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課題

コンクリート組成物地盤掘削流体組成物に用いられた際に、その流動性阻害せず、優れた材料分離抵抗性を有し、かつ優れた作業性を有する液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法を提供することにある。また、このような液状セルロースエーテル組成物を添加してなるコンクリート組成物および地盤掘削用流体組成物を提供すること。

解決手段

水溶性セルロースエーテル水溶性高分子電解質の塩および水を含有する液状セルロースエーテル組成物であって、該水溶性高分子電解質の塩の含有量は、該水溶性セルロースエーテルの1重量部に対して0.1〜20重量部であることを特徴とする液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法。および、該液状セルロースエーテル組成物を増粘剤として添加してなることを特徴とするコンクリート組成物、および該液状セルロースエーテル組成物を、増粘剤または壁形成剤として添加してなることを特徴とする地盤掘削用流体組成物。

概要

背景

従来、土木建築分野では、コンクリート組成物高流動性を付与するため、減水剤高性能減水剤空気連行剤AE剤)などが多量に配合されている。近年は、これら高流動性コンクリートに対する需要が強く、特に、スランプフロー値が、たとえば40cm以上のような高流動性コンクリートは、高い流動性を有するため、コンクリート施工時に、格別な打ち込みや振動締固めをしなくても、優れた充密性を容易に確保することができる。しかし、反面、これに伴って、コンクリート中の粗骨材セメントモルタルとの分離(いわゆる、材料分離)が生じ易くなる。そのため、通常水溶性セルロースエーテルなどの増粘剤をコンクリート組成物に配合し、材料分離に対する抵抗性を向上させている。

一方、土木工事分野では、通常地盤掘削するために、地盤掘削流体を使用するが、そのうち、基礎工事シールド工事杭打ち工事などには、掘削溝壁用安定液が、また石油開発、地熱開発、温泉開発などにおけるボーリング工事には、掘削用泥水が用いられている。このような地盤掘削に用いられる掘削溝壁用安定液や掘削用泥水には、増粘剤(または壁形成剤)として、やはり水溶性セルロースエーテルが配合されて使用される。

しかし、水溶性セルロースエーテルは、通常粉体であるため(1)コンクリート成分や水に混合分散する際に、空気を包含して凝集塊(いわゆる「ままこ」)を形成し易く、均一な混合分散ができず、また包含される空気量の管理が困難となる、(2)取扱い時に、粉塵が発生し易いので作業環境上好ましくない、(3)混合分散する際に、人手や特別な添加装置を必要するなどの問題があった。

このような問題を解決するために、水溶性セルロースエーテルを、予め水や有機溶媒などに混合分散して、液状としたセルロースエーテル組成物の開発が行われた。たとえば、特公平6−55902号公報、特公平5−86831号公報、特公平7−122025号公報、特開平7−145370号公報などには、セルロースエーテルを未溶解のまま脂肪酸、有機溶媒などに分散して液状化する方法が提案されている。しかし、これらの分散液は、用途が限定され、また場合によっては環境に悪影響を与えるという問題があった。また、特開昭57−85883号公報、特開平2−227433号公報、特開平3−114526号公報、特開平8−26927号公報などには、多量の無機塩を併用することによって、水溶性セルロースエーテルを水中に懸濁して液状化する方法が提案されている。しかし、これらの無機塩は、コンクリートに添加した場合、著しい硬化促進凝結遅延をもたらしたり、硬化後の耐久性に悪影響を与えるという問題があった。

さらに、特開平8−109057号公報、特開平9−52749号公報、特開平9−71447号公報などには、コンクリートに流動性と材料分離抵抗性を同時に付与する添加剤が提案されているが、これらの添加剤は、いずれも水溶性セルロースエーテルを使用しない液状タイプであって、コンクリート中に容易に混合分散できるものの、水溶性セルロースエーテルに較べて、材料分離抵抗性が劣るという問題があった。こうした技術的な問題点を解消するため、これまで種々の試みがなされてきた。しかし、これらはいずれも満足できるものではなく、コンクリート組成物や地盤掘削用流体組成物に用いられた際に、流動性を阻害せずに、優れた材料分離抵抗性と優れた作業性を有する液状セルロースエーテル組成物の出現が強く望まれていた。

概要

コンクリート組成物や地盤掘削用流体組成物に用いられた際に、その流動性を阻害せず、優れた材料分離抵抗性を有し、かつ優れた作業性を有する液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法を提供することにある。また、このような液状セルロースエーテル組成物を添加してなるコンクリート組成物および地盤掘削用流体組成物を提供すること。

水溶性セルロースエーテル、水溶性高分子電解質の塩および水を含有する液状セルロースエーテル組成物であって、該水溶性高分子電解質の塩の含有量は、該水溶性セルロースエーテルの1重量部に対して0.1〜20重量部であることを特徴とする液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法。および、該液状セルロースエーテル組成物を増粘剤として添加してなることを特徴とするコンクリート組成物、および該液状セルロースエーテル組成物を、増粘剤または泥壁形成剤として添加してなることを特徴とする地盤掘削用流体組成物。

目的

本発明の目的は、コンクリート組成物や地盤掘削用流体組成物に用いられた際に、その流動性を阻害せず、優れた材料分離抵抗性を有し、かつ優れた作業性を有する液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法を提供することにある。また、このような液状セルロースエーテル組成物を添加してなるコンクリート組成物および地盤掘削用流体組成物を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
4件
牽制数
0件

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請求項1

水溶性セルロースエーテル水溶性高分子電解質の塩および水を含有する液状セルロースエーテル組成物であって、該水溶性高分子電解質の塩の含有量は、該水溶性セルロースエーテルの1重量部に対して0.1〜20重量部であることを特徴とする液状セルロースエーテル組成物。

請求項2

水溶性高分子電解質の塩は、カルボン酸基を有するビニル単量体を単一成分とする重合体の塩であることを特徴とする請求項1に記載の液状セルロースエーテル組成物。

請求項3

水溶性高分子電解質の塩は、カルボン酸基を有する単量体を一成分とする重合体の塩であることを特徴とする請求項1に記載の液状セルロースエーテル組成物。

請求項4

水溶性高分子電解質の塩は、スルホン酸塩である請求項1に記載の液状セルロースエーテル組成物。

請求項5

水溶性高分子電解質の塩は、少なくともスルホン酸基を有する単量体と、カルボン酸基を有する単量体の両者を成分として含む重合体の塩であることを特徴とする請求項1に記載の液状セルロースエーテル組成物。

請求項6

さらに、水溶性有機溶媒を含有することを特徴とする請求項1〜5に記載の液状セルロースエーテル組成物。

請求項7

水溶性高分子電解質の塩を、水、または水と水溶性有機溶媒の混合液に溶解せしめて水溶性高分子電解質の塩の水溶液を調製し、次いで該水溶液に水溶性セルロースエーテルを混合分散することを特徴とする請求項1〜6に記載の液状セルロースエーテル組成物の製造方法。

請求項8

請求項1〜6に記載の液状セルロースエーテル組成物を、セメントスラリー100重量部に対して、水溶性セルロースエーテル基準で0.05〜5.0重量部の割合で、増粘剤として添加してなることを特徴とするコンクリート組成物

請求項9

請求項1〜6に記載の液状セルロースエーテル組成物を、地盤掘削流体100重量部に対して、水溶性セルロース基準で0.01〜5.0重量部の割合で、増粘剤または壁形成剤として添加してなることを特徴とする地盤掘削用流体組成物

技術分野

ダイセル化学工業株式会社社製(SP600)のものを用いた。エーテル化度は、2.4であり、2重量%水溶液の粘度は、12,000mPa・s(25℃)である。

背景技術

0001

本発明は、液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、土木建築分野、特にコンクリート組成物地盤掘削流体組成物などにおける増粘剤壁形成剤などとして用いることのできる液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法、ならびにこれらを含有するコンクリート組成物または地盤掘削用流体組成物に関する。

0002

従来、土木建築分野では、コンクリート組成物に高流動性を付与するため、減水剤高性能減水剤空気連行剤AE剤)などが多量に配合されている。近年は、これら高流動性コンクリートに対する需要が強く、特に、スランプフロー値が、たとえば40cm以上のような高流動性コンクリートは、高い流動性を有するため、コンクリート施工時に、格別な打ち込みや振動締固めをしなくても、優れた充密性を容易に確保することができる。しかし、反面、これに伴って、コンクリート中の粗骨材セメントモルタルとの分離(いわゆる、材料分離)が生じ易くなる。そのため、通常水溶性セルロースエーテルなどの増粘剤をコンクリート組成物に配合し、材料分離に対する抵抗性を向上させている。

0003

一方、土木工事分野では、通常地盤掘削するために、地盤掘削用流体を使用するが、そのうち、基礎工事シールド工事杭打ち工事などには、掘削溝壁用安定液が、また石油開発、地熱開発、温泉開発などにおけるボーリング工事には、掘削用泥水が用いられている。このような地盤掘削に用いられる掘削溝壁用安定液や掘削用泥水には、増粘剤(または泥壁形成剤)として、やはり水溶性セルロースエーテルが配合されて使用される。

0004

しかし、水溶性セルロースエーテルは、通常粉体であるため(1)コンクリート成分や水に混合分散する際に、空気を包含して凝集塊(いわゆる「ままこ」)を形成し易く、均一な混合分散ができず、また包含される空気量の管理が困難となる、(2)取扱い時に、粉塵が発生し易いので作業環境上好ましくない、(3)混合分散する際に、人手や特別な添加装置を必要するなどの問題があった。

0005

このような問題を解決するために、水溶性セルロースエーテルを、予め水や有機溶媒などに混合分散して、液状としたセルロースエーテル組成物の開発が行われた。たとえば、特公平6−55902号公報、特公平5−86831号公報、特公平7−122025号公報、特開平7−145370号公報などには、セルロースエーテルを未溶解のまま脂肪酸、有機溶媒などに分散して液状化する方法が提案されている。しかし、これらの分散液は、用途が限定され、また場合によっては環境に悪影響を与えるという問題があった。また、特開昭57−85883号公報、特開平2−227433号公報、特開平3−114526号公報、特開平8−26927号公報などには、多量の無機塩を併用することによって、水溶性セルロースエーテルを水中に懸濁して液状化する方法が提案されている。しかし、これらの無機塩は、コンクリートに添加した場合、著しい硬化促進凝結遅延をもたらしたり、硬化後の耐久性に悪影響を与えるという問題があった。

発明が解決しようとする課題

0006

さらに、特開平8−109057号公報、特開平9−52749号公報、特開平9−71447号公報などには、コンクリートに流動性と材料分離抵抗性を同時に付与する添加剤が提案されているが、これらの添加剤は、いずれも水溶性セルロースエーテルを使用しない液状タイプであって、コンクリート中に容易に混合分散できるものの、水溶性セルロースエーテルに較べて、材料分離抵抗性が劣るという問題があった。こうした技術的な問題点を解消するため、これまで種々の試みがなされてきた。しかし、これらはいずれも満足できるものではなく、コンクリート組成物や地盤掘削用流体組成物に用いられた際に、流動性を阻害せずに、優れた材料分離抵抗性と優れた作業性を有する液状セルロースエーテル組成物の出現が強く望まれていた。

課題を解決するための手段

0007

本発明の目的は、コンクリート組成物や地盤掘削用流体組成物に用いられた際に、その流動性を阻害せず、優れた材料分離抵抗性を有し、かつ優れた作業性を有する液状セルロースエーテル組成物およびその製造方法を提供することにある。また、このような液状セルロースエーテル組成物を添加してなるコンクリート組成物および地盤掘削用流体組成物を提供することにある。

0008

本発明者は、水溶性セルロースエーテルの液状化について鋭意検討した結果、特定の水溶性高分子電解質の塩を一定量併用することにより、スラリー状または濁った分散状の液状セルロースエーテル組成物が得られ、この液状セルロースエーテル組成物により上記課題が解決できることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。

0009

すなわち、本発明によれば、水溶性セルロースエーテル、水溶性高分子電解質の塩および水を含有する液状セルロースエーテル組成物であって、該水溶性高分子電解質の塩の含有量は、該水溶性セルロースエーテルの1重量部に対して0.1〜20重量部であることを特徴とする液状セルロースエーテル組成物が提供される。また、本発明によれば、該水溶性高分子電解質の塩を、水、または水と水溶性有機溶媒混合液に溶解せしめて水溶性高分子電解質の塩の水溶液を調製し、次いで該水溶液に該水溶性セルロースエーテルを混合分散することを特徴とする液状セルロースエーテル組成物の製造方法、および該液状セルロースエーテル組成物を、セメントスラリー100重量部に対して、水溶性セルロースエーテル基準で0.05〜5.0重量部の割合で、増粘剤として添加してなることを特徴とするコンクリート組成物、および該液状セルロースエーテル組成物を、水溶性セルロース基準で0.01〜5.0重量部の割合で、増粘剤または泥壁形成剤として添加してなることを特徴とする地盤掘削用流体組成物が提供される。

発明を実施するための最良の形態

0010

さらに、本発明によれば、水溶性高分子電解質の塩は、カルボン酸基を有するビニル単量体を単一成分とする重合体の塩、カルボン酸基を有する単量体を一成分とする重合体の塩、スルホン酸塩、または少なくともスルホン酸基を有する単量体と、カルボン酸基を有する単量体の両者を成分として含む重合体の塩であることを特徴とする液状セルロースエーテル組成物、および水溶性セルロースエーテル、水溶性高分子電解質の塩および水に加えて、さらに水溶性有機溶媒を含有することを特徴とする液状セルロースエーテル組成物が提供される。

0011

以下に、本発明を詳細に説明する。
(水溶性セルロースエーテル)本発明で使用する水溶性セルロースエーテルは、セルロース水酸基の一部または全部がエーテル化されたセルロース誘導体であるが、セルロースの水酸基の酸素原子を介して置換している置換基について、グルコース単位モル当たり平均モル数(以下、エーテル化度という。)は、0.05以上、好ましくは0.5以上であることが重要である。アルキルセルロースカルボキシアルキルセルロースの場合は、完全エーテル化物のエーテル化度は最高が3であるが、置換基としてヒドロキシアルキル基を含むセルロースの場合は、ヒドロキシアルキル基の末端の水酸基も置換することができるために、理論的にはエーテル化度は無限大である。しかし、アルキルセルロースとカルボキシアルキルセルロースの完全エーテル化物(エーテル化度 3)や、置換基としてヒドロキシアルキル基を含むセルロースは、エーテル化度が6を超えるようなものは、製造することが容易でなく、その入手が困難であるため実用的なものではない。いずれの場合も、エーテル化度が0.05未満であると、水に不溶であり、殆ど膨潤しないので水溶性高分子電解質の塩の水溶液に均一に混合分散することができない。本発明の液状セルロースエーテル組成物は、水溶性セルロースエーテルを微膨潤させることによって、均一に混合分散することができたものである。

0012

本発明で使用する水溶性セルロースエーテルとしては、たとえばメチルセルロースエチルセルロースなどのアルキルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロースヒドロキシエチルメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースヒドロキシエチルエチルセルロースなどのヒドロキシアルキルアルキルセルロースカルボキシメチルセルロースなどのカルボキシアルキルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースなどのカルボキシアルキルヒドロキシアルキルセルロースなどを挙げることができる。好ましくはメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースである。これらの水溶性セルロースエーテルは、1種または2種以上を混合して使用することができる。

0013

また、本発明で使用する水溶性セルロースエーテルは、25℃で測定した粘度が、約500mPa・s(10%水溶液)〜約15,000mPa・s(1%水溶液)である。粘度が約500mPa・s(10%水溶液)未満の場合は、粒子の沈降が起こりやすく、約15,000mPa・s(1%水溶液)を超える場合は、ゲル状となり、液状セルロースエーテル組成物の安定性欠ける。

0014

(水溶性高分子電解質の塩)本発明で使用する水溶性高分子電解質の塩は、水溶性セルロースエーテルよりも高い水和力を有することにより、水溶性セルロースエーテルと水との相互作用を弱まる。このことより、水溶性セルロースエーテルを、極めて安定的に分散して、液状化することができる。

0015

本発明で使用する高い水和力を有する水溶性高分子電解質の塩としては、(1)カルボン酸基を有するビニル単量体を単一成分とする重合体の塩、たとえばポリアクリル酸ポリメタクリル酸ポリマレイン酸などの塩、(2)カルボン酸基を有する単量体を一成分する重合体の塩、たとえばp−ヒドロキシ安息香酸エチレンオキサイドを付加したフェノールとの共重合物の塩、(3)スルホン酸の塩、たとえばポリエチレンスルホン酸、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物などの塩、(4)少なくともスルホン酸基を有する単量体とカルボン酸基を有する単量体の両者を成分として含む重合体の塩、たとえばフェノールスルホン酸とo−ヒドロキシ安息香酸エチレンオキシド基を付加したフェノールとの共重合物の塩、メタリルスルホン酸とアクリル酸とエチレンオキシド基を付加したアクリル酸との共重合物の塩、メタリルスルホン酸とメタクリル酸メチルアクリレートとエチレンオキシド基を付加したメトキシポリエチレングリコールとの共重合物の塩を挙げることができる。好ましくはポリアクリル酸塩、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、フェノールスルホン酸とo−ヒドロキシ安息香酸とエチレンオキシド基を付加したフェノールとの共重合物の塩、メタリルスルホン酸とアクリル酸とエチレンオキシド基を付加したアクリル酸との共重合物の塩、メタリルスルホン酸とメタクリル酸とメチルアクリレートとエチレンオキシド基を付加したメトキシポリエチレングリコールとの共重合物の塩である。

0016

また、本発明で使用する水溶性高分子電解質の塩としては、アルカリ金属塩アルカリ土類金属塩アミン塩アルカノールアミン塩などを挙げることができる。好ましくはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩である。

0017

(液状セルロースエーテル組成物)本発明の液状セルロースエーテル組成物は、上記した水溶性セルロースエーテル、上記した水溶性高分子電解質の塩および水を含有するものである。水溶性高分子電解質の塩の含有量は、水溶性セルロースエーテルの1重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜17.5重量部、さらに好ましくは1〜15重量部である。0.1重量部未満の場合は、水溶性セルロースエーテルが水に溶解して、流動性のある分散液を調製することが困難であり、20重量部を超える場合は、水溶性セルロースエーテルが水から分離し易くなり、品質が不均一になり易い。

0018

水の含有量は、水溶性高分子電解質の塩100重量部に対して、50〜1,000重量部、好ましくは100〜700重量部である。50重量部未満の場合はゲル状となり、1,000重量部を超える場合は沈降物を生じやすく、経時安定性が劣る。

0019

また、本発明の液状セルロースエーテル組成物は、水溶性の有機溶媒を含有することができる。水溶性有機溶媒は、水溶性セルロースエーテルを微膨潤させ、これを効果的に混合分散することができるという効果がある。水溶性有機溶媒としては、メチルアルコールエチルアルコールイソプロピルアルコールアセトンエチレングリコールプロピレングリコールポリエチレングリコールポリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオールなどを挙げることができる。添加量は、通常水100重量に対して10〜900重量部である。

0020

本発明の液状セルロースエーテル組成物は、所望に応じて性能を阻害しない範囲で、骨材を少量含有させることができる。骨材は、分散状態の水溶性セルロースエーテルの粒子が相互にくっつき合うことによる凝固現象を解消する効果を有する。このような骨材としては、炭酸カルシウム粘土シルト、各種珪酸塩アタパルジャイトなどの無機化合物や、プラスチックなどの極性の少ない粉体物質を挙げることができる。これらの骨材は、単独または2種以上を組み合わせて添加することができる。さらに、このような骨材の添加量は、通常水溶性セルロースエーテル1重量部に対して0.05〜1重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。

0021

さらに、本発明の液状セルロースエーテル組成物は、所望に応じて性能を阻害しない範囲で、次のような他の成分を含有させることもできる。たとえば、(1)トリブチルフォスフェートポリアルキレングリコール誘導体などの消泡剤、(2)安息香酸ソルビン酸、p−オキシ安息香酸ブチルなどの保存剤、(3)2,4−チアゾリルベンズイミダゾールのような防菌剤防黴剤)(4)エリソルビン酸ジブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤、(5)サルチル酸系、ベンゾフェノン系などの紫外線吸収剤、その他の顔料染料着色剤などを挙げることができる。これらの添加剤は、単独または混合して使用することができる。

0022

(液状セルロースエーテル組成物の製造方法)本発明の液状セルロースエーテル組成物は、上記した水溶性高分子電解質の塩の水溶液(以下、電解質水溶液という。)に、上記した水溶性セルロースエーテルを混合分散することによって製造することができる。通常、回転式撹拌翼による撹拌で混合分散することができるが、十分均一な分散液が得られない場合は、高速ホモジナイザーボールミルサンドミルなどを用いて混合撹拌すると効果的である。このようにして製造することによって、水溶性セルロースエーテルは、大幅な膨潤および溶解を起こすことなく、効率よくスラリー状または濁った分散状にすることができる。

0023

電解質水溶液は、水溶性高分子電解質の塩を、1〜50重量%、好ましくは5〜45重量%、さらに好ましくは20〜40重量%含有するものである。1重量%未満の場合は水溶性セルロースエーテルが水に溶解してしまい、50重量%を超える場合はゲル状となり、流動性が損なわれる。

0024

また、電解質水溶液は、前記した水溶性有機溶媒を少量混合した水溶液でもよい。水溶性有機溶媒の混合量は、通常水100重量に対して10〜900重量部である。水と水溶性有機溶媒の混合液は、水溶性セルロースエーテルをより微膨潤させるので、より均一に混合分散することができるという効果を有する。

0025

電解質水溶液の配合量は、水溶性セルロースエーテルの1重量部に対して、水溶性高分子電解質の塩0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜17.5重量部、さらに好ましくは1〜15重量部となる配合量である。水溶性高分子電解質の塩が、水溶性セルロースエーテルの0.1重量部未満の場合は、水溶性セルロースエーテルが溶解するため、流動性のある分散液を調製することが困難であり、20重量部を超える場合は、水溶性セルロースエーテルが分離し易くなり、品質が不均一になり易い。

0026

また、前記したとおり、本発明の液状セルロースエーテル組成物には、所望に応じて、性能を阻害しない範囲で、前記した骨材や各種の成分を添加することができる。添加方法は、特に限定するものではない。

0027

(コンクリート組成物)本発明のコンクリート組成物は、上記した液状セルロースエーテル組成物を、セメントスラリー(セメント、粗骨材、細骨材、水、および減水剤、AE剤などの混和剤からなる混合物)に添加してなるものである。液状セルロースエーテル組成物の添加量は、セメントスラリー100重量部に対して、水溶性セルロースエーテルとして0.05〜5.0重量部、好ましくは0.10〜3.0重量部である。0.05重量部未満の場合は、増粘作用が不足するためコンクリートに材料分離が生じ、5.0重量部を超える場合は、コンクリートの粘度が著しく増大するので流動性が悪化する。また、本発明のコンクリート組成物は、本発明の液状セルロースエーテル組成物を、公知のコンクリート配合物に、公知の方法によって添加して製造することができる。

0028

(地盤掘削用流体組成物)本発明の地盤掘削用流体組成物は、上記した液状セルロースエーテル組成物を、地盤掘削用流体の配合物に添加してなるものである。液状セルロースエーテル組成物の添加量は、地盤掘削用流体100重量部に対して、水溶性セルロースとして0.01〜5.0重量部、好ましくは0.03〜3.0重量部、さらに好ましくは0.05〜1.0重量部である。0.01重量部未満の場合は、地盤掘削用流体としての機能が発揮されず、5.0重量部を超える場合は、添加量に見合う効果が得られないので経済性に劣る。また、本発明の地盤掘削用流体組成物は、本発明の液状セルロースエーテル組成物を、公知の配合物に、公知の方法によって添加して製造することができる。

0029

以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1)表1に示す種類と配合割合で、水溶性高分子電解質の塩を水に溶解し、得られた水溶液に、撹拌しながら、水溶性セルロースエーテルを添加して液状セルロースエーテル組成物を調製した。調製中は、水溶液の温度を25℃に維持した。次いで、調製した液状セルロースエーテル組成物を室温で24時間静置した後、セルロースエーテルの分散状態を目視によって観察し、その安定性を評価した。結果を表1に示した。

0030

液状セルロースエーテル組成物を調製する際に用いた水溶性セルロースエーテルおよび水溶性高分子電解質の塩は、次のものである。
(1)水溶性セルロースエーテル
(i)ヒドロキシエチルセルロース(A)

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