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技術 畳床、及び畳

出願人 丸五木材株式会社
発明者 内藤明広
出願日 1997年4月21日 (23年0ヶ月経過) 出願番号 1997-118726
公開日 1998年11月10日 (21年5ヶ月経過) 公開番号 1998-299227
状態 特許登録済
技術分野 床の仕上げ 床の仕上げ
主要キーワード 干し場所 発散量 高気密性 害虫忌避性 防虫処理 木材片 MDF 裁断加工
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年11月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

自然な使用感弾力性を有するとともに、高気密性の住宅環境下でも十分な吸排湿性調湿性)を有し、さらに、アレルギー反応を引き起こす恐れ無く防黴防虫効果を奏する、健康に良い畳と、畳床を提供する。

解決手段

並行に配列された藁で構成される藁層21,25,21を、隣接する藁層21-25 の配列方向(A方向,B方向)が交叉するように積層して成り、藁層21-25,25-21 間に防虫及び/又は防黴の薬効を有する木材片の層23,23 を設けたことを特徴とする畳床。及び、該畳床の上面に畳表27を縫い付けて成る畳20。

概要

背景

古来より稲藁多層に積層した畳床が用いられている。この畳床は稲藁を用いているため吸排湿性調湿性)に富み健康に良いという長所を有するが、その一方で、吸排湿性に富むが故に頻繁に虫干しを行わないとダニが発生し易いという短所も有する。しかし、稲藁の畳床は重いため虫干し作業が大変であり、また、都会では、虫干し場所を確保することが容易ではないという問題もある。

このため、近年では、発泡スチロール等の化学品を用いたスタイロ畳が提供されている。このスタイロ畳は吸湿性が無いため内部を乾燥させるための虫干しは不要であるが、吸湿性に欠けるが故に近年の住宅のような高気密環境下では、黴やダニの発生に好適な条件を与えることになる。このため、抗菌防虫処理を施したスタイロ畳も提供されているが、この処理が薬剤によるものであるため、人体過敏アレルギー反応を示す場合もあると考えられている。

実開平6−47476号公報には、畳表と畳床の間にシート状に形成された害虫忌避性或いは抗菌性の木材粉を存在させた畳が開示されている。ここで『シート状に形成された』とは『木材粉を2枚のシート間に挟持した構造』又は『木材粉を樹脂でシート状に成形した構造』等であるとされている。また、木材粉としては、ヒバサワラヒノキヤクスギが挙げられている。

実登3033933号公報には、炭化コルク板の両面に小木片加圧・加熱して成る木板を一体に設けることにより、吸排湿性(調湿性)を具備せしめた畳床が開示されている。

概要

自然な使用感弾力性を有するとともに、高気密性の住宅環境下でも十分な吸排湿性(調湿性)を有し、さらに、アレルギー反応を引き起こす恐れ無く防黴防虫効果を奏する、健康に良い畳と、畳床を提供する。

並行に配列された藁で構成される藁層21,25,21を、隣接する藁層21-25 の配列方向(A方向,B方向)が交叉するように積層して成り、藁層21-25,25-21 間に防虫及び/又は防黴の薬効を有する木材片の層23,23 を設けたことを特徴とする畳床。及び、該畳床の上面に畳表27を縫い付けて成る畳20。

目的

本発明は、畳床に吸排湿性(調湿性)を付与することにより健康に良い影響を与えることができ、アレルギー反応を喚起する恐れ無く充分な抗菌・防虫効果を奏し、さらに、自然な使用感の得られる弾力性を有する畳床と、その畳床を備えた畳を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

並行に配列された藁で構成される藁層を、隣接する藁層の配列方向交叉するように積層して成り、藁層間に防虫及び/又は防黴薬効を有する木材片を設けたことを特徴とする畳床

請求項2

請求項1に於いて、前記木材片が各藁層間に各々設けられており、該木材片が及び/又はヒバ単板及び/又は細である畳床。

請求項3

請求項1又は請求項2の畳床を備えた畳。

技術分野

0001

本発明は畳床と畳に関する。詳しくは、稲藁等の天然素材多層に積層して成る畳床と、該畳床を備えた畳に関する。

背景技術

0002

古来より稲藁を多層に積層した畳床が用いられている。この畳床は稲藁を用いているため吸排湿性調湿性)に富み健康に良いという長所を有するが、その一方で、吸排湿性に富むが故に頻繁に虫干しを行わないとダニが発生し易いという短所も有する。しかし、稲藁の畳床は重いため虫干し作業が大変であり、また、都会では、虫干し場所を確保することが容易ではないという問題もある。

0003

このため、近年では、発泡スチロール等の化学品を用いたスタイロ畳が提供されている。このスタイロ畳は吸湿性が無いため内部を乾燥させるための虫干しは不要であるが、吸湿性に欠けるが故に近年の住宅のような高気密環境下では、黴やダニの発生に好適な条件を与えることになる。このため、抗菌防虫処理を施したスタイロ畳も提供されているが、この処理が薬剤によるものであるため、人体過敏アレルギー反応を示す場合もあると考えられている。

0004

実開平6−47476号公報には、畳表と畳床の間にシート状に形成された害虫忌避性或いは抗菌性の木材粉を存在させた畳が開示されている。ここで『シート状に形成された』とは『木材粉を2枚のシート間に挟持した構造』又は『木材粉を樹脂でシート状に成形した構造』等であるとされている。また、木材粉としては、ヒバサワラヒノキヤクスギが挙げられている。

0005

実登3033933号公報には、炭化コルク板の両面に小木片加圧・加熱して成る木板を一体に設けることにより、吸排湿性(調湿性)を具備せしめた畳床が開示されている。

発明が解決しようとする課題

0006

実開平6−47476号公報の畳では、畳床についての特別な言及は無い。もし、この公報の畳に於いてスタイロ畳と同様な畳床を用いるのであれば、吸湿性に欠けるが故に近年の住宅のような高気密環境下では、該畳床とその下の床面との間に黴が発生し易くなるという問題が生ずると思われる。また、もし、稲藁の畳床を用いるのであれば、近年の住宅のような高気密環境下では、該畳床の内部に黴やダニが発生し易くなるという問題が生ずると思われる。

0007

実登3033933号公報の畳床では、炭化コルク板の両面に木板を一体に設けているため、古来の稲藁の畳床と比較して弾力性に欠ける。このため、長年の使用による人体の骨組織等での疲労の蓄積が大きくなると考えられる。また、吸排湿性(調湿性)の付与により間接的にダニや黴の発生を抑制するものであるため、その作用効果も、抗菌・防虫処理を施した場合より劣ると考えられる。

0008

本発明は、畳床に吸排湿性(調湿性)を付与することにより健康に良い影響を与えることができ、アレルギー反応を喚起する恐れ無く充分な抗菌・防虫効果を奏し、さらに、自然な使用感の得られる弾力性を有する畳床と、その畳床を備えた畳を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

請求項1の発明は、並行に配列された藁で構成される藁層を、隣接する藁層の配列方向交叉するように積層して成り、藁層間に防虫及び/又は防黴薬効を有する木材片を設けたことを特徴とする畳床である。藁としては、例えば、稲藁が挙げられるが、稲藁に限定されない。麦藁や、棕櫚の葉を乾燥させたもの等、天然植物繊維であって或る程度の長さを有するものを乾燥させたものを用いることができる。防虫及び/又は防黴の薬効を有する木材としては、例えば、ヒノキ、ヒバ、サワラ、クスノキ、ヤクスギ、ユーカリ等が挙げられる。

0010

請求項2の発明は、上記構成に於いて、木材片が各藁層間に各々設けられ、該木材片がヒノキ及び/又はヒバの単板及び/又は細である畳床である。藁層の積層数は特に限定されないが、積層数を多くして(=一層の厚みを薄くして)各藁層間に各々木材片を設けるようにすると、防虫及び/又は防黴の薬効が、畳床全域によりいっそう均一に行き渡るようになる。単板の木材片を設けた場合には、防虫及び/又は防黴の薬効成分が単板表面から徐々に発散するため、その発散期間を長くすることができる。また、単板の厚みを調整することにより、発散期間を所望の期間に調整することもできる。例えば、単板の厚みを0.3mm〜0.5mm程度にすると、畳床の裁断加工が容易であり、且つ、十分な発散期間を得ることができる。また、単板の面積を十分に広くした場合(例:畳の面積と同程度とした場合,この場合には厚みが0.5mmを越える場合もあり、厚いほどコシが強くなる)には、藁層間に単板を敷き詰める作業が容易となって、作業性が向上する。細屑の木材片を用いた場合には、各細屑の表面積が広いため、防虫及び/又は防黴の薬効成分の単位時間当り発散量が大きくなって、十分な防虫及び/又は防黴の薬効を得ることができる。また、産業廃棄物としてのオガクズを利用できるという利点もある。単板の木材片と細屑の木材片を併用して用いた場合には、上述の両者の相乗効果を得ることができる。

0011

請求項3の発明は、上記何れかの構成の畳床を備えた畳である。つまり、上記何れかの畳床の上面に、藺草等の公知の素材で作成された畳表を縫い合わせて成る畳である。

発明を実施するための最良の形態

0012

以下、図面を参照して、本発明を具体的に説明する。図2は、本実施の形態にかかる畳20が敷きつめられている和室を示す。この和室には、障子50が使用されている。

0013

畳20の畳床は、図1の(b)に示すように、十分に乾燥した稲藁(1年以上寝かせた「ひねわら」)200 をB方向に配列して成る最下層の藁層21の上面に、ヒノキの単板(厚さ0.2mm〜0.6mm程度、好ましくは0.3mm〜0.5mm程度にスライスした単板)23a を多数枚敷きつめるとともにヒノキのオガクズ23b を十分に混ぜて下側の木材片層23とし、その上に、上記最下層の藁層21の稲藁200 と同程度に乾燥した稲藁200 をA方向(B方向と直交する方向)に配列して成る中間層の藁層25を設け、その上面に、上記下側の木材片層23と同様にヒノキの単板23a とオガクズ23b を配して上側の木材片層23とし、その上に上記最下層の藁層21の稲藁200 と同程度に乾燥した稲藁200 をB方向に配列して成る上層側の藁層21を設け、これを、上面側から高圧力で圧縮して成る。

0014

圧縮前には総厚が1m程度であるが、圧縮後には総厚が6cm程度となる。また圧縮後の各層の厚さは、最下層の藁層21が1〜1.5cm、下側の木材片層23が0.5〜1cm程度、中間層の藁層25が1.5〜3cm程度、上側の木材片層23が0.5〜1cm程度、上層側の藁層21が0.5〜1.5cm程度である。

0015

かかる構成の畳床の上面に、藺草を用いて作成された畳表が、その縁部を麻糸系の縫糸で縫い合わされ、さらに、その縫い目が、図1(a)に示すように布縁29にて覆われる。これにより、畳20が構成される。

0016

このように構成される畳20では、ヒノキの単板23a の表面から徐々に発散される薬効成分と、ヒノキのオガクズ23b の表面から速やかに発散される薬効成分とが、上下の藁層21,25,21に十分に拡散されて行き渡るため、十分な防黴・防虫効果を奏する。また、その薬効も化学薬剤によるものではないため、過敏なアレルギー反応を人体に生起することも無い。

0017

また、稲藁200 を用いて多層(藁層21,藁層25,藁層21)に積層して構成しているため、十分な吸排湿性(調湿性)を有し、近年の住宅のような高気密環境下でも、健康に良好な室内環境を提供することができる。また、稲藁200 を用いて多層(藁層21,藁層25,藁層21)に積層して構成しているため、自然な弾力性に富み、長年の使用によっても、人体の骨組織への衝撃による疲労の蓄積を最小限に抑えることができる。

0018

なお、上述の構成は一例であり、各層の厚さや、積層数は任意である。各藁層の厚さを薄くして積層数を増やした場合には、各藁層への薬効成分の浸透がよりいっそう速やかになる。また、上記では、木材片として単板とオガクズを併用しているが、何れか一方のみを用いてもよい。オガクズのみを用いた場合には、薬効成分の浸透が速やかになるとともに、原料として産業廃棄物であるオガクズを利用できるという利点がある。単板のみを用いた場合には、製造時(敷きつめる際と圧縮する際)にオガクズが飛散するという問題を解決できる。また、大面積の単板を用いた場合には、藁層の上面に配置する際の手間を軽減でき、製造上の作業性が格段に向上する。

0019

また、上記では、ヒノキの単板とオガクズを用いた場合を述べているが、ヒバでも同様の効果を奏することができる。その他、ヤクスギ、クスノキ、ユーカリ等、薬効成分を有する木材であれば、本発明を適用することができる。また、上記では、稲藁を用いた場合を述べているが、麦藁でも同様の効果を奏することができる。その他、棕櫚の葉等、或る程度の長さの植物繊維を乾燥させたものについて、本発明を同様に適用することができる。

0020

次に、障子50について説明する。障子50は、図3(a)に示すように、縦框51,51 と、上下の横框53(但し下の横框については図示を略す)とによって構成される枠体内に、縦横複数本55を配して成り、図2に示すように住宅に作り付けられている縦柱に対して、縦框51の外端面が密接するように取り付けられる。

0021

この障子50の特徴点は、縦框51の3層構造にある。即ち、図3(b)に示すように、縦框51は、住居の縦柱に接触する側の面となる外端部51a と、3層構造の中央部分である芯部51b と、桟55を支持する側の面である内端部51c との3層構造を成す。また、室内側に面する表面と、廊下側に面する裏面には、各々意匠性に富む素材で形成された化粧板51d,51d が貼付されている。

0022

外端部51a は板目であり意匠性に富む素材が用いられている。芯部51b は柾目であり、ムク材が用いられている。内端部51c は板目であり、ムク材が用いられている。このように、板目−柾目−板目の3層構造とされているため、応力が分散されて、反りが緩和される効果がある。

0023

また、外端部51a には外観を良くするための意匠性に富む木材が用いられているとともに、或る程度の厚さ(図3(b)での横方向の長さ)を有するように構成されているため、障子50を住居にセットする際に、住居の縦柱との間でガタつきが有るような場合でも、外端部51a の表面を削ることによりガタつきを無くして、両者を密接させることができる。即ち、外端部51a の表面を微小厚さ削り取った場合でも、意匠性の悪い芯部51b が露出されることはない。なお、かかる効果は、芯部51b が、ムクの集成材繊維板平行合板、直交合板の何れかで構成されている場合でも奏することができる。

0024

図3(b)に示す例では、外端部51a の厚さは10〜30mm程度、芯部51bの厚さは10〜30mm程度、内端部51c の厚さは10〜30mm程度、化粧板51d の厚さ(図中の奥行き方向の厚さ)は0.5〜2.0mm程度である。また、外端部51a ・芯部51b ・内端部51c の素材としては、例えば、内地材ではヒノキ、スギ、ヒバ等を、外地材米材)ではローソンヒノキ(米檜)、スプルス、ヒバ、マツ等を用いることができる。また、芯部51b は、ムク集成材、平行合板、直交合板、パーチクルボードMDF等で構成することもできる。

発明の効果

0025

本発明によると、稲藁等の天然素材の藁が畳床に用いられているため、吸排湿性(調湿性)を有し、且つ、自然な弾力性を有する。このため、健康に良く、長年の使用による骨組織等への疲労の蓄積も十分に軽減できる。また、防虫及び/又は防黴の薬効を有する天然の木材片が藁層間に設けられているため、アレルギー反応を喚起する恐れ無く、充分な防黴・防虫効果を奏することができる。

図面の簡単な説明

0026

図1実施の形態にかかる畳の縁部の断面を模式的示す斜視図(a)と、該畳の畳床の構成を分解して模式的に示す斜視図(b)。
図2図1の畳20が敷かれている和室の様子を示す斜視図。
図3図2の和室に使用されている障子50の上縁部付近を模式的に示す斜視図(a)と、該障子50の縦枠51の構造を模式的に示す斜視図(b)。

--

0027

20 畳
21稲藁層
23木材片層
25 稲藁層
27畳表(藺草)
29布縁
50 障子

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