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図面 (6)

課題

カバー一体型おむつに使用される各布材収縮率の差を所定範囲内に予め調整することで、当該おむつの長期使用を実現する。

解決手段

おむつ10は、外布層11と内布層12の二層構造になっている。かかる外布層11は、外側に配置される防水布材13と、内側に配置される吸水布材14とからなる。一方、内布層12は、外側(外布層11側)に配置される吸水布材14と、内側に配置される透水布材20からなる。これら吸水布材14は、予め洗濯処理されることで収縮率が低レベルに抑えられ、他の布材13,20との収縮率差は3%以内に調整されている。そして、外布層11と内布層12とは、互いに有する吸水布材14が接するように重合縫製される。

概要

背景

従来より、洗濯可能な布製のおむつの一種として、おむつカバーの機能を付加したカバー一体型おむつ(以下、「おむつ」という)が知られている。このおむつは、例えば、吸水性を有する吸水布材と、防水性を有する防水布材(おむつカバーに相当)とを縫合する等、収縮率が互いに異なる複数の布材重合縫製されることで構成されている。

概要

カバー一体型おむつに使用される各布材の収縮率の差を所定範囲内に予め調整することで、当該おむつの長期使用を実現する。

おむつ10は、外布層11と内布層12の二層構造になっている。かかる外布層11は、外側に配置される防水布材13と、内側に配置される吸水布材14とからなる。一方、内布層12は、外側(外布層11側)に配置される吸水布材14と、内側に配置される透水布材20からなる。これら吸水布材14は、予め洗濯処理されることで収縮率が低レベルに抑えられ、他の布材13,20との収縮率差は3%以内に調整されている。そして、外布層11と内布層12とは、互いに有する吸水布材14が接するように重合縫製される。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバー一体型おむつに使用される各布材の収縮率の差を所定範囲内に予め調整することで、当該おむつの長期使用を実現することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

収縮率が互いに異なる複数の布材縫合されてなるおむつであって、前記各布材は互いの収縮率の差が縫合前に所定範囲内の差となるように調整されているおむつ。

請求項2

前記各布材間の収縮率の差は、3%以下の範囲内に調整されている請求項1に記載のおむつ。

請求項3

前記各布材のうち少なくとも一つの布材は、他の布材と縫合される前に洗濯処理されている請求項1又は2に記載のおむつ。

請求項4

収縮率が互いに異なる複数の布材のうち少なくとも一つの布材を洗濯処理し、各布材間の収縮率の差を所定範囲内の差とした後、前記各布材を縫合しておむつを形成するようにしたおむつの製造方法。

技術分野

0001

本発明はおむつ、特におむつカバー一体化されたおむつ及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

従来より、洗濯可能な布製のおむつの一種として、おむつカバーの機能を付加したカバー一体型おむつ(以下、「おむつ」という)が知られている。このおむつは、例えば、吸水性を有する吸水布材と、防水性を有する防水布材(おむつカバーに相当)とを縫合する等、収縮率が互いに異なる複数の布材重合縫製されることで構成されている。

発明が解決しようとする課題

0003

ところが、一般に、吸水布材と防水布材との場合、吸水布材の収縮率の方が防水布材の収縮率よりも大きい。即ち、吸水布材の原布が綿の場合、その初期収縮率はほぼ12%である一方(図5参照)、防水布材の原布がポリエステルの場合は、その収縮率は0%に近い。従って、前記各布材をただ単に重合縫製しただけの従来のおむつを洗濯すると、各布材によって収縮度合いが異なるために、おむつの形状が歪みやすい。こうして形状に歪みが生じると、おむつとしての機能低下を引き起こすおそれがあると共に、寸法の変化から装着時には違和感を与える可能性が高い。

0004

また、従来のおむつでは、特に、おむつの縫合部分にたるみが生じやすく、このたるみに起因して、おむつがほころびやすく、度重なる洗濯に耐えることができない。従って、上記従来のおむつには自ずと洗濯回数に制限が加えられる結果となり、再使用可能という布製おむつの利点を充分に発揮することができない。

0005

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバー一体型おむつに使用される各布材の収縮率の差を所定範囲内に予め調整することで、当該おむつの長期使用を実現することにある。

課題を解決するための手段

0006

前記目的を達成するため、おむつにかかる請求項1の発明は、収縮率が互いに異なる複数の布材が縫合されてなるおむつであって、前記各布材は互いの収縮率の差が縫合前に所定範囲内の差となるように調整されていることをその要旨とする。

0007

請求項2の発明は、請求項1に記載のおむつにおいて、前記各布材間の収縮率の差は、3%以下の範囲内に調整されていることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のおむつにおいて、前記各布材のうち少なくとも一つの布材は、他の布材と縫合される前に洗濯処理されていることを特徴とする。

0008

一方、おむつの製造方法にかかる請求項4の発明は、収縮率が互いに異なる複数の布材のうち少なくとも一つの布材を洗濯処理し、各布材間の収縮率の差を所定範囲内の差とした後、前記各布材を縫合しておむつを形成するようにしたことをその要旨とする。

発明を実施するための最良の形態

0009

以下、本発明をカバー一体型おむつに具体化した一実施形態について図1図5に基づいて説明する。

0010

図1及び図4に示すように、布製のおむつ10は、外布層11と内布層12の二層構造になっている。かかる外布層11は、外側に配置される防水性を有する防水布材13と、内側に配置される吸水性を有する吸水布材14とからなる。これら各布材13,14は、その基端部15及び先端部16の幅方向両側が外側方へ向かって突出しており、基端部15の突出長は先端部16の突出長よりも大きくなっている。

0011

防水布材13の基端部15には左右両側に延びる連結部17が設けられており、これら連結部17には雄側面ファスナからなる第1貼着部18が設けられている。また、防水布材13の先端部16には、その外面に雌側の面ファスナからなる第2貼着部19が設けられており、これら第1貼着部18と第2貼着部19とは着脱可能な関係を有している。

0012

一方、内布層12は、外布層11と同様に二つの布材から構成され、外側(外布層11側)に配置される吸水性を有する吸水布材14と、内側に配置される透水性を有する透水布材20からなる。この内布層12は、前記外布層11とほぼ同形状に形成されているが、その中央部分が外布層11よりも長手方向に若干長くなっている。

0013

このように形成された外布層11と内布層12とは、互いに有する吸水布材14が接するように重ねられ、基端部15及び先端部16の縁部で縫合されている。尚、吸水布材14の原布は綿からなり、その初期収縮率は12%である。また、防水布材13用の原布及び透水布材20の原布はポリエステルからなり、その初期収縮率はほぼ0%である。

0014

次に、当該おむつ10を製造する方法について説明する。本実施形態のおむつ10に使用される吸水布材14の原布と防水布材13及び透水布材20の原布との収縮率の差は約12%である。かかる収縮率の差を3%以下の範囲となるように、本実施形態では吸水布材14の原布を洗濯処理した後、該原布を裁断して吸水布材14とする。

0015

ここで、吸水布材14の原布に対する収縮率の低下を図る洗濯処理について詳述する。この洗濯処理では吸水布材14の原布を、すすぎ→本洗い1→本洗い2→すすぎ→脱水→乾燥、という順序に従って処理する。こうした一連の洗濯処理を一工程とし、この工程を数回にわたって繰り返す。一工程の所要時間は30分ほどである。尚、本洗い1では、800リットルの水に洗剤20キログラムメタケイ酸ナトリウム25キログラムを溶かした処理水Aが洗濯槽内に供給される。処理水Aの供給量は、5リットル前後である。本洗い2では、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が12%に調節された処理水Bが洗濯槽に供給される。処理水Bの供給量は4リットル前後である。

0016

この洗濯処理回数に伴う収縮率の変化については、図5グラフに示すとおりである。図5において、縦軸は吸水布材14の原布の収縮率であり、その横軸は洗濯処理の工程回数である。図5に示すように、洗濯処理工程を1回行うと、該原布は12%収縮した。そして、同工程2回目では、その原布が4%収縮した。更に、同工程3回目では、その原布が2.5%収縮した。以降、同工程4回目、5回目では、その原布がそれぞれ1.5%、0.7%収縮した。このように、洗濯処理工程を3回繰り返すと、吸水布材14の原布の収縮率は、3%以下に達することがわかった。このため、他の布材13,20との収縮率の差が3%以内に抑えることができる。尚、各布材13,14,20間における収縮率の差が3%以上のまま縫合されると、おむつ10の長期使用を阻むたるみが発生しやすい。このため、当該収縮率の差を3%以下となるよう縫合前に調整される必要がある。また、収縮率を0%に近づけるべく洗濯処理をし続けると、原布の布質を著しく低下させるおそれがあり、洗濯処理工程回数の最小化、という要請からも前記収縮率の差は3%以下に設定されることが好ましい。

0017

そこで、本実施形態では3回にわたって洗濯処理が行われる。処理された吸水布材14は、防水布材13及び透水布材20と共に、縫製作業に供される。即ち、図2に示すように、外布層11は防水布材13と吸水布材14とを吸水布材14が内側となるように重ね合わせる。そして、図3に示すように両布材13,14の縁部を縫い止めすることで外布層11が形成される。一方、内布層12においても吸水布材14と透水布材20とを、透水布材20が内側となるように重ね合わせ、更に両布材14,20の縁部を縫い止めすることで内布層12が形成される。

0018

図4に示すように、外布層11と内布層12とは吸水布材14が互いに接するように重合される。そして、両者11,12は各布材13,14,20の長手方向の端部で縫い止めされてカバー一体型のおむつ10となる。

0019

本実施形態のカバー一体型おむつ10は、次に掲げる効果を発揮する。
○ おむつ10を構成する各布材13,14,20を縫合する前に、各布材13,14,20の収縮率の差が予め3%以下となるように洗濯処理されている。このため、使用後のおむつの形状が歪むおそれを払拭し、形状の安定性を高めることができる。従って、おむつとしての機能を低下させることなく、当該おむつ10の長期使用を図ることができる。

0020

○縫合前に、各布材13,14,20の収縮率の差が予め3%以下となるように洗濯処理されている。このため、使用後のおむつ10にたるみが生じるおそれは殆どなく、このたるみに起因して各布材13,14,20が早期にほころんでいく事態を未然に防ぐことができる。従って、当該おむつ10の長期使用を実現することができる。

0021

○防水布材13がおむつ10の最外側に配されるよう縫合されているため、吸水布材14に吸収された汚物が外部に流出するおそれはない。このため、改めておむつカバーをつける必要はなく、おむつ10としての機能を向上させることができる。

0022

○外布層11と内布層12とは、その長手方向の両端部で縫合されているのみで、幅方向において外布層11と内布層12とは分離している。従って、両吸水布材14に吸収された汚物の洗濯がし易く、清潔な状態をできる限り維持することができる。

0023

○ 各布材13,14,20間の収縮率の差が3%以下になるよう洗濯処理という簡単な処理が行われた後で、それら布材13,14,20を縫合しておむつ10が製造される。従って、洗濯後のおむつ10にたるみが生じない、完成度の高いおむつ10を低コストで製造することができる。

0024

尚、本発明にかかる実施の形態は次のように変更して具体化することも可能である。
○ 上記実施形態では、吸水布材14が互いに接するように重合されるが、これら吸水布材14の一方を省いておむつを構成してもよい。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができると共に、おむつ10のコンパクト化を図ることができる。

0025

○ 上記実施形態では外布層11と内布層12とを別々に形成したが、これらを一つの布層によって構成してもよい。このように構成すれば、おむつの製造工程を簡略化させることができる。

0026

○外布層11又は内布層12に縫合される吸水布材14を二枚以上にしてもよい。このように構成すれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができると共に、おむつの吸水力を向上させることができる。

0027

○ 上記実施形態では、吸水布材14の原布に対して洗濯処理の工程を3回行ったが、かかる原布の収縮率が3%以下になるのであれば、工程回数は1回又は2回でもよい。このように構成すれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。

0028

○ 上記実施形態では防水布材13、吸水布材14及び透水布材20が縫合されておむつ10が構成されたが、他の布材、例えば、保温布材等を縫合して構成してもよい。このとき、各布材間の収縮率の差が3%以下となるように、吸水布材14のみに限らず、他の布材も洗濯処理する必要がある。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。

0029

○ 上記実施形態では、布材の収縮率を低レベルに抑える方途として洗濯処理が採用されたが、これを例えば、水酸化ナトリウムへの浸漬繊維処理等に変更してもよい。こうした処理が行われ、各布材間の収縮率の差が3%以下に抑えられた後で当該各布材が縫合されれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。

0030

更に、ここに開示した実施形態から把握できる技術的思想追記する。
○ 請求項3の発明において、洗濯処理は複数回にわたって行われることを特徴とするおむつ。このように構成すれば、布材の収縮率の低レベル化を確実に実現することができる。

0031

○ 請求項4の発明において、洗濯処理は複数回にわたって行われることを特徴とするおむつの製造方法。

発明の効果

0032

請求項1の発明によれば、おむつに使用される各布材間の収縮率の差を予め所定範囲内に調整した後で重合縫製されている。このため、洗濯後のおむつに各布材の間での収縮格差に基づく歪みの発生を防ぎ、おむつの形状維持を図ることができる。また、歪みに起因しておむつが早期にほころんでいく事態を未然に防止でき、当該おむつの長期使用を実現することができる。

0033

請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、各布材間の収縮率の差が3%以内に調整されているため、おむつの長期使用を阻む形状の歪みやたるみの発生を確実に防止することができる。

0034

請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、洗濯処理という簡単な調整方法で布材の収縮率の低レベル化を実現することができる。請求項4の発明によれば、おむつは、各布材の収縮率が所定範囲内になるよう洗濯処理という簡単な処理が行われた後に、それら布材を縫製する。このため、洗濯後のおむつに布材の収縮に基づく形状の歪みやたるみが生じない、完成度の高い布製おむつを低コストで製造することができる。

図面の簡単な説明

0035

図1本実施形態におけるカバー一体型おむつの装着時の形状を示す斜視図。
図2おむつを構成する外布層の分解斜視図。
図3おむつを構成する外布層の縫合後の状態を示す斜視図。
図4本実施形態におけるカバー一体型おむつの展開状態を示す斜視図。
図5洗濯処理における吸水布材の収縮率の変化を示すグラフ。

--

0036

10…おむつ、13…布材としての防水布材、14…布材としての吸水布材、20…布材としての透水布材。

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