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技術 湖沼沿岸の斜面補修工法

出願人 株式会社熊谷組
発明者 宇野定雄森邦夫岩井孝幸松田敏
出願日 1998年2月24日 (23年0ヶ月経過) 出願番号 1998-042456
公開日 1999年9月7日 (21年5ヶ月経過) 公開番号 1999-241326
状態 未査定
技術分野 護岸 根切り,山留め,盛土,斜面の安定 護岸
主要キーワード 音波探知機 土捨て場 混気ジェットポンプ 混入装置 押さえピン プレキャスト材 メッシュ袋 簡易舗装
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年9月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

湖沼沿岸の斜面を補修して景観美化するとともに、水底浚渫した土砂を処理する際の公害を防止する。

解決手段

湖沼沿岸の斜面11に擬木12を柱列状に設置して柵杭13を設ける。湖沼の水底に堆積した土砂を浚渫し、柵杭13と山側の斜面11との空間部へ浚渫土砂を敷設して段部20を構築する。斜面11に複数の段部20を構築し、各段部20の上面に遊歩道22を設けるとともに、浚渫土砂を盛り上げて法面23を形成する。更に、緑化基盤材24をメッシュ袋25内に充填して法面23に配設し、該緑化基盤材24に草花樹木育成することにより、湖沼沿岸の斜面11を緑化する。

概要

背景

概要

湖沼沿岸の斜面を補修して景観美化するとともに、水底浚渫した土砂を処理する際の公害を防止する。

湖沼沿岸の斜面11に擬木12を柱列状に設置して柵杭13を設ける。湖沼の水底に堆積した土砂を浚渫し、柵杭13と山側の斜面11との空間部へ浚渫土砂を敷設して段部20を構築する。斜面11に複数の段部20を構築し、各段部20の上面に遊歩道22を設けるとともに、浚渫土砂を盛り上げて法面23を形成する。更に、緑化基盤材24をメッシュ袋25内に充填して法面23に配設し、該緑化基盤材24に草花樹木育成することにより、湖沼沿岸の斜面11を緑化する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

湖沼沿岸の斜面に擬木模様土留め壁を設置し、湖沼の水底堆積した土砂浚渫するとともに、前記土留め壁と山側の斜面との空間部へ浚渫土砂を敷設して段部を構築し、更に、該段部の上方若しくは下方に同様の段部を設け、各段部上面に浚渫土砂を盛り上げて法面を形成し、緑化基盤材にて該法面を覆工することを特徴とする湖沼沿岸の斜面補修工法

技術分野

0001

本発明は湖沼沿岸の斜面補修工法に関するものであり、特に、ダム湖等に堆積した土砂を利用する湖沼沿岸の斜面補修工法に関するものである。

0002

や池等の沿岸は、自然状態の斜面や荒れ山肌露出していることが多い。特に、ダム湖は水位を調整するため満水時と減水時の水位の差が大きく、満水時には沿岸が殆ど水中に没して人目に直接ふれることは少ないが、減水時には湖周全域に亙って沿岸の斜面が露出する。掛かる場合、枯れた樹木や削り取った山肌の斜面が露出して、周囲の景観が著しく損ねられる。

0003

また、ダム湖の上流から土砂が流れ込んで湖底に堆積し、徐々に水深が浅くなって貯水量が減少する。土砂の堆積量が増えて貯水量が著しく減少すると、治水利水機能が低下し、場合によってはダムとしての機能が停止することもある。このため、堆積した土砂を浚渫する必要が生じてくるが、浚渫した土砂をトラック土捨て場運搬する際に、騒音粉塵等の公害が発生し、近年は土捨て場の確保も困難になっている。

0004

そこで、湖沼沿岸の斜面を補修して景観を美化するとともに、水底を浚渫した土砂を処理する際の公害を防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、湖沼沿岸の斜面に擬木模様土留め壁を設置し、湖沼の水底に堆積した土砂を浚渫するとともに、前記土留め壁と山側の斜面との空間部へ浚渫土砂を敷設して段部を構築し、更に、該段部の上方若しくは下方に同様の段部を設け、各段部上面に浚渫土砂を盛り上げて法面を形成し、緑化基盤材にて該法面を覆工する湖沼沿岸の斜面補修工法を提供するものである。

発明を実施するための最良の形態

0006

以下、本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。図1及び図2に示すように、ダム湖沿岸の斜面11に擬木12を密接して建て込み、該擬木杭12を柱列状に配置して土留め壁13を形成する。前記擬木杭12はRCまたは鋼鉄製作し、景観を損ねないように見栄えの良いものとする。水際に近い斜面11に該土留め壁13を設置する場合は、台船を使用して水上から施工する。また、地表面からの突出高が高いときは、擬木杭12の頭部をアンカー14で押さえ転倒を防止する。

0007

尚、擬木杭12を柱列状に建て込むのではなく、例えばH型鋼等の親杭間に擬木模様の横矢板積み上げて土留め壁13を形成することもできる。また、擬木模様のついたプレキャスト材を使用して土留め壁13としてもよい。

0008

続いて、土留め壁13の内側面(山側の面)に不織布シート等の吸い出し防止材15を張り付け、その山側に粘性土遮水ゾーン16を設ける。粘性土の遮水ゾーン16は、後述するように、土留め壁13と山側の斜面11との空間部へ浚渫土砂を敷設する際に、固化処理した土砂からアルカリ成分等の溶出を防止するために設けられ、吸い出し防止材15は粘性土の流出を防止するものである。

0009

次に、図3に示すように、浚渫船30を使用してダム湖10の水底に堆積した土砂31を浚渫する。ダム湖10は山間部にあることが多く、可搬形大水深の浚渫を行える機械が必要となる。本実施の形態では、該浚渫船30に混気ジェットポンプ式の浚渫装置32を搭載してあるが、このほかグラブバケット式の浚渫装置であってもよい。

0010

また、浚渫船30の近くにGPSと音波探知機を搭載した深浅測量33を配置し、該深浅測量船33の現在位置情報をGPSで検出するとともに、音波探知機の実際の位置及び音波照射角度のずれ等を割り出して、堆積した土砂31の浚渫量の把握や浚渫後の水底の状態を正確に測量する。

0011

浚渫された土砂は、前記浚渫船30から浮体34とともに水面に配設した圧送管35内を圧送されて、前記土留め壁13と山側の斜面11との空間部へ投入される。図示は省略するが、前記圧送管35の先端部付近固化材混入装置を設け、圧送されてきた浚渫土砂に固化材を混入してから、前記土留め壁13の山側空間部へ投入する。固化材を混入した土砂は透水性が低下するため、図4に示すように、固化材を混入した浚渫土砂による埋立ゾーン17のほかに、一定の間隔毎に砂礫材または透水材を敷設して透水ゾーン18を設け、地山からの浸透水は透水ゾーン18及び通水管19を介して土留め壁13の外側へ排水するように形成する。

0012

そして、土留め壁13の上部までの埋め戻しが完了して段部20が構築されたときは、前記土留め壁13の頭部に手摺り21を設置するとともに、該段部20の上面の土留め壁13側に一定幅の遊歩道22を設ける。この遊歩道22は手摺り21に沿って簡易舗装等にて施工される。

0013

更に、図5に示すように、前記段部20の上方若しくは下方に新たな土留め壁13を設け、前述と同様の手順で新たな土留め壁13と山側の斜面との空間部に前記固化材を混入した浚渫土砂を投入し、埋立ゾーン17と透水ゾーン18を敷設して新たな段部20を構築する。

0014

ここで、地形の関係から段部20の幅が大きくなる箇所も発生する。斯かる場合は、該段部20の上面に設けた遊歩道22と上方の土留め壁13との間に、前記固化材を混入した浚渫土砂を盛り上げて法面23を形成する。そして、緑化基盤材24にて該法面23を覆工する。

0015

前記緑化基盤材24は、伐採木或いは流木等のや根をチップ状にして、表土または浚渫土及び肥料添加剤等を混合したものであり、図5乃至図7に示すように、この緑化基盤材24をメッシュ袋25内に充填して法面23に隙間なく配設する。緑化基盤材24には植物種子を混入してもよい。また、メッシュ袋25の内面には予め吸い出し防止材を張り付けてあり、緑化基盤材24の土粒子がメッシュ袋25から流出しないように形成されている。更に、緑化基盤材24を充填したメッシュ袋25の浮き上がり離散を防止するため、帯鋼ロープ等の止着部材26にてメッシュ袋25の表面を抑えるとともに、止着部材の所々を押さえピン27にて固定する。

0016

斯くして、図8及び図9に示すように、ダム湖10の沿岸の斜面11に複数段の段部20が構築され、夫々の段部20に設けた遊歩道22を利用してダム湖10の沿岸を周回できるようになり、且つ、各段部20間の法面23に覆工した緑化基盤材24に草花や樹木を育成することにより、沿岸の斜面11を緑化して荒れた山肌の露出をなくすことができる。各段部20の土留め壁13は擬木杭12にて形成されているため、周囲の美観を損ねることはない。また、段部20の幅が著しく大きい箇所には、展望台公園等の施設28を設けることもできる。

0017

破線で示すように、ダム湖10の水位が変動して下方の遊歩道22が水没したときは、上方の水没していない遊歩道22を利用する。このとき、下方の法面23に設けられている緑化基盤材24も水没するが、前述したように、メッシュ袋25の内面に張り付けられた吸い出し防止材により、土粒子や種子の流出を最小限に抑えることができるとともに、止着部材26によってメッシュ袋25の浮き上がりと離散を防止できる。水位が下がって、冠水した緑化基盤材24が再び露出すれば、その部分に植物の種子が自然飛来して緑化再生が図られる。

0018

尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。

発明の効果

0019

以上説明したように、本発明は湖沼沿岸の斜面に土留め壁を設け、該土留め壁と山側の斜面との空間部に土砂を敷設して段部を構築する。前記空間部には湖沼の水底を浚渫した土砂を投入するため、水底の堆積土砂が減少して水深が深くなり、貯水量が増加して治水や利水機能を向上することができる。しかも、浚渫土砂をそのまま現地で利用するため、トラック等で遠方の土捨て場へ運搬する必要がなく、浚渫土砂を処理する際の公害を防止できる。

0020

前記斜面には複数の段部が構築され、各段部間の法面を緑化基盤材にて覆工する。前記土留め壁には擬木模様を施してあるので美観を損ねることがなく、更に、法面の緑化基盤材に草花や樹木を育成することにより、荒れた山肌の露出を被蔽することができる。また、斜面の上下に複数の遊歩道を設けることにより、水位の変動が大きいダム湖等に於いても、水没していない上方の遊歩道を利用することができる。

0021

斯くして、湖沼沿岸の斜面を補修して景観を美化できるとともに、水底を浚渫した土砂の有効利用を図ることができる。

図面の簡単な説明

0022

図は本発明の実施の形態を示すものである。
図1ダム湖沿岸の斜面に設置される土留め壁の側面図。
図2ダム湖沿岸の斜面に設置される土留め壁の正面図。
図3ダム湖の水底に堆積した土砂を浚渫して土留め壁に投入する作業を示す解説図
図4土留め壁と山側の斜面との空間部に構築された段部の縦断側面図。
図5段部の上方に形成した新たな段部と緑化基盤材にて覆工された法面の縦断側面図。
図6図5のA−A線矢視図。
図7図6のB−B線矢視図。
図8斜面が補修されたダム湖沿岸の縦断面図。
図9斜面が補修されたダム湖沿岸の平面図。

--

0023

10ダム湖
11 斜面
12擬木杭
13土留め壁
20 段部
22遊歩道
23 法面
24緑化基盤材
30浚渫船
31 (堆積した)土砂

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