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図面 (5)

課題

稼働時間によって温度上昇する記憶装置利用者が誤って触れてしまうことを防止する。

解決手段

メインコンピュータ50のRAM53は、ディスクアレイ10に接続されるA〜Dのディスク装置21〜24の上昇温度推定するための温度上昇テーブル及びA〜Dのディスク装置21〜24が設置されている場所の温度である環境温度を推定するための環境温度テーブルを記憶している。メインコンピュータ50のCPU51は、電源供給時間及びアクセス時間に基づき温度上昇テーブルを参照して上昇温度を推定すると共に、時刻に基づき環境温度テーブルを参照して環境温度を推定する。そして、環境温度及び上昇温度に基づきディスクアレイ10の備えるA〜Dの個々のディスク装置21〜24の装置温度を推定し、その装置温度が所定の危険温度を越えている場合、メインコンピュータ50のディスプレイ59によって、その旨を示す警告信号報知する。

概要

背景

従来より例えばハードディスク装置等のディスク装置では、パフォーマンス向上のためにディスク高速回転させる。従って、熱の発生が激しく冷却装置を持たないディスク装置を長時間連続動作させるとディスク装置が手で触れられない程温度上昇する。特に、複数台のディスク装置を備えるディスクアレイでは、ディスク装置が接近して配置されるので温度上昇は顕著である。

概要

稼働時間によって温度上昇する記憶装置利用者が誤って触れてしまうことを防止する。

メインコンピュータ50のRAM53は、ディスクアレイ10に接続されるA〜Dのディスク装置21〜24の上昇温度推定するための温度上昇テーブル及びA〜Dのディスク装置21〜24が設置されている場所の温度である環境温度を推定するための環境温度テーブルを記憶している。メインコンピュータ50のCPU51は、電源供給時間及びアクセス時間に基づき温度上昇テーブルを参照して上昇温度を推定すると共に、時刻に基づき環境温度テーブルを参照して環境温度を推定する。そして、環境温度及び上昇温度に基づきディスクアレイ10の備えるA〜Dの個々のディスク装置21〜24の装置温度を推定し、その装置温度が所定の危険温度を越えている場合、メインコンピュータ50のディスプレイ59によって、その旨を示す警告信号報知する。

目的

そのため、ディスク装置の故障等で長時間連続動作していたディスク装置を移動させる場合、ディスク装置を手で触れることは大変危険であった。本発明は、上述したディスク装置のように稼働時間によって温度上昇する記憶装置に利用者が誤って触れてしまうことを防止することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
6件

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請求項1

記憶装置へ連続して電源が供給される電源供給継続時間及び当該電源供給継続時間のうちで当該記憶装置を制御するためのメインコンピュータによって当該記憶装置がアクセスされた時間を累計した累計アクセス時間に基づいて、当該記憶装置の上昇温度推定する上昇温度推定手段と、前記記憶装置が設置された場所の環境温度を推定する環境温度推定手段と、前記上昇温度推定手段によって推定された上昇温度及び前記環境温度推定手段によって推定された環境温度に基づいて前記記憶装置の温度を推定する装置温度推定手段と、該装置温度推定手段によって推定された前記記憶装置の温度に基づく温度関連情報報知する温度情報報知手段とを備えることを特徴とする記憶装置の温度情報報知装置

請求項2

請求項1に記載の記憶装置の温度情報報知装置において、前記温度情報報知手段は、前記装置温度推定手段によって推定された前記記憶装置の温度が所定の危険温度を越えた場合、その旨を示す警告信号を報知することを特徴とする記憶装置の温度情報報知装置。

請求項3

請求項1又は2に記載の記憶装置の温度情報報知装置において、前記上昇温度推定手段は、さらに、前記記憶装置の機種を考慮して、当該記憶装置の上昇温度を推定するよう構成されていることを特徴とする記憶装置の温度情報報知装置。

請求項4

請求項3に記載の記憶装置の温度情報報知装置において、前記記憶装置の機種毎に、前記電源供給継続時間及び前記累計アクセス時間と前記上昇温度との対応関係を記憶しており、前記上昇温度推定手段は、前記対応関係に基づいて前記上昇温度を推定することを特徴とする記憶装置の温度情報報知装置。

請求項5

アレイコントローラによって複数台の記憶装置を制御し、所定の記憶装置へのデータの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置アレイにおいて、請求項1〜4のいずれかに記載の記憶装置の温度情報報知装置を備えたことを特徴とする記憶装置アレイ。

請求項6

請求項5に記載の記憶装置アレイにおいて、前記記憶装置を取り外すための要求信号が外部から入力された場合、かつ、前記装置温度推定手段によって推定された当該記憶装置の温度が前記所定の危険温度を越えている場合には、前記外部からの要求信号を拒否する外部要求処理手段を備えることを特徴とする記憶装置アレイ。

請求項7

アレイコントローラによって複数台の記憶装置を制御し、所定の記憶装置へのデータの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置アレイと、当該記憶装置アレイを制御するメインコンピュータとを備えた記憶装置アレイシステムにおいて、請求項1〜4のいずれかに記載の記憶装置の温度情報報知装置を備えたことを特徴とする記憶装置アレイシステム。

技術分野

0001

本発明は、稼働することによって温度上昇が起きる記憶装置に関する。

背景技術

0002

従来より例えばハードディスク装置等のディスク装置では、パフォーマンス向上のためにディスク高速回転させる。従って、熱の発生が激しく冷却装置を持たないディスク装置を長時間連続動作させるとディスク装置が手で触れられない程温度上昇する。特に、複数台のディスク装置を備えるディスクアレイでは、ディスク装置が接近して配置されるので温度上昇は顕著である。

発明が解決しようとする課題

0003

そのため、ディスク装置の故障等で長時間連続動作していたディスク装置を移動させる場合、ディスク装置を手で触れることは大変危険であった。本発明は、上述したディスク装置のように稼働時間によって温度上昇する記憶装置に利用者が誤って触れてしまうことを防止することを目的とする。

0004

上述の目的を達成するためになされた請求項1に記載の記憶装置の温度情報報知装置は、記憶装置へ連続して電源が供給される電源供給継続時間及び当該電源供給継続時間のうちで当該記憶装置を制御するためのメインコンピュータによって当該記憶装置がアクセスされた時間を累計した累計アクセス時間に基づいて、当該記憶装置の上昇温度推定する上昇温度推定手段と、記憶装置が設置された場所の環境温度を推定する環境温度推定手段と、上昇温度推定手段によって推定された上昇温度及び環境温度推定手段によって推定された環境温度に基づいて記憶装置の温度を推定する装置温度推定手段と、装置温度推定手段によって推定された記憶装置の温度に基づく温度関連情報報知する温度情報報知手段とを備えることを特徴としている。

0005

本発明の記憶装置の温度情報報知装置によれば、上昇温度推定手段が記憶装置の稼働状況に基づいて上昇温度を推定する。すなわち、記憶装置に連続的に電源供給がなされている時間である電源供給継続時間と、この電源供給継続時間のうちで記憶装置がメインコンピュータからアクセスされた時間を累計した累計アクセス時間とに基づき上昇温度を推定する。つまり、電力消費によって必ず熱が発生することを考え、電力消費の発生する電源供給継続時間と、その電源供給継続時間の中でも電力消費の大きくなるアクセス時間とに基づいて上昇温度を推定するのである。例えば、電源供給継続時間及び累計アクセス時間と上昇温度との対応関係サンプリングして予め記憶しておき、この対応関係を参照することによって上昇温度を推定することが考えられる。

0006

また、環境温度推定手段が記憶装置の設置場所の環境温度を推定する。例えば、記憶装置の設置場所の温度を実際に測定して設置場所の温度を推定してもよいし、時刻と環境温度との対応関係をサンプリングして予め記憶しておき、記憶装置の温度を推定する際、その時刻に対応する環境温度をその対応関係から推定してもよい。

0007

そして、装置温度推定手段が、推定された上昇温度と環境温度とから記憶装置の温度を推定する。例えば電源投入していない記憶装置の温度が環境温度と等しいと仮定すれば、記憶装置の温度は環境温度と上昇温度との和であると推定される。

0008

温度情報報知手段は、推定された記憶装置の温度に基づく情報を利用者が認識可能な状態で報知する。例えば、記憶装置の温度を、そのまま数値として報知してもよいし、「低温」「中温」「高温」というように段階的に報知してもよい。また、例えば、請求項2に示したように、温度情報報知手段は、装置温度推定手段によって推定された記憶装置の温度が所定の危険温度を越えた場合、その旨を示す警告信号を報知するよう構成してもよい。警告信号は、例えばLEDを点滅させたり、赤い色のLEDを点灯させたりするというような利用者の気を引き易いものであることが望ましい。

0009

つまり、本発明では、記憶装置の温度を少なくとも記憶装置の稼働状況、すなわち上述した電源供給継続時間及び累計アクセス時間と、環境温度とから推定することによって、記憶装置には新たに温度センサ等の機器を取り付けることなく推定することができる。そして、推定された記憶装置の温度に基づき温度関連情報を報知する。温度関連情報を利用者が認識することによって、ディスク装置のように稼働時間によって温度上昇する記憶装置に利用者が誤って触れてしまうことを防止することができる。さらに、請求項2に示す警告信号を報知する構成においては、危険温度であるか否かを判断し、その結果を警告信号として利用者に報知するため、危険な温度まで上昇した記憶装置に利用者が誤って触れてしまうことをより確実に防止できる。

0010

ところで、本発明の記憶装置の温度情報報知装置は、電源供給継続時間及び累計アクセス時間に基づいて記憶装置の温度上昇を推定するものであったが、記憶装置の機種が異なってくると、電源供給継続時間及び累計アクセス時間が同じであっても、温度上昇率が異なってくることも考えられる。そこで、請求項3に示すように、上昇温度推定手段は、さらに、記憶装置の機種を考慮して当該記憶装置の上昇温度を推定するよう構成するとよい。具体的には、請求項4に示すように、記憶装置の機種毎に、電源供給継続時間及び前記累計アクセス時間と上昇温度との対応関係を記憶しておき、上昇温度推定手段は、対応関係に基づいて上昇温度を推定するよう構成することが考えられる。

0011

この場合は、上述した電源供給継続時間及び累計アクセス時間と、上昇温度の対応関係を記憶装置の機種毎に予め記憶しておき、記憶装置の機種に対応した上昇温度を推定する。これによって、記憶装置の上昇温度を正確に推定することが可能となる。その結果、推定された温度に基づく温度関連情報の信頼性が向上し、利用者が温度上昇した記憶装置に触れることをさらに確実に防止することができる。

0012

もちろん、本発明の記憶装置の温度情報報知装置の対象とする記憶装置は、1台だけであることも、複数台であることも考えられる。本発明は、直接1台1台の記憶装置の温度を測定しないため、特に複数台の記憶装置に対して用いると有効である。

0013

そこで、請求項5に示すような記憶装置アレイを構成することが考えられる。すなわち、アレイコントローラによって複数台の記憶装置を制御する記憶装置アレイにおいて、請求項1〜4に記載のいずれかに記載の記憶装置の温度情報報知装置を備えたことを特徴とする記憶装置アレイである。

0014

記憶装置アレイは、複数台の記憶装置を備えており、さらに、信頼性を向上させる目的で、複数台の記憶装置のうちの所定数台の記憶装置に冗長データを記憶しておき、記憶装置が故障した際には、新しい別の記憶装置と交換し、その後、残りの記憶装置に記憶されている冗長データを含むデータによって、故障した記憶装置に記憶されていたデータを交換した新たな記憶装置に復旧する(以下「リビルド処理」という。)ことができる。

0015

従来、このようなリビルド処理の際、故障した記憶装置を取り外すために、利用者は温度上昇した記憶装置に触れる可能性が高く危険であった。それに対して、本発明の記憶装置アレイでは、上述した記憶装置の温度情報報知装置の作用によって、各記憶装置の温度を推定して報知することができるため、上述したリビルド処理において、利用者が誤って温度上昇した記憶装置に触れることを防止できる。

0016

なお、記憶装置アレイでは、一般的に、故障した記憶装置を取り外して新たな記憶装置と交換するために、電源投入時であっても記憶装置を記憶装置アレイ本体から取り外すことが可能に構成されている。この場合、通常、利用者は、取り外しに先だって記憶装置アレイへ取り外しのための要求信号を入力し、記憶装置アレイからの許可を待って記憶装置を取り外す。

0017

そこで、請求項6に示すような記憶装置アレイを構成することも考えられる。すなわち、その構成は、請求項5に示した構成に加えて、さらに、記憶装置を取り外すための要求信号が外部から入力された場合、かつ、装置温度推定手段によって推定された当該記憶装置の温度が所定の危険温度を越えている場合には、外部からの要求信号に基づく処理を拒否する外部要求処理手段を備えることを特徴とするものである。

0018

この場合、外部要求処理手段は、記憶装置を取り外すための要求信号が外部から入力された場合で、かつ、推定した記憶装置の温度が危険温度を越えている場合には、外部からの要求信号に基づく処理を拒否する。そのため、記憶装置を取り外すための準備処理が実行されない。従って、記憶装置アレイからは記憶装置取り外しの許可が外部へ通知されない。つまり、利用者が、記憶装置アレイからの取り外し許可を待って、記憶装置の取り外しを行うことを習慣としている場合には、このように取り外し許可をしないようにすることによって、温度上昇した記憶装置に誤って利用者が触れてしまうことを効果的に防止することができる。

0019

上述の記憶装置アレイは記憶装置の温度情報報知装置を備えるものであったが、記憶装置アレイの記憶装置がメインコンピュータに接続された状態でアクセスされることを考えると、メインコンピュータが上述の記憶装置の温度情報報知装置を備えてもよい。従って、請求項7に示すような記憶装置アレイシステムを構成することが考えられる。すなわち、アレイコントローラによって複数台の記憶装置を制御する記憶装置アレイと当該記憶装置アレイを制御するメインコンピュータとを備えた記憶装置アレイシステムにおいて、請求項1〜4のいずれかに記載の記憶装置の温度情報報知装置を備えたことを特徴とする記憶装置アレイシステムである。

0020

この場合、上述した記憶装置の温度情報報知装置を構成する4つの手段、すなわち上昇温度推定手段、環境温度推定手段、装置温度推定手段及び温度情報報知手段は、メインコンピュータが備えていてもよいし、記憶装置アレイが備えていてもよいし、あるいは、一部の手段をメインコンピュータが備え、それ以外の手段を記憶装置アレイが備えていてもよい。なお、請求項6で説明したのと同様に外部要求処理手段を加えた構成とすることも当然可能である。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明を具体化した一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の記憶装置アレイシステムをファイルサーバ1に適用した例である。

0022

ファイルサーバ1は、ディスクアレイ10と、メインコンピュータ50とから構成されている。ディスクアレイ10は、並列に動作する4台のディスク装置21,22,23,24と、それら各ディスク装置21〜24を個別に制御可能なディスクアレイコントローラ31と、メインコンピュータ50と接続するためのインターフェース41とを備えている。このように、並列に動作するA〜Dの4台のディスク装置21〜24を備えるディスクアレイ10を系統数4のディスクアレイ10という。なお、以下の説明では、4台のディスク装置21〜24を区別するために、Aディスク装置21、Bディスク装置22、Cディスク装置23及びDディスク装置24と記載することにする。また、ディスク装置21〜24は、いわゆる物理的なハードディスクドライブとそれを制御するコントロールボードとが一体化されたものである。

0023

メインコンピュータ50は、制御手段としてのCPU51と、一時記憶手段としてのRAM53と、プログラム記憶手段としてのROM55と、ディスクアレイ10と接続するためのインターフェース57と、「温度情報報知手段」としてのディスプレイ59とを備えている。なお、RAM53には、ディスク装置への電源供給継続時間及びその電源供給継続時間に対する累計アクセス時間の割合と上昇温度との対応関係が温度上昇テーブルとして記憶されている。この温度上昇テーブルは接続されるディスク装置の機種に対応して複数用意されている。また、時刻と環境温度との対応関係が環境温度テーブルとして記憶されている。

0024

次に、本実施形態のファイルサーバ1におけるHD(ハードディスクアクセス処理図2フローチャートに基づいて説明する。この処理は、A〜Dのディスク装置21〜24の中の1台のディスク装置へのデータ読出処理又はデータ書込処理であり、メインコンピュータ50のCPU51によって実行されるものである。ここでは、Aディスク装置21へのアクセスを例に挙げて説明する。なお、B〜Dの他のディスク装置22〜24へのアクセス処理についても全く同様である。

0025

まず、最初のステップS100において、現在の時刻を取得して変数Tnに代入する。続くS110ではアクセス開始時刻Tsに現在時刻Tnを代入する。そして、S120では、現在時刻Tnから前回のアクセス終了時刻Teを減じ、Aディスク装置21のアイドリング時間Tiを算出する。アイドリング時間は、ディスクアレイ10のAディスク装置21へ電源供給が継続されている時間である電源供給継続時間の中でAディスク装置21へのアクセスが実行されない時間である。このアイドリング時間には、Aディスク装置21のディスクの回転に伴う発熱が生じる。

0026

S130では、アイドリング時間の累計である累計アイドリング時間STiにS120で算出したアイドリング時間Tiを加算する。S140では、Aディスク装置21へアクセスを実行する。ここでは、メインコンピュータ50のインターフェース57及びディスクアレイ10のインターフェース41を介してディスクアレイコントローラ31へのアクセス指示送出することによって、ディスクアレイコントローラ31がAディスク装置21をアクセスする。

0027

S150では、現在の時刻を取得して変数Tnに代入する。S160では、アクセス終了時間Teに取得した現在時刻Tnを代入する。続くS170では、現在時刻Tnからアクセス開始時刻Tsを減じ、アクセス時間Tmを算出する。アクセス時間は、ディスクアレイ10のAディスク装置21への電源供給が継続されている時間である電源供給継続時間の中でAディスク装置21がアクセスされた時間である。このアクセス時間には、Aディスク装置21のディスクの回転に伴う発熱に加えて、アクセス実行によってヘッドが移動することに伴う発熱が生じる。

0028

S180では、アクセス時間の累計である累計アクセス時間STmに、S170で算出したアクセス時間Tmを加算する。S190では、累計アクセス時間STmと累計アイドリング時間Tiとの和としてAディスク装置21への電源供給継続時間STを算出する。続くS200では、累計アクセス時間STmを電源供給継続時間STで除して、電源供給継続時間STに対する累計アクセス時間STmの割合であるMRを算出する。

0029

S210では、温度算出処理を実行する。温度算出処理は、S100〜S200の処理で算出された電源供給時間ST及びSTに対する累計アクセス時間STmの割合であるMRが引数としてコールされる。この温度算出処理によって、Aディスク装置21の温度が推定される。

0030

S220では、推定されたAディスク装置21の温度が所定の危険温度を越えているか否かを判断する。ここで危険温度を越えていると判断された場合(S220:YES)、S230にて警告表示を行う。S230の処理は、メインコンピュータ50に接続されたディスプレイ59にAディスク装置21に触ることを禁止する表示を行うものである。S230の処理後、本HDアクセス処理を終了する。一方、危険温度を越えていないと判断された場合(S220:NO)、S230の処理を実行せずに本HDアクセス処理を終了する。

0031

次に、上述した図2中のS210における温度算出処理を図3のフローチャートに基づいて説明する。まず、最初のステップS300において温度推定の対象となるHDの機種を取得する。例えばAディスク装置21の温度を推定する場合には、Aディスク装置21の機種を取得する。S310では、S300で取得したHDの機種に対応する温度上昇テーブルの先頭位置をテーブルポインタTPに代入する。

0032

S320では、現在の時刻を取得して変数Tnに代入する。続くS330では、現在時刻Tnに対応する環境温度をメインコンピュータ50のRAM53に記憶されている環境温度テーブルから読み出して環境温度Eに代入する。S340では、引数として渡された電源供給継続時間ST及びそのSTに対する累計アクセス時間STmの割合であるMRに基づいて、上述したテーブルポインタTPのオフセット値OFを求める。このオフセット値OF分、テーブルポインタをオフセットした位置の温度上昇テーブルの値が推定される上昇温度となっている。

0033

S350では、環境温度Eに環境温度の影響率αを乗じた温度に、テーブルポインタTPをオフセット値OF分だけオフセットした温度上昇テーブル上の位置から読み出した温度上昇分を足して、Aディスク装置21の温度を推定する。S350の処理後、本温度算出処理を終了する。

0034

なお、メインコンピュータ50のCPU51が「上昇温度推定手段」、「環境温度推定手段」及び「装置温度推定手段」に相当し、上述のS300、S310及びS340が上昇温度推定手段に対応する処理であり、S320及びS330が環境温度推定手段に対応する処理であり、S350が装置温度推定手段に対応する処理である。

0035

次に、本実施形態のファイルサーバ1におけるコマンド受領処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、外部からメインコンピュータ50へコマンド入力された際に実行されるものであり、メインコンピュータ50のCPU51によって実行される処理である。

0036

まず、最初のステップS400において、A〜Dのディスク装置21〜24のいずれかに触る可能性のあるコマンドであるか否かを判断する。ここでディスク装置に触る可能性のあるコマンドであると判断された場合(S400:YES)、S410へ移行し、上述の図3で説明した温度算出処理を実行する。一方、ディスク装置に触る可能性のないコマンドであると判断された場合(S400:NO)、S450へ移行する。

0037

S420では、S410で実行される温度算出処理の結果に基づいてコマンドの対象となるディスク装置の温度が危険温度を越えているか否かを判断する。ここでディスク装置の温度が危険温度を越えていると判断された場合(S420:YES)、S430にて警告表示を行い、S440にてコマンド実行結果RCに”ERR”を代入し、S440の処理後、S480へ移行する。一方、ディスク装置の温度が危険温度を越えていないと判断された場合(S420:NO)、S450へ移行する。S430の警告表示は、メインコンピュータ50に接続されたディスプレイ59によって行う。

0038

上述のS400にて否定判断された場合又は上述のS420にて否定判断された場合に移行するS450では、入力されたコマンドを実行する。S460では、実行したコマンドにエラーが発生したか否かを判断する。ここでエラーが発生した場合(S460:YES)、S440にてコマンド実行結果RCに”ERR”を代入し、S440の処理の後、S480へ移行する。一方、エラーが発生しなかった場合(S460:NO)、S470にてコマンド実行結果RCに”OK”を代入し、S470の処理の後、S480へ移行する。

0039

S480では、コマンド実行結果を報告する。この処理は、メインコンピュータ50に接続されたディスプレイ59にコマンドの実行結果を表示するものである。S480の処理の後、本コマンド受領処理を終了する。なお、メインコンピュータ50のCPU51が「外部要求処理手段」に相当し、上述のS400〜S480の一連の処理が外部要求処理手段に対応する処理である。

0040

以下、本ファイルサーバ1の発揮する効果について説明する。なお、ここでの説明に対する理解を容易にするために上述した従来の問題点を簡単に説明する。従来、例えば図1に示したようなディスクアレイ10のA〜Dのディスク装置21〜24では、パフォーマンス向上のためにディスクを高速回転させる。従って、熱の発生が激しく冷却装置を持たないA〜Dのディスク装置21〜24を長時間連続動作させるとA〜Dのディスク装置21〜24が手で触れられない程温度上昇する。特に、図1のようなディスクアレイ10では、A〜Dの4台のディスク装置21〜24が接近して配置されるので温度上昇は顕著である。そのため、長時間動作していたディスク装置を移動させることは大変危険であった。

0041

特に、ディスクアレイ10では、A〜Dの4台のディスク装置21〜24のうちの1台のディスク装置が故障した場合に、その故障した1台のディスク装置を新しいディスク装置と交換して、リビルド処理と呼ばれるエラー訂正処理を実行することが一般的に可能であり、長時間動作していたディスク装置の取り外しを行う可能性は高い。

0042

そこで、本実施形態のファイルサーバ1では、上述したように、ディスク装置に連続的に電源供給がなされている時間である電源供給継続時間STと、この電源供給継続時間STのうちでディスク装置がメインコンピュータ50からアクセスされた時間を累計した累計アクセス時間STmに基づき、温度上昇テーブルを参照して上昇温度を推定する(図2及び図3参照)。つまり、電力消費によって必ず熱が発生することを考え、電力消費の発生する電源供給継続時間STと、その電源供給継続時間STの中でも電力消費の大きくなる累計アクセス時間STmとに基づいて上昇温度を推定するのである。

0043

また、取得した時刻に基づき環境温度テーブルを参照することによって、ディスクアレイ10が設置されている場所の温度である環境温度を推定する(図3中のS320及びS330)。そして、上述の上昇温度及び環境温度に基づいてディスク装置の温度を推定する(図3中のS350)。従って、A〜Dのそれぞれのディスク装置21〜24に温度センサ等の機器を取り付けることなく、A〜Dのディスク装置21〜24のそれぞれの温度を推定することができる。

0044

さらに、推定した温度が例えば80℃というような所定の危険温度を越えたか否かを判断し(図2中のS220)、所定の危険温度を越えている場合には(図2中のS220:YES)、その旨を示す警告信号をメインコンピュータ50のディスプレイ59によって報知する。これによって、利用者が危険温度まで温度上昇したディスク装置に誤って触ってしまうことを防止できる。

0045

また、本実施形態のファイルサーバ1では、上述した電源供給継続時間ST及び電源供給継続時間STに対する累計アクセス時間STmの割合MRと、上昇温度との対応関係である温度上昇テーブルをメインコンピュータ50のRAM53にディスク装置の機種毎に記憶している。

0046

そして、上述の図3中で説明した温度算出処理では、ディスク装置の機種を取得し(図3中のS300)、そのディスク装置の機種に対応する温度上昇テーブルの先頭位置をテーブルポインタTPに代入する(図3中のS310)。そして、電源供給継続時間ST及び累計アクセス時間の割合MRに基づいて、オフセット値OFを算出することによって(図3中のS340)、そのディスク装置の上昇温度を推定する。

0047

これによって、機種の異なるディスク装置であっても、上昇温度を正確に推定することが可能となる。その結果、メインコンピュータ50のディスプレイ59によって報知される警告信号の信頼性が向上し、利用者が温度上昇した記憶装置に触れることをより確実に防止することができる。

0048

さらにまた、本実施形態のファイルサーバ1では、A〜Dのディスク装置21〜24の1台を取り外すというようなA〜Dのディスク装置21〜24の少なくとも1台に触れる可能性のあるコマンドが外部より入力された場合(図4中のS400)、対象となるディスク装置の温度を推定し(図4中のS410)、そのディスク装置の温度が危険温度を越えているか否かを判断して(図4中のS420)、危険温度を越えている場合には(図4中のS420:YES)、メインコンピュータ50のディスプレイ59によって警告表示を行い(図4中のS430)、そのコマンドの実行せずにエラーとして処理する(図4中のS440)。

0049

つまり、外部から取り外し要求のあったディスク装置の温度が危険温度を越えている場合には、ディスクアレイ10がディスク装置取り外しを許可をしない。従って、利用者が、ディスクアレイ10からの取り外し許可を待って、ディスク装置の取り外しを行うことを習慣としている場合には、温度上昇したディスク装置に誤って利用者が触れてしまうことを効果的に防止することができる。

0050

以上、本発明はこのような実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。例えば、上記実施形態のファイルサーバ1では、メインコンピュータ50のCPU51が、ROM55に記憶されたプログラムに基づき、RAM53を記憶手段として温度上昇テーブル及び環境温度テーブルを記憶することによって、上述の処理を実行していた。つまり、上述の5つの手段、すなわち上昇温度推定手段、環境温度推定手段、装置温度推定手段、温度情報報知手段及び外部要求処理手段は、メインコンピュータ50側にあった。この場合、メインコンピュータ50が請求項1〜4に記載した温度情報報知装置に対応する。しかし、これら5つの手段は、メインコンピュータ50側とディスクアレイ10側とで備えておればよく、どの手段がどちら側にあってもよい。

0051

例えば、ディスクアレイ10側に5つの手段が全てある場合、すなわち、ディスクアレイコントローラ31が上述の処理プログラムを記憶しており、ディスクアレイコントローラ31がこのプログラムに基づいて、各処理を実行するように構成されている場合には、メインコンピュータ50は従来通りの構成のものを利用することができる。つまり、ディスクアレイ10自体が上述のような効果を単独で発揮することができるため、メインコンピュータ50には何等新しい構成を追加する必要がない。そして、この場合には、ディスクアレイ10が請求項6に示す記憶装置アレイに相当し、ディスクアレイコントローラ31が「上昇温度推定手段」、「環境温度推定手段」、「装置温度推定手段」、「温度情報報知手段」及び「外部要求処理手段」に相当することになる。

図面の簡単な説明

0052

図1実施形態のファイルサーバの概略構成を示すブロック図である。
図2HDアクセス処理を示すフローチャートである。
図3温度算出処理を示すフローチャートである。
図4コマンド受領処理を示すフローチャートである。

--

0053

1…ファイルサーバ
10…ディスクアレイ
21〜24…ディスク装置
31…ディスクアレイコントローラ
41,57…インターフェース
50…メインコンピュータ
51…CPU
53…RAM
55…ROM
59…ディスプレイ

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    【課題】本発明は防塵コンピュータデスクを開示した。【解決手段】デスクトップを含み、前記デスクトップの中には第一スライド溝が設置され、前記第一スライド溝の中には本棚がスライドできるように設置され、前記本... 詳細

  • 濱州方新電脳有限公司の「 パソコンの物貯蔵ボックス」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明はパソコンの物貯蔵ボックスを開示した。【解決手段】物貯蔵ボックスとメインフレームとを含み、二つの前記物貯蔵ボックスの中にはそれぞれ一つの物貯蔵溝が設置され、二つの前記物貯蔵溝の内部にはそ... 詳細

  • 厦門▲てき▼湾電脳有限公司の「 キーボード固定ホルダー」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明はキーボード固定ホルダーを開示した。【解決手段】左右対称の折り畳み板を含み、前記キーボード箱の角度を調整する時、手で前記つまみを回転させ、前記つまみが回転して前記つまみロッドを連動させて... 詳細

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