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課題
解決手段
概要
背景
概要
耐候性及び強度に優れ、且つ指先で容易に切り取ることができる農業用ポリオレフィン系樹脂製粘着テープの提供。
ポリオレフィン系樹脂フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなるテープにおいて、テープの少なくとも片面に、テープの幅方向に平行に、断面がV字形またはU字形の直線状の溝が複数形成され、溝断面のV字の対向する2つの傾斜面の各々がテープ面となす角またはU字の対向する2つの曲面の各々に溝深さの1/2の位置で引いた接線の各々がテープ面となす角である角A及びBが、特定の関係式を満たし、溝の深さがテープ厚さの1/5〜1/2であり、溝のピッチが100〜300μmである農業用ポリオレフィン系樹脂製粘着テープ。
目的
効果
実績
- 技術文献被引用数
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- 2件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
(a)メルトフローレイト(以下「MFR」と記す)が0.5〜5g/10分であるポリオレフィン系樹脂と、(b)該樹脂100重量部当たり0.1〜3重量部の紫外線吸収剤または(c)該樹脂100重量部当たり0.1〜3重量部の下記構造式(1)及び/または(2)で表される有機リン酸金属塩化合物の少なくとも1種と該樹脂100重量部当たり0.1〜3重量部のヒンダードアミン系化合物とを含有するポリオレフィン系樹脂フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなるテープにおいて、テープの少なくとも片面に、テープの幅方向に平行に、断面がV字形またはU字形の直線状の溝が複数形成され、溝断面のV字の対向する2つの傾斜面の各々がテープ面となす角またはU字の対向する2つの曲面の各々に溝深さの1/2の位置で引いた接線の各々がテープ面となす角である角A及びBが、下記の関係式(i)〜(iV)を満たし、溝の深さがテープ厚さの1/5〜1/2であり、溝のピッチが100〜300μmであることを特徴とする農業用ポリオレフィン系樹脂製粘着テープ。
請求項
ID=000003HE=030 WI=080 LX=0200 LY=1350
請求項
ID=000004HE=030 WI=080 LX=0200 LY=1700((1)及び(2)式中、MはZn、Ca、Ba、Mg及びSrからなる群から選ばれる1種または2種以上の金属元素を意味する。また、R1 、R2 、R3、R4 及びR5 は各々、炭素原子数1〜22のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基またはエーテル結合を含む炭化水素基を意味する。)
請求項
A≦B≦3A (i)A+B≦80° (ii)15°≦A≦40° (iii)20°≦B≦60° (iV)
請求項2
ポリオレフィン系樹脂フィルムの一方の面に溝が複数形成され、他方の面に粘着剤層が設けられた請求項1に記載の農業用ポリオレフィン系樹脂製粘着テープ。
技術分野
背景技術
0001
本発明は、農業用ポリオレフィン系樹脂製フィルムの補修等に用いられる粘着テープに関するものである。更に詳しくは、耐候性及び強度に優れ、且つ、指先で容易に切り取ることができる農業用ポリオレフィン樹脂製粘着テープに関するものである。
発明が解決しようとする課題
0002
従来より、農業用ポリオレフィン系樹脂製フィルムを補修するための粘着テープとしては、ポリオレフィン系樹脂製粘着テープが広く用いられている。しかし、一般のポリオレフィン系樹脂製粘着テープは、指先では簡単に切れずハサミやカッター等を使用する必要があるため、作業性が劣るという問題があった。そのためテープの端部にノッチを設けたり、テープに破線状のミシン目を施したり、凹凸面を形成する等が行われているが、数ヶ月〜数年屋外で使用する補修用のテープとしては、機械物性が大きく低下するため実用的でなかった。
課題を解決するための手段
0003
耐候性及び強度に優れ、且つ指先で容易に切り取ることができる農業用ポリオレフィン系樹脂製粘着テープの提供。
0004
本発明は、(a)メルトフローレイト(以下「MFR」と記す)が0.5〜5g/10分であるポリオレフィン系樹脂と、(b)該樹脂100重量部当たり0.1〜3重量部の紫外線吸収剤または(c)該樹脂100重量部当たり0.1〜3重量部の下記構造式(1)及び/または(2)で表される有機リン酸金属塩化合物の少なくとも1種と該樹脂100重量部当たり0.1〜3重量部のヒンダードアミン系化合物とを含有するポリオレフィン系樹脂フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなるテープにおいて、テープの少なくとも片面に、テープの幅方向に平行に、断面がV字形またはU字形の直線状の溝が複数形成され、溝断面のV字の対向する2つの傾斜面の各々がテープ面となす角またはU字の対向する2つの曲面の各々に溝深さの1/2の位置で引いた接線の各々がテープ面となす角である角A及びBが、下記の関係式(i)〜(iV)を満たし、溝の深さがテープ厚さの1/5〜1/2であり、溝のピッチが100〜300μmであることを特徴とする農業用ポリオレフィン系樹脂製粘着テープに存する。
0005
0006
0007
((1)及び(2)式中、MはZn、Ca、Ba、Mg及びSrからなる群から選ばれる1種または2種以上の金属元素を意味する。また、R1 、R2 、R3、R4 及びR5 は各々、炭素原子数1〜22のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基またはエーテル結合を含む炭化水素基を意味する。)
発明を実施するための最良の形態
0008
A≦B≦3A (i)
A+B≦80° (ii)
15°≦A≦40° (iii)
20°≦B≦60° (iV)
0009
以下、本発明を詳細に説明する。本発明においては、MFRが0.5〜5g/10分であるポリオレフィン系樹脂を用いる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体またはこれらの混合物等が挙げられるが、特にポリプロピレンまたはポリエチレンあるいはこれらの混合物が好ましい。本発明の農業用ポリオレフィン系樹脂製粘着テープ(以下「粘着テープ」と記す)に用いられるポリオレフィン系樹脂フィルム(以下「フィルム」と記す)は、紫外線吸収剤をポリオレフィン系樹脂100重量部当たり0.1〜3重量部含有しているか、または下記(1)及び/または(2)式で示される有機リン酸金属塩化合物の少なくとも1種とヒンダードアミン化合物とをポリオレフィン系樹脂100重量部当たり各々0.1〜3重量部含有している。これらの配合量は0.2〜2重量部が特に好ましい。
0010
0011
0012
((1)及び(2)式中、MはZn、Ca、Ba、Mg及びSrからなる群から選ばれる1種または2種以上の金属元素を意味する。また、R1 、R2 、R3、R4 及びR5 は各々、炭素原子数1〜22のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基またはエーテル結合を含む炭化水素基を意味する。)
紫外線吸収剤としては、従来より用いられているベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、あるいはサリチル酸エテル系紫外線吸収剤等が使用できる。また、前記構造式(1)または(2)で示される有機リン酸金属塩化合物を構成する炭素原子数1〜22のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基またはエーテル結合を含む炭化水素基の例としては以下のようなものが挙げられる。
0013
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−アミル基、ネオペンチル基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、デシル基、ラウリル基、トリデシル基、1−オクタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、4−メチルシクロヘキシル基等が例示できる。アリール基としてはフェニル基、ナフチル基等が例示できる。アラルキル基としては、ベンジル基、p−フェネチル基、α−フェニルプロピル基等が例示できる。アルキルアリール基の例としては、トリル基、キシリル基、エチルフェニル基、ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基等を挙げることができる。
0014
エーテル結合を含む炭化水素基の例としては、フルフリル基、テトラヒドロフルフリル基、5−メチルフルフリル基、α−メチルフルフリル基、メチルセロソルブ残基(前記セロソルブから水酸基を除いたエーテル結合を含む炭化水素基をいう、以下同じ)、エチルセロソルブ残基、イソプロピルセロソルブ残基、ブチルセロソルブ残基、イソブチルセロソルブ残基、ヘキシルセロソルブ残基、シクロヘキシルセロソルブ残基、フェニルセロソルブ残基、メチルカルビトール残基(前記カルビトールから水酸基を除いたエーテル結合を含む炭化水素基をいう、以下同じ)、エチルカルビトール残基、イソプロピルカルビトール残基、ブチルカルビトール残基、イソブチルカルビトール残基、トリエチレングリコールモノメチルエーテル残基(前記エーテルから水酸基を除いたエーテル結合を含む炭化水素基をいう、以下同じ)、トリエチレングリコールモノエチルエーテル残基、トリエチレングリコールモノブチルエーテル残基、2,3−ジメトキシ−n−プロピル基、2,2’−ジエトキシイソプロピル基、3−エトキシ−2−プロポキシ−n−プロピル基、ノニルフェノキシポリ(n=1〜30)エトキシエチル基、ラウロキシポリ(n=1〜30)エトキシエチル基等があげられる。
図面の簡単な説明
0015
以上のような各種の置換基を有する有機リン酸金属塩化合物は、1種または2種以上を組み合わせて配合することができる。また、本発明で用いるヒンダードアミン系化合物としては、具体的には以下のものが例示できる。
(1) 2,2,6,6−テトラメチルピペリジル−4−ベンゾエート
(2)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート
(3)トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ホスファイト
(4) トリ(4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)アミン
(5) 1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル−3−n−オクチルスピロ[4,5]デカン−2,4−ジオン
(6) 1,2,3,4−テトラ(4−カルボニルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−ブタン
(7) 1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル−2,4−ジオキソ−スピロ[4,5]デカン
(8) 4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
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