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技術 農業用被膜の形成方法及び農業用被膜

出願人 住化農業資材株式会社住化プラステック株式会社
発明者 新出陽二郎岩熊正樹副田康貴阪谷泰一
出願日 1998年4月22日 (22年9ヶ月経過) 出願番号 1998-112413
公開日 1999年11月2日 (21年3ヶ月経過) 公開番号 1999-299369
状態 拒絶査定
技術分野 植物の保護 高分子組成物 生分解性ポリマー
主要キーワード 撒布量 ひしゃく 散水ヘッド ジョウロ 植物生育促進剤 潅水用 土壌改質剤 被覆作業
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年11月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

簡便に形成でき、処理が容易で、しかも均一に分解されて周辺環境汚染しない、農業用マルチフィルム代替品として利用可能な農業用被膜及びその形成方法を提供する。

解決手段

分解性樹脂を含む液剤畝面1に撒布して、固化させることにより、該分解性樹脂の被膜である農業用被膜2を形成する。上記液剤は、必要に応じて充填材分散媒を含んでいてもよい。

概要

背景

一般に、農園芸作物寒冷から保護し、病害虫及び雑草防除するとともに雨天等の場合に農園芸作物が汚れるのを防ぐために、等に農業用マルチフィルム被覆することが行われている。ところが、塩素系樹脂等の合成樹脂からなる上記農業用マルチフィルムは、廃棄焼却によりダイオキシン等の有害物質を発生するため、環境保護の観点からその処理方法が問題点となっている。また、かかる合成樹脂製の農業用マルチフィルムは、農園芸作物の収穫後に畝から剥ぎ取る作業が必要である。このため該作業に多大な労力を必要とするという問題点を有している。

そこで、これらの問題点を解決する手段として、ポリビニルアルコール等の分解性を有する樹脂を農業用マルチフィルムとして使用することが従来より行われている。

かかる農業用マルチフィルムは、太陽光によるUV照射あるいは土壌微生物による生分解によって低分子化合物に分解されるため、安全面及び環境面で優れている。

概要

簡便に形成でき、処理が容易で、しかも均一に分解されて周辺環境汚染しない、農業用マルチフィルムの代替品として利用可能な農業用被膜及びその形成方法を提供する。

分解性樹脂を含む液剤畝面1に撒布して、固化させることにより、該分解性樹脂の被膜である農業用被膜2を形成する。上記液剤は、必要に応じて充填材分散媒を含んでいてもよい。

目的

本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、簡便に形成でき、処理が容易で、しかも均一に分解されて周辺環境を汚染しない、農業用マルチフィルムの代替品として利用可能な農業用被膜及びその形成方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
4件

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請求項1

分解性樹脂を含む液剤土壌表面撒布して、固化させることにより、該分解性樹脂の被膜を形成することを特徴とする農業用被膜の形成方法

請求項2

上記液剤が充填材を含むことを特徴とする請求項1に記載の農業用被膜の形成方法。

請求項3

上記液剤が分散媒を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の農業用被膜の形成方法。

請求項4

土壌表面に撒布された分解性樹脂を含む液剤が固化することによって被膜を形成していることを特徴とする農業用被膜。

請求項5

上記被膜が土壌表面に密着していることを特徴とする請求項4に記載の農業用被膜。

請求項6

上記被膜の一部が土壌浸透していることを特徴とする請求項4に記載の農業用被膜。

請求項7

農薬除草剤殺虫剤殺菌剤植物生育促進剤、及び土壌改質剤からなる群より選ばれる少なくとも一つの薬剤を含むことを特徴とする請求項4、5又は6に記載の農業用被膜。

請求項8

請求項4、5、6又は7のいずれか1項に記載の農業用被膜が形成された土壌で植物を栽培することを特徴とする農園芸作物栽培方法

請求項9

請求項4、5、6又は7のいずれか1項に記載の農業用被膜を土壌中に込むことにより、該農業用被膜を生分解させることを特徴とする農業用被膜の処理方法

技術分野

0001

本発明は、農業用被膜形成方法及び農業用被膜に関するものである。より詳しくは、等を被覆して土壌保温するとともに病害虫及び雑草防除するための農業用被覆資材として用いられる農業用被膜及びその形成方法、該農業用被膜の処理方法並びに該農業用被膜を用いた農園芸作物栽培方法に関するものである。

背景技術

0002

一般に、農園芸作物を寒冷から保護し、病害虫及び雑草を防除するとともに雨天等の場合に農園芸作物が汚れるのを防ぐために、畑の畝等に農業用マルチフィルムを被覆することが行われている。ところが、塩素系樹脂等の合成樹脂からなる上記農業用マルチフィルムは、廃棄焼却によりダイオキシン等の有害物質を発生するため、環境保護の観点からその処理方法が問題点となっている。また、かかる合成樹脂製の農業用マルチフィルムは、農園芸作物の収穫後に畝から剥ぎ取る作業が必要である。このため該作業に多大な労力を必要とするという問題点を有している。

0003

そこで、これらの問題点を解決する手段として、ポリビニルアルコール等の分解性を有する樹脂を農業用マルチフィルムとして使用することが従来より行われている。

0004

かかる農業用マルチフィルムは、太陽光によるUV照射あるいは土壌微生物による生分解によって低分子化合物に分解されるため、安全面及び環境面で優れている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記の農業用マルチフィルムは、例えば各畝ごとに1枚ずつひろげて設置しなければならず、被覆に手間がかかる。このため、被覆作業に多大な労力を必要とする等、コスト面での問題点を有している。

0006

また、上記の農業用マルチフィルムは、分解を受けずに残っている部分が強風によりあおられて、近隣飛散しやすい。そして、該農業用マルチフィルムが周辺に飛散した場合は公害となり、却って環境を悪化させる。このため使用後に残っている部分を回収しなければならないので、該回収に手間がかかるという問題点を有している。

0007

本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、簡便に形成でき、処理が容易で、しかも均一に分解されて周辺環境汚染しない、農業用マルチフィルムの代替品として利用可能な農業用被膜及びその形成方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、分解性樹脂を含む液剤土壌表面散布固化させることにより、農業用マルチフィルムと同等又はそれ以上の被覆効果を有し、使用後は例えば土壌中に込むことにより土壌微生物により分解される農業用被膜が形成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。

0009

請求項1の発明に係る農業用被膜の形成方法は、上記の課題を解決するために、分解性樹脂を含む液剤を土壌表面に撒布して、固化させることにより、該分解性樹脂の被膜を形成することを特徴としている。

0010

上記の方法によれば、土壌表面に撒布された分解性樹脂を含む液剤が、所定時間経過後に固化し被膜を形成するため、液剤を土壌表面に撒布するという簡便な作業で農業用被膜が得られ、農作業の労力軽減を図ることができる。また、被膜を土壌表面に膜状に形成するため、土壌表面から剥がれることがなく、近隣に飛散しない。

0011

請求項2の発明に係る農業用被膜の形成方法は、上記の課題を解決するために請求項1の形成方法において、上記液剤が充填材を含むことを特徴としている。

0012

上記の方法により、該充填材が土壌表面に留まりいわゆるアンカー役割を果たすことから、土壌に撒布された液剤が即時に土中にしみ込んでしまわずに徐々に浸透する。そして、その間に液剤が固化するので、土壌表面に被膜を形成することができる。

0013

請求項3の発明に係る農業用被膜の形成方法は、上記の課題を解決するために請求項1又は2の形成方法において、上記液剤が分散媒を含むことを特徴としている。

0014

上記の方法によれば、上記分解性樹脂をたとえば水あるいはアルコールなどの分散媒に分散させて適当な濃度の液剤とすることができる。このため、用途に応じた厚さ、強度の被膜を形成することが容易となる。

0015

請求項4の発明に係る農業用被膜は、上記の課題を解決するために、土壌表面に撒布された分解性樹脂を含む液剤が固化することによって被膜を形成していることを特徴としている。

0016

上記の構成によれば、該農業用被膜は、液剤を土壌表面に撒布するという簡便な作業で形成されているので、農作業の労力軽減を図ることができる。また、土壌表面に被膜が形成されているので、土壌表面から剥がれることがなく、近隣に飛散しない。

0017

請求項5の発明に係る農業用被膜は、上記の課題を解決するために、請求項4の構成に加えて、上記被膜が土壌表面に密着していることを特徴としている。

0018

また、請求項6の発明に係る農業用被膜は、上記の課題を解決するために、請求項4の構成に加えて、上記被膜の一部が土壌に浸透していることを特徴としている。

0019

上記の構成によれば、農業用被膜と土壌表面との間に空隙がないので、風にあおられて風圧で農業用被膜が破れることがなく、安定した被覆効果を得ることができる。

0020

請求項7の発明に係る農業用被膜は、上記の課題を解決するために、請求項4、5又は6の構成に加えて、農薬除草剤殺虫剤殺菌剤植物生育促進剤、及び土壌改質剤からなる群より選ばれる少なくとも一つの薬剤を含むことを特徴としている。

0021

上記の構成によれば、上記農業用被膜としての効果に加えて、農薬、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生育促進剤、土壌改質剤等を別途土壌表面に撒布する必要がなく、農作業が非常に簡便となり、労力を大幅に軽減できる。

0022

請求項8の発明に係る農園芸作物の栽培方法は、上記の課題を解決するために、請求項4、5、6又は7のいずれか1項に記載の農業用被膜が形成された土壌で植物を栽培することを特徴としている。

0023

上記の方法によれば、分解性樹脂を土壌表面に撒布するという簡便な作業で得られる農業用被膜を用いるため、農作業の労力軽減を図ることができるとともに、植物を安価に栽培することができる。

0024

請求項9の発明に係る農業用被膜の処理方法は、上記の課題を解決するために、請求項4、5、6又は7のいずれか1項に記載の農業用被膜を土壌中に鋤込むことにより、該農業用被膜を生分解させることを特徴としている。

0025

上記の方法によれば、鋤込み作業を行うことによって農業用被膜の処理が行えるため、処理作業に必要な労力が大幅に軽減されるという効果が得られる。また、該農業用被膜全体を土壌中に埋没させることにより土壌微生物の生分解による均一な分解処理が可能となる。このため、分解を受けずに残っている農業用被膜が風等により近隣に飛散することがない。従って、周辺環境を汚染せずに農業用被膜を処理することができる。

発明を実施するための最良の形態

0026

本発明に係る農業用被膜は、分解性樹脂を所定の割合で含む液剤をたとえば撒布器等を用いて土壌表面に撒布して固化させることにより形成することができる。

0027

本発明に係る農業用被膜に用いる分解性樹脂としては、太陽光によるUV照射あるいは土壌微生物による生分解によって低分子化合物に分解される樹脂であれば、特に制限はなく、あらゆる種類の分解性樹脂を使用することができる。分解性樹脂は、発酵法で微生物により合成された高分子天然高分子、天然高分子の一部を変性させた高分子、合成高分子等のいずれであってもよい。分解性樹脂としてはたとえば、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)、3−ヒドロキシブチレート/3−ヒドロキシバリレー共重合体等の微生物産生ポリエステルセルロースヒドロキシメチルセルロースカルボキシメチルセルロースアミロースでんぷんアミロペクチンプルランカードラン、ザンタンキチンキトサン等の多糖類;ポリ−γ−ポリグルタミン酸等のポリアミノ酸リグニン等のポリフェノールポリカプロラクトンポリブチレンサクシネートポリブチレンアジペート共重合体、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリ乳酸ポリグリコール酸等の脂肪族ポリエステル;ポリビニルアルコール等のポリオールポリエチレングリコールポリプロピレングリコール等の脂肪族ポリエーテル;等が挙げられる。

0028

また、分解性樹脂として、たとえばトリレン−2,4−ジイソシアネートジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジトリレン−4,4’−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート等のジイソシアネート成分と、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,3−ブタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−2,4−ぺンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニルプロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルシラン等のジオール成分とからなるポリウレタン類を用いることもできる。さらに、ポリエステル構造等を主鎖に有する熱硬化性樹脂等も分解性樹脂として用いることができる。

0029

上記の他に、生分解性にはやや劣るものの、従来土壌改質剤等に用いられているポリアクリル酸Na、ポリアクリルアミド酢酸ビニル系共重合体等、極性基を有する付加重合性モノマー重合又は共重合させてなる高分子を分解性樹脂として用いてもよい。例えば、ポリアクリル酸Na等は、高分子量では全く生分解性を示さないものの、分子量を500程度まで低下させることで生分解性を示すようになる。

0030

本発明に係る液剤は、たとえば上記例示の分解性樹脂のうちの少なくとも一つを含んでいればよいが、必要に応じて充填材や分散媒を所定の割合で混合することにより調製することができる。

0031

分散媒としては、たとえば、水、アルコール類等が挙げられる。分散媒を添加することにより、分解性樹脂を溶解又はエマルジョン状態とすることができる。これにより、分解性樹脂を適当な濃度に希釈することができるので上記液剤の土壌への撒布を容易にし、適当な強度、膜厚の被膜を形成させることができる。分解性樹脂の上記液剤における濃度は該分解性樹脂の溶解度や分散性等を考慮して、被膜を形成することができる範囲内で、適宜決定すればよく、特に制限されるものではない。たとえば分解性樹脂としてポリビニルアルコールを用いる場合は、30重量%程度までがより好ましい。また、疎水性の分解性樹脂を用いる場合は、60重量%程度までがより好ましい。

0032

充填材は、無機充填材としては、たとえばカオリン活性白土アスファルトシリカけいそう土タルクパーライトベントナイトアルミナ酸化チタン炭酸カルシウムハイドロタルサイト雲母等を挙げることができる。また、有機充填材天然繊維としては、たとえば、パルプ木粉、古紙、紙、綿、羊毛等を挙げることができる。

0033

充填材は、液剤をより均一に撒布し易くする機能を有する。また、充填材を添加すれば農業用被膜の形成時に該充填材が土壌表面に留まることにより、いわゆるアンカーの役割を果たし、液剤を即時に土壌中にしみ込ませることなく徐々に浸透させることができる。このため、土壌表面付近で分解性樹脂を固化させることができる。従って、充填材は農業用被膜を良好に形成することができる程度に添加すればよいが、たとえば分解性樹脂に対して、重量比で50倍程度までがより好ましい。

0034

液剤の上記各構成成分の混合比は特に制限はなく、用いる分解性樹脂、充填材、分散媒、土壌の状態、農園芸作物の種類、農業用被膜の使用期間等を考慮して、所望する被膜を形成することができる範囲内で適宜決定すればよい。分解性樹脂としてポリビニルアルコールを用いる場合の混合比の一例を表1に示す。

0035

0036

液剤の土壌表面への撒布量は、使用する分解性樹脂の種類、所望する農業用被膜の膜厚等に応じて設定すればよい。たとえば、膜厚が20μmの農業用被膜を形成する場合は、分解性樹脂量にして、土壌表面積当たり20g/m2 程度が必要であり、一般的に、分解性樹脂量にして、土壌表面積当たり20〜200g/m2 程度が好ましい。

0037

農業用被膜の膜厚は、使用する分解性樹脂の種類にもよるが、農園芸作物の栽培期間に合わせて半年〜1年程度は、その強度が維持できる程度の膜厚であればよい。具体的には、20〜200μm程度が望ましい。

0038

液剤の土壌への撒布方法畝面等で液剤が固化し、所望の強度、膜厚の農業用被膜が形成される方法であれば特に制限はない。たとえば、潅水用スプリンクラー潅水用チューブ手動式噴霧器機械式噴霧器ジョウロ霧吹きホース散水ヘッド付きのホース等、種々の噴霧器や撒布器を転用して撒布することができる。また、飛行機又はヘリコプターを使用して上空より撒布する方法も採用することができる。あるいは、上記の器具類を使用せず、畝面等にひしゃく等で直接かける方法を採用することができる。

0039

土壌表面に撒布された液剤の固化は、放置しておくことによりたとえば分散媒が蒸発することによって、徐々に進行する。たとえば、ポリビニルアルコールに無機充填材及び分散媒を添加してなる液剤の場合には、好天下では約1時間程度で固化が終了し農業用被膜が形成される。

0040

形成された農業用被膜の状態を、従来より農業用マルチフィルムとして用いられているフィルムシートと対比しながら、図1図3に基づいて説明する。図1図2は、いずれも畝面1に形成された農業用被膜2の状態を示す断面図である。本願発明に係る農業用被膜2は、図1に示すように、畝面1に密着して形成されるか、もしくは、図2に示すように、農業用被膜2の一部が畝面1内部の土壌に浸透して形成される。

0041

このように本願発明に係る農業用被膜2は、使用される液剤の種類に応じて、土壌表面に密着するか又は、土壌に一部浸透して形成される。これら農業用被膜2は、畝面1との間に空隙がないので、風にあおられて風圧で破れることがなく、また、土壌表面から剥がれることがないので、近隣に飛散せず安定した被覆効果を得ることができる。

0042

これに対し、図3に示すように、従来用いられている農業用マルチフィルム3は、畝面1を覆うように敷設されている。このため、畝面1と農業用マルチフィルム3との間に空隙があり、使用中にはずれやすく、風等により近隣に飛散しやすい。

0043

本願発明に係る農業用被膜に必要に応じて添加される農薬、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生育促進剤、土壌改質剤としては、特に制限がなく、従来より使用されているものを広く用いることができる。植物生育促進剤としては、例えば肥料等が挙げられる。また、土壌改質剤としては、例えば有用微生物等が挙げられる。有用微生物は、土壌の状態を改善し、植物の生育を促進するとともに、土壌中の病原菌活性を抑え病害を出にくくする等の目的で使用される。これら農薬、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生育促進剤、土壌改質剤の添加量は、各薬剤の力価に応じて適宜決定すればよい。

0044

本願発明に係る農業用被膜が形成された土壌に植物を植え付ける場合は、たとえば播種前に上記液剤を撒布するか、又は、を植え付ける場合は上記液剤の撒布の前後いずれでも植え付けを行うことができる。本発明に係る栽培方法によれば、簡便な作業で得られる農業用被膜を用いるため、農作業の労力軽減を図ることができるとともに、植物を安価に栽培することができる。尚、従来の農業用マルチフィルムを用いて植物を植え付ける場合は、播種又は苗の植え付け後に該農業用マルチフィルムを設置するか、又は、予め植物の植え付け位置に穴を開けた農業用マルチフィルムを用いる必要がある。

0045

本願発明に係る農業用被膜は、使用後、放置することにより分解されるが、たとえば該被膜が生分解性を有している場合には、必要に応じて土壌微生物による生分解に供するために、人力動力を用いて、農業用被膜を土壌に鋤込むことがより好ましい。

0046

また、農業用被膜が太陽光によるUV照射により分解される性質を有している場合には、土壌表面に被覆された被膜をそのまま放置しておくことによって均一な太陽光の照射を受け、均一に分解させることができる。尚、これに対して従来の農業用マルチフィルムでは、畝への設置のために該農業用マルチフィルムを固定する箇所が必要であり、この固定箇所において均一な太陽光の照射を受けることが困難である。

発明の効果

0047

請求項1の発明に係る農業用被膜の形成方法は、以上のように、分解性樹脂を含む液剤を土壌表面に撒布して、固化させることにより、該分解性樹脂の被膜を形成する方法である。

0048

それゆえ、土壌表面に撒布された分解性樹脂を含む液剤が、所定時間経過後に固化し被膜を形成するため、液剤を土壌表面に撒布するという簡便な作業で農業用被膜が得られ、農作業の労力軽減を図ることができる。また、被膜を土壌表面に膜状に形成するため、土壌表面から剥がれることがなく、近隣に飛散しないという効果を奏する。

0049

請求項2の発明に係る農業用被膜の形成方法は、以上のように、上記液剤が充填材を含む方法である。

0050

それゆえ、該充填材が土壌表面に留まりいわゆるアンカーの役割を果たすことから、土壌に撒布された液剤が即時に土中にしみ込んでしまわずに徐々に浸透する。そして、その間に液剤が固化するので、土壌表面に被膜を形成することができるという効果を奏する。

0051

請求項3の発明に係る農業用被膜の形成方法は、以上のように、上記液剤が分散媒を含む方法である。

0052

それゆえ、上記分解性樹脂をたとえば水あるいはアルコールなどの分散媒に分散させて適当な濃度の液剤とすることができる。このため、用途に応じた厚さ、強度の被膜を形成することが容易となるという効果を奏する。

0053

請求項4の発明に係る農業用被膜は、以上のように、土壌表面に撒布された分解性樹脂を含む液剤が固化することによって被膜を形成している構成である。

0054

それゆえ、該農業用被膜は、液剤を土壌表面に撒布するという簡便な作業で形成されているので、農作業の労力軽減を図ることができる。また、土壌表面に被膜が形成されているので、土壌表面から剥がれることがなく、近隣に飛散しないという効果を奏する。

0055

請求項5に記載の農業用被膜は、以上のように、上記被膜が土壌表面に密着している構成である。

0056

また、請求項6に記載の農業用被膜は、以上のように、上記被膜の一部が土壌に浸透している構成である。

0057

それゆえ、農業用被膜と土壌表面との間に空隙がないので、風にあおられて風圧で農業用被膜が破れることがなく、安定した被覆効果を得ることができるという効果を奏する。

0058

請求項7に記載の農業用被膜は、以上のように、農薬、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生育促進剤、及び土壌改質剤からなる群より選ばれる少なくとも一つの薬剤を含む構成である。

0059

それゆえ、上記農業用被膜としての効果に加えて、農薬、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生育促進剤、土壌改質剤等を別途土壌表面に撒布する必要がなく、農作業が非常に簡便となり、労力を大幅に軽減できるという効果を奏する。

0060

請求項8に記載の農園芸作物の栽培方法は、以上のように、請求項4、5、6又は7のいずれか1項に記載の農業用被膜が形成された土壌で植物を栽培する方法である。

0061

それゆえ、分解性樹脂を土壌表面に撒布するという簡便な作業で得られる農業用被膜を用いるため、農作業の労力軽減を図ることができるとともに、植物を安価に栽培することができるという効果を奏する。

0062

請求項9に記載の農業用被膜の処理方法は、以上のように、請求項4、5、6又は7のいずれか1項に記載の農業用被膜を土壌中に鋤込むことにより、該農業用被膜を生分解させる方法である。

0063

それゆえ、鋤込み作業を行うことによって農業用被膜の処理が行えるため、処理作業に必要な労力が大幅に軽減されるという効果を奏する。また、該農業用被膜全体を土壌中に埋没させることにより土壌微生物の生分解による均一な分解処理が可能となる。このため、分解を受けずに残っている農業用被膜が風等により近隣に飛散することがない。従って、周辺環境を汚染せずに農業用被膜を処理することができるという効果も併せて奏する。

図面の簡単な説明

0064

図1本願発明に係る農業用被膜の一例を示す概略の断面図である。
図2本願発明に係る農業用被膜の他の一例を示す概略の断面図である。
図3従来の農業用マルチフィルムを示す概略の断面図である。

--

0065

1畝面
2農業用被膜

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