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技術 山腹砂防ネット用リング及び該リングを用いた山腹砂防ネット工法

出願人 中鋼産業株式会社日亜鋼業株式会社
発明者 石井義臣増井泰治長谷川真道有門和広前田孝志
出願日 1998年4月2日 (22年9ヶ月経過) 出願番号 1998-089839
公開日 1999年10月19日 (21年2ヶ月経過) 公開番号 1999-286940
状態 特許登録済
技術分野 道路防護装置、防音壁 根切り,山留め,盛土,斜面の安定
主要キーワード 連結用環 字状リング リング両端 多角形リング 矩形リング 線材端 リング列 各単位格子
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

山腹砂防場所の凹凸に応じて変形し、しかも全体が一様な砂防ネットを形成する。

解決手段

多数のリング4を縦横に連結することによって砂防ネットを形成する。このリング4は、金属線材によって形成されていて、両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部5,5を備えているとともに、該線材の中間に間隔をおいて2つの連結用環6,6を備えている。連結用環6は、別のリング4をその一端の係合部5から通すことによりリング同士を連結するためのものである。

概要

背景

山腹砂防の一例としてワイヤネット工法がある。これは、山腹の砂防場所に多数のロープワイヤ)を縦横張り、ロープ同士の交点を結合することによってネットを形成するとともに、各ロープの両端及び中間の適宜の箇所を砂防場所の周囲に固定するものである。また、ロープかけ工法は、上記ワイヤネットの上から菱形金網を被せ、該金網の適宜の箇所をロープに結合するようにしたものであり、ロープと金網とを併用したものである。

概要

山腹の砂防場所の凹凸に応じて変形し、しかも全体が一様な砂防ネットを形成する。

多数のリング4を縦横に連結することによって砂防ネットを形成する。このリング4は、金属線材によって形成されていて、両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部5,5を備えているとともに、該線材の中間に間隔をおいて2つの連結用環6,6を備えている。連結用環6は、別のリング4をその一端の係合部5から通すことによりリング同士を連結するためのものである。

目的

そこで、この発明では、山腹の砂防場所の凹凸に応じて変形するような、しかも全体が一様な砂防ネットを形成することができ、さらに必要に応じてネットに立ち木のための孔空き部を簡単に形成することができるリングを提供するとともに、このようなリングを用いた山腹砂防ネット工法を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用リングであって、線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部が形成されているとともに、該線材の中間に別の当該リングをその一端から通し当該リング同士を連結するための連結用環が少なくとも2つ間隔をおいて形成されていることを特徴とする山腹砂防ネット用リング。

請求項2

請求項1に記載されている山腹砂防ネット用リングにおいて、上記リング形状が矩形であり、上記連結用環が当該矩形の角に設けられていることを特徴とする山腹砂防ネット用リング。

請求項3

請求項1又は請求項2に記載されている山腹砂防ネット用リングにおいて、上記両端の係合部は、線材端部をU字状に曲げて折り返すことによって形成され、上記中間の連結用環は、線材中間部に曲げ加工を施すことによって該線材の一部によって形成されており、該連結用環は当該リングの外側に設けられ且つ該連結用環と当該リングとは互いに略直交していることを特徴とする山腹砂防ネット用リング。

請求項4

線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部が形成されているとともに、該線材の中間に連結用環が少なくとも2つ間隔をおいて形成されている複数のリングを準備し、一のリングの連結用環に他のリングをその一端から通しその両端を係合部において係合させることによって当該リング同士を連結する、という作業を繰り返すことによって複数のリングが縦横に連結されてなるネットを形成し、上記ネットを山腹の砂防場所に固定することを特徴とする山腹砂防ネット工法

請求項5

請求項4に記載されている山腹砂防ネット工法において、上記リングは、そのリング形状が矩形であり、上記連結用環が当該矩形の角に設けられており、上記相隣るリング同士は、その一方のリングの角に他方のリングの連結用環を係合させて連結することを特徴とする山腹砂防ネット工法。

請求項6

請求項4又は請求項5に記載されている山腹砂防ネット工法において、上記ネットを形成する工程は、複数のリングを縦横に連結して四角形の小ネットを形成するステップと、上記小ネットの複数枚を山腹の砂防場所に縦横に敷き並べ、且つこれらの小ネットの相隣るリング同士を同様のリングによって連結していくことによって当該山腹を覆う大ネットを形成するステップとを備え、上記ネットを砂防場所に固定する工程では、複数本ロープの各々の一端を上記砂防場所の周囲に所定間隔をおいて固定し、各ロープをその一端の固定点より上記大ネットの縦又は横に延びるリング列の各リングの連結用環に順次通して上記砂防場所に縦横に張り、各ロープの他端を上記砂防場所の周囲の反対側に固定するとともに、ロープ同士の交点を結合し、さらに各ロープの中間部を上記砂防場所に固定することによって、上記大ネットを山腹に固定することを特徴とする山腹砂防ネット工法。

請求項7

山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リングと山腹砂防ネット用第2リングとの組合せであって、第1リングは、その全周にわたって等間隔に配設され且つ外方へ突出した4つの連結用環を備えていて、平面正方格子各格子点に配置され且つ1つの単位格子を構成する4つのリング各々の1つの連結用環が該単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置されるものであり、第2リングは、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部を備えていて、上記第1リングの配列によって構成される各単位格子の中心に配置されて、該単位格子を構成する4つの第1リングの互いに向かい合う4つの連結用環に通されてこれら4つの第1リングを繋ぐものであることを特徴とする山腹砂防ネット用リングの組合せ。

請求項8

山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リングと山腹砂防ネット用第2リングとの組合せであって、第1リングは、その全周にわたって等間隔に配設され且つ外方へ突出した3つの連結用環を備えていて、平面三角格子の各格子点に配置され且つ1つの三角単位格子を構成する3つのリング各々の1つの連結用環が該三角単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置されるものであり、第2リングは、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部を備えていて、上記第1リングの配列によって構成される各三角単位格子の中心に配置されて、該三角単位格子を構成する3つの第1リングの互いに向かい合う3つの連結用環に通されてこれら3つの第1リングを繋ぐものであることを特徴とする山腹砂防ネット用リングの組合せ。

請求項9

山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リングと山腹砂防ネット用第2リングとの組合せであって、第1リングは、その全周にわたって等間隔に配設され且つ外方へ突出した6つの連結用環を備えていて、平面三角格子の各格子点に配置され且つ1つの三角単位格子を構成する3つのリング各々の1つの連結用環が該三角単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置されるものであり、第2リングは、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部を備えていて、上記第1リングの配列によって構成される正の各三角単位格子の中心と逆の各三角単位格子の中心に配置されて、各三角単位格子を構成する3つの第1リングの互いに向かい合う3つの連結用環に通されてこれら3つの第1リングを繋ぐものであることを特徴とする山腹砂防ネット用リングの組合せ。

請求項10

請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載されている山腹砂防ネット用リングの組合せにおいて、上記第1リングの連結用環が当該リングと略直交していることを特徴とする山腹砂防ネット用リングの組合せ。

請求項11

請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載されている山腹砂防ネット用リングの組合せにおいて、第1リングは、連結用環が設けられている各部位に角がある多角形リングであり、第2リングは、第1リングの連結用環が係合する角部を備えた多角形リングであることを特徴とする山腹砂防ネット用リングの組合せ。

技術分野

0001

本発明は、山腹砂防ネットリング及び該リングを用いた山腹砂防ネット工法に関する。

背景技術

0002

山腹砂防の一例としてワイヤネット工法がある。これは、山腹の砂防場所に多数のロープワイヤ)を縦横張り、ロープ同士の交点を結合することによってネットを形成するとともに、各ロープの両端及び中間の適宜の箇所を砂防場所の周囲に固定するものである。また、ロープかけ工法は、上記ワイヤネットの上から菱形金網を被せ、該金網の適宜の箇所をロープに結合するようにしたものであり、ロープと金網とを併用したものである。

発明が解決しようとする課題

0003

上記ワイヤネット工法では、当該ネットの網目を細かくしないと小さな落石を防ぐことができない。上記ロープかけ工法では、金網によって小さな落石を防ぐことができるが、菱形金網を砂防場所に凹凸がある場合これに添わせて設けることが難しい。これは、菱形金網はその列線方向に延びる折目がつくように曲げることは容易であるものの、該列線と交叉する方向に延びる折目がつくように曲げること曲げることが難しいためである。また、このように菱形金網が自由に曲がらないから、落石が発生した際に菱形金網の落石発生箇所応力が集中し易く、このため、山腹から崩壊した石や岩が金網内に止まらずに金網を破壊して落下するおそれがある。

0004

また、砂防場所に立ち木がある場合、菱形金網をその部分で分断し、この分断した菱形金網を立ち木の周囲で別途連結する必要がある。また、菱形金網の場合は、その列線を長くするにも製造上の限界があるから、砂防すべき場所が広い場合には、相隣る菱形金網同士を部分的に重ね合わせて列線の長手方向に連結していく必要がある。しかし、このような重なり部を設けることは材料の浪費になるとともに、金網を山肌に添わせることも難しくなり、さらにはネット全体としてみたときの強度が一様でなくなるから、落石時には強度の低い部分に応力が集中し易くなる。

0005

そこで、この発明では、山腹の砂防場所の凹凸に応じて変形するような、しかも全体が一様な砂防ネットを形成することができ、さらに必要に応じてネットに立ち木のための孔空き部を簡単に形成することができるリングを提供するとともに、このようなリングを用いた山腹砂防ネット工法を提供するものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る山腹砂防ネット用リングは、山腹を砂防のために覆う砂防ネットを形成するためのものであり、線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部が形成されているとともに、該線材の中間に別の当該リングをその一端から通し当該リング同士を連結するための連結用環が少なくとも2つ間隔をおいて形成されていることを特徴とする。

0007

この山腹砂防ネット用リングは、その線材両端の係合部を互いに係合させることによってリング状にすることできる。2つのリングがあるとき、そのうちの一方のリングをその端の係合部から他方のリングの連結用環に通すことによって当該両リングを連結することができる。1個のリングに注目すれば、この1個のリングには間隔をおいて2つの連結用環が設けられているから、各連結用環に他のリングを通すことによって2つのリングを連結することができ、また、当該リングを別のリングの連結用環に通すことによってこの別のリングに対して連結することができる。

0008

上記2つの連結用環は当該リングの中心回りに例えば約90度、約120度又は約180度離れた態様で配置することができる。ここに「約」とは例えば±10度程度の差があっても支障はないことを意味する。

0009

上記2つの連結用環を約90度離した場合には、各リングのリング中心から見たときの連結用環の存する方角を同じにして多数のリングを縦横に二次元的に並べ、縦横に相隣るリング同士を連結用環によって連結すれば砂防ネットを形成することができる。2つの連結用環を約180度離した場合には、2つの連結用環を縦に配置したリングと横に配置したリングとが交互になるように多数のリングを縦横に2次元的に配置し、縦横に相隣るリング同士を連結用環によって連結すれば砂防ネットを形成することができる。2つの連結用環を約120度離した場合には、6つ1組のリングが正六角形頂点に配置され且つこの六角形上下左右に並んだ亀甲形の砂防ネットを形成することができる。

0010

上記リングのリング形状は、円形であっても、楕円形であっても、あるいは角形であってもよい。例えば、上記リング形状を矩形とし、上記連結用環を当該矩形の角に設けるようにすることができる。もちろん、リング形状は矩形以外の多角形状にすることもできる。

0011

このような多数のリングを連結してなる砂防ネットにあっては、相隣るリングは、互いの連結が固定されたものではなく、一方のリングは他方のリングの連結用環に対する連結位置を変えることができるとともに、両リングは相手リングに対してある程度任意の方向に向きを変える(回転する)ことができ、ネット形状を比較的自由に変えることができる。

0012

従って、山腹の砂防場所に凹凸があっても、リング同士の回転等によって当該砂防ネットに凹凸を簡単に形成することができ、砂防場所の凹凸に添わせて砂防ネットを張ることができる。また、山腹が部分的に崩壊しても、その部分での石や岩の移動に応じて比較的広い範囲でリング同士の回転やずれを生じ、特定のリングへの応力集中を招くことなくネット形状が変化して、石や岩が落下する際の衝撃が吸収される。このため、石や岩は砂防ネット内に止まり、該ネットの破壊は避けられる。

0013

なお、各リングに連結用環を設けることなく、リング同士を例えば五輪マークの輪のように連結することも考えられるが、各リングの自由度が高くなり過ぎるため、砂防ネットとした場合にはネット形状が比較的小さな力で変化し易くなり、落石を生じないように山肌を押さえ拘束力が十分に得られない。また、各リングの連結用環同士を別の連結金具によって連結することも考えられるが、砂防ネットの部品点数が多くなるとともに、その連結作業が煩雑になる。

0014

上記山腹砂防ネット用リングの両端の係合部は、例えば線材端部をU字状に曲げて折り返すことによって形成することができる。この場合は、U字状係合部の折返し部を互いに相手側に掛けて結合することができる。

0015

また、上記山腹砂防ネット用リングの中間の連結用環は、線材中間部に曲げ加工を施して該線材の一部によって当該リングの外側に形成するようにし、且つ該連結用環と当該リングとを互いに略直交させるようにすることが好適である。このようにすれば、連結用環がリングの外側に突出しているから、リング同士の連結が容易になるとともに、連結用環がリングに対して略直交しているから、連結すべき各リング面を同一平面上に配置された砂防ネットを得ることができる。

0016

この出願の山腹砂防ネット工法に係る発明は、上述の如き山腹砂防ネット用リングを用いた方法である。すなわち、それは、線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部が形成されているとともに、該線材の中間に連結用環が少なくとも2つ間隔をおいて形成されている複数のリングを準備し、一のリングの連結用環に他のリングをその一端から通しその両端を係合部において係合させることによって当該リング同士を連結する、という作業を繰り返すことによって複数のリングが縦横に連結されてなるネットを形成し、上記ネットを山腹の砂防場所に固定することを特徴とする。

0017

立木がある場合には、部分的に当該部位でリングを欠損させてネットを形成すればよい。

0018

上記リング形状が矩形であり、上記連結用環が当該矩形の角に設けられている場合は、上記相隣るリング同士は、その一方のリングの角に他方のリングの連結用環を係合させて連結することになる。これにより、ネット形状が安定することになる。

0019

また、この出願の山腹砂防ネット工法に係る他の発明は、上述の如き山腹砂防ネット工法において、上記ネットを形成する工程は、複数のリングを縦横に連結して四角形の小ネットを形成するステップと、上記小ネットの複数枚を山腹の砂防場所に縦横に敷き並べ、且つこれらの小ネットの相隣るリング同士を同様のリングによって連結していくことによって当該山腹を覆う大ネットを形成するステップとを備え、上記ネットを砂防場所に固定する工程では、複数本のロープの各々の一端を上記砂防場所の周囲に所定間隔をおいて固定し、各ロープをその一端の固定点より上記大ネットの縦又は横に延びるリング列の各リングの連結用環に順次通して上記砂防場所に縦横に張り、各ロープの他端を上記砂防場所の周囲の反対側に固定するとともに、ロープ同士の交点を結合し、さらに各ロープの中間部を上記砂防場所に固定することによって、上記大ネットを山腹に固定することを特徴とするものである。

0020

上記山腹砂防ネット工法において、小ネットは、現場(山腹の砂防場所)付近で作製するようにしても、工場で作製して現場に運搬するようにしてもよい。砂防場所では、複数の小ネットを縦横に敷き並べて相隣る小ネット同士をリングで連結するが、この連結用のリングは小ネットを形成するリングと同じものであるから、大ネットは同じリングが縦横に並んだ一様なものになり、小ネット同士の重複部は生じないとともに、強度も大ネット全体にわたって均一なものになる。砂防場所に部分的に樹木がある場合には、この樹木を囲むように小ネットを張ればよい。この樹木によって生ずるネットの空きスペースは、該スペース周縁の小ネットのリングに別のリングを継ぎ足していくことによって、可及的に狭くすることができる。

0021

大ネットを山腹に固定するロープは縦横に延びる適宜のリング列の各リングの連結用環に通すことによって大ネットと結合されるから、リングとロープとを結合する専用の結合具を別途設ける必要がない。

0022

この出願の他の発明は、山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リングと山腹砂防ネット用第2リングとの組合せに関するものであって、第1リングは、その全周にわたって等間隔に配設され且つ外方へ突出した4つの連結用環を備えていて、平面正方格子各格子点に配置され且つ1つの単位格子を構成する4つのリング各々の1つの連結用環が該単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置されるものであり、第2リングは、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部を備えていて、上記第1リングの配列によって構成される各単位格子の中心に配置されて、該単位格子を構成する4つの第1リングの互いに向かい合う4つの連結用環に通されてこれら4つの第1リングを繋ぐものであることを特徴とする。

0023

この出願のさらに他の発明は、同じく山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リングと山腹砂防ネット用第2リングとの組合せであって、第1リングは、その全周にわたって等間隔に配設され且つ外方へ突出した3つの連結用環を備えていて、平面三角格子の各格子点に配置され且つ1つの三角単位格子を構成する3つのリング各々の1つの連結用環が該三角単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置されるものであり、第2リングは、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部を備えていて、上記第1リングの配列によって構成される各三角単位格子の中心に配置されて、該三角単位格子を構成する3つの第1リングの互いに向かい合う3つの連結用環に通されてこれら3つの第1リングを繋ぐものであることを特徴とする。

0024

この出願のさらに他の発明は、同じく山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リングと山腹砂防ネット用第2リングとの組合せであって、第1リングは、その全周にわたって等間隔に配設され且つ外方へ突出した6つの連結用環を備えていて、平面三角格子の各格子点に配置され且つ1つの三角単位格子を構成する3つのリング各々の1つの連結用環が該三角単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置されるものであり、第2リングは、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部を備えていて、上記第1リングの配列によって構成される正の各三角単位格子の中心と逆の各三角単位格子の中心に配置されて、各三角単位格子を構成する3つの第1リングの互いに向かい合う3つの連結用環に通されてこれら3つの第1リングを繋ぐものであることを特徴とするものである。

0025

これら山腹砂防ネット用リングの組合せに係る発明の場合は、第1リングと第2リングとの組合せによって砂防ネットを形成することができ、最初に説明した山腹砂防ネット用リングの場合と同様の効果が得られる。また、第2リングは第1リング同士を繋ぐ繋ぎ専用リングであって、この第2リングには連結用環を設ける必要がないから、リング同士の連結が容易になる。さらに、第1リングは複数の連結用環が全周にわたって等間隔に配置されていて等方性を有し、第2リングも単位格子の中心にあって周囲の第1リングとの関係では等方性を有するから、得られるネットはその全体にわたって均質なものになり、耐久性が高くなる。

0026

第1リングの連結用環には、ネットを山腹に固定するためのロープを通すことができる。この連結用環については、最初に説明した山腹砂防ネット用リングの場合と同様に、当該リングに対して略直交させるようにして、リング同士の連結を容易にすることができる。

0027

また、第1リングを、連結用環が設けられている各部位に角がある多角形リングとし、第2リングを、第1リングの連結用環が係合する角部を備えた多角形リングとすることができる。このようにすれば、多角形リング同士を連結用環によって連結したようなネット形状になり、見栄えが良くなるとともに、第1リングと第2リングとの連結位置が定まって形状安定性の高い砂防ネットが得られることになる。

0028

もちろん、第1リング及び第2リングの各々を円形リングにすることもでき、また、第1リングを多角形リングとして第2リングを円形リングとすること、あるいは第1リングを円形リングとして第2リングを多角形リングとすることも可能である。

発明の効果

0029

従って、本発明に係る山腹砂防ネット用リングによれば、線材の両端に係合部を有し中間に連結用環を少なくとも2つ間隔をおいて有するから、この連結用環を利用して多数のリングを縦横に連結することによって、特別な連結具を用いることなく、適度に変形可能な砂防ネットを形成することができ、凹凸を有する砂防場所にもその山肌に添わせて砂防ネットを張ることができるとともに、山腹に多少の崩れを生じてもその際の衝撃を当該ネットの変形によって吸収することができ、ネットの破壊が免れ、落石防止に有利になる。

0030

特に、上記リング形状を矩形とし連結用環を当該矩形の角に設けるようにしたものによれば、リング同士を連結するときに、その一方のリングの角に他方のリングの連結用環を係合させて連結することができ、連結作業が容易になるとともに、得られるネット形状が安定することになる。

0031

また、上記山腹砂防ネット用リングの中間の連結用環は、線材中間部に曲げ加工を施して該線材の一部によって当該リングの外側に形成するようにし、且つ該連結用環と当該リングとを互いに略直交させるようにしたものによれば、リング同士の連結が容易になるとともに、連結用環がリングに対して略直交しているから、連結すべき各リング面を同一平面上に配置された砂防ネットを得ることができる。

0032

この出願の山腹砂防ネット工法に係る発明によれば、上述の如きリングを複数個準備し、一のリングの連結用環に他のリングをその一端から通しその両端を係合部において係合させることによって当該リング同士を連結する、という作業を繰り返すことによって複数のリングが縦横に連結されてなるネットを形成し、このネットを山腹の砂防場所に固定するようにしたから、ネットの形成が容易であるとともに、立木がある場合には、部分的に当該部位でリングを欠損させてネットを形成することができる。

0033

また、上述の如きリングによって予め小ネットを作製してこれを砂防場所に縦横に並べてリングで連結するようにした工法によれば、現場での作業工数を少なくすることができるとともに、重複部のない一様な広い、しかも全体にわたって強度の均一な大ネットを形成することができ、また、樹木を避けてネットを張設することが容易になり、さらに、ロープとネットとはロープをリングの連結用環に通すことによって結合するから、特別な結合具も不要となる。

0034

また、本発明に係る山腹砂防ネット用リングの組合せによれば、全周にわたって等間隔に配置した複数の連結用環を有し所定の平面格子格子点に配置される第1リングと、当該平面格子の単位格子の中心に配置されて周囲の複数の第1リングを繋ぐ第2リングとを組み合わせてなるものであるから、ネットの形成が容易になるとともに、全体にわたって均質なネットが得られ、強度及び耐久性の面でも有利になる。

発明を実施するための最良の形態

0035

(実施形態1)図1は山腹の砂防場所に施工した砂防ネット1を示すものであり、この砂防ネット1は、多数のリングよりなる大ネット2と、該大ネット2を山腹に固定する縦横のロープ3とによって構成されている。

0036

<リングについて>図2に上記大ネット2を形成するための第1リング4が示されている。この第1リング4は、金属線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部5,5が形成されているとともに、該線材の中間に2つの連結用環6,6が間隔をおいて形成されてなるものであり、図3に示すように両端係合部5,5を互いに係合させると、円形リング状態になる。

0037

第1リング4の線材としては、鋼線メッキ鉄線を含む)が好適である。両端の係合部5,5は、線材端部をU字状に曲げて折り返すことによって形成されていて、折返すときの線材端部の曲げ方向が互いに直交している。従って、係合部5,5同士の係合は、互いの直交する折返し部を掛けることによってなされる。

0038

連結用環6は、別のリング4をその一端の係合部5から通すことによりリング同士を連結するための、リング4のリング径よりも小さい円環(円形リング)である。但し、連結用環6の内径は、上記係合部5を通す必要から、該係合部5の横幅よりも大きい。また、この連結用環6には必要に応じてロープ3が通されるものであり、このため、その内径はリング4の他にロープ3が通る大きさに形成されている。図3及び図4に示すように、2つの連結用環6,6はリング中心回りに90度離れた位置関係にある。また、上記係合部5,5の係合位置は一方の連結用環6からリング中心回りに45度離れている。

0039

連結用環6は、第1リング4の線材の中間部に曲げ加工を施すことにより、該線材の一部によって当該リングの外側に形成されており、且つ該連結用環6と当該リング4とは互いのリング孔の向き、換言すれば互いのリング面が略直交している。また、図5に示すように、連結用環6の両端の隙間は、連結したリング4が離脱しないように、リング4の線径よりも小さくする必要がある。

0040

このような第1リング4の各部の寸法は、例えば、その線径(直径)が5mm前後、リング4の内径が200mm前後、連結用環6の内径が30mm前後になるが、この線径、リング径及び連結用環径については、適宜変更することができる。

0041

図6には、第1リング4の使用状態が示されている。すなわち、同図の中央に示す第1リング4は、その上側及び右側に位置する各連結用環6,6に上方の第1リング4、右方の第1リング4がそれぞれ通されて、これらのリング4,4と連結されている。また、この中央の第1リング4は、その左方に位置する第1リングの右側の連結用環6に通されて該左側リング4と連結され、その下方に位置する第1リング4の上側の連結用環6に通されて該下側リング4と連結されている。また、この中央の第1リング4の右側の連結用環6には右側リング4と共にロープ3が通されている。

0042

図7及び図8には上記大ネット2を形成するための第2リング7が示されている。大ネット2はその大部分が上記第1リング4によって形成されるものであるるが、大ネット2の端には必要に応じてこの第2リング7を用いるものである。この点は後述する。第2リング7は、基本的には第1リング4と同じであるが、連結用環6を3つ備えている点が相違する。すなわち、3つの連結用環6,6,6は、リング中心回りに順次90度ずつ離れて設けられている。

0043

<山腹砂防について>次に上記リング4,7を用いた山腹砂防の一例を説明する。

0044

図9に示すように、上記大ネット2は、多数の小ネット8を第1リング4によって(必要に応じて第2リング7を用いて)順次連結していくことによって形成されている。この例では、大ネット2を構成する左端縦一列のリング及び下端横一列のリングに第2リング7が用いられ、他のリングに第1リング4が用いられている。

0045

第1リング4はすべてその2つの連結用環6,6の一方が上方に突出し、他方が右方に突出するように配置され、左端の第2リング7はすべてその3つの連結用環6,6,6のうちの一つが上方に、他の一つが右方に、さらに他の一つが左方にそれぞれ突出するように配置され、下端の第2リング7は左端のものを除いてその3つの連結用環6,6,6のうちの一つが上方に、他の一つが右方に、さらに他の一つが下方にそれぞれ突出するように配置されている。

0046

また、大ネット2の上端において横1列に並ぶリングの上方へ突出した各連結用環6に上横ロープ3が通され、下端において横一列に並ぶリングの下方へ突出した各連結用環6に下横ロープ3が通され、中間にも複数の横ロープ3が上下に間隔をおいて張設されていて、各中間横ロープ3は大ネット2の中間において横1列に並ぶ適宜のリングの上方へ突出した連結用環6に通されている。また、大ネット2の左端において縦1列に並ぶリングの左方へ突出した各連結用環6に左縦ロープ3が通され、右端において縦一列に並ぶリング(図8では図示省略)の右方へ突出した各連結用環に右縦ロープが通され、中間にも複数の縦ロープ3が左右に間隔をおいて張設されていて、各中間縦ロープ3は大ネット2の中間において縦1列に並ぶ適宜のリングの右方へ突出した連結用環6に通されている。

0047

縦横の各ロープ3はその両端が山腹の砂防場所の周囲にアンカー9を打ち込んで固定され、また、縦横のロープ3の交点10は互いに結合され、さらに、各ロープ3の中間部は適宜の間隔をおいてその複数箇所がアンカー(図示省略)によって山腹に固定されている。

0048

そこで、工法を説明するに、まず、大ネット2の上端及び左端に配置する小ネットを除く他の小ネット8は、計25個の第1リング4を縦に5個、横に5個並ぶように縦横に連結して形成する。一方、大ネット2の左端に配置する小ネット8については、該小ネット8の左端縦1列のリングには第2リング7を用い、また、大ネット2の下端に配置する小ネット8については、該小ネット8の下端横1列のリングには第2リング7を用いる。

0049

山腹の砂防場所の上縁に沿って張るべき上横ロープ3の一端をアンカー9で山腹に固定する。この上横ロープ3に必要数の小ネット8を順次通していき、この上横ロープ3の他端及び中間部をアンカー(図示省略)で山腹に固定する。左右に相隣る小ネット8,8同士は、その間に5個の第1リング4を縦1列に配置して、この両小ネット8,8の相対する端一列の第1リング4,4同士を連結する。

0050

上記1列目の小ネット8の各々の下側(谷側)に2列目の小ネット8を配置し、この上下に相隣る小ネット8,8同士を横一列に並ぶ5個の第1リング4によって連結する。但し、左端の小ネット8の左端のリングは第2リング7であるから、上下の第2リング7,7の連結には第2リング7を用いる。この2列目の左右に相隣る小ネット8,8同士も第1リング4を用いて連結する。また、1列目の各小ネット8,8間に設けられた連結用の第1リング4と2列目の各小ネット8,8間に設けられた連結用の第1リング4とも同様に第1リング4によって連結する。

0051

このようにして、以下、3列目、4列目……と小ネット8をリングによって連結していくことにより、砂防場所の全体を覆う大ネット2を形成する。砂防場所に樹木がある場合には、この樹木の存する部分を空きスペースとして、この樹木を囲むように小ネット8を張る。この空きスペースは、該スペース周縁の小ネット8の第1リング4に別の第1リング4を順次継ぎ足していくことによって、可及的に狭くする。また、砂防場所の最下端近くまで小ネット8を張った時点で、さらに小ネット8を継ぎ足すとネットが余る場合には、小ネット8を継ぎ足さずにリングを継ぎ足せばよい。但し、最下端のリングは第2リング7にする必要がある。

0052

上記砂防場所上縁の外側に左端から右端まで所定の間隔(例えば2m間隔)をおいて複数本の縦ロープ3の各上端をアンカー9で固定するとともに、各縦ロープ3と上記上横ロープ3との交点10を結合する。そして、左端の縦ロープ3は大ネット2の左端に縦一列に並ぶ各第2リング7の左方に突出した連結用環6に上から順に通していく。中間及び右端の縦ロープ3も同様にして縦一列に並ぶ第1リング4の連結用環6に通す。これら縦ロープ3は、その下端をアンカー9によって砂防場所下の山腹ないしは路肩等に固定し、また、その中間部も山腹にアンカーによって固定する。

0053

上記砂防場所の左端又は右端の縦ロープ3の外側に、中間横ロープ3及び下横ロープ3の一端をアンカー9によって固定するとともに、これら横ロープ3と当該端の縦ロープ3との交点10を結合する。これら横ロープ3を大ネット2の横一列に並ぶ中間のリング及び下端のリングの各連結用環6に順次通し、他端を砂防場所外側の山腹にアンカーによって固定し、中間の複数箇所を山腹にアンカーによって固定し、また、他の縦ロープ3との交点を結合する。

0054

なお、上記工法では、大ネット2を形成した後にロープ3を張るようにしたが、小ネット8をリングで他の小ネット8に連結するときに、同時に当該小ネット8等のリングの連結用環8にロープ3を通すようにして、小ネット8の連結作業とロープ3の張設作業とを並行的に行なうようにしてもよい。

0055

また、上記リング4,7では係合部5,5の折返し部同士を係合させるようにしたが、図10に示すように、線材端部の折返し長さを長めにし且つ折返しのための曲げ方向を互いに逆向きにした係合部11,11であってもよい。このような係合部11,11にあっては、ともがけによって両係合部11,11を締まり勝手に係合させることができる。

0056

(実施形態2)本形態は、図11乃至図15に示されており、山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リング21と、山腹砂防ネット用第2リング22との組合せに関する。

0057

図11に示すように、第1リング21は、正方形状のリング本体23の4つの頂点の各々より連結用環24が外方へ突出したものである。この連結用環24は、図12に示すように、実施形態1の場合と同様に線材の一部に曲げ加工を施すことによって形成されたものであり、リング本体23とは略直交している。

0058

図13に示すように、第2リング22は、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部25,25を備えたものであり、正方形リングである。係合部25は実施形態1のリング4の係合部5と同じ構成である。

0059

第1リング21及び第2リング22は1本の金属線材によって形成することができ、第1リング21は線材の両端を溶接することによってリングを完成することができる。もちろん、2つの連結用環24,24を有するコ字状リング部材を形成し、2つのコ字状リング部材の端同士を溶接して1つの第1リング21を完成するようにしてもよい。

0060

山腹砂防ネットの形成にあたっては、図14に示すように、上記第1リング21を平面正方格子26の各格子点に配置し、且つ1つの単位格子を構成する4つの第1リング21の各々の1つの連結用環24が該単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置する。第2リング22については、上記第1リング21の配列によって構成される各単位格子の中心に配置する。

0061

そして、上記第2リング22の係合部25,25の係合を解除した状態で、上記単位格子を構成する4つの第1リング21の互いに向かい合う4つの連結用環24に順次通して両端の係合部25,25を互いに係合させる。この作業を繰り返すことによって図15に示す砂防ネット27を得ることができる。また、第1リング21及び第2リング22を部分的に欠如することによって立ち木のための孔空きネットを形成することもできる。第1リング21の連結用環24には当該ネット27を山腹に固定するためのロープ3を通すことができる。

0062

(実施形態3)本形態は、図16に示されており、山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リング31と、山腹砂防ネット用第2リング32との組合せに関する。

0063

第1リング31は、三角形状のリング本体33の3つの頂点の各々より連結用環34が外方へ突出したものである。この連結用環34は、先の実施形態と同様に線材の一部に曲げ加工を施すことによって形成されたものであり、リング本体33とは略直交している。第2リング32は、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部(図示省略)を備えたものであり、三角形リングである。この係合部は実施形態2のものと同じ構成である。第1リング31及び第2リング32は実施形態2と同様にして形成することができる。

0064

山腹砂防ネットの形成にあたっては、第1リング31を平面三角格子36の各格子点に配置し、且つ1つの三角単位格子を構成する3つの第1リング31の各々の1つの連結用環34が該三角単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置する。第2リング32は、上記第1リング31の配列によって構成される各三角単位格子の中心に配置し、上記単位格子を構成する3つの第1リング31の互いに向かい合う3つの連結用環34に順次通して両端の係合部を互いに係合させる。この作業を繰り返すことによって砂防ネット37を得ることができる。また、第1リング31及び第2リング32を部分的に欠如することによって立ち木のための孔空きネットを形成することもできる。第1リング31の連結用環34には当該ネット37を山腹に固定するためのロープ3を通すことができる。

0065

(実施形態4)本形態は、図17に示されており、山腹を覆う砂防ネットを形成するための山腹砂防ネット用第1リング41と、山腹砂防ネット用第2リング42との組合せに関する。

0066

第1リング41は、六角形状のリング本体43の6つの頂点の各々より連結用環44が外方へ突出したものである。この連結用環44は、先の実施形態と同様に線材の一部に曲げ加工を施すことによって形成されたものであり、リング本体43とは略直交している。第2リング42は、その線材の両端に互いに係合することによって該線材をリング状にするための係合部(図示省略)を備えたものであり、三角形リングである。この係合部は実施形態2のものと同じ構成である。第1リング41及び第2リング42は実施形態2と同様にして形成することができる。

0067

山腹砂防ネットの形成にあたっては、第1リング41を平面三角格子46の各格子点に配置し、且つ1つの三角単位格子を構成する3つの第1リング41の各々の1つの連結用環44が該三角単位格子の中心に向かって突出した状態になるように配置する。第2リング42は、上記第1リング41の配列によって構成される正の各三角単位格子の中心及び逆の各三角形単位格子の中心に配置し、上記単位格子を構成する3つの第1リング41の互いに向かい合う3つの連結用環44に順次通して両端の係合部を互いに係合させる。この作業を繰り返すことによって砂防ネット47を得ることができる。また、第1リング41及び第2リング42を部分的に欠如することによって立ち木のための孔空きネットを形成することもできる。第1リング41の連結用環44には当該ネット47を山腹に固定するためのロープ3を通すことができる。

0068

(実施形態5)本形態は、図18図23に示されており、図18に示す第1リング51と、図20に示す第2リング52と、図21に示す第3リング53とを用いて、図23に示すような砂防ネット54を形成するものである。

0069

すなわち、図18に示す第1リング51は、1本の線材によって形成されたものであって、その両端に形成された係合部55,55同士を係合させることによって矩形のリングを形成するものである。一端の係合部55は線材端部を折り返すによって予め環状に形成しておき、他端の係合部55は、線材端部を予めU字状に折り返しておいて、この折り返された末端から上記他端の環状係合部55に差し込む。この他端の係合部55は、当該差し込み後、必要に応じて工具で強く曲げることによって環状係合部として係合部55,55の係合の外れを防止することができる(この点は先の実施形態も同じである。)。そして、この矩形リングの相隣る2つの角に連結用環56,56がリング外方へ突出させて形成されている。図19にも示すように連結用環56の面は当該リング面に対して90度られている。また、上記係合部55,55は矩形リングの一つの角に配置されている。

0070

図20に示す第2リング52は、上記第1リング51と同形の矩形リングであり、同様の係合部55,55を備えているが、連結用環56が3つの角に設けられている点が相違する。図21に示す第3リング53は、上記第1リング51と同形の矩形リングであり、同様の係合部55,55を備えているが、係合部55,55は矩形の一辺の中間に配置されている点、並びに4つの角に連結用環56が設けられている点が相違する。また、第3リング53はその両端の係合部55,55を予め係合させておくことができる。これは、第3リング53は、その連結用環56に他のリングが通されるものであって、第3リング53自体を他のリングの連結用環56に通すことがないからである。

0071

リング同士の連結態様は第1リング51の例で図22に示されている。すなわち、一のリング51の両端の係合部55,55を非係合状態にしておいて、その一端の係合部55を隣接する2つのリング51,51の各連結用環56,56に順に通して他端の係合部55に係合させるものである。この隣接するリング51,51の連結用環56,56は、当該一のリング51の連結用環56が存在しないリング角部に係合させる。第1リング51と第2リング52との連結、第2リング52,52同士の連結、第2リング52と第3リング53との連結も同様である。

0072

上記第1〜第3のリング51〜53を縦横に連結すれば、図23に示す砂防ネット54が得られる。同ネット54においては、右下角部に配置されているリングが第3リング53であり、右側辺の残り5つのリング及び下辺の残り5つのリングが第2リング52であり、残りのリングは全て第1リング51である。

図面の簡単な説明

0073

図1実施形態1の山腹砂防の一例を示す斜視図。
図2同形態の第1リングの斜視図。
図3同形態の第1リングの正面図。
図4同形態の第1リングの側面図。
図5同形態の第1リングの連結用環の隙間の正面図。
図6同形態の第1リングの使用状態を示す斜視図。
図7同形態の第2リングの正面図。
図8同形態の第2リングの側面図。
図9同形態の山腹砂防工法の説明図。
図10リング両端のともがけによる係合状態を示す正面図。
図11実施形態2の第1リングの正面図。
図12同形態の第1リングの側面図。
図13同形態の第2リングの正面図。
図14同形態の砂防ネットの一部を拡大した正面図。
図15同形態の砂防ネットの一部を示す正面図。
図16実施形態3の砂防ネットの一部を示す正面図。
図17実施形態4の砂防ネットの一部を示す正面図。
図18実施形態5の第1リングの正面図。
図19同リングの係合部の正面図。
図20同形態の第2リングの正面図。
図21同形態の第3リングの正面図。
図22同形態のリング連結態様を示す正面図。
図23同形態の砂防ネットの正面図。

--

0074

1,27,37,47,54砂防ネット
2 大ネット
3ロープ
4,21,31,41,51 第1リング
5,25,55係合部
6,24,34,44,56連結用環
7,22,32,42,52 第2リング
8 小ネット
9アンカー
10交点
11 係合部
26 平面正方格子
36 平面三角格子
53 第3リング

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