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技術 瓦およびその固定構造

出願人 積水化学工業株式会社
発明者 迫田博美
出願日 1997年10月31日 (22年7ヶ月経過) 出願番号 1997-300268
公開日 1999年5月18日 (21年1ヶ月経過) 公開番号 1999-131695
状態 未査定
技術分野 屋根ふき要素(小片) 屋根ふき・それに関連する装置または器具
主要キーワード 軽量瓦 裏面形状 耐風性 釘固定 端縁近傍 瓦表面 左右側端 反り変形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年5月18日)のものです。
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図面 (7)

課題

重合部の下端部を固定して、反り変形の発生を確実に防止するとともに、強風下であっても瓦の浮き上がりなどを防止する。

解決手段

一の瓦1の被重合部11に隣接する他の瓦の重合部を重ね合わせた際、一の瓦1の被重合部11の下端近傍座18aと他の瓦1の重合部の下端近傍の釘座18bが対向し、また、隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がって上段の瓦1の軒側端縁部を重ね合わせた際、上段の瓦1の重合部の下端近傍の釘座18bもしくは被重合部11の下端近傍の釘座18aと隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部の略中央部の釘座17cが対向する。

概要

背景

一般に、は、セメント骨材補強繊維などに水を加えて混合した組成物を所定の形状に成型した後、養生して製造され、肉厚が薄く、面積が比較的大きいにも関わらず軽量であって、容易に瓦屋根施工することができるものである。例えば、図5に示すように、瓦1は、右側端縁部の表面に被重合部11が形成されるとともに、左側端縁部の裏面に被重合部11の凹凸を逆にして重ね合わせ可能な重合部12(図6参照)が形成され、また、棟側端縁の表面に堤防部13が形成されるとともに、軒側端縁の裏面に棟側端縁部に載置可能な突出部14(図6参照)が形成され、さらに、棟側端縁部および被重合部11の下端近傍複数個座15,16がそれぞれ形成されたものである。

このような瓦1を用いて瓦屋根を施工する場合は、まず、一の瓦1を所定位置に配置し、その棟側端縁部に形成された釘座15および被重合部11の下端近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込み、野地板に固定する。次いで、一の瓦1の被重合部11に、一の瓦1の右隣に葺設される他の瓦1の重合部12を重ね合わせ、同様に、他の瓦1の棟側端縁部に形成された釘座15およびその被重合部11の下端近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込み、野地板に固定する。以下、同様に、右側の妻側に向かって順に瓦1を重ねながら固定する。

一段目の瓦1の葺設が終了したならば、その上段に二段目の瓦1を葺設する。具体的には、一の瓦1および該一の瓦1の右隣の他の瓦1との棟側端縁部に跨がって上段に葺設される瓦1の軒側端縁部を載せ、瓦1の棟側端縁部に形成された釘座15および被重合部11の下端近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込み、野地板に固定する。この際、上段の瓦1の裏面側棟側端縁が野地板に接地した状態でその裏面側軒側端縁に形成された突出部14が下段の瓦1の棟側端縁部に接地し、また、上段の瓦1の軒側端縁近傍の裏面が下段の瓦1の棟側端縁に形成された堤防部13に載置されている。

以下、同様にして右側の妻側に向かって二段目の瓦を固定した後、棟側に向かって三段目、四段目の順に瓦を葺設するものである。

概要

瓦の重合部の下端部を固定して、反り変形の発生を確実に防止するとともに、強風下であっても瓦の浮き上がりなどを防止する。

一の瓦1の被重合部11に隣接する他の瓦の重合部を重ね合わせた際、一の瓦1の被重合部11の下端近傍の釘座18aと他の瓦1の重合部の下端近傍の釘座18bが対向し、また、隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がって上段の瓦1の軒側端縁部を重ね合わせた際、上段の瓦1の重合部の下端近傍の釘座18bもしくは被重合部11の下端近傍の釘座18aと隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部の略中央部の釘座17cが対向する。

目的

本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、瓦の浮き上がりなどを確実に防止することのできる瓦およびその固定構造を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

左右一側端縁部の表面に被重合部が形成されるとともに、左右他側端縁部の裏面に被重合部と重ね合わせ可能な重合部が形成され、また、棟側端縁部の表面に堤防部が形成され、さらに、棟側端縁部の左右両端部およびその略中央部、被重合部の下端近傍および重合部の下端近傍にそれぞれ座が形成されてなり、一のの被重合部に他の瓦の重合部を重ね合わせた際、一の瓦の被重合部の下端近傍の釘座と他の瓦の重合部の下端近傍の釘座が対向し、また、隣接する一対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を重ね合わせた際、上段の瓦の重合部の下端近傍の釘座もしくは被重合部の下端近傍の釘座と隣接する一対の瓦の棟側端縁部の略中央部の釘座が対向することを特徴とする瓦。

請求項2

前記瓦表面の左右両端部および中央部に軒側端縁部から棟側に向かって徐々に幅狭となるとともに、ほぼ同一高さの頂点を有する山形状堤防が形成され、また、これらの山形状堤防に挟まれてそれぞれ棟側から軒側端縁部に向かって徐々に幅狭となる平面状流路が棟側端縁部よりも低い位置に形成され、一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部を重ね合わせた際、それらの左右端部の対向する山形状堤防が接合されて中央部の山形状堤防と同一の山形状堤防が形成され、また、隣接する一対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を重ね合わせた際、上段の瓦の左右の平面状流路が隣接する一対の瓦の各左右の平面状流路にそれぞれ臨むことを特徴とする請求項1記載の瓦。

請求項3

請求項1記載の瓦を野地板に配置し、この一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部を重ね合わせ、他の瓦の重合部の下端近傍の釘座から一の瓦の被重合部の下端近傍の釘座を通して野地板に釘固定するとともに、他の瓦の棟側端縁部の左右両端部の釘座の少なくとも一方から野地板に釘固定する一方、隣接する一対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を重ね合わせ、上段の瓦の重合部の下端近傍の釘座を通して隣接する瓦の被重合部の下端近傍の釘座および下段の瓦の棟側端縁部の略中央部の釘座を通して野地板に釘固定するとともに、上段の瓦の棟側端縁部の左右両端部の釘座の少なくとも一方から野地板に釘固定することを特徴とする瓦の固定構造

技術分野

0001

本発明は、およびその固定構造に関するものである。

背景技術

0002

一般に、瓦は、セメント骨材補強繊維などに水を加えて混合した組成物を所定の形状に成型した後、養生して製造され、肉厚が薄く、面積が比較的大きいにも関わらず軽量であって、容易に瓦屋根施工することができるものである。例えば、図5に示すように、瓦1は、右側端縁部の表面に被重合部11が形成されるとともに、左側端縁部の裏面に被重合部11の凹凸を逆にして重ね合わせ可能な重合部12(図6参照)が形成され、また、棟側端縁の表面に堤防部13が形成されるとともに、軒側端縁の裏面に棟側端縁部に載置可能な突出部14(図6参照)が形成され、さらに、棟側端縁部および被重合部11の下端近傍複数個座15,16がそれぞれ形成されたものである。

0003

このような瓦1を用いて瓦屋根を施工する場合は、まず、一の瓦1を所定位置に配置し、その棟側端縁部に形成された釘座15および被重合部11の下端近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込み、野地板に固定する。次いで、一の瓦1の被重合部11に、一の瓦1の右隣に葺設される他の瓦1の重合部12を重ね合わせ、同様に、他の瓦1の棟側端縁部に形成された釘座15およびその被重合部11の下端近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込み、野地板に固定する。以下、同様に、右側の妻側に向かって順に瓦1を重ねながら固定する。

0004

一段目の瓦1の葺設が終了したならば、その上段に二段目の瓦1を葺設する。具体的には、一の瓦1および該一の瓦1の右隣の他の瓦1との棟側端縁部に跨がって上段に葺設される瓦1の軒側端縁部を載せ、瓦1の棟側端縁部に形成された釘座15および被重合部11の下端近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込み、野地板に固定する。この際、上段の瓦1の裏面側棟側端縁が野地板に接地した状態でその裏面側軒側端縁に形成された突出部14が下段の瓦1の棟側端縁部に接地し、また、上段の瓦1の軒側端縁近傍の裏面が下段の瓦1の棟側端縁に形成された堤防部13に載置されている。

0005

以下、同様にして右側の妻側に向かって二段目の瓦を固定した後、棟側に向かって三段目、四段目の順に瓦を葺設するものである。

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、瓦屋根を施工する場合、瓦は、耐風性や耐地震性を考慮してその棟側端縁部および被重合部の下端近傍が釘固定されている点は前述した通りである。このため、瓦屋根の施工後の経時変化によって釘固定されていない重合部側の下隅部が反って浮き上がることがある。この結果、瓦の隙間が増大し、強風を伴う降雨時において、増大した隙間から雨水が押し上げられ、左右側端部に浸入して野地板に流れ落ち雨漏りの原因となるおそれがある。このような瓦の、釘固定していない下隅部の反り変形は、肉厚が薄く、比較的面積が大きな軽量瓦に発生し易い傾向がある。

0007

また、瓦は、重合部側の下隅部が固定されていないことから、風の強い地域においては、瓦のガタツキが発生したり、強風によって瓦がめくり上げられなどの事態を招来するおそれがある。

0008

本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、瓦の浮き上がりなどを確実に防止することのできる瓦およびその固定構造を提供するものである。

課題を解決するための手段

0009

本発明の瓦は、左右一側端縁部の表面に被重合部が形成されるとともに、左右他側端縁部の裏面に被重合部と重ね合わせ可能な重合部が形成され、また、棟側端縁部の表面に堤防部が形成され、さらに、棟側端縁部の左右両端部およびその略中央部、被重合部の下端近傍および重合部の下端近傍にそれぞれ釘座が形成されてなり、一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部を重ね合わせた際、一の瓦の被重合部の下端近傍の釘座と他の瓦の重合部の下端近傍の釘座が対向し、また、隣接する一対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を重ね合わせた際、上段の瓦の重合部の下端近傍の釘座もしくは被重合部の下端近傍の釘座と隣接する一対の瓦の棟側端縁部の略中央部の釘座が対向することを特徴とするものである。

0010

また、本発明の瓦の固定構造は、前述した瓦を野地板に配置し、この一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部を重ね合わせ、他の瓦の重合部の下端近傍の釘座から一の瓦の被重合部の下端近傍の釘座を通して野地板に釘固定するとともに、他の瓦の棟側端縁部の左右両端部の釘座の少なくとも一方から野地板に釘固定する一方、隣接する一対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を重ね合わせ、上段の瓦の重合部の下端近傍の釘座を通して隣接する瓦の被重合部の下端近傍の釘座および下段の瓦の棟側端縁部の略中央部の釘座を通して野地板に釘固定するとともに、上段の瓦の棟側端縁部の左右両端部の釘座の少なくとも一方から野地板に釘固定することを特徴とするものである。

0011

以下、本発明の実施例の形態を図面に基づいて説明する。

0012

図1および図2には、本発明の瓦が示されており、この瓦1は、前述したように、右側端縁部の表面に被重合部11が形成されるとともに、左側端縁部の裏面に被重合部11の凹凸を逆にして重ね合わせ可能な重合部12が形成され、また、棟側端縁の表面に堤防部13が形成されるとともに、軒側端縁の裏面に棟側端縁部に載置可能な突出部14が形成されている。そして、瓦1の棟側端縁部の左右両端部およびその略中央部には、釘座17a,17b,17cがそれぞれ形成され、また、瓦1の被重合部11の下端近傍およびその重合部12の下端近傍にも釘座18a,18bがそれぞれ形成されている。

0013

これらの釘座は、一の瓦1の被重合部11に他の瓦1の重合部12を重ね合わせた場合、それらの瓦1,1の釘座18a,18bが対向するように設定され、また、隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がってその上段に葺設する瓦1の軒側端縁部を載置した場合、下段の各瓦1の略中央部の釘座17cと、上段の瓦1の釘座18a,18bがそれぞれ対向するように設定されている。

0014

このような瓦1を用いて瓦屋根を施工する場合は、まず、野地板の軒先に図示しない板金軒先水切りを固定した後、瓦1を把持し、その軒側端縁部を板金製軒先水切りに載置し、瓦1の棟側端縁部に形成された釘座17a,17bを通して釘を打ち込み、野地板に固定する。次いで、先に固定された瓦1の右隣に葺設される瓦1を把持し、その重合部12を先に固定した瓦1の被重合部11に重ね合わせるとともに、その軒側端縁部を同様に図示しない板金製軒先水切りに載置する。そして、他の瓦1の重合部12の下端近傍に形成された釘座18bと先に葺設された一の瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された釘座18aとを対向させて位置決めした後、他の瓦1の釘座18bから一の瓦1の釘座18aを通して釘を打ち込むとともに、その棟側端縁部に形成された釘座17a,17bを通して釘を打ち込み、野地板に固定する。

0015

以下同様にして、先に固定された瓦1の右隣に瓦1を重ね合わせ、その重ね合わせ部および棟側端縁の左右両端部を固定して軒先に瓦1を葺設する。

0016

軒先に瓦1を葺設したならば、二段目の瓦1を把持し、その軒側端縁部を軒先の瓦1の棟側端縁部に載置して固定する。すなわち、軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,1の各棟側端縁部の略中央部に形成された釘座17c,17cと、それらの瓦1,1の上段に葺設される瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された釘座18aおよび重合部12の下端近傍に形成された釘座18bとが対向するように位置決めしつつ、軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がって二段目に葺設される瓦1の軒側端縁部を載せた後、上段に葺設される瓦1の棟側端縁部の左右両端部に形成された釘座17a,17bを通して釘を打ち込み、野地板に固定する。この際、上段の瓦1の裏面側軒側端縁の突出部14が下段の瓦1の棟側端縁部に接地し、また、上段の瓦1の軒側端縁近傍の裏面が下段の瓦1の表面側棟側端縁の堤防部13に載置されている。

0017

次いで、先に固定された二段目の瓦1の右隣に葺設される他の瓦1を把持し、その重合部12を先に固定した瓦1の被重合部11に重ね合わせるとともに、その軒側端縁部を同様に載置する。この場合、新たに葺設する瓦1の重合部12の下端近傍に形成された釘座18bおよび先に葺設された瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された釘座18aを対向させるとともに、新たな瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された釘座18aおよび軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,1のうちの右側の瓦1の棟側端縁部の略中央部に形成された釘座17cを対向させて位置決めする。この後、新たに葺設される瓦1の重合部12の下端近傍に形成された釘座18bを通して釘を打ち込むとともに、その棟側端縁部の左右両端部に形成された釘座17a,17bを通して釘を打ち込み、野地板に固定する。この際、先に葺設された瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された釘座18aは、軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,1のうちの左側の瓦1の棟側端縁部の略中央部に形成された釘座17cと対向していることから、新たに葺設される瓦1の釘座18bを通して釘を打ち込むことにより、先に葺設された瓦1の被重合部11の下端近傍と、その下段の瓦1の棟側端縁部の略中央部が合わせて釘固定されるものである。

0018

以下同様にして、先に固定された瓦1の右隣に瓦1を順に固定して二段目の瓦1を葺設すればよいものである。

0019

さらに、三段目以降の瓦1を葺設する場合についても、軒先に葺設される瓦を二段目の瓦1もしくは下段の瓦1に、また、二段目の瓦1を三段目の瓦1もしくは上段の瓦1にそれぞれ置き換えることで同様に施工することができる。

0020

したがって、任意の瓦1は、その棟側端縁部の左右両端部および略中央部にそれぞれ形成された釘座17a,17b,17cが釘固定されるとともに、その被重合部11の下端近傍に形成された釘座18aおよび重合部12の下端近傍に形成された釘座18bがそれぞれ釘固定されることから、結局、瓦1の四隅が固定されることになる。この場合、任意の瓦1の棟側端縁部の左右両端部の釘座17a,17bは、単独で野地板に釘固定されるものの、略中央部の釘座17cについては、その上段の瓦1の被重合部11の下端近傍の釘座18aおよび重合部12の下端近傍の釘座18bとともに釘固定され、また、被重合部11の下端近傍の釘座18aについては、その下段の瓦1の棟側端縁部の略中央部の釘座17cおよびその右側に葺設される瓦1の重合部12の下端近傍の釘座18bとともに、また、重合部12の下端近傍の釘座18bについては、その下段の瓦1の棟側端縁部の略中央部の釘座17cおよびその左側に先に葺設された瓦1の被重合部11の下端近傍の釘座18aとともにそれぞれ釘固定されている。

0021

この結果、瓦屋根施工後の経時変化によって瓦1に反り変形が発生することを確実に防止することができるとともに、強風下においても瓦1がめくり上げられるなどの事態を確実に防止することができる。

0022

ところで、前述した実施形態の瓦1は、平板瓦で例示したが、図3に示すような瓦1Aであってもよい。すなわち、この瓦1Aは、その表面の左右端部および略中央部に、軒側端縁から棟側に向かって徐々に幅狭となるとともに、同一高さの頂点を有する山形状堤防19,20,21が形成されている他、これらの山形状堤防19,21間および21,20間に挟まれて棟側から軒側端縁に向かって徐々に幅狭となる平面状流路22,23が棟側端縁部よりも低い位置に形成されているものである。

0023

そして、略中央部の山形状堤防21を頂点から切断した際の左半部が右端部に形成された山形状堤防20と一致し、その右半部が左端部に形成された山形状堤防19と一致するものである。したがって、一の瓦1Aの被重合部11にその右隣の瓦1Aの重合部12を重ね合わせた際、対向する一の瓦1Aの右側端部の山形状堤防20と他の瓦1Aの左側端部の山形状堤防19が接合し、それらの略中央部の山形状堤防21と同一の山形状堤防が形成されるものである。

0024

また、隣接する一対の瓦1A,1Aの棟側端縁部に跨がって上段の瓦1Aの軒側端縁部を載置した際、上段の瓦1Aの平面状流路22は、その下段の隣接する一対の瓦1A,1Aのうちの左側の瓦1Aの右側の平面状流路23に臨み、また、上段の瓦1Aの平面状流路23は、その下段の隣接する一対の瓦1A,1Aのうちの右側の瓦1Aの左側の平面状流路22に臨むものである(図4参照)。

0025

なお、瓦1Aは、前述した瓦1と同様に、右側端縁部の表面に被重合部11が形成されるとともに、左側端縁部の裏面に被重合部11と重ね合わせ可能な重合部12(図示省略)が形成され、また、棟側端縁の表面に堤防部13が形成されるとともに、軒側端縁の裏面に棟側端縁部に載置可能な突出部14(図示省略)が形成されている他、瓦1の棟側端縁部の左右両端部およびその略中央部には、釘座17a,17b,17cがそれぞれ形成され、また、瓦1の被重合部11の下端近傍およびその重合部12の下端近傍にも釘座18a,18bがそれぞれ形成されている。そして、一の瓦1の被重合部11に他の瓦1の重合部12を重ね合わせた場合、それらの瓦1,1の釘座18a,18bが対向し、また、隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がってその上段に葺設する瓦1の軒側端縁部を載置した場合、下段の各瓦1の略中央部の釘座17cと、上段の瓦1の釘座18a,18bがそれぞれ対向する点は、瓦1と同一である。

0026

この際、釘座18bは、左端部に形成された山形状堤防19の下端近傍に形成されている。

0027

したがって、詳細には説明しないが、瓦1と同様に、瓦1Aを一方の妻側から他方の妻側に向かって順次葺設するとともに、軒側から棟側に向かって葺設して瓦屋根を形成した場合、その後の経時変化によって瓦1に反り変形が発生することがない他、強風下においても瓦1がめくり上げられるなどの事態を確実に防止することができる。

0028

また、上段の瓦1Aの平面状流路22,23は、その下段の隣接する一対の瓦1A,1Aの各右側の平面状流路23および左側の平面状流路22にそれぞれ臨むとともに、各平面状流路22,23は棟側から軒側端縁部に向かって徐々に幅狭となっていることから、瓦1Aの表面を流下する雨水は、その表面に形成された山形状堤防19,20,21によって規制されるとともに、その流速は、棟側よりも軒側が速くなって風の影響を受けることがなく、確実に下段の瓦1Aの平面状流路22,23に導くことができる。このため、雨水は、隣接する瓦1A,1Aの重ね合わせ部に流下することがなく、重ね合わせ部から雨水が浸入することによる雨漏りの発生を確実に防止することができる。

0029

また、平面状流路22,23の幅は軒側よりも棟側が大きく、さらに、平面状流路22,23は棟側端縁部よりも低い位置に形成されていることから、強風時において、瓦1Aの平面状流路22,23を流下する雨水が、瓦屋根の勾配に抗して棟側に押し上げられたとしても、平面状流路22,23の、幅広となった棟側に保持されるか、棟側端縁部との段差衝突して上方に飛散し、棟側端縁部を越えてそれ以上浸入することはない。このため、雨水は、強風下であっても、瓦1の棟側端縁を越えて浸入することを確実に防止することができる。

0030

なお、前述した実施形態においては、瓦1,1Aの四隅である釘座17a,17b,17c,18a,18bを通して釘固定する場合を例示したが、その棟側端縁部の左右両端部の釘座17a,17bについては、その略中央部の釘座17cが釘固定されることから、軒先やけらばなどを除く位置では必ずしも両方の釘座17a,17bを固定する必要はなく、そのいずれか一方の釘座を少なくとも固定すれば足りるものである。

発明の効果

0031

以上のように本発明の瓦およびその固定構造によれば、瓦屋根施工後の経時変化によって瓦に反り変形が発生することを確実に防止することができるとともに、強風下においても瓦がめくり上げられるなどの事態を確実に防止することができる。

図面の簡単な説明

0032

図1本発明の瓦とともにその施工状態を示す斜視図である。
図2図1の瓦の裏面形状を示す斜視図である。
図3本発明の瓦の他の実施形態を示す斜視図である。
図4図3の瓦の施工状態を示す説明図である。
図5従来の瓦およびその施工状態を示す斜視図である。
図6図5の瓦の裏面形状を示す斜視図である。

--

0033

1,1A瓦
11 被重合部
12 重合部
13堤防部
14 突出部
17a,17b,17c,18a,18b釘座
19,20,21山形状堤防
22,23 平面状流路

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