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技術 多面体からなるあんに可食性生地をつける方法ならびにその装置

出願人 株式会社マスダック
発明者 増田文彦那須康行
出願日 1996年8月29日 (24年8ヶ月経過) 出願番号 1998-131318
公開日 1998年10月20日 (22年7ヶ月経過) 公開番号 1998-276675
状態 特許登録済
技術分野 菓子 ベイキング用装置
主要キーワード 通り側 隣接側面 すくわれ 焼き装置 通常エア 生地層 把持片 有孔板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年10月20日)のものです。
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図面 (11)

課題

多面体からなるあんの上面又は下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する少なくとも一つの側面とに粘性の高い可食性生地を付けるときに、ベ−ス面に対して下側から可食性生地を円滑かつ一様につける方法ならびにその装置の提案。

解決手段

多面体からなるあん1の上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面1b、1c、1e、1fとに可食性生地5をつける際に、可食性生地中に浸漬しかつ網状体繊維体有孔板若しくはこれらの結合体からなる保持部材を上昇させて、この保持部材により可食性生地をすくい上げ、このすくい上げられた可食性生地にベ−ス面を接触させて、ベ−ス面上に可食性生地を塗布する。

概要

背景

従来から、種々の形状の菓子が提供され、その中の一つとして大衆的なきんつば菓子が知られ、一般に親しまれている。きんつば菓子は、周知の通り、小豆などのあんを6面体のあんに成形し、この6面体のあんの上面または下面のベ−ス面とこれらベ−ス面に隣接する4つの側面、つまり、6つの面に小麦粉などを溶解した可食性生地をつけ、焼板の上で個々の面につけられた可食性生地(以下、単に生地という)を焼いてつくられる、所謂多面体の菓子である。

このような各面に対する生地づけ、焼きなどの処理は、ほとんどの場合、手作業で行なわれている。手作業の場合には、一つの面に生地をつけ、つけられた生地を個々に焼くという、手順で行なわれている。このような各面に対する処理は通常一枚の鉄板の上において職人技として個別的に行なわれている。

しかしながら、最近は、人権費コストの高騰もあり、元来、きんつば菓子は、大衆和菓子として、安くておいしいことが大きな特徴で親しまれていたにも拘らず、手造りのものとして、高級和菓子の一つとなっている。

このようなことから、6面体のあんそのものに、個々に生地をつけ、焼くということが煩雑であり、これを集約化して自動化することも考えられている。しかしながら、自動化を行なうものとして提案されている装置は、あんの各面について個別的に生地付け、焼きを行なうものである。ちなみに、一つの例をあげると、例えば、特開平4−4836号公報に示され、この装置は、各面の生地付け、焼きの処理をそのままにして、単に連続自動化をはかったものである。

一方、実開平6−60385号公報に示すように、6面体のあんそのものをケ−スの中に入れて加熱焼く装置も提案されている。この装置は、従来のきんつば菓子で各面を個別的に生地付け、焼くという、プロセスを変更したものである。しかし、このプロセスの変更にともなって手造り的風味が失なわれ、きんつば菓子としての本質的なおいしさや風味が損なわれて、好ましくない。

要するに、きんつば菓子が6面体から成すあんを素材とするものであるため、この形態のあんの各面に生地を付けてから焼くことになると、どうしても、各面について個別的にこのような処理が必要である。しかしながら、このような処理、なかでも、上下面のベ−ス面とともに側面にも同時に生地付けを行なうことは、側面がベ−ス面に対し垂直を成すこともあって、ベ−ス面と同じ状態で生地付けを行なうことはきわめてむづかしい。さらに、ベ−ス面については、バッタなどの生地の中にあんを直接つけて生地づけを行なっているが、生地から上げたときに、一旦ベ−ス面についた生地の一部がどうしてもたれ下り、ベ−ス面に均一に生地をつけるのは職人技といわれている。

また、上記のように、全く別個な方式によると、各面に生地を付けて焼くことによってきんつば菓子固有の風味が発揮されるのにも拘らず、このような風味やおいしさが失なわれ、きんつば菓子固有の風味を保持した状態で連続若しくは自動化することは、きわめてむづかしい。

概要

多面体からなるあんの上面又は下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する少なくとも一つの側面とに粘性の高い可食性生地を付けるときに、ベ−ス面に対して下側から可食性生地を円滑かつ一様につける方法ならびにその装置の提案。

多面体からなるあん1の上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面1b、1c、1e、1fとに可食性生地5をつける際に、可食性生地中に浸漬しかつ網状体繊維体有孔板若しくはこれらの結合体からなる保持部材を上昇させて、この保持部材により可食性生地をすくい上げ、このすくい上げられた可食性生地にベ−ス面を接触させて、ベ−ス面上に可食性生地を塗布する。

目的

効果

実績

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牽制数
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請求項1

多面体からなるあんの上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面とに可食性生地をつける際に、可食性生地中に浸漬しかつ網状体繊維体有孔板若しくはこれらの結合体からなる保持部材を上昇させて、この保持部材により可食性生地をすくい上げ、このすくい上げられた可食性生地に前記ベ−ス面を接触させて、前記ベ−ス面上に可食性生地を塗布することを特徴とする多面体からなるあんに可食性生地をつける方法。

請求項2

前記あんを六面体からなるあんとすることを特徴とする請求項1記載の多面体からなるあんに可食性生地をつける方法。

請求項3

前記菓子あんを、豆類種子類若しくはいも類に由来するあんとすることを特徴とする請求項1または2記載の多面体からなるあんに可食性生地をつける方法。

請求項4

前記可食性生地を、可食物を溶解させた粘性の高い生地とすることを特徴とする請求項1記載の多面体からなるあんに可食性生地をつける方法。

請求項5

多面体からなるあんの上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面とに可食性生地をつける装置において、この可食性生地を収容する生地容器と、この可食性生地中に下降して浸漬する一方、上昇して可食性生地をすくい上げ、しかも、網状体、繊維体、有孔板若しくはこれらの結合体からなる保持部材が設けられたベ−ス面塗布装置を具えて成ることを特徴とする多面体からなるあんに可食性生地をつける装置。

請求項6

前記生地容器内に仕切板を設け、この仕切板により仕切られた仕切部分に可食性生地を収容して成ることを特徴とする請求項5記載の多面体からなるあんに可食性生地をつける装置。

技術分野

0001

本発明は多面体からなるあんに可食性生地をつける方法ならびにその装置に係り、詳しくは、きんつば菓子のあんの上面又は下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する少なくとも一つの側面に可食性生地をつける際に、このベ−ス面を可食性生地中に直接浸漬させることなく保持部材により可食性生地をすくってこの可食性生地をベ−ス面に接触させて塗布する方法ならびにその装置に係る。

0002

また、塗布すべき可食性生地としては、小麦粉を主成分として調製したバッタ以外に、チョコレ−ト、クリ−ムその他の可食物を溶解して調製した高精度の可食性生地が適用される。

背景技術

0003

従来から、種々の形状の菓子が提供され、その中の一つとして大衆的なきんつば菓子が知られ、一般に親しまれている。きんつば菓子は、周知の通り、小豆などのあんを6面体のあんに成形し、この6面体のあんの上面または下面のベ−ス面とこれらベ−ス面に隣接する4つの側面、つまり、6つの面に小麦粉などを溶解した可食性生地をつけ、焼板の上で個々の面につけられた可食性生地(以下、単に生地という)を焼いてつくられる、所謂多面体の菓子である。

0004

このような各面に対する生地づけ、焼きなどの処理は、ほとんどの場合、手作業で行なわれている。手作業の場合には、一つの面に生地をつけ、つけられた生地を個々に焼くという、手順で行なわれている。このような各面に対する処理は通常一枚の鉄板の上において職人技として個別的に行なわれている。

0005

しかしながら、最近は、人権費コストの高騰もあり、元来、きんつば菓子は、大衆和菓子として、安くておいしいことが大きな特徴で親しまれていたにも拘らず、手造りのものとして、高級和菓子の一つとなっている。

0006

このようなことから、6面体のあんそのものに、個々に生地をつけ、焼くということが煩雑であり、これを集約化して自動化することも考えられている。しかしながら、自動化を行なうものとして提案されている装置は、あんの各面について個別的に生地付け、焼きを行なうものである。ちなみに、一つの例をあげると、例えば、特開平4−4836号公報に示され、この装置は、各面の生地付け、焼きの処理をそのままにして、単に連続自動化をはかったものである。

0007

一方、実開平6−60385号公報に示すように、6面体のあんそのものをケ−スの中に入れて加熱焼く装置も提案されている。この装置は、従来のきんつば菓子で各面を個別的に生地付け、焼くという、プロセスを変更したものである。しかし、このプロセスの変更にともなって手造り的風味が失なわれ、きんつば菓子としての本質的なおいしさや風味が損なわれて、好ましくない。

0008

要するに、きんつば菓子が6面体から成すあんを素材とするものであるため、この形態のあんの各面に生地を付けてから焼くことになると、どうしても、各面について個別的にこのような処理が必要である。しかしながら、このような処理、なかでも、上下面のベ−ス面とともに側面にも同時に生地付けを行なうことは、側面がベ−ス面に対し垂直を成すこともあって、ベ−ス面と同じ状態で生地付けを行なうことはきわめてむづかしい。さらに、ベ−ス面については、バッタなどの生地の中にあんを直接つけて生地づけを行なっているが、生地から上げたときに、一旦ベ−ス面についた生地の一部がどうしてもたれ下り、ベ−ス面に均一に生地をつけるのは職人技といわれている。

0009

また、上記のように、全く別個な方式によると、各面に生地を付けて焼くことによってきんつば菓子固有の風味が発揮されるのにも拘らず、このような風味やおいしさが失なわれ、きんつば菓子固有の風味を保持した状態で連続若しくは自動化することは、きわめてむづかしい。

発明が解決しようとする課題

0010

本発明は、上記のところから、きんつば菓子などの多面体からなるあんの各面について、なかでも、その上面又は下面のベ−ス面についても直接バッタなどの生地中につけることなく、均一に生地付けを行なうことができる方法ならびにその装置を提案する。

0011

したがって、少なくとも3つの面に同時に生地付けを行なうときには、どうしても、生地中に浸漬せざるを得ない塗布面として残る、ベ−ス面への生地付けが問題になるが、この問題を本発明では解決できる。このため、本発明によってベ−ス面への生地付けを行なうと、これにともなってベ−ス面に隣接する側面についても生地付けを行なうことができ、これら生地付け面を同時に焼くと、これを2回くり返すだけできんつば菓子などは自動かつ連続的に製造できる。

課題を解決するための手段

0012

すなわち、本発明方法は多面体からなるあんの上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面とに可食性生地をつける際に、可食性生地中に浸漬しかつ網状体繊維体有孔板若しくはこれらの結合体からなる保持部材を上昇させて、この保持部材により可食性生地をすくい上げ、このすくい上げられた可食性生地にベ−ス面を接触させて、ベ−ス面上に可食性生地を塗布することを特徴とする。

0013

また、本発明方法を実施するのに好適な装置は多面体からなるあんの上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面とに可食性生地をつける装置において、この可食性生地を収容する生地容器と、この可食性生地中に下降して浸漬する一方、上昇して可食性生地をすくい上げ、しかも、網状体、繊維体、有孔板若しくはこれらの結合体からなる保持部材が設けられたベ−ス面塗布装置を具えて成ることを特徴とする。

0014

以下、これら手段たる構成ならびにその作用について、図面によって、更に詳しく説明すると、次の通りである。

0015

なお、図1は、本発明方法を実施する装置のうちの好適例を示す平面図である。

0016

図2は、図1に示す装置の側面図である。

0017

図3は、本発明方法を実施する際に用いる、可食性生地を収納する生地容器の一例の断面図である。

0018

図4は、図3に示す生地容器を利用して本発明方法によりあんのベ−ス面に可食性生地を塗布するときに、この可食性生地を保持する保持部材の一例の平面図である。

0019

図5図6図7図8図9ならびに図10は本発明方法によってあんのベ−ス面とそれに隣接する側面に可食性生地を付けるときにベ−ス面に可食性生地を塗布する際の各過程の説明図である。

0020

まず、図1ならびに図2において、符号1は生地付けすべきあんを示し、このあん1は多面体を成している。きんつば菓子などのあん1は、予め6面体に成形されている。

0021

この多面体から成るあん1は、紙面に向って右側から、あん供給コンベヤ2を経て、順次に連続的に、生地をつける装置10に供給され、この装置10において、あん1のベ−ス面や側面に生地がつけられる。この装置10は本発明の一つの実施例に係る装置であって、ちなみに、後に詳しく示すように、図1図2図3ならびに図4に示す通り、構成されている。この装置10において、あん1は上面又は下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する2つの側面に生地が付けられ、その後、焼板4の上に送られる。

0022

なお、焼板4(なお、図1ならびに図2には、焼板4は一枚しか代表的に示されていない。)は連続的にエンドレス状に連結されたものからも構成でき、このように構成すると、一連の焼板4が間欠的に移動される間に、あん1のベ−ス面ならびに側面につけられた生地は同時に加熱され焼かれる。また、この例では少なくとも3つの面上の生地が同時に焼かれるが、個別的に各面の生地を焼くように構成することもできる。

0023

すなわち、生地をつける装置10においては、あん1において生地をつけるべき面1a(図2参照)、1b、1c、1d、1e、1fのうちで、3つの隣接する面1a、1b、1c、つまり、ベ−ス面1aとこのベ−ス面1aに隣接する2つの側面1b、1cとに生地5をつけることができる。(図1ならびに図2参照)

0024

また、あん供給コンベヤ2からあん1を生地をつける装置10に供給するのは、一対の把持片6、6によってあん1の対向する2つの側面1e、1fをつかんで、装置10に供給される。装置10内に供給されると、あん1の各面のうちで、下面1a(図2参照)や、それに隣接する2つの側面1b、1cに生地がつけられる。すなわち、あん1は2つの側面1e、1fで把持片6、6によってつかまれているために生地をつけることはできない。一方、下面1aや側面1b、1cは把持片6、6によってつかまれていないため、装置10内において容易に生地5(図2ならびに図3参照)をつけることができる。生地付けが終了したときは、あんの2つの側面1e、1fは生地5が付けられていないこともあって、この側面1e、1fを一対の把持片7、7によってつかむことができ、それにより、あん1を焼板列の一つの焼板4上に供給できる。なお、焼板4への供給は、あん1を一対の把持片6、6でつかんだままで生地付けを行なってから供給することもできる。

0025

また、装置10内におけるあん1の生地付けは3面又は2面について行なわれるが、ベ−ス面への生地塗布はベ−ス面塗布装置30によって行なわれる一方、側面への生地塗布は後に示す通り側面塗布装置40(図3参照)によって個別的に行ない、なかでも、ベ−ス面への生地塗布は保持部材34(図4図5図6図7図8図9ならびに図10参照)によって生地をすくって行なわれる。

0026

すなわち、生地容器20(図1図2図3図5図6図7図8図9ならびに図10参照)には生地5が収容され、この生地容器20内の生地5はベ−ス面塗布装置30の保持部材34によってすくわれて、生地5はあん1の下面または上面から成るベ−ス面1aまたは1dが下向きになった状態で塗布される。

0027

なお、このベ−ス面への生地付けとともに、ベ−ス面塗布装置30とは別の側面塗布装置40を用いて、あん1の隣接側面1bならびに1cまたは1eならびに1fにも生地5を塗布できる。

0028

このように装置10によってベ−ス面に保持部材34を介して生地5をすくって塗布するのには、図2に示すように、ベ−ス面塗布装置30を構成することができる。

0029

すなわち、ベ−ス面塗布装置30は、図2に示すとおり、昇降ア−ム31、支持ア−ム32、昇降板33ならびに保持部材34(図4参照)から構成し、支持ア−ム32は昇降ア−ム31によって昇降される。この昇降ア−ム31の昇降はいかなる昇降機構によっても達成できるが、通常はピストンシリンダ機構カム機構などによって昇降ア−ム31は所定の周期規則正しく昇降させることができる。なお、これ以外の機構でも用いることができる。

0030

昇降ア−ム31によって昇降、つまり上下動する支持ア−ム32は、通常L字状に構成し、L字状の支持ア−ム32に昇降板33を取付け、支持ア−ム32によって昇降板33を上下動できるようにする。この昇降板33そのものを保持部材34として構成することもできるが、図4に示すように、昇降板33の一部として保持部材34を取付けることができる。

0031

また、あん1のベ−ス面に生地をつけるときに、支持ア−ム32に取付けた昇降板33が下降し(図5参照)、昇降板33が生地容器20中の生地5内に浸漬し(図6参照)、その後、生地5を保持部材34で保持した状態で、昇降板33は上昇し、生地5は保持部材34によってかき上げられる(図7参照)。このように上昇したときに、昇降板33に取付けた保持部材34の上は生地5によって均一におおわれ、このおおう生地5はベ−ス面1aに接触し、生地がつけられる。すなわち、昇降板33とともに上昇する保持部材34の上にかき上げられている生地5の上に、あん1をのせると(図8参照)、あん1の下面1aを成すベ−ス面は昇降板33に一体に昇降する保持部材34上にすくわれた生地5に接触し、保持部材34上の生地5は下面1aを成すベ−ス面に転移して生地5がつけられる。

0032

生地容器20中の生地5は、直接ベ−ス面に塗布されることなく、昇降板33の保持部材34によってすくい上げてあん1のベ−ス面1a又は1dに塗布されるものである。

0033

したがって、昇降板33は、このような処理が実施できるものであれば、いずれのものから構成できる。昇降板33の上に、生地をすくって保持する保持部材34を一体に取付けることもできるし、昇降板33そのものを保持部材34として構成し、保持部材34そのものを昇降させて生地をすくうこともできる。

0034

保持部材34は、図4に示すように、網状体その他の有孔板から構成する。この理由は、網状体から成る保持部材34であると、生地容器20内の生地5の中に容易かつ円滑に浸漬できる。また、上昇させるときには、生地は網目や細かい孔隙からある程度流れ落ちるが、生地は粘性が高く、生地の流れ落ちる割合はそれほど多くなく、むしろ、このように流れ落ちることによって生地5は保持部材34の全面にわたって均一に分散し、生地5は円滑にベ−ス面に塗布できる。

0035

また、ベ−ス面への塗布は、生地が保持部材34でおさえられた型で下側から上向きに塗布されて行なわれるため、塗布された生地の一部が局部的にたれ下ることもない。

0036

すなわち、図4に示す昇降板33の一部には保持部材34が組込まれている。この保持部材34として、網状体331が設けられている。

0037

この網状体331には全体にわたって網目332から成る孔隙が設けられ、各網目332を通して生地5が通過できるように構成されている。

0038

この構成の保持部材34を有する昇降板33か、又は保持部材34そのものから成る昇降板33であると、昇降ア−ム31の昇降により、例えば、昇降ア−ム31が下降すると、支持ア−ム32を介して取付けられている昇降板33は生地容器10の中の生地5のなかに浸漬される。このときに、生地5は、高い粘性をもつにも拘らず、昇降板33や保持部材34の一部を成す網状体331の網目332の中を通過して上昇して、昇降板33乃至保持部材34の表面に浸出し、浸出した生地5は粘性が高いために昇降板33や保持部材34の表面に付着した状態でかき上げられる。

0039

更に詳しく説明すると、小麦粉などの可食物を溶解させて調製されたバッタ−から成る生地5は相当粘性が高い。このため、昇降板33又は保持部材34を下降させたときには、保持部材34の一部若しくは全部が孔隙を有する有孔板として働く。この際、保持部材34などに網目332などの孔隙が設けられていないと、下降する昇降板34乃至保持部材34に対して生地5が上向きの抵抗をもって働き、昇降板33は生地5の中に相当の力を加えないと、浸漬できないし、この抵抗力に逆って保持部材34など浸漬させてその表面を生地でおおっても、生地の粘性が高いため、流動性を欠き、保持部材34などの表面に一様な生地層が形成できない。

0040

しかし、昇降板33の一部を成す保持部材34または保持部材34そのものから成る昇降板33に、例えば、網目332などの孔隙が形成されていると、これら孔隙の中を浸漬のときに生地5が自由に通過でき、生地5の抵抗によって昇降板33の生地5中への浸漬がさまたげられないし、孔隙を通してすくい上げた生地は、保持部材34上で一様な生地層を形成できる。

0041

一方、浸漬のときには網目332などの孔隙を通過した生地5は昇降板33の一部を成す保持部材34の上にのせられ、生地5は円滑に昇降板33によって保持部材34の上に付着された状態ですくい上げられる。

0042

なお、すくい上げられた生地5は相当の粘性を持っている。このため、昇降板33上にすくい上げられ、保持部材34が有孔板として構成されていても、網目332などの孔隙から落下する量は少なく、ほとんどの生地5が落下するのには相当の時間があり、この間に容易にベ−ス面、とくに下面1a又は上面1dに塗布することができる。

0043

上記のところでは、網状体331から成る保持部材34を具える昇降板33を中心に説明したが、保持部材34において網目332のように孔隙が必ずしも全面にわたって形成する必要がなく、あん1のベ−ス面に対応させて、一部に孔隙を形成することもできる。また、保持部材34は網状体でなく少なくとも孔隙を一部に形成した有孔板として構成できる。更に、昇降板33は全てが保持部材34として構成できる。更に、保持部材34は、生地が孔隙を通してすくい上げられ、しかも、保持できるように構成できれば、繊維状のもの、紙状のものなどから構成することもできる。

0044

また、上記の通りベ−ス面塗布装置30を構成する一方、生地容器20には、図3に示すように、仕切板21を設ける。この仕切板20によって生地容器20を仕切って生地5を収容する生地収容部22とオ−バフロ−部23を形成する。

0045

このように構成すると、生地収容部22内の生地5が所定の表面レベルをこえたときには、オ−バフロ−部23に溢流し、生地5の表面レベルは一定に保つことができる。したがって、昇降板33の昇降ストロ−クが一定であっても、生地5は常に昇降板33によってとらえることができる。

0046

以上の通りに保持部材34の孔隙を利用して生地5をすくい上げ、その上にすくい上げた生地をあん1のベ−ス面に付けると、これにともなってベ−ス面に隣接する側面にも生地をつけることができる。

0047

すなわち、図1ならびに図3に示すように、ベ−ス面塗布装置30の昇降板32をはさんで側面塗布装置40の一対の側面塗布部材41、41を設ける。一対の側面塗布部材41、41が対向して設けられている。側面塗布部材41、41は、互いに接近しかつ遠ざかるよう、幅方向に移動自在に構成される。この移動機構通常エアシリンダなどによって押す機構として構成できるが、いかなる機構としても構成でき、例えばピニオンラック機構としても構成できる。各側面塗布部材41は図3に示す通り、中空状に構成し、その内部に生地5を収容し、両対向面42、42にはそれぞれ吐出孔43、43を形成する。両側面塗布部材41、41にはそれぞれ生地などの供給ホ−ス44、44が接続され、各供給ホ−ス44を経て各側面塗布部材41の内部に生地5が送られる。

0048

このように構成すると、各側面塗布部材41の内部に送られた生地5は吐出孔43を経て吐出する。吐出された生地5は各対向面42の表面をおおい、表面に薄い生地5の層が形成される。

0049

この状態においては、ベ−ス面塗布装置30で昇降板33の一部を成す保持部材34又は昇降板33そのものから成る保持部材34の上にあん1がのせられて、保持部材34上にすくい上げられた生地に対してあん1のベ−ス面が接触し、ベ−ス面への生地付けが行なわれる一方、あん1が両側から一対の側面塗布部材41、41によってはさまれて、各対向面42上に形成された薄い生地5の層があん1の両側面1b、1cに附着し、あん1においてベ−ス面1aならびにそれに隣接する両側面1b、1cも同時に生地5がつけられる(図9参照)。

0050

各対向面42上に設けられる吐出孔43は、所定の間隔をおいて一つの直線上に沿って形成するのが好ましい。このような吐出孔列を2段にわたって形成すると、薄い生地5の層は各対向面42の全面にわたって均一に形成され、均一な生地付けが達成できる。

0051

なお、生地5が付着されたのちのあん1からは、図10に示すように、一対の側面塗布部材41、41が互いに遠ざかり、一対の把持片7、7によってつかまれて、焼板4の上に順次に送られる。

発明の効果

0052

以上詳しく説明した通り、本発明は、多面体からなるあんの上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面とに可食性生地をつける際に、可食性生地中に浸漬しかつ網状体、繊維体、有孔板若しくはこれらの結合体からなる保持部材を上昇させて、この保持部材により可食性生地をすくい上げ、このすくい上げられた可食性生地にベ−ス面を接触させて、ベ−ス面上に可食性生地を塗布することを特徴とするものである。

0053

この可食性生地を、可食物を溶解させた粘性の高い生地であるが、保持部材が網状体、繊維体、有孔板若しくはこれらの結合体からなるため、保持部材を可食性生地中に浸漬させて上昇させるのみでこの保持部材により可食性生地をすくい上げることができる。また、保持部材上にすくい上げられた可食性生地はその表面に一様に分散し、その生地をあんのベ−ス面を接触させると、ベ−ス面上には可食性生地を局部的なたれもなく一様に塗布することができる。

0054

また、このように6面体などの多面体からなるあんのベ−ス面に対し生地づけを行なうと、ベ−ス面に隣接する側面には、側面塗布部材により塗布すると、各面について個別的に生地付けすることなく、複数個の面、なかでも、上面又は下面のベ−ス面を含んで、このベ−ス面に隣接する2つの側面、更に、3つの面以上の面に同時に生地付けや装飾などの処理を行なうことができる。

0055

また、少なくとも3つの面に同時に生地付けができるため、同時に3面について生地付けを行なってから、焼き装置によって生地付け面を同時に焼くと、これを2回くり返すだけできんつば菓子などは自動かつ連続的に製造できる。

図面の簡単な説明

0056

図1本発明方法を実施する装置のうちの好適例を示す平面図である。
図2図1に示す装置の側面図である。
図3本発明方法を実施する際に用いる、可食性生地を収納する生地容器の一例の断面図である。
図4図3に示す生地容器を利用して本発明方法によりあんのベ−ス面に可食性生地を塗布するときに、この可食性生地を保持する保持部材の一例の平面図である。
図5本発明方法によってあんのベ−ス面とそれに隣接する側面に可食性生地を付けるときにベ−ス面に可食性生地を塗布する際の過程の説明図である。
図6本発明方法によってあんのベ−ス面とそれに隣接する側面に可食性生地を付けるときにベ−ス面に可食性生地を塗布する際の過程の説明図である。
図7本発明方法によってあんのベ−ス面とそれに隣接する側面に可食性生地を付けるときにベ−ス面に可食性生地を塗布する際の過程の説明図である。
図8本発明方法によってあんのベ−ス面とそれに隣接する側面に可食性生地を付けるときにベ−ス面に可食性生地を塗布する際の過程の説明図である。
図9本発明方法によってあんのベ−ス面とそれに隣接する側面に可食性生地を付けるときにベ−ス面に可食性生地を塗布する際の過程の説明図である。
図10本発明方法によってあんのベ−ス面とそれに隣接する側面に可食性生地を付けるときにベ−ス面に可食性生地を塗布する際の過程の説明図である。

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0057

1 あん
1a、1d 下面又は上面から成るベ−ス面
1b、1c、1e、1f 側面
2 あん供給コンベヤ
4 焼板
5可食性生地
10 可食性生地をつける装置
20生地容器
21仕切板
30 ベ−ス面塗布装置
34保持部材
40 側面塗布装置

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