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技術 5位置切換弁

出願人 KYB株式会社
発明者 尾形章夫
出願日 1998年2月25日 (22年10ヶ月経過) 出願番号 1998-060718
公開日 1999年9月7日 (21年3ヶ月経過) 公開番号 1999-241778
状態 拒絶査定
技術分野 多方弁
主要キーワード 出入穴 補助ロッド ストッパー位置 サブスプリング インチング制御 両スプリング 最伸長状態 合成バネ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年9月7日)のものです。
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図面 (3)

課題

5位置切換弁において、その位置を規制するスプリングを、センタリングスプリング51とサブスプリング50との2本で足りるようにする。

解決手段

パイロット室18側にサブスプリング50を設けているが、スプール11が、図示の中立位置にあるとき、両バネ受け64、65とパイロット室側の第1、2ストッパー66、67との間に、間隔S1、S2を設けるようにしている。

概要

背景

この種の切換弁として、本出願人は図2に示す具体例をすでに出願しているが、その詳細は次のとおりである。バルブ本体1には、一対のアクチュエータポートA、Bを形成し、アクチュエータポートAをシリンダCのボトム側室2に接続し、アクチュエータポートBをロッド側室3に接続している。また、バルブ本体1の中央付近には、ポンプからの吐出流体を導く流入通路4、4と、この導かれた流体タンクあるいは図示していない他のバルブ側に導く中立流路5とを形成するとともに、上記流入通路4、4に連通するパラレル通路6と、このパラレル通路6にチェック弁7を介して連通する供給通路8とを形成している。さらに、バルブ本体1には、タンクに連通するタンク通路9を形成している。また、このバルブ本体1には、スプール穴10を形成し、このスプール穴10にスプール11を摺動自在に組み込んでいる。

上記スプール11には、その両側に第1、2環状溝12、13を形成している。この第1、2環状溝12、13は、スプール11が図示の中立位置にあるとき、アクチュエータポートA、Bに一致する。そして、スプール11が左右いずれかに移動したとき、アクチュエータポートA、Bが、第1、2環状溝12、13を介して、供給通路8またはタンク通路9のいずれかに連通する。

上記のようにしたスプール11には、さらにその中央部分に、第3、4環状溝14、15を形成している。これら第3、4環状溝14、15は、流入通路4を中立流路5に連通させたり、その連通を遮断したりするものである。すなわち、スプール11が図示の中立位置にあるときには、流入通路4を中立流路5に連通させる。また、スプール11を左右いずれかに切り換えることによって、流入通路4と中立流路5との連通を遮断して、この流入通路4に供給された作動油を、パラレル通路6およびチェック弁7を介して、供給通路8に導く。

上記バルブ本体1の両側には、上記スプール穴10の両端をふさぐカバー16、17を組み付け、これらカバー16、17内をパイロット室18、19としている。そして、一方のパイロット室18に臨ませたスプール11の端面には、ガイドロッド20を連結するとともに、このガイドロッド20に一対のバネ受け21、22を摺動自在に設けている。また、これら両バネ受け21、22間には、センタリングスプリング23を設けている。

上記一方のバネ受け21は、センタリングスプリング23が最伸長の状態にあるとき、ガイドロッド20の先端に形成したフランジ状ストッパー24とカバー16に形成した段差部25との両方に接触する。また、このとき他方のバネ受け22は、スプール11に形成した段差部26とバルブ本体1の壁面との両方に接触する。このようにバネ受け21、22の両方が、ストッパー24と段差部25、段差部26とバルブ本体1の壁面とのそれぞれに同時に接触しているということは、センタリングスプリング23が最伸長の状態を維持していることになる。このようにしてセンタリングスプリング23が最伸長状態にあるとき、スプール11は図示の中立位置に保たれる。そして、このセンタリングスプリング23は、スプール11が左右いずれに移動するときにもバネ力を発揮するもので、左右共用のものである。

さらに、上記ガイドロッド20の先端には、補助ロッド27を連結している。この補助ロッド27には、バネ受け28を摺動自在にはめるとともに、その先端にはフランジからなるストッパー29を形成している。そして、このバネ受け28と前記したストッパー24との間には、サブスプリング30を介在させている。また、上記バネ受け28は、カバー16内を軸方向に移動可能になっているが、カバー16内に形成した段差部31によって、図中左方向への所定量以上の移動が規制されている。言い換えれば、段差部31を、バネ受け28の移動軌跡内に出っ張らせている。ただ、上記のように段差部31でバネ受け28の移動が規制されているが、補助ロッド27自体は、カバー16の底部32に当たるまでストロークが可能になるようにしている。

他方のパイロット室19に臨ませたスプール11の端部にも、補助ロッド33を連結している。この補助ロッド33には、一対のバネ受け34、35を摺動自在に設けている。また、補助ロッド33の先端には、ストッパー43を形成し、上記バネ受け35が抜けないようにしている。そして、バネ受け34、35間には、サブスプリング36を介在させている。なお、図中符号37は段差部で、スプール11と補助ロッド33との太さの違いによって形成されるものである。また、上記パイロット室19内にも段差部38を形成しているが、一方のカバー16側の段差部31の場合と同様に、この段差部38によってバネ受け35の軸方向移動を規制している。なお、図中符号39、40は比例電磁弁で、パイロット通路41、42を経由してパイロット室18、19に導くパイロット圧を制御するものである。

次に、この従来の切換弁の作用を説明する。いま、パイロット室19にパイロット圧を導いたとする。そして、このときのパイロット圧によるスプール11の推力が、センタリングスプリング23のバネ力に打ち勝てば、スプール11がそのバネ力に抗して図面左方向に移動する。スプール11がこのように移動すると、先ず、バネ受け28が段差部31に当たる。バネ受け28が段差部31に当たった段階で、スプール11の移動に抗するバネ力は、センタリングスプリング23とサブスプリング30とを合成したものとなる。このときパイロット室19に導いたパイロット圧を、比例電磁弁40で制御して、両スプリング23、30の合成バネ力よりも弱くしておけば、スプール11はバネ受け28を段差部31に当てた位置で停止する。この停止位置が第1段階の切り換え位置となる。

この第1段階の切り換え位置では、第2環状溝13に連通するノッチ13aが供給通路8に開口する。したがって、供給通路8はノッチ13aおよび第2環状溝13を介してアクチュエータポートBに連通する。このときアクチュエータポートA側も、第1環状溝12に連通するノッチ12aがタンク通路9に開口するので、アクチュエータポートAが、第1環状溝12およびノッチ12aを介してタンク通路9に連通する。したがって、この第1段階の切り換え位置では、アクチュエータ微少動作させるいわゆるインチング制御状態となる。

比例電磁弁40でパイロット圧をさらに上げて、スプール11の推力を、センタリングスプリング23とサブスプリング30の合成バネ力に打ち勝つようにすれば、スプール11は上記の状態から、両スプリング23、30に抗してさらに左方向に移動し、そのストッパー29をカバー16の底部32に突き当てる。このようにストッパー29が底部32に当たった状態が、第2段階の切り換え位置ということになる。この第2段階の切り換え位置では、第2環状溝13がアクチュエータポートBと供給通路8とに対して全開状態になるとともに、第1環状溝12もアクチュエータポートAとタンク通路9に対して全開状態を維持する。

また、図示の中立状態から、パイロット室18に、比例電磁弁39で制御されたパイロット圧を導いた場合には、スプール11の左方向の移動のときとまったく同じ原理で、スプール11が図面右方向に移動する。すなわち、その第1段階の切り換え位置では、センタリングスプリング23に抗して移動したスプール11のバネ受け35が段差部38に当たった状態を保つ。この第1段階の切り換え位置は、インチング制御用であることも前記と同様である。なお、図中符号12bは第1環状溝12に連通するノッチ、13bは第2環状溝13に連通するノッチである。そして、そのパイロット圧をさらに高くすれば、センタリングスプリング23とサブスプリング36とをたわませながらストッパー43がカバー19の底部44に突き当たって第2段階の切り換え位置を保つ。

概要

5位置切換弁において、その位置を規制するスプリングを、センタリングスプリング51とサブスプリング50との2本で足りるようにする。

パイロット室18側にサブスプリング50を設けているが、スプール11が、図示の中立位置にあるとき、両バネ受け64、65とパイロット室側の第1、2ストッパー66、67との間に、間隔S1、S2を設けるようにしている。

目的

上記のようにした従来の切換弁では、1本のセンタリングスプリング23と2本のサブスプリング30、36との合計3本のスプリングを必要とする。そのために、スプール11の軸方向長さが長くなり、その取付スペースが大きくなってしまうという問題があった。また、スプリングの本数が多いということは、部品点数が多くなるし、その分、組み付け工数も多くなり、コストを上昇させる要因にもなっていた。この発明の目的は、スプリングの合計数を2本で足りるようにして、小型化を可能にした切換弁を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

バルブ本体に形成したスプール穴スプール摺動自在に組み込むとともに、このスプール穴の両端をカバーでふさいで、このカバー内をパイロット室にしてなり、一方のパイロット室内に、左右方向に対して共有センタリングスプリングを設けてなる5位置切換弁において、他方のパイロット室に臨ませたスプール端に、スプール側第1ストッパーとスプール側第2ストッパーとを設け、これら第1、2ストッパー間に一対のバネ受けを摺動自在に設けるとともに、両バネ受け間にサブスプリングを介在させ、しかも、スプールが中立位置にあるとき、両バネ受けと、このパイロット室内に設けたパイロット室側第1ストッパーおよびパイロット室側第2ストッパーとの間に間隔を設け、バネ受けがパイロット室側第1ストッパーまたはパイロット室側第2ストッパーに当たった時第1段階の切り換え位置を保ち、これら第1、2ストッパー位置よりもスプールがさらに移動した位置で、第2段階の切り換え位置を保つ構成にした5位置切換弁。

技術分野

0001

この発明は、中立位置を含めた5つのポジション切り換え可能にした5位置切換弁に関する。

背景技術

0002

この種の切換弁として、本出願人は図2に示す具体例をすでに出願しているが、その詳細は次のとおりである。バルブ本体1には、一対のアクチュエータポートA、Bを形成し、アクチュエータポートAをシリンダCのボトム側室2に接続し、アクチュエータポートBをロッド側室3に接続している。また、バルブ本体1の中央付近には、ポンプからの吐出流体を導く流入通路4、4と、この導かれた流体タンクあるいは図示していない他のバルブ側に導く中立流路5とを形成するとともに、上記流入通路4、4に連通するパラレル通路6と、このパラレル通路6にチェック弁7を介して連通する供給通路8とを形成している。さらに、バルブ本体1には、タンクに連通するタンク通路9を形成している。また、このバルブ本体1には、スプール穴10を形成し、このスプール穴10にスプール11を摺動自在に組み込んでいる。

0003

上記スプール11には、その両側に第1、2環状溝12、13を形成している。この第1、2環状溝12、13は、スプール11が図示の中立位置にあるとき、アクチュエータポートA、Bに一致する。そして、スプール11が左右いずれかに移動したとき、アクチュエータポートA、Bが、第1、2環状溝12、13を介して、供給通路8またはタンク通路9のいずれかに連通する。

0004

上記のようにしたスプール11には、さらにその中央部分に、第3、4環状溝14、15を形成している。これら第3、4環状溝14、15は、流入通路4を中立流路5に連通させたり、その連通を遮断したりするものである。すなわち、スプール11が図示の中立位置にあるときには、流入通路4を中立流路5に連通させる。また、スプール11を左右いずれかに切り換えることによって、流入通路4と中立流路5との連通を遮断して、この流入通路4に供給された作動油を、パラレル通路6およびチェック弁7を介して、供給通路8に導く。

0005

上記バルブ本体1の両側には、上記スプール穴10の両端をふさぐカバー16、17を組み付け、これらカバー16、17内をパイロット室18、19としている。そして、一方のパイロット室18に臨ませたスプール11の端面には、ガイドロッド20を連結するとともに、このガイドロッド20に一対のバネ受け21、22を摺動自在に設けている。また、これら両バネ受け21、22間には、センタリングスプリング23を設けている。

0006

上記一方のバネ受け21は、センタリングスプリング23が最伸長の状態にあるとき、ガイドロッド20の先端に形成したフランジ状ストッパー24とカバー16に形成した段差部25との両方に接触する。また、このとき他方のバネ受け22は、スプール11に形成した段差部26とバルブ本体1の壁面との両方に接触する。このようにバネ受け21、22の両方が、ストッパー24と段差部25、段差部26とバルブ本体1の壁面とのそれぞれに同時に接触しているということは、センタリングスプリング23が最伸長の状態を維持していることになる。このようにしてセンタリングスプリング23が最伸長状態にあるとき、スプール11は図示の中立位置に保たれる。そして、このセンタリングスプリング23は、スプール11が左右いずれに移動するときにもバネ力を発揮するもので、左右共用のものである。

0007

さらに、上記ガイドロッド20の先端には、補助ロッド27を連結している。この補助ロッド27には、バネ受け28を摺動自在にはめるとともに、その先端にはフランジからなるストッパー29を形成している。そして、このバネ受け28と前記したストッパー24との間には、サブスプリング30を介在させている。また、上記バネ受け28は、カバー16内を軸方向に移動可能になっているが、カバー16内に形成した段差部31によって、図中左方向への所定量以上の移動が規制されている。言い換えれば、段差部31を、バネ受け28の移動軌跡内に出っ張らせている。ただ、上記のように段差部31でバネ受け28の移動が規制されているが、補助ロッド27自体は、カバー16の底部32に当たるまでストロークが可能になるようにしている。

0008

他方のパイロット室19に臨ませたスプール11の端部にも、補助ロッド33を連結している。この補助ロッド33には、一対のバネ受け34、35を摺動自在に設けている。また、補助ロッド33の先端には、ストッパー43を形成し、上記バネ受け35が抜けないようにしている。そして、バネ受け34、35間には、サブスプリング36を介在させている。なお、図中符号37は段差部で、スプール11と補助ロッド33との太さの違いによって形成されるものである。また、上記パイロット室19内にも段差部38を形成しているが、一方のカバー16側の段差部31の場合と同様に、この段差部38によってバネ受け35の軸方向移動を規制している。なお、図中符号39、40は比例電磁弁で、パイロット通路41、42を経由してパイロット室18、19に導くパイロット圧を制御するものである。

0009

次に、この従来の切換弁の作用を説明する。いま、パイロット室19にパイロット圧を導いたとする。そして、このときのパイロット圧によるスプール11の推力が、センタリングスプリング23のバネ力に打ち勝てば、スプール11がそのバネ力に抗して図面左方向に移動する。スプール11がこのように移動すると、先ず、バネ受け28が段差部31に当たる。バネ受け28が段差部31に当たった段階で、スプール11の移動に抗するバネ力は、センタリングスプリング23とサブスプリング30とを合成したものとなる。このときパイロット室19に導いたパイロット圧を、比例電磁弁40で制御して、両スプリング23、30の合成バネ力よりも弱くしておけば、スプール11はバネ受け28を段差部31に当てた位置で停止する。この停止位置が第1段階の切り換え位置となる。

0010

この第1段階の切り換え位置では、第2環状溝13に連通するノッチ13aが供給通路8に開口する。したがって、供給通路8はノッチ13aおよび第2環状溝13を介してアクチュエータポートBに連通する。このときアクチュエータポートA側も、第1環状溝12に連通するノッチ12aがタンク通路9に開口するので、アクチュエータポートAが、第1環状溝12およびノッチ12aを介してタンク通路9に連通する。したがって、この第1段階の切り換え位置では、アクチュエータ微少動作させるいわゆるインチング制御状態となる。

0011

比例電磁弁40でパイロット圧をさらに上げて、スプール11の推力を、センタリングスプリング23とサブスプリング30の合成バネ力に打ち勝つようにすれば、スプール11は上記の状態から、両スプリング23、30に抗してさらに左方向に移動し、そのストッパー29をカバー16の底部32に突き当てる。このようにストッパー29が底部32に当たった状態が、第2段階の切り換え位置ということになる。この第2段階の切り換え位置では、第2環状溝13がアクチュエータポートBと供給通路8とに対して全開状態になるとともに、第1環状溝12もアクチュエータポートAとタンク通路9に対して全開状態を維持する。

0012

また、図示の中立状態から、パイロット室18に、比例電磁弁39で制御されたパイロット圧を導いた場合には、スプール11の左方向の移動のときとまったく同じ原理で、スプール11が図面右方向に移動する。すなわち、その第1段階の切り換え位置では、センタリングスプリング23に抗して移動したスプール11のバネ受け35が段差部38に当たった状態を保つ。この第1段階の切り換え位置は、インチング制御用であることも前記と同様である。なお、図中符号12bは第1環状溝12に連通するノッチ、13bは第2環状溝13に連通するノッチである。そして、そのパイロット圧をさらに高くすれば、センタリングスプリング23とサブスプリング36とをたわませながらストッパー43がカバー19の底部44に突き当たって第2段階の切り換え位置を保つ。

発明が解決しようとする課題

0013

上記のようにした従来の切換弁では、1本のセンタリングスプリング23と2本のサブスプリング30、36との合計3本のスプリングを必要とする。そのために、スプール11の軸方向長さが長くなり、その取付スペースが大きくなってしまうという問題があった。また、スプリングの本数が多いということは、部品点数が多くなるし、その分、組み付け工数も多くなり、コストを上昇させる要因にもなっていた。この発明の目的は、スプリングの合計数を2本で足りるようにして、小型化を可能にした切換弁を提供することである。

課題を解決するための手段

0014

この発明は、バルブ本体に形成したスプール穴にスプールを摺動自在に組み込むとともに、このスプール穴の端部をカバーでふさいで、このカバー内をパイロット室にしてなり、一方のパイロット室内に、左右方向に対して共有のセンタリングスプリングを設けてなる5位置切換弁を前提にする。上記5位置切換弁を前提にしつつ、この発明は、他方のパイロット室に臨ませたスプール端に、スプール側第1ストッパーとスプール側第2ストッパーとを設け、これら第1、2ストッパー間に一対のバネ受けを摺動自在に設けるとともに、両バネ受け間にサブスプリングを介在させ、しかも、スプールが中立位置にあるとき、両バネ受けと、このパイロット室内に設けたパイロット室側第1ストッパーおよびパイロット室側第2ストッパーとの間に間隔を設け、バネ受けがパイロット室側第1ストッパーまたはパイロット室側第2ストッパーに当たった時第1段階の切り換え位置を保ち、これら第1、2ストッパー位置よりもスプールがさらに移動した位置で、第2段階の切り換え位置を保つ構成にした点に特徴を有する。

発明を実施するための最良の形態

0015

図1に示した実施例は、一方のパイロット室18側にサブスプリング50を設け、他方のパイロット室19側にセンタリングスプリング51を設けたもので、その他の構成は、図2に示した従来の5位置切換弁と同様である。したがって、従来と同様の構成については、前記の説明をそのまま援用し、ここではこの実施例の特徴点重点的に説明する。なお、従来と同一の構成要素について、同一符号を用いるとともに、その詳細を省略する。

0016

上記パイロット室19には、スプール11の一端を臨ませるとともに、このスプール端にガイドロッド52を連結している。そして、このスプール端には、スプールの他の部分よりも小径な小径部53を形成し、この小径部53と他の部分との境界部分にスプール側のストッパーである段差部54が形成されるようにしている。また、上記ガイドロッド52の先端にもスプール側のストッパー55を形成している。上記のようにした段差部54とストッパー55との間には、一対のバネ受け56、57を設けるとともに、これら両バネ受け56、57間に前記したセンタリングスプリング51を介在させている。

0017

また、カバー19の内周に、バネ受け57の移動軌跡内に出っ張るパイロット室側のストッパーである段差部58を形成するとともに、この段差部58の外側に、スプール側のストッパー55が出入する出入穴59を形成している。そして、センタリングスプリング51が最伸張状態を保って、一方のバネ受け56が段差部54とバルブ本体1との両方に接触し、しかも、他方のバネ受け57もストッパー55と段差部58との両方に接触しているときには、スプール11が図示の中立位置を保つ。なお、このセンタリングスプリング51を支持する機構は、従来から公知である。

0018

この状態からパイロット室18にパイロット圧が作用すると、スプール11が図面右方向に移動する。このときには一方のバネ受け56がスプール11の段差部54に押されてスプール11と一体に移動するが、他方のバネ受け57は段差部58に移動が規制され、その段差部58との接触位置に停止したままとなる。したがって、当然のこととして、両バネ受け56、57は、センタリングスプリング51をたわませながら、その間隔を狭める。言い換えれば、スプール11はセンタリングスプリング51のバネ力に抗して図面右方向に移動する。

0019

また、パイロット室19にパイロット圧が作用すると、今度は、バネ受け57がストッパー55に押されてガイドロッド52(スプール11)と一体に移動する一方、バネ受け56は、バルブ本体■の側面に接触してその位置に停止したままとなる。したがって、この場合には、スプール11がセンタリングスプリング51をたわませながら図面左方向に移動する。

0020

パイロット室18側にもスプール11端を臨ませるとともに、このスプール端にガイドロッド60を連結している。また、このパイロット室18側においても、そのスプール端に小径部61を形成し、この小径部61と他の部分との境界部に段差部を形成しているが、この段差部をスプール側第1ストッパー62としている。さらに、上記ガイドロッド60の先端にスプール側第2ストッパー63を形成し、これらストッパー62、63との間に一対のバネ受け64、65を摺動自在に設け、これら両バネ受け64、65間にサブスプリング50を介在させている。

0021

また、上記バネ受け64と対抗するバルブ本体1の側面をパイロット室側第1ストッパー66としている。さらに、パイロット室18の内周には、バネ受け65の移動軌跡内に出っ張る段差部を形成し、この段差部をパイロット室側第2ストッパー67とするとともに、このパイロット室側第2ストッパー67の外側に、スプール側第2ストッパー63が出入する出入穴68を形成している。そして、スプール11が図示の中立位置に保たれているときには、バネ受け64、65がスプール側の第1、2ストッパー62、63に接触して、サブスプリング51を最伸張状態に保つ。ただし、この状態では、バネ受け64とパイロット室側第1ストッパー66との間に間隔S1が保たれ、バネ受け65とパイロット室側第2ストッパー67との間に間隔S2が保たれるようにしている。

0022

次に、この実施例の作用を説明する。いま、パイロット室18にパイロット圧が作用したとすると、このパイロット圧の作用で、スプール11がセンタリングスプリング51に抗して図面右方向に移動する。そして、スプール11が間隔S1に相当する分だけストロークすると、バネ受け64がパイロット室側第1ストッパー66に当たるので、それ以後は、スプール11の推力に対する反力が、センタリングスプリング51とサブスプリング50との合成バネ力となる。このようにバネ受け64がパイロット室側第1ストッパー66に当たった段階が、従来例で説明した第1段階の切り換え位置ということになる。

0023

上記の状態からパイロット室18内のパイロット圧をさらに上昇させると、今度は、スプール11が上記両スプリング50、51のバネ力に抗して移動する。ただし、その移動は、ガイドロッド52のストッパー55が出入穴59の底部59aに当たるまでである。このようにしてストッパー55が底部59aに当たった位置が、従来例で説明した第2段階の切り換え位置ということになる。

0024

上記とは逆に、パイロット室19側にパイロット圧が作用したときには、スプール11がセンタリングスプリング51に抗して図面左方向に移動する。そして、スプール11が間隔S2に相当する分だけストロークすると、バネ受け65がパイロット室側第2ストッパー67に当たるので、それ以後は、スプール11の推力に対する反力が、センタリングスプリング51とサブスプリング50との合成バネ力となる。このようにバネ受け65がパイロット室側第2ストッパー67に当たった段階が、前記第1段階の切り換え位置ということになる。

0025

上記の状態からパイロット室19内のパイロット圧をさらに上昇させると、今度は、スプール11が上記両スプリング50、51のバネ力に抗して移動する。ただし、その移動は、スプール側第2ストッパー63が出入穴68の底部68aに当たるまでである。このようにして第2ストッパー63が底部68aに当たった位置が、前記第2段階の切り換え位置ということになる。いずれにしても、この実施例では、1本のセンタリングスプリング51と同じく1本のサブスプリング50との合計2本のスプリングだけで足りる。このようにたった2本のスプリングで足りるようになったのは、パイロット室18側において、スプール11の中立時にバネ受け64、65とパイロット室側ストッパー66、67との間に間隔S1、S2を設けたことによるものである。

発明の効果

0026

この発明の5位置切換弁によれば、従来の切換弁よりもスプリングの数を減らせるので、部品点数が少なくなることはもちろん、その組み付け工数も少なくでき、大幅なコストダウンが可能になる。また、スプリングの本数が少ないということは、その分、切換弁の軸方向長さを短くできる。このように全長を短くできるので、狭いスペースにも取付可能になる。しかも、スプリングの本数を少なくするための構成が、バネ受けとパイロット室側ストッパーとの間に間隔をもうけるだけでよいので、スプリングの本数を減らすために特別な構成を付加しなくてもよく、構成を簡単にできる。

図面の簡単な説明

0027

図1この発明の実施例の断面図である。
図2従来の切換弁の断面図である。

--

0028

1バルブ本体
10スプール穴
11スプール
16カバー
17 カバー
18パイロット室
19 パイロット室
50サブスプリング
51センタリングスプリング
62スプール側第1ストッパー
63 スプール側第2ストッパー
64バネ受け
65 バネ受け
66 パイロット室側第1ストッパー
67 パイロット室側第2ストッパー
S1 間隔
S2 間隔

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  • 株式会社ベンの「 流体制御弁装置」が 公開されました。( 2020/10/22)

    【課題】 装置をできるだけ単純化して、加工の煩雑さの低減を図る。【解決手段】 本体1に、入口側通路4,出口側通路5,入口側通路4に中空の接続部6を介して接続され制御弁部60の制御弁61により開閉さ... 詳細

  • 株式会社不二工機の「 流路切換弁」が 公開されました。( 2020/10/22)

    【課題】部品点数や重量を削減することのできる流路切換弁を提供する。【解決手段】回転駆動部5の回転力を弁体20に伝達すべく前記弁体20に連結される弁軸28が、弁体20を回転軸線O方向(上下方向)に貫通す... 詳細

  • ウノヴァ リミテッドの「 電子制御可能なバルブおよびミキシングバルブ」が 公開されました。( 2020/10/15)

    【課題・解決手段】既存の家庭用電子制御ミキシングバルブの2つの問題は、そのサイズと、それらのアクセスおよび修理が難しいことである。そのサイズは、ミキシングバルブが壁ライニングの背後に隠れることが多いこ... 詳細

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