図面 (/)

技術 加圧による塗膜光沢変化を防止した透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板

出願人 日鉄日新製鋼株式会社
発明者 小浦節子坂戸健二圓谷浩福本博光
出願日 1998年3月27日 (21年9ヶ月経過) 出願番号 1998-100241
公開日 1999年10月12日 (20年2ヶ月経過) 公開番号 1999-277677
状態 特許登録済
技術分野 流動性材料の適用方法、塗布方法 積層体(2) その他の表面処理 金属への塗装
主要キーワード ポリエステルゴム フッ素樹脂被覆 ほどく 連続塗装装置 有機骨材 SBS ブタジエンブロック共重合体ゴム 無機骨材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年10月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

アクリル樹脂ポリフッ化ビニリデン樹脂とからなる透明フッ素樹脂塗膜を形成したステンレス鋼板において、加圧による塗膜光沢変化を防止したものを提供する。

解決手段

塗膜表面ゴム系の粘着剤を介してポリプロピレンフィルムラミネ−トした。ポリプロピレンフィルムは厚さが0.02〜0.1mmで、粘着剤の付着量がゴム成分で3〜10g/m2であるものが好ましく、透明フッ素樹脂塗膜に対するポリプロピレンフィルムの粘着強度フィルム幅20mm当たり100〜300gであるのが好ましい。

概要

背景

概要

アクリル樹脂ポリフッ化ビニリデン樹脂とからなる透明フッ素樹脂塗膜を形成したステンレス鋼板において、加圧による塗膜光沢変化を防止したものを提供する。

塗膜表面ゴム系の粘着剤を介してポリプロピレンフィルムラミネ−トした。ポリプロピレンフィルムは厚さが0.02〜0.1mmで、粘着剤の付着量がゴム成分で3〜10g/m2であるものが好ましく、透明フッ素樹脂塗膜に対するポリプロピレンフィルムの粘着強度フィルム幅20mm当たり100〜300gであるのが好ましい。

目的

本発明は、加圧による塗膜光沢変化を防止した透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

アクリル樹脂ポリフッ化ビニリデン樹脂とからなる透明フッ素樹脂塗膜を形成したステンレス鋼板において、塗膜表面ゴム系の粘着剤を介してポリプロピレンフィルムラミネ−トしたことを特徴とする加圧による塗膜光沢変化を防止した透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板。

請求項2

ポリプロピレンフィルムの厚さが0.02〜0.1mmであり、かつ、粘着剤の付着量がゴム成分で3〜10g/m2であることを特徴とする請求項1に記載の加圧による塗膜光沢変化を防止した透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板。

請求項3

透明フッ素樹脂塗膜に対するポリプロピレンフィルムの粘着強度フィルム幅20mm当たり100〜300gであることを特徴とする請求項1に記載の加圧による塗膜光沢変化を防止した透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板。

技術分野

0001

本発明は、加圧による塗膜光沢変化を防止した透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板に関する。

0002

ステンレス鋼板をロ−ル成形法建材家電製品の部材に加工すると、ステンレス鋼板は材質が硬いので、成形ロ−ルのしごきを受けた部分にかじり傷が生じる。このかじり傷はステンレス鋼板の表面が美麗なため、著しく目立ち外観を損ねる。また、ステンレス鋼板製の建材や部材を取り扱う際に素手で触れたりすると、指紋が容易に付着し、屋外で使用する場合にはに含まれている塩素イオンにより錆が生じ易い。

0003

そこで、このような問題を防止するため、ステンレス鋼板の表面にクロメ−ト皮膜を形成した後、耐候性耐汚染性に優れたポリフッ化ビニリデン樹脂塗膜のような透明フッ素樹脂塗膜を15〜30μm形成することが行われている(特願平6−62054号)。しかし、ポリフッ化ビニリデン樹脂塗膜は塗膜が柔らかく、傷付き易いため、成形ロ−ルのしごきにより傷が生じ、耐食性が低下してしまうという欠点があった。この耐傷付き性の欠点はポリフッ化ビニリデン樹脂塗膜にポリフッ化ビニリデン樹脂より融点の高いポリ四フッ化エチレンPTFE)粉末のような有機骨材やSiCのような無機骨材を添加するとか、塗膜をアクリル樹脂含有ポリフッ化ビニリデン樹脂に変更して、同様にポリフッ化ビニリデン樹脂や熱可塑性アクリル樹脂より融点の高い有機もしくは無機骨材を添加したりすれば改善される(特開平9−221621号)。

0004

このような骨材添加透明フッ素樹脂塗膜のステンレス鋼板への形成は、金属帯連続塗装装置で外観となる表面側にだけ実施するが、塗装後ステンレス鋼板をいったんコイル巻取って、それを巻きほどくと、塗膜に光沢の高い部分が存在し、外観が損なわれてしまうという問題があった。この光沢の高くなった部分は現場的にはプレッシャ−マ−クと呼んでいるが、このプレッシャ−マ−クは一般に塗装金属帯の塗膜が柔らかく、その塗膜に加わる圧力が高い場合に発生する。すなわち、ステンレス鋼板の巻取りの際、表面側の凹凸を有する塗膜は鋼板裏面と接触するが、巻取り時に大きな圧力を加えられるので、塗膜が柔らかいと、凸部は鋼板裏面により変形させられて平坦になり、その変形部分の光沢が高くなるのである。このため、塗膜光沢の部分的増大は塗装コイルや切板保管しておいても発生する。なお、プレッシャ−マ−クは、塗膜表面の光沢が高くなる場合だけでなく、塗膜表面に微細擦り傷などが発生して、光沢が部分的に低くなる場合もプレッシャ−マ−クと呼んでいる。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、加圧による塗膜光沢変化を防止した透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板を提供するものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、アクリル樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂とからなる透明フッ素樹脂塗膜を形成したステンレス鋼板において、塗膜表面にゴム系の粘着剤を介してポリプロピレンフィルムラミネ−トした。ポリプロピレンフィルムは厚さが0.02〜0.1mm、粘着剤の付着量がゴム成分で3〜10g/m2であることが好ましく、また、透明フッ素樹脂塗膜に対するポリプロピレンフィルムの粘着強度フィルム幅20mm当たり100〜300gであるのが好ましい。

0007

本発明者らは、アクリル樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂とからなる透明フッ素樹脂塗膜を形成したステンレス鋼板をコイルに巻取ったり、コイルや切板を保管したりした場合に発生する部分的塗膜光沢変化(以下プレッシャ−マ−クと言う)を防止する方法として、塗膜表面に保護フィルムをラミネ−トする方法を試みた。しかし、従来より一般に使用されているポリエチレンフィルムアクリル樹脂系の粘着剤を塗布したものをラミネ−トして、コイルに巻取ると、プレッシャ−マ−クはさらに強調され、逆効果になってしまうことが判明した。

0008

そこで、本発明者らは、この光沢増大の原因を解明すべく、保護フィルムと粘着剤の樹脂を種々変更して実験したところ、粘着剤の弾性の影響が著しく大きく、粘着剤をゴム系のものにすれば光沢が増大しないことを見いだしたのである。また、フィルム樹脂も若干影響していて、フィルムポリプロピレン樹脂のものにすれば光沢増大防止に有効であることも見いだしたのである。すなわち、保護フィルムとして、裏面にゴム系粘着剤を塗布したポリプロピレンフィルムをラミネ−トすれば、光沢増大を防止できるのである。この保護フィルムのラミネ−トとともに、透明フッ素樹脂塗膜にポリ四フッ化エチレン粉末のような有機骨材やSiC粉末ガラス粉末のような無機骨材を添加すると、プレッシャ−マ−クの防止は一層確実になる。なお、透明フッ素樹脂塗膜に骨材を添加する場合、塗膜組成はアクリル樹脂(A)とポリフッ化ビニリデン樹脂(B)とを重量比でA/B=20/80〜50/50の範囲にするのが好ましい。A/Bが20/80より小さいと、塗膜密着性が低下し、50/50より大きくなると、骨材を20重量%添加した場合、塗膜中に均一に分散させることが困難になる。

0010

ポリプロピレンフィルムは、厚さを0.02〜0.1mmにするのが好ましい。フィルムの製造において、厚さを0.02mmより薄くするのは困難であり、逆に0.1mmより厚くすると、ラミネ−ト製品が嵩高になってしまう。粘着剤の付着量はゴム成分で3〜10g/m2にするのが好ましい。付着量が3g/m2より少ないと、プレッシャ−マ−ク防止が困難になり、10g/m2より多くすると、粘着強度が大きくなり過ぎて、成形加工後剥離が困難になる。透明フッ素樹脂塗膜に対するポリプロピレンフィルムの粘着強度はフィルム幅20mm当たり100〜300gにするのが好ましい。粘着力が100gより小さいと、粘着強度が不十分なため、保護フィルムとしての役目を果たさず、300gより大きくすると、剥離困難になる。

0011

透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板の保護フィルムラミネ−トは、連続塗装装置の出側にラミネ−ト装置を配置して、ステンレス鋼板の塗装後コイルに巻取る前に実施する。保護フィルムのポリプロピレンフィルムにはゴム系粘着剤が塗布してあるものを用いて、ステンレス鋼板がかなり冷却してからラミネ−トする。ステンレス鋼板の温度が高いと、粘着剤の溶剤揮発し、フィルムの内部に気泡を形成するからである。

0012

SUS430ステンレス鋼板(板厚0.5mm、#4仕上げ)にアルカリ脱脂を施して、水洗した後、リン酸亜鉛処理剤で処理して、水洗、乾燥した。その後、リン酸クロム酸系のクロメ−ト処理液をロ−ルコ−タ−で塗布して、100℃で乾燥し、全Cr量が20mg/m2のクロメ−ト皮膜を形成した。次に、このクロメ−ト皮膜の上に有機骨材と無機骨材とを配合したポリフッ化ビニリデン樹脂−アクリル樹脂の透明フッ素樹脂塗料(ポリフッ化ビニリデン樹脂/アクリル樹脂=70/30)を塗装して、250℃で焼き付け水冷した。この塗膜厚は20μmであった。その後、この塗膜の上にゴム系粘着剤を塗布したポリプロピレンフィルムをラミネ−トして、コイルに巻取った。このコイルにはプレッシャ−マ−クが発生していなかった。

0013

実施例において、保護フィルムとして、ポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフィルムにアクリル樹脂系粘着剤を塗布したもの、あるいはポリエチレンフィルムにゴム系粘着剤を塗布したものを使用した。

0014

以上のようにして得られた片面塗装透明フッ素樹脂被覆ステンレス鋼板に対して、耐プレッシャ−マ−ク試験とフィルム粘着強度測定試験を次の要領で実施した。表1に耐プレッシャ−マ−ク試験の結果を、表2にフィルム粘着強度測定試験の結果を示す。

0015

(1)耐プレッシャ−マ−ク試験
複数の試験片(100×100mm)の塗膜光沢度を測定した後、表面の塗膜と裏面の裸ステンレス鋼板とが接触するように試験片を積み重ねて、上下から30kg/cm2の圧力で加圧した状態で40℃の雰囲気中に24時間放置し、水冷した。そして、水冷後再び塗膜光沢度を測定して、試験前のものと比較し、試験前に比べて光沢が最大2しか高くならないものを記号○、2以上、5以下高くなったものを記号△、5以上高くなったものを記号×で評価した。
(2)フィルム粘着強度測定試験
前記耐プレッシャ−マ−ク試験で光沢測定後の試験片フィルムに幅20mmのカットを入れて、一端をクリップで挟み、200mm/minの速度で剥離しながら、剥離時の荷重バネで測定し、その値をフィルム粘着強度とした。

0016

0017

ID=000003HE=070 WI=086 LX=0620 LY=1150
(注)符号A−1からA−3は表1のAの条件でラミネ−トしたものであり、符号B−1からB−3も表1のBの条件でラミネ−トしたものである。また、I−1からI−3も表1のIの条件でラミネ−トしたものである。

発明の効果

0018

以上のように、本発明は、ステンレス鋼板の被覆透明フッ素樹脂塗膜が柔らかいアクリル樹脂配合ポリフッ化ビニリデン樹脂であっても、塗膜表面にゴム系粘着剤を介してポリプロピレンフィルムをラミネ−トしておくと、金属帯の連続塗装装置でステンレス鋼板を塗装の際にコイルに巻取っても、塗膜光沢度の高くなったプレッシャ−マ−クは発生しなくなる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ