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技術 マグネシウム塩の水への溶解方法

出願人 パナソニック株式会社
発明者 縄間潤一大藪一黒木洋一
出願日 1998年5月18日 (22年6ヶ月経過) 出願番号 1998-134873
公開日 1999年11月24日 (21年0ヶ月経過) 公開番号 1999-322327
状態 未査定
技術分野 アルカリ土類,Al,希土類金属化合物
主要キーワード 硫酸カルシウム濃度 塩化カルシウム量 ガラスビーカ 硫酸イオン量 ビーカ内 粉末状炭 飽和溶解濃度 塩素イオン量
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年11月24日)のものです。
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図面 (7)

課題

本発明は、水を溶媒としたときの炭酸マグネシウム酸化マグネシウム等のマグネシウム塩飽和溶解濃度が低いことを解決する、マグネシウム塩の水への溶解手法である。

解決手段

水にあらかじめ極少量の硫酸塩、または塩化物を添加する。

概要

背景

従来、炭酸マグネシウム塩基性炭酸マグネシウム酸化マグネシウム水酸化マグネシウム等の、水に対して難溶性マグネシウム塩をより多く水に溶解させるためには、マグネシウム塩の粉末粒度を細かくし、溶媒である水との接触面積を大きくしたり、または、溶媒である水の攪拌激しくするなどの手法が取られるに過ぎなかった。

概要

本発明は、水を溶媒としたときの炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム等のマグネシウム塩の飽和溶解濃度が低いことを解決する、マグネシウム塩の水への溶解手法である。

水にあらかじめ極少量の硫酸塩、または塩化物を添加する。

目的

本発明は、上述の従来の手法による課題を解決するものであり、マグネシウム塩の水への溶解度を従来知られている飽和溶解度に比べて飛躍的に大きくする溶解手法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

マグネシウム塩の水への溶解方法であって、溶解させる水にあらかじめ硫酸塩を溶解させておくことを特徴とするマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項2

マグネシウム塩の水への溶解方法であって、溶解させる水にあらかじめ塩化物を溶解させておくことを特徴とするマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項3

マグネシウム塩が、炭酸マグネシウム塩基性炭酸マグネシウム酸化マグネシウム水酸化マグネシウムのいずれかであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項4

硫酸塩が、硫酸、硫酸カリウム硫酸カルシウム硫酸ナトリウムのいずれかであることを特徴とする請求項1記載のマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項5

塩化物が、塩酸塩化カルシウム塩化ナトリウムのいずれかであることを特徴とする請求項2記載のマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項6

水に溶解させる工程の前に、マグネシウム塩の粉末造粒造粒品を得る工程において、硫酸塩を前記造粒品に添加することを特徴とするマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項7

水に溶解させる工程の前に、マグネシウム塩の粉末を造粒し造粒品を得る工程において、塩化物を前記造粒品に添加することを特徴とするマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項8

マグネシウム塩が、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムのいずれかであることを特徴とする請求項6または請求項7記載のマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項9

硫酸塩が、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウムのいずれかであることを特徴とする請求項6記載のマグネシウム塩の水への溶解方法。

請求項10

塩化物が、塩化カルシウム、塩化ナトリウムのいずれかであることを特徴とする請求項7記載のマグネシウム塩の水への溶解方法。

技術分野

0001

本発明は、マグネシウム塩を水に溶解させる技術に関するものである。

背景技術

0002

従来、炭酸マグネシウム塩基性炭酸マグネシウム酸化マグネシウム水酸化マグネシウム等の、水に対して難溶性のマグネシウム塩をより多く水に溶解させるためには、マグネシウム塩の粉末粒度を細かくし、溶媒である水との接触面積を大きくしたり、または、溶媒である水の攪拌激しくするなどの手法が取られるに過ぎなかった。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、従来の上記手法では、いかに粉末の粒度を細かくしても、また、いかに溶媒である水の攪拌を激しくしても、マグネシウム塩の水への溶解度は、飽和溶解度以上に大きくなることはないと言う課題を有していた。

0004

本発明は、上述の従来の手法による課題を解決するものであり、マグネシウム塩の水への溶解度を従来知られている飽和溶解度に比べて飛躍的に大きくする溶解手法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

上記従来手法の課題を解決するために本発明は、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の、マグネシウム塩を水に溶解させるに先立ち、水にあらかじめ硫酸硫酸カリウム硫酸カルシウム硫酸ナトリウム等の、硫酸塩を溶解させることによって、マグネシウム塩の水への溶解度を、従来手法による溶解度に比べて飛躍的に上昇させることが出来る。

0006

また本発明は、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の、マグネシウム塩を水に溶解させるに先立ち、水にあらかじめ塩酸塩化カルシウム塩化ナトリウムム等の、塩化物を溶解させることによって、マグネシウム塩の水への溶解度を、従来手法による溶解度に比べて飛躍的に上昇させることが出来る。

0007

また本発明は、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の、マグネシウム塩を水に溶解させるのに先立ち、それぞれの造粒品造粒する場合、その造粒工程において、造粒品に硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム等の、硫酸塩を添加することにより、硫酸塩の添加されたマグネシウム塩の造粒品が水に曝された場合のマグネシウム塩の水への溶解度を、従来手法による溶解度に比べて飛躍的に上昇させることが出来る。

0008

また本発明は、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の、マグネシウム塩を水に溶解させるのに先立ち、それぞれの造粒品を造粒する場合、その造粒工程において、造粒品に塩化カルシウム、塩化ナトリウム等の、塩化物を添加することにより、塩化物の添加されたマグネシウム塩の造粒品が水に曝された場合のマグネシウム塩の水への溶解度を、従来手法による溶解度に比べて飛躍的に上昇させることが出来る。

発明を実施するための最良の形態

0009

上記従来手法による課題を解決するために本発明は、マグネシウム塩を溶解させる水にあらかじめ硫酸塩を溶解させておくものである。

0010

また本発明は、マグネシウム塩を溶解させる水にあらかじめ塩化物を添加するものである。

0011

また本発明は、マグネシウム塩を水に溶解させるのに先立ち、マグネシウム塩の粉末を造粒し造粒品を得る工程において、硫酸塩を前記造粒品に添加するものである。

0012

また本発明は、マグネシウム塩を水に溶解させるのに先立ち、マグネシウム塩の粉末を造粒し造粒品を得る工程において、塩化物を前記造粒品に添加するものである。

0013

この様に、マグネシウム塩を溶解させる水に、あらかじめ硫酸塩を溶解させておくことによって、マグネシウム塩の水への溶解度を飛躍的に大きくすることができる。

0014

この溶解度の飛躍的な上昇に関して、発明者は断定できる原因を把握してはいないが、恐らく次のような理由によるものであると発明者は考えている。つまり、水にあらかじめ硫酸塩を溶解させることによって、水中には多くの硫酸イオンが存在することになる。硫酸イオンが多く存在する水中に、マグネシウム塩を添加すれば、マグネシウム塩から電離したマグネシウムイオンは、硫酸イオン雰囲気下に曝されることとなる。一方、硫酸マグネシウムの水への溶解度は、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の、マグネシウム塩の水への溶解度に比べて飛躍的に大きいことが知られているが、このことは、マグネシウムイオンが硫酸イオン雰囲気下で安定して多く存在できることを示している。従って、水にあらかじめ硫酸塩を溶解させることによって、マグネシウムイオンが硫酸イオン雰囲気下に曝されることとなり、まるで硫酸マグネシウムを水に溶解させたときと同じ様なイオン相互作用が働く。このことが、マグネシウム塩が、硫酸塩を溶解した水に多く溶解することの理由であると発明者は考える。

0015

また、マグネシウム塩を溶解させる水に、あらかじめ塩化物を溶解させておくことによって、マグネシウム塩の水への溶解度を飛躍的に大きくすることができる。

0016

この溶解度の飛躍的な上昇に関して、発明者は断定できる原因を把握してはいないが、上述の硫酸塩を水に加える場合と同様、恐らく次のような理由によるものであると発明者は考えている。つまり、水にあらかじめ塩化物を溶解させることによって、水中には多くの塩素イオンが存在することになる。塩素イオンが多く存在する水中に、マグネシウム塩を添加すれば、マグネシウム塩から電離したマグネシウムイオンは、塩素イオン雰囲気下に曝されることとなる。一方、塩化マグネシウムの水への溶解度は、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の、マグネシウム塩の水への溶解度に比べて飛躍的に大きいことが知られているが、このことは、マグネシウムイオンが塩素イオン雰囲気下で安定して多く存在できることを示している。従って、水にあらかじめ塩化物を溶解させることによって、マグネシウムイオンが塩素イオン雰囲気下に曝されることとなり、まるで塩化マグネシウムを水に溶解させたときと同じ様なイオン間相互作用が働く。このことが、マグネシウム塩が、塩化物を溶解した水に多く溶解することの理由であると発明者は考える。

0017

また、マグネシウム塩を造粒する際に、硫酸塩を造粒品に添加することにより、その造粒品が水に曝された場合、多くの硫酸イオンを水中に供給することになるので、上述の理由と同じメカニズムで、マグネシウム塩の水への溶解度が、従来手法による場合と比べて飛躍的に上昇すると発明者は考える。

0018

また、マグネシウム塩を造粒する際に、塩化物を造粒品に添加することにより、その造粒品が水に曝された場合、多くの塩素イオンを水中に供給することになるので、上述の理由と同じメカニズムで、マグネシウム塩の水への溶解度が、従来手法による場合と比べて飛躍的に上昇すると発明者は考える。

0019

以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、実施例との比較のための従来手法による比較例を先ず説明する。

0020

(比較例1)純水(体積抵抗約10MΩ・cm)100ccに炭酸マグネシウム(和光純薬製)を約10g入れ、攪拌器で約24時間攪拌した後に、約1時間静置し、上澄み液を膜穴0.45μmのフィルタミリポア製)で濾過して、炭酸マグネシウムの飽和溶液を作成した。この飽和溶液のマグネシウム硬度を、”上水試験方法(日本水道協会編)”に記載されている滴定による手法で測定したところ、230ppmであった。従来の溶解手法では、炭酸マグネシウムの水への飽和溶解濃度高々この程度である。

0021

(比較例2)比較例1と同様にして、塩基性炭酸マグネシウム(赤化成製)の純水に対する飽和溶解濃度を測定したところ、240ppmであった。従来の溶解手法では、塩基性炭酸マグネシウムの水への飽和溶解濃度は高々この程度である。

0022

また、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムについても、比較例1及び比較例2と同様に、純水に対する飽和溶解濃度を測定したが、それぞれ120ppm、110ppmであった。

0023

(実施例1)純水(体積抵抗約10MΩ・cm)100ccに粉末状硫酸カルシウム(赤穂化成製)少量(定量は後に行う)を添加して約1時間攪拌器で攪拌する。その後、炭酸マグネシウム(和光純薬製)約10gを入れ、攪拌器で約24時間攪拌した後に、約1時間静置し、上澄み液を膜穴0.45μmのフィルタ(ミリポア製)で濾過して、炭酸マグネシウムの飽和溶液を作成した。この飽和溶液のカルシウム硬度、及びマグネシウム硬度を、”上水試験方法(日本水道協会編)”に記載されている滴定による手法で測定した。この一連実験を、添加する硫酸カルシウム量を変えて合計3回行った。

0024

ここで測定したカルシウム硬度、及びマグネシウム硬度をそれぞれ硫酸カルシウム、及び炭酸マグネシウムの濃度に換算してグラフに表したのが図1である。図1から明らかなように、水に硫酸カルシウムを添加することによって、炭酸マグネシウムの溶解濃度が、比較例1に記した従来手法による溶解濃度に比べて、飛躍的に上昇する。

0025

なお、上述の実験を、炭酸マグネシウムの代わりに、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムを用いて行っても、図1と同様の結果が得られた。

0026

また、上述の実験を、硫酸カルシウムの代わりに、硫酸カリウム、硫酸ナトリウムを用いて行っても、図1と同様の結果が得られた。

0027

本実施例のように、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の水に難溶性のマグネシウム塩を溶解させる水に、あらかじめ、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム等の人体無害の硫酸塩を溶解させておくことによって、水に難溶性のマグネシウム塩を用いて、適度なマグネシウム硬度を持つミネラル水が得られる。

0028

(実施例2)純水(体積抵抗約10MΩ・cm)100ccに粉末状塩化カルシウム(和光純薬製)少量(定量は後に行う)を添加して約1時間攪拌器で攪拌する。その後、炭酸マグネシウム(和光純薬製)約10gを入れ、攪拌器で約24時間攪拌した後に、約1時間静置し、上澄み液を膜穴0.45μmのフィルタ(ミリポア製)で濾過して、炭酸マグネシウムの飽和溶液を作成した。この飽和溶液のカルシウム硬度、及びマグネシウム硬度を、”上水試験方法(日本水道協会編)”に記載されている滴定による手法で測定した。この一連の実験を、添加する塩化カルシウム量を変えて合計3回行った。

0029

ここで測定したカルシウム硬度、及びマグネシウム硬度をそれぞれ塩化カルシウム、及び炭酸マグネシウムの濃度に換算してグラフに表したのが図2である。図2から明らかなように、水に塩化カルシウムを添加することによって、炭酸マグネシウムの溶解濃度が、比較例2に記した従来手法による溶解濃度に比べて、飛躍的に上昇する。

0030

なお、上述の実験を、炭酸マグネシウムの代わりに、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムを用いて行っても、図2と同様の結果が得られた。

0031

また、上述の実験を、塩化カルシウムの代わりに、塩化ナトリウムを用いて行っても、図2と同様の結果が得られた。

0032

本実施例のように、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の水に難溶性のマグネシウム塩を溶解させる水に、あらかじめ、塩化カルシウム、塩化ナトリウム等の人体に無害の塩化物を溶解させておくことによって、水に難溶性のマグネシウム塩を用いて、適度なマグネシウム硬度を持つミネラル水が得られる。

0033

(実施例3)純水(体積抵抗約10MΩ・cm)100ccに硫酸少量(定量は後に行う)を添加して約5分攪拌器で攪拌する。その後、炭酸マグネシウム(和光純薬製)約10gを入れ、攪拌器で約24時間攪拌した後に、約1時間静置し、上澄み液を膜穴0.45μmのフィルタ(ミリポア製)で濾過して、炭酸マグネシウムの飽和溶液を作成した。この飽和溶液のマグネシウム硬度を、”上水試験方法(日本水道協会編)”に記載されている滴定による手法で測定した。また、硫酸イオン量は、イオンクロマトにより測定した。この一連の実験を、添加する硫酸量を変えて合計3回行った。

0034

ここで測定したマグネシウム硬度、及び硫酸イオン量をそれぞれ炭酸マグネシウム、及び硫酸の濃度に換算してグラフに表したのが図3である。図3から明らかなように、水に硫酸を添加することによって、炭酸マグネシウムの溶解濃度が、比較例1に記した従来手法による溶解濃度に比べて、飛躍的に上昇する。

0035

また、上述の実験を、炭酸マグネシウムの代わりに、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムを用いて行っても、図3と同様の結果が得られた。

0036

本実施例のように、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の水に難溶性のマグネシウム塩を溶解させる水に、あらかじめ、硫酸を溶解させておくことによって、水に難溶性のマグネシウム塩を用いて、適度なマグネシウム硬度を持つミネラル水が得られる。但し、人体に無害であるためには、あらかじめ水に添加する硫酸量は極少量でなければならない。

0037

(実施例4)純水(体積抵抗約10MΩ・cm)100ccに塩酸少量(定量は後に行う)を添加して約5分攪拌器で攪拌する。その後、炭酸マグネシウム(和光純薬製)約10gを入れ、攪拌器で約24時間攪拌した後に、約1時間静置し、上澄み液を膜穴0.45μmのフィルタ(ミリポア製)で濾過して、炭酸マグネシウムの飽和溶液を作成した。この飽和溶液のマグネシウム硬度を、”上水試験方法(日本水道協会編)”に記載されている滴定による手法で測定した。また、塩素イオン量は、イオンクロマトにより測定した。この一連の実験を、添加する塩酸量を変えて合計3回行った。

0038

ここで測定したマグネシウム硬度、及び塩酸イオン量をそれぞれ炭酸マグネシウム、及び塩酸の濃度に換算してグラフに表したのが図4である。図4から明らかなように、水に塩酸を添加することによって、炭酸マグネシウムの溶解濃度が、比較例2に記した従来手法による溶解濃度に比べて、飛躍的に上昇する。

0039

また、上述の実験を、炭酸マグネシウムの代わりに、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムを用いて行っても、図4と同様の結果が得られた。

0040

本実施例のように、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の水に難溶性のマグネシウム塩を溶解させる水に、あらかじめ、塩酸を溶解させておくことによって、水に難溶性のマグネシウム塩を用いて、適度なマグネシウム硬度を持つミネラル水が得られる。但し、人体に無害であるためには、あらかじめ水に添加する塩酸量は極少量でなければならない。

0041

(実施例5)先ず、硫酸カルシウムを添加した炭酸マグネシウムの造粒方法について述べる。粉末状炭マグネシウム(和光純薬製)100重量部と、粉末状硫酸カルシウム(赤穂化成製)5重量部と、結着剤であるエチルセルロース(日新化成製)10重量部と、エチルアルコール10重量部とを混練器で約1時間混練する。その混練物を、穴径3mmのダイスを備えたスクリュー押し出し成型器(不二パウダル製)で成型し、直径3mm、長さ5〜10mmの直円柱状の造粒品を得る。この造粒品を、60℃の炉内で充分乾燥した後、次に述べる溶解量の実験を行った。

0042

容積500ccのガラスビーカに上記造粒品を約200gいれ、そこに純水(体積抵抗約10Ω・cm)約200ccを加えて、手動で攪拌した。攪拌時間が30秒、1分、10分の時に、ビーカ内溶液採取し、溶液中のカルシウム硬度、マグネシウム硬度を、”上水試験方法(日本水道水協会編)”に記されている滴定方法で測定した。上記カルシウム硬度、マグネシウム硬度をそれぞれ硫酸カルシウム濃度、炭酸マグネシウム濃度に換算してグラフで表したものが図5である。図5から明らかなように、炭酸マグネシウムの造粒品にに硫酸カルシウムを加えることによって、炭酸マグネシウムの溶解濃度が、比較例1に記した従来手法による溶解濃度に比べて、飛躍的に上昇する。

0043

また、上述の実験を、炭酸マグネシウムの代わりに、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムを用いて行っても、図5と同様の結果が得られた。

0044

また、上述の実験を、硫酸カルシウムの代わりに、硫酸カリウム、硫酸ナトリウムを用いて行っても、図5と同様の結果が得られた。

0045

本実施例のように、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の水に難溶性のマグネシウム塩の造粒品に、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム等の人体に無害の硫酸塩を添加することによって、得られた造粒品を水に曝せば、水に難溶性のマグネシウム塩を用いて、適度なマグネシウム硬度を持つミネラル水が得られる。

0046

(実施例6)先ず、塩化カルシウムを添加した炭酸マグネシウムの造粒方法について述べる。粉末状炭酸マグネシウム(和光純薬製)100重量部と、粉末状塩化カルシウム(和光純薬製)5重量部と、結着剤であるエチルセルロース(日新化成製)10重量部と、エチルアルコール10重量部とを混練器で約1時間混練する。その混練物を、穴径3mmのダイスを備えたスクリュー押し出し成型器(不二パウダル製)で成型し、直径3mm、長さ5〜10mmの直円柱状の造粒品を得る。この造粒品を、60℃の炉内で充分乾燥した後、次に述べる溶解量の実験を行った。

0047

容積500ccのガラスビーカに上記造粒品を約200gいれ、そこに純水(体積抵抗約10Ω・cm)約200ccを加えて、手動で攪拌した。攪拌時間が30秒、1分、10分の時に、ビーカ内の溶液を採取し、溶液中のカルシウム硬度、マグネシウム硬度を、”上水試験方法(日本水道水協会編)”に記されている滴定方法で測定した。上記カルシウム硬度、マグネシウム硬度をそれぞれ塩化カルシウム濃度、炭酸マグネシウム濃度に換算してグラフで表したものが図6である。図6から明らかなように、炭酸マグネシウムの造粒品にに塩化カルシウムを加えることによって、炭酸マグネシウムの溶解濃度が、比較例2に記した従来手法による溶解濃度に比べて、飛躍的に上昇する。

0048

また、上述の実験を、炭酸マグネシウムの代わりに、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムを用いて行っても、図6と同様の結果が得られた。

0049

また、上述の実験を、塩化カルシウムの代わりに、塩化ナトリウムを用いて行っても、図6と同様の結果が得られた。

0050

本実施例のように、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の水に難溶性のマグネシウム塩の造粒品に、塩化カルシウム、塩化ナトリウム等の人体に無害の塩化物を添加することによって、得られた造粒品を水に曝せば、水に難溶性のマグネシウム塩を用いて、適度なマグネシウム硬度を持つミネラル水が得られる。

発明の効果

0051

上記実施例から明らかなように、請求項1及び請求項4記載の発明によれば、水にあらかじめ硫酸、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム等の硫酸塩を添加することによって、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等のマグネシウム塩の水に対する飽和溶解度が、上記比較例に示した従来手法の場合に比べて、飛躍的に上昇する。

0052

また、請求項2及び請求項5記載の発明によれば、水にあらかじめ塩化カルシウム、塩化ナトリウム等の、塩化物を添加することによって、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等のマグネシウム塩の水に対する飽和溶解度が、上記比較例に示した従来手法の場合に比べて、飛躍的に上昇する。

0053

また、請求項6及び請求項9の発明によれば、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等のマグネシウム塩の造粒品に硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム等の硫酸塩を添加することによっても、水に対するマグネシウム塩の飽和溶解度を飛躍的に上昇させることが出来る。

0054

また、請求項7及び請求項10の発明によれば、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等のマグネシウム塩の造粒品に塩化カルシウム、塩化ナトリウム等の、塩化物を添加することによっても、水に対するマグネシウム塩の飽和溶解度を飛躍的に上昇させることが出来る。

図面の簡単な説明

0055

図1本発明の実施例を示す、水を溶媒としたときの硫酸カルシウム濃度と炭酸マグネシウム濃度との関係を表すグラフ
図2本発明の実施例を示す、水を溶媒としたときの塩化カルシウム濃度と炭酸マグネシウム濃度との関係を表すグラフ
図3本発明の実施例を示す、水を溶媒としたときの硫酸濃度と炭酸マグネシウム濃度との関係を表すグラフ
図4本発明の実施例を示す、水を溶媒としたときの塩酸濃度と炭酸マグネシウム濃度との関係を表すグラフ
図5本発明の実施例を示す、水を溶媒としたときの硫酸カルシウム濃度と炭酸マグネシウム濃度との関係を表すグラフ
図6本発明の実施例を示す、水を溶媒としたときの塩化カルシウム濃度と炭酸マグネシウム濃度との関係を表すグラフ

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