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図面 (8)

課題

生体末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる末梢循環状態測定装置を提供する。

解決手段

加温装置として機能する第2発光素子20により、反射型プロ−ブ12が装着されている部位の加温が開始されると、血液増加量表示手段66によって、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)により光学的に検出された血液増加量(光電脈波振幅或いは面積)Bの変化が所定の時間軸72に沿って経時的にグラフ表示されることから、このグラフ表示から、加温前の値からの血液増加量B(%)の変化度合いが客観的に得られるので、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる。

概要

背景

生体循環器において、そのポンプ作用を為す心臓の機能、血圧動脈硬化状態肝臓または腎臓などの臓器機能の不全麻酔状態などが生体の末梢循環状態に影響を及ぼすことが知られていることから、そのような症状を評価するなどのために、生体の末梢循環状態を客観的に測定することが望まれる。

概要

生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる末梢循環状態測定装置を提供する。

加温装置として機能する第2発光素子20により、反射型プロ−ブ12が装着されている部位の加温が開始されると、血液増加量表示手段66によって、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)により光学的に検出された血液増加量(光電脈波振幅或いは面積)Bの変化が所定の時間軸72に沿って経時的にグラフ表示されることから、このグラフ表示から、加温前の値からの血液増加量B(%)の変化度合いが客観的に得られるので、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる。

目的

本発明は以上の事情背景として為されたものであって、その目的とするところは、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる末梢循環状態測定装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

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請求項1

生体末梢循環状態を測定するための装置であって、前記生体の所定部位を加温する加温装置と、前記生体の所定部位に装着されて該加温装置による加温が開始されたときに該所定部位に対する血液の増加量を光学的に検出する血液増加量検出装置と、該血液増加量検出装置により検出された血液の増加量の変化を所定の時間軸に沿って経時的にグラフ表示する血液増加量表示手段と、を、含むことを特徴とする末梢循環状態測定装置

請求項2

生体の末梢循環状態を測定するための装置であって、前記生体の所定部位を加温する加温装置と、前記生体の所定部位に装着されて該加温装置による加温が開始されたときに該所定部位に対する血液の増加量を光学的に検出する血液増加量検出装置と、該加温装置による加温が開始された後に該血液増加量検出装置により検出される血液の増加量の変化に基づいて前記生体の末梢循環状態を表す評価値を算出する評価値算出手段と、該評価値算出手段により算出された評価値を表示する評価値表示手段と、を、含むことを特徴とする末梢循環状態測定装置。

請求項3

前記血液増加量検出装置は、前記生体の皮膚に向かって所定波長の光を照射する発光素子と、該発光素子からの光に基づいて該皮膚のうち前記所定部位から射出される反射光受光して光電脈波信号を出力する受光素子とを備えたものである請求項1または2の末梢循環状態測定装置。

請求項4

前記血液増加量検出装置は、前記生体の表皮に向かって白色光を照射する光源と、該表皮からの反射光を受光する受光装置と、該受光装置により受光された波長の光に基づいて該表皮の色を測定する測色回路とを備えたものである請求項1または2の末梢循環状態測定装置。

請求項5

前記血液増加量検出装置は、前記生体の所定部位を加温するために、前記生体の皮膚に向かって比較的強い赤外光を含む光を発光する光源を備えたものである請求項1乃至4のいずれかの末梢循環状態測定装置。

請求項6

前記血液増加量検出装置は、前記生体の所定部位の体温を測定する体温測定装置を含むものである請求項1乃至5のいずれかの末梢循環状態測定装置。

技術分野

0001

本発明は、生体末梢循環状態を測定するための末梢循環状態測定装置に関するものである。

背景技術

0002

生体の循環器において、そのポンプ作用を為す心臓の機能、血圧動脈硬化状態肝臓または腎臓などの臓器機能の不全麻酔状態などが生体の末梢循環状態に影響を及ぼすことが知られていることから、そのような症状を評価するなどのために、生体の末梢循環状態を客観的に測定することが望まれる。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、従来では、顔や口唇の色、手足表面温度、手足のむくみなどを官能的検査することによって末梢循環状態を知る程度のことしか行われておらず、熟練を要するだけでなく、末梢循環の程度を客観的に評価することが困難であった。

0004

本発明は以上の事情背景として為されたものであって、その目的とするところは、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる末梢循環状態測定装置を提供することにある。

0005

かかる目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、生体の末梢循環状態を測定するための装置であって、(a) 前記生体の所定部位を加温する加温装置と、(b) 前記生体の所定部位に装着されて該加温装置による加温が開始されたときに該所定部位に対する血液の増加量を光学的に検出する血液増加量検出装置と、(c) その血液増加量検出装置により検出された血液の増加量の変化を所定の時間軸に沿って経時的にグラフ表示する血液増加量表示手段とを、含むことにある。

0006

このようにすれば、生体の所定部位の血液循環量を増加させるために加温装置によりその所定部位が加温され、血液増加量表示手段によって、血液増加量検出装置により光学的に検出された血液増加量の変化が所定の時間軸に沿って経時的にグラフ表示されることから、このグラフ表示から、加温前の値からの血液増加量の変化度合いが客観的に得られるので、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる。

0007

また、前記目的を達成するための第2発明の要旨とするところは、生体の末梢循環状態を測定するための装置であって、(a) 前記生体の所定部位を加温する加温装置と、(b) 前記生体の所定部位に装着されて該加温装置による加温が開始されたときに該所定部位に対する血液の増加量を光学的に検出する血液増加量検出装置と、(c) その加温装置による加温が開始された後に該血液増加量検出装置により検出される血液の増加量の変化に基づいて前記生体の末梢循環状態を表す評価値を算出する評価値算出手段と、(d) その評価値算出手段により算出された評価値を表示する評価値表示手段とを、含むことにある。

0008

このようにすれば、生体の所定部位の血液循環量を増加させるために加温装置によりその所定部位が加温され、評価値算出手段によって、血液増加量検出装置により光学的に検出された血液増加量の変化に基づいて前記生体の末梢循環状態を表す評価値が算出され、その評価値が評価値表示手段により表示されることから、この評価値の表示から、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる。

0009

ここで、上記第1発明および第2発明において、好適には、血液増加量検出装置は、前記生体の皮膚に向かって所定波長の光を照射する発光素子と、その発光素子からの光に基づいてその皮膚のうち前記所定部位から射出される反射光受光して光電脈波信号を出力する受光素子とを備えたものである。このようにすれば、その血液増加量検出装置を酸素飽和度を測定するために光電脈波を検出する酸素飽和度測定プローブとして用いることができるので、その血液増加量検出装置を酸素飽和度測定装置と兼用できる利点がある。

0010

また、上記第1発明および第2発明において、好適には、血液増加量検出装置は、前記生体の表皮に向かって白色光を照射する光源と、その表皮からの反射光を受光するカラー受光装置と、そのカラー受光装置により受光された波長の光に基づいてその表皮の色を測定する測色回路とを備えたものである。このようにすれば、表皮下毛細血管内の血液量の増加に応じて濃くなる血液の色を反映した肌色に基づいて末梢循環状態が測定されるので、特定波長の光を使う必要がなく、血液増加量検出装置が簡単に構成される利点がある。

0011

また、上記第1発明および第2発明において、好適には、前記血液増加量検出装置は、前記生体の所定部位を加温するために、前記生体の皮膚に向かって比較的強い赤外光を含む光を発光する光源を備えたものである。このようにすれば、光源が加温装置として機能するため、血液増加量検出装置が加温装置としても機能し、別装置として加温装置を設ける必要がなくなる利点がある。

0012

また、上記第1発明および第2発明において、好適には、前記血液増加量検出装置は、前記生体の所定部位の体温を測定する体温測定装置を含むものである。このようにすれば、血液増加量検出装置により末梢循環状態が測定されている生体の所定部位の体温が測定できるため、血液増加量の変化と生体の所定部位の体温の変化との関係を知ることができる。

0013

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

0014

図1は、酸素飽和度測定機能を備えた末梢循環状態測定装置、或いは末梢循環状態測定機能を備えた酸素飽和度測定装置10の構成を示す図である。酸素飽和度測定装置用の反射型プローブ(光電脈波検出プロ−ブ)12は、たとえば生体の末梢血管密度が比較的高い額、指等の体表面14に密着した状態で装着される。この反射型プローブ12は、比較的浅い有底円筒状のハウジング16と、そのハウジング16の底部内面の外周側に位置する部位において周方向に等間隔となるように複数個ずつ設けられた、LED等から成る第1発光素子18、第2発光素子20、および体温測定装置として機能する体温センサ22と、ハウジング16の底部内面の中央部分に設けられ、フォトダイオ−ドやフォトトランジスタ等から成る受光素子24と、ハウジング16内に一体的に設けられて発光素子18、22、および受光素子24を覆う透明な樹脂26と、ハウジング16内において発光素子18、22から体表面14に向かって照射された光のその体表面14から受光素子24に向かう反射光を遮光する環状の遮光部材28とを備えて構成されている。なお、上記体温センサ22は、体表面14と接触するように、その一部が露出した状態で上記樹脂26により埋設されている。

0015

図2は、上記反射型プロ−ブ12の、その体表面14に対向する面を見た図である。ハウジング16の中央部には受光素子24が配置されており、円環状の遮光部材28が同心位置に固定されているとともに、5個の第1発光素子18、第2発光素子20および体表面14に接触させられて体表面の体温を検出する体温センサ22が、その遮光部材28の外側であって、1点鎖線に示す半径rの同心円に沿って所定間隔で順に配列されている。

0016

上記第1発光素子18は、酸素飽和度によりヘモグロビン吸光係数が影響される第1波長λ1 たとえば730nm程度の波長の赤色光を発光し、第2発光素子90は、酸素飽和度によりヘモグロビンの吸光係数が影響されない第2波長λ2 たとえば880nm程度の波長の赤外光を発光するものである。さらに、赤外線を発光する第2発光素子20は、比較的大きなエネルギ−、すなわち比較的強い強度の赤外光を発光することができる素子が用いられ、第2発光素子20が発光することにより、反射型プロ−ブ12が装着されている体表面14を加温することができるようになっている。従って、第2発光素子20は反射型プロ−ブ12の装着されている部位を加温する加温装置としても機能している。なお、上記第1波長λ1 および第2波長λ2 は、必ずしもこれらの波長に限定されるものではなく、酸素化ヘモグロビンの吸光係数と無酸素化ヘモグロビンの吸光係数とが大きく異なる波長と、それら両吸光係数が略同じとなる波長であり、且つ少なくとも一方が赤外領域の波長であればよい。

0017

図1に戻って、測定モ−ド設定器58により酸素飽和度測定モ−ドが選択されている場合には、光源として機能する上記第1発光素子18および第2発光素子20が駆動回路30により一定時間幅づつ交互に駆動されることにより、それら第1発光素子18および第2発光素子20から体表面14直下の生体組織(血管床)へ向かって第1波長λ1 の光および第2波長λ2 の光が交互に照射されると、生体組織の毛細血管内血液に含まれる血球などにより散乱を受けた後方散乱光が反射光として体表面14から射出されるので、その後方散乱光すなわち生体組織(血管床)内からの反射光が共通の光センサとして機能する受光素子24によりそれぞれ受光され、第1波長λ1 の散乱光を示す第1光信号SVR および第2波長λ2 の散乱光を示す第2光信号SVIRが出力されるようになっている。上記第1発光素子18および第2発光素子20の出力やそれらのデュティ比(%)は、第2発光素子20の発光により体表面14の体温がほとんど上昇せず、連続的に発光素子18、20を発光させても体表面14が火傷しない範囲で予め実験的に決定される。なお、上記第1光信号SVR および第2光信号SVIRは、体表面14の下の血管床のおける血液容積脈動に対応して周期的に変化する光信号であるので、所謂容積脈波信号あるいは光電脈波信号という。

0018

上記受光素子24は、第1波長λ1 の後方散乱光を示す第1光信号SVR と第2波長λ2 の後方散乱光を示す第2光信号SVIRとを含む光信号SVを増幅器32を介してローパスフィルタ34へ出力する。ローパスフィルタ34は入力された光信号SVから脈波周波数よりも高い周波数を有するノイズを除去し、そのノイズが除去された光信号SVをデマルチプレクサ36へ出力する。

0019

デマルチプレクサ36は後述の切換信号SCにより第1発光素子18および第2発光素子20の発光に同期して切り換えられることにより、第1波長λ1 の赤色光である第1光信号SVR をサンプルホールド回路38およびA/D変換器40を介して演算制御回路42内のI/Oポート44へ逐次供給するとともに、第2波長λ2 の赤外光である第2光信号SVIRをサンプルホールド回路46およびA/D変換器48を介してI/Oポート44へ逐次供給する。サンプルホールド回路38、46は、入力された光信号SVR 、SVIRをA/D変換器40、48へ逐次出力する際に、前回出力した光信号SVR 、SVIRについてのA/D変換器40、48における変換作動が終了するまで次に出力する各光信号SVR 、SVIRをそれぞれ保持するためのものである。

0020

上記I/Oポート44は、データバスラインを介してCPU50、ROM52、RAM54、表示器56とそれぞれ接続されている。CPU50は、RAM54の記憶機能を利用しつつROM52に予め記憶されたプログラムに従って測定動作を実行する。すなわち、演算制御装置42は、測定モ−ド設定器58が操作されることにより酸素飽和度測定モ−ドが選択されている場合において、図示しない起動釦が操作された場合には、I/Oポート44から駆動回路30へ駆動指令信号SLDを出力して第1発光素子18および第2発光素子20を所定の周波数で一定時間幅づつ交互に発光させる一方、それら第1発光素子18および第2発光素子20の発光に同期して切換信号SCを出力してデマルチプレクサ36を切り換えることにより、第1光信号SVR をサンプルホールド回路38へ、第2光信号SVIRをサンプルホールド回路46へそれぞれ振り分ける。

0021

CPU50は、予め記憶されたプログラムに従って前記第1光信号SVR および第2光信号SVIRがそれぞれ表す光電脈波形に基づいて末梢血管を流れる血液中の酸素飽和度SaO2 を決定し且つその決定した酸素飽和度SaO2 を表示器56に表示させる。

0022

また、測定モ−ド設定器58が操作されることにより末梢状態循環測定モ−ドが選択されている場合には、図示しない起動釦が操作されると、演算制御装置42は、第2発光素子20を所定の加温時間T1 だけ、予め設定された高出力エネルギ−で連続的に発光させる。第2発光素子20は、その発光により反射型プロ−ブ12が接触させられている部位をその体表面14の温度が所定の速度で上昇されるような単位時間当たりの発光エネルギ−で照射するものであり、加温時間T1 は、反射型プロ−ブ12が接触させられている部位の末梢循環状態を判断するのに十分な情報が得られる時間として予め実験的に決定された時間である。

0023

受光素子24は、第2波長λ2 の後方散乱光を示す第2光信号SVIRを出力することから、本実施例では、反射型プロ−ブ12は、第2発光素子20による加温が開始されたときに、反射型プロ−ブ12が装着された部位に対する血液増加量を光学的に検出する血液増加量検出装置として機能している。受光素子24から出力された第2光信号SVIRは、酸素飽和度測定モ−ドの場合と同様に、増幅器32、ロ−パスフィルタ34等を経て演算制御回路42のI/Oポ−トへ供給される。演算制御装置42は、その第2光信号SVIRに基づいて、体表面14の加温以後の末梢血管の血液容積の増加状態を表す血液の増加量Bの変化を表示器56において所定の時間軸に沿って、経時的にグラフ表示すると同時に、その加温以後の光電脈波信号に基づいて末梢循環状態を表す値を算出し、表示器56に表示させる。

0024

体温センサ22は、第2発光素子20により加温される反射型プロ−ブ12の装着されている部位の体温を測定し、体温信号ST 信号を演算制御装置42のI/Oポ−ト44へ出力する。演算制御装置42は体温センサ22からの体温信号ST を処理して、体表面14の体温を表示器56の血液容積の増加量Bと同じ時間軸に、対比可能に表示させる。

0025

図3は、上記演算制御装置42の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。測定モ−ド判定手段60は、図示しない起動ボタンが操作された場合に、測定モ−ド設定器58により酸素飽和度測定モ−ドおよび末梢循環状態測定モ−ドのいずれが選択されているか判断する。発光制御手段62は、測定モ−ド判定手段60により酸素飽和度測定モ−ドが選択されていると判断した場合には、第1発光素子18および第2発光素子20を所定の周波数で一定時間幅づつ交互に発光させ、末梢循環状態測定モ−ドが選択されていると判断した場合には、体表面14を加温するために、酸素飽和度測定モ−ド時よりも高い出力で第2発光素子20を連続的に加温時間T1 だけ発光させる。

0026

測定モ−ド判定手段60において酸素飽和度測定モ−ドが選択されている場合には、酸素飽和度算出手段64において、第1光信号SVR および第2光信号SVIRから第1波長λR および第2波長λIRの交直成分比ACR/DCR )および(ACIR/DCIR)の比R〔=(ACR /DCR )/(ACIR/DCIR)〕を逐次算出し、たとえば図4に示す予め記憶された関係から、実際の比Rに基づいて酸素飽和度SaO2 を逐次算出し、表示器56に表示させる。

0027

測定モ−ド判定手段60において末梢循環状態測定モ−ドが選択されている場合には、発光制御手段62において第2発光素子20が発光させられることにより反射型プロ−ブ12が装着されている部位の体表面14が加温される過程で、血液増加量表示手段66において、反射型プローブ12により逐次検出される第2光信号SVIRに基づいて、表示器56において、図5表示画面68に示すように、加温部位の加温前に対する血液増加量Bの変化を、血液増加量Bを示す軸70および時間軸72からなる二次元座標においてその時間軸72に沿って経時的にグラフ表示させる。図5の血液増加量Bを示す軸70において、血液増加量Bは、加温前の第2光信号SVIRの1脈波の振幅値或いは面積値を加温前の値を100%として、加温後の血液増加量Bを%値で表示されている。

0028

体表面温度表示手段74は、体温センサ22からの体温信号ST を処理することにより、反射型プロ−ブ12の装着部位体温変化を血液増加量Bと同じ時間軸72上に表示する。

0029

評価値算出手段76は、第2発光素子20が酸素飽和度測定モ−ド時よりも高出力で発光させられることにより反射型プロ−ブ12の装着部位の加温が開始されると、反射型プローブ12から逐次出力される第2光信号SVIRに基づいて、生体の末梢循環状態を表す評価値HKを算出する。この評価値HK は、加熱部位の血液容積の増加速度増加度合などを表す値であって、たとえば第2光信号SVIRの振幅面積あるいはACIR成分とDCIR成分の比(ACIR/DCIR)の変化を示す図5の血液増加量Bの立ち上がり曲線Lの時定数立ち上がり時点から所定時間後の傾斜dB/dtなどが用いられる。評価値表示手段78は、評価値算出手段76により算出された評価値HK を、表示器56の表示画面68内の予め設定された表示場所80に表示する。

0030

図6は、上記演算制御装置42の制御作動の要部を説明するフローチャートである。図において、S1では、図示しない起動ボタンが操作されることによって、測定の起動操作が行われたか否かが判断される。このS1の判断が否定された場合には待機させられるが、肯定された場合には、図示しない初期処理テップにおいて種々のカウンタレジスタクリアされる。次いで、測定モード判定手段60に対応するS2において、末梢循環状態測定モードが選択されているか否かが測定モ−ド設定器58からの信号に基づいて判断される。

0031

上記S2の判断が否定された場合には、酸素飽和度測定モ−ドが選択されている状態であるので、発光制御手段62に対応するS3において、第1発光素子18および第2発光素子20が所定の周波数で一定期間幅づつ交互に発光させられ、続くS4において、第1光信号SVR および第2光信号SVIRが読み込まれる。続く酸素飽和度算出手段64に対応するS5において、第1光信号SVR および第2光信号SVIRから第1波長λR および第2波長λIRの交直成分比(ACR/DCR )および(ACIR/DCIR)の比R〔=(ACR /DCR )/(ACIR/DCIR)〕が算出され、たとえば図4に示す予め記憶された関係から、実際の比Rに基づいて酸素飽和度SaO2 が算出される。

0032

そして、S6において、上記S5にて算出された酸素飽和度SaO2 が表示器56に数字表示され、且つトレンド表示される。続くS7では、図示しない測定終了タンが操作されることにより、測定終了操作がされたか否かが判断される。このS7の判断が否定される場合は、上記S3以降が繰り返されることにより酸素飽和度SaO2 が連続的に測定され、S7の判断が肯定されることにより酸素飽和度SaO2 の測定は終了させられる。

0033

前記S2において末梢循環状態測定モードが選択されていると判断された場合には、以下の末梢循環状態の測定が実行される。先ず発光制御手段62に対応するS8において、第2発光素子20が酸素飽和度測定モ−ド時よりも高い出力で連続的に発光させられ、続くS9において、第2光信号SVIRが読み込まれる。次いで、S10において加温時間を計時するための時間変数すなわち経過時間Tがインクリメントされた後、S11において、経過時間Tが予め設定された加温時間T1 に到達したか否かが判断される。

0034

当初はS11の判断が否定され、S8以降が繰り返されるが、経過時間Tが予め設定された加温時間T1 に到達するとS11の判断が肯定され、S12において、前記血液増加量表示手段66に対応するS12において、図6測定ルーチンよりも十分に短い周期で周期的に実行される図示しない読み込みルーチンによって蓄積された第2光信号SVIRに基づいて、図5の表示器56の表示画面68に示すように、加温部位の加温前に対する血液増加量B(%)の変化を、血液増加量Bを示す軸70および時間軸72からなる二次元座標においてその時間軸72に沿って経時的にグラフ表示させる。

0035

続く、体表面温度表示手段74に対応するS13では、第2光信号SVIRと同様に、図6の測定ルーチンよりも十分に短い周期で周期的に実行される図示しない読み込みルーチンによって蓄積された体温信号ST に基づいて、図5の表示器56の表示画面68に、血液増加量Bと対比できるように、同じ時間軸72に沿って経時的にグラフ表示させる。

0036

次いで、前記評価値算出手段76に対応するS14において、加温部位の血液容積の増加速度、増加度合などを数値で表すために、反射型プローブ12による加温を開始した後にそれから逐次出力された第2光信号SVIRに基づいて、図5の血液増加量Bの立ち上がり曲線Lの立ち上がり速度或いは傾斜などを表す生体の末梢循環状態を表す評価値HKが算出される。そして、前記評価値表示手段78に対応するS15において、上記S14において算出された評価値HK が表示器56の表示画面68内に予め設定された表示場所80に表示される。

0037

上述のように本実施例によれば、体表面14の反射型プロ−ブ12が装着されている部位の血液循環量を増加させるために、第2発光素子20(加温装置)により反射型プロ−ブ12に接触させられている部位が加温され、血液増加量表示手段66(S12)によって、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)により光学的に検出された血液増加量Bの変化が時間軸72に沿って経時的にグラフ表示される。従って、このグラフ表示から、加温前の値からの血液増加量Bの変化度合いが客観的に得られるので、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることが出来る。

0038

また、本実施例によれば、反射型プロ−ブ12の装着部位が、第2発光素子20が発光させられることにより加温されると、評価値算出手段76(S14)によって、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)により光学的に検出された血液増加量(光電脈波の振幅或いは面積)Bの変化に基づいて生体の末梢循環状態を表す評価値HKが算出され、その評価値HK が評価値表示手段78(S15)により表示されることから、この評価値HK の表示からも、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる。

0039

また、本実施例によれば、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)が酸素飽和度を測定するために光電脈波を検出する酸素飽和度測定用プローブとして用いられるので、その反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)を酸素飽和度測定装置と兼用できる利点がある。

0040

また、本実施例によれば、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)は、反射型プロ−ブ12が装着された部位を加温するために、反射型プロ−ブ12が装着された部位の皮膚に向かって比較的強い赤外光を発光する第2発光素子20(光源)を備えたものであった。従って、第2発光素子20(光源)が加温装置として機能するため、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)が加温装置としても機能し、別装置として加温装置を設ける必要がなくなる利点がある。

0041

また、本実施例によれば、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)は、反射型プロ−ブ12が装着された部位の体温を測定する体温センサ22(体温測定装置)を含むものであった。従って、反射型プロ−ブ12(血液増加量検出装置)により末梢循環状態が測定されている反射型プロ−ブ12が装着されている部位の体温が測定できるため、血液増加量Bの変化と反射型プロ−ブ12が装着されている部位の体温の変化との関係を知ることができる。

0042

図7は、反射型プローブ12に代えて用いられる血液増加量検出装置82を示す図である。図7において、生体の表皮に向かって白色光を照射する光源84と、その表皮からの反射光を受光するカラー受光装置86とがハウジング88内に収容されている。血液増加量検出装置82は、図示しない装着バンド等により、外部の光が混入せず且つその押圧により装着部位の血液循環を阻害しないようにして生体の体表面14に装着されている。

0043

上記光源84が発光する白色光も血液増加量検出装置82が装着されている部位を加温するために比較的強い赤外光を含んでいる。この血液増加量検出装置82が用いられた場合は、光源84が連続的に発光させられることにより、体表面14が加温され、カラ−受光装置86により血液増加量検出装置82が装着されている部位の表皮からの反射光が受光される。カラ−受光装置86は検出された反射光を示す信号を演算制御回路42へ出力し、測色回路として機能する演算制御回路42において、皮膚の色が測定される。このようにすれば、表皮下の毛細血管内の血液量の増加に応じて濃くなる血液の色を反映した肌色に基づいて末梢循環状態が測定されるので、特定波長の光を使う必要がなく、血液増加量検出装置が簡単に構成される利点がある。

0044

以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。

0045

たとえば、前述の実施例では、加温以後の加温部位の加温前に対する血液増加量Bの変化が、表示器56の表示画面68内の二次元座標においてその時間軸72に沿って経時的にグラフ表示され、且つ、血液増加量Bの立ち上がり曲線Lの立ち上がり速度或いは傾斜などを表す生体の末梢循環状態を表す評価値HKが算出されて表示されていたが、いずれか一方だけが表示されても、生体の末梢循環状態を熟練を要することなく客観的に知ることができる。

0046

また、前述の実施例の血液増加量表示手段66では、加温以後に設定時間T1が経過してから、血液増加量Bを示す曲線Lが表示されていたが、リアルタイムに逐次表示されるようにしてもよい。

0047

また、前述の実施例の反射型プロ−ブ12には、第1発光素子18、第2発光素子20および体温センサ22がそれぞれ5個備えられていたが、たとえばそれぞれ1個づつ等、別の個数であってもよい。

0048

また、前述の実施例の反射型プロ−ブ12および図7に示した血液増加量検出装置82は、赤外光を発光する第2発光素子20或いは光源84が加温装置としても機能していたが、赤外光を発光する電熱線等の加温装置が別に設けられてもよい。

0049

また、前述の実施例では、末梢循環状態測定モ−ドにおいて、第2発光素子20は連続的に発光させられていたが、所定の周波数で一定期間づつ発光させられることにより体表面14を加温するものであってもよい。さらに、血液増加量検出装置の装着されている部位の体温を、加温前の体温から一定温度高い温度で維持するために、体温センサ22からの体温信号ST に基づいて、予め定められたプログラムにより第2発光素子20の出力あるいはデュ−ティ比(%)を制御し、加温前の体温から一定温度高い温度での血液増加量の変化を測定するものであってもよい。

0050

その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。

図面の簡単な説明

0051

図1本発明の一実施例である末梢循環状態測定装置の構成を示すブロック図である。
図2図1の反射型プロ−ブを生体の体表面に対向する側から見た図である。
図3図1の実施例の演算制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
図4図3の酸素飽和度算出手段において用いられる関係を示す図である。
図5図3の血液増加量表示手段、評価値表示手段および体表面温度表示手段による表示例を示す図である。
図6図1の実施例の演算制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
図7本発明の他の実施例における血液増加量検出装置の構成を説明する図である。
符合の説明
10:末梢循環状態測定装置(酸素飽和度測定装置)12:反射型プロ−ブ(血液増加量検出装置)18:第1発光素子(光源)20:第2発光素子(光源、加温装置)66:血液増加量表示手段76:評価値算出手段78:評価値表示手段82:血液増加量検出装置84:光源(加温装置)

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