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技術 粘着剤組成物およびそれを用いた粘着シート

出願人 リンテック株式会社
発明者 鈴木貴志渡辺春平
出願日 1998年6月2日 (22年5ヶ月経過) 出願番号 1998-169328
公開日 1999年5月18日 (21年6ヶ月経過) 公開番号 1999-131033
状態 拒絶査定
技術分野 接着剤、接着方法 要素組合せによる可変情報用表示装置1 接着テープ 積層体(2)
主要キーワード 離型コート層 遮光フィルム 各粘着剤層 各粘着剤 ピロメリット酸エステル 高粘着力 コートガラス イソシアヌル酸エステル
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1999年5月18日)のものです。
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図面 (2)

課題

高温高湿の条件下においても優れた粘着性を維持し、基材層収縮等により生じる応力集中を緩和し得る粘着剤組成物およびそれを用いた粘着シートを提供する。

解決手段

粘着剤層付き偏光板10は、偏光板2の片面に粘着剤層1が形成され、その上に離型フィルム3が貼着されている。粘着剤層1は本発明の粘着剤組成物から形成されたものである。本発明の粘着剤組成物は、粘着剤成分としてアクリル系ポリマーと、分子内にアルコキシシリル基を少なくとも2個有するシラン化合物とを含むことを特徴とする。また、かかるシラン化合物の含有量は、粘着剤組成物100重量部に対し0.001〜10重量部であることが好ましい。

概要

背景

液晶表示装置液晶セル等の光学部品には偏光板が貼着される。この偏光板は、一般的にはPVA(ポリビニルアルコール)系偏光子の両面にTAC(トリアセチルセルロース)系保護フィルムで挟んだ3層構造を有しており、少なくとも一方の保護フィルム上に粘着剤層を介して剥離フィルムが積層されている。

偏光板を液晶表示装置等に装着する場合、離型フィルムを剥し粘着剤層を介して液晶セル等に貼着される。

このような偏光板は、その材料特性から寸法安定性に乏しく、特に熱または湿熱条件下では伸縮による寸法変化が大きく、カール等が起こり易かった。

一方、前記粘着剤層を形成する粘着剤粘着剤組成物)として、高粘着力高剪断力を有する二液架橋タイプ硬化性樹脂組成物に、エポキシシラン等を主成分とする分子内にアルコキシシリル基を1個有するシランカップリング剤を添加したものが使用されていた。

このようなシランカップリング剤の使用により粘着剤の凝集力が大きくなる結果、かかる粘着剤からなる粘着剤層は、熱または湿熱条件下で生じる偏光板の寸法変化に起因する応力を吸収・緩和することができなくなる。

このため、偏光板に作用する残留応力分布が不均一となり、特に外周部に応力集中が生じる結果、偏光板のずれが生じてTN(TFT)液晶セルでは白ヌケ、STN液晶セルでは色ムラが起こり易くなり、また偏光板の浮き、剥がれが起きるという問題があった。

さらに、湿熱条件下では粘着剤層とガラス基板との界面に水が入り込むため、偏光板の浮き、剥がれ等がさらに起き易く、これらの欠陥の発生を未然に防ぐ必要があった。

概要

高温高湿の条件下においても優れた粘着性を維持し、基材層収縮等により生じる応力集中を緩和し得る粘着剤組成物およびそれを用いた粘着シートを提供する。

粘着剤層付き偏光板10は、偏光板2の片面に粘着剤層1が形成され、その上に離型フィルム3が貼着されている。粘着剤層1は本発明の粘着剤組成物から形成されたものである。本発明の粘着剤組成物は、粘着剤成分としてアクリル系ポリマーと、分子内にアルコキシシリル基を少なくとも2個有するシラン化合物とを含むことを特徴とする。また、かかるシラン化合物の含有量は、粘着剤組成物100重量部に対し0.001〜10重量部であることが好ましい。

目的

本発明の目的は、高温高湿下における基材の収縮等により生じる応力集中を緩和し得る粘着剤組成物の提供を目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
6件
牽制数
9件

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請求項1

粘着剤成分としてアクリル系ポリマーと、分子内にアルコキシシリル基を少なくとも2個有するシラン化合物とを含むことを特徴とする粘着剤組成物

請求項2

前記シラン化合物が、下記一般式(I)で表されるものである請求項1に記載の粘着剤組成物。

請求項

ID=000003HE=050 WI=108 LX=0510 LY=0500

請求項3

前記シラン化合物が、下記一般式(II)で表されるものである請求項2に記載の粘着剤組成物。

請求項

ID=000004HE=030 WI=106 LX=0520 LY=1100

請求項4

前記シラン化合物が、下記一般式(III)で表されるものである請求項2に記載の粘着剤組成物。

請求項

ID=000005HE=040 WI=104 LX=0530 LY=1500

請求項5

前記シラン化合物が、下記一般式(IV)で表されるものである請求項1に記載の粘着剤組成物。

請求項

ID=000006HE=070 WI=069 LX=0255 LY=2050

請求項6

前記シラン化合物が、下記一般式(V)で表されるものである請求項5に記載の粘着剤組成物。

請求項

ID=000007HE=070 WI=104 LX=0530 LY=0300

請求項7

前記シラン化合物の含有量が粘着剤組成物100重量部に対し、0.001〜10重量部である請求項1ないし6のいずれかに記載の粘着剤組成物。

請求項8

光学機能性フィルム被着体に貼着させるために用いられる請求項1ないし7のいずれかに記載の粘着剤組成物。

請求項9

前記請求項1ないし8のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いることを特徴とする粘着シート

--

0001

本発明は、液晶表示装置液晶セル等の光学部品に貼着される偏光板位相差板等の光学機能性フィルム、あるいは窓ガラスに貼着される遮光フィルム等の貼着に用いられる粘着剤組成物および該粘着剤組成物を用いた粘着シートに関する。

背景技術

0002

液晶表示装置の液晶セル等の光学部品には偏光板が貼着される。この偏光板は、一般的にはPVA(ポリビニルアルコール)系偏光子の両面にTAC(トリアセチルセルロース)系保護フィルムで挟んだ3層構造を有しており、少なくとも一方の保護フィルム上に粘着剤層を介して剥離フィルムが積層されている。

0003

偏光板を液晶表示装置等に装着する場合、離型フィルムを剥し粘着剤層を介して液晶セル等に貼着される。

0004

このような偏光板は、その材料特性から寸法安定性に乏しく、特に熱または湿熱条件下では伸縮による寸法変化が大きく、カール等が起こり易かった。

0005

一方、前記粘着剤層を形成する粘着剤(粘着剤組成物)として、高粘着力高剪断力を有する二液架橋タイプ硬化性樹脂組成物に、エポキシシラン等を主成分とする分子内にアルコキシシリル基を1個有するシランカップリング剤を添加したものが使用されていた。

0006

このようなシランカップリング剤の使用により粘着剤の凝集力が大きくなる結果、かかる粘着剤からなる粘着剤層は、熱または湿熱条件下で生じる偏光板の寸法変化に起因する応力を吸収・緩和することができなくなる。

0007

このため、偏光板に作用する残留応力分布が不均一となり、特に外周部に応力集中が生じる結果、偏光板のずれが生じてTN(TFT)液晶セルでは白ヌケ、STN液晶セルでは色ムラが起こり易くなり、また偏光板の浮き、剥がれが起きるという問題があった。

0008

さらに、湿熱条件下では粘着剤層とガラス基板との界面に水が入り込むため、偏光板の浮き、剥がれ等がさらに起き易く、これらの欠陥の発生を未然に防ぐ必要があった。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明の目的は、高温高湿下における基材収縮等により生じる応力集中を緩和し得る粘着剤組成物の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0010

このような目的は、下記(1)〜(9)の本発明により達成される。

0011

(1)粘着剤成分としてアクリル系ポリマーと、
分子内にアルコキシシリル基を少なくとも2個有するシラン化合物とを含むことを特徴とする粘着剤組成物。

0012

(2) 前記シラン化合物が、下記一般式(I)で表されるものである上記(1)に記載の粘着剤組成物。

0018

(8)光学機能性フィルムを被着体に貼着させるために用いられる上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の粘着剤組成物。

0019

(9) 上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いることを特徴とする粘着シート。

0020

本発明の粘着剤組成物は、粘着剤成分としてアクリル系ポリマーと分子内にアルコキシシリル基を少なくとも2個有するシラン化合物とを含むものである。

0021

以下、本発明の粘着剤組成物について説明する。本発明の粘着剤組成物は、粘着剤成分としてアクリル系ポリマーが用いられる。これにより、粘着剤の耐候性、柔軟性および耐熱性を良好に維持することができる。

0022

アクリル系ポリマーは、主モノマー成分と、架橋点接着性改良のための官能基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合体よりなる。

0024

官能基含有モノマー成分としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸イタコン酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシエチルメタアクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、N−メチロールアクリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマーアクリルアミドメタクリルアミドグリシジルメタクリレート等が挙げられる。

発明を実施するための最良の形態

0025

また、その他の成分として、例えばアクリル酸メチルメタクリル酸メチルメタクリル酸エチル酢酸ビニルスチレンアクリロニトリル等が挙げられ、主モノマー成分および官能基含有モノマー成分と組合わせて使用することができる。

0026

以上のような各成分が用いられるのは、これらの共重合体(アクリル系ポリマー)は、分子中に不飽和結合を有しないため、光や酸素に対する安定性の向上を図ることができることによる。また、モノマーの種類や分子量の選択により、用途に応じた品質、特性をもつ粘着剤組成物を得ることができることによるものである。

0027

アクリル系ポリマーとしては、重量平均分子量が60万〜200万程度のものが好ましく、100万〜180万のものがより好ましく、120万〜160万のものが特に好ましい。この範囲の分子量のアクリル系ポリマーを用いることにより、基材に対する適度の密着性および耐久性をもった粘着剤を得ることができる。

0028

このようなアクリル系ポリマーを主とする粘着剤成分は、架橋型非架橋型のいずれのものも使用することができるが、架橋型がより好ましい。架橋型の場合、必要に応じて架橋剤を添加することができる。かかる架橋剤としては例えば、エポキシ系化合物イソシアナート化合物金属キレート化合物金属アルコキシド金属塩アミン化合物ヒドラジン化合物アルデヒド系化合物等が挙げられる。

0029

さらに、粘着剤成分中には可塑剤が添加されていてもよい。可塑剤としては、例えば、フタル酸エステルトリメリット酸エステルピロメリット酸エステルアジピン酸エステルセバシン酸エステルリン酸トリエステルグリコールエステル等のエステル類や、プロセスオイル液状ポリエーテル、液状ポリテルペン、その他の液状樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。

0030

本発明の粘着剤組成物は、分子内にアルコキシシリル基を少なくとも2個有するシラン化合物を含む。このような粘着剤組成物は、基材への密着性、耐候性、耐久性を維持しつつ柔軟性をもち、湿熱条件下における基材の収縮応力を十分吸収、緩和することができる。

0031

本発明に用いられる分子内にアルコキシシリル基を少なくとも2個有するシラン化合物としては特に限定されないが、例えばアルコキシシリル基を2個有する下記一般式(I)で表されるシラン化合物が好ましく、下記一般式(II)および(III)で表されるものがより好ましい。このようなシラン化合物を添加することにより、湿熱条件下における基材の収縮応力をより効果的に十分吸収、緩和することができる粘着剤組成物を得ることができる。

0032

上記一般式(I)で表されるシラン化合物としては、例えば、ビスジメトキシエチルシリルヘキサン、ビス(ジエトキシエチルシリル)ヘキサン、ビス[3−(トリエトキシシリルプロピルテトラスルフィド、ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]テトラスルフィド、ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]尿素、ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]尿素、ビス(トリメトキシシリル)エチレン、ビス(トリエトキシシリル)エチレン、ビス(トリメトキシシリル)−1,7−オクタジエン、ビス(トリエトキシシリル)−1,7−オクタジエン、ビス(トリメトキシシリルプロピルアミン、ビス(トリエトキシシリルプロピル)アミン、ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン等が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合して用いることもできる。

0034

上記一般式(II)で表されるシラン化合物としては、例えば、ビス(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリメトキシシリル)エタン、ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、ビス(トリメトキシシリル)オクタン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシシリル)ヘキサン、ビス(トリエトキシシリル)オクタン等が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合して用いることもできる。

0036

上記一般式(III)で表されるシラン化合物としては、例えば、1,4−ビス(トリメトキシシリルエチルベンゼン、1,4−ビス(トリエトキシシリルエチル)ベンゼン等が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合して用いることもできる。

0038

また、アルコキシシリル基を3個有するシラン化合物が好ましい。かかるシラン化合物を添加した粘着剤組成物は上記と同様、湿熱条件下における基材の収縮応力をより効果的に十分吸収し、緩和することができる。

0039

アルコキシシリル基を3個有するシラン化合物としては、例えば下記一般式(IV)で表されるものが挙げられる。

0040

上記一般式(IV)で表されるシラン化合物の代表例として、例えば下記一般式(V)で表されるイソシアヌル酸エステルのシラン化合物等が挙げられる。

0042

上記一般式(V)で表されるシラン化合物としては、例えばトリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、トリス(3−トリエトキシシリルプロピル)イソシアヌレート等が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合して用いることもできる。

0044

本発明に用いられるシラン化合物としては、粘着剤成分との相溶性が良く、光透過性を有するものが好ましく、例えば、実質的に透明なものを用いることがより好ましい。

0045

このようなシラン化合物の添加量は、粘着剤組成物100重量部に対し、0.001〜10重量部であることが好ましく、0.005〜5重量部がより好ましい。シラン化合物の添加量が少な過ぎると、湿熱条件下における粘着剤のガラスに対する粘着性が不十分となり、偏光板の浮き、剥がれ等が生じ易くなる。また、添加量が多すぎても上記のシラン化合物の添加による効果の向上がみられない。

0046

粘着剤組成物には上記シラン化合物の他、必要に応じて各種の添加剤、例えば、紫外線吸収剤充填剤帯電防止剤粘度調整剤老化防止剤粘着付与剤顔料染料等を添加することができる。

0047

本発明の粘着剤組成物は、光学機能性フィルムを被着体に貼着させるために用いられることが好ましい。これにより、光学機能性フィルムの光学特性に影響を及ぼすことなく被着体に貼着させることができ、光学素子を構成することができる。なお、ここで光学機能性フィルムとは、例えば偏光板、検光子位相子(1/4波長板、1/2波長板等)、旋光子ファラデー素子、自然旋光子)等の各種光学的機能を有するフィルム状光学部品を意味する。偏光板としては、PVA(ポリビニルアルコール)系偏光子をTAC(トリアセチルセルロース)系保護フィルムでサンドイッチした一般的構成の偏光板が挙げられる。

0048

このような光学機能性フィルムを被着体に貼着させる場合、本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層の厚さ(乾燥膜厚さ)は、5〜100μm程度、特に10〜60μm程度であることが好ましい。

0049

一方、粘着剤層を介して上記偏光板が貼着される被着体(光学部品)は、特に限定されないが、有機ガラス無機ガラス等のガラスが好ましく、または複合材料からなるガラスであってもよい。あるいはこの他の材料からなる被着体であってもよい。

0050

本発明の粘着シートは、例えば基材に上述した本発明の粘着剤組成物を用いて構成された粘着剤層が設けられたもの等が挙げられ、該粘着剤層には取扱性向上等のために離型フィルムが積層されていてもよい。

0051

粘着シートを構成する基材および離型フィルムとしては特に限定されず、いずれのものも使用することができる。

0053

離型フィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルムを基材とし、粘着剤層との接合面に離型コート層シリコーン層)が形成されたもの等が挙げられる。

0054

本発明の粘着シートの粘着剤層を形成する方法としては、例えばダイコーターコンマコーターロールコーター等による直塗工または転写塗工が挙げられる。この場合、粘着剤組成物からなる塗布液は、有機溶剤系、エマルジョン系のいずれでもよく、また水溶性のものであってもよい。

0055

本発明の粘着シートの具体的適用としては、例えば粘着剤層を設けた偏光板等光学部品に貼着可能な光学機能性フィルムや、各種粘着テープ粘着フィルム粘着ラベルマスキングテープ表面保護フィルム、遮光フィルム、反射防止用フィルム等が挙げられる。

0056

次に、本発明の粘着剤組成物について、具体的実施例に基づいて説明する。

0057

(実施例1)
1.粘着剤組成物の調製
下記に示す〜の成分を混合し、粘着剤組成物を調製した。

0058

粘着剤成分:アクリル系重合体100 重量部
アクリル酸ブチル97 重量部
アクリル酸2.9重量部
2−ヒドロキシエチルアクリレート0.1重量部
重量平均分子量:120万

0060

シラン化合物:ビス(トリメトキシシリル)エタン0.1重量部

0061

2.粘着剤層付き偏光板の作製上記の粘着剤組成物にトルエンを加え、コンマコーターを用いて下記の離型フィルム3上に塗布して乾燥した後、転写法により下記偏光板2の片面に粘着剤層1を形成した。これを常温で1週間エージングし、図1に示すような粘着剤層付き偏光板10を得た。粘着剤層1の乾燥後の厚さは25μmである。

0062

[1]偏光板偏光板構成トリアセチルセルロースフィルムポリビニルアルコールフィルム/トリアセチルセルロースフィルムの3層積層体偏光板厚さ:180μm

0063

[2]離型フィルム構成材料:ポリエステルフィルム(片面側シリコーン処理を施したもの)(リンテック(株)社製 SP PET38)厚さ:38μm

0064

(実施例2)シラン化合物の添加量を5重量部とした以外は、実施例1と同様に粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0065

(実施例3)シラン化合物としてビス(トリエトキシシリル)オクタンを0.15重量部添加した以外は実施例1と同様に粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0066

(実施例4)シラン化合物として1,4−ビス(トリエトキシシリルエチル)ベンゼンを0.14重量部添加した以外は、実施例1と同様に粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0067

(実施例5)シラン化合物としてビス(ジエトキシエチルシリル)ヘキサンを0.15重量部添加した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を得た。

0068

(実施例6)粘着剤成分のアクリル系共重合体の重量平均分子量を160万とした以外は、実施例1と同様にして本発明の粘着剤層付き偏光板10を得た。

0069

(実施例7)アクリル系共重合体の重量平均分子量を160万とした以外は、実施例3と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を得た。

0070

(実施例8)アクリル系共重合体の重量平均分子量を160万とした以外は、実施例4と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を得た。

0071

(実施例9)アクリル系共重合体の重量平均分子量を160万とした以外は、実施例5と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を得た。

0072

(実施例10)アクリル系共重合体の組成をアクリル酸ブチル97重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート3重量部とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0073

(実施例11)シラン化合物としてビス(トリエトキシシリル)ヘキサンを0.15重量部添加した以外は、実施例10と同様に粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0074

(実施例12)シラン化合物として1,4−ビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼンを0.14重量部添加した以外は、実施例10と同様に粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0075

(実施例13)シラン化合物としてビス(トリメトキシシリルプロピル)アミンを0.13重量部添加した以外は、実施例10と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0076

(実施例14)シラン化合物としてビス(ジエトキシエチルシリル)ヘキサンを0.15重量部添加した以外は、実施例10と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0077

(実施例15)シラン化合物の添加量を0.005重量部とした以外は、実施例1と同様に粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0078

(実施例16)シラン化合物としてトリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレートを0.1重量部添加した以外は実施例1と同様に粘着剤組成物を調製し、粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0079

(実施例17)シラン化合物としてトリス(3−トリエトキシシリルプロピル)イソシアヌレートを5重量部添加した以外は実施例1と同様に粘着剤組成物を調製し、粘着剤層付き偏光板10を作製した。

0080

(比較例1)シラン化合物を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板を作製した。

0081

(比較例2)シラン化合物を添加しないで、アクリル系共重合体の重量平均分子量を160万とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板を作製した。

0082

(比較例3)分子内にアルコキシシリル基を1個有するシラン化合物として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを0.1重量部添加した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板を作製した。

0083

(比較例4)γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの添加量を5重量部とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板を作製した。

0084

(比較例5)γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを0.1重量部添加した以外は、実施例6と同様にして粘着剤組成物を調製し、次いで粘着剤層付き偏光板を作製した。

0085

3.粘着剤の特性評価
上記実施例1〜17および比較例1〜5で調製した各粘着剤組成物を用いて得られた粘着剤層付き偏光板を、液晶セル用ガラス板(日本板硝子(株)製「Hコートガラス」)の両面に直交ニコルになるように貼着した。次いで、100℃で500時間、80℃、相対湿度90%で500時間の耐久条件に各々投入した後、残留応力に起因する光漏れ発現状態目視で判定した。

0086

光漏れの発現状態の判定基準は、次の通りである。
○ :目視では光漏れがほとんど目立たない。
× :光漏れがかなり目立つ。
結果を表1に示す。

0087

0088

また、同様に実施例1〜17および比較例1〜5で得られた粘着剤層付き偏光板を液晶セル用ガラス板(日本板硝子(株)製「Hコートガラス」)の両面に直交ニコルになるように貼着し、上記、の各耐久条件に投入した後、偏光板の浮き、剥がれの発現状態を目視で判定した。

0089

判定基準は、次の通りである。
○ :浮き、剥がれが生じない。
× :浮き、剥がれがやや目立つ。
×× :大きく剥がれが生じた。
浮き、剥がれの発現状態の結果を表2に示す。

0090

0091

また、各粘着剤付き偏光板の粘着剤の粘着力を、JIS C 2107に準拠して測定した。

0092

すなわち、まず各粘着剤層付き偏光板から25mm×150mmの試験片を作製する。次に、この試験片を液晶セル用ガラス板(日本板硝子(株)製「Hコートガラス」)に貼着し、50℃、5気圧で20分間オートクレーブ処理を行った後、23℃、相対湿度65%RHの雰囲気下で24時間放置した。この貼着試験片を300mm/minの速度で180°方向に剥離させたときの荷重を測定した。粘着力の測定結果を表2に示す。

0093

以上の結果から、実施例1〜17の本発明の粘着剤組成物によれば、湿熱条件下においても、偏光板の浮き、剥がれ等を効果的に抑制することが確認された。

0094

さらに、本発明の粘着剤組成物はシラン化合物の含有量が微量(0.005重量部)であっても良好な粘着力と応力緩和性を有し、一方、前記添加量の1000倍量を含有する場合(5重量部)であっても粘着剤の耐候性、耐久性能に影響を及ぼすことなく、粘着力の低下もみられなかった。

0095

これに対し、比較例1および比較例2のシラン化合物を含有しない粘着剤組成物および比較例3、比較例4の1分子内にアルコキシシリル基を1個しか有しないシラン化合物を添加した粘着剤組成物は、偏光板の浮き、剥がれの問題を解消することができなかった。また、このようなシラン化合物は添加量を増やしても粘着力の低下を招くのみであり、特に比較例4においては大幅な粘着力の低下がみられた。

0096

以上述べたように、本発明の粘着剤組成物によれば、偏光板を液晶セル等に貼着した場合、湿熱条件下においても偏光板と液晶セルとの間に介在する粘着剤層が偏光板の収縮等により生じる応力集中を緩和し、液晶セル等の光学部品の白ヌケ等が抑制される。また、偏光板の浮き、剥がれを防止することができる。

0097

特に、本発明では特定のシラン化合物を用いたことにより、微かな添加量で上記の効果を発揮し、粘着剤の粘着性、耐久性の低下等の悪影響がみられない。

0098

図1本発明の粘着剤組成物を用いて作製された粘着シート(粘着剤層付き偏光板)の一例を示す断面図である。

0099

1粘着剤層
2偏光板
3離型フィルム
10 粘着剤層付き偏光板

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