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技術 航空機位置検出システム

出願人 日本電気電波機器エンジニアリング株式会社日本電気株式会社
発明者 安井伸英中村寿男
出願日 1997年12月18日 (22年6ヶ月経過) 出願番号 1997-349811
公開日 1999年7月9日 (20年11ヶ月経過) 公開番号 1999-183605
状態 特許登録済
技術分野 交通制御システム 交通制御システム レーダ方式及びその細部
主要キーワード 不在信号 位置検出領域 存在信号 位置算出回路 設定変更作業 周期変更 目標検出回路 目標検出信号
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図面 (7)

課題

特定の二次監視レーダー装置が質問信号を送信できなくなり、航空機の位置が検出できない状況となった場合に、システムを迅速に復旧すること。

解決手段

有効範囲重複する二次監視レーダー装置71,72が、それぞれ異なる繰り返し周期の質問信号I1,I2を送信し、これら各質問信号I1,I2の周期に同期して航空機トランスポンダ53から応答信号Rが返される場合に、遠隔地に設置された複数の目標検出回路B1〜Bnが、同一の応答信号Rから、予め選択された質問信号の周期を持つパルスだけを抽出し、当該パルスの受信時刻情報M1〜Mnより求められる時刻差に基づいて位置算出回路2が航空機の位置を検出するシステムにおいて、受信時刻情報B1〜Bnが得られなくなると、各目標検出回路B1〜Bnにて選択されている周期を他の二次監視レーダー装置の質問信号の周期に切替える周期変更部1を設けたこと。

概要

背景

図5及び図6に従来例を示す。図5において、一方の二次監視レーダー装置71は、毎秒250回の周期パルス状の質問信号I1を送信する。また、他方の二次監視レーダー装置72は、毎秒300回の周期でパルス状の質問信号I2を送信する。各質問信号I1,I2は、共に航空機トランスポンダ53にて受信され、この航空機トランスポンダ53は、質問信号I1,I2の周期に同期してパルス状の応答信号Rを送信する。応答信号Rは、その時点での航空機の飛行高度の情報と当該航空機の識別コードビーコンコード)の情報とを含んでおり、無指向性空中線により広範囲に送信されるようになっている。航空機トランスポンダ53から送信された応答信号Rは、地上に配置された複数の目標検出回路B1〜Bn(n=2,3,4,…)の各々に受信される。これらの目標検出回路B1〜Bnは、互いに数十km程度離れた所定位置に設置されているため、一つの応答信号Rであっても各目標検出回路B1〜Bn間で時間差をもって受信される。各目標検出回路B1〜Bnは、連続する応答信号Rのパルスのうち、毎秒250回の繰返し周期で現れる信号だけを検出し、その検出時刻を当該応答信号の受信時刻情報M1〜Mn(n=2,3,4,…)として外部に出力する機能を備えている。各目標検出回路B1〜Bnから出力された受信時刻情報M1〜Mnは、位置算出回路55に入力される。位置算出回路55は、各目標検出回路B1〜Bnでの応答信号Rの受信時刻のずれに基づいて航空機の位置を特定し、航空機位置情報を出力する。

これによると、図6に示すように、まず、一方の二次監視レーダー装置71からは、符号イが示すように、毎秒250回の繰返し周期で質問信号I1が送信される。また、他方の二次監視レーダー装置72からは、符号ロが示すように、毎秒300回の繰返し周期で質問信号I2が送信される。従って、航空機トランスポンダ53から送信される応答信号Rは、符号ハが示すように、両方の繰返し周期のパルスを含んだ信号となっている。これに対し、各目標検出回路B1〜Bnでは、符号二が示すように、毎秒250回の繰り返し周期を有するパルスを抽出するようにタイミングが調整されている。このため、各目標検出回路B1〜Bnでは、符号ホが示すように、毎秒250回周期のパルス列のみが抽出され、このパルスの検出される時刻が、上述のように受信時刻情報M1〜Mnとして位置算出回路55に入力される。このため、2つの二次監視レーダー71,72による検出範囲重複している空域に航空機が存在しても、当該航空機の位置を正確に検出することができるようになっていた。これは一般に同期干渉方式といわれる。

概要

特定の二次監視レーダー装置が質問信号を送信できなくなり、航空機の位置が検出できない状況となった場合に、システムを迅速に復旧すること。

有効範囲の重複する二次監視レーダー装置71,72が、それぞれ異なる繰り返し周期の質問信号I1,I2を送信し、これら各質問信号I1,I2の周期に同期して航空機トランスポンダ53から応答信号Rが返される場合に、遠隔地に設置された複数の目標検出回路B1〜Bnが、同一の応答信号Rから、予め選択された質問信号の周期を持つパルスだけを抽出し、当該パルスの受信時刻情報M1〜Mnより求められる時刻差に基づいて位置算出回路2が航空機の位置を検出するシステムにおいて、受信時刻情報B1〜Bnが得られなくなると、各目標検出回路B1〜Bnにて選択されている周期を他の二次監視レーダー装置の質問信号の周期に切替える周期変更部1を設けたこと。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

一定周期パルス信号である質問信号を送信する二次監視レーダー装置と、この二次監視レーダー装置から送信された質問信号の周期に同期して航空機トランスポンダから返されるパルス状の応答信号を受信し当該パルスの受信時刻情報を出力する目標検出回路と、この目標検出回路から出力される受信時刻情報に基づいて前記航空機の位置を算出する位置算出回路とを備え、前記二次監視レーダー装置は、送信する質問信号の周期が異なるものを2機以上設け、前記目標検出回路は、予め選択された特定の質問信号の周期を持つパルスのみを前記応答信号から抽出しその抽出したパルスについて前記受信時刻情報を出力するように構成すると共に、この目標検出回路を所定の距離を隔てて複数設置し、前記位置算出回路は、前記各目標検出回路から同一の受信パルスについて出力される受信時刻情報の時刻差に基づいて前記航空機の位置を算出する航空機位置検出システムにおいて、前記目標検出回路から前記受信時刻情報が出力されなくなったことを条件に,当該目標検出回路にて選択されている前記質問信号の周期を異なる質問信号の周期に変更する周期変更部を設けたことを特徴とする航空機位置検出システム。

請求項2

前記周期変更部は、前記目標検出回路から一定時間に渡り前記受信時刻情報が出力されなかったことを条件に当該目標検出回路にて選択されている質問信号の周期を変更することを特徴とした請求項1記載の航空機位置検出システム。

請求項3

前記周期変更部は、前記各二次監視レーダー装置の質問信号の周期を予め定められた順序に従って変更してゆくことを特徴とした請求項1記載の航空機位置検出システム。

請求項4

前記位置算出回路は、前記目標検出回路から受信時刻情報が出力されなくなったことを条件に異常通報を出力し、前記周期変更部は、前記位置算出回路から異常通報を受けたことを条件に前記目標検出回路にて選択されている質問信号の周期を変更することを特徴とした請求項1記載の航空機位置検出システム。

請求項5

前記周期変更部が、次に目標検出回路に設定すべき質問信号の周期を選択する周期選択回路と、この周期選択回路により選択された周期を前記目標検出回路に設定する周期設定回路とを含み、前記周期選択回路は、前記複数の目標検出回路の各々に対し1つ設けると共に、前記周期設定回路は、前記各目標検出回路ごとに個別に設けたことを特徴とする請求項1記載の航空機位置検出システム。

請求項6

前記周期設定回路を前記各目標検出回路の近傍にそれぞれ併設すると共に、前記周期選択回路と前記周期設定回路との間を公衆回線により接続したことを特徴とする請求項5記載の航空機位置検出システム。

技術分野

0001

本発明は、航空機位置検出システム係り、特に、重複する検出範囲を持つ複数の二次監視レーダー装置の出力から一つを選択して位置検出を行う航空機位置検出システムに関する。

背景技術

0002

図5及び図6に従来例を示す。図5において、一方の二次監視レーダー装置71は、毎秒250回の周期パルス状の質問信号I1を送信する。また、他方の二次監視レーダー装置72は、毎秒300回の周期でパルス状の質問信号I2を送信する。各質問信号I1,I2は、共に航空機トランスポンダ53にて受信され、この航空機トランスポンダ53は、質問信号I1,I2の周期に同期してパルス状の応答信号Rを送信する。応答信号Rは、その時点での航空機の飛行高度の情報と当該航空機の識別コードビーコンコード)の情報とを含んでおり、無指向性空中線により広範囲に送信されるようになっている。航空機トランスポンダ53から送信された応答信号Rは、地上に配置された複数の目標検出回路B1〜Bn(n=2,3,4,…)の各々に受信される。これらの目標検出回路B1〜Bnは、互いに数十km程度離れた所定位置に設置されているため、一つの応答信号Rであっても各目標検出回路B1〜Bn間で時間差をもって受信される。各目標検出回路B1〜Bnは、連続する応答信号Rのパルスのうち、毎秒250回の繰返し周期で現れる信号だけを検出し、その検出時刻を当該応答信号の受信時刻情報M1〜Mn(n=2,3,4,…)として外部に出力する機能を備えている。各目標検出回路B1〜Bnから出力された受信時刻情報M1〜Mnは、位置算出回路55に入力される。位置算出回路55は、各目標検出回路B1〜Bnでの応答信号Rの受信時刻のずれに基づいて航空機の位置を特定し、航空機位置情報を出力する。

0003

これによると、図6に示すように、まず、一方の二次監視レーダー装置71からは、符号イが示すように、毎秒250回の繰返し周期で質問信号I1が送信される。また、他方の二次監視レーダー装置72からは、符号ロが示すように、毎秒300回の繰返し周期で質問信号I2が送信される。従って、航空機トランスポンダ53から送信される応答信号Rは、符号ハが示すように、両方の繰返し周期のパルスを含んだ信号となっている。これに対し、各目標検出回路B1〜Bnでは、符号二が示すように、毎秒250回の繰り返し周期を有するパルスを抽出するようにタイミングが調整されている。このため、各目標検出回路B1〜Bnでは、符号ホが示すように、毎秒250回周期のパルス列のみが抽出され、このパルスの検出される時刻が、上述のように受信時刻情報M1〜Mnとして位置算出回路55に入力される。このため、2つの二次監視レーダー71,72による検出範囲が重複している空域に航空機が存在しても、当該航空機の位置を正確に検出することができるようになっていた。これは一般に同期干渉方式といわれる。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記従来例にあっては、二次監視レーダー装置71の運用の停止等により毎秒250回の周期の質問信号が送信されなくなると、航空機の位置情報を得ることができなくなるという不都合があった。この事態を回避するためには、目標検出回路B1〜Bnが抽出すべきパルスの周期を毎秒300回に設定変更し、他方の二次監視レーダー装置72に合わせる方法がある。しかし、各目標検出回路B1〜Bnは互いに数十kmも離れており、設定変更作業には多大な労力と時間を要すると共に、システムを復旧させ航空機の位置情報を得るまでに相当の時間を要するという不都合があった。

0005

本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、特に、特定の二次監視レーダー装置が質問信号を送信できなくなり、航空機の位置が検出できない状況となった場合に、システムの保守を迅速に行えるようにして、システムの迅速な復旧を可能にした航空機位置検出システムを提供することを、その目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、一定周期のパルス信号である質問信号を送信する二次監視レーダー装置と、この二次監視レーダー装置から送信された質問信号の周期に同期して航空機トランスポンダから返されるパルス状の応答信号を受信し当該パルスの受信時刻情報を出力する目標検出回路とを備えている。また、この目標検出回路から出力される受信時刻情報に基づいて航空機の位置を算出する位置算出回路を有する。このうち、二次監視レーダー装置は、送信する質問信号の周期が異なるものを2機以上設ける。また、目標検出回路は、予め選択された特定の質問信号の周期を持つパルスのみを応答信号から抽出しその抽出したパルスについて受信時刻情報を出力するように構成する。そして、この目標検出回路を所定の距離を隔てて複数設置する。また、位置算出回路は、各目標検出回路から同一の受信パルスについて出力される受信時刻情報の時刻差に基づいて前記航空機の位置を算出する。これに加え、本発明では、目標検出回路から受信時刻情報が出力されなくなったことを条件に,当該目標検出回路にて選択されている質問信号の周期を異なる質問信号の周期に変更する周期変更部を設けた、という構成を採っている。

0007

このため、本発明では、目標検出回路に設定された周期の質問信号を送信する二次監視レーダー装置が運用を停止すると、目標検出回路から受信時刻情報が出力されなくなるため、周期変更部により、目標検出回路に設定されている周期が他の二次監視レーダー装置の送信する質問信号の周期に速やかに切替えられる。このため、目標検出回路から受信時刻情報の出力が再開され位置算出回路では航空機の位置検出が可能となりシステムは復旧する。

0008

請求項2記載の発明では、周期変更部は、目標検出回路から一定時間に渡り受信時刻情報が出力されなかったことを条件に当該目標検出回路にて選択されている質問信号の周期を変更する、という構成を採っている。

0009

本発明では、例えば、目標検出回路が抽出の対象とする二次監視レーダー装置が質問信号の送信を怠ったとしても、その間が短時間であって一定時間を超えない場合、当該二次監視レーダー装置の運用停止とはみなさず、周期変更部は、抽出対象となる質問信号の周期を切替えない。

0010

請求項3記載の発明では、周期変更部は、各二次監視レーダー装置の質問信号の周期を予め定められた順序に従って変更してゆく、という構成を採っている。

0011

本発明では、例えば第1乃至第3の3機の二次監視レーダー装置が設置されており、目標検出回路に第1の二次監視レーダー装置の質問信号の周期が設定されていた場合、第1の二次監視レーダー装置と第2の二次監視レーダー装置とが同時に質問信号の送信を停止すると、周期変更部は、はじめ第2の二次監視レーダー装置の質問信号の周期を目標検出回路に設定するが、やはり受信時刻情報の出力がないので、次に、第3の二次監視レーダー装置の質問信号の周期を目標検出回路に設定する。

0012

請求項4記載の発明では、位置算出回路は、目標検出回路から受信時刻情報が出力されなくなったことを条件に異常通報を出力し、周期変更部は、位置算出回路から異常通報を受けたことを条件に目標検出回路にて選択されている質問信号の周期を変更する、という構成を採っている。

0013

本発明では、周期変更部は、位置算出回路から出力される異常通報を監視し、当該通報があると、周期変更部により目標検出回路に設定された周期が変更される。

0014

請求項5記載の発明では、周期変更部が、次に目標検出回路に設定すべき質問信号の周期を選択する周期選択回路と、この周期選択回路により選択された周期を目標検出回路に設定する周期設定回路とを含み、周期選択回路は、複数の目標検出回路に対し1つ設けると共に、周期設定回路は、各目標検出回路ごとに個別に設けた、という構成を採っている。

0015

本発明では、単一の周期選択回路により複数の目標検出回路に設定すべき周期の選択が行われる。

0016

請求項6記載の発明では、周期設定回路を各目標検出回路の近傍にそれぞれ併設すると共に、周期選択回路と周期設定回路との間を公衆回線により接続した、という構成を採っている。

0017

本発明では、周期選択回路を予め設けられている公衆回線の一端の局に接続すると共に、複数の周期設定回路を当該公衆回線の最寄りの局にそれぞれ接続することでシステムが構成される。

0018

これらにより、前述した目的を達成しようとするものである。

発明を実施するための最良の形態

0019

以下、本発明の一実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。ここで、従来例と同一部分は、同一符号を付して重複説明を省略する。

0020

図1に示す航空機位置検出システムでは、周期変更部1が設けられている点で従来例と異なっている。この周期変更部1は、目標検出回路B1〜Bnから受信時刻情報M1〜Mnが出力されなくなったことを条件に,当該目標検出回路B1〜Bnにて選択されている質問信号の周期を,異なる質問信号の周期に変更する機能を備えている。特に、この周期変更部1は、目標検出回路B1〜Bnから一定時間に渡り受信時刻情報M1〜Mnが出力されなかったことを条件に,現に目標検出回路B1〜Bnで選択されている質問信号の周期を変更するようになっている。符号1aは、その一定時間を計測するためのタイマである。このため、本実施形態において、位置算出回路2は、目標検出回路B1〜Bnから受信時刻情報が出力されなくなったことを条件に目標検出信号Dを介し異常通報を出力し、周期変更部1は、位置算出回路2から異常通報を受けたことを条件に目標検出回路B1〜Bnにて選択されている質問信号の周期を変更するようになっている。

0021

ここで、周期変更部1は、各二次監視レーダー装置71,72の質問信号の周期を予め定められた順序に従って変更してゆく機能を有する。このため、周期変更部1は、各二次監視レーダー装置71,72が送信する質問信号I1,I2の周期を予め記憶した記憶部を有している(図示略)。例えば、本実施形態のように、二次監視レーダー装置が2機存在する場合、周期変更部1は、位置算出回路2から異常通報を受ける度に、目標検出回路B1〜Bnに設定されている質問信号の周期を、質問信号I1の周期と、質問信号I2の周期との間で交互に切替える。

0022

このため、周期変更部1は、次回に目標検出回路B1〜Bnに設定すべき質問信号の周期を選択する周期選択回路1bと、この周期選択回路1bにより選択された周期を目標設定回路B1〜Bnに設定する周期設定回路S1〜Sn(n=1,2,3,…)とを含んでいる。このうち、周期選択回路1bは、複数の目標検出回路B1〜Bnの各々に対し1つ設けると共に、周期設定回路S1〜Snは、各目標設定回路B1〜Bnごとに個別に設けられている。周期設定回路S1〜Snは、目標検出回路B1〜Bnの近傍に併設されている。そして、周期選択回路1bと周期設定回路S1〜Snとの間は公衆回線により接続されている。

0023

次に、本実施形態の動作を説明する。

0024

今、各目標検出回路B1〜Bnには、第1の二次監視レーダー装置71から送信される質問信号の周期が設定されている。このとき、当該第1の二次監視レーダー装置71の運行が停止され質問信号I1の送信が途絶えると(図2のイ)、第2の二次監視レーダー装置72が質問信号I2の送信を継続しているにもかかわらず(図2のロ)、各目標検出回路B1〜Bnから受信時刻情報M1〜Mnが出力されなくなる(図2のホ)。位置算出回路2は、常時、各目標検出回路B1〜Bnから受信時刻情報M1〜Mnが出力されているか監視しており、正常に出力されている間は、周期変更部1のタイマ1aに目標検出信号Dを出力している。ここで、位置算出回路2は、すべての目標検出回路B1〜Bnから受信時刻情報M1〜Mnを得られなくなると、目標検出信号Dの出力をオフして、周期変更部1に異常通報を行う。目標検出信号Dがオフされると、周期変更部1のタイマ1aがリセットされると共に時間の測定を開始する。タイマ1aには予め一定時間が設定されており、計測時間がその一定時間に達すると周期選択回路1bに対し目標不在信号Nを出力する(図2のヘ)。一方、タイマ1aの測定中に位置算出回路2が受信時刻情報を受信した場合、当該位置算出回路2は、目標検出信号Dをオン復帰させ異常通報を解除する。タイマ1aは、目標検出信号Dがオンされると、時間の測定を中止する。このため、タイマ1aによる測定時間が予め設定されていた一定時間に達する前に受信時刻情報M1〜Mnの出力が再開された場合、周期選択回路1bに対し目標不在信号Nは出力されない。

0025

ここで、周期選択回路1bに目標不在信号Nが入力されると、当該周期選択回路1bは、各目標検出回路B1〜Bnに現に設定されている質問信号の周期とは異なる他の質問信号の周期を選択し、各周期設定回路S1〜Snに出力する。図1の例では、二次監視レーダー装置が2機なので、第1の二次監視レーダー装置71の質問信号I1の周期が各目標検出回路B1〜Bnに設定されている状態で、周期選択回路1bに目標不在信号Nが入力されると、周期選択回路1bは、第2の二次監視レーダー装置72の質問信号I2の周期を選択する。このため、周期選択回路1bには、各目標検出回路B1〜Bnにおいて現に設定されている周囲を記憶しておくためのメモリを備えている(図示略)。周期選択回路1bは、その後、目標不在信号Nが入力されるたびに、第1の二次監視レーダー装置71の周期と第2の二次監視レーダー装置72の周期とを交互に選択する。仮に、二次監視レーダー装置がA,B,Cの3機あった場合であれば、周期選択回路1bは、目標不在信号Nが入力されるたびに、A,B,Cの周期を順に繰り返して選択する。

0026

周期選択回路1bは、新たな周期を選択すると、その情報を周期切替信号Cに乗せ、公衆回線を介し各周期設定回路S1〜Snに入力する(図2のト)。周期切替信号Cを受けた周期設定回路S1〜Snは、周期選択回路1bにおいて選択された質問信号の周期を各目標検出回路B1〜Bnに設定する。これにより、例えば図1で第1の二次監視レーダー装置71が運用を停止しても、各目標検出回路B1〜Bnは、第2の二次監視レーダー装置72の質問信号I2に対応した応答信号Rのパルスを抽出するようになるので、航空機の位置検出を継続することができる。

0027

次に、上記実施形態をより具体化した実施例について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。

0028

図3において、点線円弧V1は、二次監視レーダー装置71の質問信号有効範囲である。また、符号V2は、二次監視レーダー装置72の質問信号有効範囲である。今、この円弧V1と円弧V2の囲む範囲、即ち、2種類の質問信号I1,I2が共に有効に伝達される領域に、2機の航空機トランスポンダ53,53が存在する。ここで、二次監視レーダー装置71は、質問繰り返し周期が毎秒250回であり、その空中線が1回転する時間は10秒である。二次監視レーダー装置72は、質問繰り返し周期が毎秒300回であり、その空中線が1回転する時間は10秒である。また、点線の円VAは、航空機トランスポンダ53から返される応答信号Rの有効範囲であって、当該範囲内に、受信サイトITE1〜SITE3が設置されている。

0029

各受信サイトSITE1〜SITE3の構成を図4に示す。図4において、空中線An(n=1,2,3)で受信された応答信号Rは、受信回路RXn(n=1,2,3)を介して、既述の目標検出回路Bn(n=1,2,3)に入力される。ここで、予め設定された質問信号の周期を持つパルスのみが抽出され、当該パルスの受信時刻の情報Mn(n=1,2,3)が、データ処理回路DPn(n=1,2,3)を介して外部に出力される。目標検出回路Bnでは、これに併設された周期設定回路Sn(n=1,2,3)に周期切替信号Cが入力されたとき、現に設定されている質問信号の周期を異なる質問信号の周期に切替えられる。

0030

位置算出回路2と、周期変更部1に含まれるタイマ1a及び周期選択回路1bとは、一個所に集中して設けられている。単一の周期選択回路1b及び位置算出回路2と、受信サイトSITE1〜SITE3にそれぞれ設けられた周期設定回路S及び目標検出回路Bnとの間は、数十km離れているため公衆回線で接続されることが望ましい。周期選択回路1bでは、各目標検出回路Bnに設定される質問信号の周期として、毎秒250回が現に選択されている。また、周期選択回路1bは、目標不存在信号Nが入力されるごとに、毎秒250回の周期と、毎秒300回の周期とを交互に選択するようになっている。タイマ1aは、目標検出信号Dの入力がなくなってから、60秒(空中線6回転分)で目標不存在信号Nを出力するよう設定されている。

0031

そして、2機の二次監視レーダー装置71,72から異なる周期の質問信号I1,I2が送信されると、これを受信した航空機トランスポンダ53は、毎秒250回と毎秒300回のパルスを含む応答信号Rを送信する。この応答信号Rは、受信サイトSITE1〜SITE3に、それぞれの位置関係による時刻差をもって到達する。空中線Anは、航空機トランスポンダ53からの応答信号Rを受信し、受信装置RXnに入力する。受信装置RXnは、検波されたビデオ信号VDn(n=1,2,3)を出力する。目標検出回路Bnは、このビデオ信号VDnから第1の二次監視レーダー装置71の質問信号I1と同じ周期で表れるパルスのみを抽出する。そして、当該抽出パルス信号に乗せられた情報から受信時刻の計測及びビーコンコードの解読を行う。データ処理回路DP1〜DP3は、ビーコンコードを含む航空機アドレスデータ及び受信時刻を、伝送可能なデータ形式に変換し、受信時刻情報M1〜M3として出力する。受信時刻情報M1〜M3は、位置算出回路2に入力され、航空機の位置が算出される。目標検出回路B1〜B3のいずれかから受信時刻情報M1〜M3の入力がある場合、位置算出回路2は、目標検出信号Dの出力を継続する。

0032

ここで、第1の二次監視レーダー装置71が運用停止した場合、質問信号I1が送信されなくなるので、航空機トランスポンダ53の応答信号Rのうち、毎秒250回の応答信号が出カされなくなる。この結果、目標検出回路B1〜B3での選択処理で、応答信号は全て棄却されるため、受信時刻情報M1〜M3のいずれも出力されない。従って、目標検出信号Dが出力されず、タイマ1aが動作を開始する。この状態が60秒継続すると、タイマ1aが目標不存在信号Cを出力するので、周期選択回路1bは、毎秒300回の周期を指示した周期切換信号Cを出力する。周期切換信号Cを受けた周期設定回路S1〜S3は、目標検出回路B1〜B3の抽出するパルスの繰り返し周期を毎秒300回に設定する。このため、目標検出回路B1〜B3によって選択処理される繰り返し周期は、第2の二次監視レーダー装置72の質問繰り返し周期(毎秒300回)に変更され、第2の二次監視レーダー装置72に対する応答信号が選択処理の対象となる。この桔果、第2の二次監視レーダー装置72の質問信号に対応する応答信号Rを利用して、航空機アドレス監視システムの運用が継続できる。

0033

ここで、受信サイトは3台を例に説明したが、4台以上でも同様の動作となる。また、本発明は、上記実施形態及び実施例に限定されない。位置算出回路2及び周期選択回路1bと目標検出回路Bn及び周期設定回路Snとの間は通信可能な線路で接続されていれば公衆回線でなくてもよい。周期選択回路1bは各目標検出回路Bnごとに設けられていてもよい。周期変更部1は、各目標検出回路Bnの出力する受信時刻情報Mnを直接監視し受信時刻情報Mnが出力されなくなったときにタイマ1aを起動させてもよい。周期変更部1における次に設定すべき周期の選択方法は任意の方法でよい。目標検出回路Bnに設定されている周期を変更するタイミングは、受信時刻情報が出力されなくなってから一定時間後という判断によらなくてもよい。

発明の効果

0034

本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、請求項1記載の発明では、特定の二次監視レーダー装置から質問信号が送信されなくなり目標検出回路から受信時刻情報が出力されなくなると、周期変更部が目標検出回路に設定されている質問信号の周期を変更し、他の二次監視レーダー装置に合わせるので、目標検出回路の設置されている遠隔地まで作業員出向いて設定を変更するまでもなく、システムは航空機の位置検出を継続することができ、システムの安定稼動を図ることができる。

0035

請求項2記載の発明では、受信時刻情報が出力されなくなったか否かの判断に一定の猶予期間を与えるので、質問信号や応答信号の一時的な電波障害や目標検出回路の一時的な不具合などによって対象となる質問信号の周期が容易に切替えられてしまう事態を防止することができ、安定した切替え動作を実現することができる。

0036

請求項3記載の発明では、周期変更部は、二次監視レーダー装置毎に異なる質問信号の周期を順々に切替えるので、例えば、位置検出領域が重複するA,B,C3機の二次監視レーダー装置のうちA,B2機が運行を中止した場合でも、周期変更部がAの周期を選択し、次にBの周期を選択した後、次にまたAの周期を選択してしまうという不都合を防止することができ、有効な二次監視レーダー装置の質問信号の周期を確実に選択することができる。

0037

請求項4記載の発明では、周期変更部が、位置算出回路から通知される異常通報を監視することにより質問信号周期の切替えタイミングを計ることができるので、周期変更部と複数の目標検出回路との間を多数の信号線により接続する必要がなく、システムの接続構成を簡略化することができ、これにより、信号線におけるトラブルの発生も抑制することができる。

0038

請求項5記載の発明では、周期選択回路を、複数の目標検出回路及び周期設定回路に対し一つだけ設けるので、周期選択回路を各目標検出回路毎に個別に設ける場合に比べシステム構成を簡略化することができ、システムコストの低減とトラブル抑制を図ることができる。

0039

請求項6記載の発明では、少なくとも周期設定回路と周期選択回路との間の接続に既存の公衆回線を用いるので、システムの構築工事を容易に行うことができると共に、当該回線使用頻度を考慮すればシステムの構築及び運用にかかるコストを専用線を設けた場合等に比べ安く抑えることができる、という従来にない優れた航空機位置検出システムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0040

図1本発明の一実施形態を示すシステム構成図である。
図2図1に示すシステムの動作を説明するためのタイムチャートである。
図3図1の実施形態に基づく実施例を示す概略構成図である。
図4図3に示す受信サイトのブロック構成図である。
図5従来例のシステム構成図である。
図6図5に示す従来システムの動作を説明するためのタイムチャートである。

--

0041

1周期変更部
1aタイマ
1b周期選択回路
2位置算出回路
53航空機トランスポンダ
71,72二次監視レーダー装置
B1〜Bn目標検出回路
C周期切替信号
D目標検出信号
I1,I2質問信号
M1〜Mn受信時刻情報
N目標不在信号
R応答信号
S1〜Sn 周期設定回路

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