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技術 エンジンの点火時期制御方法及び点火時期制御装置

出願人 スズキ株式会社
発明者 増井数佳
出願日 1997年10月31日 (23年1ヶ月経過) 出願番号 1997-316328
公開日 1999年5月25日 (21年7ヶ月経過) 公開番号 1999-141447
状態 特許登録済
技術分野 点火時期の電気的制御 車両用機関または特定用途機関の制御
主要キーワード プレッシャスイッチ セレクト装置 モードセレクタ センサヒータ パワーモードスイッチ 停止レンジ エンジンチェックランプ レンジ状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年5月25日)のものです。
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図面 (13)

目的

この発明の目的は、運転者自動変速機セレクト装置走行可能位置間でセレクト操作した際のエンジンのもたつきを無くし得て、運転者の操作意志に応じた加速性能を実現し得て、燃費を向上することにある。

構成

このため、この発明は、セレクト装置がニュートラル位置から走行可能位置にセレクト操作されてレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化した場合に点火時期目標点火時期から遅角補正するように制御するエンジンの点火時期制御方法において、レンジ状態信号が走行可能レンジ状態信号に変化した際の非走行レンジ状態信号の継続時間計測し、この継続時間が設定時間に達しない場合には点火時期の遅角補正を禁止するように制御することを特徴とする。

概要

背景

車両等に搭載されるエンジンには、自動変速機を連結したものがある。自動変速機は、セレクト装置セレクト操作によりレンジニュートラルレンジドライブレンジ等に選択して切換えられる。

また、エンジンは、負荷状態に応じて要求される点火時期が異なる。そこで、エンジンには、点火時期が負荷状態に応じて要求される目標点火時期になるように制御する点火時期制御装置を設けたものがある。

このようなエンジンの点火時期制御装置としては、特許第2641515号公報、特開平7−150991号公報、特開平5−263911号公報、特許第2526706号公報、特公平7−454号公報に開示されるものがある。

特許第2641515号公報に開示されるものは、自動変速機の歯車変速機構変速時に点火時期を遅角させるとともに、減速時でコースティングクラッチ非接触状態の時に遅角制御解除するものである。

特開平7−150991号公報に開示されるものは、自動変速機が停止レンジから走行レンジ移行したことを検出し且つエンジンの一部の気筒吸気弁が実質的に休止状態にあるときに点火進角値を遅角するものである。

特開平5−263911号公報に開示されるものは、自動変速機の歯車変速機構の変速開始指令が出力された時点より点火時期を除々に遅角させ、トルクフェーズに入ったら任意の時定数正規の点火時期までせ進角させ、イナーシャフェーズに入ったら任意の所定値点火時期を遅角させ、イナーシャフェーズが終了したら正規の点火時期まで進角させるものである。

特許第2526706号公報に開示されるものは、自動変速装置の歯車変速機構の変速時及び吸気量の調整によるエンジン出力制御の少なくとも制御開始初期にそれぞれ点火時期を遅角させるものにおいて、自動変速装置の変速時における点火時期の遅角制御と、吸気量の調整によるエンジン出力制御の少なく制御開始初期における点火時期の遅角制御とを同時に実行すべきときは、前記変速時における点火時期の遅角制御を禁止するものである。

特公平7−454号公報に開示されるものは、自動変速機の歯車変速機構の変速時に点火時期を遅角し、この点火時期の遅角量が所定値以上となったときに点火時期の遅角を禁止するものである。

概要

この発明の目的は、運転者が自動変速機のセレクト装置を走行可能位置間でセレクト操作した際のエンジンのもたつきを無くし得て、運転者の操作意志に応じた加速性能を実現し得て、燃費を向上することにある。

このため、この発明は、セレクト装置がニュートラル位置から走行可能位置にセレクト操作されてレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化した場合に点火時期を目標点火時期から遅角補正するように制御するエンジンの点火時期制御方法において、レンジ状態信号が走行可能レンジ状態信号に変化した際の非走行レンジ状態信号の継続時間計測し、この継続時間が設定時間に達しない場合には点火時期の遅角補正を禁止するように制御することを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

エンジンに連結された自動変速機レンジを選択して切換えセレクト装置ニュートラル位置から走行可能位置にセレクト操作されてレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化した場合に前記エンジンの点火時期目標点火時期から遅角補正するように制御するエンジンの点火時期制御方法において、前記レンジ状態信号が走行可能レンジ状態信号に変化した際の非走行レンジ状態信号の継続時間計測し、この継続時間が設定時間に達しない場合には前記点火時期の遅角補正を禁止するように制御することを特徴とするエンジンの点火時期制御方法。

請求項2

エンジンに連結された自動変速機のレンジを選択して切換えるセレクト装置がニュートラル位置から走行可能位置にセレクト操作されてレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化した場合に前記エンジンの点火時期を目標点火時期から遅角補正するように制御するエンジンの点火時期制御装置において、前記レンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化したことを検出する変化検出手段を設け、この変化検出手段が走行可能レンジ状態信号に変化したことを検出した際の非走行レンジ状態信号の継続時間を計測する計時手段を設け、この計時手段の計測する継続時間と設定時間とを比較して前記点火時期の遅角補正を禁止するか否かを判定する判定手段を設けたことを特徴とするエンジンの点火時期制御装置。

技術分野

0001

この発明はエンジン点火時期制御方法及び点火時期制御装置係り、特に、運転者自動変速機セレクト装置走行可能位置間で手動変速機のようにセレクト操作した際のエンジンのもたつきを無くし得て、運転者の操作意志に応じた加速性能を実現し得て、燃費を向上し得るエンジンの点火時期制御方法及び点火時期制御装置に関する。

背景技術

0002

車両等に搭載されるエンジンには、自動変速機を連結したものがある。自動変速機は、セレクト装置のセレクト操作によりレンジニュートラルレンジドライブレンジ等に選択して切換えられる。

0003

また、エンジンは、負荷状態に応じて要求される点火時期が異なる。そこで、エンジンには、点火時期が負荷状態に応じて要求される目標点火時期になるように制御する点火時期制御装置を設けたものがある。

0004

このようなエンジンの点火時期制御装置としては、特許第2641515号公報、特開平7−150991号公報、特開平5−263911号公報、特許第2526706号公報、特公平7−454号公報に開示されるものがある。

0005

特許第2641515号公報に開示されるものは、自動変速機の歯車変速機構変速時に点火時期を遅角させるとともに、減速時でコースティングクラッチ非接触状態の時に遅角制御解除するものである。

0006

特開平7−150991号公報に開示されるものは、自動変速機が停止レンジから走行レンジ移行したことを検出し且つエンジンの一部の気筒吸気弁が実質的に休止状態にあるときに点火進角値を遅角するものである。

0007

特開平5−263911号公報に開示されるものは、自動変速機の歯車変速機構の変速開始指令が出力された時点より点火時期を除々に遅角させ、トルクフェーズに入ったら任意の時定数正規の点火時期までせ進角させ、イナーシャフェーズに入ったら任意の所定値点火時期を遅角させ、イナーシャフェーズが終了したら正規の点火時期まで進角させるものである。

0008

特許第2526706号公報に開示されるものは、自動変速装置の歯車変速機構の変速時及び吸気量の調整によるエンジン出力制御の少なくとも制御開始初期にそれぞれ点火時期を遅角させるものにおいて、自動変速装置の変速時における点火時期の遅角制御と、吸気量の調整によるエンジン出力制御の少なく制御開始初期における点火時期の遅角制御とを同時に実行すべきときは、前記変速時における点火時期の遅角制御を禁止するものである。

0009

特公平7−454号公報に開示されるものは、自動変速機の歯車変速機構の変速時に点火時期を遅角し、この点火時期の遅角量が所定値以上となったときに点火時期の遅角を禁止するものである。

発明が解決しようとする課題

0010

ところで、従来のエンジンの点火時期制御装置には、自動変速機のセレクト装置がセレクト操作されてレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化した場合に、前記エンジンの点火時期を目標点火時期から遅角補正するように制御するものがある。

0011

例えば、図9図12に示す如く、点火時期制御装置には、エンジンのスロットル開度設定開度以上(TVO≧THRND#)、エンジンの水温設定水温以上(TWN≧WTRND#)となっており、セレクト装置を非走行位置ニュートラル位置から走行可能位置のドライブ位置にセレクト操作することにより自動変速機のレンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切換えられて、ニュートラルレンジを検出するインヒビットスイッチINH・SWがニュートラルレンジを示す非走行レンジ状態信号のONからドライブレンジを示す走行可能レンジ状態信号のOFFに変化したことを条件として、これらの条件が成立した場合に、エンジンの点火時期を目標点火時期からドライブレンジ用の遅角補正量IGNDNだけ遅角補正するように制御するものがある。

0012

ところが、近時は、運転者がセレクト装置を走行可能位置間で手動変速機のようにセレクト操作して自動変速機のレンジを切換えて運転することがあり、このような場合にエンジンの回転数にもたつきを発生し、運転者の操作意志に応じた加速性能を得ることができない場合がある。

0013

例えば、セレクト装置には、セレクト位置として、パーキング位置P、リバース位置R、ニュートラル位置N、ドライブ位置D、2速位置2nd、1速位置1stを有するものがある。自動変速機は、これら各セレクト位置に対応して、パーキングレンジリバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ、2速レンジ、1速レンジに切換えられる。

0014

このセレクト装置の場合には、走行可能位置として1速位置1st、2速位置2nd、ドライブ位置Dがある。その他の専用ゲート(例えば、スポーツモード用ゲート)を備えていないので、この走行可能位置である1速位置1st、2速位置2nd、ドライブ位置D相互間においてセレクト操作した場合には、1速位置1stと2速位置2ndとの間、2速位置2ndとドライブ位置Dとの間において自動変速機が一旦ニュートラルレンジに切換えられる。

0015

これにより、自動変速機は、セレクト装置を走行可能位置の1速位置1stから2速位置2ndにセレクト操作した場合に、1速レンジから一旦ニュートラルレンジに切換えられて、その後に2速レンジに切換えられる。また、自動変速機は、走行可能位置である2速位置2ndからドライブ位置Dにセレクト操作した場合に、2速レンジから一旦ニュートラルレンジに切換えられて、その後にドライブレンジに切換えられる。

0016

したがって、前記インヒビットスイッチINH・SWは、1速位置1st、2速位置2nd、ドライブ位置Dの各走行可能位置においては夫々走行可能レンジ状態信号のOFFとなるが、1速位置1stと2速位置2ndとの間、2速位置2ndとドライブ位置Dとの間においては自動変速機がニュートラルレンジに切換えられることにより夫々非走行レンジ状態信号のONに変化することになる。

0017

これより、図9に示す如く、インヒビットスイッチINH・SWは、運転者がセレクト装置を1速位置1stから2速位置2ndにセレクト操作した場合に、走行可能レンジ状態信号のOFF・非走行レンジ状態信号のON・走行可能レンジ状態信号のOFFと変化し、また、運転者がセレクト装置を2速位置2ndからドライブ位置Dにセレクト操作した場合に、走行可能レンジ状態信号のOFF・非走行レンジ状態信号のON・走行可能レンジ状態信号のOFFと変化することになる。

0018

このため、従来の前記点火時期制御装置は、自動変速機のセレクト装置を運転者が走行可能位置の1速位置1stと2速位置2ndとの間、2速位置2ndとドライブ位置Dとの間でセレクト操作した場合に、インヒビットスイッチINH・SWのレンジ状態信号がOFF・ON・OFFと変化することにより、非走行レンジ状態信号のONから走行可能レンジ状態信号のOFFに変化した際に、前記の条件が成立したと判定し、エンジンの点火時期を目標点火時期から遅角補正するように制御することになる。

0019

この結果、エンジンの回転数NDATAが一時的に落ち込んでもたつき(ヘジテーション)を発生し、運転者の満足する加速性能を得ることができない不都合がある。

課題を解決するための手段

0020

そこで、上述の不都合を除去するために、この発明は、エンジンに連結された自動変速機のレンジを選択して切換えるセレクト装置がニュートラル位置から走行可能位置にセレクト操作されてレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化した場合に前記エンジンの点火時期を目標点火時期から遅角補正するように制御するエンジンの点火時期制御方法において、前記レンジ状態信号が走行可能レンジ状態信号に変化した際の非走行レンジ状態信号の継続時間計測し、この継続時間が設定時間に達しない場合には前記点火時期の遅角補正を禁止するように制御することを特徴とする。

0021

また、この発明は、エンジンに連結された自動変速機のレンジを選択して切換えるセレクト装置がニュートラル位置から走行可能位置にセレクト操作されてレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化した場合に前記エンジンの点火時期を目標点火時期から遅角補正するように制御するエンジンの点火時期制御装置において、前記レンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化したことを検出する変化検出手段を設け、この変化検出手段が走行可能レンジ状態信号に変化したことを検出した際の非走行レンジ状態信号の継続時間を計測する計時手段を設け、この計時手段の計測する継続時間と設定時間とを比較して前記点火時期の遅角補正を禁止するか否かを判定する判定手段を設けたことを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0022

この発明のエンジンの点火時期制御方法及び点火時期制御装置は、レンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化したことを検出する変化検出手段を設け、この変化検出手段が走行可能レンジ状態信号に変化したことを検出した際の非走行レンジ状態信号の継続時間を計測する計時手段を設け、この計時手段の計測する継続時間と設定時間とを比較して点火時期の遅角補正を禁止するか否かを判定する判定手段を設けており、レンジ状態信号が走行可能レンジ状態信号に変化した際の非走行レンジ状態信号の継続時間を計測し、この継続時間が設定時間に達しない場合には点火時期の遅角補正を禁止するように制御する。

0023

これにより、このエンジンの点火時期制御方法及び点火時期制御装置は、運転者が自動変速機のセレクト装置を走行可能位置間で手動変速機のようにセレクト操作した場合、例えば、走行可能位置である1速位置と2速位置との間、2速位置とドライブ位置との間でセレクト操作した場合に、走行可能位置間で自動変速機が一旦ニュートラルレンジに切換えられることによりレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化しても、走行可能レンジ状態信号に変化した際の非走行レンジ状態信号の継続時間が設定時間に達していないので、エンジンの点火時期が目標点火時期から遅角補正されることがない。

0024

下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1図8は、この発明の実施例を示すものである。図8において、2は図示しない車両に搭載されるエンジン、4は点火時期制御装置を構成するエンジン制御手段である。エンジン2は、エンジン制御手段4により点火時期や燃料噴射時期等を制御される。

0025

エンジン制御手段4は、図7に示す如く、燃料噴射用制御部6、フューエルカット用制御部8、ISC(アイドルスピード)用制御部10、フューエルポンプリレー用制御部12、点火時期用制御部14、O2センサヒータ用制御部16、AT(自動変速機)通信用制御部18、A/C(エアコン)用制御部20、ラジエータファンリレー用制御部22、キャニスタパージSV用制御部24、セルフダイアグノーシス用制御部26、等からなる。

0026

エンジン制御手段4の入力側には、クランク角センサ28、エアフローメータ30、スロットルセンサ32、車速センサ34、水温センサ36、吸気温センサ38、スタータスイッチ40、O2 センサ42、電気負荷44、後述のAT(自動変速機)制御手段94、A/C(エアコン)制御手段46、P/Sプレッシャスイッチ48、DIAG1カプラ50、SDLコネクタ52、等が接続されている。

0027

エンジン制御手段4の出力側には、インジェクタ54、イグナイタ56、ISCバルブ58、他制御部(A/C制御手段46、AT制御部手段94、SSCS等)、FIリレー60、キャニスタパージVSV62、フューエルポンプリレー64、ラジエータファンリレー66、前記DIAG1カプラ50、エンジンチェックランプ68、スピードメータタコメータ70、前記SDLコネクタ52、等が接続されている。

0028

エンジン制御手段4は、前記クランク角センサ28やエアフローメータ30等から入力する信号によりインジェクタ54やイグナイタ56等の駆動を制御し、エンジン2の燃料噴射量や点火時期等を制御する。

0029

エンジン2には、図8に示す如く、自動変速機72を連結して設けている。自動変速機72は、トルクコンバータ74と歯車変速機構76と油圧回路78とを備えている。

0030

前記歯車変速機構76は、例えば前進用の1速〜3速係合状態後退用係合状態との各係合状態に切換えられる変速歯車列(図示せず)を有し、図示しない駆動車輪連絡されている。前記油圧回路78は、歯車変速機構76の係合状態を切換えるシフトコントロール用第1・第2ソレノイドバルブ80・82とトルクコンバータ74のロックアップコントロール用ソレノイドバルブ84とを備えている。

0031

前記自動変速機72は、セレクト装置86によりレンジを選択して切換えられる。セレクト装置86は、セレクト位置として、図6に示す如く、パーキング位置P、リバース位置R、ニュートラル位置N、ドライブ位置D、2速位置2(2nd)、1速位置L(1st)を有している。自動変速機72は、セレクト装置86の各セレクト位置に対応して、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ、2速レンジ、1速レンジに夫々切換えられる。このセレクト装置86には、オーバドライブスイッチ88とモードセレクタとしてパワーモードスイッチ90及びスノーモードスイッチ92とを備えている。

0032

前記自動変速機72は、AT(自動変速機)制御手段94により制御される。AT(自動変速機)制御手段94の入力側には、前記オーバドライブスイッチ88、前記パワーモードスイッチ90、前記スノーモードスイッチ92、車速センサ96、回転数センサ98、シフトポジションスイッチ100、インヒビットスイッチ102、ブレーキスイッチ104、ダイアグノーシスステム106、イグニションスイッチ108、バッテリ110、前記エンジン制御手段4が接続されている。

0033

AT(自動変速機)制御手段94の出力側には、前記シフトコントロール用第1・第2ソレノイドバルブ80・82、前記ロックアップコントロール用ソレノイドバルブ84、油圧コントロール用ソレノイドバルブ112、前記ダイアグノーシスシステム106、前記エンジン制御手段4が接続されている。

0034

このAT(自動変速機)制御手段94は、前記車速センサ96や回転数センサ98、シフトポジションセンサ100、インヒビットスイッチ102等から入力する信号により油圧回路78のシフトコントロール用第1・第2ソレノイドバルブ80・82、ロックアップコントロール用ソレノイドバルブ84等の駆動を制御し、歯車変速機構76の係合状態の切換えを制御するとともにトルクコンバータ74のロックアップを制御する。

0035

このエンジン2の点火時期制御装置を構成するエンジン制御手段4は、自動変速機72のAT(自動変速機)制御手段4からシフトポジションスイッチ100やインヒビットスイッチ102等の信号を入力し、点火時期を制御する。

0036

エンジン制御部4は、セレクト装置86がニュートラル位置Nから走行可能位置のドライブ位置Dにセレクト操作されることにより自動変速機72のレンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切換えられて、ニュートラルレンジを検出するインヒビットスイッチ102のレンジ状態信号がニュートラルレンジを示す非走行レンジ状態信号であるONからドライブレンジを示す走行可能レンジ状態信号であるOFFに変化した場合に、点火時期を目標点火時期からドライブレンジ用の遅角補正量IGNDNだけ遅角補正するように制御する。

0037

エンジン制御手段4には、図8に示す如く、レンジ状態信号が非走行レンジ状態信号であるONから走行可能レンジ状態信号であるOFFに変化したことを検出する変化検出手段114を設け、この変化検出手段114が走行可能レンジ状態信号であるONに変化したことを検出した際の非走行レンジ状態信号であるONの継続時間INHONTを計測する計時手段116を設け、この計時手段116の計測する継続時間INHONTと設定時間IGDONT#とを比較して前記点火時期の遅角補正を禁止するか否かを判定する判定手段118を設けている。

0038

エンジン制御手段4は、図1図5に示す如く、これらの手段114〜118によって、インヒビットスイッチ102のレンジ状態信号が走行可能レンジ状態信号であるOFFに変化した際の非走行レンジ状態信号であるONの継続時間INHONTを計測し、この継続時間INHONTが設定時間IGDONT#に達しない場合には点火時期の遅角補正を禁止するように制御するものである。

0039

次に作用を説明する。

0040

点火時期制御装置は、エンジン制御手段4によって、エンジン2の点火時期が負荷状態に応じて要求される目標点火時期になるように点火時期を制御する。

0041

点火時期制御装置を構成するエンジン制御手段4には、変化検出手段114と計時手段116と判定手段118とを設けている。エンジン制御手段4は、これらの手段114〜118によって、点火時期の遅角補正を禁止・許容する。

0042

エンジン制御手段4は、図1に示す如く、エンジン2を始動して制御がスタートすると(ステップ200)、エンジン2のスロットル開度TVOが設定開度THRND#以上であるか否かを判断する(ステップ202)。

0043

この判断(ステップ202)がYESの場合は、エンジン2の水温TWNが設定水温WTRND#以上であるか否かを判断する(ステップ204)。この判断(ステップ202)がNOの場合は、この判断を繰り返す。

0044

前記判断(ステップ204)がYESの場合は、インヒビットスイッチ102がニュートラルレンジを示す非走行レンジ状態信号のONからドライブレンジを示す走行可能レンジ状態信号のOFFに変化したか否かを判断する(ステップ206)。前記(ステップ204)がNOの場合は、判断(202)にリターンする。

0045

前記判断(ステップ206)がYESの場合は、インヒビットスイッチ102が走行可能レンジ状態信号であるOFFに変化した際の非走行レンジ状態信号であるONの継続時間INHONTを計測する(ステップ208)。前記(ステップ206)がNOの場合は、判断(202)にリターンする。

0046

前記計測(ステップ208)において計測された継続時間INHONTと設定時間IGDONT#とを比較して、継続時間INHONTが設定時間IGDONT#に達している(INHONT≧IGDONT#)か否かを判断する(ステップ210)。

0047

この判断(ステップ210)がYESの場合は、点火時期を目標点火時期からドライブレンジ用の遅角補正量IGNDNだけ遅角補正するように制御し(ステップ212)、前記判断(ステップ202)にリターンする。この判断(ステップ210)がNOの場合は、遅角補正量IGNDNによる遅角補正を禁止するように制御し(ステップ214)、前記判断(ステップ202)にリターンする。

0048

このように、エンジン制御手段4は、図2図4に示す如く、エンジン2のスロットル開度TVOが設定開度THRND#以上であるか否かを開度判定手段(図示せず)により判断し、エンジン2の水温TWNが設定水温WTRND#以上であるか否かを水温判定手段(図示せず)により判断し、インヒビットスイッチ102がニュートラルレンジを示す非走行レンジ状態信号のONからドライブレンジを示す走行可能レンジ状態信号のOFFに変化したか否かを変化検出手段114により検出し、インヒビットスイッチ102が走行可能レンジ状態信号であるOFFに変化した際の非走行レンジ状態信号であるONの継続時間INHONTを計時手段116により計測し、この継続時間INHONTと設定時間IGDONT#とを比較して点火時期の遅角補正を禁止するか否かを判定手段118により判定する。

0049

エンジン制御手段4は、図3図4に示す如く、スロットル開度TVOが設定開度THRND#以上(TVO≧THRND#:YES)となり、水温TWNが設定水温WTRND#以上(TWN≧WTRND#:YES)となっており、インヒビットスイッチ102がONからOFFに変化(ON→OFF:YES)した際に、このインヒビットスイッチ102がOFFに変化した際のONの継続時間INHONT、つまり、インヒビットスイッチ102がOFFに変化する前のON状態の継続時間INHONTが設定時間IGDONT#に達している(INHONT≧IGDONT#:YES)場合には、図5に示す如く、条件の成立により点火時期を目標点火時期からドライブレンジ用の遅角補正量IGNDNだけ遅角補正するように制御する。

0050

運転者が停車した車両を発進させる場合には、セレクト装置86を非走行位置のニュートラル位置Nから走行可能位置のドライブ位置Dにセレクト操作する。車両の停車中は、セレクト装置86を非走行位置のニュートラル位置Nにしているので、自動変速機72のレンジがニュートラルレンジになっており、インヒビットスイッチ102がON状態を継続している。

0051

したがって、運転者が停車した車両を発進させるよう、セレクト装置86を非走行位置のニュートラル位置Nから走行可能位置のドライブ位置Dにセレクト操作することにより、自動変速機72のレンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切換えられた場合には、インヒビットスイッチ102がONからOFFに変化した時点におけるON状態の継続時間INHONTが設定時間IGDONT#に達している(INHONT≧IGDONT#:YES)ので、点火時期を目標点火時期からドライブレンジ用の遅角補正量IGNDNだけ遅角補正するように制御する。

0052

これに対して、エンジン制御手段4は、スロットル開度TVOが設定開度THRND#以上(TVO≧THRND#:YES)となり、水温TWNが設定水温WTRND#以上(TWN≧WTRND#:YES)となっており、インヒビットスイッチINH・SWがONからOFFに変化(ON→OFF:YES)した際に、このインヒビットスイッチ102がOFFに変化した際のONの継続時間INHONT、つまり、インヒビットスイッチ102がOFFに変化する前のON状態の継続時間INHONTが設定時間IGDONT#に達していない(INHONT≧IGDONT#:NO)場合には、点火時期の目標点火時期からの遅角補正を禁止するように制御する。

0053

運転者が走行中にセレクト装置86を走行可能位置の1速位置L(1st)、2速位置2(2nd)、ドライブ位置Dの相互間においてセレクト操作した場合には、1速位置L(1st)と2速位置2(2nd)との間、2速位置2(2nd)とドライブ位置Dとの間において、自動変速機が一旦ニュートラルレンジに切換えられる。

0054

即ち、自動変速機72は、セレクト装置86を走行可能位置の1速位置L(1st)から2速位置2(2nd)にセレクト操作した場合に、1速レンジから一旦ニュートラルレンジに切換えられて、その後に2速レンジに切換えられる。また、自動変速機72は、走行可能位置である2速位置2(2nd)からドライブ位置Dにセレクト操作した場合に、2速レンジから一旦ニュートラルレンジに切換えられて、その後にドライブレンジに切換えられる。

0055

したがって、インヒビットスイッチ102は、1速位置L(1st)、2速位置2(2nd)、ドライブ位置Dの各走行可能位置においては夫々走行可能レンジ状態信号のOFFとなるが、1速位置L(1st)と2速位置2(2nd)との間、2速位置2(2nd)とドライブ位置Dとの間においては自動変速機72がニュートラルレンジに切換えられることにより夫々非走行レンジ状態信号のONに一旦変化することになる。

0056

このとき、インヒビットスイッチ102は、セレクト装置86の走行可能位置間のセレクト操作が迅速なことにより、OFFからON、ONから直ちにOFFに変化するので、ON状態の継続時間INHONTが設定時間IGDONT#に達していない(INHONT≧IGDONT#:NO)。

0057

これにより、エンジン制御手段4は、運転者が走行中にセレクト装置86を走行可能位置の1速位置L(1st)、2速位置2(2nd)、ドライブ位置D相互間においてセレクト操作した場合に、インヒビットスイッチ102のONの継続時間INHONTが設定時間IGDONT#に達していない(INHONT≧IGDONT#:NO)ので、点火時期の遅角補正を禁止するように制御する。

0058

このため、図2に示す如く、運転者が自動変速機72のセレクト装置86を走行可能位置間で手動変速機のようにセレクト操作した際に、エンジン2の回転数NDATAが一時的に落ち込んでもたつき(ヘジテーション)を発生することがない。この結果、運転者の操作意志に応じた加速性能を実現することができ、加速時間を短くして燃費を向上することができる。

発明の効果

0059

このように、この発明の点火時期制御方法及び点火時期制御装置は、運転者が自動変速機のセレクト装置を走行可能位置間で手動変速機のようにセレクト操作した場合、例えば、走行可能位置である1速位置と2速位置との間、2速位置とドライブ位置との間でセレクト操作した場合に、走行可能位置間で自動変速機が一旦ニュートラルレンジに切換えられることによりレンジ状態信号が非走行レンジ状態信号から走行可能レンジ状態信号に変化しても、走行可能レンジ状態信号に変化した際の非走行レンジ状態信号の継続時間が設定時間に達しないので、エンジンの点火時期が目標点火時期から遅角補正されることがない。

0060

このため、このエンジンの点火時期制御方法及び点火時期制御装置は、運転者が自動変速機のセレクト装置を走行可能位置間で手動変速機のようにセレクト操作した際のエンジンのもたつきを無くし得て、運転者の操作意志に応じた加速性能を実現し得て、燃費を向上することができる。

図面の簡単な説明

0061

図1この発明の実施例を示す点火時期制御フローチャートである。
図2点火時期制御のタイミングチャートである。
図3スロットル開度の条件のヒステリシスを示す図である。
図4水温の条件のヒステリシスを示す図である。
図5点火時期の遅角補正を示す図である。
図6セレクト位置を示す図である。
図7エンジン制御手段のブロック図である。
図8エンジンの点火時期制御装置の概略構成図である。
図9従来例を示す点火時期制御のタイミングチャートである。
図10スロットル開度の条件のヒステリシスを示す図である。
図11水温の条件のヒステリシスを示す図である。
図12点火時期の遅角補正を示す図である。

--

0062

2エンジン
4エンジン制御手段
14点火時期制御部
54イグナイタ
72自動変速機
86セレクト装置
94 AT(自動変速機)制御部
102インヒビットスイッチ
114変化検出手段
116 計時手段
118 判定手段

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