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技術 入力支援システムおよび入力支援システムのプログラムを記憶した記憶媒体

出願人 富士通株式会社
発明者 高橋国和
出願日 1998年1月29日 (19年10ヶ月経過) 出願番号 1998-017469
公開日 1999年8月6日 (18年4ヶ月経過) 公開番号 1999-212704
状態 特許登録済
技術分野 キーボード等からの入力 デジタル計算機の表示出力 検索装置 デジタル計算機のユーザインターフェイス 音声入出力 デジタル計算機のユーザインターフェイス
主要キーワード 確定対象 特殊用語 指令端末 入力支援情報 チェックミス 関連入力 選択指定情報 犯罪情報

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図面 (15)

課題

操作者相手との会話を進めつつ必要な情報入力する情報入力システムにおいて、操作者の作業負担を軽減する入力支援システムを提供する。

解決手段

入力手段101からの情報を表示手段102を介して操作者に提供するとともに蓄積手段103に蓄積する情報入力システムに備えられ、相手との会話を進めながら必要な情報を入力するための入力支援システムにおいて、操作者と相手との会話音声からキーワード抽出するキーワード抽出手段111と、この抽出結果に基づいて適合する入力項目判別する項目判別手段112と、該当する入力項目に対する入力情報としてキーワードで示される情報を含んだ入力情報を作成する入力情報作成手段113と、入力情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、情報入力システムの処理に供する指示作成手段114とを備える。

背景

図14に、従来の緊急電話指令管制システムの構成例を示す。図14において、各指令管制端末410は、ゲートウェイ401を介して交換機に接続されており、また、これらの指令管制端末410にそれぞれ備えられたデータベース411は、サーバ402によって一括管理されている。

この指令管制端末410において、受付処理部412は、操作者キーボード413やマウス414を操作して入力した指示情報受け付け、その内容に応じて、表示処理部415やデータベース管理部(図においてはDB管理部として示す)416の処理に供する構成となっている。

例えば、表示処理部415は、受付処理部412を介して受け取った指示に応じて、事案名や受付日、発生場所などのように通報された情報に関する管理情報の入力に用いる基幹表示画面や、事案の詳細内容の入力処理に用いる詳細画面CRTディスプレイ(図においては符号CRTとして示す)417によって表示して、操作者に適切な情報の入力を促す構成となっている。

従来は、操作者は、例えば、マウス414を操作して入力対象項目を画面上で指定し、キーボード413を操作してその内容を入力しており、このようにして入力された情報を受付処理部412を介して受け取って、表示処理部415が指定された項目に対応する画面上の位置に入力内容を表示し、また、データベース管理部416は、該当するレコードの内容を入力していた。

また、上述したキーボード413およびマウス414に加えて、補助入力装置として、タブレットデジタイザなどを備える場合もある。この場合は、例えば、主要な表示画面を選択する指示や頻繁に入力される語句などに対応するボタンなどを設定しておくことにより、該当する指示や語句について入力作業の省力化を図ることができる。

しかしながら、例えば、警察などの指令管制システムで用いられている主幹情報画面には、事件の発生場所や通報者に関する情報など20項目以上の入力箇所があり、更に、詳細情報画面では、事案の内容を端的に表す単語を入力する箇所に加えて、容疑者人相風体などを自由な形式で詳しく記述することが要求される箇所もある。

また、上述した情報画面における様々な入力項目配列は、コンピュータ処理側の都合合わせて決められたものであり、通報者との間の会話では、当然ながら、これらの入力項目の配列とは全く関わりない順序で入力すべき情報が出現し、更に、異なる表示画面に配置された入力箇所に関連する情報が連続して出現する場合もある。

このため、上述したような補助入力装置を備えた指令管制システムにおいても、操作者は、緊急電話への通報者との会話を進めながらメモを取っておき、通報者との会話を終えてから、このメモを見ながら入力作業を完成する場合が多い。一方、より人間にとって使いやすい入力方法として、音声認識処理技術が研究されており、定型的な指示や合図などを表す単語のみならず、ある程度の長さを持った文章における単語の配列の前後関係解析し、不特定の人間の音声を理解して入力情報とする音声理解システムも提案されており、一定の制限の元に実用化も進められている。

概要

操作者が相手との会話を進めつつ必要な情報を入力する情報入力システムにおいて、操作者の作業負担を軽減する入力支援システムを提供する。

入力手段101からの情報を表示手段102を介して操作者に提供するとともに蓄積手段103に蓄積する情報入力システムに備えられ、相手との会話を進めながら必要な情報を入力するための入力支援システムにおいて、操作者と相手との会話音声からキーワード抽出するキーワード抽出手段111と、この抽出結果に基づいて適合する入力項目を判別する項目判別手段112と、該当する入力項目に対する入力情報としてキーワードで示される情報を含んだ入力情報を作成する入力情報作成手段113と、入力情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、情報入力システムの処理に供する指示作成手段114とを備える。

目的

特に、緊急電話への通報者は、驚き慌てている場合が多く、そのような通報者から必要な情報を引き出すためには、操作者が通報者との会話に集中する必要があるから、指令管制システム側で、操作者による入力作業を強力に支援する技術が強く望まれている。本発明は、緊急電話への通報者や予約サービスなどの利用者との間で、操作者が会話を進めつつ必要な情報を入力する情報入力システムにおいて、操作者の作業負担を軽減する入力支援システムおよび入力支援プログラム記録した記憶媒体を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

操作者入力手段を操作して入力した情報を表示手段を介して操作者の確認作業に供するとともに、蓄積手段に蓄積する情報入力システム備えられ、相手との会話を進めながらこの会話で得られた必要な情報を入力する作業支援する入力支援システムにおいて、前記操作者と相手との会話音声から必要な情報を示すキーワード抽出するキーワード抽出手段と、前記キーワード抽出手段による抽出結果に基づいて、前記キーワードで示される情報に適合する入力項目判別する項目判別手段と、前記キーワード抽出手段による抽出結果と前記項目判別手段による判別結果とに基づいて、該当する入力項目に対する入力情報として前記キーワードで示される情報を含んだ入力情報を作成する入力情報作成手段と、前記項目判別手段による判別結果に基づいて、前記入力情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、前記情報入力システムの処理に供する指示作成手段とを備えたことを特徴とする入力支援システム。

請求項2

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、キーワード抽出手段は、入力される会話音声を解析し、会話を構成する単語および単語列認識する音声認識手段と、情報入力システムにおいて入力対象となる各入力項目に対応して、入力情報に関する単語および単語列をヒットキーワードとして格納するキーワード格納手段と、前記音声認識手段で得られた単語および単語列に基づいて、前記キーワード格納手段を検索し、該当するヒットキーワードと入力項目との対応関係を抽出結果として出力する検索手段とを備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項3

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、キーワード抽出手段は、情報入力システムにおいて入力対象となる各入力項目に対応して、入力情報に関する単語および単語列からなるヒットキーワードおよびこれを操作者が発声したときの音声に関する音声情報を格納する音声データベースと、入力される会話音声から、前記操作者の音声を選択的に抽出する音声抽出手段と、前記音声抽出手段で抽出された操作者の音声に基づいて前記音声データベースを検索し、前記会話音声に含まれるヒットキーワードと入力項目との対応関係を抽出結果として出力する音声検索手段とを備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項4

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、入力情報作成手段は、キーワードの入力に応じて、前記キーワードで示される事物に関連して蓄積手段に蓄積された情報を詳細情報として抽出する詳細抽出手段と、前記詳細情報の入力に応じて、この詳細情報を含んだ入力情報を形成し、指示作成手段の処理に供する詳細情報形成手段とを備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項5

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、入力情報作成手段は、キーワードの入力に応じて、前記キーワードで示される事物に類似する事物に関連して蓄積手段に蓄積された情報を抽出し、選択候補を示す候補情報として出力する候補抽出手段と、前記候補情報の入力に応じて、この候補情報を選択候補として提供するための入力情報を形成し、指示作成手段の処理に供する候補情報形成手段とを備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項6

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、入力情報作成手段は、キーワードの入力に応じて、前記キーワードに対応する入力項目に関連する入力項目を判別する関連項目判別手段と、前記関連項目判別手段による判別結果と前記キーワードとに基づいて前記蓄積手段を参照し、前記関連する入力項目について蓄積された情報の中から前記キーワードに関連して蓄積された情報を関連情報として抽出する関連情報抽出手段と、前記関連情報および前記関連項目判別手段による判別結果の入力に応じて、この関連情報を前記関連する入力項目に対応して入力するための入力情報を形成し、指示作成手段の処理に供する関連情報形成手段とを備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項7

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、指示作成手段は、受け取った入力情報に対応する入力項目に応じて、情報入力システムにおいて、該当する入力項目の入力作業および確認作業に用いられる表示画面を表示する旨の表示指示を作成し、前記情報入力システムの処理に供する画面指示作成手段を備えたことを特徴とする入力支援システム。

請求項8

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、指示作成手段は、入力情報作成手段から受け取った入力情報に対応する入力項目について、該当する入力項目の内容未確定の仮入力状態である旨の状態情報を保持する状態情報保持手段と、入力手段を介して入力される所定の確定指示に応じて、該当する入力項目に対応する状態情報を操作し、各入力項目の入力状態を管理する入力状態管理手段とを備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項9

請求項8に記載の入力支援システムにおいて、指示作成手段は、状態情報保持手段に保持された状態情報に応じて、該当する入力項目に対応する入力内容についての表示属性指定する表示指示を作成し、情報入力システムを介して表示手段の処理に供する表示制御手段を備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項10

請求項8に記載の入力支援システムにおいて、入力状態管理手段は、確定指示の入力に応じて、指定された入力項目に関連する入力項目に対応する状態情報を操作する関連管理手段を備えた構成であることを特徴とする入力支援システム。

請求項11

請求項1に記載の入力支援システムにおいて、操作者が入力支援システムに対する指示のために意識的に発声した音声を抽出する指示音声抽出手段と、前記指示音声抽出手段を介して受け取った音声を解析して、この音声で表された指示を抽出し、情報入力システムの処理に供する指示抽出手段とを備えたことを特徴とする入力支援システム。

請求項12

請求項11に記載の入力支援システムにおいて、指示受付手段は、操作者による操作に応じて音声入力断続する指示入力スイッチを備えたことを特徴とする入力支援システム。

請求項13

請求項2に記載の入力支援システムにおいて、所定の条件を満たす期間に入力された会話音声に関する音声認識処理が終了した旨の通知および前記期間に対応する音声認識結果に基づいてキーワード格納手段を検索して得られた検索結果に応じて、音声認識手段と検索手段と入力情報作成手段および指示作成手段とを切り替え動作させる切替制御手段を備えたことを特徴とする入力支援システム。

請求項14

操作者が入力手段を操作して入力した情報を表示手段を介して操作者の確認作業に供するとともに、蓄積手段に蓄積する情報入力システムのために、相手との会話を進めながらこの会話で得られた必要な情報を入力する作業を支援する入力支援プログラム記録した記憶媒体において、前記操作者と相手との会話音声から必要な情報を示すキーワードを抽出するキーワード抽出手順と、前記キーワード抽出手順による抽出結果に基づいて、前記キーワードで示される情報に適合する入力項目を判別する項目判別手順と、前記キーワード抽出手順による抽出結果と前記項目判別手順による判別結果とに基づいて、該当する入力項目に対する入力情報として前記キーワードで示される情報を含んだ入力情報を作成する入力情報作成手順と、前記項目判別手順による判別結果に基づいて、前記入力情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、前記情報入力システムの処理に供する指示作成手順とをコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムを記録した記憶媒体。

技術分野

0001

本発明は、緊急電話への通報者予約サービスなどの利用者との間で、操作者会話を進めつつ必要な情報入力する作業支援する情報入力支援システムに関するものである。警察消防などの指令管制システムチケット販売などの予約システムでは、操作者は様々な情報を聞き取る一方で、必要に応じて適切な形式を選択しながら情報入力システムへの入力作業を行っている。特に、緊急電話を処理する場合には、迅速かつ正確な入力作業が必要とされており、操作者の作業負担を軽減して作業能率を向上し、必要な情報を素早く入力するための技術が必要とされている。

背景技術

0002

図14に、従来の緊急電話の指令管制システムの構成例を示す。図14において、各指令管制端末410は、ゲートウェイ401を介して交換機に接続されており、また、これらの指令管制端末410にそれぞれ備えられたデータベース411は、サーバ402によって一括管理されている。

0003

この指令管制端末410において、受付処理部412は、操作者がキーボード413やマウス414を操作して入力した指示や情報を受け付け、その内容に応じて、表示処理部415やデータベース管理部(図においてはDB管理部として示す)416の処理に供する構成となっている。

0004

例えば、表示処理部415は、受付処理部412を介して受け取った指示に応じて、事案名や受付日、発生場所などのように通報された情報に関する管理情報の入力に用いる基幹表示画面や、事案の詳細内容の入力処理に用いる詳細画面CRTディスプレイ(図においては符号CRTとして示す)417によって表示して、操作者に適切な情報の入力を促す構成となっている。

0005

従来は、操作者は、例えば、マウス414を操作して入力対象項目を画面上で指定し、キーボード413を操作してその内容を入力しており、このようにして入力された情報を受付処理部412を介して受け取って、表示処理部415が指定された項目に対応する画面上の位置に入力内容を表示し、また、データベース管理部416は、該当するレコードの内容を入力していた。

0006

また、上述したキーボード413およびマウス414に加えて、補助入力装置として、タブレットデジタイザなどを備える場合もある。この場合は、例えば、主要な表示画面を選択する指示や頻繁に入力される語句などに対応するボタンなどを設定しておくことにより、該当する指示や語句について入力作業の省力化を図ることができる。

0007

しかしながら、例えば、警察などの指令管制システムで用いられている主幹情報画面には、事件の発生場所や通報者に関する情報など20項目以上の入力箇所があり、更に、詳細情報画面では、事案の内容を端的に表す単語を入力する箇所に加えて、容疑者人相風体などを自由な形式で詳しく記述することが要求される箇所もある。

0008

また、上述した情報画面における様々な入力項目配列は、コンピュータ処理側の都合合わせて決められたものであり、通報者との間の会話では、当然ながら、これらの入力項目の配列とは全く関わりない順序で入力すべき情報が出現し、更に、異なる表示画面に配置された入力箇所に関連する情報が連続して出現する場合もある。

0009

このため、上述したような補助入力装置を備えた指令管制システムにおいても、操作者は、緊急電話への通報者との会話を進めながらメモを取っておき、通報者との会話を終えてから、このメモを見ながら入力作業を完成する場合が多い。一方、より人間にとって使いやすい入力方法として、音声認識処理技術が研究されており、定型的な指示や合図などを表す単語のみならず、ある程度の長さを持った文章における単語の配列の前後関係解析し、不特定の人間の音声を理解して入力情報とする音声理解システムも提案されており、一定の制限の元に実用化も進められている。

発明が解決しようとする課題

0010

上述した指令管制システムの例に限らず、従来の情報入力システムにおいては、操作者の入力作業の利便性が軽視されており、入力作業を行う操作者の手作業によって、入力形式多様性入力順序不規則性吸収させている。このため、操作者の作業負担が非常に大きく、作業能率の低下や誤入力を誘発する結果を招く場合もあった。

0011

特に、指令管制システムでは、通報者との会話で得られた情報を迅速かつ正確に入力することが非常に重要であるにもかかわらず、必要な入力支援が得られないために、通報者との会話を進めながら、リアルタイムで入力作業を行うことはほとんど不可能であった。なぜなら、指令端末の操作者は、指令管制システムにおける操作者でもあり、通報者から必要な情報を聞き出しながら、得られた情報から適切な単語を抽出するとともに、キーボード413やマウス414を操作して、必要な情報画面を呼び出したり、該当する文字列を入力したりする必要があり、これらの作業を完全に並行して行うことは非常に困難だからである。

0012

特に、緊急電話への通報者は、驚き慌てている場合が多く、そのような通報者から必要な情報を引き出すためには、操作者が通報者との会話に集中する必要があるから、指令管制システム側で、操作者による入力作業を強力に支援する技術が強く望まれている。本発明は、緊急電話への通報者や予約サービスなどの利用者との間で、操作者が会話を進めつつ必要な情報を入力する情報入力システムにおいて、操作者の作業負担を軽減する入力支援システムおよび入力支援プログラム記録した記憶媒体を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0013

図1は、請求項1から請求項6の入力支援システムの原理ブロック図である。請求項1の発明は、操作者が入力手段101を操作して入力した情報を表示手段102を介して操作者の確認作業に供するとともに、蓄積手段103に蓄積する情報入力システムに備えられ、相手との会話を進めながらこの会話で得られた必要な情報を入力する作業を支援する入力支援システムにおいて、操作者と相手との会話音声から必要な情報を示すキーワードを抽出するキーワード抽出手段111と、キーワード抽出手段111による抽出結果に基づいて、キーワードで示される情報に適合する入力項目を判別する項目判別手段112と、キーワード抽出手段111による抽出結果と項目判別手段112による判別結果とに基づいて、該当する入力項目に対する入力情報としてキーワードで示される情報を含んだ入力情報を作成する入力情報作成手段113と、項目判別手段112による判別結果に基づいて、入力情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、情報入力システムの処理に供する指示作成手段114とを備えたことを特徴とする。

0014

請求項1の発明は、キーワード抽出手段111によって抽出されたキーワードに基づいて、項目判別手段112および入力情報作成手段113が動作することにより、操作者と相手との会話音声に含まれる必要な情報に適切な入力項目を判別するとともに、該当する入力項目に対応する入力情報を自動的に作成し、指示作成手段114を介して情報入力システムの処理に供することができる。

0015

これにより、該当する入力項目への入力内容として、上述したようにして自動的に作成された入力情報を表示手段102を介して操作者に提供し、また、蓄積手段103に蓄積することができる。請求項2の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、キーワード抽出手段111は、入力される会話音声を解析し、会話を構成する単語および単語列認識する音声認識手段121と、情報入力システムにおいて入力対象となる各入力項目に対応して、入力情報に関する単語および単語列をヒットキーワードとして格納するキーワード格納手段122と、音声認識手段121で得られた単語および単語列に基づいて、キーワード格納手段122を検索し、該当するヒットキーワードと入力項目との対応関係を抽出結果として出力する検索手段123とを備えた構成であることを特徴とする。

0016

請求項2の発明は、キーワード格納手段122に各入力項目対応のヒットキーワードが格納されているので、音声認識手段121による認識結果に応じて、検索手段123がこのキーワード格納手段122を検索することにより、必要な情報の抽出処理を行うことができる。この場合は、音声認識結果に基づいて、検索手段123が動作するので、不特定の相手の音声に含まれる情報も抽出することが可能である。

0017

請求項3の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、キーワード抽出手段111は、情報入力システムにおいて入力対象となる各入力項目に対応して、入力情報に関する単語および単語列からなるヒットキーワードおよびこれを操作者が発声したときの音声に関する音声情報を格納する音声データベース124と、入力される会話音声から、操作者の音声を選択的に抽出する音声抽出手段125と、音声抽出手段125で抽出された操作者の音声に基づいて音声データベース124を検索し、会話音声に含まれるヒットキーワードと入力項目との対応関係を抽出結果として出力する音声検索手段126とを備えた構成であることを特徴とする。

0018

請求項3の発明は、音声データベース124に操作者がヒットキーワードを発声した際の音声情報が格納されているので、音声抽出手段125を介して受け取った操作者の音声に基づいて、音声検索手段126が動作することにより、会話音声に含まれる必要な情報抽出することができる。この場合は、情報を抽出する対象を操作者の音声に絞ることにより、キーワードの抽出精度を向上することができる。また、不特定話者を想定した音声認識処理が不要となるので、入力支援システムの処理負担を軽減することも可能である。

0019

請求項4の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、入力情報作成手段113は、キーワードの入力に応じて、キーワードで示される事物に関連して蓄積手段103に蓄積された情報を詳細情報として抽出する詳細抽出手段131と、詳細情報の入力に応じて、この詳細情報を含んだ入力情報を形成し、指示作成手段114の処理に供する詳細情報形成手段132とを備えた構成であることを特徴とする。

0020

請求項4の発明は、キーワードの入力に応じて、詳細抽出手段131と詳細情報形成手段132とが動作することにより、蓄積手段103に蓄積された情報を活用し、キーワードから直接に導かれる情報に加えて、この情報に関連する詳細な情報も自動的に入力内容に含めることができる。請求項5の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、入力情報作成手段113は、キーワードの入力に応じて、キーワードで示される事物に類似する事物に関連して蓄積手段103に蓄積された情報を抽出し、選択候補を示す候補情報として出力する候補抽出手段133と、候補情報の入力に応じて、この候補情報を選択候補として提供するための入力情報を形成し、指示作成手段114の処理に供する候補情報形成手段134とを備えた構成であることを特徴とする。

0021

請求項5の発明は、キーワードの入力に応じて、候補抽出手段133と候補情報形成手段134とが動作することにより、蓄積手段103に蓄積された情報を活用し、キーワードから直接に導かれる情報に加えて、この情報に類似する情報も自動的に入力内容に含め、選択候補として提供することができる。請求項6の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、入力情報作成手段113は、キーワードの入力に応じて、キーワードに対応する入力項目に関連する入力項目を判別する関連項目判別手段135と、関連項目判別手段135による判別結果とキーワードとに基づいて蓄積手段103を参照し、関連する入力項目について蓄積された情報の中からキーワードに関連して蓄積された情報を関連情報として抽出する関連情報抽出手段136と、関連情報および関連項目判別手段135による判別結果の入力に応じて、この関連情報を関連する入力項目に対応して入力するための入力情報を形成し、指示作成手段114の処理に供する関連情報形成手段137とを備えた構成であることを特徴とする。

0022

請求項6の発明は、関連項目判別手段135による判別結果に応じて、関連情報抽出手段136が動作し、関連情報形成手段137を介して指示作成手段114の処理に供することにより、関連する入力項目についての入力作業を連動させることが可能である。これにより、例えば、警察の指令管制システムにおける事件の発生場所と管轄署のように、密接な関連を持つ入力項目を一括して入力することが可能となる。

0023

図2は、請求項7から請求項12の入力支援システムの原理ブロック図である。請求項7の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、指示作成手段114は、受け取った入力情報に対応する入力項目に応じて、情報入力システムにおいて、該当する入力項目の入力作業および確認作業に用いられる表示画面を表示する旨の表示指示を作成し、情報入力システムの処理に供する画面指示作成手段141を備えたことを特徴とする。

0024

請求項7の発明は、受け取った入力情報に応じて、画面指示作成手段141により、該当する表示画面を指定する表示指示を自動的に作成し、情報入力システムの処理に供することにより、該当する入力項目への自動入力処理に連動して、適切な表示画面を操作者に提供することができる。請求項8の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、指示作成手段114は、入力情報作成手段113から受け取った入力情報に対応する入力項目について、該当する入力項目の内容が未確定の仮入力状態である旨の状態情報を保持する状態情報保持手段142と、入力手段101を介して入力される所定の確定指示に応じて、該当する入力項目に対応する状態情報を操作し、各入力項目の入力状態を管理する入力状態管理手段143とを備えた構成であることを特徴とする。

0025

請求項8の発明は、入力情報の受付に応じて、状態情報保持手段142に保持した状態情報を、確定指示に応じて、入力状態管理手段143が操作することにより、会話音声から抽出されたキーワードに基づいて自動入力した入力情報と、入力手段101を介して操作者が意識的に入力した入力情報とを区別して扱うことができる。

0026

請求項9の発明は、請求項8に記載の入力支援システムにおいて、指示作成手段114は、状態情報保持手段142に保持された状態情報に応じて、該当する入力項目に対応する入力内容についての表示属性を指定する表示指示を作成し、情報入力システムを介して表示手段102の処理に供する表示制御手段144を備えた構成であることを特徴とする。

0027

請求項9の発明は、状態情報保持手段142内の状態情報に応じて、表示制御手段144が動作することにより、例えば、仮入力状態の入力項目を強調表示し、確定指示に応じてこの強調表示を解除することができ、操作者に自動入力された入力項目に対する注意を促すことができる。請求項10の発明は、請求項8に記載の入力支援システムにおいて、入力状態管理手段143は、確定指示の入力に応じて、指定された入力項目に関連する入力項目に対応する状態情報を操作する関連管理手段145を備えた構成であることを特徴とする。

0028

請求項10の発明は、確定指示に応じて、関連管理手段145が動作することにより、確定指示対象の入力項目に加えて、この入力項目に関連する入力項目を連動して確定することができる。請求項11の発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、操作者が入力支援システムに対する指示のために意識的に発声した音声を抽出する指示音声抽出手段115と、指示音声抽出手段115を介して受け取った音声を解析して、この音声で表された指示を抽出し、情報入力システムの処理に供する指示抽出手段116とを備えたことを特徴とする。

0029

請求項11の発明は、指示音声抽出手段115によって抽出された音声に応じて、指示抽出手段116が動作することにより、操作者が意識的に発声した音声を入力支援システムに対する音声指示として受け付けて、この音声指示に従って入力のための操作を行うことができる。請求項12の発明は、請求項11に記載の入力支援システムにおいて、指示受付手段115は、操作者による操作に応じて音声入力断続する指示入力スイッチ117を備えたことを特徴とする。

0030

請求項12の発明は、指示入力スイッチ117の操作に応じて、操作者の音声が意識的に発声されたものであるか否かを簡単に判別することができる。図3は、請求項13の入力支援システムの原理ブロック図である。請求項13の発明は、請求項2に記載の入力支援システムにおいて、所定の条件を満たす期間に入力された会話音声に関する音声認識処理が終了した旨の通知および期間に対応する音声認識結果に基づいてキーワード格納手段122を検索して得られた検索結果に応じて、音声認識手段121と検索手段123と入力情報作成手段113および指示作成手段114とを切り替えて動作させる切替制御手段118を備えたことを特徴とする。

0031

請求項13の発明は、切替制御手段118による指示に応じて、音声認識手段121と検索手段123と入力情報作成手段113および指示作成手段114とが動作することにより、例えば、所定の期間に入力された会話音声からキーワードが抽出されたか否かに応じて、音声認識処理あるいは入力情報作成処理および指示作成処理を選択的に行って、入力支援システムの処理負担を軽減することができる。

0032

請求項14の発明は、操作者が入力手段を操作して入力した情報を表示手段を介して操作者の確認作業に供するとともに、蓄積手段に蓄積する情報入力システムのために、相手との会話を進めながらこの会話で得られた必要な情報を入力する作業を支援する入力支援プログラムを記録した記憶媒体において、操作者と相手との会話音声から必要な情報を示すキーワードを抽出するキーワード抽出手順と、キーワード抽出手順による抽出結果に基づいて、キーワードで示される情報に適合する入力項目を判別する項目判別手順と、キーワード抽出手順による抽出結果と項目判別手順による判別結果とに基づいて、該当する入力項目に対する入力情報としてキーワードで示される情報を含んだ入力情報を作成する入力情報作成手順と、項目判別手順による判別結果に基づいて、入力情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、情報入力システムの処理に供する指示作成手順とをコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムを記録したことを特徴とする。

0033

請求項14の発明は、キーワード抽出手順によって抽出されたキーワードに基づいて、項目判別手順および入力情報作成手順を実行することにより、操作者と相手との会話音声に含まれる必要な情報に適切な入力項目を判別するとともに、該当する入力項目に対応する入力情報を自動的に作成し、指示作成手順を経て情報入力システムの処理に供することができる。

0034

これにより、該当する入力項目への入力内容として、上述したようにして自動的に作成された入力情報を表示手段を介して操作者に提供し、また、蓄積手段に蓄積することができる。

発明を実施するための最良の形態

0035

以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。

0036

図4に、請求項2の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図を示す。図4において、入力支援システムは、音声認識処理部201が、音声入力部202を介して受け取った音声を解析して単語および単語列を認識し、入力支援処理部210の処理に供する構成となっている。

0037

上述した音声入力部202は、例えば、緊急電話の受話器などに取り付けマイクなどによって、通報者および操作者の音声を会話音声として取り込んで適切な前処理を行い、請求項2で述べた音声認識手段121に相当する音声認識処理部201の処理に供する構成とすればよい。また、図4に示した受付処理部220は、既存のキーボード413およびマウス414による入力情報とともに、この入力支援処理部210による処理結果を受け取って、表示処理部415およびデータベース管理部416の処理に供する構成となっている。

0038

図4に示した入力支援処理部210において、ヒットキーワードデータベース211は、請求項2で述べたキーワード格納手段122に相当するものであり、例えば、入力項目ごとに入力内容となる可能性のある少なくとも一つの単語および単語列をヒットキーワードとして格納する構成となっている。また、キーワード検索部212は、請求項2で述べた検索手段123に相当するものであり、音声認識処理部201で得られた認識結果に基づいて、上述したヒットキーワードデータベース211を検索し、会話音声に含まれたヒットキーワードを検出する構成となっており、これらの各部により、請求項1で述べたキーワード抽出手段111の機能が果たされている。

0039

ここで、指令管制システムにおいて入力された情報は、各指令端末に備えられたデータベース411に蓄積されているから、このデータベース411を利用して予めヒットキーワードデータベース211を作成しておけばよい。例えば、データベース411に各入力項目ごとに格納された情報の中から、出現頻度の高いものやその類義語などをそれぞれ選択してヒットキーワードとすればよい。

0040

また、図4において、入力情報作成部213は、後述するようにして、キーワード検索部212によって抽出された単語あるいは単語列に関する入力情報を作成し、受付処理部220の処理に供する構成となっている。以下、入力情報作成部213が、キーワード検索部212による抽出結果に基づいて入力情報を作成する方法について説明する。

0041

図5に、入力情報作成動作を表す流れ図を示す。また、以下の説明では、キーワード検索部212によって抽出されたヒットキーワードを単にキーワードと称する。ここで、指令管制システムの入力項目の内容としては、発生場所などのように、会話の中で触れられた名詞固有名詞に加えて、該当する場所の詳細な住所が必要となる場合や、事案名を示す「器物破損」や「傷害」のように、日常生活ではあまり用いられない用語が必要とされる場合がある。その一方、店舗建物の住所などは予め辞書化が可能であり、同様に、特殊な用語と日常用いられる語彙との対応関係もまた辞書化が可能である。

0042

したがって、図4に示すように、入力情報作成部213に、上述した店舗や施設などの名称と住所との対応関係および日常語彙と特殊用語との対応関係を示す詳細辞書214を備え、情報受付部215からの指示に応じて、詳細検索部216が受け取ったキーワードについて詳細辞書214を検索し、検索結果を出力処理部217を介して受付処理部220に送出する構成とすればよい。

0043

この場合に、情報受付部215は、上述したキーワード検索部212からキーワードとともに該当する入力項目を示す項目情報受け取り、詳細情報が必要とされる入力項目および特殊な用語への変換が必要とされる入力項目については、キーワードを詳細検索部216の処理に供し、その他のものについてはそのまま出力処理部217に送出すればよい。

0044

また、詳細辞書214は、店舗や建物の名称などの名詞および固有名詞に対応して、住所などの詳細情報をデータベース411から抽出して格納するとともに、「壊す」や「殴る」などのように事件の特徴を示すキーワードに対応して、「器物破損」や「暴行」などのように事案名として適切な用語を格納する構成とすればよい。

0045

上述したように、詳細辞書214は、蓄積手段103に相当するデータベース411から特に詳細情報を抽出したものであるから、詳細検索部216が、この詳細辞書214を検索することにより、請求項4で述べた詳細抽出手段131の機能を実現し、キーワードから容易に推定することが可能な詳細情報を自動的に抽出することができる。

0046

例えば、通報者と操作者との会話の中で事件の発生場所を示す単語が出現した場合には、上述したキーワード検索部212により、入力項目「発生場所」に対応するヒットキーワードと一致するとして、店舗や建物などを示す名称がキーワードとして抽出され、項目情報とともに入力情報作成部213に入力される(ステップ301)。

0047

この場合に、情報受付部215は、項目情報に基づいて、住所などの詳細情報が必要であると判断し、ステップ302の肯定判定として、受け取ったキーワードを詳細検索部216に送出し、詳細情報の検索を指示すればよい。これに応じて、詳細検索部216は、詳細辞書216からキーワードに対応する詳細情報としてその住所などを検索し(ステップ303)、キーワードとともに出力処理部217に送出し、後述するステップ306、307の処理に供すればよい。

0048

一方、ステップ301において、「壊す」などの事件の特徴を示すキーワードが入力された場合に、情報受付部215は、項目情報に基づいて用語への変換が必要であると判断し、ステップ304の肯定判定として、このキーワードを詳細検索部216に送出し、用語への変換処理を指示すればよい。これに応じて、詳細検索部216は、詳細辞書214からキーワードに対応する用語を入力内容として検索し(ステップ305)、キーワードに代えて出力処理部217に送出し、ステップ306、307の処理に供すればよい。

0049

また一方、例えば、通報者が犯人被害者の人数あるいはその性別などに言及したような場合には、人数を表す数詞や性別を示す名詞がキーワードとして抽出され、入力項目「犯人の数」や「被害者の性別」などを示す項目情報とともに情報受付部215に入力される。このような入力項目を示す項目情報が入力された場合に、情報受付部215は、キーワードから直接に引き出せる詳細情報がないと判断し、ステップ304の否定判定として、この項目情報およびキーワードを直接に出力処理部217に送出し、ステップ306、307の処理に供すればよい。

0050

図4において、出力処理部217は、情報受付部215から受け取った項目情報に基づいて、レイアウト情報格納部218から入力項目に対応するレイアウト情報(後述する)を検索し、このレイアウト情報に基づいて、該当する入力項目を入力画面上で指定する位置指定情報を作成するとともに、入力項目に適合する形式に従った入力内容を作成する構成となっている。

0051

このレイアウト情報格納部218は、各入力項目に対応して、その入力項目の表示に用いる入力画面における入力項目の配置を示す配置情報と、必要とされる形式を表す形式情報とを含んだレイアウト情報を格納する構成とすればよい。

0052

この場合は、情報受付部215から受け取った項目情報に基づいて、出力処理部217は、レイアウト情報格納部218を参照し(ステップ306)、まず、得られた配置情報に基づいて、キーボード413やマウス414を操作して入力項目を指定した場合と同等の位置指定情報を作成し(ステップ307)、受付処理部220に送出すればよい。

0053

次に、ステップ306で得られた形式情報に従って、受け取ったキーワードおよび詳細情報あるいは特殊な用語を含む入力内容を作成し(ステップ308)、受付処理部220に送出した後、処理を終了すればよい。このようにして、情報受付部215からの指示に応じて、出力処理部217が動作することにより、音声認識処理結果から抽出されたキーワードおよびこのキーワードと入力項目との対応関係に基づいて、このキーワードに適合する入力内容を作成するとともに、入力処理に必要な位置指定情報を作成することが可能となり、請求項1で述べた入力情報作成手段113および指示作成手段114の機能が果たされている。

0054

また、詳細検索部216で得られた詳細情報の入力に応じて、出力処理部217が、上述したレイアウト情報に従ってこの詳細情報を含んだ入力情報を作成することにより、請求項5で述べた詳細情報形成手段132の機能が果たされている。上述したようにして得られた位置指定情報および入力内容からなる支援情報は、請求項1で述べた情報入力システムに相当する受付処理部220の処理に供されている。

0055

このとき、受付処理部220は、上述した支援情報の入力に応じて、キーボード413やマウス414の操作に応じて入力された入力情報と同様の受付処理を行って、表示処理部415およびデータベース管理部416の処理に供すればよい。

0056

これに応じて、表示処理部415およびデータベース管理部416が動作することにより、該当する入力項目に割り当てられた表示位置にステップ308で得られた入力内容が表示され、また、データベース411の該当する入力項目のレコードとして上述した入力内容が登録される。このようにして、通報者と操作者との間の会話に含まれるキーワードに関する情報を適切な入力項目に自動的に入力することが可能となり、操作者の入力作業を支援して操作者の作業負担を軽減し、操作者を通報者との会話に専念させて正確な情報の提供を促すことができるので、迅速かつ正確に入力作業を進めることが可能となる。

0057

また、上述した入力支援処理部210の各部は、請求項14で述べた各手順を実行するソフトウェアによって実現できるから、これらのプログラムフロッピーディスクDAT(Digital Audio Tape)などの記憶媒体に格納して頒布することが可能である。更に、請求項5および請求項7の発明を適用すれば、より強力に操作者の入力作業を支援することができる。

0058

図6に、請求項5および請求項7の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図を示す。図6において、入力支援処理部230は、図4に示した入力支援処理部210に、類似語辞書231、類似語検索部232および候補出力部233とともに、表示画面選択部234を付加し、入力情報作成部213で得られた入力内容に基づいて、類似語検索部232および表示画面選択部234が動作する構成となっている。

0059

この類似語辞書231は、例えば、上述した特殊な用語を含むヒットキーワードそれぞれについて、その類似語を格納する構成となっており、すなわち、蓄積手段103に相当するデータベース411からヒットキーワードが示す事物に類似する事物に関する情報を抽出したものである。

0060

また、類似語検索部232は、キーワードから変換された用語あるいはキーワードそのものを入力内容から抽出し、この用語およびキーワードに類似する単語および単語列を上述した類似語辞書231から検索して、入力内容の候補として候補出力部233の処理に供する構成となっている。例えば、事案名称として用いられる「器物破損」に対応して、類似語辞書231に「暴行」や「傷害」、「精神錯乱者」のような用語を類似語として登録しておけば、キーワードから直接に導かれた用語(例えば「器物破損」)に加えて、これらの用語を入力内容の候補に含めることができる。

0061

更に、店舗や建物、施設などの名称を示すキーワードに対応して、類似語辞書231に類似した名称を登録しておけば、該当するキーワードの入力に応じて、類似語検索部232が、上述した類似語辞書231を検索することにより、キーワードに類似した紛らわしい名称を含む入力内容の候補を得ることができる。このようにして、類似語検索部232が類似語辞書231を検索することにより、請求項5で述べた候補抽出手段133の機能を果たし、キーワードから類推することが可能な用語や紛らわしい名称などを入力内容の候補として、候補出力部233に送出することができる。

0062

また、この候補出力部233は、請求項5で述べた候補情報形成手段134に相当するものであり、入力内容の候補として受け取った単語および単語列とともに、例えば、類似度に従った優先順位を付けたプルダウンメニュー形式で上述した入力内容の候補を表示する旨の表示指示を作成し、受付処理部220を介して表示処理部415の処理に供する構成とすればよい。

0063

この表示指示に従って、表示処理部415が入力内容の候補を表示するための表示データを作成し、CRTディスプレイ417に送出することにより、上述したようにして検索された入力内容の候補を一緒に表示して、操作者に提供することができる。

0064

また、表示画面選択部234は、請求項7で述べた画面指示作成手段141に相当するものであり、通報された事件の特徴を示す入力項目に対応する入力内容に応じて適切な表示画面を判別し、該当する入力画面を表示する旨の表示指示を作成し、受付処理部220に送出する構成となっている。この表示画面選択部234は、例えば、事案名や件名などに用いられる用語に対応して、適合する入力画面を示す情報を保持する画面選択テーブル235を備え、上述した用語を含む入力内容を受け取ったときに、この画面選択テーブル235を参照して通報された事件に適合する入力画面を判別する構成とすればよい。

0065

これにより、例えば、通報者と操作者との会話に「壊す」や「壊して」などのキーワードが含まれていた場合に、表示画面選択部234により、適合する入力画面として刑法犯罪用の入力画面を指定する表示指示を自動的に作成することができる。これに応じて、受付処理部220が従来と同様の受付処理を行い、上述した表示指示に応じて表示処理部415が動作することにより、表示画面選択部234によって選択された入力画面をCRTディスプレイ417に表示して、操作者の入力作業に供することができる。

0066

この場合は、上述したキーワードの抽出に応じて、例えば、刑法犯罪情報の入力画面を自動的に表示することができるので、操作者が入力画面を呼び出す操作は不要となり、入力作業の繁雑さを解消することができる。ところで、上述したように、入力支援処理部210、230は、通報者と操作者との会話の音声について行われた音声認識処理結果に基づいて、自動的にキーワードの抽出および入力項目の選択を行い、該当する入力項目に適した入力内容を作成しており、これらの処理は操作者に意識されていない。

0067

このため、入力支援処理部210、230によって得られた支援情報は、操作者が意識して操作するキーボード413やマウス414による入力情報とは区別して扱う必要がある。次に、上述したようにして作成された支援情報を受け付けて処理する方法について説明する。

0068

図7に、請求項8の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図を示す。図7において、受付処理部220は、図14に示した従来の受付処理部412と同様にして、キーボード413およびマウス414からの入力情報の処理を行う入力制御部221と、入力支援処理部230からの支援情報を受け付けて、後述する仮入力処理を行う仮入力制御部222と、キーボード413およびマウス414からの指示に応じて、後述する確定処理を行う確定制御部223とを備えて構成されている。

0069

また、図7に示す項目状態テーブル224は、各入力項目に対応して入力状態を示す情報を格納する構成となっており、仮入力制御部222が、支援情報の入力に応じて、該当する入力項目が仮入力された旨の状態情報を項目状態テーブル224に設定することにより、請求項8で述べた状態情報保持手段142の機能を果す構成となっている。

0070

また一方、確定制御部223は、請求項8で述べた入力状態管理手段143に相当するものであり、操作者がキーボード413やマウス414を操作して仮入力状態の入力項目を指定し、所定の確定操作を行ったときに、入力制御部221を介して確定指示として受け取り、上述した項目状態テーブル224の該当する状態情報を更新し、入力項目の入力内容が確定した旨を示せばよい。

0071

このように、仮入力制御部222および確定制御部223が、それぞれ支援情報の入力および確定指示の入力に応じて、項目状態テーブル224の内容を更新することにより、各入力項目の内容が操作者に意識されているか否かをしめすことにより、自動的に入力された支援情報を操作者が意識的に入力した情報と区別して管理し、確定操作と同時に、意識的に入力した情報と自動入力された支援情報とを等価として扱うことが可能となる。

0072

更に、図7に示すように、請求項9で述べた表示制御手段144に相当する表示属性付加部225を設け、仮入力制御部222が、支援情報に含まれる入力内容を表示属性付加部225を介して入力制御部221に送出する構成とし、この表示属性付加部225が、例えば、表示色を変更するなどの強調表示を指示する属性情報を付加する構成とすればよい。

0073

これに応じて、表示処理部415が動作することにより、該当する入力項目の内容を強調表示することができる。このようにして、自動的に仮入力された入力項目の内容を強調表示することにより、操作者にこの入力内容を意識させることが可能となり、入力内容の確認および確定作業を促すことができる。

0074

また、この場合は、確定制御部223が、操作者による確定操作に応じて、該当する入力項目に対応する属性情報を変更し、強調表示を取り消したり、別の表示色を指定したりすることにより、該当する入力項目の内容が確定した旨を示せばよい。このように、支援情報の入力および確定指示の入力に応じて、仮入力制御部222および確定制御部223が動作し、表示属性付加部225により、該当する入力内容の表示に用いられる属性情報として、状態情報に対応する属性情報を送出することにより、各入力項目の入力状態を視覚的に表すことができる。

0075

これにより、操作者は、各入力項目の入力状態を容易に把握することができるので、例えば、仮入力状態の入力項目に注意を集中して、入力内容の確認や確定作業を行うことができ、操作者による入力操作を支援し、チェックミスなどを防ぐことができる。

0076

その一方、操作者が意識しているか否かにかかわらず、ある入力項目の内容の確定に応じて、関連する入力項目の内容を自動的に決定してしまうことができる場合がある。例えば、警察の指令管制システムの場合に、各警察署が管轄する区域は予め決定されているから、事件の発生場所が確定すれば、この事件についての管轄署は自動的に決定することができ、この場合に、入力項目「管轄署」への入力作業を操作者が意識する必要はない。

0077

次に、上述した例のように、関連した入力項目についての入力作業を自動化する方法について説明する。図8に、請求項6の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成を示す。図8に示す受付処理部240は、図7に示した受付処理部220に項目関連テーブル241、関連情報テーブル242および関連入力処理部243を備え、この関連入力処理部243が、確定制御部223から受け取った項目情報に応じて、項目関連テーブル241および関連情報テーブル242を参照し、確定対象の入力項目に関連する入力項目についての入力処理を行う構成となっている。

0078

上述した項目関連テーブル241は、各入力項目について、関連する入力項目を示す情報として、例えば、関連する入力項目の有無と、該当する入力項目を示す項目情報とを格納する構成となっている。例えば、この項目関連テーブル241に、入力項目「発生場所」と入力項目「管轄署」との関連や入力項目「事案名」および「件名」と入力項目「指令先」との関連を登録しておけば、上述した各入力項目相互の関連を示すことができる。

0079

また、関連情報テーブル242は、項目関連テーブル241に相互の関連が登録された入力項目について、一方の入力項目の内容に対応して、他方の入力項目の内容を格納する構成となっている。

0080

この関連情報テーブル242は、上述した項目関連テーブル241で相互の関連が示された入力項目について、その入力内容についての関連性を示す情報を蓄積手段103に相当するデータベース411から抽出したものであり、例えば、住所と管轄署との対応関係を示す情報を格納するとともに、「器物破損」や「傷害」といった具体的な事案名および件名に対応して、適切な指令先(例えば、「捜査一課」など)を示す情報を格納しておけばよい。

0081

この場合は、項目情報の入力に応じて、関連入力処理部243が項目関連テーブル241を検索し、請求項6で述べた関連項目判別手段135の機能を果たし、更に、項目関連テーブル241の検索結果に基づいて、関連情報テーブル242を検索することにより、関連情報抽出手段136と同等の機能を果たすことができる。

0082

また、このとき、関連入力処理部243は、確定制御部223から受け取った項目情報に基づいて、例えば、表示処理部415などから該当する入力内容を示す情報を受け取り、関連情報テーブル242の検索処理に用いればよい。図9に、関連入力動作を表す流れ図を示す。例えば、操作者が入力項目「発生場所」を指定して確定操作を行ったときに、関連入力処理部243は、確定制御部223から入力項目「発生場所」を示す項目情報を受け取り(ステップ311)、この項目情報に基づいて項目関連テーブル242を参照し、関連項目が登録されているか否かを判定する(ステップ312)。

0083

上述したように、項目関連テーブル242には、入力項目「発生場所」と入力項目「管轄署」との関連が登録されているから、ステップ312の肯定判定となり、入力項目「管轄署」を関連入力対象として、以下の処理を開始する。このとき、関連入力処理部243は、まず、入力項目「発生場所」に対応する入力内容を受け取り(ステップ313)、この入力内容に基づいて関連情報テーブル242を検索して(ステップ314)、適切な管轄署を示す情報を得ればよい。

0084

次に、関連入力処理部243は、請求項9で述べた関連情報形成手段137として動作し、上述した出力処理部217と同様にして、該当する入力項目を示す位置指定情報を作成して入力制御部221に送出し(ステップ315)、ステップ314で得られた情報を入力内容として仮入力制御部222に送出して(ステップ316)、関連入力処理を終了すればよい。

0085

一方、上述したステップ312の否定判定の場合は、もちろん、そのまま処理を終了すればよい。このように、確定制御部223を介して受け取った項目情報に基づいて、関連入力処理部243が動作し、得られた情報を仮入力制御部222の処理に供することにより、確定対象の入力項目に関連する入力項目を自動的に仮入力することができる。

0086

これにより、該当する入力項目の内容を関連する入力項目の内容を参照して入力する手間を省くことができるから、操作者は、仮入力された入力内容を確認し、確定操作を行えばよい。もちろん、仮入力制御部222を介して項目情報および入力情報を受け取って、関連入力処理部243が動作する構成としてもよい。

0087

また、ステップ316で入力内容を仮入力制御部222に送出する代わりに、キーボード413およびマウス414からの入力と同様に入力制御部221に送出すれば、上述したようにして得られた入力内容を確定済みの入力内容と同等に扱うことができる。例えば、項目関連テーブル241に、入力項目相互の関連とともに、一方の確定に応じて関連する入力項目の内容を確定可能か否かを示す自動確定情報を保持しておき、確定制御部223を介して受け取った項目情報に基づいて、関連入力処理部243が動作する際に、この自動確定情報に応じて、得られた情報を入力制御部221の処理に供する構成とすればよい。

0088

これにより、確定対象の入力項目に関連する入力項目を自動的に入力して確定することができ、該当する入力項目についての確定作業も不要とすることができる。なお、上述した関連入力処理は、図4に示した入力支援処理部210の処理と独立に動作可能であるから、例えば、項目関連テーブル241、関連情報テーブル242および関連入力処理部243のみを単独で既存の指令管制システムに適用することも可能である。

0089

また、キーボード413やマウス414を操作する代わりに、操作者が意識的に入力内容を示す情報や入力項目および入力内容の候補についての選択指示あるいは確定指示などを発声し、この音声を入力情報として用いることも可能である。図10に、請求項12の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成を示す。

0090

図10に示した入力支援処理部250において、指示解釈部251は、音声入力部202のマイクに備えられた指示入力ボタン252の操作に応じて、キーワード検索部212によって抽出された一連のキーワードを操作者が意識的に入力した音声指示として受け取り、この指示の解釈結果を指示変換部253を介して入力制御部221の処理に供する構成となっている。

0091

上述した指示入力ボタン252は、請求項12で述べた指示入力スイッチ117に相当するものであり、指示解釈部251が、この指示入力ボタン252が押下されている期間に抽出されたキーワード列を音声指示として受け取ることにより、請求項11で述べた指示音声抽出手段115の機能を実現し、操作者が意識的に発声した音声を抽出することができる。

0092

また、この指示解釈部251は、受け取ったキーワード列に含まれる個々のキーワードおよび配列に基づいて、音声指示内容を解釈する構成となっている。この指示解釈部251は、例えば、入力項目名およびこれに続く少なくとも一つのキーワードを1つの指示として受け付け、該当する入力項目に対して上述したキーワードで示される処理を行う旨の指示として解釈し、指示変換部253の処理に供すればよい。

0093

例えば、入力項目名に続いて、入力内容を示すキーワードが入力された場合に、指示解釈部252は、該当する入力項目に上述したキーワードを入力を指示する入力指示である旨を解釈結果として送出し、また、該当する入力項目について提供された選択肢の一つを示すキーワード(例えば、選択肢に付された識別子)が含まれていた場合には、該当する選択肢を指定する選択指示である旨の解釈結果を送出すればよい。

0094

このような解釈結果に基づいて、指示変換部253は、キーボード413やマウス414を操作した場合と同等の指示を作成する構成とすればよい。例えば、上述した入力指示に対応する解釈結果に含まれる入力項目名および入力内容を示すキーワードに基づいて、図4に示した出力処理部217と同様にして位置指定情報と入力情報とを作成し、また、選択指示に対応する解釈結果に含まれる入力項目名および選択肢の識別子に基づいて、上述した入力指示と同様の位置指定情報と該当する選択肢を指定する選択指定情報とを作成して、入力制御部221に送出すればよい。

0095

このように、指示解釈部251による解釈結果に基づいて、指示変換部253が動作することにより、請求項11で述べた指示抽出手段116の機能を実現し、操作者が意識的に発声した音声による指示を受け付けて、キーボード413やマウス414による指示と等価な指示として扱うことができる。同様にして、操作者が所望の入力項目についての確定指示を発声することにより、該当する入力項目の入力内容を確定することも可能である。

0096

これにより、操作者が通報者と会話しながら、適切な内容を意識的に復唱することにより、所望の入力項目についての入力処理や選択肢の指定処理および確定操作を行うことが可能となり、会話を進めつつキーボード413やマウス414を操作する煩雑さを解消することができる。更に、音声認識処理部201による認識結果を直接に指示解釈部251が受け取って、任意の文字列が発声された場合の音声について指示を解釈する構成とすれば、ヒットキーワードデータベース211に登録されていない単語も含めて、任意の文字列を入力することができる。

0097

また、操作者と通報者との間で交わされる会話に含まれる操作者の音声を重視して入力支援情報を作成してもよい。図11に、請求項3の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成を示す。図11において、指令管制システムは、図4に示した音声認識処理部201およびキーワード検索部212に代えて、請求項3で述べた音声データベース124に相当する音声データベース254と音声検索手段126に相当する音声照合部255とからなる入力支援処理部260を備えた構成となっている。

0098

また、音声入力部202は、請求項3で述べた音声抽出手段125として動作し、マイクで拾った操作者の音声のみを選択的に音声照合部255に送出する構成となっている。上述した音声データベース254は、操作者がキーワードを発声したときの音声を表す情報を登録する構成となっており、音声照合部255は、音声入力部202から受け取った音声とこの音声データベース254に登録された音声データとを照合することにより、全体として、キーワード抽出手段111の機能を果たし、操作者と通報者との会話に含まれるキーワードを入力情報作成部213の処理に供する構成となっている。

0099

この場合は、操作者の音声に固有な特徴を利用して、キーワードを抽出する処理の精度を向上することが可能であり、例えば、操作者が、通報者の言葉を繰り返して確認しつつ会話を進めれば、高い精度で適切なキーワードを抽出することができ、有効な支援情報を得ることができる。また、この場合は、不特定の話者に対応した音声認識処理が不要となるので、指令管制システムに用いられる情報処理装置の処理負担を軽減することができる。

0100

ところで、指令管制システムに備えられた情報処理装置の処理能力には限界があるため、操作者と不特定の通報者との音声を対象とした音声認識処理と完全に並行してキーワードの抽出や支援情報の作成処理を進め、リアルタイムで支援情報を提供することは現実には非常に困難である。次に、情報処理装置の限られた処理能力によって、擬似的なリアルタイム処理を行う方法について説明する。

0101

図12に、請求項13の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図を示す。また、図13に、入力支援システムの疑似リアルタイム処理動作を表す流れ図を示す。図12に示した入力支援処理部270において、切替制御部261は、請求項13で述べた切替制御手段118に相当するものであり、タイマ262からの指示およびキーワード検索部212による抽出結果に応じて、音声認識処理部201、キーワード検索部212および支援情報作成部213の動作を制御する構成となっている。

0102

このタイマ262には、例えば、通報者と操作者との間で簡明な言葉によるやりとりが行われるのに十分な時間が設定されており、音声認識処理部201への音声入力の開始から上述した所定の時間が経過した旨を上述した切替制御部261に通知する構成となっている。

0103

また、切替制御部261は、このタイマ262からの通知に応じて、音声認識処理部201への音声入力を一時的に停止し、上述した所定の時間内に入力された音声についての認識結果からキーワード検索部212によってキーワードが抽出されたか否かに応じて、支援情報作成部213あるいは音声認識処理部201に処理の再開を指示する構成とすればよい。

0104

この場合は、通報者との会話の開始に応じて、入力された音声について音声認識処理部201による処理が行われ(ステップ321)、認識結果が順次にキーワード検索部212に渡される。その後、タイマ262による通知に応じて、切替制御部261は、ステップ322の肯定判定としてステップ323に進み、音声認識処理部201への音声入力を一時停止すればよい。

0105

次いで、切替制御部261からの指示に応じて、キーワード検索部212により、ステップ321で得られた音声認識結果からのキーワード抽出処理が行われる(ステップ324)。このとき、切替制御部261は、キーワード検索部212による抽出結果に基づいて、上述した所定の時間内の会話にキーワードが含まれていたか否かを判定する(ステップ325)。

0106

操作者が通報者から有効な情報を引き出すことができた場合は、このときの会話の音声についての認識結果には、少なくとも1つのキーワードが含まれているから、ステップ325の肯定判定となる。この場合は、切替制御部261からの指示に応じて、支援情報作成部213が動作を開始し、ステップ324で抽出されたキーワードに基づいて、支援情報を作成する処理が行われる(ステップ326)。

0107

その後、切替制御部261は、まだ会話が続いているか否かを判定し(ステップ327)、続いている場合(ステップ327の肯定判定)は、タイマ262を再び起動して、音声認識処理部201への音声入力を再開し(ステップ328)、その後、ステップ321に戻って、新しい会話の音声についての認識処理を行えばよい。

0108

一方、例えば、通報者が慌てている場合には、上述した所定の時間内の会話では有効な情報が得られない場合がある。このような場合には、音声認識結果にはキーワードが含まれていないから、ステップ325の否定判定となり、支援情報の作成処理を行わずに、そのままステップ327に進めばよい。この場合は、会話が続いている場合は、上述したキーワード抽出処理の終了後、即座に音声認識処理部201への音声入力が再開され、新しく入力された音声についての認識処理が行われる。

0109

このようにして、通報者と操作者との会話が続く限り、上述したステップ321からステップ328を繰り返し、会話が終了したときに、ステップ327の否定判定として処理を終了すればよい。このように、切替制御部261が、音声認識処理部201、キーワード検索部212および支援情報作成部213の動作を制御し、所定の時間内の会話の音声について、これらの各部による処理を順次に行う構成としたことにより、パソコンなどのように、処理能力が限られた情報処理装置を用いて、音声認識処理を利用した入力支援システムを実現することが可能となる。

0110

この場合は、音声認識処理とキーワード抽出処理と支援情報作成処理とが順次に行われるため、通報者と操作者との間の会話の内容を厳密にリアルタイムで入力情報として反映することはできない。しかしながら、通常の会話では、キーワードが続けざまに出現することは稀であるから、上述したように、音声認識処理とキーワード抽出処理と支援情報作成処理とを順次に切り換えながら処理していくことにより、人間の感覚では会話の内容がほぼリアルタイムで反映されていくように捉えられると考えられる。

0111

更に、息継ぎや考えを整理する間などのように、音声が入力されない無音の時間を検出して音声認識処理の対象となる音声入力を区切り、この無音の時間を利用して、キーワード抽出処理および支援情報作成処理を行う構成としてもよい。

発明の効果

0112

以上に説明したように、請求項1の発明によれば、会話音声から抽出したキーワードに基づいて、必要な情報を適切な入力項目に自動的に入力することができ、これにより、操作者の入力作業を支援して操作者の作業負担を大幅に軽減し、迅速かつ確実に入力作業を進めることが可能となる。

0113

請求項2の発明によれば、音声認識結果に基づいてキーワードを抽出するので、不特定の相手の音声に含まれる情報も抽出することが可能であるから、該当するキーワードが会話音声に現れた最初の機会にこれを抽出し、自動入力処理に供することができる。また、請求項3の発明によれば、操作者の音声を対象としてキーワードを抽出することにより、キーワードの抽出精度を向上するとともに、不特定話者を想定した音声認識処理を不要として入力支援システムの処理負担を軽減することができる。

0114

更に、請求項4から請求項6の発明を適用することにより、キーワードによって直接的に示される情報に加えて、蓄積手段から適切な情報を抽出して付加し、自動入力処理に供することができ、操作者の作業負担を更に軽減することができる。また、請求項7の発明によれば、抽出したキーワードに応じて、適切な表示画面を指定する表示指示を作成することができるので、操作者が該当する表示指示を入力する作業が不要となり、快適な操作環境を提供することができる。

0115

また一方、請求項8によれば、キーワードの抽出に応じて自動入力した情報と操作者が意識して入力した情報とを区別して扱うことができ、特に、請求項9の発明によれば、自動入力した情報を操作者に意識させて確認作業を促すことができ、入力ミスの発生を防ぐことができる。また、請求項10の発明によれば、関連する入力項目についての確定作業を連動させることができ、関連して一括確定することが可能な入力項目についての形式的な確定指示作業から操作者を解放することができる。

0116

請求項11および請求項12の発明によれば、操作者が音声によって示した指示や情報を抽出し、キーボードなどの入力手段からの指示および情報と同等のものとして扱うことができる。また、請求項13の発明によれば、例えば、所定の期間に入力された会話音声からキーワードが抽出されたか否かに応じて、音声認識処理あるいは入力情報作成処理および指示作成処理を選択的に行うことにより、会話音声に含まれる情報をこの所定の期間ごとに情報入力システムに反映することができ、入力支援システムの処理負担を軽減することができる。

図面の簡単な説明

0117

図1請求項1から請求項6の入力支援システムの原理ブロック図である。
図2請求項7から請求項12の入力支援システムの原理ブロック図である。
図3請求項13の入力支援システムの原理ブロック図である。
図4請求項2の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図である。
図5入力情報作成動作を表す流れ図である。
図6請求項5および請求項7の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図である。
図7請求項9の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図である。
図8請求項6の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図である。
図9関連入力動作を表す流れ図である。
図10請求項12の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図である。
図11請求項3の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図である。
図12請求項13の入力支援システムを適用した指令管制システムの構成図である。
図13入力支援システムの疑似リアルタイム処理動作を表す流れ図である。
図14従来の緊急電話の指令管制システムの構成例を示す図である。

--

0118

101入力手段
102 表示手段
103蓄積手段
111キーワード抽出手段
112項目判別手段
113入力情報作成手段
114指示作成手段
115指示音声抽出手段
116 指示抽出手段
117指示入力スイッチ
118切替制御手段
121音声認識手段
122キーワード格納手段
123検索手段
124音声データベース
125音声抽出手段
126音声検索手段
131 詳細抽出手段
132詳細情報形成手段
133 候補抽出手段
134候補情報形成手段
135関連項目判別手段
136関連情報抽出手段
137 関連情報形成手段
141画面指示作成手段
142状態情報保持手段
143入力状態管理手段
144表示制御手段
145 関連管理手段
201音声認識処理部
202音声入力部
210、230、250、260、270入力支援処理部
211ヒットキーワードデータベース
212キーワード検索部
213 入力情報作成部
214 詳細辞書
215情報受付部
216 詳細検索部
217出力処理部
218レイアウト情報格納部
220、240受付処理部
221入力制御部
222 仮入力制御部
223確定制御部
224 項目状態テーブル
225表示属性付加部
231類似語辞書
232類似語検索部
233 候補出力部
234表示画面選択部
241 項目関連テーブル
242関連情報テーブル
243関連入力処理部
251 指示解釈部
252指示入力ボタン
253 指示変換部
254 音声データベース
255音声照合部
261 切替制御部
262タイマ
401ゲートウェイ
402サーバ
410指令管制端末
411データベース
412 受付処理部
413キーボード
414マウス
415表示処理部
416データベース管理部(DB管理部)
417CRTディスプレイ(CRT)

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