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技術 聴覚機

出願人 協和電子工業株式会社
発明者 岩下義春渡辺好章細井裕司
出願日 1997年7月30日 (22年9ヶ月経過) 出願番号 1997-204961
公開日 1998年10月23日 (21年6ヶ月経過) 公開番号 1998-285697
状態 拒絶査定
技術分野 可聴帯域変換器の細部 I (筐付等) 可聴帯域変換器用回路 補聴器 可聴帯域変換器の回路等
主要キーワード 取り付けタイプ セラミックエレメント 平衡変調信号 空気伝導 電気回路部分 変調キャリヤ 振動伝導 差分波形
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この項目の情報は公開日時点(1998年10月23日)のものです。
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図面 (19)

課題

ヒトの体の様々な箇所に装着することが可能な聴覚機を提供する。

解決手段

聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器1と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部2と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部3と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いて平衡変調またはDSB変調して平衡変調信号またはDSB変調信号を発生させる変調部4と、該変調部から出力された平衡変調信号またはDSB変調信号を物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部たるセラミックエレメント5とからなる。

概要

背景

従来より、聴覚障害を有するヒトの聴覚補助するものとして補聴器が用いられている。前記補聴器の一例としては、送話器に入力された音声および音響を増幅し、空気伝導信号という形で外耳道を介して鼓膜に伝え、最終的に音声および音響を脳の聴覚器官に伝えるもの(以下、「空気伝導形補聴器」という)がある。しかし、前記空気伝導形補聴器は、の聴覚器官、たとえば中耳極度障害があるばあい、すなわち聾者、極度の難聴者は使用することができないという問題がある。

かかる問題を解決するために提供された補聴器の一例としては、頭部に補聴器を装着し、送話器に入力された音声および音響にもとづき頭部の骨を振動させ、最終的に音声および音響を脳の聴覚器官に伝えるもの(以下、「頭部装着形補聴器」という)がある。

概要

ヒトの体の様々な箇所に装着することが可能な聴覚機を提供する。

聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器1と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部2と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部3と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いて平衡変調またはDSB変調して平衡変調信号またはDSB変調信号を発生させる変調部4と、該変調部から出力された平衡変調信号またはDSB変調信号を物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部たるセラミックエレメント5とからなる。

目的

本発明はかかる問題を解決し、ヒトの体の様々な箇所に装着することが可能な聾者、極度の難聴者に適した聴覚機を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
6件

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請求項1

聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いて平衡変調して平衡変調信号を発生させる平衡変調部と、該平衡変調部から出力された平衡変調信号を物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部とからなることを特徴とする聴覚機。

請求項2

前記平衡変調信号を一定の周期断続的に発生させる請求項1記載の聴覚機。

請求項3

前記振動伝導部がセラミックエレメントからなる請求項1記載の聴覚機。

請求項4

前記送話器、前記音声および音響増幅部、前記キャリヤ信号発生部、前記平衡変調部、ならびに前記振動伝導部を2つ備えてなる請求項1記載の聴覚機。

請求項5

聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いてDSB変調してDSB変調信号を発生させるDSB変調部と、該DSB変調部から出力されたDSB変調信号を物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部とからなることを特徴とする聴覚機。

請求項6

前記DSB変調信号を一定の周期で断続的に発生させる請求項5記載の聴覚機。

請求項7

前記振動伝導部がセラミックエレメントからなる請求項5記載の聴覚機。

請求項8

前記送話器、前記音声および音響増幅部、前記キャリヤ信号発生部、前記DSB変調部、ならびに前記振動伝導部を2つ備えてなる請求項5記載の聴覚機。

請求項9

聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いて平衡変調して平衡変調信号を発生させる平衡変調部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いてDSB変調してDSB変調信号を発生させるDSB変調部と、前記平衡変調部および前記DSB変調部のうちの1つのみを動作させるための変調方式切替部と、前記平衡変調部から出力された平衡変調信号および前記DSB変調部から出力されたDSB変調信号のうちの1つを物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部とからなることを特徴とする聴覚機。

請求項10

前記平衡変調信号を一定の周期で断続的に発生させる請求項9記載の聴覚機。

請求項11

前記DSB変調信号を一定の周期で断続的に発生させる請求項9記載の聴覚機。

請求項12

前記振動伝導部がセラミックエレメントからなる請求項9記載の聴覚機。

請求項13

前記送話器、前記音声および音響増幅部、前記キャリヤ信号発生部、前記平衡変調部、前記DSB変調部、前記変調方式切替部、ならびに前記振動伝導部を2つ備えてなる請求項9記載の聴覚機。

技術分野

0001

本発明は、聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機に関する。さらに詳しくは、ヒトの皮膚、筋肉および骨を介して、音声および音響を脳の聴覚器官に伝えることのできる聴覚機に関する。

背景技術

0002

従来より、聴覚障害を有するヒトの聴覚を補助するものとして補聴器が用いられている。前記補聴器の一例としては、送話器に入力された音声および音響を増幅し、空気伝導信号という形で外耳道を介して鼓膜に伝え、最終的に音声および音響を脳の聴覚器官に伝えるもの(以下、「空気伝導形補聴器」という)がある。しかし、前記空気伝導形補聴器は、の聴覚器官、たとえば中耳極度障害があるばあい、すなわち聾者、極度の難聴者は使用することができないという問題がある。

0003

かかる問題を解決するために提供された補聴器の一例としては、頭部に補聴器を装着し、送話器に入力された音声および音響にもとづき頭部の骨を振動させ、最終的に音声および音響を脳の聴覚器官に伝えるもの(以下、「頭部装着形補聴器」という)がある。

発明が解決しようとする課題

0004

従来の頭部装着形補聴器は、前述のように、頭部の骨を振動させて音声および音響を脳の聴覚器官に伝えるため、装着しうる場所が制限されるという問題がある。

0005

本発明はかかる問題を解決し、ヒトの体の様々な箇所に装着することが可能な聾者、極度の難聴者に適した聴覚機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の聴覚機は、聴覚障害を有するヒト(聾者、極度の難聴者)の聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いて平衡変調して平衡変調信号を発生させる平衡変調部と、該平衡変調部から出力された平衡変調信号を物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部とからなるものである。

0007

また、前記平衡変調信号を一定の周期断続的に発生させるものもある。

0008

また、前記振動伝導部がセラミックエレメントからなるものである。

0009

また、前記送話器、前記音声および音響増幅部、前記キャリヤ信号発生部、前記平衡変調部、ならびに前記振動伝導部を2つ備えてなるものもある。

0010

本発明の聴覚機は、聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いてDSB(double side band)変調してDSB変調信号を発生させるDSB変調部と、該DSB変調部から出力されたDSB変調信号を物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部とからなるものである。

0011

また、前記DSB変調信号を一定の周期で断続的に発生させるものもある。

0012

また、前記振動伝導部がセラミックエレメントからなるものである。

0013

また、前記送話器、前記音声および音響増幅部、前記キャリヤ信号発生部、前記DSB変調部、ならびに前記振動伝導部を2つ備えてなるものもある。

0014

本発明の聴覚機は、聴覚障害を有するヒトの聴覚を実現するための聴覚機であって、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いて平衡変調して平衡変調信号を発生させる平衡変調部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いてDSB変調してDSB変調信号を発生させるDSB変調部と、前記平衡変調部および前記DSB変調部のうちの1つのみを動作させるための変調方式切替部と、前記平衡変調部から出力された平衡変調信号および前記DSB変調部から出力されたDSB変調信号のうちの1つを物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部とからなるものである。

0015

また、前記平衡変調信号を一定の周期で断続的に発生させるものもある。

0016

また、前記DSB変調信号を一定の周期で断続的に発生させるものもある。

0017

また、前記振動伝導部がセラミックエレメントからなるものである。

0018

また、前記送話器、前記音声および音響増幅部、前記キャリヤ信号発生部、前記平衡変調部または前記DSB変調部、ならびに前記振動伝導部を2つ備えてなるものもある。

発明を実施するための最良の形態

0019

本発明の聴覚機は、音声および音響の少なくとも一方が入力され、該音声および音響を電気信号に変換して音声および音響信号を発生させる送話器と、前記音声および音響信号を所定のレベルまで増幅させる音声および音響増幅部と、キャリヤ信号を発生させるキャリヤ信号発生部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いて平衡変調して平衡変調信号を発生させる平衡変調部と、前記音声および音響信号をキャリヤ信号を用いてDSB変調してDSB変調信号を発生させるDSB変調部と、前記平衡変調部および前記DSB変調部のうちの1つのみを動作させるための変調方式切替部と、該平衡変調部から出力された平衡変調信号または前記DSB変調部から出力されたDSB変調信号を物理的な振動に変換し、該振動をヒトの皮膚、筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝える振動伝導部とからなる。

0020

つぎに、図面を参照しながら本発明の聴覚機の一実施の形態について説明する。

0021

図1は本発明の聴覚機の一実施の形態を示すブロック図である。図1において、1は送話器、2は音声および音響増幅部、3はキャリヤ信号発生部、4は、平衡変調部41およびDSB変調部42からなる変調部、5は振動伝導部たるセラミックエレメント、6は出力増幅部、7はセラミックエレメント整合部、8は電池、9は音声および音響増幅部2の出力調整部たる音声および音響レベル調整部、10は変調部4の出力調整部たる感音調整部、11は電源スイッチ、12はバースト信号発生部、13はタイミング制御部、14はタイミング制御部13からゲート信号を出力する時間を調整するタイミング調整部、40は平衡変調部41およびDSB変調部42のうちの1つのみを動作させるための変調方式切替部を示す。本実施の形態において、聴覚機は聴覚部15および主要回路部17からなる。聴覚部15は、聴覚部ケース16に収納されたセラミックエレメント5と送話器1とからなる。主要回路部17は、主要回路部ケース18に収納された、聴覚機のセラミックエレメント5および送話器1以外の部分からなる。

0022

また、図2図1に示される聴覚部の一実施の形態を示す斜視説明図である。さらに、図3図1に示される主要回路部の一実施の形態を示す斜視説明図である。図2および図3において図1と同一の部分については同じ符号を用いている。図2に示されるように、聴覚部ケース16にはヒトの体に吸着しうる吸盤24が設けられており、聴覚部ケース16の内部には、図示されていないが、送話器1およびセラミックエレメント5が収納されている。さらに、図3に示されるように、主要回路部ケース18には容易に電池の交換ができるように電池交換用の蓋(図中、「電池蓋」と示される)21が設けられており、主要回路部ケース18の内部には、図示されていないが、主要回路部の他の構成要素が、たとえばプリント回路基板として形成される。また、聴覚部と主要回路部とはコード20を介して接続される。

0023

つぎに、本発明の聴覚機の動作について、変調方式として平衡変調が選択されたものとして述べる。

0024

まずはじめに、送話器1に入力された音声および音響は電気信号に変換され音声および音響信号となり、音声および音響増幅部2で所定のレベル(のちの信号処理が可能となるレベル)に増幅される。同時に、平衡変調部41にはキャリヤ信号発生部3からキャリヤ信号が入力されている。平衡変調部41において、音声および音響信号は、キャリヤ信号によって平衡変調され平衡変調信号となる。なお、変調方式切替部40は、平衡変調部41が動作しうる状態となっている。

0025

平衡変調部41から出力された平衡変調信号は、出力増幅部6およびセラミックエレメント整合部7を介して、セラミックエレメント5に入力される。セラミックエレメント5は、平衡変調信号の周波数および振幅に対応して振動する。振動しているセラミックエレメント5をヒトの皮膚に接触させることにより、送話器1に入力された音声および音響を筋肉および骨を介して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝えることができる。

0026

なお、セラミックエレメント整合部17は、セラミックエレメント5と出力増幅部6との変調キャリヤ周波数を互いに整合させるために設けられる。前記音声および音響増幅部2から出力される音声および音響信号の振幅を増幅させる割合は、音声および音響レベル調整部9によって変えることができる。また、前記出力増幅部6で平衡変調信号の振幅を増幅させる割合は感音調整部10によって変えることができる。

0027

つぎに、音声および音響増幅部2から出力される音声および音響信号と、キャリヤ信号発生部3から出力されるキャリヤ信号と、平衡変調部41から出力される平衡変調信号とについてさらに詳しく述べる。図4は、キャリヤ信号、音声および音響信号ならびに平衡変調信号の一例を示す説明図である。図4において、縦方向電圧を示し、横方向は時間を示す。図4には、上からキャリヤ信号と音声および音響信号と平衡変調信号とが順次示されている。たとえば、キャリヤ信号の周波数は10〜200kHz程度である。平衡変調信号の振幅は音声および音響信号の振幅によって変化し、平衡変調信号の波形は音声および音響信号の波形の変化にしたがって変化する。

0028

また、ヒトによっては、前記平衡変調信号を一定の周期で断続的に発生させることで、より明確に音声および音響を聞き取れるようになるばあいがある。かかるばあいには、図1に示されるバースト信号発生部12から所定の時間のみバースト信号を出力し、タイミング制御部13でバースト信号を出力するタイミングを制御することにより発生するゲート信号を平衡変調部41に入力する。図5は、平衡変調部にゲート信号を入力したばあいの、ゲート信号、キャリヤ信号、音声および音響信号ならびに平衡変調信号の一例を示す説明図である。図5において、縦方向は電圧を示し、横方向は時間を示す。図5には、上からゲート信号、キャリヤ信号、音声および音響信号ならびに平衡変調信号が順次示されている。なお、ゲート信号の間隔T1は、たとえば1〜10秒程度であり、ゲート信号の長さT2はたとえば0.1〜1.0秒程度である。ただし、例示された数値は一例にすぎずこれに限定されない。

0029

ゲート信号の間隔T1はバースト信号発生部12によって制御させることができ、ゲート信号の長さT2はタイミング調整部14によって変化させうる。図5に示されるようにゲート信号が入力されているときのみ、キャリヤ信号と音声および音響信号とが平衡変調部に入力される。したがって、平衡変調部41から出力される平衡変調信号は一定の周期で断続的に発生する。その結果、セラミックエレメント5は一定の周期で断続的に振動する。

0030

なお、聴覚機の各部には、図示されていないが電池8から電源スイッチ11を介して所定の電圧が供給されている。したがって、電源スイッチ11をオン状態にすることにより、聴覚機の各部に所定の電圧を供給することができる。

0031

本発明の聴覚機を使用する際には、あらかじめ使用するヒトの聴覚特性適応するように聴覚機の調整をする必要がある。たとえば、使用するヒトの体の様々な箇所のうち最も感音のよい場所を特定し、最も感音のよい場所にセラミックエレメント5を接触させる。また、いずれの箇所においても比較的感音がわるいばあいは、感音調整部10の抵抗値を変化させて平衡変調信号の振幅を大きくし、平衡変調信号の出力を増幅させる。

0032

なお、使用するヒトの聴覚特性に聴覚機が適応するように平衡変調部41から出力される平衡変調信号を調整するには、音声および音響レベル調整部9、感音調整部10およびタイミング調整部14の抵抗値を調整する。前記音声および音響レベル調整部9およびタイミング調整部14は主要回路部ケース18内に設けられるが、前記感音調整部10は、音の感じ方が小さい(または大きい)ときに適当な感じ方に調整できるように、主要回路部ケース18の外部から容易に当該感音調整部10の抵抗値を変更しうるような形態で設けられる。

0033

たとえば、周波数の低い音声および音響が脳の聴覚器官へ聴覚心理的に伝わりにくいばあいは、周波数の低い音声および音響が送話器に入力されたときも、他の周波数の音声および音響と同様に脳の聴覚器官へ聴覚心理的に音声および音響を伝えうるよう、音声および音響レベル調整部9の抵抗値を変化させる必要がある。すなわち、図示されていないが、音声および音響レベル調整部9には、送話器に入力された音声および音響の周波数によって音声および音響レベル調整部9の抵抗値を変化させうる機構が設けられている。

0034

また、ある音量以下の音声および音響が極端に脳の聴覚器官へ聴覚心理的に伝わりにくいばあいは、当該音量以下の音声および音響が送話器に入力されたときも脳の聴覚器官へ聴覚心理的に音声および音響を伝えうるよう、音声および音響レベル調整部9の抵抗値を変化させる必要がある。すなわち、図示されていないが、音声および音響レベル調整部9には、送話器に入力された音声および音響の音量によって音声および音響レベル調整部9の抵抗値を変化させうる機構が設けられている。

0035

図6は、本発明の聴覚機の一使用例を示す説明図である。図6には、ペンダントタイプの聴覚機が示されている。聴覚部15は、支持具22によって首から吊り下げられ、吸盤24(図2参照)によってヒトのに固定される。図示されていないが、主要回路部は、衣類ポケットまたは鞄などに収容されたり、ベルトなどに固定されたりする。なお、図6に示された聴覚機の使用例は一例にすぎず、支持具の形状および(または)材質を変化させることにより、聴覚部を首、肩、頭、耳、顔面(たとえば)またはこれらのまわりに固定してもよい。

0036

なお、図1に示される音声および音響調整部9、感音調整部10およびタイミング調整部14は、段階的に抵抗値を変更できるものでも、連続的に抵抗値を変更できるものでもよい。

0037

つぎに、図面を参照しながら本発明の聴覚機の他の実施の形態について説明する。

0038

図7は、本発明の聴覚機の他の実施の形態を示すブロック図である。図7に示される聴覚機は、ヒトの左側からの音声および音響とヒトの右側からの音声および音響とを区別して脳の聴覚器官に聴覚心理的に伝えうる双方向性聴覚機であり、送話器、音声および音響増幅部、キャリヤ信号発生部、変調部、ならびにセラミックエレメントをそれぞれ2つ備えている。したがって、聴覚機を使用するヒトは左右の音を区別して聞くことができる。

0039

図7において、1aは第1の送話器、1bは第2の送話器、2aは第1の音声および音響増幅部、2bは第2の音声および音響増幅部、3aは第1のキャリヤ信号発生部、3bは第2のキャリヤ信号発生部、4aは、第1の平衡変調部41aおよび第1のDSB変調部42aからなる第1の変調部、4bは、第2の平衡変調部41bおよび第2のDSB変調部42bからなる第2の変調部、5aは第1のセラミックエレメント、5bは第2のセラミックエレメント、6aは第1の出力増幅部、6bは第2の出力増幅部、7aは第1のセラミックエレメント整合部、7bは第2のセラミックエレメント整合部、8は電池、9aは第1の音声および音響レベル調整部、9bは第2の音声および音響レベル調整部、10aは第1の感音調整部、10bは第2の感音調整部、11は電源スイッチ、12はバースト信号発生部、13はタイミング制御部、14はタイミング調整部、40aは、第1の平衡変調部41aおよび第1のDSB変調部42aのうちの1つのみを動作させるための第1の変調方式切替部、40bは、第2の平衡変調部41bおよび第2のDSB変調部42bのうちの1つのみを動作させるための第2の変調方式切替部を示す。なお、図示されていないが、第1の変調方式切替部40aおよび第2の変調方式切替部40bの代わりに1つの変調方式切替部を設け、第1の変調部4aおよび第2の変調部4bに接続してもよい。

0040

本実施の形態において、聴覚機は第1の聴覚部15a、第2の聴覚部15bおよび主要回路部17とからなる。第1の聴覚部15aは、第1の聴覚部ケース16aに収納された第1のセラミックエレメント5aと第1の送話器1aとからなる。第2の聴覚部15bは、第2の聴覚部ケース16bに収納された第2のセラミックエレメント5bと第2の送話器1bとからなる。主要回路部17は、主要回路部ケース18に収納された、聴覚機の第1のセラミックエレメント5a、第1の送話器1a、第2のセラミックエレメント5bおよび第2の送話器1b以外の部分からなる。また、図8図7に示される主要回路部の一実施の形態を示す斜視説明図である。なお、図7に示される第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bは、それぞれ図2に示される聴覚部を用いて実現することができる。図8において図7と同一の部分については同じ符号を用いている。

0041

なお、ゲート信号を第1の平衡変調部および第2の平衡変調部に入力するばあい、左右の聴覚特性に差があるときもゲート信号の周期および出力する時間を変化させる必要がないため、第1の平衡変調部41aおよび第2の平衡変調部41bから出力される各平衡変調信号を同じ周期で断続的に発生させてもよく、図7に示されるように、主要回路部17のバースト信号発生部12、タイミング制御部13およびタイミング調整部14を1つしか設けなくてもよい。

0042

図9〜16は、本発明の聴覚機の他の使用例を示す説明図である。図9〜16においても、図6と同様に、主要回路部、ならびに該主要回路部と第1の聴覚部15aまたは第2の聴覚部15bとを接続する第1のコード20aおよび第2のコード20b(図8参照)は図示されていない。

0043

図9にはペンダントタイプの聴覚機が示されている。第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bは、支持具22によって首から吊り下げられ、吸盤24(図2参照)によってヒトの肩に固定される。

0044

図10にはチョカタイプの聴覚機が示されている。第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bは、支持具22および吸盤24(図2参照)によってヒトの首に固定される。

0045

図11にはイヤリングタイプの聴覚機が示されている。支持具(図示せず)は、一般的なイヤリングの固定用金具と同様の構造を有する。なお、ヒトの耳に第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bを確実に固定するために、第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bに吸盤24(図2参照)を設けてもよい。図12には眼鏡タイプの聴覚機が示されている。第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bは眼鏡のつるに固定され、支持具22は眼鏡本体である。なお、ヒトの耳に第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bを確実に固定するために、第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bに吸盤24(図2参照)を設けてもよい。

0046

図13には帽子取り付けタイプの聴覚機が示されている。支持具22は帽子であり、第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bは帽子の内側に固定される。なお、ヒトの頭または顔面(おでこなど)に第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bを確実に固定するために、第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bに吸盤24(図2参照)を設けてもよい。また、第1の送話器1aおよび第2の送話器1bに確実に音声および音響を入力するためには、帽子に孔が穿設され、第1の送話器1aおよび第2の送話器1bが露出されていることが好ましい。

0047

図14にはシャツ取り付けタイプの聴覚機が示されている。支持具22はシャツであり、第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bはシャツの内側に固定される。なお、ヒトの首、肩または胸に第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bを確実に固定するために、第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bに吸盤24(図2参照)を設けてもよい。また、第1の送話器1aおよび第2の送話器1bに確実に音声および音響を入力するためには、シャツおよびに孔が穿設され、第1の送話器1aおよび第2の送話器1bが露出されていることが好ましい。

0048

図15には頭取り付けタイプの聴覚機が示されている。第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bは吸盤24(図2参照)によって頭に取り付けられる。

0049

図16にはヘッドホンタイプの聴覚機が示されている。支持具22は一般的なヘッドホンの装着用アームである。第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bを確実に固定するために、第1の聴覚部15aおよび第2の聴覚部15bに吸盤24(図2参照)を設けてもよい。

0050

つぎに、図面を参照しながら本発明の聴覚機のさらに他の実施の形態について説明する。

0051

図17は、本発明の聴覚機のさらに他の実施の形態を示すブロック図である。図18は、図17に示される聴覚機を示す斜視説明図である。図17および図18において、図1と同一の部分については同じ符号を用いている。本実施の形態において、聴覚機の電気回路部分カスタムLSI23またはゲートアレイなどを用いてワンチップ方式で形成される。したがって、聴覚機をより軽量化および小型化でき、聴覚機のすべての構成要素がケース19内に収納される。したがって、図1〜3に示される聴覚機のように聴覚部と主要回路部とをコードで接続する必要がない。また、聴覚機を体に確実に固定するために図2に示される吸盤24をケース19に取り付けてもよく、さらに、図6に示される支持具22を併用してもよい。

0052

本発明の聴覚機において、電池としては、たとえばボタン電池リチウム電池空気電池または太陽電池などが使用される。

0053

さらに、セラミックエレメント5の一例としては、ベース上にセラミックおよび吸音材が互いに離して設けられ、前記ベース、セラミックおよび吸着材が1つのケースに収められているものがあげられる。セラミックの中央部と縁端部とには、それぞれ1つの端子が接続されており、該端子にセラミックエレメント整合部7の出力たる平衡変調信号が入力される。該平衡変調信号またはDSB変調信号の周波数および振幅に対するセラミックエレメント5の振動の周期および(または)大きさは、セラミックおよび吸着材間の間隔ならびにセラミックの厚さによって調整しうる

0054

なお、前述のセラミックエレメントの構造は一例にすぎず、平衡変調信号またはDSB変調信号の周波数および振幅に対応して所定の振動を発生しうるものであればよく、前述のものに限定されない。

0055

本発明の聴覚機は、変調方式切替部が平衡変調部が動作しうる状態になっているものとして説明されている。しかし、変調方式切替部の状態を変化させてDSB変調部を動作させ、平衡変調信号の代わりにDSB変調信号をうることができる。また、平衡変調部およびDSB変調部のうちの一方のみを聴覚機内に設けてもよく、ヒトの聴覚特性にもとづき選択しうる。かかるばあい、変調方式切替部は設けられない。

0056

さらに、電源スイッチは、電源スイッチをオン状態にしたときに、ケースに取付けられたランプ(図示せず)、または電源スイッチに内蔵されたランプ(図示せず)が自動的に点燈するものでもよい。

0057

本発明の聴覚機を用いて音声「ア」と「イ」とをヒトの聴覚器官に伝えたとき、音声「ア」と「イ」との相違を聴覚心理的に検出できる。ついで、複数の言語音によって変調された超音波聴覚野で区別できるかどうかを確認するためにオドボール実験を行い、MMF(mismatch field)を指標として検討した。オドボールパラダイムとは、同じ刺激高頻度刺激)を繰り返し与えているときに、まれに別の刺激(低頻度刺激)を与えると、その低頻度刺激に対しては高頻度刺激とは異なった反応を示すことを利用して人間の高次認知機能などを調べる方法をいう。かかる方法にもとづき、本発明の聴覚機を用いて前述のような刺激を与えて脳磁図を作成すると、低頻度刺激を与えたばあいは高頻度刺激に対するのとは異なった反応波形を示すことがわかる。低頻度刺激に対する反応から高頻度刺激に対する反応を差し引いた差分波形において、何も刺激のない状態を差分波形が示したときから200msec経過した付近にみられるピークをMMFと呼んでいる。たとえば、「ア」および「イ」がそれぞれ変調されてなる2つの40kHz超音波刺激を用いた実験の結果、2つの40kHz超音波刺激のあと何も刺激のない状態で200msec経過した付近にMMFが認められ、「ア」と「イ」との違いが検出されていることがわかった。また、変調超音波のMMFの電流源気導音のMMFの電流源の近傍にあったことから、聴覚野で変調超音波が区別されている可能性が示唆されている。

発明の効果

0058

本発明によれば、ヒトの体の様々な箇所に装着することが可能な聴覚機を提供することができる。

図面の簡単な説明

0059

図1本発明の聴覚機の一実施の形態を示すブロック図である。
図2図1に示される聴覚部の一実施の形態を示す斜視説明図である。
図3図1に示される主要回路部の一実施の形態を示す斜視説明図である。
図4キャリヤ信号、音声および音響信号ならびに平衡変調信号の一例を示す説明図である。
図5平衡変調部にゲート信号を入力したばあいの、ゲート信号、キャリヤ信号、音声および音響信号ならびに平衡変調信号の一例を示す説明図である。
図6本発明の聴覚機の一使用例を示す説明図である。
図7本発明の聴覚機の他の実施の形態を示すブロック図である。
図8図7に示される主要回路部の一実施の形態を示す斜視説明図である。
図9本発明の聴覚機の他の使用例を示す説明図である。
図10本発明の聴覚機のさらに他の使用例を示す説明図である。
図11本発明の聴覚機のさらに他の使用例を示す説明図である。
図12本発明の聴覚機のさらに他の使用例を示す説明図である。
図13本発明の聴覚機のさらに他の使用例を示す説明図である。
図14本発明の聴覚機のさらに他の使用例を示す説明図である。
図15本発明の聴覚機のさらに他の使用例を示す説明図である。
図16本発明の聴覚機のさらに他の使用例を示す説明図である。
図17本発明の聴覚機のさらに他の実施の形態を示すブロック図である。
図18図17に示される聴覚機を示す斜視説明図である。

--

0060

1送話器
2音声および音響増幅部
3キャリヤ信号発生部
4変調部
5セラミックエレメント
40変調方式切替部
41平衡変調部
42DSB変調部

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