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技術 胡椒製造方法および胡椒製造システム

出願人 株式会社サタケ
発明者 佐竹覚宗貞健
出願日 1997年4月4日 (22年8ヶ月経過) 出願番号 1997-086346
公開日 1998年10月20日 (21年2ヶ月経過) 公開番号 1998-276714
状態 特許登録済
技術分野 調味料
主要キーワード 研削ローラ 略球殻状 搬送エレベータ 研削室 収集ホッパ 外皮部分 収集室 中核部
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年10月20日)のものです。
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図面 (5)

課題

黒胡椒の実から白胡椒を製造する。

解決手段

乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色外皮部分とを分離し、その白色中核部分が所定の白度を持つまで搗精を繰り返す(ステップS1、S2)後、(ステップS2)。得られた白色中核部分に、分離された黒色外皮部分を必要に応じてブレンドする(ステップS3、S4、S5)。その後、必要に応じて白色中核部分を粉砕して粉状にする(ステップS6、S7)。分離された粒状または粉状の中核部分を粒状または粉状の白胡椒とする。

概要

背景

胡椒の実には、黒色のもの(黒胡椒)と白色のもの(白胡椒)とがある。香辛料として使用される黒胡椒粉は、未熟な胡椒の実(黒色)を収穫して乾燥・粉砕することにより得られる。黒胡椒粉の香りは白胡椒粉より強く、その生産量も白胡椒粉より多い。

これに対し、白胡椒粉は、完熟した胡椒の実(白色)を収穫し、その外皮を除去してから乾燥・粉砕することにより得られる。黒胡椒粉に比べると生産量が少なく、また香りも黒胡椒粉に比べると上品である。このため、白胡椒粉は黒胡椒粉よりも一般に高価である。

白胡椒粉と黒胡椒粉は、それぞれ単独で使用されることは当然であるが、使用者嗜好に応じて両者を適宜調合して使用することもある。また、使用者の嗜好に応じて適宜、添加材をさらに添加することもある。例えば日本では、日本人の嗜好に適応させるべく、そば粉を添加している。

概要

黒胡椒の実から白胡椒を製造する。

乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離し、その白色中核部分が所定の白度を持つまで搗精を繰り返す(ステップS1、S2)後、(ステップS2)。得られた白色中核部分に、分離された黒色外皮部分を必要に応じてブレンドする(ステップS3、S4、S5)。その後、必要に応じて白色中核部分を粉砕して粉状にする(ステップS6、S7)。分離された粒状または粉状の中核部分を粒状または粉状の白胡椒とする。

目的

そこで、この発明の目的は、黒胡椒の実から白胡椒を製造することができる胡椒製造方法と、それに用いる胡椒製造システムを提供することにある。

この発明の他の目的は、製造される白胡椒の白度を容易に調整することができる胡椒製造方法と、それに用いる胡椒製造システムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

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請求項1

乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色外皮部分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とする胡椒製造方法。

請求項2

乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する工程と、分離された前記外皮部分を原料として黒胡椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とする胡椒製造方法。

請求項3

乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する工程と、分離された前記中核部分と前記外皮部分とを原料として、白色の混ざった黒胡椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とする胡椒製造方法。

請求項4

前記搗精工程が、黒胡椒の実の前記外皮部分を研削作用により剥離することによって実現される請求項1〜3のいずれかに記載の胡椒製造方法。

請求項5

嗜好に対応させるための添加材を添加する工程をさらに含んでいる請求項1〜4のいずれかに記載の胡椒製造方法。

請求項6

前記中核部分を粉砕して粉状にする工程をさらに含んでいる請求項1〜5のいずれかに記載の胡椒製造方法。

請求項7

前記搗精工程において、搗精の度合いを変えることにより、分離された前記中核部分の白度を調整するようにした請求項1〜6のいずれかに記載の胡椒製造方法。

請求項8

乾燥した黒胡椒実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離する搗精手段と、分離された前記白色の中核部分を原料として白胡椒を製造する白胡椒製造手段とを備えてなることを特徴とする胡椒製造システム

請求項9

前記搗精手段が回転する研削ローラを含んでおり、その研削ローラによる研削作用で黒胡椒の実の前記外皮部分が剥離・除去される請求項8に記載の胡椒製造システム。

請求項10

前記搗精手段により分離された前記中核部分の白度を検出する白度検出手段と、前記白度検出手段の排出口から前記搗精手段の供給口まで前記中核部分を搬送する搬送手段とをさらに備えており、前記白度検出手段は、分離された前記中核部分の白度が所定値以上でない場合には、その中核部分を前記搬送手段により前記搗精手段に送って再び搗精を行わせ、分離された前記中核部分の白度が所定値以上である場合には、前記中核部分を前記白胡椒製造手段に送る請求項8または9に記載の胡椒製造システム。

請求項11

前記搗精手段により分離された前記中核部分と前記外皮部分とをブレンドするブレンド手段をさらに備えている請求項8〜10のいずれかに記載の胡椒製造システム。

請求項12

前記搗精手段により分離された前記中核部分を粉砕して粉状にする粉砕手段をさらに備えている請求項8〜11のいずれかに記載の胡椒製造システム。

請求項13

嗜好に対応させるための添加材を添加する手段をさらに備えている請求項8〜12のいずれかに記載の胡椒製造システム。

請求項14

前記搗精手段が、搗精の度合いを変えることにより、分離された前記中核部分の白度を調整する機能を有する請求項8〜13のいずれかに記載の胡椒製造システム。

技術分野

0001

この発明は、香辛料などとして使用される胡椒の製造方法および製造システムに関し、さらに言えば、黒胡椒の実を利用して白胡椒(および黒胡椒)を製造する方法と、その方法の実施に用いる胡椒製造システムに関する。

背景技術

0002

胡椒の実には、黒色のもの(黒胡椒)と白色のもの(白胡椒)とがある。香辛料として使用される黒胡椒粉は、未熟な胡椒の実(黒色)を収穫して乾燥・粉砕することにより得られる。黒胡椒粉の香りは白胡椒粉より強く、その生産量も白胡椒粉より多い。

0003

これに対し、白胡椒粉は、完熟した胡椒の実(白色)を収穫し、その外皮を除去してから乾燥・粉砕することにより得られる。黒胡椒粉に比べると生産量が少なく、また香りも黒胡椒粉に比べると上品である。このため、白胡椒粉は黒胡椒粉よりも一般に高価である。

0004

白胡椒粉と黒胡椒粉は、それぞれ単独で使用されることは当然であるが、使用者嗜好に応じて両者を適宜調合して使用することもある。また、使用者の嗜好に応じて適宜、添加材をさらに添加することもある。例えば日本では、日本人の嗜好に適応させるべく、そば粉を添加している。

発明が解決しようとする課題

0005

上述のように、香辛料として使用される白胡椒粉は、黒胡椒粉に比べて収量が少なく高価である。また、収穫までの時間も長い。よって、収量が多く収穫までの時間も比較的短い黒胡椒の実から白胡椒粉が得られれば、胡椒実の完熟を待ったり収量の少ない白胡椒を手間と時間をかけて収穫したりする必要性が減少し、便宜かつ有益である。

0006

そこで、この発明の目的は、黒胡椒の実から白胡椒を製造することができる胡椒製造方法と、それに用いる胡椒製造システムを提供することにある。

0007

この発明の他の目的は、製造される白胡椒の白度を容易に調整することができる胡椒製造方法と、それに用いる胡椒製造システムを提供することにある。

0008

(1) この発明の第1の胡椒製造方法は、乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とする。

0009

この発明の第2の胡椒製造方法は、乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する工程と、分離された前記外皮部分を原料として黒胡椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とする。

0010

この発明の第3の胡椒製造方法は、乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する工程と、分離された前記中核部分と前記外皮部分とを原料として、白色の混ざった黒胡椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とする。

0011

(2) 元来、黒胡椒の実は、白色の中核部分と黒色の外皮部分とから構成される。胡椒の芳香成分香味成分は主として黒色の外皮部分に含まれているため、外皮を取り除いて製造される白胡椒は、一般に、黒胡椒に比べて芳香香味ともに少ない。

0012

この発明の第1の胡椒製造方法では、乾燥した黒胡椒の実を搗精することにより、黒色の外皮部分を白色の中核部分から分離・除去し、白色の中核部分を露出させる。そして、得られた白色の中核部分を原料として白胡椒を製造する。このため、黒胡椒の実から白胡椒を製造することが可能となる。

0013

この発明の第2の胡椒製造方法では、第1の胡椒製造方法と同様に、乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分から分離・除去し、白色の中核部分を露出させる。そして、得られた白色の中核部分を原料として白胡椒を製造すると共に、分離された前記外皮部分を原料として黒胡椒を製造する。このため、黒胡椒の実から白胡椒と黒胡椒の双方を製造することが可能となる。

0014

この発明の第3の胡椒製造方法では、第1の胡椒製造方法と同様に、乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分から分離・除去し、白色の中核部分を露出させる。そして、得られた白色の中核部分を原料として白胡椒を製造すると共に、分離された前記外皮部分と前記中核部分の双方を原料として黒胡椒を製造する。このため、黒胡椒の実から白胡椒と、白色の混ざった黒胡椒の双方を製造することが可能となる。

0015

(3) この発明の第1、第2、第3の胡椒製造方法では、前記搗精工程が、黒胡椒の実の前記外皮部分を研削作用により剥離することによって実現されるのが好ましい。

0016

このような研削作用による黒胡椒の実の前記外皮部分の剥離・除去は、例えば「研削式の精米機」と同様の構成を利用して容易に実現できる。このような「研削式の精米機」は、例えば特公昭34−9321号公報、特開平3−146137号公報などに開示されている。

0017

なお、研削作用を利用した搗精時に、黒胡椒の実に印加される圧力が過大であると、白色の前記中核部分が破壊されて砕粒となりやすい。そこで、印加圧力は、その中核部分が破壊されない程度に設定しておき、研削の終了した実に対して研削工程を適宜繰り返すことによって、黒色の前記外皮部分を完全に除去するようにするのが好ましい。

0018

(4) この発明の第1、第2、第3の胡椒製造方法では、嗜好に対応させるための添加材を添加する工程をさらに含めてもよい。この場合、使用者の嗜好に応じた白胡椒を任意に製造することが可能となる利点がある。

0019

前記中核部分を粉砕して粉状にする工程をさらに含めてもよい。この場合、白胡椒(および黒胡椒)の粉が直ちに得られる利点がある。

0020

前記搗精工程において、搗精の度合いを変えることにより、分離された前記中核部分の白度を調整するようにしてもよい。こうすると、製造される白胡椒の白度を容易に調整することができる利点がある。

0021

(5) この発明の胡椒製造システムは、乾燥した黒胡椒実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離する搗精手段と、分離された前記白色の中核部分を原料として白胡椒を製造する白胡椒製造手段とを備えてなることを特徴とする。

0022

(6) この発明の胡椒製造システムでは、搗精手段により、乾燥した黒胡椒実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分とを分離し、白胡椒製造手段により、分離された前記白色の中核部分を原料として白胡椒を製造する。このため、黒胡椒の実から白胡椒を製造することが可能となる。

0023

分離された前記外皮部分を原料として黒胡椒を製造すれば、黒胡椒の実から白胡椒と黒胡椒の双方を製造することが可能となる。さらに、分離された前記外皮部分と前記中核部分の双方を原料として黒胡椒を製造すれば、黒胡椒の実から白胡椒と、白色の混ざった黒胡椒の双方を製造することが可能となる。

0024

(7) この発明の胡椒製造システムでは、前記搗精手段が回転する研削ローラを含んでおり、その研削ローラによる研削作用で黒胡椒の実の前記外皮部分が剥離・除去されるのが好ましい。黒胡椒の実の前記外皮部分が前記中核部分から容易に且つ効果的に分離できるからである。

0025

好ましい例では、前記搗精手段により分離された前記中核部分の白度を検出する白度検出手段と、前記白度検出手段の排出口から前記搗精手段の供給口まで前記中核部分を搬送する搬送手段とをさらに備えており、前記白度検出手段は、分離された前記中核部分の白度が所定値以上でない場合には、その中核部分を前記搬送手段により前記搗精手段に送って再び搗精を行わせ、分離された前記中核部分の白度が所定値以上である場合には、前記中核部分を前記白胡椒製造手段に送るように構成される。

0026

この場合、前記搗精手段が簡単な構成で実現でき、しかも搗精工程において前記黒胡椒の実が破壊される恐れもなくすことができる利点がある。さらに、前記所定値を適当に設定すれば、使用者の嗜好に対応して白度を調整した白胡椒を容易に製造できる利点もある。

0027

前記搗精手段により分離された前記中核部分と前記外皮部分とをブレンドするブレンド手段をさらに備えてもよい。こうすれば、白色の混ざった黒胡椒を容易に製造できる利点が生じる。

0028

前記搗精手段により分離された前記中核部分を粉砕して粉状にする粉砕手段をさらに備えてもよい。こうすれば、白胡椒(および黒胡椒)の粉が直ちに得られる利点がある。

0029

嗜好に対応させるための添加材を添加する手段をさらに備えていてもよい。この場合、使用者の嗜好に応じた白胡椒を任意に製造することが可能となる利点がある。

0030

前記搗精手段が、搗精の度合いを変えることにより、分離された前記中核部分の白度を調整する機能を有しているのが好ましい。こうすると、製造される白胡椒の白度を容易に調整することができる利点がある。

発明を実施するための最良の形態

0031

以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

0032

[第1実施形態]図2は、この発明の第1実施形態の胡椒製造方法の実施に使用する胡椒製造システム1を示し、図4は黒胡椒の実の概略構成を示す。

0033

図4に示すように、黒胡椒の実100は元来、略球状で白色の中核部分101と、中核部分101の外側に形成された略球殻状で黒色の外皮部分102とから構成される。胡椒としての芳香成分や香味成分は主として外皮部分102に含まれているため、外皮部分102を取り除いて製造される白胡椒は、黒胡椒に比べて芳香、香味ともに少ない。

0034

図2の胡椒製造システム1はこの事実を利用するものである。すなわち、乾燥した黒胡椒の実100を原料として使用し、搗精装置10によって黒胡椒の実100を搗精することにより、黒色の外皮部分102を白色の中核部分101から分離・除去し、中核部分101を露出させる。そして、得られた白色中核部分101を原料として用いて白胡椒を製造するのである。

0035

図2より明らかなように、この搗精装置10は、精米用の搗精装置とほぼ同様の構成を有している。

0036

すなわち、中空の本体11の内部上方に、多数の透孔が形成された円筒形筒体12が水平に固定してある。筒体12の内部には、回転自在に支持された主軸14が嵌装してある。筒体12は主軸14と同心となるように固定してある。

0037

主軸14の一端には、筒体12の外部において駆動用プーリ15が固定してある。このプーリ15には、モータ(図示せず)との間に駆動ベルト(図示せず)が架け渡され、そのモータによって主軸14は回転駆動される。

0038

主軸14には、プーリ15の近傍に、螺旋溝を備えた送りスクリュー16が形成してある。送りスクリュー16は、筒体12の内部において、筒体12の一端の上部に形成された供給口21の真下に位置している。供給口21の真上には、乾燥した黒胡椒の実が投入される供給ホッパ13が取り付けてある。

0039

主軸14には、外周面研削用砥粒(ここでは金剛砂)が付着せしめられた複数の研削ローラ17が並列・固定してある。これらの研削ローラ17は、ほぼ全体が筒体12の内部に位置している。研削ローラ17と筒体12の内壁との間の円筒形の空間は、研削室18として作用する。

0040

筒体12の供給口21とは反対側の端部には、排出口22が形成してある。この排出口22は、蓋23によって開放可能に閉鎖してある。蓋23は、筒体12の外部に設けた分銅24によって付勢されており、筒体12の内側すなわち研削室18側から蓋23に作用する押圧力が所定値を超えると、蓋23は分銅24の付勢力に抗して開放される。この付勢力により、研削・搗精時に黒胡椒の実100に対して所定の圧力が印加され、その結果、原料としての黒胡椒の実100に対して効果的に研削作用が印加される。

0041

供給ホッパ13より筒体12の内部に供給された黒胡椒の実100は、送りスクリュー16によって研削室18に送られる。そして、回転駆動される研削ローラ17の外周面に付着せしめた砥粒によって、加圧下で研削される。その結果、黒胡椒の実100の黒色の外皮部分102は、研削ローラ17の砥粒によって微細に破壊されながら除去される。こうして白色の中核部分101が露出する。

0042

研削室18における研削・搗精により生成された粒状の白色中核部分101は、排出口22を通って研削室18の外部に排出され、白度検査装置25に送られる。他方、破壊・除去された粉状の外皮部分102は、筒体12の貫通孔を通って研削室18の外部に排出される。

0043

白度検査装置25は、研削室18より排出された粒状の白色中核部分101の白度を検査し、その結果に応じてその白色中核部分101を搬送エレベータ40または品種選択装置30に振り分ける。すなわち、研削室18より排出された粒状の白色中核部分101の白度が所定値未満であれば、搗精が未だ不十分であると判断し、その白色中核部分101を搬送路27を通って搬送エレベータ40の供給口41に送る。他方、研削室18より排出された粒状の白色中核部分101の白度が所定値以上であれば、搗精はすでに十分行われたと判断し、その白色中核部分101を搬送路28を通って品種選択装置30に送る。

0044

白度検査装置25としては、米に対して従来より使用されている色相検査装置を使用できる。

0045

搬送エレベータ40は、その供給口41に送られた粒状の白色中核部分101を上方に搬送する。搬送エレベータ40の排出口42は、搗精装置10の上方に配置された循環タンク45、46のいずれか一方に搬送路43または44を介して送られ、一時的に貯留される。

0046

循環タンク45、46内の粒状の白色中核部分101は、適宜、搗精装置10の供給ホッパ13に投入され、研削ローラ17により再度、搗精が行われる。

0047

本体11の内部において、筒体12の外側の近傍領域は、筒体12の透孔より排出された粉状の黒色外皮部分102を一時的に収容する外皮収集室19として作用する。したがって、筒体12の貫通孔を通って研削室18の外部の外皮収集室19に排出された粉状の外皮部分102は、そこに一時的に滞留した後、自重により、筒体12の下方に設けられた外皮収集ホッパ20を通って下降し、さらにその下方に設けられた排出ダクト26に集められる。こうして排出ダクト26に集められた粉状の黒色外皮部分102は、搬送路29を介して搬送用空気によってサイクロン50に送られる。

0048

サイクロン50は、粉状の黒色外皮部分102を含む搬送用空気からその外皮部分102を分離して貯留する。こうして分離・貯留された黒色外皮部分102は、次に粒径分離装置51に送られる。

0049

粒径分離装置51は、送られてきた粉末状の黒色外皮部分102を粒径ごとに分離し、貯留する。こうして粒径分離装置51において選別・貯留された粉末状の黒色外皮部分102の中から、製造する胡椒粉に適合する粒径のものが選択され、黒胡椒の原料としてブレンド装置52に送られる。

0050

粒径分離装置51はまた、粒径ごとに選別・貯留された粉末状の黒色外皮部分102を、白色の混ざらない黒胡椒粒73として、そのままの形態で出力する。

0051

粒径分離装置51のこのような制御は、当該胡椒製造システム1の制御装置(図示せず)の発する制御信号に応じてなされる。

0052

品種選択装置30は、当該胡椒製造システム1の制御装置(図示せず)の発する制御信号に応じて、白度検査装置25より送られた所定白度を有する粒状の白色中核部分101をブレンド装置52または粉砕装置53に送り、あるいは、そのままの形態で出力して、黒色の混ざらない白胡椒粒70とする。

0053

ブレンド装置52は、品種選択装置30によって送られた所定白度を持つ粒状の白色中核部分101と、粒径分離装置51から搬送された粉状の黒色外皮部分102とを、所定の混合比でブレンドする。そして、粒状の白色中核部分101の粉砕の必要がなければ、ブレンドされたままの形態で、白色の中核部分101が混ざった黒胡椒粒71として出力する。

0054

粒状の白色中核部分101の粉砕の必要があれば、ブレンド装置52は、ブレンドされた粒状の白色中核部分101と粉状の黒色外皮部分102を粉砕装置53に送る。

0055

粉砕装置53は、ブレンド装置52から送られた、粒状の白色中核部分101と粉状の黒色外皮部分102との混合物を所定の粒度となるまで粉砕する。そして、白色の中核部分101が混ざった黒胡椒粉72として出力する。

0056

粉砕装置53はまた、白度検査装置25によって搗精装置10から送られた、所定白度を有する粒状の白色中核部分101を所定の粒度となるまで粉砕する。そして、黒色の外皮部分102が混ざらない白胡椒粉74として出力する。

0057

以上のように、図2の第1実施形態の胡椒製造システムでは、黒胡椒の実を原料として用いて、黒色の外皮部分102が混ざらない白胡椒粒70または白胡椒粉74が製造されるだけではなく、白色の中核部分101が混ざらない黒胡椒粒73、または白色の中核部分101が混ざった黒胡椒粒71あるいは黒胡椒粉72を製造することができる。

0058

次に、この発明の第1実施形態の胡椒製造方法について、図1を参照しながら説明する。

0059

まず、ステップS1では、原料としての黒胡椒の実100の搗精を行う。この搗精工程は、搗精装置10によって行われる。すなわち、原料としての黒胡椒の実100が、計量の後、搗精装置10の供給ホッパ13に投入される。投入された実100は、研削室18内において研削ローラ17による研削作用により、実100の黒色の外皮部分102は微細に破壊されながら剥離・除去される。

0060

次に、ステップS2では、白色中核部分101の白度が所定値以上か否かが判定される。この判定は、白度検査装置25によって行われる。白色中核部101の白度が所定値以上でない場合は、ステップS1に戻り、再度搗精工程S1を行う。そして、再びステップS2の判定を行う。以後、同様にして、白色中核部分101の白度が所定値以上となるまで同じステップが繰り返される。

0061

ステップS2の判定と並行して、ステップS3において、搗精工程(ステップS1)において生成・収集される粉状の黒色外皮部分102の粒径分離を行う。このステップは粒径分離装置51によって行う。

0062

ステップS4では、搗精工程(ステップS1)において生成された粒状の白色中核部分101に対して、粉状の黒色外皮部分102とのブレンドが必要か否かが判定される。この判定は、品種選択装置30によって行われる。

0063

ブレンドが必要である場合は、ステップS5においてブレンド作業を行ってからステップS6に進む。このブレンド作業は、ブレンド装置52によって行われる。ブレンドが必要でない場合は、ステップS5を飛ばしてステップS6に進む。

0064

ステップS6では、粒状の白色中核部分101の粉砕が必要か否かが判定される。この判定は、ブレンドが不要であった場合は品種選択装置30によって行われる。ブレンドが必要でなかった場合はブレンド装置52によって行われる。

0065

粉砕が必要な場合は、ステップS7において粉砕作業が行われてから全工程が終了する。粉砕が必要でない場合は、ステップS7の粉砕作業が行わずに直ちに全工程が終了する。

0066

以上述べたように、この発明の第1実施形態の胡椒製造方法では、乾燥した黒胡椒の実100を搗精することにより、黒色の外皮部分102を白色の中核部分101から分離・除去し、白色の中核部分101を露出させる。そして、得られた白色の中核部分101を白胡椒の原料として用いる。このため、黒胡椒の実100から粒状または粉状の白胡椒70または72を製造することが可能となる。

0067

また、黒色の外皮部分102から粒状または粉状の黒胡椒71、72または73も製造可能である。よって、この実施形態の方法では、乾燥した黒胡椒の実100のすべてを有効に利用することができる利点がある。

0068

さらに、乾燥した黒胡椒実100を搗精するステップS1において、搗精装置10と白度検査装置25によって搗精の度合いを容易に変えることができるので、分離された白色中核部分101の白度を調整することが可能である。よって、製造される白胡椒の白度を容易に調整することができる。

0069

[第2実施形態]図3は、この発明の第2実施形態の白胡椒製造方法を示すフローチャートである。この方法も、図2に示す白胡椒製造システム1を用いて実行される。

0070

第2実施形態の白胡椒製造方法は、図1の第1実施形態の白胡椒製造方法において、ステップS3〜S5を省いたものに相当する。よって、対応するステップに図1と同一符号を付すことにより、その説明を省略する。

0071

第2実施形態の白胡椒製造方法では、黒色の外皮部分102とのブレンドがないため、黒色の混ざらない白胡椒粒70または白胡椒粉74のみが製造される。このため、第2実施形態の白胡椒製造方法は、第1実施形態の白胡椒製造方法に比べればシンプルであるが、黒色の外皮部分102が無駄になる難点がある。

0072

確認試験図2の胡椒製造システム1を使用し、上記第1実施形態の方法に沿ってこの発明の効果の確認試験を行った。試験条件は以下のとおりである。

0073

(1)搗精装置10の主軸14の回転数: 1500rpm、
(2)研削ローラ17のメッシュ: #36
(3)黒胡椒の実100の流量 : 800kg/h
表1
搗精回数歩留まり色差
(回) (%) L* a* b*砕粒(%)
原料100 21.00 3.94 7.05 −
1 82.4 26.37 5.03 10.23 −
2 70.8 34.28 6.25 12.09 −
3 64.1 46.83 4.23 14.09 −
4 58.6 51.69 4.56 15.21 −
5 53.9 51.20 5.21 16.22 60.0
6 51.7 56.33 4.08 16.18 54.8
表1において、色差は「L*a*bカラーモデル」で表示してあり、「L*」は明度コンポーネントで明度を示す。「a*」はaコンポーネントで、「+」は赤色が強いことを、「—」は緑色が強いことを示す。「b*」はbコンポーネントで、「+」は黄色が強いことを、「—」は青色が強いことを示す。「砕粒(%)」は、砕粒の生じた割合を示す。

0074

表1で得た色差データを白胡椒のそれと対比すると、表2のようになる。

0075

表2
色相黒胡椒白胡椒
原料6回搗精後 原料
L* 21.00 56.33 57.92
a* 3.94 4.08 4.22
b* 7.05 16.18 22.04
表2より明らかなように、黒胡椒粒の色相は、原料の状態では白胡椒粒とは大きく異なっているが、6回の搗精後に白胡椒粒とほぼ同じ色相となっている。よって、この発明の胡椒製造方法によれば、白胡椒とほぼ同様の色相が選られることが確認された。

0076

表1で使用した試料を粉砕して得た色差データを、粉末状の白胡椒のそれと対比すると、表3のようになる。

0077

表3
色相黒胡椒白胡椒
原料6回搗精後 原料
L* 21.00 79.21 73.68
a* 3.94 -0.47 2.42
b* 7.05 22.77 26.06
表3より明らかなように、粉末状の黒胡椒の色相は、原料の状態では粉末状の白胡椒とは大きく異なっているが、6回の搗精後には、粉末状の白胡椒とかなり近い色相となっていることが確認された。

0078

なお、上記の第1および第2の実施形態では、搗精工程を研削作用によって実現しているが、この発明はこれに限定されず、黒色外皮部分102と白色中核部分101との分離が可能であれば、他の方法も使用可能である。

発明の効果

0079

以上説明した通り、この発明の胡椒の製造方法および胡椒製造システムによれば、黒胡椒の実から白胡椒を製造することができる。また、製造される白胡椒の白度を容易に調整することができる。

図面の簡単な説明

0080

図1この発明の第1実施形態の胡椒製造方法を示すフローチャートである。
図2この発明の第1実施形態の胡椒製造方法に使用する胡椒製造システムの概略構成図である。
図3この発明の第2実施形態の胡椒製造方法を示すフローチャートである。
図4黒胡椒の実の構成を示す概略断面図である。

--

0081

1胡椒製造システム
10搗精装置
11 搗精装置の本体
12筒体
13供給ホッパ
14主軸
15駆動プーリ
16送りスクリュー
17研削ローラ
18研削室
19外皮収集室
20 外皮収集ホッパ
21 供給口
22 排出口
23 蓋
24分銅
25白度検査装置
26排出ダクト
27、28、29搬送路
30品種選択装置
40搬送エレベータ
41 供給口
42 排出口
43、44 搬送路
45、46循環タンク
47、48 搬送路
50サイクロン
51粒径分離装置
52ブレンド装置
53粉砕装置
54添加材貯留部
70、71、72、74 胡椒粒

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