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技術 アンカーの再緊張方法および再緊張用治具

出願人 株式会社三和技研守谷鋼機株式会社
発明者 高橋基樹深井正良
出願日 1998年3月13日 (21年5ヶ月経過) 出願番号 1998-080497
公開日 1999年9月21日 (19年10ヶ月経過) 公開番号 1999-256827
状態 特許登録済
技術分野 杭・地中アンカー 現場におけるコンクリートの補強物挿入作業 ジャッキ
主要キーワード 付随装置 抜き取り用 テンションナット 真空接合 変位グラフ 内テーパ 油圧式ジャッキ 押さえナット
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この項目の情報は公開日時点(1999年9月21日)のものです。
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図面 (5)

目的

専用の再緊張用ジャッキを用いることなく、アンカーの再緊張を可能とする。

構成

内テーパ面22a に沿ったくさび片24の嵌入のもとで、プーリングヘッド22をアンカーヘッド16に固定する。そして、このプーリングヘッド22を、緊張用ジャッキ14の緊張動作に連動する外パイプ52と共に緊張方向に移動させることにより、アンカーヘッド16、および緊張材PC鋼より線)12を一体的に牽引してアンカーを再緊張する。

概要

背景

PC鋼より線等に代表される緊張材緊張定着し、その定着力により地盤、各種構造物等の安定化をはかるアースアンカーが、地盤、各種構造物等において広く施工されている。

アースアンカーにおいては、PC鋼より線(緊張材)の挿入されたアンカー孔内にグラウト流し込み、グラウトの固化のもとで、PC鋼より線の定着長部が地盤等に固定され、緊張装置である緊張用ジャッキによって所定荷重牽引、緊張される。そして、緊張されたPC鋼より線は、その端部(頭部)への、頭部定着具となるアンカーヘッドの固定のもとで、対応する定着荷重での緊張を保った状態において地盤等に定着される。

ここで、アースアンカー、特に永久アンカーにおいては、要求される定着荷重での緊張状態を、対象とする地盤、各種構造物等の存続する期間中、継続して維持しなければならない。そして、地盤、各種構造物等の変位やPC鋼より線の伸び等により、その定着荷重は経時的に低下するため、定着荷重等の定期的な検査健全チェック)が、永久アンカーにおいて要求されている。

永久アンカー(アースアンカー)の定着荷重等の検査は、通常、PC鋼より線等の緊張材の再緊張のもとで測定される。また、定着荷重の低下した場合やアンカー増し打ち等の際においても、PC鋼より線の再緊張が要求される。

そこで、たとえば、永久アンカーの頭部定着具となるアンカーヘッドを把持、固定し、アンカーヘッドの牽引によってPC鋼より線の再緊張を可能とする再緊張用ジャッキ(再緊張装置)が、実公平04−037957号公報において、油圧式アンカーメンテナンスジャッキとして開示されている。

この再緊張用ジャッキ(アンカーメンテナンスジャッキ)によれば、外筒摺接された内筒テーパ面に沿って複数個くさび片を押し出し、くさび片でのアンカーヘッドの把持、および、収縮方向への内筒の摺動による定着具の牽引によって、PC鋼より線が緊張(再緊張)される。そして、PC鋼より線の再緊張時に油圧や牽引変位を静ひずみ測定器で測定し、油圧、変位グラフ変曲点から、PC鋼より線の定着荷重が求められる。

概要

専用の再緊張用ジャッキを用いることなく、アンカーの再緊張を可能とする。

内テーパ面22a に沿ったくさび片24の嵌入のもとで、プーリングヘッド22をアンカーヘッド16に固定する。そして、このプーリングヘッド22を、緊張用ジャッキ14の緊張動作に連動する外パイプ52と共に緊張方向に移動させることにより、アンカーヘッド16、および緊張材(PC鋼より線)12を一体的に牽引してアンカーを再緊張する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

緊張用ジャッキ緊張動作のもとで牽引した緊張材を、その頭部でのアンカーヘッドの固定によって、引張荷重に対応する定着荷重のもとで定着させたアンカーに対する再緊張方法であり、内テーパ面に沿ったくさび片の嵌入のもとで上記アンカーヘッドの回りに固定されたプーリングヘッドを、上記緊張用ジャッキの緊張動作に連動させて緊張方向に移動させることにより、アンカーヘッド、および上記緊張材を一体的に牽引してアンカーの再緊張を行うアンカーの再緊張方法。

請求項2

緊張用ジャッキの緊張動作のもとで牽引した緊張材を、その頭部でのアンカーヘッドの固定によって、引張荷重に対応する定着荷重のもとで定着させたアンカーに対する再緊張方法であり、内テーパ面に沿ったくさび片の嵌入のもとで上記アンカーヘッドの回りに固定されたプーリングヘッドを、上記緊張用ジャッキの緊張動作に連動した外パイプ摺動のもとで緊張方向に移動させることにより、アンカーヘッド、および上記緊張材を一体的に牽引してアンカーの再緊張を行うとともに、前記プーリングヘッドを緊張用ジャッキの緊張動作に対して連動不能とした後に、前記くさび片を、緊張用ジャッキの緊張動作に連動した前記外パイプに対する内パイプの摺動のもとで緊張方向に移動させることにより、プーリングヘッドの内テーパ面とアンカーヘッドの外周面との間から引き抜くアンカーの再緊張方法。

請求項3

緊張用ジャッキの緊張動作のもとで牽引した緊張材を、その頭部でのアンカーヘッドの固定によって、引張荷重に対応する定着荷重のもとで定着させたアンカーに対する再緊張方法であり、内テーパ面に沿ったくさび片の嵌入のもとで上記アンカーヘッドの回りに固定されたプーリングヘッドを、上記緊張用ジャッキの緊張動作に連動した外パイプの摺動のもとで緊張方向に移動させることにより、アンカーヘッド、および上記緊張材を一体的に牽引してアンカーの再緊張を行うとともに、前記プーリングヘッドを緊張用ジャッキの緊張動作に対して連動不能とした後における、前記外パイプ後端係合する位置での内パイプに対する抜き取り用ナットの回転に伴う、外パイプに対する内パイプの後進によって、前記くさび片を、プーリングヘッドの内テーパ面とアンカーヘッドの外周面との間から引き抜くアンカーの再緊張方法。

請求項4

緊張用ジャッキのピストンに設けられたセンターホールに対する貫通によって、外パイプ、内パイプが配置され、ピストン後端との係合のもとで、各パイプが緊張用ジャッキの緊張動作に連動して摺動される請求項2または3記載のアンカーの再緊張方法。

請求項5

アンカーヘッドの回りに配置可能な略円筒体で、開口端サイド小径となる内テーパ面を先端部内面に有するプーリングヘッドと;支持プレートによって、少なくとも放射方向に揺動自在に支持され、プーリングヘッドの内テーパ面に沿った嵌入による把持のもとで、プーリングヘッドをアンカーヘッドに固定させる複数のくさび片と;緊張用ジャッキのセンターホール、および緊張用ジャッキの載置されるラムチェアー挿通孔を連続貫通し、プーリングヘッドに対して一端の連結される外パイプと;外パイプ内に摺動、回動自在に遊挿されて、くさび片の支持プレートに一端の連結される内パイプと;緊張用ジャッキのピストンの後方で、緊張方向への当該ピストンの摺動のもとで係合可能に、外パイプに固着されるテンション部材と;を具備し、アンカーヘッドに固定されたプーリングヘッドを、緊張用ジャッキの緊張動作に連動した外パイプの移動のもとで緊張方向に牽引可能とするとともに、外パイプを伴わない、緊張方向への内パイプの牽引によって、くさび片をプーリングヘッドの内テーパ面、アンカーヘッドの外周面間から引き抜き可能としたアンカーの再緊張用治具

請求項6

内パイプが、引き抜き用キー挿着可能な挿通孔を、直径方向での貫通孔として、緊張用ジャッキのピストン後方に有するとともに、外パイプが、軸線方向への当該引き抜き用キーの移動を保障するスリットを、直径方向で貫通して対応位置に有し、所定位置からのテンション部材の排除後、かつ引き抜き用キーの挿着後における緊張用ジャッキの緊張動作によって、内パイプを緊張方向に牽引可能とした請求項5記載のアンカーの再緊張用治具。

請求項7

内パイプが、外パイプからの後方延出端部におねじを有して形成されるとともに、このおねじに引き抜き用ナットが螺着され、所定位置からのテンション部材の排除後、かつ引き抜き用ナットの螺進に伴う外パイプ後端との係合後における、螺進方向への引き抜き用ナットの更なる回転によって、内パイプを外パイプに対して緊張方向に移動可能とした請求項5または6記載のアンカーの再緊張用治具。

請求項8

テンション部材が、外パイプのおねじに螺着可能なテンションナットであり、このおねじへの螺着のもとで、外パイプの回りで軸線方向に移動不能に固着される請求項5ないし7記載のアンカーの再緊張用治具。

請求項9

押さえナットが、プーリングヘッドの開口後端部に螺着され、この押さえナットと支持プレートとの間に介在、張設された圧縮コイルばねからなるばね部材の偏倚力によって、プーリングヘッドの内テーパ面とアンカーヘッドの外周面との間への押し込み方向偏倚された請求項5ないし8のいずれか記載のアンカーの再緊張用治具。

請求項10

プーリングヘッドを覆って、カップラーがプーリングヘッドの回りに固着され、このカップラーへの一端の固着を介して、外パイプがプーリングヘッドに対して連結された請求項5ないし9のいずれか記載のアンカーの再緊張用治具。

技術分野

0001

この発明は、緊張材の頭部定着具であるアンカーヘッド把持牽引することによって、アンカーを再緊張するアンカーの再緊張方法および再緊張用治具に関する。

背景技術

0002

PC鋼より線等に代表される緊張材を緊張、定着し、その定着力により地盤、各種構造物等の安定化をはかるアースアンカーが、地盤、各種構造物等において広く施工されている。

0003

アースアンカーにおいては、PC鋼より線(緊張材)の挿入されたアンカー孔内にグラウト流し込み、グラウトの固化のもとで、PC鋼より線の定着長部が地盤等に固定され、緊張装置である緊張用ジャッキによって所定荷重で牽引、緊張される。そして、緊張されたPC鋼より線は、その端部(頭部)への、頭部定着具となるアンカーヘッドの固定のもとで、対応する定着荷重での緊張を保った状態において地盤等に定着される。

0004

ここで、アースアンカー、特に永久アンカーにおいては、要求される定着荷重での緊張状態を、対象とする地盤、各種構造物等の存続する期間中、継続して維持しなければならない。そして、地盤、各種構造物等の変位やPC鋼より線の伸び等により、その定着荷重は経時的に低下するため、定着荷重等の定期的な検査健全チェック)が、永久アンカーにおいて要求されている。

0005

永久アンカー(アースアンカー)の定着荷重等の検査は、通常、PC鋼より線等の緊張材の再緊張のもとで測定される。また、定着荷重の低下した場合やアンカーの増し打ち等の際においても、PC鋼より線の再緊張が要求される。

0006

そこで、たとえば、永久アンカーの頭部定着具となるアンカーヘッドを把持、固定し、アンカーヘッドの牽引によってPC鋼より線の再緊張を可能とする再緊張用ジャッキ(再緊張装置)が、実公平04−037957号公報において、油圧式アンカーメンテナンスジャッキとして開示されている。

0007

この再緊張用ジャッキ(アンカーメンテナンスジャッキ)によれば、外筒摺接された内筒テーパ面に沿って複数個くさび片を押し出し、くさび片でのアンカーヘッドの把持、および、収縮方向への内筒の摺動による定着具の牽引によって、PC鋼より線が緊張(再緊張)される。そして、PC鋼より線の再緊張時に油圧や牽引変位を静ひずみ測定器で測定し、油圧、変位グラフ変曲点から、PC鋼より線の定着荷重が求められる。

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、このような再緊張用ジャッキは、一般に、緊張材の緊張工程において使用される一般的な緊張用ジャッキと区別される専用の再緊張装置であるため、アースアンカーの施工に付随する装置の増加が避けられない。

0009

また、この種の再緊張用ジャッキは、緊張用ジャッキと同様に、その機種毎の適切な引張荷重を持つ構成であるため、アンカーの引張荷重に応じた機種の準備が要求される。しかし、再緊張用ジャッキは、緊張用ジャッキほどその種類が多くなく、また、この種の再緊張用ジャッキは、構成が複雑で高価となるため、多機種を揃えることは、施工者にとってはその設備投資に多大な負担を強いられることになる。

0010

このようなことから、作業者は、通常、最小限の機種の再緊張用ジャッキを広範囲の引張荷重に対応させようとするが、大きな引張荷重の機種によって小さい引張荷重のアンカーを再緊張する場合においては、その引張荷重の微調整が容易でないため、健全度チェックに正確性を欠く虞れが生じる。そして、再緊張用ジャッキの所有数が少ないため、複数箇所作業現場での作業が必要になると、所有の機材だけでは賄えなくなることが、多分にある。

0011

この発明は、専用の再緊張用ジャッキを用いることなくアンカーの再緊張を可能としたアンカーの再緊張方法および再緊張用治具の提供を目的としている。

課題を解決するための手段

0012

この目的を達成するために、この発明においては、機種の豊富な一般的な緊張用ジャッキに着目し、アンカーの再緊張作業への緊張用ジャッキの利用をはかっている。そして、この発明のアンカーの再緊張方法によれば、内テーパ面に沿ったくさび片の嵌入のもとでアンカーヘッドの回りに固定されたプーリングヘッドを、緊張用ジャッキの緊張動作に連動させて緊張方向に移動させることにより、アンカーヘッド、および緊張材を一体的に牽引してアンカーの再緊張を行っている。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。

0014

図1に示すように、この発明に係るアンカーの再緊張用治具10においては、アンカーの緊張材(たとえばPC鋼より線)12を緊張、定着するための緊張装置である緊張用ジャッキ14が、定着後のアンカーを再緊張するための再緊張装置として利用可能となっている。そして、緊張材12の頭部定着具となるアンカーヘッド16を把持、固定し、このアンカーヘッドを緊張用ジャッキ14の緊張動作のもとで緊張方向(図中右方)に牽引することで緊張材、ひいてはアンカーを再緊張可能に、この再緊張用治具10は構成されている。

0015

この種のアンカーは、所定の定着荷重のもとで牽引された緊張材12の頭部、つまり定着対象となる地盤17の地表等に面したアンカープレート18から延出された延出端に、頭部定着具となるアンカーヘッド16をくさび20の嵌着等のもとで固定することによって、この緊張材の定着荷重に起因する定着力を地盤等に導入可能に構成されている。

0016

なお、このアンカーの構造自体はこの発明の趣旨でないため、このアンカー自体の説明は、ここでは省略する。

0017

この発明の再緊張用治具10においては、プーリングヘッド22とくさび片24との組み合わせによって、アンカーヘッド16が把持、固定可能となっている。

0018

図1に加えて図2を見るとわかるように、プーリングヘッド22は、アンカーヘッド16の回りに配置可能な略円筒体としてなり、先端部、つまりアンカープレートサイド端末部の内面が、開口端サイドで小径となる内テーパ面22a として形成されている。そして、くさび片24は、内テーパ面22a の全周にわたる等角度毎の複数箇所、たとえば6ヶ所で、少なくとも放射方向に揺動可能に、支持プレート26によって支持され、内テーパ面に沿った開口端方向への押し込みのもとでのアンカーヘッド16の把持により、このアンカーヘッド、プーリングヘッド22間が強固に連結、固定可能となっている。

0019

この再緊張用治具10においては、たとえば、プーリングヘッド22が、アンカーヘッド16の回りに先ず配置され、その後に、支持プレート26に支持された状態のくさび片24が、内テーパ面22a に沿う位置にプーリングヘッド22の後端から挿入される。そして、くさび片の支持端24a を押さえることでくさび片24、支持プレート26の一体的な押し込みをはかる押さえプレート28が、支持プレートの後面に面して配設されるとともに、押し込み方向への偏倚力をくさび片24に付与するばね部材30、たとえば圧縮コイルばねを押さえプレートとの間に挟み込むように、押さえナット32がプーリングヘッド22の後端に螺着される。

0020

次に、プーリングヘッド22にカップラー34が固定される。カップラー34は、プーリングヘッド22を覆って配置可能な略有底円筒状であり、たとえば、おねじ36、めねじ38間の螺合のもとでプーリングヘッドに固定される。そして、図1に示すように、このカップラー34を更に覆うように、ラムチェアージャッキチェアーとも称する)40が配設されるとともに、このラムチェアーへの載置のもとで、緊張用ジャッキ14が配設される。

0021

緊張用ジャッキ14は、アンカーの定着工程における緊張装置として使用されるセンターホール型の一般的な油圧式ジャッキであり、ピストン42のフランジ42aによって分離規定された緊張側チャンバ44-1、戻り側チャンバ44-2のいずれか一方への、対応するポート46-1、46-2 を介した油圧ポンプ(図示しない)からの加圧油圧入、およびそれに伴う他方からの加圧油の排出により、ピストン46を緊張方向(図中右方)に摺動、突出させる緊張動作、およびピストンを収縮させる戻り動作が、それぞれ可能となっている。

0022

この緊張用ジャッキ14は、ラムチェアー40の挿通孔48にピストン42の貫通孔(センターホール)50を整列させた状態で、ラムチェアーに載置される。

0023

この緊張用ジャッキ14は、公知のものに何ら手を加えることなく使用されるが、この緊張用ジャッキの構造自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。

0024

また、ラムチェアー40自体も公知であり、アンカーの緊張作業の際に使用する公知のものをそのままの形態で使用することもできるが、この発明におけるラムチェアーはカップラー34を覆って配置される形態であるため、カップラーを覆って、なおかつ緊張方向(図中右方)へのカップラーの移動を保障可能なスペースを確保した内部高さを有するものとして、緊張用のラムチェアーとは別に、再緊張用のラムチェアーとして設けることが好ましい。

0025

ここで、この発明の再緊張用治具10は、相互に摺動自在な一対の外パイプ52、内パイプ54を備えており、この外パイプ、内パイプは、緊張用ジャッキのセンターホール(貫通孔)50、ラムチェアーの挿通孔48を介して、ラムチェアー内に挿通される。そして、図1図2に示すように、外パイプ52が、対応するめねじ56への先端のおねじ58の螺着のもとで、カップラー34、ひいてはプーリングヘッド22に対して連結、固定されるとともに、内パイプ54が、押さえナット32、押さえプレート28を連続貫通し、対応するめねじ60への先端のおねじ62の螺着のもとで、支持プレート26に連結、固定される。

0026

つまり、この発明においては、外パイプ52がカップラー34、およびプーリングヘッド22と、また、内パイプ54が支持プレート26、ひいてはくさび片24と、それぞれ一体的に、各パイプ軸線方向に沿って移動可能となっている。

0027

そして、図1図2に示すように、この再緊張用治具10におけるアンカーの再緊張の際においては、外パイプ52の後端部、つまり緊張用ジャッキのピストン42からの外パイプの延出端部に、ピストンの後端42b の係合可能なテンション部材64が、外パイプの軸線方向に外パイプと一体的に移動可能に固着される。テンション部材64として、たとえば、外パイプ52のおねじ66に螺着可能なテンションナットが利用でき、このテンションナットは、通常、ピストンの後端42b に隣接する位置まで、外パイプに対して螺進させて配置される。

0028

図1に示すように組み立てられた再緊張用治具10においては、テンションナット(テンション部材)64が、ピストン42の後端サイドでピストン後端42b に係合可能に配設されているため、ポート46-1を経た緊張側チャンバ44-1への加圧油の圧入に伴う、緊張方向(図中右方)へのピストン42の摺動、つまり緊張用ジャッキ14の緊張動作によって、外パイプ52が、ピストン後端とテンションナットとの係合のもとで、緊張方向に連動して移動する。

0029

すると、外パイプ52の連結されたカップラー34が、一体的なプーリングヘッド22をアンカーヘッド16、およびくさび片24に対して緊張方向に牽引しようとするため、プーリングヘッドの内テーパ面22a 、アンカーヘッドの外周面との間へのくさび片の更なる嵌入のもとで、アンカーヘッドがプーリングヘッドに強固に固定されて、プーリングヘッドと共に牽引される。

0030

このように、この再緊張用治具10を使用することによって、緊張用ジャッキ14を利用したアンカーの再緊張が可能となる。そして、アンカーの定着荷重に対応した引張荷重のもとでの再緊張時に、たとえば、実公平04−037957号公報に開示のような機材による開示の検査等によって、アンカーの健全度のチェックが行われる。

0031

健全度のチェックの終了後、ポート46-2を介した戻り側チャンバ44-2への加圧油の圧入のもとでピストン42を戻すことによって、アンカーの再緊張は解除される。そして、次に、プーリングヘッドの内テーパ面22a とアンカーヘッド16の外周面との間からくさび片24を引き抜くことで、プーリングヘッド22によるアンカーヘッドの把持が解除されるが、通常、このようなくさび片は、内テーパ面、アンカーヘッドの外周面に対する対向面の密着のもとでの真空接合により、アンカーヘッド、プーリングヘッド間に強固に接合される虞れがある。この真空接合が生じると、内テーパ面22a 、アンカーヘッド16の外周面に対するくさび片24の対向面の剥離に多大な力が要求されるため、再緊張用治具10の解体の際におけるくさび片の引き抜きが容易に行えなくなる。

0032

そこで、この発明の再緊張用治具10においては、このプーリングヘッドの内テーパ面22a 、アンカーヘッド16の外周面間からのくさび片24の引き抜きの際にも、緊張用ジャッキ14の利用が可能となっている。

0033

図1図2に示すように、たとえば、直径方向の貫通孔68が内パイプ54に、また、この貫通孔に整列可能な、軸線方向に延びた対応するスリット70が外パイプ52に、それぞれ予め設けられている。そして、アンカーの再緊張の解除後におけるくさび片24の引き抜きの際においては、図3に示すように、緊張用ジャッキ14の緊張動作に外パイプ52を連動不能とするように、再緊張に使用したテンションナット64を外パイプから取り外すか、一点鎖線で示すように外パイプに対して大きく後退(螺退)させた後、緊張用ジャッキのピストン後端42b の係合可能な長さを持つ引き抜き用キー72が、外パイプのスリット70を介して、内パイプの貫通孔68に貫通して挿着される(図2参照)。

0034

このような、図3に示す引き抜き用キー72の挿着状態で、緊張用ジャッキ14を、緊張側チャンバ44-1への加圧油の圧入のもとで緊張動作させれば、ピストン42は引き抜き用キーを伴って緊張方向に移動するため、これによって、内パイプ54が外パイプ52を伴うことなく、外パイプに対して緊張方向に牽引、摺動される。そして、この、緊張方向への内パイプ54の摺動のもとで、支持プレート26が対応方向に一体的に移動するため、この緊張用ジャッキ14の緊張動作のもとでの牽引力が、プーリングヘッドの内テーパ面22a 、アンカーヘッド16の外周面からくさび片24を引き抜く引き抜き力となり、この引き抜き力のもとで、くさび片は、内テーパ面、アンカーヘッドの外周面間から強制的に引き抜かれる。

0035

つまり、この発明の再緊張用治具10によれば、緊張用ジャッキ14が、くさび片24の引き抜きにも利用できるため、くさび片がプーリングヘッドの内テーパ面22a 、アンカーヘッド16の外周面に真空接合されても、緊張用ジャッキの緊張動作のもとで、内テーパ面、アンカーヘッドの外周面からのくさび片の対向面の剥離が確実、かつ容易に確保できる。

0036

なお、この場合においては、プーリングヘッド22の内部における、引き抜き方向(図中右方)への支持プレート26、および押さえプレート28の移動スペースを長く確保できるように、押さえナット32を、プーリングヘッドに対し、可能な範囲で予め螺退させておくとよい。

0037

また、ここでは、緊張用ジャッキ14を利用したくさび片24の引き抜きを説明したが、緊張用ジャッキを利用することなく、くさび片を強制的に引き抜くこともできる。図4に示すように、この場合においても、テンションナット64は外パイプ52から、たとえば取り外され、その後に、引き抜き用ナット74が、対応するおねじ76への螺着のもとで内パイプ54の後端部回りに装着される(図2参照)。

0038

そして、図示のような、外パイプ52の後端52a に係合した位置で、引き抜き用ナット74を、内パイプ54に対する螺進方向に更に回転させると、この内パイプに対する引き抜き用ナットの螺進力のもとで、内パイプが、外パイプに対して緊張方向に移動しようとするため、この力のもとで、くさび片24はプーリングヘッドの内テーパ面22a 、アンカーヘッド16の外周面間から強制的に引き抜かれる。

0039

このような、引き抜き用ナット74によりくさび片24を引き抜き可能とする構成は、引張荷重の比較的小さい場合において有効となる。

0040

そして、緊張用ジャッキ14の緊張動作、あるいは引き抜き用ナット74の回転のもとでくさび片24をプーリングヘッドの内テーパ面22a 、アンカーヘッド16の外周面間から強制的に引き抜いた後において、組み立てた工程と逆の工程のもとで構成部材を排除すれば、再緊張用治具10は容易に解体できる。

0041

上記のように、この発明のアンカーの再緊張方法によれば、アンカーヘッド16に固定されたプーリングヘッド22を緊張用ジャッキ14の緊張動作のもとで牽引すれば足りるため、再緊張用ジャッキを用いることなく、緊張用ジャッキによるアンカーの再緊張が可能となる。つまり、アンカーの再緊張の際にも、アンカーの緊張作業の際に使用した緊張用アンカー14を再度使用すれば足りるため、適切な引張荷重での再緊張が容易に確保でき、正確性に優れたアンカーの健全度のチェックが行える。

0042

そして、再緊張用ジャッキを引張荷重毎に多種揃える必要がないため、アースアンカーの施工の際の付随装置の増加が十分に抑制でき、施工者の設備投資の負担が軽減される。

0043

更に、プーリングヘッドの内テーパ面22a とアンカーヘッド16の外周面との間に強固に嵌着されるくさび片24が、緊張用ジャッキ14の緊張動作、あるいは引き抜き用ナット74の回転のもとで容易に引き抜けるため、再緊張後における作業の煩雑化が防止できる。

0044

そして、この発明のアンカーの再緊張用治具10によれば、緊張用ジャッキ14との組み合わせのもとで、上記再緊張方法が適切に遂行でき、緊張用ジャッキによるアンカーの再緊張が容易、かつ確実に可能となる。

0045

ここで、この発明の実施の形態においては、別体のカップラー34と外パイプ52とをおねじ58、めねじ56間の螺合のもとで一体的に連結する構成を例示しているが、これに限定されず、たとえば、カップラーと内パイプとを溶着等により一部材として予め一体的に連結、固着して形成してもよい。しかしながら、カップラー34と外パイプ52とを別部材とすれば、部材単体の大型化が防止でき、組み立て、解体、および運搬の作業等が容易化される。

0046

また、カップラー34をおねじ36、めねじ38間の螺合のもとでプーリングヘッド22に連結、固定する構成を例示しているが、カップラーは、プーリングヘッドに対して着脱可能、かつ牽引方向、つまり内パイプ52等の軸線方向に一体的に移動可能に連結されれば足りるため、おねじ、めねじの組み合わせに限定されず、たとえば、係合ピンと略」形状の溝との組み合わせ等によって、カップラー、プーリングヘッド間を連結してもよい。

0047

そして、この発明の実施の形態においては、テンションナット64を、外パイプ52のおねじ66に螺合可能なテンション部材として例示しているが、テンション部材は、外パイプに対して着脱可能、かつその軸線方向に一体的に移動可能に連結されれば足りるため、テンションナットに限定されず、たとえば、止めねじ等によって外パイプに固着可能なリング状部材、あるいは外パイプの直径方向での対応する貫通孔に貫通配置可能な棒状部材等を、テンション部材としてもよい。

0048

しかし、テンションナット64をテンション部材とすれば、簡単な着脱が可能であるにも拘らず、外パイプ52に対する一体化が適切に行われるため、作業性、および作業の確実性が一層向上される。

0049

また、この発明の実施の形態においては、1本のPC鋼より線を緊張材12としたアンカーを例示し、この1本用のアンカーヘッド16をプーリングヘッド22での固定、牽引の対象として具体化しているが、PC鋼より線の本数はこれに限定されず、他の本数用のアンカーヘッドを対象としてもよいことはいうまでもない。

0050

更に、アンカーヘッド16の外形形状としては略円筒状が一般的であるが、これに限定されず、周面に段部を有する段付き形状六角形等の多角平面形状等のアンカーヘッドを対象とする構成としてもよい。

0051

そして、PC鋼より線を緊張材12として具体化しているが、これに限定されず、他の緊張材、たとえばPC鋼棒等のアンカーにも、この発明は応用できる。

0052

上述した発明の実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。

発明の効果

0053

上記のように、この発明に係るアンカーの再緊張方法によれば、再緊張用ジャッキを用いることなく、アンカーの緊張作業の際に使用した緊張用アンカーを再緊張に利用できるため、適切な引張荷重での再緊張が容易に確保でき、正確性に優れたアンカーの健全度のチェックが行える。

0054

そして、再緊張用ジャッキを引張荷重毎に多種揃える必要がないため、アースアンカーの施工の際の付随装置の増加が十分に抑制でき、施工者の設備投資の負担が軽減される。

0055

更に、プーリングヘッドの内テーパ面とアンカーヘッドの外周面との間に強固に嵌着されるくさび片が、緊張用ジャッキの緊張動作、あるいは引き抜き用ナットの回転のもとで容易に引き抜けるため、再緊張後における作業の煩雑化が防止できる。

0056

そして、この発明のアンカーの再緊張用治具によれば、緊張用ジャッキとの組み合わせのもとで、上記再緊張方法が適切に遂行でき、緊張用ジャッキによるアンカーの再緊張が容易、かつ確実に可能となる。

0057

更に、テンション部材を外パイプのおねじに螺合可能なテンションナットとすれば、簡単な着脱が可能であるにも拘らず、外パイプに対する一体化が適切に行われるため、作業性、および作業の確実性が一層向上される。

0058

また、くさび片の支持プレートをばね手段の偏倚力のもとで押し込み可能とすれば、プーリングヘッドの内テーパ面、アンカーヘッドの外周面間へのくさび片の押し込みが容易、かつ確実に行われる。そして、押さえナットをプーリングヘッドの開口後端部に螺着することによって、くさび片からへの偏倚力の強弱の調整が容易に可能となる。

0059

更に、カップラー、外パイプを別体とし、このカップラーを介して外パイプをプーリングヘッドに連結可能とすれば、作業の煩雑化、および部材単体の大型化を招くことなく、外パイプ、プーリングヘッド間が連結、固定できる。

図面の簡単な説明

0060

図1再緊張時における、この発明に係るアンカーの再緊張用治具の一部破断の概略側面図である。
図2アンカーの再緊張用治具の概略分解斜視図である。
図3くさび片の引き抜き工程の一形態を示す、アンカーの再緊張用治具の一部破断の概略側面図である。
図4くさび片の引き抜き工程の別形態を示す、アンカーの再緊張用治具の一部破断の概略側面図である。

--

0061

10アンカーの再緊張用治具
12緊張材(PC鋼より線)
14緊張用ジャッキ
16アンカーヘッド
22プーリングヘッド
22a プーリングヘッドの内テーパ面
24くさび片
26支持プレート
30 ばね手段(圧縮コイルばね)
32押さえナット
34カップラー
52外パイプ
54内パイプ
64テンション部材(テンションナット)
68 内パイプの貫通孔
70 外パイプのスリット
72 引き抜き用キー
74 引き抜き用ナット

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