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技術 油圧式金属加工機

出願人 日東造機株式会社
発明者 相京彰
出願日 1998年2月3日 (22年9ヶ月経過) 出願番号 1998-036706
公開日 1999年8月10日 (21年3ヶ月経過) 公開番号 1999-216611
状態 特許登録済
技術分野 剪断機
主要キーワード 隣接支柱 手動切替弁 ピン係合穴 位置合せ溝 プランジャ状 ピン状物 奥側ガイド 封止プラグ
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図面 (19)

課題

作業現場可搬性があり、複数種類の加工を行ない得る油圧式金属加工機を提供すること。

解決手段

部プレート2と、下部プレート2上で三角形Yの頂点を形成する三点において下端側が下部プレート2に固定された三本の支柱4,5,6と、支柱4−6の上端側に固定された上部プレート3と、Vの字の頂点が前側の支柱4に対向して位置するように三角形Yの内部において上部プレート3に装着されたVノッチ加工油圧シリンダ装置ラムに装着されたVノッチ加工用上刃24と、この上刃24に対向して下部プレート2に設けられたVノッチ加工用下刃10とを有し、Vを形成する下刃10の刃先部10c,10dに沿った線をVの字の頂点から離れる方向に延長した線J1,J2が三角形Yに関して隣接支柱5,6の外側を通るようにVノッチ加工用下刃10が配置されている油圧式金属加工機。

概要

背景

アングル部材を加工する油圧式金属加工機のうち比較的軽量で可搬性のあるものは、従来最も一般的には、C型フレーム構造を有する。ここで、「C型フレーム」とは、基台を構成する下部プレート部と、該下部プレート部の一縁から上方に延びた支柱部と、支柱部の上端側から下部プレート部に対向するようにほぼ水平に延在した上部プレート部とを備えており、上下のプレート部及び支柱部が全体としてほぼC字型の形状を有するフレーム(枠体)をいう。このC型フレーム構造の油圧式金属加工機においては、上部プレート部には油圧シリンダ装置が装着・固定され、油圧シリンダ装置のラム下端には、上部プレート部に対して上下方向に移動可能にVノッチ加工上刃のような工具(半体)が取付けられている。一方、この油圧式金属加工機の下部プレートには、上部プレート側の工具(半体)に対向する位置に、Vノッチ加工用下刃のような相補的形状の工具受け(工具半体)が装着されている。

油圧式金属加工機の工具によって加工されるべき金属製アングル部材のような被加工部材(ワーク)が、比較的薄肉であったり、幅が狭い場合には、このようなC型フレームの油圧式金属加工機でも、一応十分な加工を行ない得る。

しかしながら、アングル部材の肉厚が厚くなったり、幅が広くなると、加工の際C型フレームにかかる荷重が大きくなりすぎて、荷重を支えきれなくなる虞があり、例えば、厚さ6mm、幅75mm程度の軟鋼製のアングル部材に対しては、このようなC型フレームの油圧式金属加工機では所望の加工を行ない難い虞がある。

もっとも、C型フレームの支柱の太さ等を大きくすれば、荷重の増大に耐え得るわけであるけれども、支柱を大径化すると油圧式金属加工機の総重量が大きくなりすぎて、実際上可搬性が失われて、据置型になり、作業現場で適宜使用することが出来なくなる。

一方、下側の工具半体(工具の下型)を装着した下部プレートの四隅に支柱を植設し、四本の支柱の上端側を上部プレートに固定すると共にこの上部プレートに油圧シリンダ装置を装着し油圧ラムの下端に上側の工具半体(工具の上型)を取付けた四柱タイプの油圧式金属加工機も知られている。この四柱タイプの油圧式金属加工機は、可搬性のある小型のものに限っていえば、工具が四本の支柱の内側に位置することになるから、被加工部材を加工機に対して配設する配設の仕方が実際上一通りに制限される専用機になってしまう。従って、四柱タイプの油圧式金属加工機で複数種類の加工を行ない得るようにするためには、上部プレートを下部プレートに対して少なくとも部分的に変位可能に取付けておいて、上下の工具半体を交換可能にするか、上下の工具半体を含む全体(ダイセット)を位置決め用油圧ユニット油圧供給兼ダイセット支持装置)に着脱可能に装着するように形成する必要があった。

尚、ダイセットとしてコープ加工(「コ」の字型の縁部に沿った矩形領域の剪断・分離)用のダイセットを用い油圧ユニットに組込むようにした油圧式金属加工機でダイセットの上部及び下部プレート間に三本の支柱を配した三柱タイプの油圧式金属加工機も一応提案されている。

しかしながら、このコープ加工用の油圧式金属加工機では、コープ加工用の型が三本の支柱の内側の領域をほぼ占有してしまうことになるので、実際上単一の加工しか行ない得ない。

以上において概説したように、従来の油圧式金属加工機において、複数種類の加工を行ない得るようにするためには、油圧式金属加工機を可搬性を欠くような大型のものにするか、単一機能加工工具の全体を上下別々に又は一緒取り換え可能なものにする必要があった。なお、後者の場合、複数の加工機能を果たし得るようにしようとすると交換品を同時に持ち運ぶ必要があるから、全体としては大型のものと同様に可搬性に難点があった。

一方作業現場には、実際には、油圧式金属加工機以外の加工機械器具が設けられており、油圧式金属加工機の利用が特に望まれる種類の加工は現在油圧式金属加工機で提供されている加工の一部に過ぎないことが判明した。

概要

作業現場で可搬性があり、複数種類の加工を行ない得る油圧式金属加工機を提供すること。

下部プレート2と、下部プレート2上で三角形Yの頂点を形成する三点において下端側が下部プレート2に固定された三本の支柱4,5,6と、支柱4−6の上端側に固定された上部プレート3と、Vの字の頂点が前側の支柱4に対向して位置するように三角形Yの内部において上部プレート3に装着されたVノッチ加工用油圧シリンダ装置のラムに装着されたVノッチ加工用上刃24と、この上刃24に対向して下部プレート2に設けられたVノッチ加工用下刃10とを有し、Vを形成する下刃10の刃先部10c,10dに沿った線をVの字の頂点から離れる方向に延長した線J1,J2が三角形Yに関して隣接支柱5,6の外側を通るようにVノッチ加工用下刃10が配置されている油圧式金属加工機。

目的

本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであり、その第一の目的は、比較的軽量で作業現場において必要なところへ持ち運び可能であって、且つ少なくとも、通常の現場の作業で油圧式金属加工機に期待される複数の加工を行ない得る油圧式金属加工機を提供することにある。

本発明の第二の目的は、Vノッチ加工のみならず、少なくとも角肉切りを行ない得るようにした油圧式金属加工機を提供することにある。

本発明の第三の目的は、現場での可搬性を維持した状態で、幅が75mm程度で厚さが6mm程度までの軟鋼製のアングル部材にVノッチ加工を施し得る油圧式金属加工機を提供することにある。

本発明の第四の目的は、比較的大荷重をかけて加工する場合にも、被加工部材を確実に位置決め・案内し得るようにした油圧式金属加工機を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

部プレートと、該下部プレート上で三角形頂点を形成する三点において下端側が下部プレートに固定された三本の支柱と、該三本の支柱の上端側に固定された上部プレートと、Vの字の頂点が三本の支柱のうち前側の支柱に対向して位置するように三本の支柱によって形成された三角形の内部において上部プレートに装着されたVノッチ加工油圧シリンダ装置と、該油圧シリンダ装置のラムに装着されたVノッチ加工用上刃と、該Vノッチ加工用上刃に対向して下部プレートに設けられたVノッチ加工用下刃とを有し、Vを形成する該下刃の少なくとも一方の刃先部に沿った線をVの字の頂点から離れる方向に延長した線が前記三角形に関して隣接支柱の外側を通るようにVノッチ加工用下刃が配置されている油圧式金属加工機。

請求項2

前記三角形が二等辺三角形であり、Vノッチ加工用下刃が二等辺三角形の底辺垂直二等分線について対称になるように配置されている請求項1に記載の油圧式金属加工機。

請求項3

二等辺三角形の底辺の両端に位置する奥側の二本の支柱がVノッチ加工用上刃の上下動を案内するガイドポストになっている請求項2に記載の油圧式金属加工機。

請求項4

前側の支柱に前側ガイド手段が嵌装されており、該前側ガイド手段に対向して奥側ガイド手段が設けられている請求項1から3までのいずれか一つの項に記載の油圧式金属加工機。

請求項5

前側ガイド手段が、三角形の底辺に対して近接離間される方向に変位可能に前側支柱に遊嵌される長孔を有すると共に上面に係合部を有する前側ガイドプレートと、前側支柱の長手方向に摺動可能に該支柱に嵌め合わされる開口部を有すると共に前側ガイドプレートの係合部が係合可能な被係合部を下面に有するクランププレートとからなり、係合部及び被係合部のうちの少なくとも一方が複数個有り、複数の係合部又は被係合部のうちの一つが被係合部又は係合部に選択的に係合され得るように構成されている請求項4に記載の油圧式金属加工機。

請求項6

前側ガイドプレートの係合部がピンからなり、クランププレートの被係合部が周方向の異なる位置に形成された凹部からなる請求項5に記載の油圧式金属加工機。

請求項7

クランププレートは平面形状が多角形であり、被係合部が多角形の角部に形成されている請求項5又は6に記載の油圧式金属加工機。

請求項8

前側ガイドプレートは平面形状が多角形である請求項5から7までのいずれか一つの項に記載の油圧式金属加工機。

請求項9

前側ガイドプレートは、加工機の奥側支柱を結ぶ底辺に対して直角で前側支柱を通る中心線に関して対称な平面形状を有する請求項8に記載の油圧式金属加工機。

請求項10

前側ガイドプレートは、平面形状がほぼ直角二等辺三角形であり、Vノッチ加工及び45度コーナーカットの際直角二等辺三角形の底辺が被加工部材位置決め・案内面になるように構成されており、90度コーナーカットの際直角三角形の直角を形成する二つの辺のうちの一方が被加工部材の位置決め・案内面になるように構成されている請求項9に記載の油圧式金属加工機。

請求項11

前側ガイドプレートは、直角二等辺三角形の底辺の両端のところで切欠かれており、この切欠面のうちの一方が、角肉切り加工の際被加工部材の先端の位置決め・案内面になるように構成されている請求項10に記載の油圧式金属加工機。

請求項12

奥側ガイド手段が、三角形の底辺を形成する二つの支柱の間に位置する奥側ガイドプレートからなる請求項4に記載の油圧式金属加工機。

請求項13

奥側ガイドプレートが、二本の奥側支柱を結ぶ底辺に対して傾斜した方向に配置される被加工部材の先端を受けるV字状の凹部を備えている請求項12に記載の油圧式金属加工機。

請求項14

三本の支柱によって形成された三角形よりも後方において上部プレートに装着されたベンダー用油圧シリンダ装置と、ベンダー用油圧シリンダ装置のラムに装着されたベンダー上型と、ベンダー上型に対向して下部プレートに設けられたベンダー下型とを有する請求項1から13までのいずれか一つの項に記載のベンダー付油圧式金属加工機。

請求項15

三本の支柱によって形成された三角形よりも後方において上部プレートに装着されたベンダー用油圧シリンダ装置と、ベンダー用油圧シリンダ装置のラムに装着されたベンダー上型と、ベンダー上型に対向して下部プレートに設けられたベンダー下型とを有し、前記奥側ガイドプレートが、ベンダー上型の上下動を案内するガイドポストに嵌着されている請求項12又は13に記載のベンダー付油圧式金属加工機。

請求項16

被加工部材が金属製アングル部材である請求項1から15までのいずれか一つの項に記載の油圧式金属加工機。

請求項17

下部プレートと、該下部プレート上で三角形の頂点を形成する三点において下端側が下部プレートに固定された三本の支柱と、該三本の支柱の上端側に固定された上部プレートと、三本の支柱によって形成された三角形の内部において上部プレートに装着された油圧シリンダ装置と、該油圧シリンダ装置のラムに装着された加工用工具上半体と、該上半体に対向して下部プレートに設けられた加工用工具下半体とを有しており、三本の支柱のうち前側の支柱に前側ガイド手段が嵌装されており、該前側ガイド手段が、三角形の底辺に対して近接離間される方向に変位可能に前側支柱に遊嵌される長孔を有すると共に上面に係合部を有する前側ガイドプレートと、前側支柱の長手方向に摺動可能に該支柱に嵌め合わされる開口部を有すると共に前側ガイドプレートの係合部が係合可能な被係合部を備えたクランププレートとからなり、係合部及び被係合部のうちの少なくとも一方が複数個有り、複数の係合部又は被係合部のうちの一つが被係合部又は係合部に選択的に係合され得るように構成されている油圧式金属加工機。

請求項18

前側ガイドプレートの係合部がピンからなり、クランププレートの被係合部が周方向の異なる位置に形成された凹部からなる請求項17に記載の油圧式金属加工機。

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0001

本発明は、油圧駆動される工具によってアングル部材のような金属製長尺物を加工する油圧式金属加工機に係り、より詳しくは、比較的軽量で作業現場において必要なところへ持ち運び可能な油圧式金属加工機に係る。この明細書において、「比較的軽量で持ち運び可能な」又は「比較的軽量で可搬性がある」とは、総重量が数10Kg程度以下で持ち運び可能なものをいい、約100Kg程度又はそれ以上のものは含まない。

背景技術

0002

アングル部材を加工する油圧式金属加工機のうち比較的軽量で可搬性のあるものは、従来最も一般的には、C型フレーム構造を有する。ここで、「C型フレーム」とは、基台を構成する下部プレート部と、該下部プレート部の一縁から上方に延びた支柱部と、支柱部の上端側から下部プレート部に対向するようにほぼ水平に延在した上部プレート部とを備えており、上下のプレート部及び支柱部が全体としてほぼC字型の形状を有するフレーム(枠体)をいう。このC型フレーム構造の油圧式金属加工機においては、上部プレート部には油圧シリンダ装置が装着・固定され、油圧シリンダ装置のラム下端には、上部プレート部に対して上下方向に移動可能にVノッチ加工上刃のような工具(半体)が取付けられている。一方、この油圧式金属加工機の下部プレートには、上部プレート側の工具(半体)に対向する位置に、Vノッチ加工用下刃のような相補的形状の工具受け(工具半体)が装着されている。

0003

油圧式金属加工機の工具によって加工されるべき金属製アングル部材のような被加工部材(ワーク)が、比較的薄肉であったり、幅が狭い場合には、このようなC型フレームの油圧式金属加工機でも、一応十分な加工を行ない得る。

0004

しかしながら、アングル部材の肉厚が厚くなったり、幅が広くなると、加工の際C型フレームにかかる荷重が大きくなりすぎて、荷重を支えきれなくなる虞があり、例えば、厚さ6mm、幅75mm程度の軟鋼製のアングル部材に対しては、このようなC型フレームの油圧式金属加工機では所望の加工を行ない難い虞がある。

0005

もっとも、C型フレームの支柱の太さ等を大きくすれば、荷重の増大に耐え得るわけであるけれども、支柱を大径化すると油圧式金属加工機の総重量が大きくなりすぎて、実際上可搬性が失われて、据置型になり、作業現場で適宜使用することが出来なくなる。

0006

一方、下側の工具半体(工具の下型)を装着した下部プレートの四隅に支柱を植設し、四本の支柱の上端側を上部プレートに固定すると共にこの上部プレートに油圧シリンダ装置を装着し油圧ラムの下端に上側の工具半体(工具の上型)を取付けた四柱タイプの油圧式金属加工機も知られている。この四柱タイプの油圧式金属加工機は、可搬性のある小型のものに限っていえば、工具が四本の支柱の内側に位置することになるから、被加工部材を加工機に対して配設する配設の仕方が実際上一通りに制限される専用機になってしまう。従って、四柱タイプの油圧式金属加工機で複数種類の加工を行ない得るようにするためには、上部プレートを下部プレートに対して少なくとも部分的に変位可能に取付けておいて、上下の工具半体を交換可能にするか、上下の工具半体を含む全体(ダイセット)を位置決め用油圧ユニット油圧供給兼ダイセット支持装置)に着脱可能に装着するように形成する必要があった。

0007

尚、ダイセットとしてコープ加工(「コ」の字型の縁部に沿った矩形領域の剪断・分離)用のダイセットを用い油圧ユニットに組込むようにした油圧式金属加工機でダイセットの上部及び下部プレート間に三本の支柱を配した三柱タイプの油圧式金属加工機も一応提案されている。

0008

しかしながら、このコープ加工用の油圧式金属加工機では、コープ加工用の型が三本の支柱の内側の領域をほぼ占有してしまうことになるので、実際上単一の加工しか行ない得ない。

0009

以上において概説したように、従来の油圧式金属加工機において、複数種類の加工を行ない得るようにするためには、油圧式金属加工機を可搬性を欠くような大型のものにするか、単一機能加工工具の全体を上下別々に又は一緒取り換え可能なものにする必要があった。なお、後者の場合、複数の加工機能を果たし得るようにしようとすると交換品を同時に持ち運ぶ必要があるから、全体としては大型のものと同様に可搬性に難点があった。

0010

一方作業現場には、実際には、油圧式金属加工機以外の加工機械器具が設けられており、油圧式金属加工機の利用が特に望まれる種類の加工は現在油圧式金属加工機で提供されている加工の一部に過ぎないことが判明した。

発明が解決しようとする課題

0011

そこで、本発明者は、上記現場要請を詳細に分析した結果、基本またはキーになる加工としてVノッチ加工を選び、Vノッチ加工工具に対して被加工部材を適用する角度を調整可能にすれば、比較的大きな荷重をかけ得る油圧式金属加工機でありながら、その可搬性を維持し得るだけでなく、作業現場で必要としている種類の加工を行い得ることを見出し、本発明を完成するに至った。

0012

本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであり、その第一の目的は、比較的軽量で作業現場において必要なところへ持ち運び可能であって、且つ少なくとも、通常の現場の作業で油圧式金属加工機に期待される複数の加工を行ない得る油圧式金属加工機を提供することにある。

0013

本発明の第二の目的は、Vノッチ加工のみならず、少なくとも角肉切りを行ない得るようにした油圧式金属加工機を提供することにある。

0014

本発明の第三の目的は、現場での可搬性を維持した状態で、幅が75mm程度で厚さが6mm程度までの軟鋼製のアングル部材にVノッチ加工を施し得る油圧式金属加工機を提供することにある。

0015

本発明の第四の目的は、比較的大荷重をかけて加工する場合にも、被加工部材を確実に位置決め・案内し得るようにした油圧式金属加工機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0016

本発明によれば、前記した第一及び第二の目的は、下部プレートと、該下部プレート上で三角形頂点を形成する三点において下端側が下部プレートに固定された三本の支柱と、該三本の支柱の上端側に固定された上部プレートと、Vの字の頂点が三本の支柱のうち前側の支柱に対向して位置するように三本の支柱によって形成された三角形の内部において上部プレートに装着されたVノッチ加工用油圧シリンダ装置と、該油圧シリンダ装置のラムに装着されたVノッチ加工用上刃と、該Vノッチ加工用上刃に対向して下部プレートに設けられたVノッチ加工用下刃とを有し、Vを形成する該下刃(上刃でも同じ)の少なくとも一方の刃先部に沿った線をVの字の頂点から離れる方向に延長した線が前記三角形に関して隣接支柱の外側を通るようにVノッチ加工用下刃(上刃)が配置されている油圧式金属加工機によって達成される。

0017

この明細書において、三本の支柱について、「三角形の頂点を形成する三点」に位置するとは、各支柱の中心を結ぶ線が三角形を形成することをいい、実際上は、支柱の太さを考慮して各支柱の任意の点を結んだとしても、ほぼ同様な三角形が形成される。尚、支柱は上部及び下部プレートに対して、実質上垂直に延在しており、三本の支柱が下部プレート上に形成する三角形は上部プレートに形成する三角形と実質上同一(合同)であるが、所望ならば支柱が少し傾斜していてもよい。Vノッチ加工用油圧シリンダ装置を上部プレートに装着した部位について、「三本の支柱によって形成された三角形の内部」とは、加工の際油圧シリンダ装置の力を受ける上部プレートの部位が上記三角形の内部に位置し、油圧シリンダ装置による加工荷重を三本の支柱で受けるように構成されていることをいう。従って、油圧シリンダ装置のラムに、典型的にはラムの下端に、装着されたVノッチ加工用上刃の刃先が、鉛直方向の投影で見て、全て上記三角形の内部に位置していても一部が上記三角形の外側に位置していてもよい。Vノッチ加工用上刃及び下刃について、「Vの字の頂点が・・・前側の支柱に対向して位置する」とは、三本の支柱により形成される三角形の内部に、該三角形の前側の頂点付近の角部とほぼ同様に上刃及び下刃のVの角部が位置することをいう。尚、上刃及び下刃のVの字の頂点は三本の支柱のうちの一本に最も近接して位置しており当該最近接支柱をこの明細書では「前側」支柱と呼びその反対側を後側又は奥側と呼ぶ。典型的には、三本の支柱による三角形は二等辺三角形であり、Vの頂点と三角形の前側の頂点(前側支柱の中心)とを結んだ線は当該三角形の底辺垂直二等分線になるが、三角形は二等辺三角形からずれていてもよく、三角形が二等辺三角形であるかどうかにかかわらず、Vの頂点は、二等分線を与える位置からある程度ずれていても、垂線を与える位置からある程度ずれていてもよい。また、三角形は、底辺の長さと比較して高さが長くても短くてもよい。尚、Vノッチの角度(換言すればVノッチ加工用上刃及び下刃の夫々のVの角度)は、典型的には90度であるけれども、90度より大きくても(例えば120度程度)、90度より小さくても(例えば60度程度又は45度程度)であってもよい。また、Vの角度は、正多角形を形成する角度とは異なった角度でもよい。更に、Vノッチ加工用下刃の各プレート上での配設位置に関して、「Vノッチ加工用上刃に対向して」位置するとは、Vノッチ加工用上刃をシリンダ装置の作動により圧下した場合に上刃と丁度協働する位置に下刃があることをいう。尚、上部及び下部プレートに関して、「プレート」とは、上下方向の厚さよりもこれに垂直な二次元面内での拡がりの方が大きいものをいい、平板に限られない。尚、この明細書において、「ラム」とは、プランジャ状のものにかぎられず、いわゆるピストンピストンロッドとからなるピストン組立体を含む趣旨である。

0018

この油圧式金属加工機では、Vの字の頂点が三本の支柱のうち前側の支柱に対向して位置するように三本の支柱によって形成された三角形の内部において上部プレートに装着されたVノッチ加工用油圧シリンダ装置のラムに装着されたVノッチ加工用上刃と、Vノッチ加工用上刃に対向して下部プレートに装着されたVノッチ加工用下刃とが設けられているので、Vノッチ加工用工具による加工の際、油圧の荷重を周りに位置する三本の支柱によって支え得るから、金属加工機を比較的小型にして可搬性を与えても幅・厚みが大きなアングル部材などに対しても十分な荷重をかけて加工を施し得る。従って、材料やサイズなどが適切な設計条件下では、第三の目的を達成することも可能になる。しかも、この油圧式金属加工機では、上記Vノッチ用上刃の配置の故に、前側の柱に対向する二本の後側の支柱にほぼ平行に長尺部材を配設することによって該長尺部材にVノッチ加工を施し得るのみでなく、Vを形成する下刃(上刃でも同じ)の少なくとも一方の刃先部に沿った線をVの字の頂点から離れる方向に延長した線が前記三角形に関して隣接支柱の外側を通るようにVノッチ加工用下刃(上刃)が配置されているから、後側の二本の支柱のうちの少なくとも一方の支柱と前側の支柱との間に位置するVノッチ加工用の下刃(上刃)の刃先部に沿って被加工用の長尺部材を配設して角肉切りを行ない得ることになる。

発明を実施するための最良の形態

0019

本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、前記三角形が二等辺三角形であり、Vノッチ加工用下刃(上刃も同じ)が二等辺三角形の底辺の垂直二等分線について対称になるように配置されている。この場合、後側の二本の支柱のうちの任意の一方と前側の支柱との間に位置するVノッチ加工用の下刃のうちの該当する一方に沿って被加工用の長尺部材を配置することによって角肉切りを行ない得る。

0020

また、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、二等辺三角形の底辺の両端に位置する奥側の二本の支柱がVノッチ加工用上刃の上下動を案内するガイドポストになっている。この場合、支柱を三本にすることによって比較的大荷重をかけ得る油圧式金属加工機の重量を最小限に抑制した状態で、二本のガイドポストとシリンダ装置とによって加工用上刃を確実に所定位置に案内し得る。

0021

また、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、前側の支柱に前側ガイド手段が嵌装されており、該前側ガイド手段に対向して奥側ガイド手段が設けられている。この場合、支柱に直角な方向に前側ガイド手段にかかる力(荷重の分力)を支柱で直接支持し得るから、前側ガイド手段による位置決め精度がきわめて高くなり、被加工部材を正確に且つ加工中の位置ずれなく加工し得るから加工面を鋭利に出し得る。なお、奥側ガイド手段は、下部プレートに直接固定されていても、奥側支柱の一方又は両方によって支持されていてもよい。

0022

なお、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、前側ガイド手段が、三角形の底辺に対して近接離間される方向に変位可能に前側支柱に遊嵌される長孔を有すると共に上面に係合部を有する前側ガイドプレートと、前側支柱の長手方向に摺動可能に該支柱に嵌め合わされる開口部を有すると共に前側ガイドプレートの係合部が係合可能な被係合部を下面に有するクランププレートとからなり、係合部及び被係合部のうちの少なくとも一方が複数個有り、複数の係合部又は被係合部のうちの一つが被係合部又は係合部に選択的に係合され得るように構成されている。この場合、前側ガイド手段の強固な支持及び正確な位置決め性能を維持しつつ、前側ガイド手段の位置を調整し得る。すなわち、前側ガイド手段のガイドプレートの長孔の幅を前側支柱の該幅方向径に実際上一致させておくことによって前側ガイドプレートの横方向の移動を禁止した状態で前側ガイドプレートの位置をほぼ調整しておき、次に複数の係合部又は被係合部を所望の被係合部又は係合部に係合させることによって前側ガイドプレートを調整後の位置で固定し得る。なお、前側ガイドプレートの係合部及びクランププレートの被係合部は、好ましくは一方が突起からなり他方は該突起が丁度嵌合されるように該突起の長手方向の少なくとも一部と相補的形状の側壁部を少なくとも一部に有する穴からなる。なお、突起は、穴と該穴に着脱可能に係合されたピン状物とからなっていてもよい。突起を構成するピンが固定されている場合、他方には多数の穴がある。なお、スペース最大限に利用するためには、クランププレートに複数の被係合部があり、ガイドプレートに一つの係合部があるのが好ましい。ガイドプレートの係合部は、長孔の幅方向中央の延長線上にあるのが好ましい。なお、支柱の横断面及びクランププレートの開口部(孔)の形は実際上真円であることが好ましいが、場合によっては、少なくとも一方が真円でなくてもよい。更に、ガイドプレートの下面と下部プレートの上面とを係合させて、ガイドプレートがその長孔の長手方向に直角な方向には移動しないようにしておくのが好ましい。このためには、ガイドプレートの下面及び下部プレートの上面のうちのいずれか一方にガイドプレートの変位(位置調整)方向に延在する突条又は突起を設け、他方に溝を設けておくのが好ましい。なお、この段落で説明した前側ガイド手段の構成は、支柱の三角形配置及びVノッチ加工用工具の配置に関連して前側支柱を利用して実現され得るものであり、角肉切りを可能にする刃先位置の構成がなくても、本発明の第四の目的を達成し得、且つ第三の目的を達成するのに大きく寄与し得る特異なもの、即ち油圧式金属加工機の可搬性を保ちつつ比較的大荷重をかけて加工し得るようにすると共に、大荷重下でも被加工部材を正確に位置決めして正確な加工を容易に行ない得るようにするものである。

0023

なお、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、前側ガイドプレートの係合部が突起からなり、クランププレートの被係合部が(該クランププレートの開口部の中心に関して)周方向の異なる位置に形成された凹部からなる。この場合、クランププレートを前側支柱の回りで回動すると共に前側ガイドプレートを前後にずらすことによって前側ガイドプレートの位置を調整し得る。

0024

また、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、クランププレートは平面形状が多角形であり、被係合部が多角形の角部に形成されている。この多角形は、好ましくは正多角形であり、Vの角度が90度である典型的な場合には、矩形(クランプベース)である。クランププレートが、例えば矩形(クランプベース)である場合、クランププレートを支柱のまわりで90度の整数倍の角度だけ回動させてもクランププレートの形状が変わらないから、クランププレートを支柱のまわりで90度の整数倍の角度だけ回動させてガイドプレートの前記位置調整を行なってもクランププレートが加工の邪魔になる虞がない。

0025

更に、本発明の油圧式金属加工機では、前側ガイドプレートは、好ましくは、多種類の位置決め・案内面を提供し得るように平面形状が多角形であり、被加工部材の両端側に同様な加工を行ない得るように加工機の奥側支柱を結ぶ底辺に対して直角で前側支柱を通る中心線に関して平面形状が左右対称である。この場合、ガイドプレートの両側を同様な位置決め・案内面にし得る。

0026

特に、Vノッチによって直角なV溝を形成するようになっている典型的な場合には、前側ガイドプレートは、好ましくは、平面形状がほぼ直角二等辺三角形である。この場合、前側ガイドプレートは、好ましくは、Vノッチ加工及び45度コーナーカットの際直角二等辺三角形の底辺が被加工部材の位置決め・案内面になるように構成されており、90度コーナーカットの際直角三角形の直角を形成する二つの辺のうちの一方が被加工部材の位置決め・案内面になるように構成されている。また、前側ガイドプレートは、好ましくは、直角二等辺三角形の底辺の両端のところで切欠かれており、この切欠面のうちの一方が、角肉切り加工の際被加工部材の先端の位置決め・案内面になるように構成されている。

0027

また、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、奥側ガイド手段が、三角形の底辺を形成する二つの支柱の間に位置する奥側ガイドプレートからなる。この場合、奥側ガイドプレートは、好ましくは、二本の奥側支柱を結ぶ底辺に対して傾斜した方向に配置される被加工部材の先端を受けるV字状の凹部を備えている。このV字状の凹部は、典型的には、90度をなすVノッチ加工用工具(上刃及び下刃)によって90度コーナーカットされるべき被加工部材の先端を受けるように構成されている。

0028

また、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、三本の支柱によって形成された三角形よりも後方において上部プレートに装着されたベンダー用油圧シリンダ装置と、ベンダー用油圧シリンダ装置のラムに装着されたベンダー上型と、ベンダー上型に対向して下部プレートに設けられたベンダー下型とを有する。従って、ベンダーは、上部プレート及び下部プレート並びに二本の奥側の支柱からなる支柱組立体(又は前側支柱を含めた三本の支柱からなる支柱組立体)によって構成されるC型フレームによって支持されることになる。ここで、前述のように前記奥側ガイドプレートが設けられている場合、該奥側ガイドプレートは、好ましくは、ベンダー上型の上下動を案内するガイドポストに嵌着される。これによって、奥側ガイドプレートも強固に位置決めされ得るから、Vノッチ加工用上刃を用いた剪断が正確に行われ得る。

0029

また、本発明の油圧式金属加工機では、好ましくは、被加工部材が金属製アングル部材である。アングル部材が軟鋼製である場合、少なくとも、各プレート部の幅が75mmで厚さが6mm程度のものまで加工され得る。アングル部材としては、軟鋼製のものにかぎられず例えばステンレス鋼製のものでもよい。尚、本発明の油圧式金属加工機が適用され得る被加工部材は、アングル部材の代わりにフラットバーのようなものでもよく、また、前後の支柱の間に挿通され得る程度の幅のものであれば、プレート状のものでもよい。

0030

次に本発明による好ましい一実施例を、Vの字の頂点のところの角度が90度である最も一般的なVノッチ加工用工具を用いる場合について、図1から図17に基づいて説明する。

0031

図1から図8で全体を示したように、本発明による好ましい一実施例の油圧式金属加工機1は、基台として働くと共に加工工具の下半体が装着された下部プレート2と、工具の上半体がラムの下端に取りつけられた油圧シリンダ装置が装着された上部プレート3と、下部プレート2上に垂直に立設され上部及び下部プレート2,3間に被加工部材(ワーク)Kの収容空間を形成すると共に上下の工具半体からなる加工工具による被加工部材Kの加工の際加工荷重を支える三本の支柱4,5,6とを有する。

0032

下部プレート2は、装置(即ち油圧式金属加工機)1の前後方向すなわち長手方向Fにやや細長いほぼ六角形状の上面2c(図1図6)を有し、下部プレート2の前側部分2aでは前側の支柱4の下端が相補的形状の孔に嵌装されナット7で固定され、後側部分2bでは後側の支柱5,6の下端が同様な孔に嵌装され対応するナット7で固定されている(図2)。ここで、三本の支柱4,5,6の中心を結ぶ線は、後側の支柱5,6が幅方向Gに延びた底辺Y2の両端の二点となる二等辺三角形Y(図1図6想像線)を形成している。この三角形Yは、装置1の幅方向Gの中心に沿って長手方向Fに延びる中心線Cに関して対称であるのが好ましいけれども、場合によっては、頂点Y1の位置及び底辺Y2の向きのうちの少なくとも一方が対称位置からずれていてもよい。下部プレート2は、三本の支柱4,5,6を支持し、関連する下側加工工具(工具下半体)を支持して加工荷重に耐え得ると共に、被加工部材Kを出来る限り安定に載置し得る上側表面2cを与え得る限り、その形状は、図示の形状以外の任意の形状でよいが、装置の総重量を最小限にしつつ十分な機械的強度保証し得る平面形状及び垂直方向厚さ分布を有することが好ましい。下部プレート2において、2pは装置1を仮止めするためのボルト孔2qが形成された脚部であり、脚部2pは前側では幅方向Gの中央に一箇所、後側では幅方向Gの両端に一箇所づつで合計三箇所に、三本の支柱4,5,6による三角形Yを内部に含むような三角形を形成するように配置されている。2tは装置1の重量を最小限にすべく下部プレート2の底部側に形成された凹部又は切欠である。

0033

下部プレート2には、更に、三角形Yの中央部に、ほぼ直角二等辺三角形状(より厳密にはほぼ五角形状)の開口9が開けられており、この開口9の直角を形成する二辺(より厳密には底辺以外の四辺)の縁部に形成された凹部2uには、上面が下部プレート2の上面2cと面一になるように、Vノッチ加工用下刃10がネジ止めされている。下部プレート2の底面には、開口9周辺に、切欠又は凹部2wが形成されている(図2)。この例では、Vノッチ加工用下刃10は、四つの刃部10a,10b,10f,10gからなる(図6)。また、この例では、Vノッチ加工用下刃10は、典型的な90度のVノッチを形成し得るように直角な主刃部10a,10bを有するけれども、90度以外のVノッチを形成しようとする場合には、主刃部10a,10bとして当該角度に応じた相対角度を形成するものを用いればよい。但し、いずれにしても、下刃10の切断縁となる刃先10c,10dを延長した線J1,J2(図1及び図6)は、三角形Yに関して、隣接支柱5,6よりも外側、より詳しくは、支柱5,6及び該支柱5,6に関連した可動部分よりも外側を通るように、下刃10の主刃部10a,10b及び支柱5,6が配置されている。従って、主刃部10a,10bの刃先10c、10dに沿った線J1,J2は三角形Yと必ず交わることになる。尚、刃先10c、10d自体はその全体が三角形Yの内側だけに在ってもよい。下刃10も、中心線Cに関して対称であるのが好ましいけれども、場合によっては対称配置からずれていてもよい。

0034

下部プレート2のうち三角形Yの底辺Y2よりも後部には、更に、曲げ加工用のベンダー下型12がボルト12aで固定されている。ベンダー下型12は、装置1の長手方向(前後方向)Fに沿って延在するほぼV字状の溝11を装置1の幅方向Gの中央部に有する(図2図4等)。なお、溝11の底部には曲げ加工を最後まで確実に行ない得るように一段深い溝11aが形成されている。下型12には、幅方向Gに延びるガイド13がネジ止め13aされている。

0035

上部プレート3は、図1の平面図及び図7水平断面図(図2のB−B線断面)で見て、三本の支柱4,5,6の貫通支持部を含むほぼ二等辺三角形状の前側部分3aとベンダー加工際のC型フレームの上側フレーム部分となるほぼ三角形状の後側部分3bとを有しており、幅方向Gの両側縁部には、装置1を持ち運ぶための取手3c,3cが一体的に形成されている。上部プレート3の前側部分3aの孔3d,3e,3fには、夫々、対応する支柱4,5,6の上端部が嵌挿され、袋ナット14で螺着・固定されている。上部プレートの3の前側部分3aには、更に、Vノッチ加工の上刃組立体15を下方H1に油圧駆動するための油圧シリンダ装置16のシリンダ穴17が形成され、上部プレート3の後側部分3bには、ベンダー加工の上側ベンダー工具組立体18を下方H1に油圧駆動するための油圧シリンダ装置19のシリンダ穴20が形成されている。シリンダ穴17内でH方向に摺動可能な油圧ラム21の下方突出端側には上刃組立体15がボルト止め21aされ、シリンダ穴20内でH方向に摺動可能な油圧ラム22の下方突出端側には上側ベンダー工具組立体18がピン22aで位置決めされている(図2等)。なお、3hは、Vノッチ加工用上刃組立体15による加工の際、被加工部材Kの配設位置を目視するためのノゾキ孔である。

0036

Vノッチ加工用上刃組立体15は、前側油圧シリンダ装置(例えば圧力700kg/平方cm程度の油圧で最大加工荷重が例えば23トン程度)16のラム21に固定された上刃支持用可動ブロック23と、該可動ブロック23にボルト止め23aされたVノッチ加工用上刃24とからなる。可動ブロック23は、Vノッチ加工用上刃24とほぼ同様にほぼ直角二等辺三角形の水平断面形状を有する前側部分23bと、該可動ブロック23の上部において前側部分23bの後方に延在した後側部分23cとを有し(図2,5及び6)、後側部分23cに形成された貫通孔23d,23eで支柱5,6に嵌装されて支柱5,6にH方向摺動可能に支持され、前側部分23bでVノッチ加工用上刃24を支持している。その結果、上刃24は図2実線で示した初期位置と想像線で示した圧下位置との間でH方向に移動可能である。なお、可動ブロック23の前側部分23bは、幅方向Gの両側に張り出した張出部23fを有し、この張出部23fには、ウレタンスプリングからなる一対のワーク押え25が取付ボルト25bで装着・固定されている(図1図3等)。なお、可動ブロック23は、該可動ブロック23の後側部分23cと下部プレート2との間において支柱5,6のまわりに遊嵌された圧縮コイルばね26によって、通常は、H2方向に偏倚せしめられている。

0037

Vノッチ加工用上刃24は、水平面への投影形状で見た場合、Vノッチ加工用下刃10の内縁の刃先10c,10dとほぼ相補的形状の刃先外縁部24a,24bを有し、可動ブロック23の前側部分23bよりもわずかにせり出している(図6)。一方、この上刃24を水平方向に見た場合、上刃24の刃先下縁2部4c,24dは、前側F1ほど下方H2に位置するように、換言すれば、後側F2ほど上方H1に後退するように所望のシャー角で形成されている。被加工材料が比較的大きな剪断力を要するものである場合には、シャー角を変えてH1方向のストロークを大き目にとるようにしてもよい。なお、Vノッチ加工など剪断の際、上刃24をH1方向に降ろすと、被加工部材Kは、前方にF1方向に押される虞があるけれども、シャー角の故に被加工部材KにF2方向の分力が加えられることになるから、被加工部材Kの位置ずれを最小限にし得る。尚、剪断の際における被加工部材KのF1方向の位置ずれは、最終的には、後で詳述するガイド手段によって阻止し得る。

0038

図4図6及び図8に示したように、ベンダー上型組立体18は、ガイドポスト28に貫通孔29aで嵌装され該ガイドポスト28によってH方向に案内されるベンダーブロック29と、該ベンダーブロック29に位置決めピン30aで位置決めされ取付ボルト30dで固定されたベンダー上型30とからなる。位置決めピン22aで油圧シリンダ装置(例えば圧力700kg/平方cm程度の油圧で最大加工荷重が例えば17トン程度)19のラム22に対して位置決めされたベンダーブロック29は、F1方向に突出した前端部29cを備えており、この前端部29cは、装置1を小型化し得るように、Vノッチ加工用上刃組立体15の可動ブロック23の後側部分23cの幅方向Gの中央部に形成されたほぼ相補的形状の凹部23gに、数10−100ミクロン程度のわずかな間隙を介して嵌まり込むと共に支柱5,6の間にあるガイドポスト28に嵌合されており(図6,8)、ベンダーブロック29の前端部29cの下面29dと下部プレート2上に位置する奥側ガイドプレート31(後で詳述)との間でガイドポスト28に遊嵌された圧縮コイルスプリング32によって、通常は、H2方向に偏倚せしめられている。尚、ガイドポスト28は、上端28aで上部プレート3の穴に嵌挿され下端28bで下部プレート2の穴に嵌挿されている(図8)。ベンダー上型30は、ベンダー下型12に対向する下端側に該ベンダー下型12の溝部又は凹部11とほぼ相補的形状で幅方向垂直断面がほぼV字状の上型部30bを有している(図4)。なお、上型部30bの後端(F2方向端部)にはアングル部材Kの湾曲したアングル部内面K9に応じた逃げ面30cが形成されている(図8等)。尚、13bは、ガイド部材13に形成された位置合せ溝である。

0039

以上のように、Vノッチ加工用工具33は、Vノッチ加工用下刃10とVノッチ加工用上刃組立体15とからなり、ベンダー工具34は、ベンダー下型12とベンダー上型組立体18とからなる。

0040

装置1は、更に、Vノッチ加工用工具33により加工されるべき被加工部材(ワーク)Kを位置決めし、ガイドするガイド手段として、前側ガイド手段35及び後側又は奥側ガイド手段31を有する。前側ガイド手段35は、ほぼ直角二等辺三角形状を有し長孔36aで前側支柱4に嵌装された前側ガイドプレート36と、該ガイドプレート36を固定するクランププレート(クランプベース)37とからなる。

0041

図9に示したように、前側ガイドプレート36の長孔36aは、二等辺三角形の底辺の垂直二等分線に沿って延在し、長手方向の中央部36bにおいて前側支柱36の径に実質的に一致する幅Mを有し、中央部36bの両端側36c,36dでは幅が徐々に小さくなっている。両端部36c,36dは、図示の例では、半円状である。ガイドプレート36の下面で長孔36aの長手方向の両端側には、長孔36aの延在方向(長手方向)に延びる溝36e,36fが長孔36bと一列に形成されており、下部プレート2に植設されたピン2dが溝36e,36fの一方に係合している(図2,8)。従って、前側ガイドプレート36は、ピン2d及び前側支柱4によって、 G方向の位置ズレ・変位が禁止された状態でF方向の変位・位置調整が許容されている。なお、ピン2dは、着脱可能であってもよく、場合によっては、ピン2dがガイドプレート36の下面に植設され、下部プレート2の上面に溝が形成されていてもよい。また、ピン2dの代わりにF方向に延在する突条が形成されていてもよい。ガイドプレート36の上面には、更に、ピン係合穴36gが形成されている。36hは位置確認用マーカー溝である。ガイドプレート36は、更に、直角を形成する二辺の夫々に対して直角に、三角形の隅において面取りされており、図9の(a)に示すように、全体として、五つの位置決め・案内面36j,36k,36m,36n,36pを備える。

0042

図10に示すように、クランププレート乃至クランプベース37は、中央部に前側支柱4の外径に一致する内径Mの開口部としての孔37aを有し、下面には、孔37aの中心Nから距離N1,N2,N3,N4離れたところ(N1<N2<N3<N4)に、ピン係合穴37b,37c,37d,37eを有する。従って、例えば、前側ガイドプレート36の穴36gに係合した位置決めピン38にクランププレート37の穴37bが係合されるようにクランププレート37を配置すると、ガイドプレート36の穴36gが支柱4の中心からN1の距離に位置するようにガイドプレート36が位置決めされる(例えば、図8)。また、例えば、前側ガイドプレート36の穴36gに係合した位置決めピン38にクランププレート37の穴37eが係合されるようにクランププレート37を配置すると、ガイドプレート36の穴36gが前側支柱4の中心Y1からN4の距離に位置するようにガイドプレート36が位置決めされる。このようにして、前側支柱4の中心Y1に一致する開口部37aの中心Nのまわりでのクランププレート37の回動位置を調整することによって、前側ガイドプレート36による位置決め位置を調整し得る。なお、クランププレート37の上面には、Vノッチ加工または90度コーナーカットの夫々の場合について、図10の(c)に示した穴37b−eの距離N1−4に応じて案内面36mまたは36j,36pで位置決めされるべきアングル部材Kの肉厚を、支柱4の手前側に立ってF2方向を向いた作業者読み取り得るように、表示が付されている。この表示において、VはVノッチ加工をCは90度コーナーカットを示す。

0043

奥側ガイド手段としての奥側ガイドプレート31は、ガイドポスト28に嵌着されて下部プレート2上に配置されており、前側にV字状の切欠即ち位置決め・案内面31a,31bを有し、案内面31a,31b間に凹部31cを有する(図6,8等)。尚、奥側ガイドプレート31は、単に、下側プレート2に直接固定されていてもよい。

0044

装置1の上部プレート3には、手動切替弁装置40の形態の油圧供給制御ユニットが取付けられている。図11に詳細に図示したように、手動切替弁装置40はハウジング42を有し、ハウジング42には、圧油供給口42aと、圧油供給口42aからの圧油を一対の弁機構43,44の弁通路43a,44aに送る接続通路42bとを有する。弁機構43は、弁通路43aと接続流路42bとを連通・遮断するボール43bと、封止プラグ43cで支持されボール43bを閉位置にP1方向に偏倚させるばね43dと、押し棒43eがP2方向に押圧された際ボール43bをP2方向に押して弁通路43aを接続通路42bに連通させるプランジャ43fとを有する。43gはシールリングである。弁機構44は弁機構43と同様に構成されており、弁機構43についての説明は、弁機構44にも同様にあてはまり、同様な符号で示してある。弁通路43aは接続通路43hを介して油圧シリンダ装置16のシリンダ穴又は室17に連通されており、弁通路44aは接続流路44h,44jを介して油圧シリンダ装置19のシリンダ室20に連通されている(図2)。図11切替弁装置40は、更に、ピン40aのまわりで回動可能な手動レバー40bを備え、図11において実線Q1で示した回動位置にレバー40bを設定すると、レバー40bの内面の突条部40cが押し棒43e、プランジャ43f及びボール43bをP2方向に押し、油圧シリンダ装置16のシリンダ室17への圧油の導入、従って Vノッチ加工用上刃組立体15のH1方向への駆動を可能にする。このとき、弁機構44の通路はボール44bで閉じられている。一方、レバー40bを図11の実線位置とは逆側の想像線Q2で示した回動位置に設定すると、レバー40bの内面の突条部40cが押し棒44e、プランジャ44f及びボール44bをP2方向に押し、油圧シリンダ装置19のシリンダ室20への圧油の導入、すなわちベンダー上型組立体18のH1方向への駆動を可能にする。尚、シリンダ装置16,19の作動を解除するには、圧油供給源の戻し弁(図示せず)を開いて減圧する。

0045

以上のような構成を有する本発明による好ましい一実施例の油圧式金属加工機1を用いて、軟鋼製のアングル部材K(例えば、幅75mm、厚さ6mm)から、図12の(a)及び(b)に示すような箱型の枠Rを作るには、Vノッチ加工、90度コーナーカット加工、角肉切り加工、及び角落し加工、並びに90度ベンディング加工を必要とするが、これらの加工の全てを金属加工機1で行ない得る。次に、各加工をどのように行なうかについて具体的に説明する。

0046

Vノッチ加工を行なうには、まず、前側ガイドプレート36の溝36eが下部プレート2に立設したピン2dに係合するように前側ガイドプレート36を配置し、次に、前側ガイドプレート36の穴36gに立設したピン38に、中心Nから最小距離N1にある穴37bが係合されるように、前側ガイドプレート36のF方向位置及びクランププレート37の回動位置を調整して、前側ガイドプレート36を所定位置にクランププレート37で固定する。このとき、クランププレート37の上面の表示V6が前側支柱4の手前側(F1側)に位置することになる。次に、幅75mmで厚さ6mmの長尺のアングル部材Kを、図13に示したように、アングル部材Kの一方のプレート部K1の外面K2が前側ガイドプレート36の位置決め・案内面36mに密接するように、他方の直角プレート部K3を下部プレート2上でノッチ加工用下刃10上に配置する。このとき、(幅75mm、厚さ6mmまでのアングル部材Kに適用可能な)ノッチ加工用下刃10の主刃部10a,10bが丁度アングル部材Kの他方のプレート部K3の全幅にわたって延在する。次に、レバー40bを図11の実線で示した位置Q1に回動し、図示しない圧油供給ポンプなどの圧油供給源を作動させると、該圧油供給源から供給口42a及び弁43を介して圧油が油圧シリンダ装置16に供給され、Vノッチ加工用上刃組立体15がH1方向に圧下駆動されて、Vノッチ加工用上刃24が下刃10と協働して直角プレート部K3の斜線部51をその縁部51a,51bに沿って剪断する。この剪断の最初の段階で上刃24の刃先が被加工用アングル部材Kに押し込まれる際のアングル部材Kの前方F1への位置ずれは、前側のアングルガイドプレート36の位置決め・案内面36mによって禁止されるので、アングル部材Kは、斜線部51が正確に剪断・分離され得る。Vノッチ加工が終ると、図示しない圧油供給源の戻し弁を開いて油圧シリンダ装置16のシリンダ室17の圧力を解除し、後側の支柱5,6のまわりの圧縮コイルばね26の伸張力によってVノッチ加工用上刃組立体15の可動ブロック23をH2方向に初期位置に戻す。

0047

90度コーナーカットをする場合には、まず、アングルガイドプレート36の底辺側の溝36fが下部プレート2に立設したピン2dに係合するように前側ガイドプレート36を配置し、次に、前側ガイドプレート36の穴36gに立設したピン38に、中心Nから最大距離N4にある穴37eが係合されるように、前側ガイドプレート36のF方向位置及びクランププレート37の回動位置を調整して、前側ガイドプレート36をクランププレート37で支柱4に対し所定位置に固定する。次に、幅75mmで厚さ6mmの長尺のアングル部材Kを、図14に示したように、アングル部材Kの一方のプレート部K1の外面K2が前側ガイドプレート36の位置決め・案内面36pに密接し、他方のプレート部K3の先端部の端面K4及び側面K5が奥側ガイドプレート31の位置決め・案内面31a,31bに密接するように、他方のプレート部K3を下部プレート2上でノッチ加工用下刃10上に配置する。次に、Vノッチ加工の場合と同様にして、Vノッチ加工用上刃組立体15をH1方向に圧下駆動することにより、図14の斜線で示した90度コーナー部分52を縁部52a,52bに沿って剪断・分離する。剪断処理後の金属加工機1の初期状態への復帰は、Vノッチ加工の場合と同様である。なお、アングル部材Kを図14の実線で示したように配置する代わりに、想像線で示したように配置すれば、反対側の部分の90度コーナーカットを同様に行ない得る。

0048

角肉切り加工を行なう場合には、図15に示したように、アングルガイドプレート36をVノッチ加工の場合と同様な向きにしてクランププレート37によって所定位置で固定し、ガイドプレート36の位置決め・案内面36kに、実線で示したようにアングル部材Kの一方のプレート部K1の先端面K6を密接させ、斜線で示した角肉部53を下刃10の刃部10a,10fの刃先10c,10e及びこれに対応する上刃24の刃先24a,24cで縁部53a,53bに沿って剪断する。 このようなアングル部材Kの配置が可能になるのは、図1および図6に関連して前に説明したように、Vを形成する下刃10の刃先部10c,10dに沿った線をVの字の頂点から離れる方向に延長した線J1,J2が三角形Yに関して隣接支柱5,6の外側を通るようにVノッチ加工用下刃10が配置されているためである(図1および図6)。なお、逆側の角肉を落とす場合には、アングル部材Kを図15の想像線で示した位置に配置する。また、剪断すべき角肉の長さが長い場合には、ガイドプレート36を図14に示したように配置して、位置決め・案内面として面36k,36nの代わりに面36p,36jを用いるようにしてもよい。また、ガイドプレート36のピン穴36gを複数個並設しておくと共に長孔36cを長くしておいて、ガイドプレート36をより広範囲で位置調整可能にしておいてもよい。更に、クランププレート37の穴37b−eと同様な距離調整穴を多数個、例えば、クランププレート37の中心Nのまわりで周方向に多数個、設けておいてもよい。この場合、クランププレート37がガイドプレート36から突出してガイドプレート36の位置決め・案内面による位置決めを妨げない限り、クランププレート37を五角形以上の多角形又は円形にしてもよい。

0049

角落し加工の場合、例えば、図16に示したように、任意の位置にアングル部材Kを配置し且つ人が手などで支持しておいて、斜線部54の角肉を縁部54aに沿って剪断・分離する。なお、この例では符号53の部分の角肉が残っているかのように示しているけれども、例えば図15について先に説明したように想像線53a,53bに沿って角肉53を予め剪断・除去しておいてもよい。角肉53が予め取り除かれているときは、所望ならば、縁部53aが刃10bのF方向の奥部で切断されるようにしてもよい。

0050

なお、金属加工機1では、図17に示したように、Vノッチ加工をする場合と同様にガイドプレート36及びクランププレート37を配置しておいて、上刃24の一方の主刃部及びこれに対応(対向)する下刃1の一方の主刃部10aを使って、斜線部55を縁部55aに沿って剪断・分離することにより、45度コーナーカットを行なうことも可能である。

0051

以上のようなアングル部材Kの加工において、金属加工機1では、アングル部材Kの幅及び厚さに応じた位置決め・案内面をアングルガイドプレート36の案内面によって与え得るように、アングルガイドプレート36の大きさ、形、ピン穴の位置、クランププレート37のピン穴の位置が選択的に形成されており、これらを選択的に組合せることにより幅及び厚さが種々異なるアングル部材Kに対して位置決め・案内位置を調整しつつアングル部材Kの加工を行ない得る。三本の支柱を有する金属加工機1では、総重量が50Kg程度で、実際上、幅75mmX75mmで厚さ6mmまでの軟鋼製のアングル部材KにVノッチ加工などを施し得るだけの機械的強度を有する。

0052

Vノッチ加工を施したアングル部材Kにベンディング加工をする場合には、アングル部材KをVノッチ部がガイド部材13の位置合せ溝13bに一致するようにして下型12上に図4で想像線で示したように配置し、切替弁装置40のレバー40bを図11の想像線で示す位置Q2に設定しておいて、油圧ポンプ(図示せず)を作動させて圧油を弁機構44を介してシリンダ装置19のシリンダ室20に送って、ガイドポスト28によってH方向移動が案内されるベンダーブロック29を含むベンダー上型組立体18を、油圧ラム22によってH1方向に圧下することにより、ベンダー上型30を図4の実線で示した初期位置T1から想像線で示した圧下位置T2まで押し下げてアングル部材Kのプレート部K1を下型12の溝11に沿わせるように曲げることによりベンディング加工を行なう。このベンディング加工は、被加工部材Kが曲げられるべきスペースを要する反面、比較的小さな荷重下で行なわれ得ることから、このベンディング加工の下型12及び上型30は支柱4−6よりも後方に突出しており、ベンディング加工は、実際上、下部プレート2と、上部プレート3と、両プレート2,3の間にある支柱4−6の全体とからなるC型フレームによって上型30及び下型12が支持された状態で行われる点でVノッチ加工工具による加工の場合とは支持の仕方が異なっている。

0053

以上においては、本発明による好ましい一実施例を、Vの字の頂点のところで角度が90度である最も一般的なVノッチ加工用工具を用いる場合について、図1から図17に基づいて説明したけれども、Vの頂点での角度が90度以外の場合、ガイド手段などの形状は当該角度に応じて必要に応じて変更すればよいことは明らかであろう。

0054

尚、ベンディング加工用の下型及び上型の代わりに、図18に示したようなパンチング加工用の上型61及び下型62を、夫々、ベンダーブロック29及び下部プレート2に取付けることによって、必要に応じて、この装置1の後端部をパンチング加工用に替えることも可能である。ここで、パンチング用上型61は、パンチホルダ63とパンチ64と、ウレタンスプリングのようなワーク押え65とからなる。64a,65aは、止めネジ及び取付ボルトである。一方、パンチング用下型62は、ダイスホルダ66と、ダイス67と、ガイドプレート68からなる。67aは止めネジ、67b,68aは取付ボルトである。このパンチング加工用上型61及び下型62を備えたパンチやー69では、種々のサイズのアングル部材Kに対してパンチング加工を行ない得る。

図面の簡単な説明

0055

図1本発明による好ましい一実施例のベンダ付油圧式金属加工機の平面図。
図2図1の油圧式金属加工機の右側面図。
図3図1の油圧式金属加工機の一部破断正面説明図。
図4図1のベンダ付油圧式金属加工機の背面図。
図5図1の油圧式金属加工機の左側面図。
図6図2のA−A線断面図。
図7図2のB−B線断面図。
図8図1のC−C線断面図。
図9図1の油圧式金属加工機のアングルガイドプレートを説明するもので、(a)は平面図、(b)は正面図。
図10図1の油圧式金属加工機のアングルガイドプレートのクランププレートを説明するもので、(a)は底面図、(b)は(a)のD−D線断面図、(c)は上面図。
図11図1のベンダ付油圧式金属加工機の手動切替弁の平面説明図。
図12図1のベンダ付油圧式金属加工機で加工されたアングル部材を示すもので、(a)は斜視説明図、(b)は(a)のE方向から見た一部の斜視説明図。
図13図1の油圧式金属加工機によるVノッチ加工の平面説明図。
図14図1の油圧式金属加工機による90度コーナー加工の平面説明図。
図15図1の油圧式金属加工機による角肉切り加工の平面説明図。
図16図1の油圧式金属加工機による角落し加工の平面説明図。
図17図1の油圧式金属加工機による45度コーナー加工の平面説明図。
図18図1の油圧式金属加工機のベンダの代わりにパンチャを取付けた説明図で、(a)は右側面図の一部、(b)は背面図の一部。

--

0056

1油圧式金属加工機
2 下部プレート
2dピン
3 上部プレート
4,5,6支柱
8二等辺三角形
9 開口
10 Vノッチ加工用下刃
10c,10d刃先
12ベンダー下型
15 Vノッチ加工用上刃組立体
16,19油圧シリンダ装置
17,20シリンダ穴
18 上側ベンダー工具組立体(ベンダー上型組立体)
21,22ラム
23 上刃支持用可動ブロック
24 Vノッチ加工用上刃
25ワーク押え
28ガイドポスト
29 ベンダーブロック
30 ベンダー上型
31奥側ガイドプレート
32コイルスプリング
33 Vノッチ加工用工具
34 ベンダー工具
35前側ガイド手段
36 前側ガイドプレート
36a長孔
36e,36f 溝
36g 穴
36j,36k,36m,36n,36p位置決め・案内面
37クランププレート(クランプベース)
37a 穴
37b,37c,37d,37eピン係合穴
40手動切替弁装置
40bレバー
42ハウジング
42a圧油供給口
43,44弁機構
43a,44a弁通路
C中心線
F加工機の前後(長手)方向
G 加工機の幅方向
J1,J2 刃先の延長線
K被加工部材(ワーク、アングル部材)
M内径
N1,N2,N3,N4 距離(間隔)
Y (三本の支柱により形成される)三角形

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