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図面 (12)

課題

異種錠剤を検出することができ、さらに錠剤の色や大きさ、位置ずれ、表面の丸み、厚さの違い等も検出でき、これに付随して部分的な欠陥識別できるようにする。

解決手段

包装される部品1の上方に光源3を、また部品1の上方にカラー用2次元センサカメラ)2を配置して、部品を観測し、2次元センサ2から画像を断面処理ヒストグラム処理比較回路8に入力して、部品の明るさ断面形状をカラー別に計算し、また部品の明るさ濃度ヒストグラムをカラー別に計算し、その結果から部品の形状や光学的表面状態や色を計測分類もしくは良品標準データと比較する。部品の入った包装シート1の下方には、光源5または反射板を配置する。

概要

背景

本明細書において、錠剤検査の用語は、特に断りがない限り錠剤と包装シートの検査及びポケットと呼ばれる錠剤が置かれている空間に混入した異物等の欠陥の検査を含む総称として使用することとする。また、シート包装検査の言葉は、特に断りがない限り包装する部品と包装シートの検査及び通称ポケットと呼ばれ、部品が置かれる空間に混入した異物等の欠陥検査を含む総称として使用することとする。また、錠剤等の部品自体とそれを包装したシート部およびポケットを合わせた検査対象全体は、特に断りがない限り単に包装シートと表現し、シートだけのシート部と区別する。また、単にシートと言った場合、シート部と、もしもポケットがあればポケットを含む部分を表わす。以下、シート包装の検査の一つとして重要である従来の錠剤検査について説明する。錠剤検査における検査領域は、錠剤部分、包装用シート部分、錠剤を載せて確保する通称ポケットと呼ばれる部分に大別される。検査項目としては、錠剤部分について、錠剤形状錠剤表面に付与されている文字記号ひび割れ目折れ目欠け汚れ、しみ、付着物である。また、包装シートやポケット部については、しみ、汚れや、包装工程で発生しやすい異物の混入、錠剤欠け等の混入、毛髪繊維類の混入等がある。その他、異種錠剤が混入している場合がある。従来の方法では、包装シートの上方から光を当て、上方に置いたテレビカメラ観測して欠陥を検出する方法が考えられていたが、具体例の報告は未だない。

概要

異種錠剤を検出することができ、さらに錠剤の色や大きさ、位置ずれ、表面の丸み、厚さの違い等も検出でき、これに付随して部分的な欠陥も識別できるようにする。

包装される部品1の上方に光源3を、また部品1の上方にカラー用2次元センサカメラ)2を配置して、部品を観測し、2次元センサ2から画像を断面処理ヒストグラム処理比較回路8に入力して、部品の明るさ断面形状をカラー別に計算し、また部品の明るさ濃度ヒストグラムをカラー別に計算し、その結果から部品の形状や光学的表面状態や色を計測分類もしくは良品標準データと比較する。部品の入った包装シート1の下方には、光源5または反射板を配置する。

目的

しかしながら、従来は、錠剤の厚さと形状に関する情報は、シルエットから得られる形状情報以外には得ることができなかった。このため、錠剤の丸み、厚さ、表面の光沢を識別することができず、シルエット情報だけからは見分けられない種類の異種錠剤を検出して取り除くことができなかった。本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、異種錠剤を検出することができるシート包装検査装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
5件

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請求項1

包装される部品及び包装用シートからなる包装シート混入する異種部品欠陥部品検査について、包装前もしくは包装工程もしくは包装後に異種部品や欠陥部品等を検査するシート包装検査装置であって、包装される該部品の上方に配置され、該部品を照射する光源と、該部品の上方に配置され、該部品を観測する白黒もしくはカラー用2次元センサと、該2次元センサから画像を入力する手段と、該部品の明るさ断面形状を白黒またはカラー別に計算する断面処理回路と、該断面処理回路の計算結果から該部品の形状や光学的表面状態や色を計測分類、もしくは、良品標準データと比較する手段とを有することを特徴とするシート包装検査装置。

請求項2

包装される部品及び包装用シートからなる包装シートに混入する異種部品や欠陥部品の検査について、包装前もしくは包装工程もしくは包装後に異種部品や欠陥部品等を検査するシート包装検査装置であって、包装される該部品の上方に配置され、該部品を照射する光源と、該部品の上方に配置され、該部品を観測する白黒もしくはカラー用の2次元センサと、該2次元センサから画像を入力する手段と、該部品の明るさ濃度ヒストグラムを白黒またはカラー別に計算するヒストグラム処理回路と、該ヒストグラム処理回路の計算結果から該部品の形状や光学的表面状態や色を計測、分類、もしくは、良品の標準データと比較する手段とを有することを特徴とするシート包装検査装置。

請求項3

請求項2に記載のシート包装検査装置において、前記ヒストグラムの形状をベクトル表示し、該ベクトルの特徴を使って該部品の形状や光学的表面状態や色を計測、分類もしくは、良品の標準データと比較する手段を有することを特徴とするシート包装検査装置。

請求項4

包装される部品及び包装用シートからなる包装シートに混入する異種部品や欠陥部品を検出するシート包装検査装置であって、包装シートの上方に配置され、該包装シートを照射する光源と、該包装シートの上方に配置され、該部品を観測する白黒もしくはカラー用の2次元センサと、該2次元センサから画像を入力する手段と、シート包装の下方に配置された白黒系もしくはカラー反射板と、該画像中の前記部品の画像の明るさもしくはカラー分布から、シートから該部品に散乱反射した光による画像領域を抽出し、しかる後、該画像領域から該部品の位置、形状や寸法を検知、もしくは、標準データを比較する手段とを有することを特徴とするシート包装検査装置。

請求項5

包装される部品及び包装用シートからなる包装シートに混入する異種部品や欠陥部品を検出するシート包装検査装置であって、包装シートの上方もしくは下方、もしくは両側に配置され、該包装シートを照射する白色またはカラー光源と、該包装シートの上方に配置され、該部品を観測する白黒もしくはカラー用の2次元センサと、該2次元センサから画像を入力する手段と、該画像中の前記部品の画像の明るさもしくはカラー分布から、シートから該部品に散乱、反射した光による画像領域を抽出し、しかる後、該画像領域から該部品の位置、形状や寸法を検知、もしくは、標準データを比較する手段とを有することを特徴とするシート包装検査装置。

請求項6

請求項1,請求項2または請求項5に記載のシート包装検査装置において、前記光源の代わりに、白色光源カラーフィルタを用いることを特徴とするシート包装検査装置。

請求項7

請求項4に記載のシート包装検査装置において、前記反射板の反射色成分は、前記包装部品とシートの色の組み合せに応じて、該シートから該包装部品に散乱、反射した光による画像領域が周辺部と濃度または色成分で有意な差を持つように、選択したことを特徴とするシート包装検査装置。

技術分野

0001

本発明は、錠剤シート包装工程中に生じる異物混入異種錠剤混入や損傷、汚れを非接触で外観検査により検出するためのシート包装検査装置に関し、特に錠剤の形状、色、表面光沢テレビカメラ観測検査する検査装置に関する。

背景技術

0002

本明細書において、錠剤検査の用語は、特に断りがない限り錠剤と包装シートの検査及びポケットと呼ばれる錠剤が置かれている空間に混入した異物等の欠陥の検査を含む総称として使用することとする。また、シート包装検査の言葉は、特に断りがない限り包装する部品と包装シートの検査及び通称ポケットと呼ばれ、部品が置かれる空間に混入した異物等の欠陥検査を含む総称として使用することとする。また、錠剤等の部品自体とそれを包装したシート部およびポケットを合わせた検査対象全体は、特に断りがない限り単に包装シートと表現し、シートだけのシート部と区別する。また、単にシートと言った場合、シート部と、もしもポケットがあればポケットを含む部分を表わす。以下、シート包装の検査の一つとして重要である従来の錠剤検査について説明する。錠剤検査における検査領域は、錠剤部分、包装用シート部分、錠剤を載せて確保する通称ポケットと呼ばれる部分に大別される。検査項目としては、錠剤部分について、錠剤形状錠剤表面に付与されている文字記号ひび割れ目折れ目欠け、汚れ、しみ、付着物である。また、包装シートやポケット部については、しみ、汚れや、包装工程で発生しやすい異物の混入、錠剤欠け等の混入、毛髪繊維類の混入等がある。その他、異種錠剤が混入している場合がある。従来の方法では、包装シートの上方から光を当て、上方に置いたテレビカメラで観測して欠陥を検出する方法が考えられていたが、具体例の報告は未だない。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、従来は、錠剤の厚さと形状に関する情報は、シルエットから得られる形状情報以外には得ることができなかった。このため、錠剤の丸み、厚さ、表面の光沢を識別することができず、シルエット情報だけからは見分けられない種類の異種錠剤を検出して取り除くことができなかった。本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、異種錠剤を検出することができるシート包装検査装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0004

上記目的を達成するため、本発明のシート包装検査装置では、包装される部品と包装用シートからなる包装シートの上方に光源2次元センサ具備して部品の反射画像を入力し、その断面波形分類して、部品の丸み、厚さの形状と表面の光沢、色を計測・分類することにより、部品の種類を識別し、異種部品の混入を検出する。また、断面波形の代わりに部品の濃度ヒストグラムを明るさまたはカラー成分毎に算出し、ヒストグラム形状から部品の丸みや厚さの形状と表面の光沢、色を計測・分類して部品の種類を識別する。また、シート部で反射した光が部品表面入射することにより現れる円環像から、部品の置かれ方や部品の厚さ、丸みを計測する方法を開示した。この方法では、上方からの光や包装シートの下に置かれた光源からの光または反射板により反射した光が、シートで散乱、反射し部品表面に入射することにより現れる円環像を利用して、部品の位置ずれ、厚みや丸みといった位置、形状を識別する手段について明らかにした。このような構成と手段を使うことにより、本願の目的である包装される部品の丸み、厚さ、表面光沢を計測分類できるようになり、このため、部品の種類を識別できることにより、シルエットでは識別し難い種類の異種部品の混入をも監視し、検出することが可能となった。

発明を実施するための最良の形態

0005

以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。図2および図3は、本発明の実施例の検査対象である包装された錠剤の平面構造図及び側断面図である。一般に、包装された錠剤は複数の錠剤が数mm〜10数mmの間隔で並べられているが、簡単の為に図2ではその中の1つの錠剤Tを示している。図2では、包装された錠剤TをポケットPと共に上方から見た場合の平面図である。また、図3では、ポケット部の断面を示しており、錠剤TはポケットPと呼ばれる物の中に入っている。包装工程では、図3(a)に示すように、ポケットPと呼ばれるシートSの凹部に1つの錠剤Tが置かれ、次に図3(b)に示すように、上面にもう1枚のシートSが付けられる。このシートSはシールとも呼ばれ、図3(a)に示したシートSとは区別されるが、本実施例では共にシートと呼び、特に区別しない。

0006

また、図3(a)、(b)に示した検査対象領域を共に包装シートと呼ぶこととする。シート包装の検査では、通常図3(a)と(b)の状態で行われるが、錠剤そのものについては、包装の前に検査されることもある。この包装前の検査も包装工程の最初の段階とも解釈されるので、シートのない錠剤そのものの検査についても、本願ではシート工程の1過程として扱い、特に断りのない限り区別しないこととする。カメラの位置は、図3の上方、下方のどちらに置いてもよい。説明の都合上、カメラの置かれた方向が上方とする。このことにより一般性普遍性を失うことはない。カメラを上方に置き、(c)に示すように包装シートSを上下逆さまにすることもできる。

0007

図1は、本発明の一実施例を示すシート包装検査装置の概略図である。本発明のシート包装検査装置は、包装シート1の上方にフィルター4の緑波長バンドパス機能を持つ限定色フィルター4の付いた光源3とカラーカメラ2が置かれ、また包装シートの下方には赤波長のバンドパス機能を持つ限定色フィルター6の付いた光源5が置かれており、光源3と5は共に連続点灯状態である。なお、下方の光源5とフィルター6を反射板に置き換えることもできる。カラーカメラ2には色分離回路7が接続され、カメラ出力信号から緑と赤の色分離が行われる。また、色分離回路7には、本発明で新たに必要となる断面処理回路ヒストグラム処理回路または比較回路8が接続されている。なお、白色光源3,5が必要な場合には、フィルター4,6を除去すればよい。さて、本図において、カメラ信号のうち、反射像成分は緑色信号に、透過像の成分は赤信号に対応していることを考慮すれば、色分離回路7から出力された緑色信号から画像を生成して、それを反射像に、同様に赤信号から画像を生成して、それを透過像に、それぞれ割り当てることができる。分離した2枚の画像が得られた後は、断面処理回路8により断面形状をカラー別に計算を行い、その結果から部品の形態や光学的表面状態や色を計測、分類または良品標準データと比較する。ヒストグラム処理回路8の場合には、部品の明るさ濃度ヒストグラムをカラー別に計算し、その結果から部品の形態や色を計測、分類または良品の標準データと比較する。処理の詳細の実施例は、図5以降にて説明される。

0008

図4は、錠剤の丸みや厚さといった形状や、表面の光沢といった光学特性相違により錠剤を分類した時の錠剤の種類の説明図である。図4(a)は丸みを持った錠剤である(丸みが大の場合)。(b)は丸みがやや少なめの錠剤である。(c)は表面が平坦な形状の錠剤である。(d)は割れ目がついた錠剤である。錠剤を半分に割って1/2の量を投与できるようにしたものである。これら(a)から(d)までの錠剤は、典型的には照りのある糖衣錠と照りのない単味錠にさらに分類される。

0009

図5は、図4に示した各錠剤の画像の断面濃度分布を説明する図である。図5(A)は照りのない錠剤についての断面濃度分布である。(a)から(d)は、図4の(a)から(d)に対応する。丸みがあると分布はなだらかな山の形を示すが、平坦になるにつれ、断面分布も平坦になる。割れ目があればその部分は暗くなる。但し、観測される明るさは光源が白色光源であっても錠剤の色成分だけであり、他の成分は画像には現れない。錠剤の色が光源の色に含まれていなければ、錠剤の像は観測されない。(B)は照りのあるものについての断面濃度分布である。光源は白色光源であり、光源とカメラは錠剤の真上に配置されている場合を想定している。錠剤が丸みを持っているとハイライト中央付近だけに強く発生する。平坦になるにつれ、ハイライトのある領域が拡大する。このハイライトは、錠剤の色成分だけではなく光源の持つすべての色成分を有していることが特徴である。

0010

(C)は丸みのある錠剤の断面濃度分布をRGB各成分についてみたものである。但し、錠剤は赤の場合を示している。サンプルには、丸みのある錠剤(a)を用いた。図中、実線は照りのあるもの、破線は照りのないものの分布を示す。照りがないときは、錠剤の色成分だけが錠剤の形状を表す濃度分布を示す。照りがあると、赤は図に示すように、ハイライトの分布と照りのないときの分布が、照りの程度に応じて混合したような分布形状を示す。その他の色成分は、ハイライト特有の分布形状を示す。以上説明したように、錠剤の画像の断面濃度分布により錠剤の形状を識別でき、また、各色成分について断面濃度分布を計測すれば、錠剤形状のみならず錠剤の色と、照りの有無をも同時に識別することができる。しかしながら、光源やカメラの置かれた位置により照りのある錠剤の断面濃度分布が変化し、正しい検査ができない場合がある。この場合は、標準サンプルの断面濃度分布を光源とカメラのある固定した配置条件のもとで計測し記録しておいてから、検査対象の錠剤の断面濃度分布を標準サンプルのものと比較して錠剤を同定することにより、検査の誤りを防ぐことができる。なお、照りのある錠剤であってもハイライトがカメラに入らないように光源とカメラを配置することにより、照りのない分布に変えることは可能である。

0011

図6は、図4の各錠剤について、濃度ヒストグラムを示したものである。図6(A)は照りのない場合、(B)は照りのある錠剤について示している。照りのない錠剤について、表面に大きな丸みがあると、なだらかなヒストグラムを示す。丸みが減って、平坦になるにつれ、高い輝度成分の割合が急増する。但し、低い輝度成分がなくなることはないので、左側に細いサイドスロープが残り、非対称独特の分布形状となる。割れ目があると双峯状の分布形状を示す。従って、錠剤形状をヒストグラム形状から識別することができる。(B)の照りのある場合のヒストグラムにおいては、形状による変化は照りのない場合と同じであるが、輝度の高いところが顕著となる点が大きな特徴である。左側のサイドスロープは主にランバート反射によるものである。(C)および(D)は、丸みのある赤の錠剤についてRGB各成分に分けて得たヒストグラムである。図中、実線は照りのある場合、破線は照りのない場合を示している。この分布形状から、錠剤の形状だけではなく、照りのある有無と色を同時に知ることができる。なお、図6では、濃度が0付近についてカットしてある。実際の処理において不要な領域であるからである。

0012

図7は、ヒストグラムをベクトル表現する一実施例を説明するための図である。ヒストグラムの面積を先ずカウントする。但し、濃度0付近はカウントの対象からはずしておく。面積を3等分し、その面積でヒストグラムを図のように頻度分割する。3等分でなく、4等分など、任意の等分が可能である。また、必ずしも等しい面積で分割しなくてもよい。図では、下側20%と上側15%とした例を示している。次に、最下部領域の重心から最上部領域の重心位置に向けた矢印10により、ヒストグラム形状の特徴を表す。すなわち、矢印10の始点、方向、大きさまたは長さによりヒストグラムの特徴を表す。この表現を以降ヒストグラムのベクトル表現と名付けることとする。

0013

図8は、ヒストグラムのベクトル表現を図4で説明した各種形状の錠剤について示したものである。図8(A)は照りなしの錠剤について示している。丸みのあるものについてはベクトルは短くかつ縦方向となるが、錠剤表面が平坦になるにつれてベクトルが長くなるのが分かる。割れ目があると横に向きかつ長い。(B)は照りのある場合を示している。丸みのある面ではベクトルは横向きでかつ短く、始点は左寄りであるが、平坦形状になるにつれて始点が右に寄り、縦方向で、かつ長いベクトルとなる。(C)は、RGB各成分についてベクトルを表したものである。但し、錠剤は丸みのあるもの(a)であり、色は赤色とし、また、光源は白色光源としている。実線は錠剤表面で照りのある場合を、破線は照りのない場合を示す。照りがある場合、赤色Rのベクトルについて始点が左に寄り、大きく斜めに傾き、かつ長いが、緑Gと青Bについては始点が右に寄り、縦方向に立った長いベクトルを示すようになる。 一方、照りのない場合は、赤Rは左に寄りかつ縦方向に向いた短いベクトルとなっている。緑Gと青Bの反射成分はないのでベクトル成分がない。このように、ベクトルは錠剤の形状、表面の色や反射状態に強く依存するため、ベクトルから錠剤の種類を識別することができる。標準サンプルのこれらベクトルのデータを準備し、検査する錠剤のベクトルを標準サンプルのものと比較すれば、錠剤の種類を同定したり、異種錠剤を検出することができる。

0014

図9は、ポケット内の錠剤位置ずれを計測する方法を説明する図である。図9(a)は、上方におかれた光源により現れる円環パターンについて説明したものである。光源からの光の一部はシートで散乱・反射し錠剤に入射する。その光線をシート散乱反射光SLとする。この光により錠剤が部分的に明るくなる。その領域は図中、AとBで示した領域であるが、上方の2次元センサで観測されるのはAの領域のみである。この領域Aは画像上で円環の形をしたパターンとして観測される。このパターンを以降単に円環パターンと称することとする。領域Bを含めた領域はこれを円環パターンABとし、Aだけの領域である円環パターンと区別する。しかし円環パターンABは本発明とは直接には関わりがないため、図10以降ではBの領域を省略することとする。図9(b)は、錠剤がポケット内で左にずれているときの円環パターンを示す。このときのパターンは、左側に太く、右側に細いパターンとなる。このことはずれが大きいほど顕著となり、また、右側が切れる場合もある。但し、切れている場合でも、円環パターンの部類に含める。ずれ方向が右や上下などであれば、そのずれ方向に太い円環パターンが観測される。

0015

図9(c)は、光源を下方に置いた場合を示す。(b)と同様な円環パターンが現れる。但し、その形や大きさは必ずしも(b)の場合と同じとは限らない。一般に、(b)に比べ円環パターンのコントラストが高く計測上処理が容易であったり、信頼性が高い場合が多い。光源を上下の両側に置けば、(b)と(c)の円環パターンの和が観測されることとなる。図9(d)は、光源を上方とし、反射板を下方に置いた場合を示す。(b)や(c)と同様に、左側が太い円環パターンが観測される。但し、その太さや形状は必ずしも(b)または(c)に一致するとは限らない。光源を下方、反射板を上方に置いてもよい。この場合はカメラは下方に置く。カメラの置かれた方向を上方と定義すれば、結局は光源を上方、反射板を下方としたことと同等となる。以上説明したように、円環パターンを観測すれば錠剤のポケット内のずれを検出することが可能であり、配置としては、上方光源下方光源、反射板使用の3通り、及び、これらの併用に大別される。実験によれば、(c)の下方光源による配置が最も明瞭な円環パターンを得ることができ、(d)の反射板使用の方法でも、明るいはっきりした円環パターンを得ることができた。(b)の方法では円環パターンが薄くてそれを識別することに苦労することがあった。

0016

図10は、錠剤の厚さや形の異なる異種錠剤を検出する方法について説明した図である。配置が、図9の3種類の方法、併用を含めると4種類の方法に共通しているため、光源や反射板を省略して記してある。図10(a)は、厚さの違いを識別する方法に関して説明するための図である。厚い錠剤では、光源からの直接光以外で錠剤に入射する光が例え強くても、観測される画像の円環Aの太さは細い。これに対し、薄い錠剤では観測される円環Aは太くなる。この理由は、図からすぐ分かることである。従って、高さが異なる同じ色の異種錠剤が混入しても、円環Aの太さを検査することにより異種錠剤を容易に検出することが可能である。図10(b)は表面がなだらかな凸形状をした錠剤と、高さはほぼ同じであるが表面が平坦な錠剤を区別する方法を説明するための図である。平坦な錠剤ではシートからの反射光極限られた角度成分しかカメラ側に入らないため、円環Aは凸形状錠剤と比べかなり細く観測される。すなわち、円環Aの太さを観測することにより、錠剤表面の凸形状と平坦形状を容易に識別することができる。

0017

図9で説明した3種類の配置において、光源や反射板の色成分が、錠剤とシートの色により制約される。なお、ポケット部はシートと同じ色であり、説明の繁雑さを避けるためここではポケットはシートに含まれることとする。以下に、光源や反射板の色選択について説明する。図9における上方光源の配置(b)の場合において、錠剤が白のとき、シートの色が白または透明でなければ光源はどんな色であってもよい。色分離により円環パターンを得ることができる。錠剤が特定の色成分のときは、錠剤が照りのある面と照りのない拡散面とでは、光源の選択が異なる。照りのある場合は、任意の色が使用でき、色分離で円環パターンを識別できる。但し、錠剤の特定色と一致すると濃淡分離が必要となる。照りのない拡散面の場合には、シートが特定色と一致または含んでいなければならない。その場合、濃淡分離による円環パターン識別処理となる。次に、下方光源の配置(c)の場合を説明する。錠剤が照りをもつ面のときは、光源は、シートの色、または色成分にシートの色を含んでいなければならない。シートが透明の場合は任意の光源色が利用できる。錠剤が照りのない拡散面のときは、光源は、上記の色成分であると同時に、シートは錠剤の色成分と一致、もしくは含んでいることが円環パターンを観測する必要条件となる。反射板を用いる配置(c)の場合において、特に反射板の色選択に関し、複雑な制約があるため、以下にやや詳しく説明する。反射板の色を調整することにより散乱・反射により生じた円環パターンを明瞭に識別することができる。

0018

錠剤とシートの色の組み合せに対する最適な反射板色の具体例を図11に示す。錠剤が白色W、シートが赤色Rの場合には反射板にミラーまたは白Wまたは赤Rの反射板を用いるとよい。錠剤の表面が照りのある面であっても拡散面であってもこのことは変わらない。これにより、下方からの光の反射により赤色成分の強い円環が明瞭に現れる。その他の組み合せについて、図11の中に示した。但し、光源色は白色としている。また、図中、括弧で示したものは、円環パターンをカラー分離ではなく、錠剤の色について濃度差を識別して円環を検出する必要があることを表している。また、なしと記載した所は、最適な反射板の色がないことを示す。但し、他の色成分が多少ともあればその成分を反射板の色として採用し、カラー識別により円環パターンを検出できる。図で示した例は典型例であってその他の組み合せもあり得る。その場合は図で示した典型例の選択の考え方をそのままそっくり適用すればよい。以上の説明では色をRGB成分に分けたが、色成分の表し方には多くの方法があり、RGBに限定されるものではない。シアンマゼンタ、イェローなどを使ってもよい。考え方は上記がそのまま適用可能である。

発明の効果

0019

以上述べたように、本発明によれば、錠剤の色や大きさに加え、更に、位置ずれ、表面の丸み、厚さの違いを検出でき、また、これに付随して部分的な欠陥を識別することができる。このため、錠剤の欠陥のみならず、異種錠剤を識別することができる。なお、実施例では錠剤を包装部品として扱ったが、錠剤に限らず、すべてのシート包装に適用できることは自明である。

図面の簡単な説明

0020

図1本発明の一実施例を示すシート包装検査装置の概拠構成図である。
図2本発明の検査対象である包装された錠剤の平面構造図である。
図3本発明の検査対象である包装された錠剤の側断面図である。
図4錠剤の丸みや厚さ等の形態や表面の光沢により錠剤を分類した場合の説明図である。
図5図4における各錠剤の画像の断面濃度分布を説明する図である。
図6図4における各錠剤について、濃度ヒストグラムを示す特性図である。
図7ヒストグラムをベクトル表現する一実施例を示す説明する図である。
図8図4における各種形状の錠剤についてヒストグラムのベクトル表現を示す図である。
図9ポケット内の錠剤位置ずれを計測する方法の説明図である。
図10錠剤の厚さ鷹立ちの異なる異種錠剤を検出する方法の説明図である。
図11錠剤とシートの色の組み合わせに対する最適な反射板色の具体例を示す図である。

--

0021

1…包装シート、2…カラーカメラ、3,5…光源、4,6…色フィルター、7…色分離回路、8…断面処理、ヒストグラム処理および比較回路、10…矢印(ヒストグラムのベクトル表現)、T…錠剤、P…ポケット、S…シート。

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