図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
例えば郵便局などの窓口業務において、同一形状の郵便物を大量に引受けることがある。この場合、1通ごとに計量して切手の貼付を行うのは困難であることから、予め郵便物を持込む客が別納印を押すか、郵便局で引受けた後に局員がスタンプにて印を押すことで、切手の貼付と同様の扱いが行われるようになっている。
このような窓口業務では、郵便料金を算出するために郵便物の1通当たりの重量や通数を算出する必要がある。郵便物の1通当たりの重量Wや全通数Pについて、従来、1つの計量器のみを使用して以下のように算出していた。
すなわち、先ず客から受取った郵便物の中から何通かをサンプルとして取出し、計量器に載せてその重量を計測し、その重量をサンプル通数で割って1通当たりの重量Wを算出する。次に、残りのすべての郵便物を当該計量器に載せて重量を計測し、その重量を先に算出した1通当たりの重量で割算することにより、残りの郵便物の通数を算出する。そして、このとき算出された通数にサンプル通数を加算して全通数Pを算出する。
概要
簡単かつ正確に大量の郵便物の1通当たりの重量及び通数を短時間で算出する。
同一形状の大量の被計量物について1個当たりの重量と被計量物の全個数を算出する計量装置において、被計量物の一部の重量を計量する軽量用計量器と、残りのすべての被計量物の重量を計量する重量用計量器と、軽量用計量器に載置した被計量物の個数Xを入力する操作パネルとを設け、入力された個数Xと軽量用計量器での計量結果である重量Sに基づいて、1個当たりの重量WをW=S/Xにより算出し、この1個当たりの重量W及び重量S及び重量用計量器での計量結果である重量Rに基づいて郵便物の総通数PをP=(S+R)/Wにより算出する。
目的
効果
実績
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この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
同程度の形状の大量の被計量物について1個当たりの重量と被計量物の全個数を算出する計量装置において、全被計量物のうちの一部の重量を計量する軽量用計量器と、残りのすべての被計量物の重量を計量する重量用計量器と、前記軽量用計量器に載置した被計量物の個数と前記軽量用計量器での計量結果である重量に基づいて1個当たりの重量を算出し、この1個当たりの重量及び前記軽量用計量器での計量結果である重量及び前記重量用計量器での計量結果である重量に基づいて郵便物の総数を算出する算出手段とを設けたことを特徴とする計量装置。
請求項2
同程度の形状の大量の被計量物について1個当たりの重量と被計量物の全個数を算出する計量装置において、全被計量物のうちの一部の重量を計量する軽量用計量器と、残りのすべての被計量物の重量を計量する重量用計量器と、前記軽量用計量器に載置した被計量物の個数Xを入力する入力手段と、この入力手段から入力された個数Xと前記軽量用計量器での計量結果である重量Sに基づいて、1個当たりの重量WをW=S/Xにより算出し、この1個当たりの重量W及び前記重量S及び前記重量用計量器での計量結果である重量Rに基づいて郵便物の総数PをP=(S+R)/Wにより算出する算出手段とを設けたことを特徴とする計量装置。
請求項3
同程度の形状の大量の被計量物について1個当たりの重量と被計量物の全個数を算出する計量装置において、全被計量物のうち予め設定した個数Xの重量を計量する軽量用計量器と、残りのすべての被計量物の重量を計量する重量用計量器と、前記軽量用計量器での計量結果である重量Sと予め設定した個数Xとに基づいて、1個当たりの重量WをW=S/Xにより算出し、この1個当たりの重量W及び前記重量S及び前記重量用計量器での計量結果である重量Rに基づいて郵便物の総数PをP=(S+R)/Wにより算出する算出手段とを設けたことを特徴とする計量装置。
技術分野
背景技術
0002
例えば郵便局などの窓口業務において、同一形状の郵便物を大量に引受けることがある。この場合、1通ごとに計量して切手の貼付を行うのは困難であることから、予め郵便物を持込む客が別納印を押すか、郵便局で引受けた後に局員がスタンプにて印を押すことで、切手の貼付と同様の扱いが行われるようになっている。
0003
このような窓口業務では、郵便料金を算出するために郵便物の1通当たりの重量や通数を算出する必要がある。郵便物の1通当たりの重量Wや全通数Pについて、従来、1つの計量器のみを使用して以下のように算出していた。
0004
すなわち、先ず客から受取った郵便物の中から何通かをサンプルとして取出し、計量器に載せてその重量を計測し、その重量をサンプル通数で割って1通当たりの重量Wを算出する。次に、残りのすべての郵便物を当該計量器に載せて重量を計測し、その重量を先に算出した1通当たりの重量で割算することにより、残りの郵便物の通数を算出する。そして、このとき算出された通数にサンプル通数を加算して全通数Pを算出する。
発明が解決しようとする課題
0005
しかし、このような計量方法では、サンプルの計量と残りの郵便物の計量を別個に行わなければならず、しかも引受けたすべての郵便物を計量する前に、必ずサンプルとする何通かの計量を行わなければならないため、処理がわずらわしく、また時間がかかるという問題があった。
0006
また、重量の郵便物を計量できる計量器を使用すると、軽量であるサンプルの計量を正確に行うことができないため、軽量な郵便物でも正確に計量できる計量器を使用する必要があるが、このようにすると必然的に郵便物の残りを計量する際の全重量が制限されて郵便物の残りを1度に計量することができなくなり、郵便物が大量であると何度も計量を繰返さなければならないという問題があった。
0007
そこで、本発明は、計量器として軽量用と重量用の2種類を同時に使用することにより、簡単かつ正確に大量の郵便物の1通当たりの重量及び総通数を短時間で算出することができる計量装置を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段
0008
請求項1の本発明は、同程度の形状の大量の被計量物について1個当たりの重量と被計量物の全個数を算出する計量装置において、全被計量物のうちの一部の重量を計量する軽量用計量器と、残りのすべての被計量物の重量を計量する重量用計量器と、軽量用計量器に載置した被計量物の個数と軽量用計量器での計量結果である重量に基づいて1個当たりの重量を算出し、この1個当たりの重量及び軽量用計量器での計量結果である重量及び重量用計量器での計量結果である重量に基づいて郵便物の総数を算出する算出手段とを設けたものである。
0009
請求項2の本発明は、同程度の形状の大量の被計量物について1個当たりの重量と被計量物の全個数を算出する計量装置において、全被計量物のうちの一部の重量を計量する軽量用計量器と、残りのすべての被計量物の重量を計量する重量用計量器と、軽量用計量器に載置した被計量物の個数Xを入力する入力手段と、この入力手段から入力された個数Xと軽量用計量器での計量結果である重量Sに基づいて、1個当たりの重量WをW=S/Xにより算出し、この1個当たりの重量W及び重量S及び重量用計量器での計量結果である重量Rに基づいて郵便物の総数PをP=(S+R)/Wにより算出する算出手段とを設けたものである。
0010
請求項3の本発明は、同程度の形状の大量の被計量物について1個当たりの重量と被計量物の全個数を算出する計量装置において、全被計量物のうち予め設定した個数Xの重量を計量する軽量用計量器と、残りのすべての被計量物の重量を計量する重量用計量器と、軽量用計量器での計量結果である重量Sと予め設定した個数Xとに基づいて、1個当たりの重量WをW=S/Xにより算出し、この1個当たりの重量W及び重量S及び重量用計量器での計量結果である重量Rに基づいて郵便物の総数PをP=(S+R)/Wにより算出する算出手段とを設けたものである。
発明を実施するための最良の形態
0011
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかる計量装置の構成を示すブロック図で、1は本装置の制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)、2はこのCPU1が各部を制御するためのプログラムデータ等を格納したROM(リード・オンリ・メモリ)、3はデータ処理のために使用されるメモリエリア等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、4は各データを記憶するハードディスク装置5を駆動するハードディスクドライバ、6はプリンタ7を通信ケーブル等で接続するI/F(インタフェース)、8はI/O(入出力)ポートである。上記CPU1とROM2、RAM3、ハードディスクドライバ4、I/F6、I/Oポート8とはアドレスバス、データバス、制御バス等のバスライン9により電気的に接続している。
0012
上記I/Oポート8には、比較的軽量な郵便物10のサンプルを計量するための軽量用計量器11、比較的重量な残りの郵便物10全体を計量するための重量用計量器12、その他、局員がサンプル通数Xの入力等各種の操作を行う入力手段としての操作パネル13が接続している。軽量用計量器11は軽量な被計量物を正確に計量できるように構成され、重量用計量器12は重量な被計量物を一度に計量できるように構成されている。なお、これら計量器11、12の具体的な構成については、例えばロードセル等を使用した一般的なものであるため、その構成の詳細な説明は省略する。
0013
大量の郵便物10を引受けて業務を行う場合、上記CPU1は図2に示すような処理を行うようになっている。すなわち、CPU1は先ずST1にて軽量用計量器11と重量用計量器12の双方に郵便物10が載置されたか否かを判断する。このとき、双方の計量器11,12に郵便物10が載置されたと判断した場合は、ST2にて軽量用計量器11に載置された郵便物10の通数、すなわちサンプル通数Xが入力されたか否かを判断する。
0014
そして、サンプル通数Xが入力されたと判断した場合は、ST3にてサンプル通数Xと軽量用計量器11での計量結果である重量Sに基づいて1通当たりの重量Wを、W=S/X により算出する。また、この1通当たりの重量W、重量S、重量用計量器12での計量結果である重量Rに基づいて郵便物10の総通数Pを、P=(S+R)/W により算出する(算出手段)。
0015
次に、こうして算出された郵便物10の1通当たりの重量Wと郵便物10の総通数Pに基づいてST4にて郵便料金の計算を行う。そして、ST5にて1通当たりの重量Wと郵便物10の総通数Pを含む所定の情報をプリンタ7に送信し印刷させることにより受領書を発行する。
0016
このような構成の本発明の実施の形態においては、客から同一形状の大量の郵便物10を受取った場合に、局員はその郵便物10の中から何通かを取出して軽量用計量器11に載置するとともに、残りの郵便物10を重量用計量器12に載置する。そして、軽量用計量器11に載置した通数、すなわちサンプル通数を操作パネル13から入力する。このような簡単な操作によって、自動的に郵便物10の1通当たりの重量Wと郵便物10の総通数Pが算出されるとともに、郵便料金が算出される。
0017
従って、本装置によれば、大量の郵便物10を引受けた場合に、簡単かつ正確に郵便物10の決済に必要な郵便種別と引受量の確定に必要な情報である郵便物10の1通当たりの重量及び総通数を短時間で算出することができる。これにより、郵便物10の引受処理を効率的に行うことができる。また、サンプル通数を複数にしたことにより、1通当たりの重量を算出する場合に重量が平均化されて、より正確に1通当たりの重量を算出することができる。
0018
なお、本発明の実施の形態においては、サンプル通数を複数にした場合について述べたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、サンプル通数を予め設定した通数(1通でも2通でもよい)に固定しておけば、サンプル通数の入力を省略することができるため、より簡単な操作で郵便物10の1通当たりの重量及び総通数を短時間で算出することができる。
発明の効果
0019
以上詳述したように本発明によれば、大量の被計量物について、簡単かつ正確に被計量物の1個当たりの重量及び総数を短時間で算出することができる計量装置を提供できるものである。
図面の簡単な説明
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0021
1…CPU
11…軽量用計量器
12…重量用計量器
13…操作パネル(入力装置)