図面 (/)
課題
解決手段
シート本体6は、柔軟性を備えた紙などのシート体1の上面に機能層2を塗布して構成される。上記機能層2は、動植物の天然エキス(自然製剤)を含有した多孔質のマイクロカプセル3と樹脂コート剤4とを混練・調整してできた組成物をシート体1の表面に塗布することにより構成される。多孔質のマイクロカプセル3の内部に芯物質5として注入されている天然エキス(自然製剤)が長時間かけて徐々にマイクロカプセル3の外部に流出拡散されるという機能により、ゴキブリやダニなどに対する害虫忌避効果や、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌などに対する殺菌効果、滅菌効果、抗菌効果、除菌効果、さらには消臭効果、あるいは芳香機能などの優れた機能を発揮する。
概要
背景
概要
シート本体を所望の箇所に置くだけで、人体並びに生活環境にとって清潔で健康的、且つ安全性が高い衛生的な環境作りを目的とした衛生シートを提供すること。
シート本体6は、柔軟性を備えた紙などのシート体1の上面に機能層2を塗布して構成される。上記機能層2は、動植物の天然エキス(自然製剤)を含有した多孔質のマイクロカプセル3と樹脂コート剤4とを混練・調整してできた組成物をシート体1の表面に塗布することにより構成される。多孔質のマイクロカプセル3の内部に芯物質5として注入されている天然エキス(自然製剤)が長時間かけて徐々にマイクロカプセル3の外部に流出拡散されるという機能により、ゴキブリやダニなどに対する害虫忌避効果や、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌などに対する殺菌効果、滅菌効果、抗菌効果、除菌効果、さらには消臭効果、あるいは芳香機能などの優れた機能を発揮する。
目的
本発明は上述の点に鑑みて提供したものであって、シート本体を所望の箇所に置くだけで、人体並びに生活環境にとって清潔で健康的、且つ安全性が高い衛生的な環境作りを目的とした衛生シートを提供するものである。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 1件
- 牽制数
- 5件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
柔軟性を備えたシート体(1)と、害虫忌避効果、殺菌効果、滅菌効果、抗菌効果、除菌効果、消臭効果、芳香機能などの性状を備えた芯物質(5)を含有した多孔質性のマイクロカプセル(3)を多数有する機能層(2)とを有し、前記シート体(1)の少なくとも一面に前記機能層(2)を設けてシート本体(6)を形成していることを特徴とする衛生シート。
請求項2
前記シート体(1)は紙であることを特徴とする請求項1記載の衛生シート。
請求項3
前記シート体(1)は不織布であることを特徴とする請求項1記載の衛生シート。
請求項4
前記シート体(1)は生分解性の材料で構成していることを特徴とする請求項1記載の衛生シート。
請求項5
請求項6
請求項7
技術分野
背景技術
0002
従来、台所や食器棚などの厨房周辺には、殺虫や殺菌等、衛生管理に関する製品が各種提供されている。その中で衛生機能を紙類に加工したものもあるが、紙に化学薬品の付着による加工技術がほとんどである。
発明が解決しようとする課題
0003
かかる従来の衛生シートに人体が触れると、紙に付着している化学薬品の毒性により悪影響を受けてしまい、危険を伴う製品が少なからず存在していた。
0004
本発明は上述の点に鑑みて提供したものであって、シート本体を所望の箇所に置くだけで、人体並びに生活環境にとって清潔で健康的、且つ安全性が高い衛生的な環境作りを目的とした衛生シートを提供するものである。
課題を解決するための手段
0005
本発明の請求項1の衛生シートでは、柔軟性を備えたシート体1と、害虫忌避効果、殺菌効果、滅菌効果、抗菌効果、除菌効果、消臭効果、芳香機能などの性状を備えた芯物質5を含有した多孔質性のマイクロカプセル3を多数有する機能層2とを有し、前記シート体1の少なくとも一面に前記機能層2を設けてシート本体6を形成していることを特徴としている。
0006
また、請求項2記載の衛生シートでは、前記シート体1は紙であることを特徴としている。
0007
さらに、請求項3記載の衛生シートでは、前記シート体1は不織布であることを特徴としている。
0008
また、請求項4記載の衛生シートでは、前記シート体1は生分解性の材料で構成していることを特徴としている。
0012
本発明の衛生シートによれば、従来使用されていた化学薬品を一切使用せず、天然エキス(自然製剤)のみを芯物質5として含有した多孔質のマイクロカプセル3を樹脂コート剤4で付着加工するようにしている。
0013
これにより、使用に際してはシート本体6を必要な箇所に置くだけでよく、特に、多孔質のマイクロカプセル3の内部に芯物質5として注入されている天然エキス(自然製剤)が長時間かけて徐々にマイクロカプセル3の外部に流出拡散されるという機能により、ゴキブリやダニなどに対する害虫忌避効果や、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌などに対する滅菌効果、抗菌効果、除菌効果、さらには消臭効果、あるいは芳香機能などの優れた機能を発揮するものである。
0014
このように本発明の衛生シートは、天然エキス(自然製剤)を使用しているので、人体並びに生活環境にとって安全、無害でありながら、消臭効果をはじめ害虫の忌避や雑菌の繁殖を抑制することができ、そのため、健康的で良質な衛生的な生活環境を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
0015
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の衛生シートであるシート本体6の斜視図を示し、図2はシート本体6の拡大斜視図を、図3はシート本体6の拡大断面図をそれぞれ示している。シート本体6は、図示するように柔軟性を備えた紙製のシート体1と、このシート体1の上面に塗布した機能層2との2層構成となっている。なお、図では厚みを備えた構成となっているが、実際は図示例よりは薄いものである。
0016
上記機能層2は、動植物の天然エキス(自然製剤)を含有した多孔質のマイクロカプセル3と樹脂コート剤4とを混練・調整してできた組成物をシート体1の表面に塗布することにより構成されるものである。すなわち、機能層2は、水性、油性を問わず樹脂コート剤が10重量部に対して前記天然エキス(自然製剤)を含有した多孔質のマイクロカプセル3を1.0〜3重量部を増粘剤の混入下で混練・調整してエマルジョン化した組成物をシート体1の表面に塗布することにより得られるものである。
0017
図4は多孔質のマイクロカプセル3の模式図を示すものであり、外径は0.5〜150μmであり、外殻のカプセル壁11の内部にはハーブ・エッセンシャルオイル(ハーブ精油)、あるいは天然エキス(自然製剤)の芯物質5が注入されている。
0018
シート本体6の機能層2の多数のマイクロカプセル3の内部に芯物質5として注入されているハーブ・エッセンシャルオイル、あるいは天然エキス(自然製剤)が長時間かけて徐々にマイクロカプセル3の外部に流出拡散されるという機能により、ゴキブリやダニなどに対する害虫忌避効果や、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌などに対する殺菌効果、滅菌効果、抗菌効果、さらには消臭効果、あるいは芳香機能などの優れた機能を発揮するものである。なお、前記ハーブ精油としては、例えば、青森ヒバ(ヒノキチオール)、台湾ヒノキ(ヒノキチオール)、ヨモギ、除虫菊、ユーカリ、ティートリー(水虫に効く)のいずれかを使用している。また、動物の天然エキスとしては、キチンキトサンを用いるようにしても良い。
0019
特に、公的な機関による試験結果では、ゴキブリに関しては、1時間後の忌避率は100%であり、またダニでは24時間後の忌避率は99.7%であった。また、大腸菌O−157や黄色ブドウ球菌の菌数測定では24時間後で検出されず、という試験結果であり、緑膿菌の菌数も減少しているという試験結果を得ている。
0020
衛生シートとしてのシート本体6の敷設場所は例えば、食器棚、台所の引出しの中、冷蔵庫の棚であり、これらの箇所にシート本体6を敷設し、そのシート本体6の上に食器、食品を置いておくことで、害虫忌避、抗菌効果、殺菌効果、除菌効果を発揮して、衛生環境を向上させることができる。もちろん、シート本体6だけを任意の箇所に置くだけでも良い。また、シート本体6の上にまな板を置いたり、シート本体6をランチョンマットとして用いたり、化粧台の上面やタンスの中にシート本体6を敷設したり、さらにはコンピュータを置くシートして使用することができる。また、シート本体6は柔軟性を備えているので、シート本体6を食器の収納包装に使用することもできる。
0021
なお、機能層2をシート体1の上面に塗布してシート本体6を構成しているが、シート本体6の両面にも前記と同様な方法で塗布してシート本体6を構成するようにしても良い。また、先の例では、機能層2を上面にしてシート本体6を必要な箇所に敷設していたが、機能層2を下面にしてシート本体6を敷設して使用するようにしても良い。
0022
また、シート本体6のシート体1を先の例では、紙製としていたが、紙製に限らず、例えば、それぞれ柔軟性のある不織布、織物類、プラスチック類、金属類、合成ゴム類、合成樹脂類など広範囲の素材を加工対象として用いても良い。なお、社会環境や地球環境の保全という観点からすれば、生分解機能をもった材料として使用することが最も望ましい。
発明の効果
0023
本発明によれば、シート体の一面に設けた機能層の多孔質のマイクロカプセルの内部に芯物質として注入された天然エキス(自然製剤)等が、長時間かけて徐々に多孔質のマイクロカプセルから外部に流出・拡散することによって発生する効果により、衛生シートを衛生管理上必要な場所に敷設することで、人体並びに生活環境にとって安全且つ無害でありながら、害虫忌避や消臭の効果、さらには人体に悪い影響を及ぼす菌類の繁殖を抑制することができる。これにより良質な衛生的な生活環境を長期間にわたって提供することができ、社会環境や地球環境の保全にも役立つものである。
図面の簡単な説明
0024
図1本発明の実施の形態の衛生シートの斜視図である。
図2本発明の実施の形態の衛生シートの拡大斜視図である。
図3本発明の実施の形態の衛生シートの拡大断面図である。
図4本発明の実施の形態で用いている内部に芯物質として天然エキス(自然製剤)等を注入した多孔質のマイクロカプセルの模式図である。
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0025
1シート体
2機能層
3多孔質性マイクロカプセル
4樹脂コート剤
5芯物質
6シート本体
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