101の全長に渡ってほぼ同じとなり、支点P1〜P7間にても大きい曲げモーメントが作用することが理解されよう。

0030

上述した実施形態では、主桁101の一端側から中間支点106〜114を1つずつ順次に上昇させてコンクリート床版116を施工しているが、これに代えて、主桁101の他端側、すなわち端部支点104側から中間支点114〜106を1つずつ順次に上昇させてコンクリート床版116を施工するようにしてもよく、また主桁101の両端側から中間支点を1つずつ順次に上昇させるようにすることもできる。

0031

また、上述した実施形態では、主桁101の一端側(または他端側、両端側)から1つずつ中間支点106〜114を上昇させているが、これに代えて、2つまたは3つ以上上昇させるようにすることもできる。なお、同時に上昇する支点106〜114の数が多くなると、必要とするジャッキ装置が多くなるとともに、中間支点の持上げ量も多くなる。

0032

次に、図4図6を参照して、中間支点106〜114を上昇させるために好適なジャッキ装置の一例について説明する。図示のジャッキ装置120はジャッキ本体122を備え、このジャッキ本体122の両端部に一対の昇降用ジャッキ124,226が配設されている。昇降用ジャッキ124,126は、油圧ジャッキから構成され、ジャッキ本体122に取付けられたシリンダ128と、シリンダ128に対して伸縮自在であるロッド出力部130とを有し、昇降用ジャッキ124,126のロッド出力部130が伸長(または収縮)すると、ジャッキ本体122が上昇(または下降)する。この実施形態では、昇降用ジャッキ124,126の最大伸長量、換言するとジャッキ本体122の最大昇降量は、後述するアップ用部材134の高さよりも幾分大きく設定されている。このように設定することによって、比較的小さい昇降用ジャッキ124,126でもって後述するとおりにアップ用部材134を1個ずつ積重ねることができ、また積重ねたアップ用部材134を1個ずつ取除くことができる。

0033

ジャッキ本体122の中央部には、上下方向に貫通する円形貫通孔132が形成されており、この貫通孔132内に中間支点106(または108〜114)を上昇させるためのアップ用部材134が位置付けられる。アップ用部材134は、短円筒形状の部材から構成され、その軸線方向中央部に環状凹部135が設けられている。このアップ用部材134に関連して、ジャッキ本体122には、上下方向に間隔を置いて一対の上サイドバージャッキ136,138と一対の下サイドバージャッキ140,142が設けられている。ジャッキ本体122の上部に相互に対向して配置された上サイドバージャッキ136,138は、それぞれ、ジャッキ本体122に装着されたシリンダ144と、シリンダ144に対して伸縮自在である出力ロッド146を備え、出力ロッド146の先端部に、アップ用部材134の環状凹部135に係合可能なサイドバー148が設けられている。したがって、上サイドバージャッキ136,138の出力ロッド146が伸長すると、サイドバー148はその先端部がジャッキ本体122の貫通孔132内に突出する突出位置(図5に示すとともに、図6に一点鎖線148Aで示す位置)に位置付けられ、相互に対向するサイドバー148は、貫通孔132内にアップ用部材134があるときその環状凹部135に係合する。また、上サイドバージャッキ136,138の出力ロッド146が収縮すると、図6実線で示すとおり、サイドバー148がジャッキ本体122の貫通孔132から後退し、サイドバー148が貫通孔132内のアップ用部材134に係合することはない。

0034

また、ジャッキ本体122の下部に相互に対向して配置された下サイドバージャッキ140,142は、それぞれ、ジャッキ本体122に装着されたシリンダ150と、シリンダ150に対して伸縮自在である出力ロッド(図示せず)を備え、出力ロッドの先端部に、アップ用部材134の環状凹部135に係合可能なサイドバー154が設けられている。したがって、上サイドバージャッキ136,138と同様に、下サイドバージャッキ140,142の出力ロッドが伸長すると、サイドバー154はその先端部がジャッキ本体122の貫通孔132内に突出する突出位置(図6に一点鎖線154Aで示す位置)に位置付けられ、相互に対向するサイドバー154は、貫通孔132内にアップ用部材134があるときその環状凹部135に係合する。また、下サイドバージャッキ140,142の出力ロッドが収縮すると、図6に実線で示すとおり、サイドバー154がジャッキ本体122の貫通孔132から後退し、サイドバー154が貫通孔132内のアップ用部材134に係合することはない。

0035

このジャッキ装置120による中間支点106(108〜114)の上昇動作は、たとえば、次のとおりにして行なわれる。主として図6を参照して、まず、上昇すべき中間支点106が位置する橋脚160の上面にライナー材162を載置し、このライナー材162上にジャッキ装置120を設置する。中間支点106を上昇するに際し、昇降用ジャッキ124,126のロッド出力部130を伸長させてジャッキ本体122を上昇させる(図4参照)。かく上昇させると、ジャッキ本体122はアップ用部材134の高さよりも幾分高い位置に保持される。そして、このように上昇した状態にて、上昇したジャッキ本体122の下側からその貫通孔132に対応する所定位置にアップ用部材134を1個位置付け、その後昇降用ジャッキ124,126を収縮させて元の状態にする。このようにすることによって、ジャッキ本体122の貫通孔132内にアップ用部材134が1個配設される。

0036

次いで、上サイドバージャッキ136,138の出力ロッド146を伸長してサードバー148を上記突出位置に位置付けるとともに、下サイドバージャッキ140,142の出力ロッドを伸長してサイドバー154を上記突出位置に位置付ける。このように両サイドバージャッキ136〜142を伸長すると、下サイドバージャッキ140,142のサードバー154が貫通孔132内のアップ用部材134の環状凹部135に係合する。そして、このように係合した状態にて昇降用ジャッキ124,126のロッド出力部130を再度伸長させてジャッキ本体122を上昇させる。このようにジャッキ本体122を上昇させると、サードバー154がアップ用部材134の環状凹部135に係合しているので、貫通孔132内のアップ用部材134も上昇する。この上昇後、ジャッキ本体122の貫通孔132に対応する所定位置に次のアップ用部材134を1個位置付け、その後昇降用ジャッキ124,126を再び収縮させて元の状態にする。この収縮の際には、サイドバー154によって保持されたアップ用部材134が、下のアップ用部材134に載置されると、昇降用ジャッキ124,126の収縮が一時的に停止し、上サイドバージャッキ136,138が収縮され、その後下サイドバージャッキ140,142が収縮され、このように収縮することによって、ジャッキ本体122と一体的に上昇されたアップ用部材134は最下位のアップ用部材134(追加したアップ用部材)上に載置され、その後昇降用ジャッキ124,126がさらに下降される。このようにすることによって、ジャッキ本体122の貫通孔132内にアップ用部材134が2個配設される。

0037

さらに、上サイドバージャッキ136,138の出力ロッド146を伸長してサードバー148を上記突出位置に位置付けるとともに、下サイドバージャッキ140,142の出力ロッドを伸長してサイドバー154を上記突出位置に位置付ける。このように両サイドバージャッキ136〜142を伸長すると、下サイドバージャッキ140,142のサードバー154が貫通孔132内の最下位のアップ用部材134の環状凹部135に係合するとともに、上サイドバージャッキ136,138のサイドバー148が貫通孔132内の最下位から2番目のアップ用部材134の環状凹部135に係合する。そして、このように係合した状態にて昇降用ジャッキ124,126のロッド出力部130を再度伸長させてジャッキ本体122を上述したように上昇させる。このようにジャッキ本体122を上昇させると、上述したと同様に、貫通孔132内に積重ね状態のアップ用部材134が上昇する。この上昇後、ジャッキ本体122の貫通孔132に対応する所定位置に次のアップ用部材134を位置付け、その後昇降用ジャッキ124,126を再び収縮させて元の状態にする。この収縮の際には、上述したと同様に、昇降用ジャッキ124,126の収縮が一時的に停止し、上サイドバージャッキ136,138が収縮され、その後下サイドバージャッキ140,142が収縮される。このようにしてジャッキ本体122と一体的に上昇されたアップ用部材134は最下位のアップ用部材134(追加したアップ用部材)上に載置され、その後昇降用ジャッキ124,126がさらに下降される。

0038

このような動作が繰返し遂行されることによってアップ用部材134が1個ずつ上下方向に継ぎ足され、積重ねられた複数個のアップ用部材134によって中間支点106が上昇されて支持される。

0039

なお、中間支点106(108〜114)の下降は、たとえば、次のとおりにして行なわれる。昇降用ジャッキ124,126のロッド出力部130を伸長させてジャッキ本体122を上昇させ、このように上昇させた状態にて下サイドバージャッキ140,142の出力ロッド146を伸長してサイドバー154を上記突出位置に位置付け、その後昇降用ジャッキ124,126のロッド出力部130をさらに幾分上昇させる。かくすると、最下位から2番目のアップ用部材134の環状凹部135に下サイドバージャッキ140,142のサイドバー154が係合し、最下位から2番目より上側のアップ用部材134が、最下位のアップ部材134を残して幾分上方に持上げられる。そして、かく上昇させた状態にて、最下位のアップ用部材134を取除き、その後昇降用ジャッキ124,126を収縮させて元の状態にし、しかる後下サイドバージャッキ140,142の出力ロッド146を収縮してサイドバー154を後退させる。このようにすることによって、ジャッキ本体122の貫通孔132内のアップ用部材134を1個取除いて中間支点106を所定量下降することができ、このような操作を繰返すことによって、積重ねられたアップ用部材134を1個ずつ取除きながら中間支点106を所要の通りに元の位置に下降することができる。

発明の効果

0040

本発明の請求項1記載の連続桁橋によれば、主桁を支持する中間支点は、主桁の一端側および/または他端側から順次上昇され、このように上昇させた状態にて、上昇させた中間支点に関連するコンクリート床版が主桁に施工される。そして、施工後に上昇させた中間支点が下降されて元の位置に戻り、このように元の位置に戻すことによってコンクリート床版に所定の正の曲げモーメントが付与され、この正の曲げモーメントによって各コンクリート床版に所望の圧縮応力が付与される。このように中間支点の上昇は主桁の一端側および/または他端側から行われるので、一部の中間支点を上昇するのみでよく、またその上昇量も少なく、少ないジャッキ装置でもって容易に作業を行うことができる。また、コンクリート床版には所定の正の曲げモーメントによって圧縮応力が作用するので、次の中間支点上昇行程においても施工後のコンクリート床版には引張応力は発生せず、コンクリート床版のひび割れも防止できる。さらに、中間支点の昇降はアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって行われ、また中間支点の下降は積重ねられたアップ用部材を1個ずつ取除くことによって行われるので、中間支点の昇降に用いるジャッキ装置として比較的小型かつ薄いものを用いることができ、中間支点の昇降量の小さい形態の連続桁橋の施工も行うことができる。

0041

また本発明の請求項2の連続桁橋の施工方法によれば、端部支点および中間支点に渡って主桁が架設され、架設された主桁にコンクリート床版が実質上全長に渡って載置される。コンクリート床版を施工するときには、主桁の一端側および/または他端側から中間支点が1個所ずつ上昇され、上昇させた状態にてこの中間支点に関連する領域におけるコンクリート床版が主桁に施工される。したがって、コンクリート床版の施工は、中間支点を1個所ずつ順次上昇し、この上昇した状態にて行うので、1個所の中間支点を上昇するのみでよく、またその上昇量も少なく、少ないジャッキ装置でもって容易に作業を行うことができる。さらに、コンクリート床版の施工後に上昇した中間支点が下降されて元の位置に戻され、これによって施工したコンクリート床版に所定の正の曲げモーメントが発生し、この曲げモーメントによって各コンクリート床版に圧縮応力が作用する。また、コンクリート床版には所定の正の曲げモーメントによって圧縮応力が作用するので、次の中間支点上昇工程において中間支点を持上げたときにも施工後のコンクリート床版には引張応力は発生せず、コンクリート床版のひび割れも防止できる。加えて、中間支点の昇降はアップ用部材を1個ずつ積重ねることによって行われ、また中間支点の下降は積重ねられたアップ用部材を1個ずつ取除くことによって行われるので、中間支点の昇降に用いるジャッキ装置として比較的小型かつ薄いものを用いることができ、中間支点の昇降量の小さい形態の連続桁橋の施工も行うことができる。

0042

さらに本発明の請求項3の連続桁橋の施工方法によれば、中間支点を昇降させるためのジャッキ装置は、ジャッキ本体を昇降するための昇降ジャッキと、ジャッキ本体に装着された上サイドバージャッキおよび下サイドバージャッキとを備えているので、中間支点を上昇するとこにはアップ用部材を1個ずつ積上げることができ、また中間支点を下降するときには積上げたアップ用部材を1個ずつ取除くことができる。また、昇降用ジャッキの最大昇降量はアップ用部材の高さよりも幾分大きく設定されているので、アップ用ジャッキは比較的小型のものでよく、このことに関連してジャッキ装置全体の小型化、薄型化を図ることができる。

図面の簡単な説明

0043

図1本発明に従う連続桁橋の一実施形態を簡略的に示す図である。
図2図2(a)〜(h)は、それぞれ、図1に示す連続桁橋の施工方法を説明するための簡略図である。
図3図3(a)は、本発明に従う施工方法の一例においてコンクリート床版に作用する曲げモーメントのシミュレーション結果を示す図であり、図3(b)は、従来の施工方法においてコンクリート床版に作用する曲げモーメントのシミュレーション結果を示す図であるう。
図4連続桁橋の中間支点を上昇させるために用いるジャッキ装置を示す正面図である。
図5図4のジャッキ装置を一部切欠いて上側から見たところを示す断面図である。
図6図4のジャッキ装置の動作を説明するための簡略図である。
図7従来の連続桁橋の一例を示す簡略図である。
図8図8(a)〜(d)は、それぞれ、図7の連続桁橋の施工方法を説明するための簡略図である。

--

0044

101主桁
102,104端部支点
106,108,110,112,114中間支点
116コンクリート床版
120ジャッキ装置
122ジャッキ本体
124,126昇降用ジャッキ
134アップ用部材
136,138 上サイドバージャッキ
140,142 下サイドバージャッキ

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