図面 (/)
課題
解決手段
側面視で、ドア開口11の後部寄りにシートクッション30を配設する。シートクッション30を車室フロア20に係止させた後係止具28を中心として、上記シートクッション30の前部側を上下に回動自在とさせる。このシートクッション30の前部側の下方回動で、このシートクッション30が前係止具27により車室フロア20に係止されると共に上記後係止具28による係止状態が保持されるようにする。上記後係止具28を中心として上記シートクッション30の前部側を所定の仰角θだけ上方回動させたとき、ほぼその仰角θに沿った傾斜方向での上記シートクッション30の上、下移動で、このシートクッション30を上記後係止具28により上記車室フロア20に係脱自在とさせる。
概要
背景
上記自動車における着脱式シート装置は、一般に、次のように構成されている。
即ち、車室の内外を連通させるよう車体の側壁にドア開口が形成され、上記車室には乗員(乗客を含む)着座用のシートが設けられている。
上記シートは車幅方向で上記ドア開口に隣接するよう配置され、側面視で、上記ドア開口の後部寄りに上記シートクッションが配設され、上記ドア開口の後部開口縁を構成する上記側壁の部分に上記シートバックが重なるよう配設されている。
上記構成によれば、上記ドア開口の前部を通し乗員が車室に入り込むと同時に上記シートクッション上に着座でき、その一方、このシートクッションから立ち上がると同時に上記ドア開口の前部を通し車外に出ることができることとされている。
一方、通常は、車室の乗員用としてシートを使用するが、このシートを車外でも使用できるようにする等の理由で、上記シートを車室フロアに前、後係止具により係脱自在とさせることにより着脱式にしたものが、従来より提案されている(例えば、実開昭63‐85447号公報)。
これによれば、上記シートクッションを車室フロアに係止させた上記前係止具を中心として、上記シートクッションの後部側が上下に回動自在とされており、上記前係止具を中心として上記シートクッションの後部側を所定の仰角だけ上方へ回動させたときのみ、ほぼその仰角に沿った傾斜方向での上記シートクッションの上、下移動で、このシートクッションが上記前係止具により上記車室フロアに係脱自在とされ、これにより、上記したようにシートが車室フロアに対し着脱式とされている。
概要
車外からドア開口を通して車室フロアに対するシートの着脱作業をする場合に、この作業が容易にできるようにする。
側面視で、ドア開口11の後部寄りにシートクッション30を配設する。シートクッション30を車室フロア20に係止させた後係止具28を中心として、上記シートクッション30の前部側を上下に回動自在とさせる。このシートクッション30の前部側の下方回動で、このシートクッション30が前係止具27により車室フロア20に係止されると共に上記後係止具28による係止状態が保持されるようにする。上記後係止具28を中心として上記シートクッション30の前部側を所定の仰角θだけ上方回動させたとき、ほぼその仰角θに沿った傾斜方向での上記シートクッション30の上、下移動で、このシートクッション30を上記後係止具28により上記車室フロア20に係脱自在とさせる。
目的
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、車外からドア開口を通して車室フロアに対するシートの着脱作業をする場合に、この作業が容易にできるようにすることを課題とする。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
車室の内外を連通させるよう車体の側壁にドア開口を形成し、上記車室にシートを設け、このシートが、上記車室の車室フロアに前、後係止具により係脱自在とされるシートクッションと、このシートクッションの後端部から上方に向けて突出するシートバックとを備え、側面視で、上記ドア開口の後部寄りに上記シートクッションを配設し、上記ドア開口の後部開口縁に上記シートバックが重なるようにこのシートバックを配設した自動車における着脱式シート装置において、上記シートクッションを車室フロアに係止させた上記後係止具を中心として、上記シートクッションの前部側を上下に回動自在とさせ、このシートクッションの前部側の下方回動で、このシートクッションが上記前係止具により車室フロアに係止されると共に上記後係止具による係止状態が保持されるようにし、上記後係止具を中心として上記シートクッションの前部側を所定の仰角だけ上方回動させたとき、ほぼその仰角に沿った傾斜方向での上記シートクッションの上、下移動で、このシートクッションを上記後係止具により上記車室フロアに係脱自在とさせた自動車における着脱式シート装置。
技術分野
背景技術
0002
上記自動車における着脱式シート装置は、一般に、次のように構成されている。
0004
上記シートは車幅方向で上記ドア開口に隣接するよう配置され、側面視で、上記ドア開口の後部寄りに上記シートクッションが配設され、上記ドア開口の後部開口縁を構成する上記側壁の部分に上記シートバックが重なるよう配設されている。
0005
上記構成によれば、上記ドア開口の前部を通し乗員が車室に入り込むと同時に上記シートクッション上に着座でき、その一方、このシートクッションから立ち上がると同時に上記ドア開口の前部を通し車外に出ることができることとされている。
0006
一方、通常は、車室の乗員用としてシートを使用するが、このシートを車外でも使用できるようにする等の理由で、上記シートを車室フロアに前、後係止具により係脱自在とさせることにより着脱式にしたものが、従来より提案されている(例えば、実開昭63‐85447号公報)。
0007
これによれば、上記シートクッションを車室フロアに係止させた上記前係止具を中心として、上記シートクッションの後部側が上下に回動自在とされており、上記前係止具を中心として上記シートクッションの後部側を所定の仰角だけ上方へ回動させたときのみ、ほぼその仰角に沿った傾斜方向での上記シートクッションの上、下移動で、このシートクッションが上記前係止具により上記車室フロアに係脱自在とされ、これにより、上記したようにシートが車室フロアに対し着脱式とされている。
発明が解決しようとする課題
0008
ところで、上記従来の技術において、シートを着脱させようとするとき、この作業をするには上記車室は狭いため、一般に、この作業は、車外から上記ドア開口を通して行われるが、前後方向で、上記ドア開口の後部開口縁と後係止具とはほぼ同じところに位置するため、この後係止具への係脱作業には、上記ドア開口の後部開口縁が邪魔になりがちとなる。
0009
また、特にシートクッションを前係止具により車室フロアから離脱させるときには、上記シートクッションをシートバックと共に上記傾斜方向に移動させるが、この傾斜方向は、上記前係止具から後上方に向う方向であって、これは、側面視で上記シートバックと重なっているドア開口の後部開口縁に向う方向であるため、この作業でも、上記ドア開口の後部開口縁が邪魔となり、よって、上記シートの着脱作業が煩雑になるおそれを生じる。
0010
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、車外からドア開口を通して車室フロアに対するシートの着脱作業をする場合に、この作業が容易にできるようにすることを課題とする。
課題を解決するための手段
0011
上記課題を解決するための本発明の自動車における着脱式シート装置は、車室6の内外を連通させるよう車体2の側壁8にドア開口11を形成し、上記車室6にシート19を設け、このシート19が、上記車室6の車室フロア20に前、後係止具27,28により係脱自在とされるシートクッション30と、このシートクッション30の後端部から上方に向けて突出するシートバック32とを備え、側面視で、上記ドア開口11の後部寄りに上記シートクッション30を配設し、上記ドア開口11の後部開口縁に上記シートバック32が重なるようにこのシートバック32を配設した自動車における着脱式シート装置において、
0012
上記シートクッション30を車室フロア20に係止させた上記後係止具28を中心として、上記シートクッション30の前部側を上下に回動自在とさせ、このシートクッション30の前部側の下方回動で、このシートクッション30が上記前係止具27により車室フロア20に係止されると共に上記後係止具28による係止状態が保持されるようにし、上記後係止具28を中心として上記シートクッション30の前部側を所定の仰角θだけ上方回動させたとき、ほぼその仰角θに沿った傾斜方向での上記シートクッション30の上、下移動で、このシートクッション30を上記後係止具28により上記車室フロア20に係脱自在とさせたものである。
発明を実施するための最良の形態
0013
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
0014
図1〜5において、符号1は自動車で、矢印Frはこの自動車1の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての方向をいうものとする。
0016
上記車体2の左右各側壁8には、それぞれ前、後サイドドア装置9が設けられている。これら各サイドドア装置9は、上記車体2の側壁8に形成されて車室6の内外を連通させるドア開口11と、このドア開口11を閉じるドア12と、このドア12の前端縁を上記ドア開口11の前部の開口縁に枢支させる上下一対のヒンジ13,13とを備え、これらヒンジ13,13を介して上記ドア12の後部側が車幅方向に回動自在とされている。
0017
上記ドア12を回動させて、このドア12を上記ドア開口11に嵌合させれば、図示のように、上記ドア開口11が閉じられる。一方、この状態から、上記ドア12の後部側を車体2の外側方に回動させれば、上記ドア開口11が開かれるようになっている。
0018
上記車室6には、乗員16を着座可能とさせるシート装置17が設けられている。このシート装置17は、上記車室6の前部に設けられる左右一対のシート18,18と、上記車室6の後部に設けられる左右一対のシート19,19と、上記車室6の下面を形成する車室フロア20側に上記各シート18,19をそれぞれ個別に支持させる支持手段21とを備え、上記各シート18,19はそれぞれ車幅方向で対応する側壁8の近傍に隣接するよう配設されている。上記した前側の両シート18,18のうち、右側のシート18が運転席とされ、このシート18に着座した乗員16がハンドル23を操向操作可能とされている。また、左側のシート18が助手席とされている。
0019
上記車室6の前部には車室フロア20側である前後一対の支持フレーム24,25が設けられ、これら支持フレーム24,25は上記左右側壁8,8等に支持されて、車体2を補強している。上記前、後支持フレーム24,25の右側部に対し、運転席である上記シート18が上記支持手段21により支持され、また、上記前、後支持フレーム24,24の左側部に対し、助手席である上記シート18が、その前後の向きが選択可能となるよう上記支持手段21により着脱自在に支持されている。
0020
上記車室6の後部には上記車室フロア20側である金属パイプ製の補強フレーム26が設けられている。なお、図面の理解を容易にさせるため、この補強フレーム26は梨地模様で示してある。この補強フレーム26は車幅方向に延びて上記左右側壁8,8に両端支持され、車体2を補強している。
0021
前記した後側のシート19と、このシート19の前記支持手段21とにつき、より詳しく説明する。
0022
上記シート19はリクライニング式であって、上記支持手段21を構成する前、後係止具27,28により車室フロア20に係脱自在とされるシートクッション30と、このシートクッション30の後端部にリクライニングヒンジ31により前後に回動自在となるよう枢支されるシートバック32と、上記シートクッション30に対するシートバック32の所望回動角度でこのシートバック32を上記シートクッション30に拘束(阻止)可能とさせる拘束機構33と、上記シートクッション30の下面側に回動自在に枢支される前後一対の脚34,34とを備えている。
0023
図1、3、4において、実線で示すように、上記各脚34は、通常は上方回動させられて上記シートクッション30の下面に接合させられている。この状態の上記脚34,34を収容する不図示の凹所が上記車室フロア20の上面に形成されている。一方、上記シート19を車外で使用するときには、図1、4中一点鎖線で示すように、上記各脚34は下方回動させられてこの姿勢に保持され、これら各脚34の下端が車外の地面上に設置可能とされる。
0024
図1において、上記拘束機構33は、上記シートクッション30のシートフレーム35の側部に枢軸36を介し枢支されるリンク37と、上記シートバック32のシートフレーム38の側部に枢軸39を介し枢支される他のリンク40と、上記両リンク37,40の各回動端を互いに枢支させる枢軸41と、上記両リンク37,40の所定以上の相対回動を阻止するストッパ42とを備えている。
0025
図1〜3で示すように、上記シートクッション30はほぼ水平な姿勢とされており、このシートクッション30の後端部から後上方に向って上記シートバック32が突出する姿勢までこのシートバック32を後方回動させたとき、上記両リンク37,40の相対回動が上記ストッパ42によって阻止され、それ以上の上記シートバック32の後方回動が阻止され、もって、シート19が「着座可能な姿勢」となる。
0026
図1において、上記シート19の「着座可能な姿勢」から、上記両リンク37,40の上記ストッパ42による相対回動の阻止が解除される方向に、これら両リンク37,40を相対回動させれば、上記シートバック32の前方回動が可能とされる。
0027
そして、上記シートバック32を前方回動させれば、上記両リンク37,40が互いに折り畳まれると共に、上記シートバック32が上記シートクッション30の上面に重ね合わされるように折り畳み可能とされ(図1中一点鎖線)、もって、シート19が「折り畳み姿勢」となる。
0028
前記前、後係止具27,28のうち、前係止具27は、上記車室フロア20に取り付けられた係止具本体45と、上記シートクッション30の前下部のシートフレーム35の部分に取り付けられて上記係止具本体45に係脱自在とされるストライカ46とで構成されている。
0029
一方、後係止具28は左右一対設けられ、これら各後係止具28は、上記補強フレーム26と、上記シートクッション30の後下部のシートフレーム35の部分に取り付けられて上記補強フレーム26に嵌脱自在に嵌合することにより係止され、この係止状態でこの補強フレーム26の軸心回りに回動自在とされるフック49と、このフック49と共にシートクッション30の前部側が下方回動してこのシートクッション30がほぼ水平な姿勢となったとき、それ以上の回動を阻止するストッパ50とを備えている。このストッパ50は、上記補強フレーム26に形成されたストッパ面51と、上記フック49に突設されたストッパ突起52とで構成されている。
0030
図1〜5で示すように、上記シートクッション30の前部側が上記補強フレーム26を中心とした下方回動で、ほぼ水平な姿勢とされたとき、上記前係止具27の係止具本体45にストライカ46が係脱自在に係止させられると共に、上記補強フレーム26に対するフック49の係止が保持され、つまり、後係止具28による係止状態が保持される。これにより、上記前、後係止具27,28を介し、上記シート19が車室フロア20に係止されて、この車室フロア20に支持される。
0031
上記シートクッション30が上記前、後係止具27,28により上記車室フロア20に係止されて支持されたとき、上記後係止具28ではストッパ面51にストッパ突起52が圧接することとされ、この際、上記補強フレーム26が弾性的に多少ねじり変形させられるようになっている。このため、上記シート19が車室フロア20に支持されたとき、この支持は上記後係止具28により弾性的になされ、上記シート19にがたつきの生じることが防止される。
0032
また、上記シート19の支持に、車体2の補強用の補強フレーム26が利用された分、上記シート19の支持が簡単な構成で、かつ、強固になされることとなる。
0033
図6において、上記した車室フロア20へのシート19の支持状態から、前係止具27の係止具本体45への不図示のレバー操作により、この係止具本体45に対するストライカ46の係止を解除させ、つまり、前係止具27による係止状態を解除させれば、上記シート19のシートクッション30の前部側が、上記後係止具28の補強フレーム26の軸心を中心として上方回動可能とされる(図6中矢印A)。
0034
図6、7において、上記シート19のシートクッション30の前部を所定の仰角θだけ上方回動させたとき、ほぼその仰角θに沿った傾斜方向での上記シートクッション30の上、下移動で(図7中矢印B)、上記シートクッション30は上記後係止具28により上記車室フロア20に対し係脱自在とされる。即ち、前記したように、補強フレーム26に上記フック49が嵌脱自在とされる。
0035
図1、2の側面視で、上記各シート18,19に対応する各ドア開口11の後部寄りにそれぞれ各シートクッション30が配設され、上記各ドア開口11の後部開口縁を構成している上記側壁8の各部分(ピラー)にそれぞれ上記各シートバック32の少なくとも一部が重なるよう配設されている。
0036
図1〜5において、上記車室フロア20に支持されて「着座可能な姿勢」のシート19を、上記車室フロア20から離脱させようとするときには、まず、図1中一点鎖線で示すように、上記シート19を前記「折り畳み姿勢」とさせ、つまり、取り扱いがし易いように、コンパクトとさせる。
0038
図6、7において、上記シートクッション30の前部側を上記仰角θだけ上方回動させたとき、ほぼその仰角θに沿った傾斜方向で、上記シートクッション30を上記後係止具28から離れる方向に移動させれば(図7中矢印B)、後係止具28において、補強フレーム26から上記フック49が離脱し、これにより、上記車室フロア20に対するシート19の係止が解除される。
0039
上記シート19を車外で使用するときには、これを上記ドア開口11を通して車外に出せばよい。
0040
上記の場合、前後方向で、上記ドア開口11の中間部と前係止具27とはほぼ同じところに位置するため、この前係止具27への係脱作業は、上記ドア開口11の前後いずれの開口縁も邪魔になることが回避されて円滑にできることとなる。
0041
また、上記車室フロア20に対し、特にシートクッション30を後係止具28により離脱させるときには、上記シートクッション30をシートバック32と共に上記した傾斜方向(矢印B)に移動させるが、この傾斜方向は、上記後係止具28から前上方に向う方向であって、これは、側面視で上記シートバック32と重なっているドア開口11の後部開口縁から離れて上記シート19が上記ドア開口11の中央側に向う方向である。
0042
このため、上記した離脱の作業を上記ドア開口11を通し車外から行おうとするとき、この作業においても、上記ドア開口11の前後いずれの開口縁も邪魔になることは回避されて円滑にできることとなる。
0043
一方、上記車室フロア20に上記シート19を取着させるときには、上記と逆の手順によればよい。
0044
なお、以上は図示の例によるが、上記後側のシート19に関する構成を前側のシート18に適用してもよい。
発明の効果
0045
本発明によれば、車室の内外を連通させるよう車体の側壁にドア開口を形成し、上記車室にシートを設け、このシートが、上記車室の車室フロアに前、後係止具により係脱自在とされるシートクッションと、このシートクッションの後端部から上方に向けて突出するシートバックとを備え、側面視で、上記ドア開口の後部寄りに上記シートクッションを配設し、上記ドア開口の後部開口縁に上記シートバックが重なるようにこのシートバックを配設した自動車における着脱式シート装置において、
0046
上記シートクッションを車室フロアに係止させた上記後係止具を中心として、上記シートクッションの前部側を上下に回動自在とさせ、このシートクッションの前部側の下方回動で、このシートクッションが上記前係止具により車室フロアに係止されると共に上記後係止具による係止状態が保持されるようにし、上記後係止具を中心として上記シートクッションの前部側を所定の仰角だけ上方回動させたとき、ほぼその仰角に沿った傾斜方向での上記シートクッションの上、下移動で、このシートクッションを上記後係止具により上記車室フロアに係脱自在とさせてあり、次の効果が生じる。
0047
即ち、前後方向で、上記ドア開口の中間部と前係止具とはほぼ同じところに位置するため、この前係止具への係脱作業は、上記ドア開口の前後いずれの開口縁も邪魔になることが回避されて円滑にできることとなる。
0048
また、上記車室フロアに対しシートを着脱させる作業をする場合に、特に、そのシートクッションを後係止具により離脱させるときには、上記シートクッションをシートバックと共に上記した傾斜方向に移動させるが、この傾斜方向は、上記後係止具から前上方に向う方向であって、これは、側面視で上記シートバックと重なっているドア開口の後部開口縁から離れて上記シートが上記ドア開口の中央側に向う方向である。
0049
このため、上記した離脱の作業を上記ドア開口を通し車外から行おうとするとき、この作業においても、上記ドア開口の前後いずれの開口縁も邪魔になることは回避されて円滑にできることとなる。
0050
よって、その分、車外からドア開口を通して車室フロアに対するシートの着脱作業をする場合に、この作業が容易にできることとなる。
図面の簡単な説明
0051
図1シートの側面図である。
図2自動車の全体側面図である。
図3図1で示したシートの平面図である。
図4図3の4‐4線矢視図である。
図5後係止具の斜視図である。
図6シートの側面図で作用説明図である。
図7後係止具の側面図で作用説明図である。
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0052
1自動車
2 車体
6 車室
8側壁
11ドア開口
12ドア
17シート装置
19シート
20車室フロア
21支持手段
26補強フレーム
27係止具
28 係止具
30シートクッション
31ヒンジ
32 シートバック