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技術

出願人 文化シヤッター株式会社
発明者 植竹徹
出願日 1997年5月19日 (23年7ヶ月経過) 出願番号 1997-129002
公開日 1998年12月2日 (22年0ヶ月経過) 公開番号 1998-317624
状態 特許登録済
技術分野 シャッタ等の閉鎖部材 ブラインド 建築物の日除け・日覆い
主要キーワード 摩擦軽減部材 トルクモーター 手動装置 日除け部材 電気駆動回路 自動移動 突出移動 シャッターレール
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年12月2日)のものです。
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図面 (17)

課題

開口部から室内に入る日差しの量を適正にできるを提供すること。

解決手段

開口部3の上部に設けられる庇1を庇本体5と可動体6とを有するものとし、庇本体5に対し可動体6を前後進自在にして可動体6の庇本体5からの突出により庇張り出し量を大きくできるようにし、また、可動体6の先端から日除け部材28を垂下自在とする。

概要

背景

概要

開口部から室内に入る日差しの量を適正にできるを提供すること。

開口部3の上部に設けられる庇1を庇本体5と可動体6とを有するものとし、庇本体5に対し可動体6を前後進自在にして可動体6の庇本体5からの突出により庇張り出し量を大きくできるようにし、また、可動体6の先端から日除け部材28を垂下自在とする。

目的

本発明の目的は、開口部から室内に入る日差しの量を適正にできる庇を提供するところにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

建物の開口部の上部に前方へ張り出して設けられた本体と、この庇本体に前後進自在に組み付けられ、前進したときに前記庇本体から突出して庇面積を大きくする可動体とを備えていることを特徴とする庇。

請求項2

請求項1に記載の庇において、前記可動体に対して垂下自在となった日除け部材を備えていることを特徴とする庇。

請求項3

建物の開口部の上部に前方へ張り出して設けられているとともに、左右長さが前記開口部の左右長さよりも長い庇であって、夏至においてを中心にした東西方向へ各45度における太陽高度がα度、前記開口部の下端から庇下面までの高さ寸法がH、前記開口部の左右各端部から庇左右各端部までの長さがL、前方への庇張り出し量がAであるとき、LとAのそれぞれがHtan(90−α)と等しいか、これよりも大きくなっていることを特徴とする庇。

請求項4

請求項1〜3のいずれかに記載の庇において、前記開口部の前面を開閉するための建物用シャッターシャッターボックスであることを特徴とする庇。

技術分野

0001

本発明は、住宅等の建物の開口部上部に設けられる係り、庇代わりの建物用シャッターシャッターボックスにも利用できるものである。

背景技術

0002

建物の窓等の開口部の上部には庇が設けられ、この開口部に建物用シャッターが取り付けられる場合には、この建物用シャッターのシャッターボックスが庇代わりとされる。従来の庇およびシャッターボックスの左右長さは、開口部の左右長さと同じ程度となっており、また、前方への張り出し量は、建物の外観性や、シャッターカーテン巻き取り量等の建物用シャッターの機能に基づいて決められていた。

発明が解決しようとする課題

0003

庇、および庇代わりの建物用シャッターのシャッターボックスは、本来、雨が室内に侵入するのを防止する他に、開口部から室内に入る日差しの量を適正とするためのものであり、上記左右長さや前方への張り出し量となった従来の庇およびシャッターボックスによると、西日が室内に入ってしまったり、夏季における高い高度の太陽からの光が室内に入るのを阻止できなかったりし、必ずしも良好な日陰状況を得られるものとはなっていなかった。

0004

本発明の目的は、開口部から室内に入る日差しの量を適正にできる庇を提供するところにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明に係る庇は、建物の開口部の上部に前方へ張り出して設けられた庇本体と、この庇本体に前後進自在に組み付けられ、前進したときに庇本体から突出して庇面積を大きくする可動体とを備えていることを特徴とするものである。

0006

この庇によると、可動体を前進させて庇本体から突出させることにより、夏季における高い高度の太陽からの光が開口部を通して室内に入るのを遮断でき、また、冬季に可動体を後退させて庇面積を小さくすることにより、低い高度の太陽からの光が開口部から室内に入るようになる。

0007

ここで、庇本体に対する可動体の前後進の方向とは、庇本体の張り出し方向と平行な方向でもよく、また、この張り出し方向に対して直角の方向、言い換えると開口部の左右の方向でもよい。

0008

庇本体に可動体を前後進自在に組み付けるためには、中空とした庇本体の内部に可動体を進退自在に収納配置してもよく、また、庇本体の外側に可動体を被せて可動体を進退自在としてもよい。

0009

庇本体に対して可動体を前後進させるためには、モーター等の駆動源からの駆動力を可動体に伝達して可動体を自動移動させる構造としてもよく、あるいは、ハンドル等の手動装置で可動体を人力移動させる構造としてもよい。

0010

また、可動体に対して垂下自在となった布やすだれ等による日除け部材を設けてもよい。このような日除け部材を設けておくと、例えば、夏季等における朝夕の低い高度の日差しが開口部に入射するのを阻止できる。また、雨天時に開口部外側に干した洗濯物濡れるのを日除け部材によって防止することもできるようになる。

0011

この日除け部材は、可動体が前進限まで達しているときに可動体から上下動可能となって垂下するようになっていてもよく、また、可動体が前進限と後退限の両方に達しているときに上下動可能となって垂下するようになっていてもよい。後者のようになっていると、可動体と日除け部材との組み合わせ使用可能方法が多数になり、その庇が設けられた開口部の方角天候等に応じて可動体と日除け部材の使用方法建物居住者等が工夫できるようになる。

0012

日除け部材を可動体から上下動させるためには、モーター等を使用した自動装置式の構造としてもよく、あるいは、手動式の構造としてもよい。

0013

庇本体に対する可動体の前後進と、可動体からの日除け部材の上下動とを自動装置式とし、かつ、可動体が前進限に達しているときに日除け部材が上下動するようにした場合には、可動体の前後進と日除け部材の上下動の両方を1個のモーター等の駆動源で行わせる構造にすることができる。

0014

以上のほか、庇の下面は後端から先端まで同一高さになったフラット面でもよく、また、後端の高さが低くて先端の高さが高い段状になっていてもよい。後者のようになっていると、冬季のように高度が低くなっている場合における太陽からの日差しを庇の先端で阻止されず(但し、この庇に前記可動体が設けられている場合には、可動体を庇本体内収納させているとする。)に開口部に入射させることができる。

0015

庇の下面がこのように段状になっていて、庇に前記可動体と前記日除け部材とが設けられていると、季節および庇が設けられた開口部の方角等に応じて、室内に入る日差しの状況を建物居住者等の好みに合った多様のものに選択できるようになる。

0016

一般に、庇の左右長さを開口部の左右長さよりも長くしておくと、室内に入る西日等の日差しの量を低減できる。

0017

また、建物の開口部の上部に前方へ張り出して設けられた庇の左右長さが開口部の左右長さよりも長く、夏至においてを中心にした東西方向へ各45度における太陽高度がα度、開口部の下端から庇下面までの高さ寸法がH、開口部の左右各端部から庇左右各端部までの長さがL、前方への庇張り出し量がAであるとき、LとAのそれぞれをHtan(90−α)と等しいか、これよりも大きなものにしておくと、太陽光線の強い時期に日中の長い時間に亘って日差しが室内に入るのを防止できる。

0018

このような寸法を有している庇は、南向きまたは概ね南向きの開口部に設けられている庇について有効である。しかし、東向きまたは概ね東向きや、西向きまたは概ね西向きの開口部に設けられている庇については、庇の左右長さを開口部よりも南側に大きく延ばすことにより、日中の日差しがこれらの開口部から室内に入射するのを防ぐことができる。また、東向きまたは概ね東向きや、西向きまたは概ね西向きの開口部に設けられている庇に着脱自在な日除け部材を設け、この日除け部材で開口部前方を遮蔽することにより、夏至において日の出、日の入りの太陽からの光が室内に入射するのを防止できる。

0019

これらの庇は、前述した庇本体と可動体と日除け部材とを備えた庇でもよく、これとは別の庇でもよい。

0020

また、庇を可動体を備えたものとする場合、この可動体の個数を前方へ突出する1個のみとしてもよく、左右の各方向へ突出する2個としてもよく、前方へ突出する1個と左右の各方向へ突出する2個との合計3個としてもよく、さらには、左右のいずれかの方向に突出する1個としてもよく、前方へ突出する1個と左右のいずれかの方向に突出する1個との合計2個としてもよい。庇を左右の少なくともいずれかの方向へ突出する可動体を備えたものとした場合には、左右長さが開口部よりも長い庇は、可動体を突出移動させることにより実現できるようになり、太陽の方角等との関係から庇の大きな左右長さが必要でないときには、可動体を後退させることにより、庇の左右長さを開口部とほぼ同じにできるため、良好な体裁にすることができる。可動体の個数を複数個とした場合には、これらの可動体は同時移動するものとしてもよく、個別移動するものとしてもよい。

0021

庇に以上のうちのどのような可動体を設けるかは、その庇が設けられる開口部の方角等に応じて決めてもよく、また、建物の開口部に設ける全部または一部の庇を、開口部の方角等とは関係なく、前方へ突出する1個の可動体と左右の各方向へ突出する2個の可動体とを備えたものとし、建物の居住者または使用者が前進、後退させる可動体を選択することにより、好みの日陰状況、陽当たり状況を得られるようにしてもよい。

0022

また、以上述べた庇は、建物に設けられる通常の庇でもよく、また、庇代わりの建物用シャッターのシャッターボックスでもよい。

発明を実施するための最良の形態

0023

以下に本発明に係る実施形態を説明する。図1は、庇1が設けられた建物の南向きまたは概ね南向きの壁面2部分の斜視図であり、開口部3の上部に前方へ張り出して取り付けられた庇1は、本実施形態では、庇代わりとなった建物用シャッター4のシャッターボックスである。以下の説明では、このシャッターボックスを庇1と呼ぶ。庇1は、建物に後面が固定された庇本体5と、この庇本体5の内部に前後進自在に組み込まれ、前進したときに庇本体5から前方へ突出して庇張り出し量すなわり庇面積を大きくすることになる可動体6とを含んで構成されている。

0024

図2に示すように、庇本体5の内部は仕切り板7で上下の室に区画され、下室には建物用シャッター4のシャッターカーテン8の巻き取り部9が配置されている。このシャッターカーテン8は、図1に示すように、開口部3の左右に上下に延設されたガイドレール10に案内されて上下動し、開口部3の前面を開閉する。庇本体5の内部の上室には、図2に示す通り中空の扁平箱型となっている可動体6が組み込まれ、この可動体6の内部下側に配置されたローラ11が仕切り板7の上面に、内部上側に配置されたローラ12が庇本体5の上面板13の下面にそれぞれ接触して可動体6は前後進するようになっており、図5に示す通り、可動体6には仕切り板7の直線状の凹部7Aに摩擦軽減部材14を介して嵌合する凸部6Aが設けられているため、可動体6の前後進は、これらの凹部7Aと凸部6Aによる左右方向の位置規制がなされながら行われる。

0025

図3に示すように、可動体6の後端にはストッパー15が設けられ、このストッパー15は、図7で示された軸16を中心にばね17で仕切り板7に当接する側へ軽く回動付勢されており、仕切り板7上の可動体6の走行は、ストッパー15の先端のフック部15Aが仕切り板7の上面に接触しながら行われるようになっている。可動体6の前進走行が一定距離に達すると、仕切り板7には孔18が形成されているため、フック部15Aがこの孔18に嵌入して係止状態となり、可動体6のそれ以上の走行を阻止するようになっている。このとき、可動体6は前進限に達している。この状態で可動体6に後退力が作用したときには、フック部15Aの下面は湾曲状になっているため、ストッパー15はばね17の付勢力に抗する方向に回動してフック部15Aが孔18から脱出し、可動体6は後退走行できる。

0026

ストッパー15には、可動体6に取り付けられたリミットスイッチ19を作動させるドグ20が一体に取り付けられ、フック部15Aが孔18に嵌入してストッパー15が軸16を中心に回動したとき、すなわち可動体6が前進限に達したとき、ドグ20がリミットスイッチ19から離れてこのスイッチ19がオフするようになっている。

0027

図2に示すように、庇本体5の前記上室の後部にはモーター21が配置され、このモーター21は例えば直流トルクモーターで、正逆回転可能である。図4に示す通り、モーター21にはベルト22を介してプーリー23が接続され、このプーリー23は、庇本体5に横架された軸24に回転自在に嵌合されかつ連結筒25で互いに連結されている左右2個の回転体26に結合されており、これらの連結筒25と回転体26はモーター21の駆動力で回転する。それぞれの回転体26には可動体6の前進方向に延びるワイヤー27の後端が止着され、これらのワイヤー27は前記ローラー12の端部に形成されたガイド部12Aに案内されて可動体6の内部に延び、その先端には図11で示す日除け部材28が横長の連結部材29を介して連結されている。

0028

日除け部材28の先端には横長のバー30が取り付けられ、図10に示すように、このバー30は、可動体6に設けられたガイドローラー31から日除け部材28が下側に方向が転換されているため、下向きとなっており、前記回転体26にワイヤー27が巻き取られて日除け部材28の全部が可動体6の内部に収納されているとき、バー30は、可動体6の両側面に下向きに開口して形成された凹部32に嵌合するようになっている。また、可動体6の全部が庇本体5の内部に収納されているとき、凹部32から横方向に突出したバー30の端部は、庇本体5の両側面に前向きに開口して形成された凹部33に嵌合するようになっている。

0029

図10で示す通り、可動体6の内部先端にはレバー34が組み込まれ、ばね35で付勢されながら軸36を中心に回動自在となっているこのレバー34は、バー30によってリミットスイッチ37をオン、オフさせるためのものであり、バー30が凹部32に嵌合しているときは、リミットスイッチ37はオフとなり、バー30が凹部32から脱出すると、リミットスイッチ37はオンとなる。

0030

図4で示された左右2個の回転体26を連結している連結筒25の外周には、それぞれの回転体26に近接して2個の回転カム38が回転自在に設けられている。この回転カム38は図8図9で示され、回転カム38は連結筒25上に図9の2個のリング部材39で軸方向の位置が規制されて配置されている。図8に示すように、回転カム38の配置位置と対応する連結筒25の外周面箇所には円周方向に複数の溝40が形成され、それぞれの溝40にニードル41が挿入されている。本実施形態では図9に示すように、それぞれの溝40は分割部材42で軸方向に二分割され、それぞれの分割溝にニードル41が挿入されている。

0031

溝40の深さは図8のA方向に次第に浅くなっているため、連結筒25がB方向に回転したとき、連結筒25に対して相対的にA方向に移動するニードル41を介して連結筒25と回転カム38が接続され、連結筒25と一体に回転カム38は回転する。一方、連結筒25がA方向に回転したときには、ニードル41を介した連結筒25と回転カム38との接続は解除され、回転カム38は自由状態となって連結筒25のみが回転する。このときには、回転カム38の円周方向一部には突起38Aが形成されていて回転カム38の重心はこの突起38A寄りの位置にあるため、回転カム38は突起38Aが下側の位置になるまで自由回転し、その位置で停止することになる。

0032

以上のことから、溝40とニードル41により、連結筒25のB方向の回転のみを回転カム38に伝達する一方向クラッチが形成されていることになる。

0033

図6に示す通り、回転カム38の近くには、上端が軸43を中心に揺動自在に庇本体5に取り付けられたレバー44が配置され、このレバー44には、ばね45で常に回転カム38に当接しているカムフォロア46が設けられている。レバー44の下端にはリンク47を介してフック48が連結され、軸49を中心に回動するこのフック48の先端の係合部48Aは、カムフォロア46が回転カム38の突起38A以外の箇所に当接し、かつ、可動体6全体が庇本体5の内部に収納されているときに、可動体6の後端6Bに係合するようになっており、これにより、可動体6が前方下側へ傾斜している前記仕切り板7上を自重で前進走行するのを阻止できるようになっている。

0034

次ぎに作用について説明する。可動体6全体が庇本体5の内部に収納されている初期状態では、図6のフック48の係合部48Aが可動体6の後端6Bに係合しているとともに、図10の日除け部材28の先端のバー30は可動体6の凹部32と庇本体5の凹部33とに嵌合している。図示しないスイッチ装置図4等で示されたモーター21を正回転させると、この回転はベルト22等を介して連結筒25と回転体26に伝達され、連結筒25は図8のB方向に回転するため、ニードル41を介して回転カム38も回転し、この結果、回転カム38の突起38Aで図6のカムフォロア46が押されてレバー44は軸43を中心に揺動する。これにより、リンク47の押圧作用でフック48が軸49を中心に回動し、係合部48Aが可動体6の後端6Bから外れるとともに、リンク47とフック48との連結部50が可動体6に設けられている受け部51を押すため、この押圧力を受けることにより可動体6は、前記ローラー11,12等に摩擦抵抗力あっても前方下側へ傾斜している前記仕切り板7上を自重で前進走行し始めるようになる。

0035

このときには、前記回転体26もモーター21で回転しているため、図2等で示された前記ワイヤー27は回転体26から繰り出され、このため、ワイヤー27の繰り出し速度を対応した速度で可動体6は前進走行し、この走行距離所定値に達すると、図7のストッパー15のフック部15Aが孔18に嵌入するため、庇本体5から突出して走行する可動体6の前進は停止する。このように庇本体5から突出した可動体6が前進限で停止したときには、軸16を中心に回動したストッパー15のドグ20はリミットスイッチ19をオフとするため、このスイッチ19の信号でモーター21の電気駆動回路が遮断されてモーター21の正回転は停止する。

0036

この後、前記スイッチ装置で再度モーター21を正回転させると、回転体26の回転でワイヤー27はさらに繰り出され、このため、可動体6がストッパー15で前進限に停止したまま、日除け部材28はその先端に設けられているバー30の重量によって可動体6から垂下し始めることになり、日除け部材28が図3に示すように可動体6から所定長さ垂下すると、ワイヤー27等の移動距離を検出している図示しないセンサーからの信号でモーター21は停止する。

0037

そして、前記スイッチ装置でモーター21を逆回転させると、逆回転する回転体26にワイヤー27が巻き取られるため、日除け部材28は上昇して可動体6の内部に収納され、バー30が図10で示した可動体6の凹部32に入ると、レバー34を介してリミットスイッチ37がオフとなるため、このスイッチ37の信号でモーター21の逆回転は停止する。この後、前記スイッチ装置でさらにモーター21を逆回転させると、回転体26に巻き取られるワイヤー27の引っ張り力で可動体6に後退力が生じ、この結果、前述したようにストッパー15のフック部15Aが図7の孔18から脱出して可動体6は後退走行を始める。

0038

このときには、図8の連結筒25はA方向に回転しているため、回転カム38は突起38Aが下向きとなった位置まで自由回転して停止することになる。このため、レバー44、リンク47、フック48は図6実線で示された状態になっており、この状態のときに可動体6が後退走行してくるため、可動体6の後端6Bにフック48の係合部48Aの傾斜面48Bが乗り上げ、次いでばね45の付勢力でこの後端6Bに係合部48Aが再び係合する。

0039

後端6Bにフック48の係合部48Aが係合する位置まで可動体6が後退してきたことが図示しないセンサーで検出されると、このセンサーからの信号でモーター21の逆回転は停止し、このときには、日除け部材28のバー30は庇本体5の凹部33に嵌合しているため、全部が前記初期状態に戻っていることになる。従って、可動体6を前進走行させる等の前記作動を繰り返すことができる。

0040

以上説明したように本実施形態によると、可動体6を庇本体5から突出させずに庇張り出し量を小さくした状態と、可動体6を庇本体5から突出させて庇張り出し量を大きくするとともに、日除け部材28を可動体6の内部に収納した状態と、庇張り出し量が大きい状態において日除け部材28を可動体6から垂下させた状態とを作り出すことができる。

0041

このため、庇1が南向きの開口部3に設けられている場合に、夏季の昼における高度の高い太陽からの光が開口部3を通して室内に入るのを遮断するためには、日除け部材28を内部に収納させた可動体6を庇本体5から突出させればよい。また、開口部3が東向きまたは西向きに設けられていて、朝夕の低い高度からの日差しが室内に入射するのを遮断する場合には、可動体6から日除け部材28を垂下させればよい。また、開口部3がどの方角に設けられていても、雨天時に日除け部材28を垂下させておくと、開口部3の前面に干した洗濯物が濡れるのを防止できる。また、冬季において可動体6を庇本体5内に収納しておくと、低い高度からの太陽からの光が開口部3を通して室内に入射するようになり、可動体6を庇本体5から突出させると、冬季において室内に入る日差しの量を制限できる。

0042

このため、庇1が設けられる開口部3の方角、天候、さらには建物居住者の日差しに関する好み等に応じられる種々の庇1の状況を得られ、多様な状況に応じられる。

0043

また、本実施形態では図2に示されているように、庇本体5の下面の後端5Aの高さよりも先端5Bの高さは高くなっていて、庇本体5の下面は段状になっているため、冬季において、可動体6を庇本体5内に収納しておくと、先端5Bが後端5Aと同じ高さ位置5B’になっている場合よりも、開口部3を通して室内に入る日差しの量を多くできる。

0044

また、図1で示されているように、庇本体5および可動体6の左右長さは開口部3の左右長さよりも長くなっているため、開口部3に入射する西日の量を制限できる。

0045

以上に加えて、本実施形態では、可動体6の前後進と日除け部材28の上下動は、1個のモーター21を駆動源として行われる構造になっているため、構造の簡単化が実現されている。

0046

図12図16は、本発明の別実施形態に係る庇61を示す。この庇61は、前記実施形態と同じく建物用シャッターのシャッターボックスであって、開口部63の左右にシャッターカーテンのガイドレール70が設けられているが、この庇61は通常の庇でもよい。

0047

図12に示すように、開口部63の左右長さがW1であるとき、庇61の左右長さをW1よりも大きいW2とすることにより、開口部63の左右各端部から庇61の左右各端部までの長さをLとする。また図13に示すように、開口部63の下端から庇61の先端下面までの高さ寸法がHであるとき(図面では、開口部63の上端と庇61の水平な下面とが同じ高さになっているが、庇61の下面が開口部63の上端よりも高い位置にある場合を含む。)、庇61の前方への張り出し量をAとする。

0048

開口部63が南向きに設けられ、したがって庇61も南向きとなっているときに(図15参照)、夏至において南を中心にした東西方向へ各45度における太陽高度がα度である場合に、LとAをHtan(90−α)と同じか、これよりも大きくする(図12図13参照)。

0049

これによると、庇61が通常の庇であって開口部63の左右端部に壁から前方へ突出したシャッターレール70が設けられていない場合であっても、太陽光線の強い時期において、日中の長い時間に亘り、太陽からの光が開口部63を通って室内に入るのを庇61で遮断することができ、良好な日陰状態を得られる。これと同様な効果は、庇61が概ね南向きの開口部に設けられている場合にも得られる。

0050

ちなみにαが70度であるとき、Htan(90−α)は約0.36Hである。また、夏至における太陽の南中高度は、北緯35度の東京では79度、北緯43度のでは76度、北緯31度の鹿児島では83度である。

0051

図15には東向きの庇71と西向きの庇81が示され、また、夏至における日の出から日の入りまでの太陽運行角度βと、冬至における日の出から日の入りまでの太陽運行角度γが示されている。

0052

日本のほとんどの地域において、夏至における日の出の方角と日の入りの方角は、東、西の方角からの方向に45度以内の角度になっている。このため、開口部に対する庇71と81の左右寸法、張り出し量を前述した庇61と同じにした場合において、図16に示すように庇71,81の先端に日除け部材108を垂下させておくことにより、東向きの開口部に夏至における日の出の太陽からの光が入射するのを防止できるとともに、西向きの開口部に夏至における日の入りの太陽からの光が入射するのを防止でき、したがって日差しの強い時期における日の出時、日の入り時における日差しが室内に入るのを阻止できる。日除け部材108は庇71,81に着脱自在に取り付け可能とし、建物居住者の日差しに関する好みに応じられるようにしておくことが望ましい。

0053

以上のことから、前述のようにLとAがHtan(90−α)と同じか、これよりもおおきくなっている庇は、南向きや概ね南向きとなった開口部だけではなく、これ以外の方角に向いている開口部に設けられても、開口部から室内に入る日差しの量を適正化できることになる。

0054

なお、図12図16で示した庇61,71,81を図1図11で示した庇1と同様な構造、作用のものにしてもよい。すなわち、図13図14のAを、庇61,71,81の庇本体からの可動体の突出量で得るようにし、図16の日除け部材108を、庇71,81の庇本体から突出した可動体から垂下させるようにしてもよい。

発明の効果

0055

本発明によると、建物の開口部から室内に入る日差しの量を適正にできるという効果を得られる。

図面の簡単な説明

0056

図1開口部、および建物用シャッターのシャッターボックスによる庇が設けられた建物の壁部分を示す斜視図である。
図2図1の庇の一部破断の側面図である。
図3図1の庇の本体から可動体が突出した状態を示す一部破断の側面図である。
図4図3におけるIV矢視方向の図で、内部構造を示す断面図である。
図5図4におけるV−V線断面図である。
図6可動体が庇本体内に収納されているときの可動体の後端部を示す側断面図である。
図7可動体が庇本体から突出したときの可動体の後端部を示す側断面図である。
図8図6で示されている回転カム部分の一方向クラッチを示す側断面図である。
図9図8におけるIX−IX線断面図である。
図10庇本体の先端部と可動体の先端部と示す側面図である。
図11日除け部材の移動機構を示す概略平面図である。
図12図1図11で示された庇とは別実施形態に係る庇を示す正面図である。
図13図12の側断面図である。
図14図12の平断面図である。
図15建物に設けられている各庇の方角を示す平面図である。
図16図15の東向き、西向きの庇から日除け部材を垂下させた状態を示す側断面図である。

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0057

1,61,71,81庇
3,63 開口部
5 庇本体
6可動体
21モーター
27ワイヤー
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