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技術 皮膚創傷治療剤

出願人 テイカ製薬株式会社興和株式会社
発明者 青木貴彦原章坂口真弓稲木敏男
出願日 1998年2月6日 (22年9ヶ月経過) 出願番号 1998-041068
公開日 1999年8月24日 (21年2ヶ月経過) 公開番号 1999-228421
状態 特許登録済
技術分野 医薬品製剤 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬
主要キーワード 質量増加量 不揮発性溶剤 軟膏状製剤 修復効果 セルロースチューブ 病院薬学 傷部分 水分含有
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この項目の情報は公開日時点(1999年8月24日)のものです。
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課題

安定で、吸水作用に優れ、経時的な硬度の上昇が極めて少なく、柔らかく、軟膏剤等の剤型に好適な製剤を得る。

解決手段

糖類50〜80重量%と、ポリエチレングリコールおよび1,3−ブチレングリコールから選ばれる少なとも1種の不揮発性溶剤19〜45重量%とヒドロキシ低級アルキルアミン0.01〜1.0重量%と、ポビドンヨード0.1〜10重量%とを含有する皮膚創傷治療剤

概要

背景

従来より、糖類は肉芽増殖作用及び静菌作用を有することが知られており、また、ポビドンヨード殺菌剤として一般的に繁用されている薬剤である。これら2つの薬剤、グラニュー糖ポビドンヨード製剤を混合して種々の損傷皮膚に塗布したところ、優れた皮膚修復効果が得られたことが既に報告されている[病院薬学、第10巻315−322(1984)]。また、糖50〜90重量%、ポビドンヨード0.5〜10重量%、水1〜20重量%及び製剤のpHを3.5〜6に調整する緩衝剤を含有する損傷皮膚修復製剤も報告されており(特公平1−32210号公報)、実際臨床の場で使用され高い治療効果を挙げていることが知られている。

概要

安定で、吸水作用に優れ、経時的な硬度の上昇が極めて少なく、柔らかく、軟膏剤等の剤型に好適な製剤を得る。

糖類50〜80重量%と、ポリエチレングリコールおよび1,3−ブチレングリコールから選ばれる少なとも1種の不揮発性溶剤19〜45重量%とヒドロキシ低級アルキルアミン0.01〜1.0重量%と、ポビドンヨード0.1〜10重量%とを含有する皮膚創傷治療剤

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

糖類50〜80重量%と、ポリエチレングリコールおよび1,3−ブチレングリコールから選ばれる少なとも1種の不揮発性溶剤19〜45重量%とを含有することを特徴とする皮膚創傷治療剤

請求項2

さらに、ヒドロキシ低級アルキルアミン0.01〜1.0重量%を含有する請求項1に記載の皮膚創傷治療剤。

請求項3

さらに、ポビドンヨード0.1〜10重量%を含有する請求項1または2に記載の皮膚創傷治療剤。

技術分野

実施例は、比較例と同等の吸水作用が認められた。

背景技術

0001

本発明は褥瘡を始めとする皮膚創傷などの治療に用いられる、糖類を有効成分として含有する皮膚創傷治療用製剤に関する。

発明が解決しようとする課題

0002

従来より、糖類は肉芽増殖作用及び静菌作用を有することが知られており、また、ポビドンヨード殺菌剤として一般的に繁用されている薬剤である。これら2つの薬剤、グラニュー糖ポビドンヨード製剤を混合して種々の損傷皮膚に塗布したところ、優れた皮膚修復効果が得られたことが既に報告されている[病院薬学、第10巻315−322(1984)]。また、糖50〜90重量%、ポビドンヨード0.5〜10重量%、水1〜20重量%及び製剤のpHを3.5〜6に調整する緩衝剤を含有する損傷皮膚修復製剤も報告されており(特公平1−32210号公報)、実際臨床の場で使用され高い治療効果を挙げていることが知られている。

課題を解決するための手段

0003

しかし、糖類を含有する軟膏状製剤は調製後経時的に硬度が増すという問題点があった。硬度が増加すると使用感が悪化するばかりでなく、傷部分への均一な塗布が困難となる。糖類含有軟膏状製剤の硬度を下げる方法としては、糖類の配合量を減少させたり、水の配合量を増加させたりする方法があるが、いずれの方法も製剤に分離が生じたり、斑点出現するなど安定性に問題があった。また、糖類を含有する製剤の伸展性を改善するために高濃度グリセリンを配合する方法が報告されているが(特開平9−40563号公報)、この方法により得られる製剤は、糖類や殺菌剤の安定性が悪く、満足できるものではなかった。このように、従来糖類を含有する軟膏状製剤は、硬度が増したり、安定性に問題が起こることがあった。従って、いつまでも柔らかく異物感のない、かつ安定な製剤が期待されていた。

発明を実施するための最良の形態

0004

本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、製剤中の水分が蒸発するにしたがい、製剤の硬度が高くなっていくことに着目し、水に代わる特定の不揮発性溶剤を用いることによりこれらの製剤の固化を防止できることを見い出した。さらに、ヒドロキシ低級アルキルアミンを添加することにより、製剤の安定性をいっそう確保できることも見い出した。すなわち、本発明の皮膚創傷治療剤は、糖類50〜80重量%と、ポリエチレングリコールおよび1,3−ブチレングリコールから選ばれる少なとも1種の不揮発性溶剤19〜45重量%とを含有することを特徴とする。さらに、本発明の皮膚創傷治療剤は、ヒドロキシ低級アルキルアミン0.01〜1.0重量%を配合することにより、製剤の安定性をいっそう確保できる。また、本発明の製剤は、優れた殺菌剤であるポビドンヨードの配合に好適である。

0005

本発明において糖類とは、シュクロースグルコースデキストロース等が挙げらるが、白糖、グラニュー糖などが好ましい。糖類の製剤組成物全体への配合割合は50〜80重量%、好ましくは60〜80重量%程度である。この配合割合が50重量%未満では、治療効果が低く、一方、80重量%を超えると製剤の硬度が増加する。本発明におけるポリエチレングリコール及び/または1,3−ブチレングリコ〜ルの配合量は製剤組成物全体に対して19〜45重量%、好ましくは20〜35重量%である。この配合量が19重量%未満では硬度が増加し、一方、45重量%を超えると硬度に影響する。ポリエチレングリコールの分子量は、1000以下のものが好ましく、さらに好ましくは200〜400である。また本発明製剤の硬度はポリエチレングリコール分子量にも依存するので、適当な硬度を保つため分子量の異なるポリエチレングリコールを複数混合して配合することもできる。

0006

本発明製剤中に配合されるヒドロキシ低級アルキルアミンとしては、モノエタノールアミンジエタノールアミントリエタノールアミンモノイソプロパノールアミンジイソプロパノールアミントリイソプロパノールアミンなどが挙げられ、製剤組成物全体に対して0.01〜1.0重量%配合する。中でもジイソプロパノールアミンが最もふさわしく、好ましくは、これを0.03〜0.4重量%配合する。ヒドロキシ低級アルキルアミンの配合量が0.01重量%未満では製剤中の糖類の安定化効果が必ずしも十分でなく、一方、1.0重量%を超えるとポビドンヨードが不安定となる。本発明におけるポビドンヨードとは日本薬局方外医薬品成分規格に記載されたものであり、ポビドンヨードの製剤組成物全体に配合する割合は0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜7重量%程度である。

発明の効果

0007

本発明製剤には、上記ポビドンヨード以外の殺菌剤を配合することもできる。殺菌剤の例としては、塩酸クロルヘキシジン塩化ベンゼトニウム塩化ベンザルコニウムセチルピリジニウムクロライドイソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。また、本発明製剤には可溶化剤安定化剤等その他の添加物を適宜配合することもできる。可溶化剤としては、例えば、ヨウ化カリウムヨウ化ナトリウム、グリセリンなどが挙げられる。本発明の皮膚創傷治療剤は、水分含有量を低下させた非水系の製剤とすることが好ましく、水分含量は3重量%以下とすることが好ましい。

0008

本発明の製剤は安定で、吸水作用に優れ、経時的な硬度の上昇が極めて少なく、柔らかい製剤であり、軟膏剤等の剤型に好適である。

0009

次に実施例を挙げ本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
白糖70重量部
ポビドンヨード3重量部
マクロゴール300 20重量部
日本油脂(株)製ポリエチレングリコール、平均分子量280〜320)
マクロゴール200 6.13重量部
(日本油脂(株)製ポリエチレングリコール、平均分子量190〜210)
ヨウ化カリウム0.7 重量部
ジイソプロパノールアミン0.17重量部
ととを良く混合したものに、、およびを加え撹拌混合する。これにを加え練合し、均一な軟膏状製剤を得た。

0010

実施例2
実施例1と同様な方法で、以下の組成比で成分を混合・練合し、均一の軟膏状製剤を調製した。
白糖70重量部
ポビドンヨード0.5重量部
マクロゴール200 26.77重量部
ヨウ化カリウム0.7 重量部
ジイソプロパノールアミン0.03重量部
精製水2重量部

0011

実施例3
実施例1と同様の方法で、以下の組成比成分を混合・練合し、均一の軟膏状製剤を調製した。
白糖70重量部
ポビドンヨード3重量部
1,3−ブチレングリコール24.13重量部
ヨウ化カリウム0.7 重量部
ジイソプロパノールアミン0.17重量部
精製水2重量部
本発明の効果を確認するために次の試験を行った。比較例として本願発明の不揮発性溶剤を含まない水系の軟膏状製剤を調製した。
白糖 70重量部
ポビドンヨード 3重量部
ヨウ化カリウム 0.7重量部
精製水 9重量部
その他の賦形剤17.3重量部

0012

試験例1
容器に入れた実施例1〜3と比較例を、温度25℃、湿度60%の恒温槽に容器のふたをせずに保管した。試験開始から2、4、7日後にそれぞれの水分と硬度を測定した。なお、水分の測定はカールフィッシャー法を用いて測定した。また、硬度の測定方法は、直径60mm高さ55mmの容器に製剤100gを充填し、レオメータサンサイエンティフィック社製、サンレオメータ)を用いて、直径10mmの球形金属アダプターが針入速度60mm/分で製剤中へ25mm挿入したときの応力を測定した。結果を表1に示す。

0013

表1:
開始直前2日目 4日目 7日目
水分 実施例1 0.3% 1.2% 1.3% 1.4%
実施例2 2.3% 2.3% 2.3% 2.2%
実施例3 2.3% 2.2% 2.2% 2.1%
比較例 8.9% 7.8% 7.3% 6.8%
硬度実施例1 76g 50g 65g 90g
実施例2 61g 65g 67g 75g
実施例3 85g 87g 92g 96g
比較例 90g 423g 520g 913g

0014

試験例2
容器に入れた実施例1〜3と比較例を、温度25℃、湿度60%の恒温槽に容器にふたを閉めて保管した。1日に3回、1回あたり30分間ふたを開けた。これは日常的な使用状況を考慮した条件である。試験開始から2、4、7日後にそれぞれの水分と硬度を測定した。結果を表2に示す。

0015

表2:
開始直前2日目 4日目 7日目
水分 実施例1 0.3% 0.7% 1.0% 1.2%
実施例2 2.3% 2.4% 2.5% 2.4%
実施例3 2.3% 2.3% 2.3% 2.2%
比較例 8.9% 8.3% 8.0% 8.1%
硬度実施例1 76g 76g 75g 71g
実施例2 61g 61g 60g 59g
実施例3 85g 85g 85g 84g
比較例 90g 170g 200g 195g
表1、2から明らかなように、実施例1〜3は比較例に比べ硬度の上昇がほとんどなく、柔らかい製剤であることが分かる。なお、硬度は120gを超えると扱いにくさを感じるとされる。

0016

試験例3(安定性試験
容器に入れた実施例1〜3を、温度60℃の恒温槽に容器のふたを閉めて保管した。製剤中のヨウ素と白糖の残存度を測定した。結果を表3〜5に示す。

0017

表4:実施例2
開始直前3日目 6日目 9日目
ヨウ素 100.0% 99.9% 98.9% 98.2%
白糖100.0% 100.1% 99.7% 99.8%

0018

表5:実施例3
開始直前3日目 6日目 9日目
ヨウ素 100.0% 100.1% 99.9% 99.8%
白糖100.0% 99.8% 99.8% 99.7%
表3〜5の結果から、実施例1〜3は安定な製剤であることが確認された。

0019

試験例4(吸水作用の測定)
透析セルロースチューブ(日本メディカルサイエンス半径14.3mm)に高さ11cmになるよう実施例1および比較例を充填し、充填した各試料の質量を測定後、精製水400mlを満たしたシリンダー中に試料を充填したセルロースチューブを吊下した。吊下後1時間及び3時間後に、セルロースチューブ内試料質量(膜内質量)及びシリンダー内精製水中糖量膜外糖量)を測定し、各試料の吸水率を以下の式から求めた。

0020

吸水率=(膜内質量増加量+膜外糖量)/開始時膜内質量
結果を表6に示す。

0021

ID=000002HE=030 WI=055 LX=1225 LY=1950

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