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技術 永久型枠の取り付け構造

出願人 株式会社ダイトー
発明者 石本昭二
出願日 1998年1月26日 (21年10ヶ月経過) 出願番号 1998-049964
公開日 1999年8月3日 (20年4ヶ月経過) 公開番号 1999-209942
状態 特許登録済
技術分野 護岸 護岸 地下構造物、基礎の保護・試験・修復
主要キーワード 引掛け部分 加工製作 アンカー状 爪金具 製作加工 対面位置 字金具 固着位置
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この項目の情報は公開日時点(1999年8月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

傾斜した鋼管矢板であっても金具の調節によって型枠を垂直かつ平行に設置でき、金具取り付け箇所が曲面、凹面、法線外れても容易に対応できる永久型枠取り付け構造を提供する。

解決手段

鋼管矢板1の海中部分に固着された底板2と、所定数鋼管1aの前面に固着された一対のプレート3,3と、断面が略ボックス形状で前面に開口部6を有し前記プレート3,3に調節可能にはめ込まれた縦長の爪金具4と、永久型枠10の内側にタイバー9及びナット11を介して連結された鉄筋8と、鉄筋8の内側に固着されたH鋼金具7とから成り、このH鋼金具7の内端部分を前記爪金具4の開口部6に沿って上から底板2まで落とし込む。

概要

背景

従来、鋼管矢板防食対策としてはその形状に沿った半円形または凹凸FRPカバー金具鋼管海側に取り付け、カバー内にモルタル充填して固化させるのが一般的である。しかし、実際の鋼管矢板は歪みや傾斜が多くて凹凸カバーと整列させるのが困難であり、また凹凸カバーは材料や製作コストが高くなる欠点がある。

このため近年、凹凸ではなくフラットのカバーを用いて不ぞろいの鋼管矢板に対しても簡単に取り付けられる構造が普及している。さらにFRPカバーと内部のモルタルはどうしても密着力が悪いので、これを改善するためカバー自体をコンクリート製の型枠にしたり、予めFRPとコンクリートの2層にし、型枠と構造物の間に多数の鉄筋を配置する永久型枠も現れている。

一方、フラットカバー鋼矢板や鋼管矢板に取り付ける手段としては、第1に特開昭60−159061号のように鋼矢板の前面に複数のスタッドブラケット溶接し、これにカバーを取り付けた後に外からナット締め付ける方法があげられる。第2に特開昭57−137529号のように鋼矢板に縦長のT字金具フックを溶接し、このT字金具に上からコンクリート型枠を落とし込んで固定する方法がある。しかし、フラットなカバーや型枠は凹凸カバーに比べるとモルタルの充填量が多いのでモルタル圧も大きく、樹脂カバーが変形したり、フック方式では引掛け部分外れる欠点がある。また、歪みや前後左右に傾斜した鋼矢板に前述の方式でカバーや型枠を取り付けると、型枠自体も傾いたままになる。

一方、鋼管矢板の場合も図5に示すように鋼管1aの外面に爪金具4aを溶接し、永久型枠10の内側に配置した鉄筋8にT鋼やH鋼金具7を取り付けて金具7の内端を爪金具4aに落とし込んでいる。鋼管矢板1のコーナーは、流木船舶衝突を考慮して鋼管1aの一部を切除し、曲面形状の永久型枠10を使用しており、この場合は鉄筋側に爪金具4a、鋼管側に係止金具4bが設けられている。さらに継手で連結された鋼管矢板1は、実際には図面のように一直線に整列しておらず、あちこち傾いているのが実情であり、型枠10の端の金具7は鋼管1aの法線中心線延長)上に対応しない。従って、現在は鋼管1aに現場合わせで一旦アーム12を溶接し、アーム12の金具対面位置に爪金具4aを固着している。

概要

傾斜した鋼管矢板であっても金具の調節によって型枠を垂直かつ平行に設置でき、金具取り付け箇所が曲面、凹面、法線を外れても容易に対応できる永久型枠の取り付け構造を提供する。

鋼管矢板1の海中部分に固着された底板2と、所定数の鋼管1aの前面に固着された一対のプレート3,3と、断面が略ボックス形状で前面に開口部6を有し前記プレート3,3に調節可能にはめ込まれた縦長の爪金具4と、永久型枠10の内側にタイバー9及びナット11を介して連結された鉄筋8と、鉄筋8の内側に固着されたH鋼金具7とから成り、このH鋼金具7の内端部分を前記爪金具4の開口部6に沿って上から底板2まで落とし込む。

目的

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、傾いたり歪んだ鋼管矢板に対して型枠を垂直かつ平行に設置でき、金具の取り付け箇所がさまざまでも容易に対応でき、強度も十分な永久型枠の取り付け構造を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

鋼管矢板1の海中部分に固着された底板2と、所定数鋼管1aの前面に固着された一対のプレート3,3と、断面が略ボックス形状で前面に開口部6を有し前記プレート3,3に調節可能にはめ込まれた縦長の爪金具4と、永久型枠10の内側に締結部材9,11を介して連結された鉄筋8と、鉄筋8の内側に固着された係止金具7とから成り、この係止金具7の内端部分を前記爪金具4の開口部6に沿って上から落とし込んだこと、を特徴とする永久型枠の取り付け構造

技術分野

0001

本発明は、永久型枠を用いて鋼管矢板等の港湾構造物防食補強するための取り付け構造に関する。

背景技術

0002

従来、鋼管矢板の防食対策としてはその形状に沿った半円形または凹凸FRPカバー金具鋼管海側に取り付け、カバー内にモルタル充填して固化させるのが一般的である。しかし、実際の鋼管矢板は歪みや傾斜が多くて凹凸カバーと整列させるのが困難であり、また凹凸カバーは材料や製作コストが高くなる欠点がある。

0003

このため近年、凹凸ではなくフラットのカバーを用いて不ぞろいの鋼管矢板に対しても簡単に取り付けられる構造が普及している。さらにFRPカバーと内部のモルタルはどうしても密着力が悪いので、これを改善するためカバー自体をコンクリート製の型枠にしたり、予めFRPとコンクリートの2層にし、型枠と構造物の間に多数の鉄筋を配置する永久型枠も現れている。

0004

一方、フラットカバー鋼矢板や鋼管矢板に取り付ける手段としては、第1に特開昭60−159061号のように鋼矢板の前面に複数のスタッドブラケット溶接し、これにカバーを取り付けた後に外からナット締め付ける方法があげられる。第2に特開昭57−137529号のように鋼矢板に縦長のT字金具フックを溶接し、このT字金具に上からコンクリート型枠を落とし込んで固定する方法がある。しかし、フラットなカバーや型枠は凹凸カバーに比べるとモルタルの充填量が多いのでモルタル圧も大きく、樹脂カバーが変形したり、フック方式では引掛け部分外れる欠点がある。また、歪みや前後左右に傾斜した鋼矢板に前述の方式でカバーや型枠を取り付けると、型枠自体も傾いたままになる。

0005

一方、鋼管矢板の場合も図5に示すように鋼管1aの外面に爪金具4aを溶接し、永久型枠10の内側に配置した鉄筋8にT鋼やH鋼金具7を取り付けて金具7の内端を爪金具4aに落とし込んでいる。鋼管矢板1のコーナーは、流木船舶衝突を考慮して鋼管1aの一部を切除し、曲面形状の永久型枠10を使用しており、この場合は鉄筋側に爪金具4a、鋼管側に係止金具4bが設けられている。さらに継手で連結された鋼管矢板1は、実際には図面のように一直線に整列しておらず、あちこち傾いているのが実情であり、型枠10の端の金具7は鋼管1aの法線中心線延長)上に対応しない。従って、現在は鋼管1aに現場合わせで一旦アーム12を溶接し、アーム12の金具対面位置に爪金具4aを固着している。

発明が解決しようとする課題

0006

このため特開平9−177109号、同279568号では、一対のプレートと金具を調節可能に組み合わせることにより、傾斜した鋼矢板に対して永久型枠を垂直に取り付けられる構造を提案している。しかし、鋼矢板は平坦であるためプレートを直角に溶接すればいいが、鋼管矢板は曲面であるから法線に対してプレートを対称に溶接しないと永久型枠が鋼管矢板に平行にならない。特に図5のアーム12や鋼管矢板のコーナー部分から分かるように、溶接箇所に応じて現場合わせで金具を加工製作するのは手間及びコストの点で効率が悪い。

0007

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、傾いたり歪んだ鋼管矢板に対して型枠を垂直かつ平行に設置でき、金具の取り付け箇所がさまざまでも容易に対応でき、強度も十分な永久型枠の取り付け構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、本発明の取り付け構造は、鋼管矢板の海中部分に固着された底板と、所定数の鋼管の前面に固着された一対のプレートと、断面が略ボックス形状で前面に開口部を有し前記プレートに調節可能にはめ込まれた縦長の爪金具と、永久型枠の内側に締結部材を介して連結された鉄筋と、鉄筋の内側に固着された係止金具とから成り、この係止金具の内端部分を前記爪金具の開口部に沿って上から落とし込んでいる。

0009

まず、鋼管矢板の海中部分に型枠支持用の底板を溶接し、続いて鉛直方向と比較しながら横方向のずれを修正して一対のプレートを鋼管外面に対して縦に複数組固着する。この場合、プレート固着位置が鋼管の法線から外れる場合は左右のプレートの長さを変えればよい。次いで爪金具をプレートの間にはめ込み、前後方向のずれを修正して前記プレートに固着する。続いて予め係止金具と鉄筋が取り付けられた永久型枠をクレーン等で吊りながら、係止金具の内端を爪金具に上から落とし込むと、型枠は鋼管矢板に対して平行に配置される。

発明を実施するための最良の形態

0010

図1,2は各々本発明が適用された永久型枠の取り付け構造の平面図と側面図で、鋼管矢板1の下方には型枠支持用の底板2(図2)が溶接され、この実施例では型枠の取り付け金具が鋼管1aの2本おきに設置されている。

0011

鋼管1aの前面には、法線と対称に一対のプレート3が縦方向に複数組溶接され、各プレート3の間に縦長の爪金具4がはめ込まれている。爪金具4は、コ字形形鋼を向き合わせて図2から分かるように背面の複数箇所背板5で連結したもので、前面の開口部6が下まで伸びており、断面が略ボックス形状となっている。

0012

爪金具4の開口部6にはH鋼金具7の内端が係止しており、金具7の外端は鉄筋8に予め溶接されている。鉄筋8はL形鋼格子状に組んで形成され、後に充填されるモルタルと一体化して補強の役割を果たす。鉄筋8の外側には、タイバー9を介して永久型枠10が取り付けられている。永久型枠10は、FRPの外層とコンクリートの内層二重構造で、コンクリート層にタイバー9の端がアンカー状態で固定されている。H鋼金具7、鉄筋8、タイバー9及び永久型枠10は、予め工場一体形成し、現場でタイバー9のナット11を締めることにより完全に固定できるようにしておくのが望ましい。

0013

次に永久型枠10の取り付け順序について説明すると、まず鋼管矢板1の海中部分に底板2を溶接し、鋼管1aの法線とほぼ対称に一対のプレート3,3を鉛直治具計器を用いて垂直に複数組溶接する。これで型枠取り付け時の鋼管1aの歪みや傾斜のうち横方向のずれが修正される。

0014

次に爪金具4をプレート3,3の間にはめ込み、前後方向に調節しながら側面をプレート3に溶接する。プレート3は鋼管1aの上下に沿って垂直に固着されるが、取り付け時に修正できるのは横方向のずれのみで、鋼管自体が前後に傾いている場合はプレート3だけでは修正が困難である。従って、爪金具4の側面の固着位置を変えて溶接することにより、前後の傾きを修正することができる。

0015

次に鉄筋8と一体化された型枠10をクレーンやロープ(図示せず)でバランスよく吊りながら、H鋼金具7の内端を爪金具4にはめ込んでゆっくりと型枠10を降ろせば、金具7のウェブ部分が爪金具の開口部6に沿って下降する。本件は新設工事であるから鋼管矢板1の上方に嵩コンクリートはなく、従ってH鋼金具部分を上から容易に落とし込むことができる。H鋼金具7が底板2に当たって停止したら、タイバー9のナット11を締めれば鉄筋8及び永久型枠10が位置決め固定される。現場の状況によっては、鉄筋8を先に落とし込んで金具7を爪金具4に係止させ、型枠10を外から当てがって固定してもよい。

0016

次に永久型枠10の端にあるH鋼金具7が鋼管1aの法線上にこない場合は、図3のように左右のプルート3a,3bの長さを変えるだけでよい。図5の従来構造では、現場でアーム12を製作加工していたが、本件ではプレート3aの方を短かくするだけで対応でき、また法線からのずれが少しの場合は同じ長さのプレートでも支障はない。鋼管矢板1のコーナー部分は、図4,5に示すように残った鋼管凹面にプレート3,3及び爪金具4をそのまま取り付けることができ、特別な加工は必要としない。

0017

各型枠10の取り付けが終了したら、鋼管矢板1と型枠10の間にモルタル(図示せず)を充填させる。爪金具4は略ボックス形状でしかも側面が二重になっているので、モルタルの膨張圧で型枠10か外側へ引っ張られても充分に耐えられる。またモルタルは、プレート3,3、H鋼金具7、鉄筋8、タイバー9、型枠内側のコンクリート層と一体結合するので、外部から衝撃があっても型枠10や鋼管矢板1から剥離することがない。

発明の効果

0018

以上詳述したように本発明の永久型枠取り付け構造によれば、傾斜した鋼管矢板であっても金具の調節により型枠を垂直かつ平行に設置でき、金具取り付け箇所が曲面、凹面、さらに法線を外れても容易に対応できる効果がある。

図面の簡単な説明

0019

図1型枠取り付け構造の平面図である。
図2爪金具の側面図である。
図3法線からずれた場合の取り付け状態図である。
図4鋼管矢板コーナー部分の取り付け状態図である。
図5従来取り付け構造の全体平面図である。

--

0020

1鋼管矢板
1a鋼管
2底板
3プレート
4爪金具
6 開口部
7H鋼金具
8鉄筋
9タイバー
10永久型枠
11 ナット

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